JP2989789B2 - ハト目打ち機 - Google Patents

ハト目打ち機

Info

Publication number
JP2989789B2
JP2989789B2 JP9278197A JP27819797A JP2989789B2 JP 2989789 B2 JP2989789 B2 JP 2989789B2 JP 9278197 A JP9278197 A JP 9278197A JP 27819797 A JP27819797 A JP 27819797A JP 2989789 B2 JP2989789 B2 JP 2989789B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
plunger
pigeon
retainer
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9278197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11100707A (ja
Inventor
寛 山名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMANA SEISAKUSHO JUGEN
Original Assignee
YAMANA SEISAKUSHO JUGEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMANA SEISAKUSHO JUGEN filed Critical YAMANA SEISAKUSHO JUGEN
Priority to JP9278197A priority Critical patent/JP2989789B2/ja
Publication of JPH11100707A publication Critical patent/JPH11100707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989789B2 publication Critical patent/JP2989789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維.皮革.合成樹脂
等で出来たシートを加工対象物として、前記加工対象物
に孔を開け周囲をハト目で補強する作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維.皮革.合成樹脂等で出来たシート
状の加工対象物に下孔を開け、該下孔の周囲をハト目に
より補強した製品の種類は多い。例えば、靴.カバン.
ザック.テント.ふとん袋.帆布.防水シート等が挙げ
られ、その目的と用途に合わせて様々なサイズのハト目
が使用されている。
【0003】ハト目の取付け手段は、シートの下孔開け
工程とハト目素材の成形工程を、連続して加工処理する
か、前記二工程を別々に加工処理するかに分かれるが、
一般的なハト目の取付け工程は、シートの目的位置にポ
ンチとして働く刃付きプランジャーとダイからなる孔開
け用金型を使用して、先ず雄形ハト目素材の円筒部外径
より大きい下孔を開け、次いでその下孔に雄形ハト目素
材を差込み、加工対象物を挟むようにして雌形ハト目素
材をあてがい、両ハト目素材を金型で表裏から加圧成形
して固定する。
【0004】この様にハト目は雌雄素材の組合せで成り
立つが、雌形がワッシャー状であるのに対して、雄形は
曲面状ワッシャーの内面に円筒を付加した形状で、両者
の形状にはかなりの相違があり、材質も銅系合金または
ステンレス鋼等の材料が使用されることが多く、ハト目
打ちの作業では素材の姿勢を安定させるため、雌形ハト
目素材を上に雄形ハト目素材を下にする方式が普通であ
る。
【0005】本願出願人の先願である特開平9−783
28号では、従来のシートの孔開けとハト目素材の成形
の二工程を合成し一工程加工を可能とする技術が開示さ
れているが、その要旨はハト目素材の供給に際して雄形
ハト目素材と接する金型面に吸着機能を付与し、雄形ハ
ト目素材のフランジ面を吸着保持することにより、雄形
ハト目素材を加工対象物に対して上側に位置付け、同時
に加工対象物に対する大きな下孔加工を可能としハト目
成形の作業性を改善する内容である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】物を生産する場合に最
も考慮されるべき要件は生産コストの引き下げであり、
そのためにはハト目の取付けを自動機に依存することが
最善の手段である。しかしハト目の場合は自動機の導入
要件である加工対象物の形状の適切さや数量の確保とい
った条件を充たす加工対象物はかなり限定され、多くの
場合は手動か半自動機による人が介在する処理に頼らざ
るを得ず、従って生産量の頭打ちがあるので設備価格が
決め手になる。
【0007】特開平9−78328号では、金型に加工
対象物の下孔開けとハト目素材の成形を合成した一工程
加工を可能としたが、材質的に銅系合金またはステンレ
ス鋼等の非磁性材料が多いために、ハト目素材の姿勢を
維持するために吸着手段を採用したが、別途に真空発性
装置を必要とし、金型の吸着用細孔の加工にも手間を要
して、その結果設備価格を高め手動機では償却が出来な
いというに問題と、下孔開けに使用したプランジャーの
先端が金型に対して固定されているので、雄形ハト目素
材を装着しにくいという問題を招いた。
【0008】ハト目を一工程の処理で加工対象物に形成
する場合に、雄形ハト目素材は加工対象物の上方にある
ことが必要であり、吸着によらない低コストの雄形ハト
目素材の姿勢維持手段の出現は、一工程方式を目指す機
械にとって極めて望ましく、ハト目の取付けコストの逓
減を進めるためにも必要不可欠の要件である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、一工程に合成
した金型を使用する際に、雄形ハト目素材を吸着による
ことなく、弾発性の材料による装着の際の位置決めが容
易で、指先の保護機能を備えた保持器を装着したハト目
打ち機の提供を目的とする。
【0010】 本発明は、機材本体に内蔵した金型の一
方を固定し、他方を前記金型に対し移動可能に設置し、
打ち抜きと加締め機能を果たす成形機構にあって、移動
可能に設置した金型内にプランジャーを通す孔と、金型
先端に前記孔と同心に配置した雄形ハト目素材の受座を
設け、金型の受座より立ち上がる側面に弾発性の材料
なる雄形ハト目素材の保持器を嵌合し、加工対象物に開
口する下孔加工用の拡径部と打抜段部とからなる小プラ
ンジャーを備え、且つ金型の推進段部を有するプランジ
ャーを、機材本体の孔と金型の孔に移動可能に組合せ、
機材本体とプランジャーと金型からなる組合せに対し
て、プランジャーと金型と機材本体の各々の間に対し、
原位置への自動復帰を可能とするバネを付加せしめたこ
とを特徴とするハト目打ち機である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、加工対象物にハト目を
一工程で取付ける際に、先ず一方のワッシャー状の雌形
ハト目素材を安定した姿勢で固定した金型(以下固定金
型と称す)上に置き更に加工対象物を重ね、他方の雄形
ハト目素材を移動可能に設置した金型(以下移動金型と
称す)に取付ける際、ポンチとしての小プランジャーは
隠顕構造により突出部分が後退し金型同士間を短縮して
機械の高さを低くすると共に装着を容易とし、且つ雄形
ハト目素材の設置面が下向きでも、吸着に頼ることなく
安定した取付け姿勢の得られる保持器を内蔵したハト目
打ち機を提供する。
【0012】保持器は弾発性を有する材料で構成され、
その形状は少なくとも円周の一個所に内面から外面にか
け軸心を通過する平面による切断面を持つ円筒状で、内
面は移動金型の側面に沿い軸方向への移動可能で、外面
には環状の溝を持ちOリングの挿入により円筒を箍締め
し、雄形ハト目素材の脱落を防止する構造で、保持器自
体は移動金型への装着にあたり、該金型との間に設けた
圧縮バネにより加圧状態に置かれる。
【0013】加工対象物にハト目を形成する際に、移動
金型側に取付けた保持器内に人手により雄形ハト目素材
を装着するが、この段階では小プランジャーは最も引き
込まれて突出部が少さく、保持器の弾発性による柔軟さ
で取付けが容易である。最初の加工段階では押し棒とし
てのプランジャーを先ず移動して、小プランジャー先端
部分の長さを加工対象物の下孔開けに必要なだけ突出せ
しめるが、この動作が完了するまでの期間中は移動金型
は動かない。
【0014】小プランジャー先端の突出が終わると、初
めてプランジャーの推進段部が移動金型を押して、移動
金型が固定金型に向かい移動を始めるようにプランジャ
ーストロークに遊び(時間差)を持たしている。加工対
象物に小プランジャー先端が到達すると、先端で加工対
象物を充分に押し広げ次の打ち抜き段部と固定金型に設
けたダイとの接触により下孔加工を完了するが、この下
孔開け加工期間の状態は目視が可能である。
【0015】保持器は移動金型の受座と雄形ハト目素材
の接触面を充分に覆うだけの深さを持つ形状で、移動金
型が固定金型に向かって移動すると、先ず保持器先端が
固定金型に接触し、両金型が更に接近すると、保持器は
移動金型との間に挿入したバネを圧縮しながら後退し、
最終段階の圧着によるハト目の成形までの期間、金型同
士の接合部を完全に覆うので、成形作業に多い加工対象
物表面の擦過等損傷防止と手の傷害事故を未然に防ぐ効
果が得られる。
【0016】この保持器は、ハト目の成形が終わりプラ
ンジャーが後退を始めると、保持器と移動金型と機材本
体との位置関係は相互間に挿入したバネにより、各々の
原位置に自力復帰し、設備自体は動力機構を内蔵しない
梃子の働きを活用した人手操作のために、設備価格を低
く抑えたことと雄形ハト目素材の装着の容易性と安全性
を高めた。この保持器は多種類のハト目サイズの場合に
適応できるが、加工対象物によっては保持器を移動金型
先端に固定してもよい。
【0017】
【作用】本発明によるハト目打ち機は、雄形ハト目素材
の移動金型への着脱が容易で、移動金型とプランジャー
の動きに関わらず取付け姿勢を維持し、下孔加工の目視
を可能とし且つ接合面を覆うので安全性を高め、また金
型のプランジャー先端からの着脱も容易で手間が掛から
ず生産コストの改善に寄与した。
【0018】
【実施例1】図1は、手動のハト目打ち機1の全体斜視
図で移動金型17が移動を始めた状態(図3,4の中間
に相当)を示し、機材本体2はヒンジを備えた孔3付上
部材4と孔5付下部材6と固定金型36の受座7から構
成され、前記ヒンジには手動用のレバー8と回り止め9
が付けられている。孔3.5には回り止め9により一方
向の動きに規制されたプランジャー12が嵌合し、レバ
ー8によりプランジャー12が上下に移動する。
【0019】プランジャー12は下部材4.6に挟まれ
た部分に、ピン10で一端を受けたバネ11を挿入して
いるので、プランジャー12が下降するとバネ11は圧
縮されて反発力を蓄えるので、レバー8による加圧操作
が解除されるとプランジャー12を上方へ動かし原位置
へ自動復帰させる。またプランジャー12の先端には移
動金型17と保持器27とが装着され、移動金型17は
下部材6との間に引張バネ26、保持器27は移動金型
17との間に圧縮バネ33を各々備える。
【0020】図2は、図1からプランジャー12と移動
金型17と保持器27に関係する部分を抜き出し拡大し
た断面図で、保持器を備えたハト目打ち機の主構造部分
を示し、プランジャー12は動作開始前の静止状態にあ
る。プランジャー12の先端の推進段部13には、加工
対象物40を突出した上で下孔を開けるポンチとして機
能する小径の拡径部15と打抜段部(外刃付き)16を
備えた小プランジャー14が形成されている。
【0021】移動金型17は、内面にプランジャー12
用の孔18と底の隅部19を備えた金型基部20、該基
部から伸びるくびれ部21と雄ハト目素材34のフラン
ジ面に接する曲面23付き受座22で構成するが、脱落
防止のため受座の外径を雄ハト目素材34の外径と同じ
か小さめとするのが好ましい。また内面に孔18に連接
する孔25を備えて小プランジャー14と遊合し、移動
金型17は機材本体2の下部材6との間の設けたバネ2
6により緊張状態に置かれ、プランジャー12の先端の
推進用段部13が隅部19に到達した後、始めて動くよ
うにプランジャー12と孔18のストロークに遊びが設
けられている。
【0022】保持器27は段部28と外面に環状の溝2
9と内面に受座22の側面24に接し、軸方向に移動す
るための孔30からなる器本体31とOリング32で構
成され、器本体31は少なくとも円周の任意の一箇所を
軸心を通る平面による内面から外面にかけ放射状切断面
(図示せず)を持ち、弾発性を備えた合成樹脂か合成ゴ
ム材料によりつくられるので、器本体31は受座22の
側面24に対し極めて密着性がよく柔軟性に富む。
【0023】保持器27は、器本体31が弾発性材料か
らなる上にOリング32により箍締めするので、側面2
4と受座22先端の曲面23に装着した雄ハト目素材3
4を密着保持し、ハト目成形作業において落下したり取
付け位置がずれたりすることがなく、また保持器27の
切断面と弾性の効果により、雄形ハト目素材34の移動
金型17先端の保持器27に囲まれた曲面23への着脱
も楽にする。
【0024】受座7に設置した固定金型36は、雌形ハ
ト目素材41を置いて位置決めする座37と打抜用段部
16と嵌合して加工対象物40に下孔を開けるダイ(内
刃)38を備えた孔39からなる。この静止状態では雄
形ハト目素材34の円筒部下縁35は保持器27の器本
体31下端から見え、小プランジャー14の先端の拡径
部15は円筒部下縁35から僅かに見える状態に位置す
る。以下プランジャー12と小プランジャー14と移動
金型17と保持器27と固定金型36との動作関係を図
3.4.5.6により順に説明する。
【0025】図3は、プランジャー12が下降を始めて
推進用段部13が移動金型17の孔18の隅部19に達
した状態を示し、この段階まではプランジャー12のス
トロークを孔18が吸収する遊びにより移動金型17は
動くことはなく、この状態ではプランジャー12の先端
の小プランジャー14を構成する拡径部15と打抜用段
部16が、器本体31の下面と雄形ハト目素材34の円
筒部下縁35から充分に露出する。
【0026】図4は、プランジャー12が更に下降して
バネ11がより圧縮された状態を示し、移動金型17が
移動を開始すると共にバネ26も伸び始め、加工対象物
40は小プランジャー14先端の拡径部15に押され
て、ワッシャー状の雌形ハト目素材41を超え下方の孔
39をも超えて押し出され、雄形ハト目素材34の円筒
部の下縁35を挿入する下孔に必要な面積にまで広げら
れるが、この段階でも未だ打抜用段部(外刃)16は固
定金型36のダイ(内刃)38とは噛み合うことはなく
目視も可能な状態である。
【0027】図5は、プランジャー12がより下降し
て、小プランジャー14の打抜用段部16と固定金型3
6のダイ38により加工対象物40に下孔が開けられ、
打ち抜き屑40Aが孔39の中に発生した状態を示し、
この状態では加工対象物40の表面に保持器27の器本
体31下面が接し、移動金型17に装着した雄形ハト目
素材34の円筒部の下縁35が、加工対象物40に開け
た下孔を通りダイ38の外側の曲面に沿い雌形ハト目素
材41を抱き込み加締める寸前で、その際に金型同士の
近接部分を弾発性の材質の保持器27で覆い隠して指先
を保護し加工対象物40にも損傷を与えない。
【0028】図6は、プランジャー12と移動金型17
との下降が停止し、雄形ハト目素材34の円筒部の下縁
35は加工対象物40と雌形ハト目素材41を貫いて裏
側で折り曲げられ成形が完成した状態を示し、この状態
では保持器27は器本体31の内面30が移動金型17
の側面24に沿い後退するので、金型同士による圧着面
は依然として覆われ、バネ11と33は充分に圧縮され
バネ26は充分に延ばされて反発力を高める。
【0029】図1のプランジャー12を押すレバー8を
開放すると、プランジャー12と移動金型17と保持器
27はバネの力により図2の原位置に自動復帰する。
尚、プランジャー12と移動金型17の間には、キー等
による回り止め対策を施しておくのが好ましいが保持器
27では必要性は乏しい。保持器27の装着により雄形
ハト目素材34の装着が容易で、且つ装着後の下向き姿
勢の持続を確実とし安全性を高めたこと並びに無動力と
したので一工程型ハト目打ち機の価格を低下し、ひいて
はハト目加工費の逓減に寄与した。
【0030】
【実施例2】図7(図3相当の状態)は、移動金型17
の先端の曲面23から突出する部分の内径を、雄形ハト
目素材34の外径よりも僅かに小さくした弾発性の材料
からなる薄肉円筒を移動金型17の先端に圧入した固定
形の保持器27Aで、円筒部の肉厚をより薄くし、少な
くとも一個所の切欠き31Aを保持器の先端円周上より
金型の曲面23迄入れて置くと、雄形ハト目素材34の
外径に指先が直接接触することと、切欠きにより円筒部
先端が内向き姿勢となり柔軟性との相乗効果で着脱が容
易で装着後の脱落がない。固定形保持器も最終段階で移
動金型27Aと固定金型36の接触部分を覆い加工対象
物40の損傷防止に寄与する。尚、その他の動きについ
ては実施例1を参照されたい。
【0031】
【比較例】 図8は、移動金型51先端に下孔加工部を
備えたポンチとして機能するプランジャー52を固定
し、吸着管53を備え接続部54から外部真空発装置
につないで、雄形ハト目素材56を下向きの姿勢に保持
する。固定金型55上に雌形ハト目素材57を置いた
後、重ねて置いた加工対象物(図示せず)に下孔を開
け、雌形ハト目素材57と合わせて一工程でハト目を成
形する金型であるが、吸着が不充分であったり外部真空
装置が動かない時には使用できないこと、金型とプ
ランジャーが一体化しているので突出部分が長く、雄形
ハト目素材56の装着に手間が掛かり、金型同士の間が
広く機械も大形となる他に、金型の加工手間と関連装置
を含めた価格が高くなる。
【0032】図9(A,B)は二工程型に使用する金型
示し、同図(A)は金型61,62で下穴を開けた後、
同図(B)の金型63,64で加締め加工を行う方法
で、雄形ハト目素材を上向きに置いて作業を進めるの
で、ハト目と加工対象物の取付けに手間が掛かる。
【0033】
【発明の効果】本発明のハト目打ち機の使用により下記
に示す効果を得た。 移動金型の中をプランジャーが移動するので、非作動
時の小プランジャーを移動金型内部に隠顕可能とし、移
動金型と固定金型の間を狭くできるので機械の背丈を短
くし、雄形ハト目素材の装着も容易とした。 保持器により雄形ハト目素材の装着姿勢を正しく維持
し加工中の脱落の心配がなくなった。 弾発性材料からなる保持器は移動形または固定形を問
わず、加工対象物に下穴を加工する際の目視を可能と
し、金型同士が接近すると接合部を覆い隠すので手作業
に多い指先の傷害と加工対象物の接触による損傷を防止
した。 プランジャーから移動金型の着脱が容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハト目打ち機の全体斜視図である。
【図2】 プランジャーと移動金型と保持器と固定金型
の構造を示す静止状態の拡大断面図である。
【図3】 図2の静止状態からプランジャーが移動金型
の穴底に達した状態の拡大断面図である。
【図4】 図3の状態からプランジャーが更に移動し、
移動金型が動き出し小プランジャーによる加工対象物の
拡径が始まった状態の拡大断面図である。
【図5】 図4の状態からプランジャーより移動し、小
プランジャーによる下孔加工が終わり、保持器が加工対
象物に接触した状態の拡大断面図である。
【図6】 図5の状態からプランジャーが降りきり、ハ
ト目の成形が完了した状態の拡大断面図である。
【図7】 別態様の固定形保持器を装着した金型の断面
図である。
【図8】 一工程による加工で使用する吸着孔付金型の
断面図である。
【図9】 二工程による加工で使用する金型の断面図
で、(A)は下孔工程用で(B)は成形工程用である。
【符号の説明】
1 ハト目打ち機 4,6 上下部材 7 受座 11,26,33 バネ 12 プランジャー 14 小プランジャー 15 拡径部 16 打抜用段部 17,17A 移動金型 27,27A 保持器 32 Oリング 34,41 雄雌形ハト目素材 36 固定金型 38 ダイ 40 加工対象物

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機材本体に内蔵した金型の一方を固定
    し、他方を前記金型に対し移動可能に設置し、打ち抜き
    と加締め機能を果たす成形機構にあって、 移動可能に設置した金型(17,17A)内にプランジ
    ャー(12)を通す孔(18)と、金型(17,17
    A)先端に前記孔と同心に配置した雄形ハト目素材の受
    座(22)を設け、金型の受座(22)より立ち上がる
    側面(24)に弾発性の材料でなる雄形ハト目素材(3
    4)の保持器(27,27A)を嵌合し、 加工対象物(40)に開口する下孔加工用の拡径部(1
    5)と打抜段部(16)とからなる小プランジャー(1
    4)を備え、且つ金型(17,17A)の推進段部(1
    3)を有するプランジャー(12)を、機材本体(2)
    の孔(3,5)と金型(17,17A)の孔(18)に
    移動可能に組合せ、 機材本体(2)とプランジャー(12)と金型(17,
    17A)からなる組合せに対して、プランジャー(1
    2)と金型(17,17A)と機材本体(2)の各々の
    間に対し、原位置への自動復帰を可能とするバネ(1
    1,26)を付加せたことを特徴とするハト目打ち
    機。
  2. 【請求項2】 移動可能に設置した金型(17,17
    A)内に設けたプランジャー(12)の通る孔(18)
    の底の隅部(19)に、プランジャー(12)に形成し
    た金型の推進段部(13)が接触した際に、プランジャ
    ー(12)先端の小プランジャー(14)を構成する拡
    径部(15)と打抜段部(16)が、金型(17,17
    A)に装着した雄ハト目素材(34)の円筒部の下縁
    (35)より突出していることを特徴とする請求項1に
    記載のハト目打ち機。
  3. 【請求項3】 プランジャー(12)が移動して、小プ
    ランジャー(14)を構成する拡径部(15)と打抜段
    部(16)とが、金型(17,17A)に装着した雄形
    ハト目素材(34)の円筒部の下縁(35)より露出し
    た後に、金型(17,17A)はプランジャー(12)
    の推進段部(13)に押されて動き出すように、プラン
    ジャー(12)と孔(18)によるストロークに遊びを
    設けたことを特徴とする請求項1から請求項2の何れか
    に記載のハト目打ち機。
  4. 【請求項4】 弾発性を有する保持器(27)の形状
    が、内径を雄形ハト目素材の外径と同じか僅かに小さ
    く、少なくとも環状部分の一個所に内周面より外周面に
    かけた切断面を備え、且つ外周面に環状の溝(29)を
    設けて溝内部に弾発性の材料からなるリング(32)を
    装着した雄形ハト目素材を内蔵する構造であることを特
    徴とする請求項1か3に記載のハト目打ち機。
  5. 【請求項5】 雄形ハト目素材(34)を内蔵する保持
    器(27)が移動して固定金型(36)に当接し、次に
    移動金型(17)が固定金型(36)に当接して停止す
    る迄の間、保持器(27)は金型の側面(24)に沿い
    軸方向に移動しながら後退し、当接が解除されたときは
    保持器(27)と金型(17)の間に装着した弾発性の
    部材(33)により、原位置への自動復帰を可能とする
    構造であることを特徴とする請求項1から請求項4の何
    れかに記載のハト目打ち機。
  6. 【請求項6】 雄形ハト目素材(34)を内蔵する保持
    器(27A)が移動金型(17A)の先端に固定されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに
    記載のハト目打ち機。
  7. 【請求項7】 弾発性を有する保持器(27.27A)
    が、合成樹脂か合成ゴムからなる材料であることを特徴
    とする請求項1から請求項6の何れかに記載のハト目打
    ち機。
JP9278197A 1997-09-24 1997-09-24 ハト目打ち機 Expired - Fee Related JP2989789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9278197A JP2989789B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 ハト目打ち機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9278197A JP2989789B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 ハト目打ち機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11100707A JPH11100707A (ja) 1999-04-13
JP2989789B2 true JP2989789B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=17593958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9278197A Expired - Fee Related JP2989789B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 ハト目打ち機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989789B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327327A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Earth Sangyo:Kk 鳩目打装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014097483A1 (ja) * 2012-12-21 2014-06-26 Ykk株式会社 ボタン類取付装置及びボタン類取付方法
CN106174898A (zh) * 2016-07-29 2016-12-07 成都卡美多鞋业有限公司 捶平装置
CN109171118B (zh) * 2018-09-20 2020-12-04 苏州创力波科技有限公司 一种鞋子上鞋眼的铆压机构
CN112826165B (zh) * 2021-03-02 2022-07-29 山东省科创服饰有限公司 一种气眼安装固定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327327A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Earth Sangyo:Kk 鳩目打装置
JP4504590B2 (ja) * 2001-05-02 2010-07-14 株式会社アース産業 鳩目打装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11100707A (ja) 1999-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6286214B1 (en) Self-extruded bushing assembly and method of making the same
JPS60231545A (ja) ナット・ファスナーのパネルへの取付け方法
US5673472A (en) Method of coupling a fastener on a metal sheet and forming a molded part
JP2989789B2 (ja) ハト目打ち機
TWI524854B (zh) Button side die, button mounting device and button mounting method
CN109622697B (zh) 一种冲筋模具
JP2006205234A (ja) バーリング金型及びバーリング加工方法
US5881611A (en) Punch button and process
JPS5659540A (en) Joining device of plate material
JP3840714B2 (ja) ヘミング加工方法およびヘミング加工装置
US4757589A (en) Apparatus for removing fastener members from a garment fabric
CN105880362A (zh) 用于在液压成型工具中附连螺母的方法和装置
US4875257A (en) Tack button and method of making the same
CN216095904U (zh) 可同时对空气炸锅锅体进行多道工序加工的模具结构
CN110935799A (zh) 一种斜楔机构
CN217512682U (zh) 一种便于脱模的冲压模具
JP2002248682A (ja) 表皮装着用の型、及び表皮装着方法
US4483170A (en) Press machine structure
CN218342828U (zh) 一种吸塑盒生产的表面冲压成型装置
JP2501624Y2 (ja) 布体打抜型の型構造
US4227294A (en) Method of installing a ferrule
JP2833638B2 (ja) 圧着装置
JP3265460B2 (ja) 二部材の結合装置
US4277012A (en) Apparatus for installing a ferrule
JP2012170972A (ja) クリンチングファスナー用かしめ機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees