JP2988708B2 - 蓄電池パックの端子台製造方法 - Google Patents

蓄電池パックの端子台製造方法

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JP2988708B2
JP2988708B2 JP2253186A JP25318690A JP2988708B2 JP 2988708 B2 JP2988708 B2 JP 2988708B2 JP 2253186 A JP2253186 A JP 2253186A JP 25318690 A JP25318690 A JP 25318690A JP 2988708 B2 JP2988708 B2 JP 2988708B2
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理博 木ノ内
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数個の蓄電池を接続してケーシングに内
包し、該ケーシング外面に蓄電池の極に接続される端子
を設けた蓄電池パックにあって、端子を支える基台に端
子を結合する蓄電池パックの端子台製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の蓄電池パックの端子台Aは、基台5と複数の端
子にて形成され、第7図に示すような充電式電動工具の
電源となる蓄電池パックの端子部材として用いられる。
基台5は、ガラス繊維入りの合成樹脂で成形され、蓄電
池7に係合する係合部5aと、後述する端子を係止する係
止部5bを有している。端子は、フープ状の銀をコートし
た黄銅板から打ち抜きと曲げ加工にて形成され、係止部
5bに係止するフック部を有している。
この端子台Aは、基台5に正端子1、負端子2、セン
サー端子3が設けられる。これ等端子の位置決め精度
は、基台5の係合部5aとのはめあい精度に影響される。
前述の蓄電池パックの端子台製造方法を説明する。
先ず、基台5を成形加工してストックし、そして、別
の製造ラインにて端子を打ち抜きと曲げ加工してストッ
クし、次に、別製造ラインにて基台5と複数の端子を手
作業にて組み立てる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したような蓄電池パックの端子台製造方法におい
ては、多くの製造ラインを要し、部品滞留もあって生産
タクトが長くなる。また、端子と基台の組立精度が、こ
れ等のはめあい精度と手作業の組立精度に依存するため
精度が上げにくい。さらに、この自動組立が難しいため
省力化が図りにくい。
本発明は、このような事由に鑑みてなしたもので、そ
の目的とするところは、生産タクトを短くするとともに
自動組立ができる製造方法を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本発明の蓄電池パッ
クの端子台製造方法は、少なくとも、蓄電池の+極に接
続される正端子と蓄電池の−極に接続される負端子とが
あって、これ等端子を係止する基台とからなる蓄電池パ
ックの端子台にあって、 フープ材を打ち抜いて、正端子と巻端子をつなぐ連結
部を除く両端子の外形と、連結部をつなぐ桟とを形成
し、次に、樹脂成形金型に挿入して樹脂を充填し両端子
と桟をつなぐ基台を形成するとともにフープ材の移動方
向側の基台外方の連結部を切り落とし、次に、両端子を
曲げ、そして、基台内方にある連結部と桟と基台外方の
桟を切り落とす方法としている。
〔作用〕
このような構成によれば、 端子同士がつながって次工程に流れるので、端子を
ストックしなくてもよい。
端子と連結部及び連結部と桟がつながった状態で基
台の成形金型に挿入されるので、端子の変形が防げ、か
つ、端子間及び端子と基台間の位置精度が高くできる。
この基台の成形は、端子と桟をつなげるので、端子
の変形が防げる。
一体化された端子と基台は、桟につながって次工程
に流れるので、次工程における位置決めがし易い。
逐次桟等が切り離されると端子台が形成されるの
で、この端子台を取り出しロボットにてパレットの所定
位置に並べるようにすれば、電気接触部となる端子に傷
や汚れがつくことが防げる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図乃至第6図に基づい
て説明する。
この蓄電池パックの端子台Aは、正端子1、負端子
2、センサー用端子3、サーモスイッチ用端子4、基台
5、にて形成され、第7図に示すような充電式電動工具
の電源となる蓄電池パックの端子部材として用いられ
る。正端子1と負端子2は、銀をコートした黄銅製の1
つのフープ材から打ち抜きと曲げ加工にて形成され、リ
ード線6を介して蓄電池7の極に接続される。センサー
用端子3及びサーモスイッチ用端子4は、前記正負端子
1,2と同材でそれぞれのフープ材から打ち抜き加工にて
形成される。このセンサー用端子3は、温度によって蓄
電池7への充電容量を調整するためのセンシング用に設
けられている。このサーモスイッチ用端子4は、蓄電池
パックの温度過昇防止のために設けられたサーモスイッ
チのリード用に設けられている。基台5は、ガラス繊維
入りの合成樹脂で成形され、蓄電池6に係合する係合部
を有し、この成形と同時に前記諸端子1,2,3,4を所定位
置につなげる。
前述した蓄電池パックの端子台Aの製造方法は、先
ず、正負端子用フープ材8を、第1送りリール装置9に
セットし、該正負端子用フープ材8を正負端子打ち抜き
プレス機10に送って、第1図に示すように、正負端子1,
2をつなぐ連結部8aを除く正負端子1,2の外形と、連結部
8aをつなぐ桟8bと、フープ材の送りピッチとなるパイロ
ットピン用穴8cと、基台5との固着を強くする抜け止め
用穴8dと、蓄電池7の極やサーモスイッチと接続される
リード線6が接続されるリード線連結用穴8eと、を形成
する。
この正負端子打ち抜きプレス機10には材料であるフー
プ材を送るようにしているが、正負端子打ち抜きプレス
機10を別の製造ラインに配置し、これで加工してフープ
状にしたものを、第1送りリール装置9にセットして次
工程の同時成形用成形機11に送るようにしてもよい。ま
た、正負端子打ち抜きプレス機10にてパイロットピン用
穴8cを設けた桟8bを正負端子1,2の片側に設けている
が、第4図に示すように桟8bを正負端子1,2の両側に設
けるようにしてもよい。これによって、打ち抜き加工後
の正負端子用フープ材8の剛性が落ちるのを抑えられ
て、以降の工程でのフープ材の送りの安定性が図れる。
次に、同時成形用成形機11に一次加工された正負端子
用フープ材8を送ってこれを位置決めする。このとき、
一次加工されたセンサー用端子3やサーモスイッチ用端
子4も位置決めする。このために、抜け止め用穴12d,13
dやリード線連結用穴12e,13eを加工して巻回されたセン
サー用端子用フープ材12やサーモスイッチ用端子用フー
プ材13をそれぞれ第2送りリール装置14及び第3送りリ
ール装置15にセットし、同時成形用成形機11にそれぞれ
のフープ材を送っておく。この位置決め状態で同時成形
加工して基台5を形成するとともに正負端子用フープ材
8の移動方向側の基台5外方の連結部8aを切り落とし、
かつ、センサー用端子3とサーモスイッチ用端子4をそ
れぞれのフープ材から切り離す。この連結部8aの切り落
としは、同時成形加工とともにしているが同時成形用成
形機11の後に切り落とし用のプレス機を介在させるよう
にしてもよい。この基台5は、正端子1、負端子2、セ
ンサー用端子3、サーモスイッチ用端子4、桟8bをつな
ぐように成形される。この一次加工されたセンサー用端
子3やサーモスイッチ用端子4は、フープ状にしたもの
から同時成形用成形機11に送るようにしているが、第2
送りリール装置14及び第3送りリール装置15と同時成形
用成形機11の間に打ち抜きプレス機を介在させて、第2
送りリール装置14及び第3送りリール装置15には材料で
あるフープ材をセットするようにしてもよい。
次に、端子切り曲げ用プレス機16に同時成形されたも
のを送ってこれを位置決めする。この位置決め状態で、
正巻端子1,2の切り曲げ加工とともにセンサー用端子3
とサーモスイッチ用端子4の曲げ加工がなされる。これ
等端子の切り曲げ加工は、基台5を介して曲げるように
しているので、曲げ型が単純にできる。
次に、端子切り離し用プレス機17に、前述の曲げ加工
されたものを送ってこれを位置決めする。この位置決め
状態で、基台5内方にある連結部8aと桟8bを基台5から
切り落とすとともに基台5外方につながる桟8bを切り離
して端子台Aを完成する。このとき切り離された端子台
Aを、取り出し用ロボット18にて次の製造ラインに搬送
されるパレット19の所定位置に並べる。
この製造方法は、各工程間の送りや位置決めが正負端
子用フープ材8に形成されたパイロットピン用穴8cによ
り一義的に決められる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、正負端子用フープ材に形成した連結
部や桟にて端子をつなげ、かつ、これをパイロットピン
用穴により位置決めし、基台の成形にインサートできる
ようにしたので、端子と基台の自動組立ができ省力化が
図れ、また、中間加工物を桟にてつなげて各工程にパイ
ロットピン用穴のピッチで送くれるようにしたので、生
産タクトが短くできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の工程図、 第2図は、同じく、製造ラインの斜視図、 第3図は、同じく、正負端子用フープ材の展開図、 第4図は、同じく、別の正負端子用フープ材の展開図、 第5図は、同じく、端子台の斜視図、 第6図は、従来例の蓄電池に装着状態の端子台の斜視
図、 第7図は、充電式電動工具を示すもので、 (a)は充電式電動工具本体の外観図、 (b)は蓄電池パックの外観図。 1……正端子、 2……負端子、 5……基台 7……蓄電池、 8……正負端子用フープ材、 8a……連結部、8b……桟、8c……パイロットピン用穴、 9……第1送りリール装置、 10……正負端子打ち抜きプレス機、 11……同時成形用成形機、 12……センサー端子用フープ材、 13……サーモスイッチ用フープ材、 14……第2送りリール装置、 15……第3送りリール装置、 16……端子切り曲げ用プレス機、 17……端子切り離し用プレス機、 18……取り出し用ロボット、 19……パレット、 A……端子台。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、蓄電池の+極に接続される正
    端子と蓄電池の−極に接続される負端子と、これ等端子
    を係止する基台とからなる蓄電池パックの端子台にあっ
    て、 フープ材を打ち抜いて、正端子と負端子をつなぐ連結部
    を除く両端子の外形と、連結部をつなぐ桟とを形成し、
    次に、樹脂成形金型に挿入して樹脂を充填し両端子と桟
    をつなぐ基台を形成するとともにフープ材の移動方向側
    の基台外方の連結部を切り落とし、次に、両端子を曲
    げ、そして、基台内方にある連結部と桟と基台外方の桟
    を切り落とすことを特徴とする蓄電池パックの端子台製
    造方法。
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