JP2989803B2 - ホトマスクの製造方法 - Google Patents

ホトマスクの製造方法

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JP2989803B2 JP15605198A JP15605198A JP2989803B2 JP 2989803 B2 JP2989803 B2 JP 2989803B2 JP 15605198 A JP15605198 A JP 15605198A JP 15605198 A JP15605198 A JP 15605198A JP 2989803 B2 JP2989803 B2 JP 2989803B2
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reticle
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shielding film
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恒男 寺澤
利栄 黒崎
喜雄 河村
茂夫 森山
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Hitachi Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、縮小投影露光装置
の原画であるホトマスク(レティクル)に係り、特に微
細パターンを転写するのに好適なホトマスクの製造方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】原画パターンの描かれたマスク(以下、
レティクルと称す)を照明系で照明しレティクル上のパ
ターンをウエーハ上に転写する縮小投影露光装置には、
転写できるパターンの微細化が要求されている。縮小投
影露光装置がどの程度微細なパターンまで転写できるか
を表わす解像度は、周期的に明暗の変化するレティクル
パターンを用いて、ウエーハ上に隣接する2ケ所の明部
が分離できるかどうかで評価される。この解像度を向上
させる一手法として、レティクル上の隣接する2ケ所の
透過部分の照明光の位相を変えればよいことが知られて
いる。 【0003】従来、照明光の位相を変化させるレティク
ルパターンについては、アイ・イー・イー・イー・トラ
ンザクション オン エレクトロン デバイシズ、ED
−29巻、第12号(1982年)第1828頁(IEEE Tra
ns on Electron Devices, vol ED-29 No.12(1982年)p
1829)におけるマーク ディー レヴンソン(Marc D.Le
venson)等による“インプルーヴイング レゾルーショ
ン イン ホトリソグラフィ ウィズ フェイズ−シフ
ト マスク(Improving Resolution in Photolithograp
hy with a Phase-Shifting Mask)”と題する文献におい
て論じられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、本文献で提
案しているレティクルは、レティクル基板上にパターン
原画となる遮光部を設け、更にその上に照明光の位相を
変化させる層(以下、位相シフト層と称す)を設けてい
る。そのためレティクル製作に当たっては、まず遮光パ
ターン形成のための露光が必要であり、エッチング等に
よる遮光パターン形成後、次に位相シフト層のパターン
を遮光パターンに正しく合せて露光する工程が必要であ
る。このためレティクル製作に必要な露光工程が2工程
必要であり、工程が複雑であること、および位相シフト
層のパターン露光時に位置合せ誤差が生じた場合は照明
光の位相を変える機能が劣化すること等の難点がある。 【0005】本発明の目的は、マスク基板への遮光膜の
形成時における欠陥の発生を防止できるホトマスクの製
造方法を提供することにある。 【0006】本発明の他の目的は、膜厚の均一な遮光膜
を形成できるホトマスクの製造方法を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のホトマスクの製造方法は、ガラス基板上に
照明光の位相をシフトさせる位相シフト層を設ける工程
と、前記位相シフト層上に遮光膜を形成する工程と、前
記遮光膜を部分的にエッチングする工程と、その後、前
記位相シフト層を更に部分的にエッチングする工程とを
有するものである。 【0008】上記の如き本発明のホトマスクの製造方法
によれば、マスク基板の遮光膜を形成する際に、下地に
段差がないため、遮光膜の形成時における欠陥の発生が
防止され、また膜厚の均一な遮光膜を形成できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 【0010】図1は、本発明を適用したレティクルの断
面を示す図である。ここでは、マスク基板であるガラス
基板1に位相シフト層2を介して設けられたCrから成
る遮光膜3に、5ケ所の開口部4−1,4−2,4−
3,4−4,4−5からなる5本の線パターンが形成さ
れている例をとりあげ、線パターンの長手方向に対して
垂直方向の断面を示している。 【0011】図示したレティクルは、ガラス基板1と遮
光膜3との間に、蒸着したSiO2からなる位相シフト
層2をはさむことを特徴としている。位相シフト層2の
厚さtは、その屈折率をn、照明光の波長をλとすると
き、 【0012】 【数式1】 【0013】で与えられ、本実施例では0.38μmとし
てある(n=1.47、λ=0.365μm)。図1に示す
ように、5ケ所の開口部4−1〜4−5のうち、1ケ所
おきの開口部4−2,4−4は位相シフト層2が除去さ
れている。このため、このレティクルを上面からコヒー
レンス度の高い照明光で照明すると、レティクル透過光
の振幅分布5は図2に示すように隣接する開口部で符号
が反転し、その結果従来の照明光の位相を変えるレティ
クルと全く同等の効果が現われる。 【0014】次に、本発明のレティクルの製造手順を図
3を用いて説明する。まず、(A)に示すようにガラス
基板1上にSiO2 2を3800Å蒸着し、その上に遮
光膜3であるCrを800Å蒸着する。更にその上にレ
ジスト6を塗布する。次に、開口部4−1〜4−5のパ
ターンを露光する。このとき、パターンごとに露光強度
を変えてあるので、現像処理後のレジストパターンは、
(B)に示すように、パターン部(すなわち開口部)4
−2,4−4は完全に除去されているが、パターン部
(すなわち開口部)4−1,4−3,4−5はレジスト
膜厚が約1/2に減少しているだけである。 【0015】パターンごとに露光瞬間を変える方法とし
ては、EB描画の場合の走査時間を変化させることによ
り可能である。ここでCrをエッチングし、さらに稀釈
したフッ酸でSiO2 層すなわち位相シフト層2をエッ
チングすると、(C)に示すように開口部4−2,4−
4が形成される。次に(D)に示すように残っているレ
ジスト6を垂直方向にドライエッチングして膜厚を減少
させていき、パターン部(すなわち開口部)4−1,4
−3,4−5のレジスト6を除去する。再びCrをエッ
チングすると、(E)に示すように遮光膜3に5ケ所の
開口部4−1〜4−5が形成される。最後に表面に残っ
ているレジスト6をすべて除去することにより、図1に
示す本発明のレティクルが完成する。 【0016】本実施例では、位相シフト層2としてSi
2 の蒸着膜を用いたが、この材料は式(1)の条件を
満たし、かつレティクル洗浄等に耐えるものであればよ
い。 【0017】 【発明の効果】本発明によれば、マスク基板に遮光膜を
形成する際に、下地に段差がないため、遮光膜の形成時
における欠陥の発生を防止できる。 【0018】また、本発明によれば、膜厚の均一な遮光
膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のレティクルの断面を示す図である。 【図2】本発明のレティクル透過後の照明光の振幅分布
を示す図である。 【図3】(A)〜(E)は、本発明のレティクルの製造
プロセスを示す図である。 【符号の説明】 1 ガラス基板(マスク基板) 2 位相シフト層 3 遮光膜 4−1〜4−5 開口部 5 レティクル透過後の振幅分布 6 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 茂夫 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−173744(JP,A) 特開 昭57−62052(JP,A) 特開 昭52−133756(JP,A) 特開 平11−52542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 1/08 - 1/16 H01L 21/027

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ガラス基板上に照明光の位相をシフトさせる位相シ
    フト層を設ける工程と、 前記位相シフト層上に遮光膜を形成する工程と、 前記遮光膜を部分的にエッチングする工程と、 その後、前記位相シフト層を更に部分的にエッチングす
    る工程とを有することを特徴とする ホトマスクの製造方
    法。
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