JP2987831B2 - 接着シート及びフラットケーブル - Google Patents
接着シート及びフラットケーブルInfo
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Description
造に適したノンハロゲンの難燃性の接着シート及びその
接着シートを用いたフラットケーブルに関する。
1の基本構造は、複数の線状導電体2からなる導体層を
絶縁材3の中に並列的に埋め込んだものである。この絶
縁材3は、一般に、図示したように、線状導電体2を埋
め込む接着層4と、その外側のPETフィルム等の絶縁
フィルム5とから形成されている。
は、図10に示したように、予め基板6上の端子7に半
田層8を形成し、また、フラットケーブルの絶縁材3の
端部に粘着剤付ポリイミドフィルム等の収縮防止フィル
ム9を貼り、熱溶融性樹脂からなる接着剤10をフラッ
トケーブル1と基板6との間に設ける。そして、端子7
とフラットケーブルの線状導電体2を位置合わせして重
ね、収縮防止フィルム9の上から熱プレス11で加熱加
圧処理する。これにより、フラットケーブルの線状導電
体2と端子7とを半田接合すると共に、フラットケーブ
ルの絶縁材3を基板6に熱融着させる。ここで、フラッ
トケーブルの絶縁材3を基板6に熱融着させるのは、基
板上の端子7とフラットケーブルの線状導電体2との接
合を補強するためである。また、この熱融着に先立っ
て、フラットケーブルの絶縁材3の端部に粘着剤付ポリ
イミドフィルム等の収縮防止フィルム9を貼るのは、こ
のように収縮防止フィルムを使用しない場合には、熱融
着時にPETフィルム等からなる絶縁フィルム5が収縮
し、不用なしわが発生するためである。
は、難燃性が要求される。難燃性の指標としては、一般
に、UL94水平燃焼試験において酸素指数が25以上
であることが必要とされる。そして、フラットケーブル
の絶縁材を絶縁性フィルムと接着層から形成する場合に
は、これらの少なくとも一方がこの基準を満足すること
が必要となっている。そこで、従来、フラットケーブル
用の接着層を形成する接着組成物には、デカブロモジフ
ェニルエーテル(DBDPO)等の臭素系難燃剤が使用
されている。
保護するために、有害物質は使用規制される傾向にあ
り、フラットケーブルの製造に使用する各素材について
も、有害物質の使用が避けられるようになっている。例
えば、臭素系難燃剤であるデカブロモジフェニルエーテ
ル(DBDPO)は、燃焼時にダイオキシン関連物質を
生成するため、その使用規制が望まれている。
用の接着層を脱DBDPO化、ひいては脱ハロゲン化す
る方法としては、これまでに(i) 接着層を形成する樹脂
に芳香族又は異節環成分を添加し、燃焼残渣を増やす方
法、(ii)フラットケーブルの接着層を形成する樹脂を芳
香族又は異節環成分で変性して酸素指数を高める方法、
(iii) 金属水酸化物又は金属炭酸塩を添加して燃焼熱を
抑制する方法、(iv)赤リン又はリン酸エステル等のリン
化合物を添加する方法、が知られている。
(i) の芳香族又は異節環成分を添加する方法では分散不
良が生じ易く、そのために絶縁材と線状導電体との密着
不良が生じ易いという問題があった。(ii)の芳香族又は
異節環成分で樹脂を変性する方法においては、そのよう
に変性した樹脂は、接着層の形成に際して加工性が悪い
という問題があった。(iii) の金属水酸化物又は金属炭
酸塩を添加する方法では、絶縁材と線状導電体との密着
不良が生じ易く、さらに機械的物性も損なわれるという
問題があった。(iv)の赤リン又はリン酸エステル等のリ
ン化合物を添加する方法では、毒性の問題があり、また
ブリードの問題もあった。そのため、密着性や加工性等
の接着層に必要とされる諸特性を損なうことなく接着層
を脱ハロゲン化することが困難となっていた。
し、従来のフラットケーブルを基板上の端子と接合する
場合には、通常、フラットケーブルと基板上の端子との
加熱加圧処理に先立って、フラットケーブルの絶縁材の
端部に、粘着剤付ポリイミドフィルム等の収縮防止フィ
ルムを貼付けるので、このフィルムの粘着剤面にごみが
付着しやすいという問題があった。また、収縮防止フィ
ルムの貼付け作業が生産性の向上を妨げるという問題が
あり、特に、端子のファインピッチ化に伴って収縮防止
フィルムの貼付け作業が困難になるに従い、この問題が
顕著になっていた。
解決しようとするものであり、フラットーケーブルの製
造に適したノンハロゲンの難燃性の接着シートを提供す
ることを目的としている。また、そのような接着シート
を用いて形成した難燃性のフラットケーブルであって、
かつ、そのフラットケーブルと基板上の端子とを接合す
る場合に、フラットケーブルの端部に収縮防止フィルム
を貼ることを不要としたフラットケーブルを提供するこ
とを目的としている。
合ポリエステルの主骨格にリン成分が導入されているリ
ン変性飽和ポリエステル共重合体は高い難燃性を示すこ
と、また、この共重合体はフラットケーブルの接着層に
加工する際の加工性も良好であること、さらにこの共重
合体を用いて形成した接着層は透明性が高く、フラット
ケーブルを端子と接続する際の作業性も向上させられる
こと、したがって、このリン変性飽和ポリエステル共重
合体から形成した接着層と絶縁フィルムとを積層させた
接着シートはフラットケーブルの製造に有用であること
を見出した。さらに、この場合、接着層と絶縁フィルム
を含めた接着シート全体のポリエステル成分中のリン濃
度を特定値以上とすることにより、接着シートに所定の
難燃性を付与できることを見出した。また、フラットケ
ーブルをこのような接着シートから形成する場合に、そ
の接着シートの絶縁フィルムとしてポリイミドフィルム
を使用すると、フラットケーブルと端子との接合時に、
フラットケーブルの端部に粘着剤付フィルム等の収縮防
止フィルムを貼着することが不要となることも見出し
た。本発明はこのような知見に基づくものである。
テルの主骨格にリン成分が導入されているリン変性飽和
ポリエステル共重合体からなる接着層と絶縁フィルムと
が積層している接着シートであって、接着シート全体の
ポリエステル成分中のリン濃度が0.6重量%以上であ
ることを特徴とする接着シートを提供する。
おり、接着層の外側に絶縁フィルムが設けられているフ
ラットケーブルにおいて、導体層の少なくとも一方の面
の接着層及び絶縁フィルムが上記の接着シートから形成
されているフラットケーブルを提供する。特に、このよ
うなフラットケーブルにおいて、その絶縁フィルムがポ
リイミドフィルムであるものを提供する。
する。なお、各図中、同一符号は同一または同等の構成
要素を表している。
ムとからなる積層体であり、基本的には、図2(a)に
示した接着シート100のように、接着層104と絶縁
フィルム105との2層構造とすることができる。
リエステル共重合体を含有する。リン変性飽和ポリエス
テル共重合体は、飽和共重合ポリエステルの主骨格にリ
ン成分が導入されているものであり、ポリエステル成分
とリン成分とを共重合させることにより得られる。ここ
でポリエステル成分としては、エチレングリコールとテ
レフタル酸、ナフタレンカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸又はイソフタル酸とから形成される高分子化合物
や、1,4−ブタンジオールとテレフタル酸、アジピン
酸又はセバシン酸とから形成される高分子化合物や、
1,6−ヘキサンジオールとアジピン酸、セバシン酸又
はイソフタル酸とから形成される高分子化合物等を使用
することができる。またリン成分としては、ホスフォネ
ート型ポリオール、ホスフェート型ポリオール、ビニル
ホスフォネート、アリルホスフォネート等を使用するこ
とができる。このように主骨格にリン成分を導入したポ
リエステル共重合体は、単にポリエステルにリン成分を
混合分散させたものよりも高い難燃性を示す。
濃度は、ポリエステルの種類、リン成分の種類、接着層
を形成するその他の成分あるいは接着シートを構成する
絶縁フィルムの種類等に応じて、本発明の接着シートが
所定の難燃性を満足するように定めることができるが、
少なくとも、接着層及び絶縁フィルムを含めた接着シー
ト全体のポリエステル成分中のリン濃度が0.6重量%
以上となるようにする。これにより本発明の接着シート
をフラットケーブルの絶縁材として使用した場合に、そ
のフラットケーブルに酸素指数25以上の難燃性を付与
することが可能となる。このように接着層及び絶縁フィ
ルムを含めた接着シート全体のポリエステル成分中のリ
ン濃度が0.6重量%以上となるようにするためには、
通常、接着層中におけるリン濃度を0.75重量%以上
とすることが好ましく、また、リン変性飽和ポリエステ
ル共重合体自体のリン濃度としては0.9重量%以上と
することが好ましい。これに対して、リン変性飽和ポリ
エステル共重合体中のリン濃度が低いことにより、ある
いは絶縁フィルムがPET等のポリエステルからなるた
めに接着シート全体としてのポリエステル成分中のリン
濃度が低くなることにより、接着シート全体としてのポ
リエステル成分中のリン濃度が0.6重量%未満となる
と、フラットケーブルに必要な酸素指数25以上の難燃
性を達成することが困難となる。
形成した接着層は、高い難燃性を示すだけでなく、加熱
加圧することにより、接着層同士もしくは他のポリエス
テル系樹脂層、またはポリイミドフィルム、ポリエステ
ルフィルム等の絶縁フィルムに対して高い接着力を示
す。したがたって、このような接着層を有する本発明の
接着シートは、導体層を挟むフラットケーブルの絶縁材
として有用なものとなる。
なので、本発明の接着シートは、その接着層を被着体と
接着させるまでの取扱い性が大きく向上したものとな
る。
いう高い透明性を有するものとなる。したがって、絶縁
フィルムとして透明性の高いフィルムを使用して本発明
の接着シートを構成し、それを絶縁材として用いてフラ
ットケーブルを製造すると、そのフラットケーブルは、
フラットケーブルと基板上の端子との接続作業において
基板上の端子の上にフラットケーブルを置いたとき、フ
ラットケーブルの上からフラットケーブルの下の端子を
透視観察することを可能とする。よって、フラットケー
ブルと端子との位置合わせが容易となり、フラットケー
ブルと端子との接続の作業性を向上させることが可能と
なる。
光の割合(%)であり、ヘイズ値が小さい程透明度が高
いことを表す。フラットケーブルの上からその下にある
端子を透視しながら両者を位置合わせするために必要な
透明度、即ちヘイズの上限は、フラットケーブルの端子
間の距離等にもよるが、通常約90%である。
リン変性飽和ポリエステル共重合体の他に無機充填剤を
含有させることができる。無機充填剤を含有させること
により、接着層の耐熱性や耐ブロッキング性を向上させ
ることが可能となる。無機充填剤としては、煙霧法シリ
カ、石英微粉末等を使用することができる。また、接着
層における無機充填剤の濃度は、接着層の平滑性、接着
力、ヘイズ、ブロッキング性の点から50重量%以下と
することが好ましい。
金属炭酸塩を含有させることができる。これにより、燃
焼熱を抑制することができるので難燃性を向上させるこ
とが可能となる。特に、金属水酸化物や金属炭酸塩とし
ては従来より難燃性の向上のために使用されているもの
を使用することができるが、特に水酸化アルミニウムを
使用することが好ましい。
る濃度は、高すぎると接着層の接着力が低下し、ヘイズ
も高くなるので好ましくない。金属水酸化物や金属炭酸
塩の接着組成物中の好ましい濃度は、使用する金属水酸
化物や金属炭酸塩の種類等にもよるが、例えば、水酸化
アルミニウムを使用する場合、通常、約70重量%以
下、特に50重量%以下とすることが好ましい。
樹脂成分としてリン変性していないポリエステル、ポリ
エステルウレタン、エポキシ、アクリルゴム等を含有さ
せることができ、また、硬化剤、カップリング剤等の種
々の添加剤を含有させることができる。
る絶縁フィルム105としては、ポリイミドフィルム、
ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リフェニレンオキサイドフィルム等を使用することがで
き、これらの中から、当該接着シートの用途に必要とさ
れる耐熱性、強度等に応じて適宜選択することができ
る。またその厚さも用途に応じて適宜定めることができ
る。例えば、この絶縁フィルムが熱プレスにより300
℃以上に加熱加圧される場合には、耐熱性の優れたポリ
イミドフィルムを使用することが好ましく、その厚さは
12〜125μmとすることが好ましい。
ては、例えば、リン変性飽和ポリエステル共重合体及び
必要に応じて配合するその他の成分から接着層形成用組
成物を調製し、それを絶縁フィルム105上にロールコ
ータを用いて塗布することにより形成できる。この場
合、塗布厚は、当該接着シートの用途に応じて適宜定め
ることができる。例えば、接着シートをフラットケーブ
ルの絶縁材として使用する場合には、フラットケーブル
の導体層を構成する線状導電体の径、厚み、幅等にもよ
るが、通常、導電体の埋め込み性等の点から、乾燥厚で
5〜50μmとすることが好ましい。
は、上述の図2(a)に示した接着シート100のよう
に、接着層104とポリイミドフィルム105等の絶縁
フィルムとの2層構造とすることができるが、必要に応
じてさらに他の層を設けることができる。例えば、図2
(b)に示した接着シート101のように、接着層10
4とポリイミドフィルム105との間に、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂等からなるプライマー層1
06を形成することができる。プライマー層106の形
成により、接着シートをフラットケーブルの絶縁材とし
て使用するに際しての耐湿性や接着性を向上させること
が可能となる。
面に接着層が設けられ、接着層の外側に絶縁フィルムが
設けられ、この接着層と絶縁フィルムとを含む積層体か
ら絶縁材が構成されている点では従来のフラットケーブ
ルと同様であるが、導体層の少なくとも一方の面の絶縁
材が本発明の接着シートから形成されていることを特徴
としている。これにより本発明のフラットケーブルは、
酸素指数25以上の高い難燃性を満足するものとなる。
また、導体層を挟む接着層相互の接着力が高くなり、機
械的強度に優れたものとなる。さらに、透明性の高い接
着シートを用いてフラットケーブルを形成した場合に
は、フラットケーブルと基板上の端子とを接続する場合
の作業性を大きく向上させるものとなる。
て、絶縁フィルムがポリイミドフィルムからなる接着シ
ートを用いて形成したものは、フラットケーブルを基板
と接合する際に、ポリイミドフィルムの優れた耐熱性に
より、ポリイミドフィルム上に直接熱プレスすることが
可能となる。即ち、熱プレスによりポリイミドフィルム
からなる絶縁フィルムを直接加熱加圧しても、その絶縁
フィルムが熱収縮することがない。よって、絶縁フィル
ムの端部に粘着剤付ポリイミドフィルム等の収縮防止フ
ィルムを貼着することが不要となり、フラットケーブル
と基板との接合の作業性を大きく向上させることが可能
となる。この場合、ポリイミドフィルムの厚さは、作業
性の点から、12〜125μmとすることが好ましい。
層そのものは従来のフラットケーブルと同様に、銅、銀
等からなる複数の線状導電体から形成することができ
る。
材を、本発明の接着シートを用いて形成するにあたり、
この絶縁材中にプライマー層等が設けられていてもよ
い。また、導体層の他方の面の絶縁材の層構造について
は特に限定はない。例えば、図1(a)に示したよう
に、導体層2の両面の絶縁材107a、107bを、共
に接着層104とプライマー層106とポリイミドフィ
ルム105との積層体からなる本発明の接着シート10
1を用いて形成することができる。また、図1(b)に
示したように、導体層2の一方の面の絶縁材107a
は、接着層104とプライマー層106とポリイミドフ
ィルム105との積層体とするが、導体層2の他方の面
の絶縁材107bは、接着層104とPETフィルム1
08との積層体としてもよい。このように他方の面の絶
縁フィルムとしてPETフィルム108を使用すること
により、フラットケーブルの製造コストを抑制すること
ができるので好ましい。さらに、この他方の面において
は、本発明の接着シートを使用することなく、リン変性
飽和ポリエステル共重合体を含有しない従来の接着層と
絶縁フィルムとの積層体を設けてもよい。
ては、図1(a)、(b)に示したように、一方の絶縁
材107aを導体層2の端部まで形成し、他方の絶縁材
107bを導体層2の端部よりも内側に形成し、導体層
2が基板端子と接合する部分2xを露出させたものが好
ましい。なお、導体層2の両面の絶縁材107a、10
7bを共に導体層2の端部まで形成しておき、フラット
ケーブルの使用時に適宜絶縁材を取り除いて導体層の端
部を露出させてもよい。
使用した本発明のフラットケーブルと基板との接合方法
としては、予め、上述のように導体層の端部を露出させ
ておき、図3に示すように、熱溶融性接着剤10を基板
6の上に設け、また基板6の端子7上に半田層8を設
け、その半田層8にフラットケーブルの導体層の露出部
分2xを重ね合わせ、ポリイミドフィルム105側から
熱プレス11で加熱加圧する。これにより、フラットケ
ーブルの基板との接合を作業性よく行えるようになる。
即ち、加熱加圧に先立ってポリイミドフィルム105上
に粘着剤付ポリイミドフィルム等の収縮防止フィルムを
貼着することが不要となる。よって、粘着剤付ポリイミ
ドフィルム等の収縮防止フィルムの貼着作業そのものが
不要となり、また粘着剤付ポリイミドフィルムの粘着剤
面へのごみの付着の問題も解消する。さらにフラットケ
ーブルと基板上の端子との位置合わせを、ポリイミドフ
ィルム105の上から基板6の端子7を透視することに
より容易に行えるようになる。
般に、接着層と絶縁フィルムからなる接着シートを2枚
用意し、その接着層で導体層を挟み込むように接着シー
トと導体層とを積層し、加熱加圧し、2枚の接着シート
の接着層を相互に接着することにより製造するが、本発
明のフラットケーブルの製造方法としては、その際、少
なくとも一方の接着シートとして、前述の本発明の接着
シートを使用する。その場合に、本発明の接着シートは
導体層と端部が揃うように積層し、他方の接着シート
は、導体層の端部が露出するように、導体層の端部より
も内側に積層してもよい。このように形成したフラット
ケーブルは、そのまま図3に示したような基板との接合
に使用することができる。なお、このようなフラットケ
ーブルの製造方法は、従来のフラットケーブルの製造ラ
インで実施することができる。
重合ポリエステルの主骨格にリン成分が導入されている
リン変性飽和ポリエステル共重合体を樹脂成分として含
有し、ハロゲン系難燃剤を含有しないので、ハロゲンに
起因する環境問題を引き起こすことがない。また、単
に、ポリエステルにリン成分を混合分散させたものより
も大きい難燃性を示す。さらに、この接着層は加熱加圧
することにより高い接着性を示すが常温では粘着性を示
さないので、本発明の接着シートは取扱い性の優れたも
のとなる。また、透明度も高く、ヘイズ90%以下とな
る。
フィルムとしてポリイミドフィルムを使用したものは、
耐熱性も優れたものとなり、フラットケーブルの製造に
特に適したものとなる。
なくとも一方の面の絶縁材が本発明の接着シートから形
成されているので、フラットケーブルに必要とされる酸
素指数25以上の難燃性を有するものとなる。
で、フラットケーブルと基板との接合に際して、フラッ
トケーブル上から基板の端子を透視し、両者を位置合わ
せすることが可能となる。特に、絶縁フィルムとしてポ
リイミドフィルムを設けたものは、フラットケーブルと
基板との接合に際して、絶縁フィルム上に従来の粘着剤
付ポリイミドフィルムのような収縮防止フィルムを貼着
することが不要となるので、フラットケーブルと基板と
の接合の作業性をさらに大きく向上させることができ
る。
説明する。
ポリイミドフィルムを用意し、このポリイミドフィルム
上にポリエステル系プライマー層形成用組成物をグラビ
アコーターを用いて塗布し、150℃で硬化させること
により厚さ2μmのプライマー層を形成し、さらにその
上に表1の接着組成物をロールコーターを用いて塗布
し、150℃で硬化させることにより厚さ23μmの接
着層を形成し、接着シートを得た。
数)、(ii)接着力、(iii) タック性及び(iv)透明度を次
のように評価した。
N−1)により、試料が燃焼するために必要な最低酸素
濃度(酸素指数)を求めた。この酸素指数は大きいほど
難燃性が高いことを表す。
n、温度160℃、圧力10kg/cmでラミネート
し、その後のT字剥離力を測定した。
り合わせたときのタック性を次の基準にしたがって評価
した。
士が容易に剥がれない場合 ×:全域に渡って接着層同士が接着しており、接着シー
ト同士が剥がれない場合 (iv)透明度(ヘイズ(%)) 日本電色工業(株)製、Σ80により接着シートのヘイ
ズを測定した。
ニルエーテル(DBDPO)を使用して、次の組成の接
着組成物を調製した。
イロン300(株)また、以下の組成のプライマー層形
成用組成物を調製した。
ィルムを用意し、このポリイミドフィルム上に上記のプ
ライマー層形成用組成物をグラビアコーターを用いて塗
布し、150℃で硬化させることにより厚さ10μmの
プライマー層を形成し、さらにその上に上記の接着組成
物をロールコーターを用いて塗布し、150℃で硬化さ
せることにより厚さ30μmの接着層を形成し、接着シ
ートを得た。
実施例1と同様に酸素指数を測定したところ、41であ
った。また、実施例1と同様に接着力を測定したとこ
ろ、接着層相互間の接着力は0.5kg/cmであっ
た。これらの結果も表1に示した。
化合物を使用して、次の組成の接着組成物を調製した。
ィルムを用意し、この上にプライマ−層を形成すること
なく、上記の接着組成物をロールコーターを用いて塗布
し、150℃で硬化させることにより厚さ20μmの接
着層を形成し、接着シートを得た。
実施例1と同様に酸素指数を測定したところ、35であ
った。また、実施例1と同様に接着力を測定したとこ
ろ、接着層相互間の接着力は0.85kg/cmであっ
た。これらの結果も表1に示した。
5の接着シートは、リン成分を含有しない比較例1の接
着シートよりも酸素指数が高く、難燃性が高いことがわ
かる。また、実施例の接着シートは、従来のハロゲン化
難燃剤を含有させた比較例3、4と同様に酸素指数25
以上の難燃性を示し、かつその接着力はハロゲン化難燃
剤を含有させた比較例3、4の接着力以上であることが
わかる。さらに、実施例の接着シートは、三酸化アンチ
モンを多量に含有させた比較例2の接着シートに対して
著しく透明度が高いことがわかる。
ているリン変性飽和ポリエステル共重合体を用いて形成
した接着層と、ポリエステルに単にリン成分を分散させ
たものから形成した接着層との難燃性を比較するため
に、まず、接着剤として、表2のように種々のリン内添
量のリン変性飽和ポリエステル共重合体を用意し、それ
らを厚さ100μmのシートに成形し、その酸素指数を
測定した。この結果を表2、図4に示す(参考例1-
a)。
テル(ユニチカ(株)製、UE3210)に、フェノー
ル樹脂で表面処理した赤リンを、表2に示した種々の添
加濃度で3本ロールを用いて分散させ、それら分散物を
厚さ100μmのシートに成形し、酸素指数を測定し
た。この結果も表2、図4に示す(参考例1-b)。
体を使用した方が、難燃性が高いことがわかる。
性と接着層単体の難燃性との関係を明らかにするため
に、まず、厚さ15μmのポリイミドフィルムと厚さ2
5μmの接着層とを積層した接着シートの酸素指数を求
めた。この場合、接着層としては、種々のリン濃度のリ
ン変性飽和ポリエステル共重合体を、それぞれロールコ
ーターを用いてポリイミドフィルム上に塗布し、150
℃で硬化させることにより種々のリン濃度のものを形成
した(実施例6)。
シートを、同様の種々のリン濃度のリン変性飽和ポリエ
ステル共重合体から形成し、その酸素指数を求めた(参
考例2)。
リイミドフィルムと接着層からなる接着シートの酸素指
数と接着層単体からなるシートとの酸素指数は等しいこ
とがわかる。したがって、絶縁フィルムとしてポリイミ
ドフィルムを使用した接着シートの場合、その難燃性は
接着層の難燃性で定まることがわかる。
PETフィルムの厚さと難燃性との関係を明らかにする
ために、まず、厚さ16μmのPETフィルムと厚さ2
5μmの接着層を積層した接着シートの酸素指数を求め
た。この場合、接着層としては、種々のリン濃度のリン
変性飽和ポリエステル共重合体を使用し、表3に示すよ
うにリン濃度が異なるものを形成した。表3には、接着
層とPETフィルムを合わせた接着シート全体のポリエ
ステル成分中のリン濃度も示した(実施例7-a)。
えて厚さ25μmのPETフィルムを使用し、同様に種
々のリン濃度の接着シートを作製し、その酸素指数を求
めた(実施例7-b)。
図6から、PETフィルムと接着層からなる接着シート
の酸素指数は、PETフィルムの厚さにより異なること
がわかる。一方、図7から、PETフィルムの厚さが異
なっても、接着層とPETフィルムを合わせた接着シー
ト全体のポリエステル成分中のリン濃度が等しい場合に
は、酸素指数が等しくなることがわかる。
に、まず、厚さ15μmのポリイミドフィルムと、厚さ
25μmのリン変性飽和ポリエステル共重合体からなる
接着層とを積層した接着シートを作製し、この接着シー
トの酸素指数とヘイズとを測定した。この場合、接着層
は、表4に示すようにリン変性飽和ポリエステル共重合
体の濃度を変えて形成した(実施例8)。
ルムと、リンを含有しないポリエステル(ユニチカ
(株)製、UE3210)と水酸化アルミニウム(難燃
剤)とからなる厚さ25μmの接着層とを積層した接着
シートを作製し、この接着シートの酸素指数とヘイズと
を測定した。この場合も、接着層としては、表4に示す
ように水酸化アルミニウム濃度が異なるものを形成した
(比較例5)。
従来より難燃剤として使用されている水酸化アルミニウ
ムを使用した接着シート(比較例5)の場合には、水酸
化アルミニウムの添加量を増加させると、それに伴って
酸素指数が大きくなるとともにヘイズも大きくなるが、
リン変性飽和ポリエステル共重合体を使用した接着シー
ト(実施例8)の場合には、リン濃度の増加に応じて酸
素指数が大きくなっても、ヘイズは一定の低い値を示
し、透明性に優れていることがわかる。
造に適したノンハロゲンの難燃性の接着シートを得るこ
とができる。したがって、本発明の接着シートを用いて
形成した本発明のフラットケーブルは、ノンハロゲンで
所定の難燃性を満足したものとなる。また、本発明のフ
ラットケーブルによれば、フラットケーブルと基板との
接合時に収縮防止フィルムを絶縁フィルム上に貼着する
ことなく、作業性よく基板との接合を行うことが可能と
なる。
の説明図である。
ートの酸素指数との関係図である。
ートの酸素指数との関係図である。
ートの酸素指数との関係図である。
ト全体のポリエステル成分中のリン濃度と接着シートの
酸素指数との関係図である。
る。
の説明図である。
ィルム) 10 接着剤 11 熱プレス 100、101 接着シート 104 接着層 105 ポリイミドフィルム(絶縁フィルム) 107a、107b 絶縁材 108 PETフィルム
Claims (10)
- 【請求項1】 飽和共重合ポリエステルの主骨格にリン
成分が導入されているリン変性飽和ポリエステル共重合
体からなる接着層と絶縁フィルムとが積層している接着
シートであって、接着シート全体のポリエステル成分中
のリン濃度が0.6重量%以上である接着シート。 - 【請求項2】 リン変性飽和ポリエステル共重合体のリ
ン濃度が0.9重量%以上である請求項1記載の接着シ
ート。 - 【請求項3】 接着層が無機充填剤を含有する請求項1
又は2記載の接着シート。 - 【請求項4】 接着層が金属水酸化物又は金属炭酸塩を
含有する請求項1〜3のいずれかに記載の接着シート。 - 【請求項5】 接着層が、無機充填剤50重量%以下、
金属水酸化物50重量%以下を含有する請求項4記載の
接着シート。 - 【請求項6】 絶縁フィルムがポリイミドフィルムであ
る請求項1〜5のいずれかに記載の接着シート。 - 【請求項7】 絶縁フィルムがPETフィルムである請
求項1〜5のいずれかに記載の接着シート。 - 【請求項8】 導体層の両面に接着層が設けられてお
り、接着層の外側に絶縁フィルムが設けられているフラ
ットケーブルにおいて、導体層の少なくとも一方の面の
接着層及び絶縁フィルムが請求項6に記載の接着シート
から形成されているフラットケーブル。 - 【請求項9】 導体層の一方の面の接着層及び絶縁フィ
ルムが請求項6に記載の接着シートから形成されてお
り、導体層の他方の面の接着層及び絶縁フィルムが請求
項7に記載の接着シートから形成されている請求項8記
載のフラットケーブル。 - 【請求項10】 導体層の一方の面の接着層とその外側
のポリイミドフィルムとが導体層の端部まで形成されて
おり、導体層の他方の面の接着層とその外側のPETフ
ィルムとが導体層の端部を露出させるように形成されて
いる請求項9記載のフラットケーブル。
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JP6216633A JP2987831B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 接着シート及びフラットケーブル |
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1994
- 1994-08-18 JP JP6216633A patent/JP2987831B2/ja not_active Expired - Lifetime
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