JP2988930B1 - フェノ―ル樹脂発泡体パネルの製造方法 - Google Patents

フェノ―ル樹脂発泡体パネルの製造方法

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JP2988930B1 JP10369290A JP36929098A JP2988930B1 JP 2988930 B1 JP2988930 B1 JP 2988930B1 JP 10369290 A JP10369290 A JP 10369290A JP 36929098 A JP36929098 A JP 36929098A JP 2988930 B1 JP2988930 B1 JP 2988930B1
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Abstract

【要約】 【課題】 煩雑な工程の増加や資材コストの上昇や
樹脂物性の低下を伴わず、表面材および裏面材とフェノ
ール樹脂発泡体との接着不良品や形状不安定品の発生を
防止する製造方法を提供し、さらに、このフェノール樹
脂発泡体パネルの面材裏面が腐食防止されることを目的
としている。 【解決手段】 表面材上に発泡性フェノール樹脂混合液
を吐出し、さらに裏面材を供給して積層連続体を形成
し、該積層連続体をその上下面から押圧しながら加熱炉
を通す際に、前部加熱炉と後部加熱炉との間に設置され
た薬剤注入機によって、接着力向上剤を主成分とする薬
剤を注入し、フェノール樹脂発泡体硬化反応を完結させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面材および裏面材
にフェノール樹脂発泡体をはさみ込んだ積層構造を有す
る、フェノール樹脂発泡体パネルの製造方法、およびこ
の方法を実施するために用いる製造装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂発泡体パネルはその軽
量、高断熱、不燃性の特徴から、断熱パネルや外壁材等
として多用されている。しかし、フェノール樹脂発泡体
パネルを連続的に生産するに際しては、表面材および裏
面材とフェノール樹脂発泡体との接着不良品や形状不安
定品の発生が問題になっていた。これらの原因はフェノ
ール樹脂発泡体成型時の、フェノール樹脂と硬化剤中の
水分や縮合水に起因する水蒸気、および発泡剤による圧
力挙動にあることがわかっている。さらにこの水分がフ
ェノール樹脂硬化剤中の酸成分を溶解して面材の裏面を
腐食することもわかっている。この防止策として、成型
物内部の水分除去が極めて効果的であることが知られて
おり、種々の方策が提案されている。特開昭58-3858号
公報および特開昭58-3860号公報には、接着界面にクラ
フト紙や布等の吸水性シートを貼り付けたり、フェノー
ル樹脂発泡体中に中空のシラスバルーン等を添加して成
型物内部の水分を吸収させることによって、水分除去さ
れた断熱パネルが得られることが報告されている。これ
らのパネルの場合には成型作業において煩雑な工程が増
加し、また資材コストも上昇してしまう。面材裏面の腐
食を防止するための方法として、特開昭51-13763号公報
にはアルカリ金属、アルカリ土類金属等の酸化物、水酸
化物等をフェノール樹脂発泡体に混合する方法が、特開
昭57-195756号公報には、亜鉛末をフェノール樹脂発泡
体に混合する方法が提案されている。これらの混合は樹
脂液中の混合安定性不良や樹脂物性低下等の問題点を有
する。
【0003】特公平4-2097号公報には、フェノール樹脂
発泡体断熱パネルの片側面材に多数の小孔を形成して、
発泡時に発生する水分や成型後に残存する水分を排出し
やすくする製造方法が報告されている。この製造方法に
よって裏面材とフェノール樹脂発泡体との接着不良や、
発泡体中水分の除去不十分についてある程度改善される
が、小孔を形成しない表面材側においては前記した問題
点が引き続き存続してしまう。一方、フェノール樹脂発
泡体の成型物製造時における硬化反応のステップに着目
して、加熱炉を発泡段階用の加熱炉(発泡室)と硬化段
階用の加熱炉(硬化室)とに分割し、硬化炉温度を発泡
炉温度よりも高く設定する製造方法が報告(特公平2-25
786号公報)されている。この製造方法によって、密度
の均一な、面材と発泡体層との接着力の良好なフェノー
ル樹脂発泡体パネルが得られているが、しかしこの改良
も水分除去には及ばない面がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】表面材および裏面材と
フェノール樹脂発泡体との接着不良品や形状不安定品の
発生を防止するためには、フェノール樹脂と硬化剤中の
水分や縮合水に起因する水蒸気を除去することが効果的
である。しかしそのために、煩雑な工程が増加したり、
資材コストが上昇したり、樹脂物性が低下したりするこ
とは望まれていない。また、裏面材に多数の小孔を形成
して水分を排出しやすくする方法によっては、裏面材側
でのフェノール樹脂発泡体との接着不良や発泡体中の水
分除去については改善されるものの、小孔を形成しない
表面材側においては前記した問題点を有しており、表面
材側の対策が求められている。
【0005】本発明は、煩雑な工程の増加や資材コスト
の上昇や樹脂物性の低下を伴わず、表面材および裏面材
とフェノール樹脂発泡体との接着不良品や形状不安定品
の発生を防止する製造方法、すなわちフェノール樹脂発
泡体成型時の中間段階でフェノール樹脂発泡体の表面材
の裏側付近に、薬剤注入機によって接着力向上剤を主成
分とする薬剤を注入し、引き続く硬化反応において注入
針による開口部の樹脂層の部分を閉塞されるフェノール
樹脂発泡体パネルの製造方法を提供することを目的とし
ている。さらに、このフェノール樹脂発泡体パネルの面
材裏面が腐食防止されていることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フェノー
ル樹脂発泡体の成型物製造時における硬化反応のステッ
プおよびその硬化反応のステップに対応した加熱炉の分
離、連結に着目し、さらに接着不良品や形状不安定品の
発生を防止するための、薬剤注入機による接着力向上剤
を主成分とする薬剤注入が、どのステップで行われれば
良いのかを見い出し、また注入針による開口部の樹脂層
の部分が、引き続く硬化反応のステップにおいて閉塞で
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち本発明は、連続的に移送されている表
面材上に発泡性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂
混合液の上にさらに裏面材を連続的に積層供給して積層
連続体を形成し、該積層連続体をその上下面から押圧し
ながら前部加熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉との
間に設置された、接着力向上剤を主成分とする薬剤注入
用の薬剤注入機によって、裏面材と樹脂層を貫通して表
面材の裏側付近に到達する複数の注入針で薬剤を注入す
る作業を連続的に行い、裏面材側に注入針による開口部
を有した該積層連続体をその上下面から押圧しながら後
部加熱炉を通し、後部加熱炉によって複数開口部の樹脂
層の部分を閉塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体硬
化反応および注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化反
応を完結させることを特徴とする、フェノール樹脂発泡
体パネルの製造方法である。
【0008】また裏面材と樹脂層を貫通して表面材の裏
側付近に到達する複数の注入針で薬剤を注入する薬剤注
入機による、連続的な薬剤注入工程がフェノール樹脂の
硬化反応途中である、ゲルタイムとライズタイムの間で
行われることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体パネ
ルの製造方法である。さらに、薬剤注入機によって注入
される薬剤が防錆剤を含有することを特徴とするフェノ
ール樹脂発泡体パネルの製造方法である。
【0009】また本発明は、連続的に移送されている表
面材上に発泡性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂
混合液の上にさらに裏面材を連続的に積層供給して積層
連続体を形成し、該積層連続体をその上下面から押圧し
ながら前部加熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉との
間に設置された、接着力向上剤を主成分とする薬剤注入
用の薬剤注入機によって、裏面材と樹脂層を貫通して表
面材の裏側付近に到達する複数の注入針で薬剤を注入す
る作業を連続的に行い、裏面材側に注入針による開口部
を有した該積層連続体をその上下面から押圧しながら後
部加熱炉を通し、後部加熱炉によって複数開口部の樹脂
層の部分を閉塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体硬
化反応および注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化反
応を完結させる製造方法によって製造されたフェノール
樹脂発泡体パネルである。
【0010】さらに本発明は、連続的に移送されている
表面材上に発泡性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹
脂混合液の上にさらに裏面材を連続的に積層供給して積
層連続体を形成し、該積層連続体をその上下面から押圧
しながら前部加熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉と
の間に設置された、接着力向上剤を主成分とする薬剤注
入用の薬剤注入機によって、裏面材と樹脂層を貫通して
表面材の裏側付近に到達する複数の注入針で薬剤を注入
する作業を連続的に行い、裏面材側に注入針による開口
部を有した該積層連続体をその上下面から押圧しながら
後部加熱炉を通し、後部加熱炉によって複数開口部の樹
脂層の部分を閉塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体
硬化反応および注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化
反応を完結させることを特徴とする、フェノール樹脂発
泡体パネルの連続製造装置である。
【0011】薬剤注入機によって薬剤を注入するために
は、それ以前のステップでフェノール樹脂発泡体の硬化
がある程度進行している必要がある。注入針による樹脂
層の部分の開口部を閉塞するためには、引き続く硬化反
応のステップが必要である。加熱炉を分離して本発明の
ように連結する前後2基の加熱炉方式とし、前部加熱炉
を通過した時に薬剤注入作業を行い、後部加熱炉によっ
て開口部の樹脂層の部分の閉塞、およびフェノール樹脂
発泡体の硬化反応と注入された薬剤中の接着力向上剤の
硬化反応の完結を行う製造方法が最も効率的である。
【0012】フェノールフォーム成型物製造時における
フェノール樹脂の硬化反応は、一般的に次のステップで
管理される。 第1ステップ 「クリームタイム」 発泡剤の気化開始時間 第2ステップ 「ゲルタイム」 糸引き状粘着質への移行時間 第3ステップ 「ライズタイム」 発泡挙動の終息時間 第4ステップ 「タックフリータイム」 粘着性消失時間 この様なステップで硬化反応が進行していく中で、特に
接着性に関与しているステップは、第2から第3ステッ
プに至る時間帯であり、この時間帯に薬剤を注入するの
が、接着不良防止に極めて効果的となる。またこの時間
帯に開けられた開口部は、裏面材自身の開口部は残され
ているものの、フェノール樹脂発泡体層内の開口部は樹
脂の硬化反応の進行に伴って閉塞されることが確かめら
れた。この結果から、反応速度調整に際し、ゲルタイム
は連結された2基の加熱炉の前部加熱炉内を通過する時
間帯に設定し、またライズタイムは後部加熱炉内を通過
する時間帯に設定することによって、フェノール樹脂発
泡体パネルが連結部分を通過する時間帯は常に硬化反応
途中のゲルタイムとライズタイムの間の時間帯になるよ
うになった。
【0013】このように反応条件が設定された前後2基
の加熱炉の連結部で薬剤注入作業を行うことにより、本
発明は、煩雑な工程の増加や資材コストの上昇や樹脂物
性の低下を伴わず、接着力向上剤を主成分とする薬剤注
入によって、表面材とフェノール樹脂発泡体との接着不
良品の発生を防止し、裏面材の注入針跡の開口部によっ
て、裏面材とフェノール樹脂発泡体との接着不良品の発
生を防止し、さらに形状不安定品の発生を防止すること
が可能になったものである。注入薬剤中の接着力向上剤
にウレタンプレポリマーを使用すると、フェノール樹脂
発泡体と表面材特に金属の場合には、その接着力が著し
く向上する。注入薬剤中の接着力向上剤に合成樹脂水性
エマルジョンを使用すると、フェノール樹脂発泡体中水
分の存在にもかかわらず。フェノール樹脂発泡体と表面
材との接着力が著しく向上する。注入薬剤が防錆剤を含
有する場合は、表面材裏面の腐食防止も可能となった。
【0014】この様に薬剤注入作業時間帯を的確に操作
調整することが可能な生産設備とは、2基の加熱炉を連
結してなる設備であるが故に可能になるのであり、通常
1基の加熱炉方式での生産ではなし得ないものである。
つまり単一炉方式では、クリームタイムからタックフリ
ータイムに至る時間帯の成型物は、常に上下のコンベア
ーの間に挟み込まれた状態で走行しており、薬剤注入作
業は必然的にライズタイム以降、或いはタックフリータ
イム以降の作業にならざるを得ないからである。ライズ
タイム以降の位置で薬剤注入作業を行えば、樹脂部分の
開口部がそのままの形状で製品化されることになってし
まう。ここでゲルタイムやライズタイムの調整は、一般
的には硬化触媒の使用量や、加熱炉の温度管理、又は混
合吐出される樹脂液の温度管理、更には金属成型物の温
度管理、生産ラインの稼働速度管理等によって容易に調
整できるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のフェノール樹脂発泡体に
使用できる表面材としては、カラー鋼板、カラーアルミ
ニウム板、銅板、チタン板、カラーステンレス板、セラ
ミック板、石膏ボード、セメント板、合成樹脂板、化粧
合板等が挙げられる。また、使用可能な裏面材として
は、アルミ蒸着クラフト紙、アスベスト紙、シート状ク
ラフト紙、各種ラミネート紙、合成樹脂シート等が挙げ
られる。
【0016】フェノール樹脂発泡体パネルの代表的なも
のは金属サイディングである。金属サイディングは、軽
量、高断熱を特徴とする建築物外壁材として多用されて
いる建築資材で、フェノールフォーム充填品に於いては
軽量、高断熱の特徴に加えて準不燃資材として活用され
ている。金属サイディングは、亜鉛又は亜鉛合金メッキ
を施した鋼板に着色塗装した、通称カラー鋼板と呼ばれ
る加工鋼板を、エンボス加工機や成型機によって建築資
材に適した形状に成型し、内部にフォーム層を形成させ
て製品化される。
【0017】本発明で使用されるフェノール樹脂発泡体
は、通常使用されているレゾール型フェノール樹脂発泡
体でも良いし、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂
発泡体でも良い。発泡剤としては、ハロゲン化炭化水素
類および水を単独またはそれらの併用によって使用する
ことができる。また、その他界面活性剤、難燃剤等の各
種添加剤を併用することも可能である。
【0018】薬剤注入機によって注入される薬剤の主成
分である接着力向上剤としては、ウレタンプレポリマー
と称されるポリイソシアナート化合物とポリヒドロキシ
化合物との反応によって得られる、分子末端に活性イソ
シアナート基を有する低分子量ウレタン化合物が好まし
い。ポリイソシアナート化合物としては、トリレンジイ
ソシアナート、キシリレンジイソシアナート、4,4'-ジ
フェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイ
ソシアナート、イソホロンジイソシアナート、4,4'-ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアナート等を挙げること
ができ、これらの1種以上を混合して使用することもで
きる。
【0019】ウレタンプレポリマーを構成するポリヒド
ロキシ化合物類として、オキシアルキレン重合物例え
ば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピ
レングリコール、(エチレンオキサイド/プロピレンオ
キサイド)共重合体、ポリオキシテトラメチレングリコ
ール、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物等
が挙げられ、また、アルキレングリコール類と二塩基酸
類のエステル化物、例えばエチレングリコール、1,4-ブ
タンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、等のグリコール類とマレイン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、フタル酸等の二塩基酸類との反応で
得られるポリエステルポリオール、さらにラクトン環の
開環重合で得られるポリエステル類としてポリカプロラ
クトンポリバレロラクトン等のポリウレタン用原料とさ
れるポリヒドロキシ化合物を挙げることができ、これら
の一種以上を混合して使用することもできる。
【0020】前記したプレポリマーを得るに際して、ポ
リヒドロキシ化合物中の水酸基数とポリイソシアナート
化合物中の活性イソシアナート基数の比率は1:1.1
〜2.5の範囲で管理されるが、好ましくは1:1.3〜
2.2の範囲である。1:1.3以下では高分子量化によ
る著しい粘度上昇を招き、薬剤注入機適性が損なわれ、
1:2.3以上では接着力向上作用が低下する。こうし
て得られたウレタンプレポリマーの粘度は1000mPa.s〜
固体状/20℃以下であった。つまり本発明中に掲げる
薬剤注入機に対する適性を考慮したとき薬剤粘度は5000
mPa.s/20℃以下であり、好ましくは2000mPa.s/20
℃以下である。溶液粘度が2000mPa.s/20℃を越える
と徐々に流動抵抗が増し、瞬時に所望する液量の吐出が
困難になると共に、注入した局所での付着面積が小さく
なる。薬剤粘度を下げるためには、イソシアナートと反
応しない、すなわち活性水素を有さない有機溶剤をウレ
タンプレポリマーに混合する方法が好ましい。有機溶剤
としては、ジメチルホルムアミド、キシレン、トルエ
ン、ジクロロメタン、トリエチルホスフェート、トリス
(β−クロロプロピル)ホスフェート、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、酢酸エチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン等が挙げられ、これらの1種または2種
以上の混合液が使用できる。さらに、必要に応じてウレ
タンプレポリマーの硬化促進剤を併用することもでき
る。
【0021】薬剤注入機によって注入される薬剤の主成
分である接着力向上剤としては、合成樹脂水性エマルジ
ョンと称される、各種合成高分子量体樹脂のミクロ粒子
が水中に安定的に分散した形態を有するエマルジョンも
好ましい。合成樹脂水性エマルジョンとしては、ポリウ
レタン水性エマルジョン、エチレン/酢酸ビニル共重合
体水性エマルジョン、酢酸ビニル水性エマルジョン、ポ
リエポキシ水性エマルジョン、ポリアクリル酸エステル
水性エマルジョンが挙げられ、これらの1種または2種
以上の混合液が使用できる。さらに、必要に応じて合成
樹脂水性エマルジョン用の反応性性能補完助剤等を併用
することもできる。薬剤注入機適性に合わせて、合成樹
脂水性エマルジョンの薬剤粘度調整は、水を加えて2000
mPa.s/20℃以下に調節する必要がある。また、注入
効率を高めるために薬剤中に表面張力調整剤やレベリン
グ剤等を添加することもできる。
【0022】薬剤注入機によって注入される薬剤は防錆
剤を含有することもできる。防錆剤としては、三フッ化
ホウ素の錯体が好ましい例として挙げられる。錯体の例
としては、三フッ化ホウ素とエーテル類、フェノール
類、カルボン酸類、エステル類との錯体がある。さらに
好ましいのは三フッ化ホウ素とテトラヒドロフランとの
錯体である。これらの錯体は有機溶剤に可溶なので、薬
剤注入機によって容易にフェノール樹脂発泡体中に注入
できる。三フッ化ホウ素錯体の使用量は、フェノール樹
脂発泡体100重量部に対して0.1〜5重量部であ
る。
【0023】本発明のフェノール樹脂発泡体パネルの連
続製造装置の一例を図1に示した。表面材連続供給装置
1、発泡性フェノール樹脂混合液の吐出機2、裏面材積
層供給装置3、前部加熱炉4、薬剤注入機5、後部加熱
炉6、切断機7がこの順番で配列されている。プレヒー
ター11は表面材の連続供給装置と発泡性フェノール樹
脂混合液の吐出機との間に設置され、表面材を予熱する
ためにある。裏面材積層供給装置3は、裏面材を巻装し
たアンコイラ31とガイドローラ32を有し、これによ
って表面材上に吐出された樹脂混合液の上に裏面材を連
続的に積層、供給して積層連続体を供給するための装置
である。前部加熱炉4は、ベルトコンベア41と複数ロ
ーラ42とを所定間隙をもたせて上下に対向装置させた
押圧搬送装置を有している。後部加熱炉6は、所定間隙
をもたせてベルトコンベア61、62を上下に対向装置
した二軸ベルトコンベアからなる押圧搬送装置を有して
いる。
【0024】フェノール樹脂のフォーミングや硬化反応
を管理する加熱炉とは、成型物の形状を維持した状態で
加熱することのできる炉で、成型物は上下のコンベアー
で挟み込まれた状態で連続的に走行する、通称ダブルコ
ンベアー方式という形態をとることが多い。加熱炉管理
としては、本発明に示される二基の加熱炉を連結した方
式の他に一基の加熱炉方式や一基の加熱炉と一基の保温
炉を連結した方式等種々考案されているが、フェノール
樹脂のように脱水縮合型樹脂を成型する場合、硬化フォ
ーム中に残存する縮合水の早期除去が重要となり、加熱
条件の異なった二基の加熱炉を連結する方式が極めて有
効な装置と言える。この加熱条件における温度について
は、前部加熱炉温度と後部加熱炉温度が同一であっても
良いし、またどちらか一方が高めに設定されていても良
い。
【0025】図1の装置の動作を説明すると、表面材連
続供給装置1から表面材は連続的にラインに送り込まれ
る。吐出機2は、発泡性フェノール樹脂混合液の所定量
を表面材上に吐出する装置であり、1本または複数本の
吐出ノズルを備えている。吐出された樹脂混合液の上に
さらに裏面材積層供給装置3から連続的に供給される裏
面材をを被せることによって、樹脂混合液の層が表面材
と裏面材の間に挟み込まれた積層連続体が形成される。
積層連続体はその上下面から押圧されて所定の厚さを保
持されながら前部加熱炉4内を通って運ばれる。この
間、積層連続体の樹脂混合液は表面材と裏面材の間で均
一に拡げられるとともに、ベルトコンベア41およびロ
ーラ42を介して加熱され、所定の厚みに到達するとと
もに、出口付近で前記したライズタイム直前に達する。
前部加熱炉を出た積層連続体に対して薬剤注入機5が、
フェノール樹脂発泡体パネルの裏面材と樹脂層を貫通す
る複数の注入針で、積層連続体内部に薬剤を連続的に注
入する。次に後部加熱炉6に送られ、二軸ベルトコンベ
アからなる押圧搬送装置によって、注入針に起因する複
数開口部の樹脂層の部分を閉塞すると同時に、フェノー
ル樹脂発泡体硬化反応および注入された薬剤中の接着力
向上剤の硬化反応を完結させる。後部加熱炉6から連続
的に送り出される積層連続体は、切断機7によって所定
寸法に切断されてフェノール樹脂発泡体パネル製品とな
る。
【0026】本発明で使用される薬剤注入機5は前部加
熱炉4と後部加熱炉6の連結部に設置される。また、前
後2基の加熱炉では表面材が下側に置かれ、その上にフ
ェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂混合液の上にさら
に裏面材を連続的に積層供給して積層連続体を形成する
ので、薬剤注入機はフェノール樹脂発泡体パネルの上側
に設置し、上方から裏面材の表面に向かって垂直に注入
針を下ろし、裏面材と樹脂層を貫通して、表面材の裏側
付近に到達させて薬剤を注入するのが好ましい。薬剤注
入機および薬剤注入機の取り付け方の一例を図2に示し
た。
【0027】図2は薬剤注入機を後部加熱炉の入り口の
二軸ベルトコンベア先端に取り付けた例である。二軸ベ
ルトコンベア61の流れに対応して、薬剤注入機5が連
続的に作動する。注入針51が上下運動して、フェノー
ル樹脂発泡体パネルの裏面材と樹脂層を貫通する複数の
注入針によって、積層連続体内部に薬剤を注入する。注
入間隔は薬剤注入機コントロールボックス52によって
制御される。また、二軸ベルトコンベア61が停止する
と薬剤注入機も停止するように設計されている。
【0028】前記した注入針の口径は0.3mm〜3mm程
度が適当である。注入口の個数は10個/m2〜100
0個/m2程度が適当である。また、注入針の深さはフ
ェノール樹脂発泡体パネルの厚さに応じて選択される
が、針が表面材の裏面に接触しない範囲でなるべく深く
注入する方が良い。注入針が浅いと表面材とフェノール
樹脂発泡体との接着不良品や形状不安定品の発生を防止
することができなくなり、また、表面材裏面の防錆効果
も不十分となる。注入針の往復作動数は任意に選択でき
るが、最高で120回/分程度である。また、薬剤注入
量は電磁弁で制御するのが好ましく、電磁弁の開閉1回
当たりの容量は0.05〜1.0ml程度である。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。 〔実施例1〕加熱装置、攪拌装置、コンデンサー、温度
計等を装備した反応容器中に、平均分子量1000のポリオ
キシプロピレングリコール224.4重量部とトリレン
ジイソシアナート82重量部を入れ、窒素シール下、8
5℃で3時間反応させ、続いてトルエン1225.6重量部を
添加して、活性イソシアナート含量1.35%、粘度160mP
a.s/25℃の注入薬剤(ウレタンプレポリマー1)を
得た。
【0030】〔実施例2〕加熱装置、攪拌装置、コンデ
ンサー、温度計等を装備した反応容器中に、平均分子量
2000のポリブチレンアジペートジオール250重量部と
ヘキサメチレンジイソシアナート44.1重量部を入
れ、窒素シール下、85℃で3時間反応させ、続いてメ
チルエチルケトン1276.4重量部を添加して、活性イソシ
アナート含量0.79%、粘度190mPa.s/25℃の注入薬剤
(ウレタンプレポリマー2)を得た。
【0031】〔実施例3〕加熱装置、攪拌装置、コンデ
ンサー、温度計等を装備した反応容器中に、平均分子量
1650のポリオキシプロピレングリコール250重量部と
トリレンジイソシアナート55.4重量部を入れ、窒素
シール下、75℃で2.5時間反応させ、続いてトルエ
ン1221.6重量部を添加して、活性イソシアナート含量0.
92%、粘度180mPa.s/25℃の注入薬剤(ウレタンプレ
ポリマー3)を得た。
【0032】〔実施例4〕加熱装置、攪拌装置、コンデ
ンサー、温度計等を装備した反応容器中に、平均分子量
1250のポリカプロラクトンポリオール250重量部とイ
ソホロンジイソシアナート93.3重量部を入れ、窒素
シール下、85℃で3時間反応させ、続いてトルエン13
73.2重量部を添加して、活性イソシアナート含量1.08
%、粘度220mPa.s/25℃の注入薬剤(ウレタンプレポ
リマー4)を得た。
【0033】〔実施例5〕アイゼラックスS−4040
N(ポリウレタン水性エマルジョン;保土谷化学工業株
式会社製)44.4重量部とアイゼラックスB−20
(ポリウレタン水性エマルジョン;保土谷化学工業株式
会社製)0.4重量部を混合し、水を55.2重量部を添
加して均一に攪拌混合し、樹脂濃度20%、粘度38mP
a.s/25℃の注入薬剤(アイゼラックスS−4040
N)を得た。
【0034】〔実施例6〕パンフレックス−OM(エチ
レン/酢酸ビニル水性エマルジョン;株式会社クラレ
製)50重量部と水50重量部を均一に攪拌混合し、樹
脂濃度20%、粘度115mPa.s/25℃の注入薬剤(パン
フレックス−OM)を得た。
【0035】〔実施例7〕デナコールEM−125(ポ
リエポキシ水性エマルジョン;長瀬化成工業株式会社
製)80重量部と水20重量部を均一に攪拌混合し、樹
脂濃度20%、粘度270mPa.s/25℃の注入薬剤(デナ
コールEM−125)を得た。
【0036】〔実施例8〕ネオクリルA−5144(ポ
リアクリル酸エステル水性エマルジョン;ICI株式会
社製)52.6重量部と水48.4重量部を均一に攪拌混
合し、樹脂濃度20%、粘度25mPa.s/25℃の注入
薬剤(ネオクリルA−5144)を得た。
【0037】〔実施例9〕モビニール−354H(酢酸
ビニル水性エマルジョン;ヘキスト合成株式会社製)5
2.6重量部と水48.4重量部を均一に攪拌混合し、樹
脂濃度20%、粘度25mPa.s/25℃の注入薬剤(モ
ビニール−354H)を得た。
【0038】〔実施例10〕アイゼラックスS−404
0Nを22.2重量部とデナコールEM−125を40
重量部計量し、水を添加して全量を100重量部とし、
均一に攪拌混合して、樹脂濃度20%、粘度165mPa.s/
25℃の注入薬剤(アイゼラックス−デナコール)を得
た。
【0039】〔製造例〕金属サイディングの製造例 厚さ0.27mmの塗装鋼板を基準意匠に準じて機械的
に成形し、図1に示した装置を使用して、その成形鋼板
を予熱炉で70℃に加熱し、その上に以下に説明する組
成の発泡性樹脂混合液を投下し、ただちにクラフト紙と
アルミ箔を貼り合わせた裏面材で覆い、前部加熱炉に誘
導し、60℃で反応させてゲル化段階を経た後、薬剤注
入機で実施例1〜10の薬剤を、注入量1振幅あたり
0.5ml、振幅数20回/分の条件で注入し、次いで
後部加熱炉に誘導し、80℃で樹脂の硬化を完結させ
て、金属サイディングを製造した。発泡性フェノール樹
脂混合液はレゾール型フェノール樹脂、発泡剤(ジクロ
ロメタン)、整泡剤および芳香族スルホン酸触媒の混合
物である。
【0040】〔実施例11〕生産性評価試験 製造例に従って金属サイディングを製造し、その際の1
時間あたりの歩留まり率を測定した。薬剤を注入しなか
った場合を比較例とした。測定結果を[表1]に示し
た。
【0041】[表1]金属サイディングの歩留まり率 《注入薬剤》 《歩留まり率》 実施例1 96% 実施例2 97% 実施例3 95% 実施例4 96% 実施例5 95% 実施例6 91% 実施例7 95% 実施例8 91% 実施例9 90% 実施例10 97% 比較例 85%
【0042】〔実施例12〕フォーム樹脂層内への水浸
透試験 実施例1の薬剤を注入した金属サイディングおよび実施
例5の薬剤を注入した金属サイディングの裏面材注入口
跡に、着色水性インキを滴下し、フォーム層内への水の
浸透を観察した。着色水性インキのフォーム樹脂層内へ
の浸透は、2時間経過後でも観察されなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明のフェノール樹脂発泡体パネルの
製造方法によれば、前部加熱炉と後部加熱炉との間に設
置された薬剤注入機によって、裏面材と樹脂層を貫通し
て表面材の裏側付近到達する複数の注入針で薬剤を注入
し、後部加熱炉によって複数の注入針跡の樹脂層を閉塞
すると同時にフェノール樹脂発泡体硬化反応と薬剤の効
果反応を完結させるので、製品のフェノール樹脂発泡体
パネルにおいて表面材および裏面材とフェノール樹脂発
泡体との接着不良品や形状不安定品の発生を防止し、さ
らに表面材裏面の腐食も防止することができる。また本
製造方法によれば、煩雑な工程の増加や資材コストの上
昇や樹脂物性の低下を伴わないで前記した効果を得るこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるフェノール樹脂発泡体パネルの
連続製造装置を示す平面図である。
【図2】本発明に係わる薬剤注入機を後部加熱炉の入り
口の二軸ベルトコンベア先端に取り付けた装置を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係わる薬剤注入機の注入部を示す斜視
図(a)と側面図(b)、および注入針(c)の拡大図
である。
【符号の説明】
1…表面材連続供給装置、11…プレヒーター、2…発
泡性フェノール樹脂混合液の吐出機、3…裏面材積層供
給装置、31…アンコイラ、32…ガイドローラ、4…
前部加熱炉、41…ベルトコンベア、42…複数ロー
ラ、5…薬剤注入機、6…後部加熱炉、61・62…ベ
ルトコンベア、7…切断機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:04 B29L 31:10 (72)発明者 羽根田 忠良 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地2 保 土谷化学工業株式会社内 (72)発明者 加藤 潤 北海道江別市上江別441番地 北海鋼機 株式会社内 (72)発明者 小川 順由 北海道江別市上江別441番地 北海鋼機 株式会社内 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 昭62−59039(JP,A) 特開 昭63−199618(JP,A) 特開 昭58−16838(JP,A) 特開 平9−239884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/14 - 39/24 B29C 39/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に移送されている表面材上に発泡
    性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂混合液の上に
    さらに裏面材を連続的に積層供給して積層連続体を形成
    し、該積層連続体をその上下面から押圧しながら前部加
    熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉との間に設置され
    た、接着力向上剤を主成分とする薬剤注入用の薬剤注入
    機によって、裏面材と樹脂層を貫通して表面材の裏側付
    近に到達する複数の注入針で薬剤を注入する作業を連続
    的に行い、裏面材側に注入針による開口部を有した該積
    層連続体をその上下面から押圧しながら後部加熱炉を通
    し、後部加熱炉によって複数開口部の樹脂層の部分を閉
    塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体硬化反応および
    注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化反応を完結させ
    ることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体パネルの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 裏面材と樹脂層を貫通して表面材の裏側
    付近に到達する複数の注入針で薬剤を注入する、薬剤注
    入機による連続的な薬剤注入工程がフェノール樹脂の硬
    化反応途中である、ゲルタイムとライズタイムの間で行
    われることを特徴とする、請求項1記載のフェノール樹
    脂発泡体パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 薬剤注入機によって注入される薬剤中の
    接着力向上剤がウレタンプレポリマーである請求項1ま
    たは請求項2記載のフェノール樹脂発泡体パネルの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 薬剤注入機によって注入される薬剤中の
    接着力向上剤が合成樹脂水性エマルジョンである請求項
    1または請求項2記載のフェノール樹脂発泡体パネルの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 薬剤注入機によって注入される薬剤が防
    錆剤を含有することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4記載のフェノール樹脂発泡体パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 連続的に移送されている表面材上に発泡
    性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂混合液の上に
    さらに裏面材を連続的に積層供給して積層連続体を形成
    し、該積層連続体をその上下面から押圧しながら前部加
    熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉との間に設置され
    た、接着力向上剤を主成分とする薬剤注入用の薬剤注入
    機によって、裏面材と樹脂層を貫通して表面材の裏側付
    近に到達する複数の注入針で薬剤を注入する作業を連続
    的に行い、裏面材側に注入針による開口部を有した該積
    層連続体をその上下面から押圧しながら後部加熱炉を通
    し、後部加熱炉によって複数開口部の樹脂層の部分を閉
    塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体硬化反応および
    注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化反応を完結させ
    る製造方法によって製造されたフェノール樹脂発泡体パ
    ネル。
  7. 【請求項7】 製造されたフェノール樹脂発泡体パネル
    が、金属サイディングである請求項5記載のフェノール
    樹脂発泡体パネル。
  8. 【請求項8】 連続的に移送されている表面材上に発泡
    性フェノール樹脂混合液を吐出し、該樹脂混合液の上に
    さらに裏面材を連続的に積層供給して積層連続体を形成
    し、該積層連続体をその上下面から押圧しながら前部加
    熱炉を通し、前部加熱炉と後部加熱炉との間に設置され
    た、接着力向上剤を主成分とする薬剤注入用の薬剤注入
    機によって、裏面材と樹脂層を貫通して表面材の裏側付
    近に到達する複数の注入針で薬剤を注入する作業を連続
    的に行い、裏面材側に注入針による開口部を有した該積
    層連続体をその上下面から押圧しながら後部加熱炉を通
    し、後部加熱炉によって複数開口部の樹脂層の部分を閉
    塞すると同時に、フェノール樹脂発泡体硬化反応および
    注入された薬剤中の接着力向上剤の硬化反応を完結させ
    ることを特徴とする、フェノール樹脂発泡体パネルの連
    続製造装置。
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