JP2989765B2 - 保温性、吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法 - Google Patents
保温性、吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法Info
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Description
性に優れ、しかも、吸湿あるいは吸水した場合に発熱す
るような複合材に関し、特に、靴の中敷き、靴の内張
り、布団の芯材、防寒用衣料等に適したものに関する。
従来は、ポリウレタンフォームシート(以下「フォーム
シート」という)を使用したものや、あるいは、保温性
の良い繊維をフェルト状の不織布としたもの等が使用さ
れてきた。
には優れているものの、フォームシートそのものには保
温性や吸放湿性に乏しい。そのため、十分な保温性を得
るには、シートを厚くしなければならず、そうすると、
吸放湿性が悪いため、靴内部のムレが生じるという問題
があった。
にした素材では、靴内部のムレに関してはかなり改良さ
れるが、保温性及びクッション性が悪く、履き心地が良
くないという問題があった。
解決を図ったもので、吸放湿性と保温性に優れ、かつ吸
湿及び吸水によって発熱して保温効果をより高め、しか
も、クッション性も良好な複合材の製造方法を提供する
ことを目的としている。
めに本発明は、吸放湿吸水発熱性繊維と、高融点繊維と
低融点繊維とからなる複合繊維とを混合してウェブを形
成し、このウェブを軟質ポリウレタンフォームシートに
重ね、ニードルパンチにより繊維同士及び繊維と軟質ポ
リウレタンフォームシートとを絡ませた後、上記低融点
繊維の融点以上に加熱して繊維相互および繊維と上記軟
質ポリウレタンフォームシートとを融着により結合させ
ることを特徴としている。
性繊維と複合繊維との混合比が、重量比で、9:1ない
し5:5としたり、繊維目付を10〜300g/m2と
することが望ましい。
いて説明する。図1は本発明により製造された複合材の
断面構造を示す図である。同図において、1はフォーム
シート、2は繊維層を示す。繊維層2は、図中に細い線
で示した吸放湿吸水発熱性繊維2aと、太い線で示した
複合繊維2bとを混合して形成している。なお、吸放湿
吸水発熱性繊維2aと複合繊維2bを図では太さの差と
して表したが、これは、便宜上のことであり、必ずしも
実際どおりのものを表すものではない。
ォームを所望の厚さにスライスしてシート状にしたもの
である。シートの厚さは、1〜50mmの範囲で用途に
合わせて決められる。1mm未満ではクッション性とい
う特性を生かせなくなり、50mmを越えると、ニード
ルパンチ機によるニードリングがほとんど不能になるか
らである。
aとしては、特開平2−84528号公報に開示されて
いる様なアクリル繊維を改質し、繊維中に親水基を導入
し、架橋した繊維のように、吸湿性がウール以上の吸湿
性を有し、また、一般の繊維加工機で加工可能な繊維強
度を併せ持った繊維であれば、全て使用することができ
る。
発熱性繊維の場合、気温20℃湿度40%の環境条件
で、20℃に保たれた100gの水中に投入すると、約
60J/gの発熱量のあるものを得ることができる。こ
れは、同一の条件におけるウール繊維の場合の発熱量、
約15J/gに比較してほぼ4倍であり、非常に大き
い。
て、相対湿度変化における重量変化率が、気温20℃、
湿度65%の標準状態で40%あり、ウールの2倍以上
の差がある。さらに、吸放湿性の面では、温度を20℃
と一定に保ち、湿度を90%と45%の2とおりに90
分毎に変化させた場合、約30分で吸放湿が平衡状態に
達し、極めてレスポンスが良い。
る。複合繊維2bは、高融点繊維3を芯材とし、その外
側に低融点繊維5を被覆させた構造である。高融点繊維
としては、ポリエステル又はポリアミド等を、低融点繊
維としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等を使用
し、融点の差が30℃程度できるようにしている。
の構造に限定されず、高融点繊維を中心にして両側に低
融点繊維を配置するサンドイッチ構造など、種々の構造
とすることができる。
る。まず、吸放湿吸水発熱性繊維2aと複合繊維2bと
を所定の比率で混合した後、ウェブを形成する。ウェブ
の形成方法は、通常の不織布を作るときと同じで、カー
ド法やエヤーレイ法等の乾式でも、あるいは水等に溶融
させたスラリーから形成する湿式でもよい。
ート1に重ね、図示を省略するが、ニードルパンチ機の
ストリッパープレートとベッドプレートとの間に供給す
る。フェルト針が繊維層2内の繊維を把持して両プレー
トの孔を突き抜け、繊維2a,2bをフォームシート内
に差し込み、同時に繊維同士を絡ませる。繊維2a,2
bの一部はフォームシート1の反対側に達し、反対側で
も繊維同士が絡み合う。ただし、通常のニードルパンチ
と異なり、中心にフォームシート1があるので、繊維の
絡み付きは若干弱い。
繊維2bの低融点繊維5が溶融する温度以上に加熱し、
繊維層2が形成されたフォームシート1を上下から押圧
し、低融点繊維を接着剤として、吸放湿吸水発熱性繊維
2a同士やこれらと高融点繊維とを接着する。併せて、
繊維層2とフォームシート1とも接着する。これによっ
て、繊維層2は繊維同士の結合力が上昇し、同時にフォ
ームシート1にも接着して、繊維の抜け落ちを防止でき
る。
シート1が厚い場合である。ニードルパンチ機のフェル
ト針の長さにもよるが、フォームシート1が厚いと、針
がフォームシートを貫通できない場合がある。このよう
な場合でも、本発明の複合材は製造可能である。すなわ
ち、フェルト針は図3に示すようにフォームシート1の
中間までしか達しない。しかし、針の達したところとほ
ぼ同じ深さまで繊維層2は到達し、繊維同士は絡み合う
ことができる。この後、加熱して低融点繊維で融着する
のは、前記の実施例と同じである。
と複合繊維2bとの混合比は、複合繊維2bを重量で1
0%以上50%以下(吸放湿吸水発熱性繊維2aと複合
繊維2bの比で9:1〜5:5)とすることが望まし
い。10%未満では、所望の接着力を得ることができな
り、50%を越えると、吸放湿吸水発熱繊維2aの量が
減少しすぎて、所望の吸湿性や発熱性を得られなくなる
からである。
の質量で表す数値)は、10〜300g/m2の範囲内
とする。これが10g未満では、ニードルパンチをして
も繊維の絡まりが極端に少なくなって、繊維が脱落し易
くなり、300gを越えると、ニードルパンチそのもの
が困難になってしまうからである。
湿吸水発熱性繊維と、複合繊維とを混合してウェブを形
成し、このウェブを軟質ポリウレタンフォームシートに
重ね、ニードルパンチにより該シートと繊維及び繊維同
士を絡ませた後、上記低融点繊維の融点以上に加熱して
繊維相互および繊維とポリウレタンフォームシートとを
融着により結合させるので、吸放湿性と吸水発熱性に優
れ、クッション性にも優れた複合材を得ることができ
る。この複合材は、靴の中敷きや内張りには勿論、フォ
ームシートを厚くすれば、布団の芯材や防寒衣料として
も使用することができる。
合材の構造を示す模式図である。
ある。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 吸放湿吸水発熱性繊維と、高融点繊維と
低融点繊維とからなる複合繊維とを混合してウェブを形
成し、このウェブを軟質ポリウレタンフォームシートに
重ね、ニードルパンチにより繊維同士及び繊維と軟質ポ
リウレタンフォームシートとを絡ませた後、上記低融点
繊維の融点以上に加熱して繊維相互および繊維と上記軟
質ポリウレタンフォームシートとを融着により結合させ
ることを特徴とする保温性、吸放湿吸水発熱性を有する
複合材の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、上記吸放湿吸水発熱
性繊維と複合繊維との混合比が、重量比で、9:1ない
し5:5であることを特徴とする、保温性、吸放湿吸水
発熱性を有する複合材の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、繊維目付が1
0〜300g/m2であることを特徴とする、保温性、
吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291685A JP2989765B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 保温性、吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291685A JP2989765B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 保温性、吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109305A JPH09109305A (ja) | 1997-04-28 |
JP2989765B2 true JP2989765B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17772093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7291685A Expired - Fee Related JP2989765B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 保温性、吸放湿吸水発熱性を有する複合材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2989765B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0933467B1 (en) * | 1998-01-28 | 2004-08-25 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-retaining, moisture-permeable, waterproof fabrics |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP7291685A patent/JP2989765B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09109305A (ja) | 1997-04-28 |
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