JP2989925B2 - 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法 - Google Patents
1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法Info
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- JP2989925B2 JP2989925B2 JP3097969A JP9796991A JP2989925B2 JP 2989925 B2 JP2989925 B2 JP 2989925B2 JP 3097969 A JP3097969 A JP 3097969A JP 9796991 A JP9796991 A JP 9796991A JP 2989925 B2 JP2989925 B2 JP 2989925B2
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- Japan
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- zeolite
- tetrafluoroethane
- purifying
- adsorbent
- ethanone
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン(R134a)の精製方法に関する。
ラフルオロエタン(R134a)の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】R134aは冷媒として有用であり、ジ
クロロジフルオロメタン(R12)等の代替物質であ
る。その製造プロセスから出る反応混合物は一般に多種
の化合物の混合物となるが、なかでも問題となるのがR
134aの異性体であるところの1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(R134)である。R134はR1
34aと沸点が近く、蒸留による分離が困難であり、高
純度のR134aを得るにあたっての障害となる。
クロロジフルオロメタン(R12)等の代替物質であ
る。その製造プロセスから出る反応混合物は一般に多種
の化合物の混合物となるが、なかでも問題となるのがR
134aの異性体であるところの1,1,2,2−テト
ラフルオロエタン(R134)である。R134はR1
34aと沸点が近く、蒸留による分離が困難であり、高
純度のR134aを得るにあたっての障害となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、R134a
中のR134を選択的に吸着除去して高純度のR134
aを得ることを目的とする。
中のR134を選択的に吸着除去して高純度のR134
aを得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされ、R134を含むR134aを吸着剤
と接触させ、R134a中のR134の含有量を1×1
0-3重量%以下とすることを特徴とするR134aの精
製方法を提供する。
解決すべくなされ、R134を含むR134aを吸着剤
と接触させ、R134a中のR134の含有量を1×1
0-3重量%以下とすることを特徴とするR134aの精
製方法を提供する。
【0005】R134を含んだR134aを活性炭やゼ
オライト等の吸着剤と接着させることにより、R134
を吸着除去でき、R134a中のR134の濃度を無害
なレベルである1×10-3重量%以下とすることができ
る。活性炭やゼオライトは併用することもできる。
オライト等の吸着剤と接着させることにより、R134
を吸着除去でき、R134a中のR134の濃度を無害
なレベルである1×10-3重量%以下とすることができ
る。活性炭やゼオライトは併用することもできる。
【0006】活性炭としては、ヤシガラ系、木炭系、石
炭系、石油ピッチ系等各種の活性炭を採用でき、細孔径
が3〜10Åであるものが好ましい。活性炭の形状は、
粉末状品、造粒品又は繊維状品を採用できる。
炭系、石油ピッチ系等各種の活性炭を採用でき、細孔径
が3〜10Åであるものが好ましい。活性炭の形状は、
粉末状品、造粒品又は繊維状品を採用できる。
【0007】ゼオライトは、下記一般式で表わされるケ
イ酸塩に属する鉱物の一種で天然物又は合成物が知られ
ている。 Mx/n [(A102)x ・(SiO2)y ]・wH2 O ここで、nは陽イオンM(Na、K等のアルカリ金属、
Ca等のアルカリ土類金属の原子)の価数、wは単位格
子あたりの水分、x及びyは単位格子あたりの四面体の
全個数である。
イ酸塩に属する鉱物の一種で天然物又は合成物が知られ
ている。 Mx/n [(A102)x ・(SiO2)y ]・wH2 O ここで、nは陽イオンM(Na、K等のアルカリ金属、
Ca等のアルカリ土類金属の原子)の価数、wは単位格
子あたりの水分、x及びyは単位格子あたりの四面体の
全個数である。
【0008】また、合成ゼオライトとしてはA型ゼオラ
イト、X型ゼオライト、Y型ゼオライトなどが知られて
おり、本発明のゼオライトには、天然ゼオライト又は合
成ゼオライトを使用できる。ゼオライトの細孔径は3〜
10Åであるものが好ましく、4〜5Åが特に好まし
い。
イト、X型ゼオライト、Y型ゼオライトなどが知られて
おり、本発明のゼオライトには、天然ゼオライト又は合
成ゼオライトを使用できる。ゼオライトの細孔径は3〜
10Åであるものが好ましく、4〜5Åが特に好まし
い。
【0009】ゼオライトの形状は0.5〜5mm程度の
粒状又は円筒状のものが好ましく、粉末状のゼオライト
をベントナイト等の結合剤で固めたものである。ゼオラ
イトは、使用前に200〜400℃で1〜3時間加熱処
理して活性化しておくことが好ましい。
粒状又は円筒状のものが好ましく、粉末状のゼオライト
をベントナイト等の結合剤で固めたものである。ゼオラ
イトは、使用前に200〜400℃で1〜3時間加熱処
理して活性化しておくことが好ましい。
【0010】本発明における吸着温度は−10℃〜+1
00℃が好ましく、加熱冷却のための付加装置を必要と
せず、簡単な装置での実施が可能となる10〜30℃が
さらに好ましい。
00℃が好ましく、加熱冷却のための付加装置を必要と
せず、簡単な装置での実施が可能となる10〜30℃が
さらに好ましい。
【0011】本発明における吸着圧力が低圧では吸着剤
の能力が低下し、また、処理したR134aを液化回収
する際により低温を必要とする。逆に高圧では加圧又は
加熱のための装置が必要となる。このような理由から吸
着圧力は0.5〜10kg/cm2 Gが好ましく、1〜
8kg/cm2 Gがさらに好ましい。
の能力が低下し、また、処理したR134aを液化回収
する際により低温を必要とする。逆に高圧では加圧又は
加熱のための装置が必要となる。このような理由から吸
着圧力は0.5〜10kg/cm2 Gが好ましく、1〜
8kg/cm2 Gがさらに好ましい。
【0012】本発明における接触時間はガス状態で1〜
300秒、液体の状態で300〜3600秒が好まし
く、装置の大きさを適度に抑え、かつR134を充分に
吸着除去するためにはガス状態で10〜60秒、液体の
状態で600〜1200秒であることがさらに好まし
い。
300秒、液体の状態で300〜3600秒が好まし
く、装置の大きさを適度に抑え、かつR134を充分に
吸着除去するためにはガス状態で10〜60秒、液体の
状態で600〜1200秒であることがさらに好まし
い。
【0013】
【実施例】内径25mm、長さ1000mmのステンレ
ス製反応管にペレット状の吸着剤(ユニオン昭和社製A
型ゼオライトMS−5A又はX型ゼオライトMS−13
X)を充てんし、その出口には圧力調整弁を設けた。反
応管を目的の温度に保ちながら原料を一定の割合で供給
した。ガスの状態で供給する場合は原料のボンベを加熱
し、液体の状態で供給する場合にはポンプを用いた。反
応管の入口及び出口の組成をガスクロマトグラフ法によ
り決定した。気体状態、液体状態での実施例をそれぞれ
表1,2に示す。
ス製反応管にペレット状の吸着剤(ユニオン昭和社製A
型ゼオライトMS−5A又はX型ゼオライトMS−13
X)を充てんし、その出口には圧力調整弁を設けた。反
応管を目的の温度に保ちながら原料を一定の割合で供給
した。ガスの状態で供給する場合は原料のボンベを加熱
し、液体の状態で供給する場合にはポンプを用いた。反
応管の入口及び出口の組成をガスクロマトグラフ法によ
り決定した。気体状態、液体状態での実施例をそれぞれ
表1,2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明に従えば、R12等の代替物質と
して有用なR134a中に含まれるR134を効率的に
無害なレベルまで除去できる。
して有用なR134a中に含まれるR134を効率的に
無害なレベルまで除去できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−268124(JP,A) 特公 昭36−2568(JP,B1) 国際公開90/10612(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 17/389,17/395,17/42 C07C 19/08 - 19/16 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (2)
- 【請求項1】1,1,2,2−テトラフルオロエタンを
含む1,1,1,2−テトラフルオロエタンを吸着剤と
接触させ、1,1,1,2−テトラフルオロエタン中の
1,1,2,2−テトラフルオロエタンの含有量を1×
10-3 重量%以下とすることを特徴とする1,1,1,
2−テトラフルオロエタンの精製方法。 - 【請求項2】吸着剤がゼオライトである請求項1記載の
精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3097969A JP2989925B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3097969A JP2989925B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308537A JPH04308537A (ja) | 1992-10-30 |
JP2989925B2 true JP2989925B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=14206502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3097969A Expired - Lifetime JP2989925B2 (ja) | 1991-04-04 | 1991-04-04 | 1,1,1,2−テトラフルオロエタンの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2989925B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5600040A (en) * | 1992-07-17 | 1997-02-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Separation of tetrafluoroethane isomers |
DE10143170A1 (de) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Solvay Fluor & Derivate | Trifluorethanolabtrennung |
GB0303972D0 (en) * | 2003-02-20 | 2003-03-26 | Ineos Fluor Holdings Ltd | Process |
JP2011194337A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Ube Industries Ltd | ハイドロフルオロカーボン除去剤、およびハイドロフルオロカーボンの除去方法 |
-
1991
- 1991-04-04 JP JP3097969A patent/JP2989925B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04308537A (ja) | 1992-10-30 |
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