JP2987330B2 - 圧接挟持型コネクター - Google Patents

圧接挟持型コネクター

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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/325Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by abutting or pinching, i.e. without alloying process; mechanical auxiliary parts therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性弾性材料の
一組の圧接挟持面(平行面)間に複数の可撓性導電性線
状体が傾斜して配列設置され、平行面の各々にその両端
が露出した圧接挟持型コネクターに関し、詳しくは圧接
挟持型コネクターの平行面と電気的に接触する導電性部
材に対する可撓性導電性線状体の傾斜方向の認識を可能
とする手段を付加した圧接挟持型コネクターに関する。
【0002】
【従来の技術】近来、パーソナルコンピュータ(パソコ
ン)や携帯電話、PDA(携帯情報端末)等に代表され
る情報端末の普及が著しい。また、家電製品等のコンピ
ュータ化も著しく、このようなあらゆる機器への電子部
品の搭載が促進される環境下にあっては、電子部品の高
品質化、小形化および高機能化が強く求められる。特に
その核であるIC(半導体集積回路)に対する信頼性の
要望は極めて高い。そのため、IC本体や回路基板への
実装後に行われる信頼性検査は重要な役割を担うことに
なる。
【0003】ところで、回路基板へのICの実装方法
は、従来パッケージ封止型ICのリードピンを回路基板
上のICソケットのピン穴に差し込む方法から、近年で
はICチップ本体を回路基板上の配線に直接接続するフ
リップチップ実装等の方法が開発され、実装面積の縮
小、高密度化が促進されている。このようなICの回路
基板への固定実装に対して、ICを回路基板から着脱可
能に実装する方法もある。この方法は、回路基板上に設
けられたICソケットにICを着脱可能に係止固定する
ものであるが、上述したリードピンをピン穴に差し込む
方法とは異なり、ICソケット内に設けられた電極にI
Cのリードピンあるいはバンプ等の電極を押圧接触する
もので、ICソケット内の電極は押圧力に対して弾性的
に接触するように構成される。ICソケットに着脱可能
にICを実装する方法は、ICの信頼性検査時等に多用
される方法であるが、ICの急速な高性能化に対応する
ため、処理能力の向上したICとの交換を容易に行うこ
とができるという点から完成品にも適用される。
【0004】ICチップの回路基板への直接接続、ある
いはICソケットを介しての接続のいずれの場合におい
ても、ICの電極と回路基板上の配線との電気的導通が
確実に行われる必要があるとともに、ICの電極に加わ
る応力による損傷や断線等を防止する必要がある。その
ため、このような電極接続部にあっては、絶縁性弾性材
料の一組の平行面に導電性線状体が貫通露出するように
設けられた圧接挟持型のコネクターを介在させ、ICの
電極とコネクターの導電性線状体、また導電性線状体と
回路基板上の配線との電気的導通を確保する方法が考案
されている。
【0005】このようなICの実装あるいは検査に用い
られる圧接挟持型コネクター(以下、単にコネクターと
記す)の改良された形態としては、特公昭63−293
90号公報に示されるように、棒状の絶縁性弾性体材料
に可撓性の導電性線状体が傾斜、貫通して配列されたも
のが知られており、図7に示すように、このコネクター
1を、たとえばプリント配線基板(PCB:Printed Ci
rcuit Board)4上の配線4aに設けられたパッド部4
bを含む所定の取り付け領域4cに取り付け、その上方
から表面実装型パッケージのIC3を押圧接触し、所定
の係止機構により係止固定が行われる。
【0006】ここで、上述したコネクター1の具体的な
構成について説明すると、図8(a)に示すように絶縁
性弾性材料21の平行面22a、22b、すなわち電極
等の導電性部材が押圧接触される圧接挟持面に端面が露
出するように導電性線状体23が傾斜して配列設置され
ている。このコネクター1は、図8(b)に示すように
平行面22a、22bに垂直方向(矢印F1)から押圧
力を受けると導電性線状体23の傾斜方向(矢印F2)
に横ずれを生じる。
【0007】次に、このようなコネクター1を用いたI
C3の実装状態を図に示して詳しく説明すると、図9
(a)に示すように、PCB4上のパッド部4bに接触
して厚さt1のコネクター1が載置、固定され、次いで
コネクター1の上方からたとえば表面実装型パッケージ
のIC3のバンプ電極3aが押圧接触される。このとき
下方の露出端面Bがパッド部4bに接触する導電性線状
体23′に着目すると、バンプ電極3aが未接触の場
合、導電性線状体23′の上方の露出端面Aはバンプ電
極3aの押圧中心から寸法Lだけ離れているが、バンプ
電極3aの押圧接触によってコネクター1が厚み方向に
ひずみ導電性線状体23の傾斜が大きくなり、矢印F2
方向の横ずれを生じ、露出端面Aがバンプ電極3aの押
圧中心と略一致して電気的に接触する。これは、コネク
ター1とPCB4表面との間では接触抵抗が生じてパッ
ド部4bとの位置関係のずれはほとんど生じないのに対
して、ICのバンプ電極との間では接触抵抗が小さいた
め大きな横ずれを生じるためである。なお、図中ではパ
ッド部4bを厚みのあるものとして示しているが、実際
には無視できるほど薄く形成されており、コネクター1
とPCB4表面とは接触している。特に、バンプ電極3
aのコネクター1への押圧接触により、バンプ電極3a
とコネクター1、およびコネクター1とパッド部4bと
の間に良好な電気的接触(電気抵抗を最小にする接触)
を得るためには、図9(b)に示すようにコネクター1
の厚みt2を40%程度までたわませる押圧力が必要で
あることが知られている。すなわち、良好な電気的接触
を得るためには、必ず上述したコネクター1の横ずれが
生じることになる。ここで、コネクター1の横ずれ量L
は、貫通配列されている導電性線状体23の傾斜角度に
より一義的に決定されるため、PCB設計者やIC検査
担当者は、横ずれ量Lを予め見積ってバンプ電極3a等
のIC電極の接触位置を決定する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなコネク
ターを用いたICの実装においては、対象となるICの
電極形状や配列に応じて電極接触部に複数個のコネクタ
ーを介在させることになるが、コネクター1には押圧力
に伴う横ずれに方向性(極性)があるため、図10
(a)に示すように、コネクターの取り付け方向を上
下、左右、裏表を誤って装着すると、図10(b)に示
すように所定の押圧力によりバンプ電極3aをコネクタ
ー1に押圧しても、導電性線状体23の露出端面Aがバ
ンプ電極3aの接触領域からずれてしまい、良好な電気
的接触が得られないという問題があった。ここで、図9
および図10中では、バンプ電極3aとコネクター1上
面とは便宜的に点接触する状態で示したが、実際には絶
縁性弾性材料21のたわみによってある領域面積をもっ
て接触する。
【0009】このように、従来のコネクターには方向性
を認識あるいは決定する目印等の手段が設けられておら
ず、特にコネクターの外形形状が直方体等の対称形であ
る場合には、取り付け時の方向性の判断は極めて困難な
作業となるばかりでなく、方向性を誤って装着された場
合には、品質検査を繁雑にするとともに、製品の信頼性
を著しく損なう問題を有している。
【0010】また、このような実装方法をICの検査用
途に採用した場合、コネクター1の取り付け方向の問題
に加え、その使用寿命の問題が生じる。これは、コネク
ターとIC電極との位置関係が一定であることから、I
Cの着脱、繰り返し検査による接触領域の劣化が著しい
うえ、実際に使用される接触領域は、圧接挟持面全体の
面積に比べ極めて狭く、未使用領域が存在するにも関わ
らず、交換、廃棄の対象となっていたため、検査コスト
のみならず製品コストをも上昇させる原因となってい
た。
【0011】本発明の目的は、このような問題を解決
し、圧接挟持型のコネクターの方向性を認識、決定させ
る手段を付加することによって、IC電極とPCB上の
配線との電気的接続を良好にするとともに、繰り返し検
査においても、IC電極との接触領域を変化させて
期間にわたって有効に使用することができる圧接挟持型
コネクターを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、絶縁性弾性材料の一組の
平行面間に複数の可撓性導電性線状体を傾斜して配置す
るとともに、前記平行面の各々に前記可撓性導電性線状
体の両端を露出し、前記平行面の各々に導電性部材を接
触させることにより、前記平行面をなす2面間で電気的
な導通を得る圧接挟持型コネクターにおいて、前記平行
面をなす2面に開口部を備え、該開口部に対応する凸部
との嵌合により該平行面に接触する前記導電性部材上で
の取り付け方向および位置を決定するとともに、前記可
撓性導電性線状体が傾斜する断面において裏表反転の回
転軸に対して対称に該開口部を位置させたことを特徴と
している。
【0013】また、請求項2記載の発明は、絶縁性弾性
材料の一組の平行面間に複数の可撓性導電性線状体を傾
斜して配置するとともに、前記平行面の各々に前記可撓
性導電性線状体の両端を露出し、前記平行面の各々に導
電性部材を接触させることにより、前記平行面をなす2
面間で電気的な導通を得る圧接挟持型コネクターにおい
て、前記平行面以外の面からなる側面を支持する側面支
持部との係合により該平行面に接触する前記導電性部材
上での取り付け方向および位置を決定する側面形状を備
え、前記可撓性導電性線状体が傾斜する断面において裏
表反転の回転軸に対して対称に該側面形状を位置させた
ことを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明は、絶縁性弾性
材料の一組の平行面間に複数の可撓性導電性線状体を傾
斜して配置するとともに、前記平行面の各々に前記可撓
性導電性線状体の両端を露出し、前記平行面の各々に導
電性部材を接触させることにより、前記平行面をなす2
面間で電気的な導通を得る圧接挟持型コネクターにおい
て、前記平行面の少なくとも1面に開口部を備え、該開
口部に対応する凸部との嵌合により該平行面に接触する
前記導電性部材上での取り付け方向および位置を決定す
るとともに、隣接する開口部を凸部に嵌合することがで
きるよう所定の間隔で該開口部を列設させたことを特徴
としている。
【0015】このような請求項1記載の発明によれば、
コネクター開口部この開口部に対応する凸部との嵌
合によりIC電極に対するコネクターの方向性が決定さ
れるとともに、PCB上での取り付け位置が固定される
ため、IC電極とPCB上の配線間の電気的な接続不良
の発生を防止することができ、しかもコネクターを裏表
反転させることにより、圧接挟持面上の接触領域の劣化
に応じて接触領域を変えることができ、ICの信頼性検
査等のICの繰り返し着脱により電極接触領域の劣化が
著しい場合にも、長期間にわたって有効に使用すること
ができる。ここで、開口部に対応する凸部の形態として
は、コネクターに設けられた開口部とともにPCBに設
けられた開口部にも共通して嵌合する独立ピン、あるい
はPCB表面から突出形成されたピンが適用できる。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、コネ
クターの側面形状とこの側面形状に対応する側面支持部
との係合によりIC電極に対するコネクターの方向性が
決定されるとともに、PCB上での取り付け位置が固定
されるため、IC電極とPCB上の配線間の電気的な接
続不良の発生を防止することができ、しかもコネクター
を裏表反転させることにより、圧接挟持面上の接触領域
の劣化に応じて接触領域を変えることができ、ICの信
頼性検査等のICの繰り返し着脱により電極接触領域の
劣化が著しい場合にも、長期間にわたって有効に使用す
ることができる。
【0017】また、請求項3記載の発明によれば、コネ
クターに設けられた開口部を、所定の間隔で列設し、こ
の開口部の少なくとも一つに対応する凸部との嵌合によ
りIC電極に対するコネクターの方向性が決定されると
ともに、PCB上での取り付け位置が固定されるため、
IC電極とPCB上の配線間の電気的な接続不良の発生
を防止することができ、しかも凸部に嵌合する開口部を
変えることにより、圧接挟持面上の接触領域の劣化に応
じて接触領域を変えることができ、ICの信頼性検査等
のICの繰り返し着脱により電極接触領域の劣化が著し
い場合にも、長期間にわたって有効に使用することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係るコネクターを適用したI
C実装における第1の実施例を示す概略構成図である。
図1において、1は圧接挟持型のコネクターであって、
所定の配線パターン4aおよびパッド部4bが形成され
たPCB4上に載置、固定され、その上方からたとえば
IC3のバンプ電極3aが押圧接触される。コネクター
1およびコネクター1が載置されるPCB4上の領域
(取り付け領域)4cには、相対的に同位置に同形状の
貫通穴2、5が各々開口されている。この貫通穴2、5
は、バンプ電極3aおよびパッド電極4bとその接触領
域、また配線パターン4aに関与しない領域に設けられ
る。特にコネクター1においては、貫通配列された導電
性線状体の傾斜方向、すなわち方向性に基づいて設けら
れる。詳しくは、コネクター1の横ずれ方向および横ず
れ量、またバンプ電極3aおよびパッド部4bの配置か
ら、PCB4上でのコネクター1の取り付け方向および
取り付け領域4cが決定されるが、貫通穴2はバンプ電
極3aおよびパッド部4bとの接触領域以外に設けられ
る。IC3は、たとえば表面実装型パッケージを有する
ボールグリッドアレイ(BGA)で、PCB4側の取り
付け面にバンプ電極3aが列設されているものとする。
6は極性ピンであって、コネクター1およびPCB4の
貫通穴2、5の形状に対応し、両者に共通に嵌合してP
CB4上の取り付け領域4cにコネクター1を位置決め
固定する。ここで、コネクター1に設けられた貫通穴2
コネクター1の取り付け方向および位置を決定する
口部に相当し、コネクター1に電気的に接触するIC3
のバンプ電極3aおよびPCB4のパッド部4Bは導電
性部材に、また極性ピン6は開口部2に対応する凸部に
相当する。
【0019】このような構成によれば、コネクター1を
PCB4上に取り付ける際には、極性ピン6が貫通穴2
および5に共通に嵌合し、所定の方向性および所定の取
り付け領域4cにコネクター1が固定される。そのた
め、コネクター1の取り付け作業者は、まずコネクター
1およびPCB4上の貫通穴2および5を視覚で認識し
て方向性(極性)を把握することができるため、コネク
ター1の形状が直方体等の対称形であっても、左右、上
下、裏表を誤って取り付けることをより効果的に防止す
ることができ、バンプ電極3aとパッド部4bとの良好
な電気的接触を確保することができる。なお、第1の実
施例は、コネクター1の取り付け方向および位置を決定
するための構成を説明するものであって、コネクター1
が裏表反転することができない構成となっており、また
隣接する開口部を凸部に嵌合することができない構成と
なっている。コネクター1を裏表反転することができる
構成、および隣接する開口部を凸部に嵌合することがで
きる構成については後述する。
【0020】ところで、図1では本発明の概略構成のみ
を示したが、極性ピン6のみによる位置決め固定では、
極性ピン6を中心にしてコネクター1が回転し、所定の
取り付け位置4cからずれる可能性があるため、より実
現性の高い方法として図2(a)(b)に示すように極
性ピン6による固定に加え、取り付け領域4cの外側に
係合突起4d等のずれ止め機構を設けることにより、コ
ネクター1を確実に固定することができる。また、極性
ピン6についても円筒形状に限らず、コネクター1の着
脱作業を簡易にするため嵌合部をくびれさせた釘形状の
ピン6′であっても良い。さらに、上記第1の実施例に
おいては、コネクター1を所定の方向性でPCB4に固
定する開口部および凸部としてそれぞれ貫通穴2と極性
ピン6を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、凸部がPCB4表面から突出して設けられた凸部
であっても良いし、またその場合、開口部がこの凸部に
対応する未貫通の凹部であっても良い。
【0021】次に、本発明に係るコネクターを適用した
IC実装における第2の実施例を図3に示して説明す
る。ここで、第1の実施例と同等の構成については説明
を省略する。図3において、1はコネクターであって、
その側面には切り欠き部(側面形状)1aが設けられて
いる。7はコネクター1の側面に対応して凹部(側面支
持部)8が設けられたソケットベースである。凹部8を
形成する内形側面には、コネクター1の切り欠き部1a
に対応する位置に突出部7aが形成されている。この切
り欠き部1aは、上述した貫通穴2同様、図示していな
いIC電極およびPCB電極との電気的接触に関与しな
い領域に設けられる。詳しくは、コネクター1の横ずれ
方向および横ずれ量、またバンプ電極3aおよびパッド
部の配置から、ソケットベース7に対するコネクター1
の取り付け方向および取り付け位置(凹部)8が決定さ
れるが、切り欠き部1aはIC電極およびPCB電極と
の接触領域以外に設けられる。なお、図中のコネクター
1の側面には便宜的に導電性線状体23の傾斜方向を示
した。
【0022】このような構成において、コネクター1を
ソケットベース7の凹部8に取り付ける際には、切り欠
き部1aが凹部8の突出部7aに係合し、所定の方向性
でコネクター1が固定される。そのため、コネクター1
の取り付け作業者は、まずコネクター1の外形形状を視
覚で認識して方向性を把握することができるため、
右、上下、裏表を誤って取り付けることをより効果的に
防止することができ、IC電極とPCBパッドとの良好
な電気的接触を確保することができる。ここで、切り欠
き部1aの配置はコネクター1の側面、具体的には導電
性線状体23の傾斜断面以外の側面において線対称、点
対称でない非対象位置に設けられる。すなわち、コネク
ター1が直方体等のように対称形状を有する場合、左
右、上下、裏表を誤って取り付けることを不可能とする
位置に切り欠き部1aが設けられる。なお、第2の実施
例は、コネクター1の取り付け方向および位置を決定す
るための構成を説明するものであって、コネクター1が
裏表反転することができない構成となっている。コネク
ター1を裏表反転することができる構成については後述
する。
【0023】次に、本発明に係るコネクターを適用した
IC実装における第3の実施例を図4に示して説明す
る。ここで、上記の実施例と同等の構成については説明
を省略する。図4において、1はコネクターであって、
図示されていないIC電極との接触、またPCB上のパ
ッド部との接触に影響を与えない領域に所定の間隔で複
数の貫通穴2a、2b、2cが形成されている。ここ
で、貫通穴2aがPCB4から突出して設けられた極性
ピン6bに嵌合して装着される場合のIC電極との接触
領域を11aとし、PCB4上に設けられたパッド部の
配置領域を4b′とする。同様に、貫通穴2bが極性ピ
ン6bに嵌合して装着される場合のIC電極との接触領
域を11b、貫通穴2cが極性ピン6bに嵌合して装着
される場合のIC電極との接触領域を11cとする。こ
の貫通穴2a、2b、2cが形成される領域は、上述し
た第1の実施例において説明したように、コネクター1
に貫通配列された導電性線状体の傾斜方向および電気的
接触領域との位置関係に基づいて設定される。なお、図
示されていないが、上述した実施例同様、コネクター1
のずれ止め機構が設けられているものとする。
【0024】このような構成において、たとえばICの
品質検査時にはICの着脱が繰り返し行われるが、極性
ピン6bに貫通穴2aを嵌合した状態では、接触領域1
1aにのみIC電極が圧接されるため、長期にわたる使
用に対し、接触領域11aの摩耗、疲労等の劣化が生じ
るが、一連の品質検査終了の度、あるいは所定回数の検
査終了後、コネクター1(貫通穴2a)を極性ピン6b
から引き抜き、隣接する貫通穴2bを嵌合させることに
より、新たな接触領域11bでIC電極およびパッド部
との電気的接触が行われる。そのため、同一のコネクタ
ー1で複数の接触領域11a、11b、11c・・・を
利用することができ、従来未使用領域としていた領域を
有効に使用することができる。
【0025】次に、上述した本発明に係るコネクターの
技術思想、すなわち圧接挟持面の未使用領域を有効利用
する観点から第4の実施例を図5に示して説明する。本
実施例は、図5(a)に示すように圧接挟持面22aお
よび22bを反転させて、表面および裏面の双方を使用
する形態を有している。すなわち図5(b)に示すよう
に貫通穴2aと2bとが、導電性線状体23の傾斜断面
において回転中心Pに対して点対称(貫通穴の場合は線
対称でも良い)の位置関係で形成されている。そして、
PCB4の貫通穴2aに対応する位置には極性ピン6b
が突出して設けられている。
【0026】このような構成において、貫通穴2aと極
性ピン6bとの嵌合によりコネクター1の圧接挟持面2
2aが上方となり、接触領域11aにおいてIC電極と
の接触が行われる。品質検査等により長期にわたり接触
領域11aが使用されると、摩耗、疲労等の劣化が生じ
るが、一連の品質検査終了の度、あるいは所定回数の検
査終了後、コネクター1(貫通穴2a)を極性ピン6b
から引き抜き、矢印R1のようにコネクター1を裏表反
転させ、貫通穴2bと極性ピン6bとを嵌合させること
により圧接挟持面22bが上方となり、接触領域11b
においてIC電極との接触が行われる。ここで、接触領
域11aおよび11bの位置関係は、図5(b)に示す
ように貫通穴2aおよび2bの位置関係と同様に、導電
性線状体23の傾斜断面において点対称に設けられる。
なお、このような実施形態が適用できるコネクター1は
直方体等の対称形状を有している必要があることはいう
までもない。
【0027】本実施例の他の実施形態としては開口部
を用いる構成以外に、コネクター1の側面形状により電
極との接触領域をずらす構成が考えられる。たとえば図
6に示すように、直方体形状のコネクター1において、
側面部分に圧接挟持面22aから22bに至る切り欠き
部1aおよび1bが導電性線状体23の傾斜断面におい
て点対称の位置関係で形成されている。そして、ソケッ
トベース7の凹部8には切り欠き部1aに対応する位置
に突出部7aが設けられている。
【0028】このような構成において、切り欠き部1a
と突出部7aとの係合によりコネクター1の圧接挟持面
22aが上方となり、接触領域11aにおいてIC電極
との接触が行われる。接触領域を変える場合にはコネク
ター1を凹部8から引き抜き、矢印R2のようにコネク
ター1を裏表反転させ、切り欠き部1bと突出部7aと
を嵌合させることにより圧接挟持面22bが上方とな
り、接触領域11bにおいてIC電極との接触が行われ
る。ここで、接触領域11aおよび11bの位置関係
は、図5に示した実施例同様、導電性線状体23の傾斜
断面において点対称に設けられる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、コネクターの方向
性を認識、決定させる手段、すなわち貫通穴と極性ピ
ン、あるいは切り欠き部と突出部を付加することにより
外形形状が直方体等の対称形であっても、取り付け時の
方向性の判断を視覚的に極めて容易に行うことができる
ため、コネクターの極性を誤ることなく所定の取り付け
領域に固定され、IC電極とPCB上の配線間の電気的
な接続不良の発生を防止することができ、作業効率の改
善、品質の向上を図ることができる。
【0030】また圧接挟持面上の接触領域の劣化等に
応じ接触領域を変えることができ、ICの信頼性検査
等のICの繰り返し着脱により電極接触領域の劣化が著
しい場合にも、長期間にわたって有効に使用することが
でき、検査コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクターを適用したIC実装に
おける第1の実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の他の形態を示す概
略構成図である。
【図3】本発明に係るコネクターを適用したIC実装に
おける第2の実施例を示す概略構成図である。
【図4】本発明に係るコネクターを適用したIC実装に
おける第3の実施例を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係るコネクターを適用したIC実装に
おける第4の実施例を示す概略構成図である。
【図6】本発明に係る第4の実施例の他の形態を示す概
略構成図である。
【図7】従来のIC実装状態を示す概略構成図である。
【図8】IC実装および信頼性検査に適用される圧接挟
持型コネクターの要部拡大図である。
【図9】ICの実装状態の要部拡大図である。
【図10】従来のIC実装状態の問題点を説明する要部
詳細図である。
【符号の説明】
1 圧接挟持型コネクター 1a 切り欠き部(側面形状) 2、2a、2b、2c 貫通穴(開口部) 3 IC 3a バンプ電極(導電性部材) 4 プリント回路基板(PCB) 4a 配線パターン 4b パッド(導電性部材) 4c 取り付け領域 4d 係合突起 5 PCBの貫通穴 6、6a、6b 極性ピン(凸部) 7 ソケットベース 7a 突出部 8 凹部(側面支持部) 11a、11b、11c 電極接触領域 21 絶縁性弾性材料 22a、22b 圧接挟持面(平行面) 23 導電性線状体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性弾性材料の一組の平行面間に複数の
    可撓性導電性線状体を傾斜して配置するとともに、前記
    平行面の各々に前記可撓性導電性線状体の両端を露出
    し、前記平行面の各々に導電性部材を接触させることに
    より、前記平行面をなす2面間で電気的な導通を得る圧
    接挟持型コネクターにおいて、前記平行面をなす2面に開口部を備え、該開口部に対応
    する凸部との嵌合により該平行面に接触する前記導電性
    部材上での取り付け方向および位置を決定するととも
    に、前記可撓性導電性線状体が傾斜する断面において裏
    表反転の回転軸に対して対称に該開口部を位置させた
    とを特徴とする圧接挟持型コネクター。
  2. 【請求項2】絶縁性弾性材料の一組の平行面間に複数の
    可撓性導電性線状体を傾斜して配置するとともに、前記
    平行面の各々に前記可撓性導電性線状体の両端を露出
    し、前記平行面の各々に導電性部材を接触させることに
    より、前記平行面をなす2面間で電気的な導通を得る圧
    接挟持型コネクターにおいて、 前記平行面以外の面からなる側面を支持する側面支持部
    との係合により該平行面に接触する前記導電性部材上で
    の取り付け方向および位置を決定する側面形状を備え、
    前記可撓性導電性線状体が傾斜する断面において裏表反
    転の回転軸に対して対称に該側面形状を位置させた こと
    を特徴とする圧接挟持型コネクター。
  3. 【請求項3】絶縁性弾性材料の一組の平行面間に複数の
    可撓性導電性線状体を傾斜して配置するとともに、前記
    平行面の各々に前記可撓性導電性線状体の両端を露出
    し、前記平行面の各々に導電性部材を接触させることに
    より、前記平行面をなす2面間で電気的な導通を得る圧
    接挟持型コネクターにおいて、 前記平行面の少なくとも1面に開口部を備え、該開口部
    に対応する凸部との嵌合により該平行面に接触する前記
    導電性部材上での取り付け方向および位置を決定すると
    ともに、隣接する開口部を凸部に嵌合することができる
    よう所定の間隔で該開口部を列設させた ことを特徴とす
    る圧接挟持型コネクター。
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