JP2986186B2 - 空気軸受式モータのロータの着磁方法と着磁作業治具 - Google Patents

空気軸受式モータのロータの着磁方法と着磁作業治具

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ステータとロータの隙間の空気を軸受とし
て作用させる精密空気軸受式モータのロータの着磁方法
と着磁作業治具に関する。
〔従来の技術〕
ロータを着磁する際には、コアに着磁用コイルを卷設
した円筒形着磁装置内へロータを挿入配置し、上記コイ
ルに大電流を流すことにより着磁を行う。この円筒装置
とロータとを完全に同心状態とすることは一般的に不可
能であり、僅かなずれを有している。このずれを有した
円筒装置へ大電流を流すと、瞬間的に大磁力が発生し、
ロータが円筒装置との隙間の最小の方向へ吸引され、衝
突する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記衝突時の衝撃力によってロータには僅かな変形を
生ずる。通常のモータに使用されるロータにおいてはこ
の程度の変形は何らさしつかえはないが、超精密回転用
のロータの場合にはその回転精度に微妙な影響を与える
こととなる。
依って本発明は、ロータと円筒装置との同心度のずれ
に基づく着磁の際の衝撃力を緩和することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的に鑑みて本発明は、ステータとロータ間の隙
間の空気を軸受として作用させる精密空気軸受式モータ
のロータの着磁方法であって、着磁円筒の内周並びにロ
ータの外周に樹脂材料等の非磁性体の層を設け、該各層
を研削して両表面の平行度を向上させると共にロータと
着磁円筒との隙間寸法を数ミクロン程度に設定し、該着
磁円筒内にロータを挿入配置して着磁円筒に着磁用電力
を供給することを特徴とする精密空気軸受式モータのロ
ータの着磁方法を提供する。
また、ステータとロータ間の隙間の空気を軸受として
作用させる精密空気軸受式モータのロータの着磁方法で
あって、着磁円筒の内周並びにロータの外周に樹脂材料
等の非磁性体の層を設け、該各層を研削して両表面の平
行度を向上させ、両表面間に粘性液体を介在させて着磁
円筒内にロータを挿入配置し、着磁円筒に着磁用電力を
供給することを特徴とする着磁方法、この粘性液体の代
わりに低温溶融材料を使用する方法、そして、シート部
材を介在させる方法を提供する。
更には、着磁通電用コイルを有する着磁円筒の内径以
下であって、外周に樹脂材料等の非磁性体の層を設けた
着磁すべきロータの外径以上の外径を有し、前記着磁す
べきロータの一端側に該ロータと同心状に取り付けられ
る取付部を具備したことを特徴とする空気軸受式モータ
のロータの着磁作業治具を提供する。
〔作 用〕
上記各提供方法は、夫々、着磁円筒とロータとの隙間
を小さく設定し、衝撃力を小さくさせる作用、着磁の際
の大磁力による衝撃を、隙間に介在させた粘性液体の流
れ抵抗によって緩和させる作用、固体物やシート部材に
よって衝撃力を緩和させる作用を果たす。また、上記治
具は、着磁終了後にロータを着磁円筒から引き出す際
に、該ロータが引き出された分だけ前記着磁円筒内へ引
き込まれ、更にロータを引き出す際のガイドとなり、空
気軸受用のロータ外周の樹脂材料等の非磁性体の層の損
傷防止を図る。
〔実施例〕
以下本発明を添付図面に示す実施例に基づき更に詳細
に説明する。
各図を参照すると、着磁されるロータ14は、マグネッ
ト18とコア16とが交互に円周方向に並設され、その長手
方向の両端には端板20aと20bが通しボルト26を使用して
一体的に取り付けられている。このロータ14の外側には
着磁用の円筒形装置8が設けられている。この円筒形装
置8は、内周に着磁用コイル12挿通用の凹所溝10aを形
成した基本形状が円筒であるコア10と、上述した着磁用
コイル12とを具備している。更には、ロータ14の一端側
には、上記端板20aに対して、僅かな焼ばめ結合をし
て、ロータ14に対して同心状に設けられた円筒形ガイド
治具22が取り付けられており、他端側には端板20bに対
して僅かな焼ばめ結合によって取り付けられた把手治具
24が設けられている。
本発明におけるロータ14は既述の精密空気軸受式モー
タに使用されるものであり、その外周面は凹凸の無い円
筒面に仕上げなければならない。そのため外周にはSKC
(商品名)等の非磁性である樹脂材料をコーティング
し、研削加工によって所望厚さの樹脂材料層17を形成さ
せる。本発明では着磁円筒コア10の内周面にも同様な層
11を形成しており、これにより両者間の隙間寸法Gは数
ミクロンにまで小さく設定することが可能となる。こう
すると、着磁用コイル12へ大電流を通電した際に、ロー
タ14が何れかの方向へ吸引されるにしても、数ミクロン
の移動しかおこらないため、一般のモータにおける様に
0.5mm程度の隙間を瞬間的に移動させられて着磁円筒コ
ア10の内面に衝突する場合と比較すると、格段に小さな
衝撃力で済むこととなる。従って、端板20a,20bとロー
タ14の中心軸線のずれや、ロータ14の外周形状の歪等、
精密な空気軸受式モータにおけるロータとしての欠陥に
至らなくて済むのである。
上述の如く、隙間Gを数ミクロンまでの小さな寸法に
設定しなくとも、その隙間にグリース等の粘性液体を介
在させておけば、着磁の際のロータ14の半径方向の移動
の際、上記粘性液体を押し出すよう作用するが、その場
合の粘性に基づく流体流れの抵抗によってロータの衝撃
が大きく緩和される。また、粘性液体ではなく、ワック
スの様な常温よりも少し高い温度によって溶融する性質
の材料を隙間に介在させ、該ワックス等が冷却固化した
後で着磁を行えば、該ワックス層の緩衝力によりロータ
の衝撃力が大巾に緩和される。着磁作業終了後に、ロー
タ14をわずかに加熱するだけでワックス層等は溶融する
ため、その除去は容易であると共に、ロータ外周の樹脂
材料層17には何ら悪影響は及ばない。更には、グリース
やワックス等の代わりに、薄いシート部材を介在させて
もロータの衝撃力は大巾に緩和される。
以上の何れかの方法によってロータ14のマグネット18
を着磁した後に、該ロータ14を着磁用円筒形装置8から
抜き出さなければならない。そのため、引き出し用に把
手治具24がロータ14の一端の端板20bに取り付けられて
いる。また、外径Dが着磁用円筒形装置8の内径以下で
あって、かつ、ロータ14の外径以上の寸法から成る円筒
形ガイド治具22がロータ14の他端の端板20bに焼ばめに
よって同心状に取り付けられている。従って、ロータ14
が把手治具24を介して引き出され始めると、後方の円筒
形ガイド治具22が着磁用円筒形装置8に進入し、以後
は、これをガイドとしてロータ14の外周の樹脂材料層17
を損傷することなく引き抜くことができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかな様に本発明によれば、ロータ
を変形させることなく着磁が可能となり、また、着磁後
においてロータの外表面を損傷させることなく抜き取る
ことが可能となる。従って、精密空気軸受式モータのロ
ータを容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る着磁作業時の装置の縦断面図であ
って、第2図の矢視線I−Iによる断面図、 第2図は第1図の矢視線II−IIによる横断面図、 第3図は第2図のA部の詳細図。 8……着磁用円筒形装置、11……樹脂材料層、 12……着磁用円コイル、14……ロータ、 17……樹脂材料層、22……円筒形ガイド治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 英季 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580 番地 ファナック株式会社基礎技術研究 所内

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータとロータ間の隙間の空気を軸受と
    して作用させる精密空気軸受式モータのロータの着磁方
    法であって、着磁円筒の内周並びにロータの外周に樹脂
    材料等の非磁性体の層を設け、該各層を研削して両表面
    の平行度を向上させると共にロータと着磁円筒との隙間
    寸法を数ミクロン程度に設定し、該着磁円筒内にロータ
    を挿入配置して着磁円筒に着磁用電力を供給することを
    特徴とする精密空気軸受式モータのロータの着磁方法。
  2. 【請求項2】ステータとロータ間の隙間の空気を軸受と
    して作用させる精密空気軸受式モータのロータの着磁方
    法であって、着磁円筒の内周並びにロータの外周に樹脂
    材料等の非磁性体の層を設け、該各層を研削して両表面
    の平行度を向上させ、両表面間に粘性液体を介在させて
    着磁円筒内にロータを挿入配置し、着磁円筒に着磁用電
    力を供給することを特徴とする精密空気軸受式モータの
    ロータの着磁方法。
  3. 【請求項3】前記粘性液体の代わりに、低温溶融材料を
    使用して着磁円筒内にロータを挿入配置し、前記低温溶
    融材料が冷却固形化した後に着磁用電力を供給して成る
    請求項2に記載の精密空気軸受式モータのロータの着磁
    方法。
  4. 【請求項4】前記粘性液体の代わりに薄いシート部材を
    介在させて着磁円筒内にロータを挿入配置し、着磁用電
    力を供給して成る請求項2に記載の精密空気軸受式モー
    タのロータの着磁方法。
  5. 【請求項5】着磁通電用コイルを有する着磁円筒の内径
    以下であって、外周に樹脂材料等の非磁性体の層を設け
    た着磁すべきロータの外径以上の外径を有し、前記着磁
    すべきロータの一端側に該ロータと同心状に取り付けら
    れる取付部を具備したことを特徴とする空気軸受式モー
    タのロータの着磁作業治具。
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