JP2987110B2 - 多段ドクター装置 - Google Patents
多段ドクター装置Info
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Description
鉄用ロール等の表面に付着した粕等を掻き落とすために
使用するドクター装置に関するものである。さらに詳し
くは、複数のドクター部がロール外周面に沿ってその円
周方向に配列された構成の多段ドクター装置に関するも
のである。
に、2つのドクター部が配列された構成の多段ドクター
装置が提案されている。この多段ドクター装置10は、
少なくとも2つのドクターブレード12、13をロール
14の回転方向に配置し、一方のドクターブレード12
によってロール外周面14aの付着物を掻き落とした後
に、後方のドクターブレード13によって再びロール外
周面の掻き落とし動作を行い、しかる後に、ロール外周
面14aに付着した紙粕等の剥離を容易にするための薬
液をロール外周面に散布するようにしている。
初のドクターブレード12によって掻き落とされなかっ
た付着物、あるいは掻き落とされたもののロール外周面
に付着したままそのドクターブレードを通過してしまっ
た細かな異物が、次のドクターブレードによって確実に
ロール外周面から排除される。
うな多段ドクター装置の改良に関するものである。
に付着した塵等を確実に除去可能な多段ドクター装置を
提案することにある。
レードを単一のジャーナルで支持することの可能な多段
ドクター装置を提案することにある。
立てを簡単に行うことのできる多段ドクター装置を提案
することにある。
を効率的に洗浄可能な多段ドクター装置を提案すること
にある。
ターブレードの摺動によってロール表面の側に焼き付き
等が発生することのない多段ドクター装置を提案するこ
とにある。
めに、本発明の多段ドクター装置は次の構成を採用して
いる。
装置1は、ロール2の外周面2aに付着した紙粕等を掻
き落とすために当該ロールの外周面に沿ってその円周方
向に配列された複数のドクター部を備えた多段ドクター
装置である。
1、第2および第3のドクター部3、4、5を有してい
る。このように3段のドクターブレードを配置すること
により、一層効率良くロール外周面2aのドクタリング
を行うことができる。
面2aに圧接される第1のドクターブレード31と、こ
の第1のドクターブレード31をロール外周面2aに圧
接させる方向および離れる方向に旋回可能に支持してい
る第1のブレード保持部32と、このブレード保持部3
2をロール外周面2aに接近および離れる方向に旋回可
能に支持している第1のドクターバック33とを備えて
いる。ドクターバック33はその両端に取り付けた左右
一対のジャーナル軸34が不図示のジャーナル軸受けに
よって回転自在に支持されている。ドクターバック33
は公知の旋回位置固定機構によって、その旋回位置を調
整可能であると共に、目標とする旋回位置に保持するこ
とが可能である。
に圧接される第2のドクターブレード41と、この第2
のドクターブレード41をロール外周面2aに圧接させ
る方向および離れる方向に旋回可能に支持している第2
のブレード保持部42と、このブレード保持部を支持し
ている第2のドクターバック43とを備えている。
周面2aに圧接される第3のドクターブレード51と、
この第3のドクターブレード51をロール外周面2aに
圧接させる方向および離れる方向に旋回可能に支持して
いる第3のブレード保持部52と、このブレード保持部
52を支持している第3のドクターバック53とを備え
ている。
ーバック33に取付けられている。また、第3のドクタ
ーバック53は第2のドクターバック43に取付けられ
ている。従って、これら第1乃至第3のドクターバック
33、43、53は全体として、ジャーナル軸34を中
心として、ロール外周面2aに接近する方向および離れ
る方向に旋回可能となっている。
2、42、52はエアーチューブ式のものを採用するこ
とが望ましい。エアーチューブ式のブレード保持部32
は、旋回軸321を中心としてドクターブレード31を
旋回させるための一対のエアーチューブ322、323
を備えている。ロール側のエアーチューブ322を膨張
させ、反対側のエアーチューブ323を収縮させること
により、ドクターブレード31をロール外周面2aから
離す方向に旋回させることができる。逆に、ロール側の
エアーチューブ322を収縮させ、反対側のエアーチュ
ーブ323を膨張させることにより、ドクターブレード
31をロール外周面2aに圧接する方向に旋回させるこ
とができる。
2、323に供給するエアー圧を調整することにより、
ドクターブレード31を必要な圧接力でロール外周面2
aに接触させることができる。また、必要に応じて、ド
クターブレード31をロール外周面2aから離すことも
できる。さらには、エアー圧によってドクターブレード
31がロール外周面2aに押しつけられているので、ド
クターブレード31は弾力を伴った状態でロール外周面
2aに押しつけられている。従って、これらの間の過剰
な摺動摩擦等が発生することもない。
2も同一構成となっているので、これらの部分の説明は
省略する。
3、53を、第1のドクターバック33に対して共通の
締結金具によって取付け固定することが望ましい。例え
ば、第2および第3のドクターバック43、53の本体
をほぼL形の折れ曲がった板部材によって形成し、これ
らの板部材に対して、その長さ方向(ロール幅方向)に
一定の間隔でボルト孔を形成し、これらのボルト孔を通
して共通の締結用ボルト35をねじ込むことにより、第
2および第3のドクターバック43、53を第1のドク
ターバック33の側に取付け固定すればよい。このよう
にすれば、共通の締結用ボルト35を外すことにより、
多段ドクター装置を分解できる。また、第1のドクター
バック33に第2のドクターバック43を重ね、第2の
ドクターバック43に第3のドクターバック53を重ね
て、締結用ボルト35によって、これらを締結するとい
う簡単な作業によって、多段ドクター装置を組み付ける
こともできる。
ター装置1は、対象となるロール2の下側に配置するこ
とができる。この場合、第1のドクターブレード31の
刃先部分に洗浄液を散布するための第1の散布器36
と、第2のドクターブレード41の刃先部分に洗浄液を
散布するための第2の散布器46と、第3のドクターブ
レード51の刃先部分に洗浄液を散布するための第3の
散布器56を配置することが望ましい。これらの散布器
によって洗浄液を各ドクターブレードの刃先部分に散布
することにより、各ドクターブレード31、41、51
によって掻き落とされた紙粕などがロール外周面2aお
よびドクターブレードの刃先部分から洗い落とされる。
また、ロール外周面2aと各ドクターブレードの間に焼
き付き等が発生することも防止される。
いて、第1および第2のドクターバック33、43の間
に液体通過用の第2の隙間47を形成し、第2および第
3のドクターバック43、53の間にも液体通過用の第
3の隙間57を形成することが望ましい。このようにす
れば、散布された洗浄液、洗い落とされた紙粕等が、こ
れらの隙間47、57を通って下方に流れ落ちる。
成できる。すなわち、環状のスペーサ48、58を、第
1および第2のドクターバック33、43の間、および
第2および第3のドクターバック43、53の間に配置
し、これらを貫通させた状態で、締結用ボルト35を取
り付けるように構成すればよい。この結果、各ドクター
バックの間に環状スペーサによって規定される幅の隙間
47、57が形成される。
41、51として、樹脂製のドクターブレードを用いる
ことが望ましい。この理由は、例えば散布器46、56
による洗浄液の散布が停止してしまったままドクタリン
グが継続すると、ドクターブレードとロール外周面の摺
動摩擦による発熱でロール外周面に焼き付きが発生する
おそれあるが、樹脂製ドクターブレードを使用すれば、
このような焼き付けを回避できる。これに対して、第1
のドクターブレード31は、最初にロール外周面2aに
接触するので、掻き落とし効率のよいステンレス製のド
クターブレードとすることが望ましい。
ター装置によれば、3段以上のドクターブレードを備え
ているので、ロール外周面のドクタリングを効果的に行
うことができる。
共通のジャーナル軸を中心に旋回するようになっている
ので、構成が簡単であり、廉価に製造できる。
金具を用いて締結しているので、組み付け、分解作業を
簡単に行うことができる。
を散布しているので、ロール外周面の洗浄、掻き落とし
た後の紙粕等の洗浄を効率良く行うことができる。
流れ落ちる隙間を形成してあるので、洗浄液の排出を簡
単な機構により効率良く行うことができる。
樹脂製のドクターブレードを使用しているので、洗浄液
が供給されない場合でも、ドクターブレードが接触して
いるロール外周面に焼き付けが発生することを回避でき
る。
向から見た場合の概略構成図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ロールの外周面に付着した紙粕等を掻き
落とすために当該ロールの外周面に沿ってその円周方向
に配列された複数のドクター部を備えた多段ドクター装
置において、 少なくとも第1、第2および第3のドクター部を有し、 前記第1のドクター部は、前記ロール外周面に圧接され
る第1のドクターブレードと、この第1のドクターブレ
ードをロール外周面に圧接させる方向および離れる方向
に旋回可能に支持している第1のブレード保持部と、こ
のブレード保持部を前記ロール外周面に接近および離れ
る方向に旋回可能に支持している第1のドクターバック
とを備え、 前記第2のドクター部は、前記ロール外周面に圧接され
る第2のドクターブレードと、この第2のドクターブレ
ードをロール外周面に圧接させる方向および離れる方向
に旋回可能に支持している第2のブレード保持部と、こ
のブレード保持部を前記ロール外周面に接近および離れ
る方向に旋回可能に支持している第2のドクターバック
とを備え、 前記第3のドクター部は、前記ロール外周面に圧接され
る第3のドクターブレードと、この第3のドクターブレ
ードをロール外周面に圧接させる方向および離れる方向
に旋回可能に支持している第3のブレード保持部と、こ
のブレード保持部を前記ロール外周面に接近および離れ
る方向に旋回可能に支持している第3のドクターバック
とを備え、前記第1のドクターブレードはステンレススチール製の
ドクターブレードであり、 前記第2および第3のドクターブレードは樹脂製のドク
ターブレードであることを特徴とする多段ドクター装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第1乃至第3の
ブレード保持部はエアーチューブ式のものであることを
特徴とする多段ドクター装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記第2および第3
のドクターバックは、前記第1のドクターバックに対し
て共通の締結金具によって取付け固定されていることを
特徴とする多段ドクター装置。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記第1乃至第3のドクター部は前記ロールに対して下
側に配置されており、前記第1のドクターブレードの刃
先部分に液体を散布するための第1の散布器と、前記第
2のドクターブレードの刃先部分に液体を散布するため
の第2の散布器と、前記第3のドクターブレードの刃先
部分に液体を散布するための第3の散布器とを有し、 前記第1および第2のドクターバックの間には液体通過
用の第2の隙間が形成され、前記第2および第3のドク
ターバックにも液体通過用の第3の隙間が形成されてい
ること特徴とする多段ドクター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227957A JP2987110B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多段ドクター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227957A JP2987110B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多段ドクター装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072792A JPH1072792A (ja) | 1998-03-17 |
JP2987110B2 true JP2987110B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=16868916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8227957A Expired - Fee Related JP2987110B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 多段ドクター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2987110B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4914698B2 (ja) * | 2006-11-22 | 2012-04-11 | 株式会社ドクター製作所 | 多段ドクター装置 |
JP6314515B2 (ja) * | 2014-02-07 | 2018-04-25 | 株式会社豊田自動織機 | プレス装置 |
CN108238424B (zh) * | 2016-12-26 | 2021-02-02 | 贵州中烟工业有限责任公司 | 一种托辊除垢装置 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP8227957A patent/JP2987110B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1072792A (ja) | 1998-03-17 |
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