JP2988076B2 - 回路遮断器の引外し装置 - Google Patents

回路遮断器の引外し装置

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JP2988076B2 JP3301124A JP30112491A JP2988076B2 JP 2988076 B2 JP2988076 B2 JP 2988076B2 JP 3301124 A JP3301124 A JP 3301124A JP 30112491 A JP30112491 A JP 30112491A JP 2988076 B2 JP2988076 B2 JP 2988076B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線用遮断器などの
回路遮断器に内装する引外し装置に関し、詳しくは不足
電圧引外し装置と電圧引外し装置との双方に切り換え使
用可能な引外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁石作用によって回路遮断器の開閉機
構を引き外し、可動接触子を開離させる引外し装置には
種々の方式のものがあるが、その中に不足電圧引外し装
置と電圧引外し装置とがある。周知の通り、不足電圧引
外し装置は回路電圧が規定値以下に低下した場合に回路
遮断器を引き外すことを目的としたものであり、電圧引
外し装置は回路遮断器を遠方から電気的に引き外すこと
を目的としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の不足
電圧引外し装置と電圧引外し装置とは、従来はそれぞれ
の機能専用に別構造のものとして構成されている。した
がって、いずれかの方式の引外し装置が組み込まれた回
路遮断器は使用者側で他の方式に切り換えることができ
ず、改めてその方式のものを発注しなければならなかっ
た。そこで、この発明は、同一の引外し装置で電圧引外
しと不足電圧引外しとの双方に簡単に切り換えられる構
造として使用者の便を図った回路遮断器の引外し装置を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、固定鉄心及び可動鉄心の外側に引外し
コイルと永久磁石とを備えた引外し装置に対して、引外
しばねの力を調整する機構と、引外し指令に基づいて引
外しコイルに励磁電流を供給する極性が正逆に切り換え
可能な直流電源回路とを設けるものとする。
【0005】
【作用】この発明に係る引外し装置を不足電圧引外しと
して使用する場合には、引外しコイルに永久磁石と同方
向の磁束を生じさせる極性の励磁電流を供給しておき、
回路電圧が規定値以下に低下して引外しコイルの磁束が
弱まった時に固定鉄心の吸着を解く。これに対して、電
圧引外しとして使用する場合には、永久磁石の磁束のみ
で可動鉄心を固定鉄心に吸着させておき、引外し指令時
には引外しコイルに永久磁石の磁束を弱めるような極性
の励磁電流を直流電源回路から供給して可動鉄心の吸着
を解く。このように、引外しコイルに対する直流電源回
路の極性を切り換えることにより両方の方式に使用す
る。
【0006】ここで、引外しばねが可動鉄心を固定鉄心
から引き離す際の吸引力は、不足電圧引外しの場合は永
久磁石の吸引力に回路電圧に基づくコイル磁束の分だけ
加わったものとなり、また電圧引外しの場合は永久磁石
の吸引力よりもコイル磁束の分だけ小さくなるから、調
整機構により引外しばねの力を変え、電圧引外しよりも
不足電圧引外しの場合のばね力を強くする。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図4に基づいてこの発明の実施
例を説明する。ここで、図1は引外し装置が組み込まれ
た回路遮断器の要部縦断面図、図2はその矢印P方向か
ら見た平面図、図3は図1における直流電源回路の結線
図、図4は動作特性図である。図1及び図2において、
1は引外し装置で樹脂成形品の舟形のベース2上にユニ
ット化され、ベース2と一体の係合脚2aを介して同じ
く樹脂成形品の付属品ベース3に着脱自在に装着されて
いる。また、付属品ベース3は一体の係合脚3aを介し
て回路遮断器の本体カバー4に着脱自在に装着されてい
る。付属品ベース3には図示引外し装置1の代わりに、
その他の付属品、例えば補助スイッチや警報スイッチが
装着可能である。引外し装置1は本体カバー4に開閉自
在に取り付けられた補助カバー5により覆われている。
【0008】引外し装置1において、6はベース2に保
持されたコ字状のヨーク、7はその中心に結合された円
筒状の固定鉄心、8はこれに対向する円筒状可動鉄心、
9は固定鉄心7の外周に被嵌され可動鉄心8を滑動自在
に案内する非磁性シリンダ、10はその外側に装着され
た引外しコイル、11はこれと隣接してヨーク6に密着
するように配置された一対の永久磁石、12はシリンダ
6と永久磁石11との間に嵌め込まれシャント、13は
ヨーク6の両脚間をつなぐヨーク片、14はヨーク6、
固定鉄心7及び可動鉄心8の中心を貫通し、ヨーク6及
び固定鉄心7に対しては自在に滑動し、可動鉄心8とは
一体に結合された押し棒である。
【0009】更に、図1及び図2において、15は円形
のばね押し16と長方形のばね受け17との間に保持さ
れ、押し棒14の基端部14aとベース2との間に配置
された圧縮コイルばねからなる引外しばね、18はばね
押し16に突き当たるようにベース2にねじ込まれた調
整ねじ、19はベース10と可動鉄心8との間に挿入さ
れた圧縮コイルばねからなる復帰ばね、20は引外しコ
イル10に励磁電流を供給する直流電源回路、20aは
そのリード線、21は腕21aが押し棒14の先端と対
向する回路遮断器のトリップクロスバー、22は回路遮
断器のラッチ軸、23は駒24(図2)を介してラッチ
軸22に連結された樹脂成形品の二股状のリセットレバ
ーである。
【0010】ばね受け17は図2に示すように、その両
端の図示しない溝がベース2の両側の突条2bに緩く嵌
合し、図の左右移動が案内されるようになっている。駒
24はラッチ軸22の端面にその径方向に沿って形成さ
れた突条22aに、これに対応する図示しない溝を介し
て上方から嵌め込まれて結合されている。また、リセッ
トレバー23は駒24の端面に突条22aと同様に形成
された突条24aに、これに対応する図示しない溝を介
して結合されている。リセットレバー23の他端は本体
カバー4に形成された軸受台4a(図1)の受け溝に回
動自在に支承されている。
【0011】直流電源回路20は、図3に示すような構
成となっている。図において、25はダイオードブリッ
ジからなる整流回路、26はその電源側に接続され電子
部品をサージ電圧から保護するサージアブソーバ、27
は保護抵抗、28は定電圧ダイオード、29は抵抗27
と共に平滑回路を構成するコンデンサ、30は引外しコ
イル10との接続を切り換えるためのコネクタである。
直流電源回路20は電圧引外しの場合は操作回路に接続
され、不足電圧引外しの場合は直接、あるいは適宜の変
成器あるいは分圧器を介して主回路に接続される。
【0012】上記構成において、回路遮断器のON、O
FF状態では、可動鉄心8は図に矢印で示す永久磁石1
1の磁束、及び不足電圧引外しの場合は更にこれに加わ
る引外しコイル10の磁束によって固定鉄心7に吸着さ
れ、引外しばね15は押し棒14で圧縮されて蓄勢状態
にある。ここで、直流電源回路20を介して引外しコイ
ル10に引外し指令が与えられると可動鉄心8の吸着が
解かれ、押し棒14は引外しばね15に駆動されて図の
鎖線位置まで右方に移動し、トリップクロスバー21の
腕21aを押す。これにより、トリップクロスバー21
は鎖線で示すように反時計方向に回動し、開閉機構の図
示しないラッチの係止が解かれて図示しない可動接触子
が開離する。
【0013】上記トリップ動作の過程で、ラッチを支持
するラッチ軸22は反時計方向に回動し、ラッチ軸22
に連結されたリセットレバー23は図の実線位置から鎖
線位置に移動する。このリセットレバー23は、鎖線位
置まで移動していたばね受け17を押し戻して引外しば
ね15を圧縮する。そのため、押し棒14は復帰ばね1
9に押されて左方に移動し、可動鉄心8を固定鉄心7に
接触させる。したがって、その時点で可動鉄心8を吸着
する条件が整っていれば、引外し装置1は再び図示状態
にリセットされる。
【0014】次に、上記引外し動作を行わせる引外し装
置1を不足電圧引外し装置として使用する場合と、電圧
引外し装置として使用する場合の作用について、図3及
び図4に基づいて説明する。ここで、図4の縦軸は蓄勢
状態での引外しばね15のばね力及び可動鉄心8に作用
する吸引力であり、横軸は引外しコイル10に印加され
る電圧である。図3の直流電源回路20において、引外
しコイル10には整流回路25の出力側の電圧Vi から
定電圧ダイオード28のツェナー電圧Vzが差し引かれ
た電圧が印加される。したがって、電圧ViがVzより
低い場合には引外しコイル10には電圧が加わらない。
【0015】まず、不足電圧引外しの場合は、引外しコ
イル10の磁束の向きが永久磁石11のそれと一致する
関係にコネクタ30を接続する。そのとき、電圧Vi
ツェナー電圧Vz以下の間は可動鉄心8に作用する吸引
力は永久磁石11によるFM だけの一定値で、電圧Vi
がVz以上になるとその間の電圧差による引外しコイル
10の吸引力が加わり、全体として図示の通りになる。
この吸引力が引外しばね15の力SR より大きければ可
動鉄心8は吸着状態に保持されるが、回路電圧が低下し
てこれに比例する電圧Vi が例えばVR まで低下すると
吸引力FR よりもばね力SR の方が大きくなり引外し動
作が行われることになる。
【0016】一方、電圧引外しの場合には、引外しコイ
ル10の磁束の向きが永久磁石11のそれと逆になるよ
うな関係にコネクタ30を接続する。その結果、電圧V
i がVz以上になると引外しコイル10には永久磁石1
1の磁束を弱める向きに磁束が発生し、可動鉄心8に作
用する吸引力は図に鎖線で示すようにFM よりも小さく
なる。そこで、このときのばね力を吸引力FM よりも小
さいSA に設定して永久磁石11だけで可動鉄心8を吸
着しておき、引外し操作時に例えば電圧Vi として操作
電圧VA を印加すると吸引力がばね力SA より小さくな
り、引外し動作が行われる。引外しばね15のばね力は
調整ねじ18(図1)で加減する。調整ねじ18を締め
込んで図1,図2に鎖線で示すようにばね押し16を押
し進め、引外しばね15を圧縮するにしたがってばね力
は強くなる。不足電圧引外しの場合は電圧引外しの場合
よりもばね力を大きくする(SR >SA )。
【0017】
【発明の効果】以上述べた通り、この発明によれば、引
外しコイルに対する直流電源回路の極性を正逆に切り換
え、かつ引外しばねのばね力を調整するだけで同一の引
外し装置を不足電圧引外しと電圧引外しのいずれにも使
用でき、使用者にとって便利になるばかりでなく、製造
者側も機種が減って在庫管理が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の矢印P方向から見た図である。
【図3】図1における直流電源回路の結線図である。
【図4】この発明の実施例の動作特性図である。
【符号の説明】
1 引外し装置 7 固定鉄心 8 可動鉄心 10 引外しコイル 11 永久磁石 15 引外しばね 18 調整ねじ 20 直流電源回路 21 トリップクロスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−107630(JP,A) 特開 平4−220922(JP,A) 実開 昭57−23853(JP,U) 実開 平1−164621(JP,U) 実公 昭33−3246(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 83/06 H01H 83/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定鉄心及び可動鉄心の外側に引外しコイ
    ルと永久磁石とを備え、前記固定鉄心に前記可動鉄心を
    吸着して引外しばねを蓄勢状態に保持しておき、前記引
    外しコイルに引外し指令が与えられると前記可動鉄心の
    吸着を解いて前記引外しばねの力を回路遮断器の開閉機
    構に作用させ、可動接触子を開離させる回路遮断器の引
    外し装置において、引外しばねの力を調整する機構と、
    引外し指令に基づいて引外しコイルに励磁電流を供給す
    る極性が正逆に切り換え可能な直流電源回路とを設けた
    ことを特徴とする回路遮断器の引外し装置。
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