JP2984652B2 - 領域抽出装置及び領域抽出方法並びにコンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体 - Google Patents

領域抽出装置及び領域抽出方法並びにコンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体

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守人 塩原
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は領域抽出装置及び領
域抽出方法並びにコンピュータで実現可能なプログラム
が記憶された記録媒体に係り、特に、動画像から所望の
領域を抽出する領域抽出装置及び領域抽出方法並びにコ
ンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒
体に関する。
【0002】近年、映像合成技術の発達に伴って、動画
像からユーザが着目する物体などの領域を抽出(切り出
す)処理の必要性が高まっている。動画像から所望の物
体だけを取り出す場合、動画像の各フレームで注目する
所望の物体を取り出す必要があり、人手により切り出す
方法では時間がかかり過ぎる。そこで、動画像からユー
ザが着目する物体などの領域を抽出する処理を人手の介
在を少なくして高速に行える処理方法が望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来、動画像中から所望の物体を抽出す
る方法としては、全手動切り出しツールがあげられる。
全手動切り出しツールは、いわゆる、静止画像でのお絵
描きツールと同様であり、静止画像から所望の物体の輪
郭を指定して、切り出し、これを動画像の全フレームに
ついて行うものである。
【0004】図77に全手動切り出しツールによる画像
抽出動作を説明するための図を示す。図77(A)に示
すように、計算機110に接続されているディスプレイ
120上に抽出の対象とする抽出前の画像200を表示
し、ユーザはその画像を見ながら、マウスやペンなどの
入力デバイス130を用いて抽出したい物体210の輪
郭線をなぞる等をして、閉曲面を指定し、所望の物体2
10を切り出す。図77(B)に示すように比較的似た
映像が続く動画像においても、静止画と同様、全てのフ
レームに対して同じように領域抽出作業を行っていた。
【0005】全手動切り出しツールでは、図77に示す
ような動作を動画像を構成する全フレームの画像につい
て実施しなければならず、非常に手間がかかる。よっ
て、人手による指示を極力低減したシステムが望まれて
いる。動画像から所望の物体を抽出する際に人手による
指示を低減するシステムとしては、例えば、特開平5−
14807号公報、特開平8−185540号公報に示
すような画像領域抽出装置が提案されている。
【0006】特開平5−14807号公報には、最初の
2フィールドについて人手によって領域の境界を指定
し、3フィールド以降の動画像については前2フィール
ドにおける意味のある領域の境界の形状変化から現フィ
ールドにおける境界の形状を予測して所望の領域を抽出
する動画像領域抽出装置が記載されている。また、特開
平8−185540号公報には、動画像の入力画像信号
から所定の閾値に基づいて第1の特定領域を抽出し、抽
出された第1の特定領域から所定の特定パターンに基づ
いて雑音領域を除去するとともに、欠落部分を補間した
第2の特定領域を抽出し、メモリに格納し、メモリに格
納された前のフレームの第2の特定領域と現入力画像の
第2の特定領域とを比較することにより、第3の特定領
域を抽出し、抽出すべき特定領域とする特定領域抽出装
置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、全手動切り
出しツールを用いて動画像から所望の物体を切り出す場
合、各フレームで所望の物体を切り出す必要があるた
め、抽出に膨大な人手を要する等の問題点があった。ま
た、特開平5−14807号公報では、抽出した画像に
対する修正などが全く行われていないので現画像の変形
などに対応できず、正確な領域抽出が行えない等の問題
点があった。
【0008】さらに、特開平8−185540号公報で
は、メモリに格納された前のフレームの第2の特定領域
と現入力画像の第2の特定領域とを比較することによ
り、第3の特定領域を抽出し、抽出すべき特定領域とす
るだけであるので、正確な領域抽出が行えない等の問題
点があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、動画像から所望の物体を自動に、かつ、正確に抽出
できる領域抽出装置及び領域抽出方法並びにコンピュー
タで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、動
画像から所望の領域を抽出する領域抽出装置において、
前記動画像のうちの所望のフレームから抽出しようとす
る領域の輪郭点を指示する領域指示手段と、前記領域指
示手段で指示された領域の輪郭点の周囲を抽出しようと
する領域の色情報に基づいて探索し、抽出しようとする
領域を抽出して、テンプレートマッチングの際に、前記
動画像の所定のフレームから抽出しようとする領域を示
す手本となるテンプレートを作成するテンプレート作成
手段と、前記テンプレート作成手段で作成された前記テ
ンプレートのエッジを順次探索することにより前記動画
像の他のフレームの抽出すべき領域と前記テンプレート
のマッチングをとるテンプレートマッチング手段と、前
記テンプレートマッチング手段でのマッチングの結果に
応じて順次に前記動画像の他のフレームに対応する前記
テンプレートを生成し、領域を抽出するテンプレート修
正手段とを有することを特徴とする。
【0010】請求項2は、請求項1において、前記領域
指示手段が、指示された各輪郭点の色信号情報を指示す
ることを特徴とする。請求項3は、請求項1又は2にお
いて、前記テンプレート作成手段が、前記領域指示手段
により指示された各輪郭点の近傍の領域からエッジ点を
抽出するエッジ抽出手段と、前記エッジ抽出手段により
各輪郭点で抽出された前記エッジ点を結合し、その閉領
域をテンプレートとして抽出するテンプレート抽出手段
とを有することを特徴とする。
【0011】請求項4は、請求項3において前記エッジ
抽出手段が、前記領域指示手段により指示された各輪郭
点の近傍の領域中、予め設定された所定のエッジ強度
上のエッジ点を検出するエッジ点検出手段と、前記エッ
ジ点検出手段で検出されたエッジ点から前記輪郭点に近
似したエッジ点を抽出すべきエッジ点として抽出するエ
ッジ点抽出手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項5は、手本に基づいて動画像の各フ
レームから所望の領域を抽出する領域抽出装置におい
て、前記所望の領域に対応する前記手本の輪郭部分を抽
出する輪郭抽出手段と、前記輪郭抽出手段で抽出された
前記手本の色情報に基づいて輪郭部分が前記所望の領域
の輪郭部分の内側か、外側かを判定する領域判定手段
と、前記領域判定手段の判定結果に応じて前記所望の領
域の修正を行う修正手段とを有することを特徴とする。
【0013】請求項6は、請求項5において、前記領域
判定手段が、前記手本の輪郭部分の色情報に応じて前記
手本の輪郭部分の内部と外部との色差を検出する色差検
出手段と、前記色差検出手段で検出された色差に応じて
前記所望の領域の輪郭部分を判定する閾値を設定する閾
値設定手段とを有し、前記所望の領域の輪郭部分の色情
報と前記閾値設定手段で設定された前記閾値との比較結
果に基づいて前記手本の輪郭が前記所望の領域の輪郭の
内部か、外部かを判定することを特徴とする。
【0014】請求項7は、請求項5又は6において、前
記領域判定手段が、前記手本の所定の領域の色情報と前
記所望の領域の色情報との色差に応じて前記手本の輪郭
が前記所望の領域の輪郭の内部にあるか、外部にあるか
を判定することを特徴とする。請求項8は、請求項5乃
至6において、前記領域判定手段が、前記手本の所定の
領域の輪郭部分のテクスチャ属性と前記所望の領域の輪
郭部分のテクスチャ属性とに応じて前記手本の輪郭が前
記所望の領域の輪郭の内部か、外部かを判定することを
特徴とする。
【0015】請求項9は、請求項5乃至8において、前
記修正手段が、前記領域判定手段による判定結果、前記
所望の領域の輪郭と、前記手本の領域とが不一致のとき
に、修正を行うことが特徴とする。請求項10は、請求
項5乃至9において、前記修正手段が、前記領域判定手
段による判定結果、前記所望の領域の輪郭の手本との差
が予め設定されたレベルより大きいときに、前記輪郭点
と手本との差が緩和されるように輪郭を修正することを
特徴とする。
【0016】請求項11は、請求項5乃至10におい
て、前記修正手段が、前記修正結果を順次手本とするこ
とを特徴とする。請求項12は、請求項5乃至11にお
いて、前記領域抽出手段が、初期時には、予め設定され
た手本から対応する領域を抽出し、以降、前記修正手段
により修正された領域を手本として対応する領域を抽出
することを特徴とする。
【0017】請求項13は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出装置であって、前記動画像の各フレーム
から所望の領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽
出手段で既に抽出された前記動画像の各フレームの領域
を該領域のエッジの周囲を前記抽出しようとする領域の
色情報に基づいて探索することにより、抽出しようとす
る領域か否かを判断することにより、前記領域抽出手段
で抽出された領域を抽出しようとする領域となるように
自動修正する修正手段とを有することを特徴とする。請
求項14は、請求項13において、前記修正手段は、動
画中の複数のフレームにおいて抽出すべきであるのに抽
出されなかった領域を参照して、既に抽出された各フレ
ームの所望の領域を修正することを特徴とする。
【0018】請求項15は、請求項13又は14におい
て、前記修正手段が、抽出すべき領域の手本を設定する
手本設定手段と、前記手本設定手段に設定された手本の
領域と、抽出しようとする領域との差の領域を検出する
差分検出手段と、前記差分検出手段で検出された差分の
領域を誤って抽出された領域として抽出する第1の抽出
手段とを有することを特徴とする。
【0019】請求項16は、請求項13乃至15におい
て、前記修正手段が、前記差分検出手段で検出された差
分の領域を正しく抽出された領域として抽出する第2の
抽出手段とを有することを特徴とする。請求項17は、
請求項13乃至16において、前記修正手段が、前記第
1の抽出手段で抽出された領域と前記第2の抽出手段で
抽出された領域との和の領域を所望の領域として抽出す
る第3の抽出手段を有することを特徴とする。
【0020】請求項18は、請求項13乃至17におい
て、前記修正手段が、前記領域抽出手段で既に抽出され
た領域と前記第1の抽出手段で抽出された領域との和の
領域を所望の領域として抽出する第4の抽出手段を有す
ることを特徴とする。請求項19は、請求項13乃至1
8において、前記修正手段が、前記領域抽出手段で既に
抽出された領域と前記第2の抽出手段で抽出された領域
とに基づいて所望の領域を抽出する第5の抽出手段を有
することを特徴とする。
【0021】請求項20は、請求項13乃至19におい
て、前記修正手段が、前記手本として設定されたフレー
ムについては領域の修正は行わないことを特徴とする。
請求項21は、請求項13乃至20において、前記修正
手段が、既に所望の領域に対して修正を行ったフレーム
については領域の修正を行わないことを特徴とする。
【0022】請求項22は、請求項13乃至21におい
て、前記修正手段が、予め設定されたフレームに対して
修正を行うことを特徴とする。請求項23は、請求項1
3乃至22において、前記手本設定手段が、修正された
フレームの所望の領域を手本として設定することを特徴
とする。請求項24は、動画像から所望の領域を抽出す
る領域抽出装置において、前記所望の領域を抽出するた
めの手本の領域に基づいて抽出する領域抽出手段と、前
記領域抽出手段により抽出された領域と前記手本の領域
とをエッジを指標としてパターンマッチングを行い、前
記領域抽出手段により抽出された領域の前記手本の領域
色情報に基づいて変形を検出する変形検出手段と、前
記変形検出手段で検出された前記領域抽出手段により抽
出された領域の前記手本の領域からの変形量に応じて前
記領域抽出手段で抽出された領域を修正する修正手段と
を有することを特徴とする。
【0023】請求項25は、請求項24において、前記
修正手段が、前記変形検出手段で検出された前記変形し
た領域と前記抽出手段で抽出された領域との和の領域を
求める加算手段を有することを特徴とする。請求項26
は、請求項24又は25において、前記修正手段が、前
記変形検出手段で検出された前記変形した領域のうち変
形が所定のレベルより大きい領域を判定する変形判定手
段と、 前記変形判定手段で判定された変形量が所定の
レベルより大きい領域を手本として再抽出を行う再抽出
手段とを有し、前記再抽出手段で再抽出された領域に応
じて前記所望の領域を修正することを特徴とする。
【0024】請求項27は、請求項24乃至26におい
て、前記変形判定手段により前記変形検出手段で検出さ
れた前記変形した領域のうち変形が所定のレベルより大
きい領域が判定されたとき、前記再抽出手段により再抽
出された領域が抽出され、加算された領域を出力する出
力手段とを有することを特徴とする。請求項28は、請
求項24乃至26において、前記修正手段が、既に抽出
された領域を抽出する際に参照したフレームの配列方向
とは反対の配列方向から修正を行うことを特徴とする請
求項24乃至27のいずれか一項記載の領域抽出装置。
【0025】請求項29は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出装置であって、抽出対象物と背景との
差を検出する色差検出手段と、前記差検出手段により
検出された前記抽出対象物と前記背景との色差が所定
異より小さい部分はそのまま輪郭として抽出する輪郭
抽出手段と、前記差検出手段により検出された前記抽
出対象物と前記背景との差異が所定の差異より大きい部
分に対して輪郭の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭
修正手段とを有することを特徴とする。請求項30は、
請求項29において、前記差検出手段が、前記抽出対象
物及び前記背景近傍のエッジ強度を検出し、前記輪郭抽
出手段は、前記差検出手段で検出された前記エッジ強度
が所定レベル以上の部分を輪郭として抽出することを特
徴とする。
【0026】請求項31は、請求項29又は30におい
て、前記差検出手段が、前記抽出対象物及び前記背景近
傍の色差を検出し、前記輪郭抽出手段は、前記差検出手
段で検出された前記色差が第1の差より大きい部分を輪
郭として抽出することを特徴とする。請求項32は、請
求項29乃至31において、前記輪郭抽出手段が、前記
抽出対象物と前記背景との差異が前記第1の差より小さ
い部分を補完する輪郭補完手段を有することを特徴とす
る。
【0027】請求項33は、請求項29乃至32におい
て、前記輪郭補完手段が、前記抽出対象物と前記背景と
の差異が前記第1の差より小さい部分の両端に抽出され
た輪郭を直線で結んだ線分を輪郭として補完することを
特徴とする。請求項34は、請求項29乃至33におい
て、前記輪郭補完手段が、前記抽出対象物と前記背景と
の差が前記第1の差異より小さい第2の差異より小さい
部分を輪郭として抽出することを特徴とする。
【0028】請求項35は、請求項29乃至34におい
て、前記抽出対象物の手本を保存する手本保存手段を有
し、前記輪郭補完手段は、前記抽出対象物と前記背景と
の差が前記第1の差より小さい部分に対応する輪郭を前
記手本保存手段に保存された前記手本から抽出して、輪
郭として補完することを特徴とする。
【0029】請求項36は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出をコンピュータで実現可能なプログラム
が記憶された記録媒体であって、前記動画像のうちの所
望のフレームから抽出しようとする領域の輪郭点を指示
する領域指示手順と、前記領域指示手順で指示された領
域の色情報に基づいて輪郭点の周囲を探索し、抽出しよ
うとする領域を抽出して、前記動画像のフレームの抽出
しようとする領域のテンプレートを作成するテンプレー
ト作成手順と、前記テンプレート作成手順で作成された
前記テンプレートと前記動画像の他のフレームの抽出す
べき領域とのマッチングをとるテンプレートマッチング
手順と、前記テンプレートマッチング手順でのマッチン
グの結果に応じて順次に前記動画像の他のフレームに対
応する前記テンプレートを生成し、領域を抽出するテン
プレート修正手順とを実行することを特徴とする。
【0030】請求項37は、請求項36において、前記
領域指示手順が、指示された領域中の各点の色信号情報
に応じて抽出すべき領域を指示することを特徴とする。
請求項38は、請求項36又は37において、前記テン
プレート作成手順が、前記領域指示手順により指示され
た抽出しようとする各輪郭点の近傍の領域からエッジ点
を抽出するエッジ抽出手順と、前記エッジ抽出手順によ
り各輪郭点で抽出された前記エッジ点を結合し、その閉
領域をテンプレートとして抽出するテンプレート抽出手
順とを有することを特徴とする。
【0031】請求項39は、請求項38において、前記
エッジ抽出手順が、前記領域指示手順により指示された
抽出しようとする各輪郭点の近傍の領域中、所定値以上
のエッジ点を検出するエッジ点検出手順と、前記エッジ
点抽出手順で抽出されたエッジ点から前記輪郭点に近似
したエッジ点を抽出すべきエッジ点として抽出するエッ
ジ点抽出手順とを有することを特徴とする。
【0032】請求項40は、手本に基づいて動画像の各
フレームから所望の領域を抽出するコンピュータで実現
可能なプログラムが記憶された記録媒体であって、前記
所望の領域の輪郭部分に対応する前記手本の輪郭部分を
抽出する輪郭抽出手順と、前記輪郭抽出手順で抽出され
た前記手本の色情報に基づいて輪郭部分が前記所望の領
域の輪郭部分の内側か、外側かを判定する領域判定手順
と、前記領域判定手順の判定結果に応じて前記所望の領
域の修正を行う修正手順とを実行することを特徴とす
【0033】請求項41は、請求項40において、前記
領域判定手順が、前記手本の輪郭部分の色情報に応じて
前記手本の輪郭部分の内部と外部との色差を検出する色
差検出手順と、前記色差検出手順で検出された色差に応
じて前記所望の領域の輪郭部分を判定する閾値を設定す
る閾値設定手順とを有し、前記所望の領域の輪郭部分の
色情報と前記閾値設定手順で設定された前記閾値との比
較結果に基づいて前記手本の輪郭が前記所望の領域の輪
郭の内部か、外部かを判定することを特徴とする。
【0034】請求項42は、請求項40又は41におい
て、前記領域判定手順が、前記手本の所定の領域の色情
報と前記所望の領域の色情報との色差に応じて前記手本
の輪郭が前記所望の領域の輪郭の内部か、外部かを判定
することを特徴とする。請求項43は、請求項40乃至
42において、前記領域判定手順が、前記手本の所定の
領域の輪郭部分のテクスチャ属性と前記所望の領域の輪
郭部分のテクスチャ属性とに応じて前記手本の輪郭が前
記所望の領域の輪郭の内部か、外部かを判定することを
特徴とする。
【0035】請求項44は、請求項40乃至43におい
て、前記修正手順が、前記領域判定手順による判定結
果、前記所望の領域の輪郭と、前記手本の領域とが不一
致のときに、修正を行うことが特徴とする。請求項45
は、請求項40乃至44において、前記修正手順が、前
記領域判定手順による判定結果、前記所望の領域の輪郭
前記所望の領域の輪郭の手本との差が予め設定された
レベルより大きいときに、前記輪郭点と手本との差が
和されるように輪郭を修正することを特徴とする。
【0036】請求項46は、請求項40乃至45におい
て、前記修正手順が、前記修正結果を順次手本とするこ
とを特徴とする。請求項47は、請求項40乃至46に
おいて、前記領域抽出手順が、初期時には、予め設定さ
れた手本から対応する領域を抽出し、以降、前記修正手
順により修正された領域を手本として対応する領域を抽
出することを特徴とする。
【0037】請求項48は、動画像から所望の領域を抽
出するコンピュータで実現可能なプログラムが記憶され
た記録媒体であって、前記動画像の各フレームから所望
の領域を抽出する領域抽出手順と、前記領域抽出手順で
既に抽出された前記動画像の色情報に基づいて該領域の
エッジの周囲を探索することにより、抽出しようとする
領域か否かを判断することにより、前記領域抽出手段で
抽出された領域を抽出しようとする領域となるように自
動修正する修正手順とをコンピュータに実行させる。
【0038】請求項49は、請求項48において、前記
修正手順が、動画中の複数のフレームから抽出すべきで
あるのに抽出されなかった領域を参照して、既に抽出さ
れた各フレームの所望の領域を修正することを特徴とす
る。請求項50は、請求項48又は49において、前記
修正手順が、抽出すべき領域の手本を設定する手本設定
手順と、前記手本設定手順に設定された手本の領域と、
抽出しようとする領域との差の領域を検出する差分検出
手順と、前記差分検出手順で検出された差分の領域を誤
って抽出された領域として抽出する第1の抽出手順とを
有することを特徴とする。
【0039】請求項51は、請求項48乃至50におい
て、前記修正手順が、前記差分検出手順で検出された差
分の領域を正しく抽出された領域として抽出する第2の
抽出手順とを有することを特徴とする。請求項52は、
請求項48乃至51において、前記修正手順が、前記第
1の抽出手順で抽出された領域と前記第2の抽出手順で
抽出された領域との和の領域を所望の領域として抽出す
る第3の抽出手順を有することを特徴とする。
【0040】請求項53は、請求項48乃至52におい
て、前記修正手順が、前記領域抽出手順で既に抽出され
た領域と前記第1の抽出手順で抽出された領域との和の
領域を所望の領域として抽出する第4の抽出手順を有す
ることを特徴とする。請求項54は、請求項48乃至5
3において、前記修正手順が、前記領域抽出手順で既に
抽出された領域と前記第2の抽出手順で抽出された領域
とに基づいて所望の領域を抽出する第5の抽出手順を有
することを特徴とする。
【0041】請求項55は、請求項48乃至54におい
て、前記修正手順が、前記手本として設定されたフレー
ムについては領域の修正は行わないことを特徴とする。
請求項56は、請求項48乃至55において、前記修正
手順が、既に所望の領域に対して修正を行ったフレーム
については領域の修正を行わないことを特徴とする。
【0042】請求項57は、請求項48乃至56におい
て、前記修正手順が、予め設定されたフレームに対して
修正を行うことを特徴とする。請求項58は、請求項4
8乃至57において、前記手本設定手順が、修正された
フレームの所望の領域を手本として設定することを特徴
とする。請求項59は、動画像から所望の領域を抽出す
るコンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記
録媒体であって、前記所望の領域を手本の領域に応じて
抽出する領域抽出手順と、前記領域抽出手順により抽出
された領域と前記手本の領域とをエッジを指標としてパ
ターンマッチングを行い、前記領域抽出手順により抽出
された領域の前記手本の色情報に基づいて変形を検出す
る変形検出手順と、前記変形検出手順で検出された前記
領域抽出手順により抽出された領域の前記手本の領域か
らの変形量に応じて前記領域抽出手順で抽出された領域
を修正する修正手順とをコンピュータに実行させる。
【0043】請求項60は、請求項59において、前記
修正手順が、前記変形検出手順で検出された前記変形し
た領域と前記抽出手段で抽出された領域との和の領域を
求める加算手順を有することを特徴とする。請求項61
は、請求項59又は60において、前記修正手順が、前
記変形検出手順で検出された前記変形した領域のうち変
形が所定のレベルより大きい領域を判定する変形判定手
順と、 前記変形判定手順で判定された変形量が所定の
レベルより大きい領域を手本として再抽出を行う再抽出
手順とを有し、前記再抽出手順で再抽出された領域に応
じて前記所望の領域を修正することを特徴とする。
【0044】請求項62は、請求項59乃至61におい
て、前記変形判定手順により前記変形検出手順で検出さ
れた前記変形した領域のうち変形が所定のレベルより大
きい領域が判定されたとき、前記再抽出手順により再抽
出された領域が抽出され、加算された領域を出力する出
力手順とを有することを特徴とする。請求項63は、請
求項59乃至62において、前記修正手順が、既に抽出
された領域を抽出する際に参照したフレームの配列方向
とは反対の配列方向から修正を行うことを特徴とする。
【0045】請求項64は、動画像から所望の領域を抽
出するコンピュータで実現可能なプログラムが記録され
た記録媒体であって、抽出対象物と背景との差を検出
する差検出手順と、前記差検出手順により検出された
前記抽出対象物と前記背景との差異が所定の差異より小
さい部分はそのまま輪郭として抽出する輪郭抽出手順
と、前記差検出手段により検出された前記抽出対象物
と前記背景との差異が所定の差異より大きい部分に対し
て輪郭の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭修正手順
とを有することを特徴とする。
【0046】請求項65は、請求項64において、前記
差検出手順が、前記抽出対象物及び前記背景近傍のエッ
ジ強度を検出し、前記輪郭抽出手順は、前記差検出手順
で検出された前記エッジ強度が第1のレベル以上の部分
を輪郭として抽出し、前記エッジ強度が前記第1のレベ
ルより大きい第2のレベルより小さい部分はそのまま輪
郭として抽出することを特徴とする。請求項66は、請
求項64又は65において、前記差検出手順が、前記抽
出対象物及び前記背景近傍の色差を検出し、前記輪郭抽
出手順は、前記差検出手順で検出された前記色差が第1
の差より大きい部分を輪郭として抽出することを特徴と
する。
【0047】請求項67は、請求項64乃至66におい
て、前記輪郭抽出手順が、前記抽出対象物と前記背景と
の差異が前記第1の差より小さい部分を補完する輪郭補
完手順を有することを特徴とする。請求項68は、請求
項67において、前記輪郭補完手順が、前記抽出対象物
と前記背景との差異が前記第1の差より小さい部分の両
端に抽出された輪郭を直線で結んだ線分を輪郭として補
完することを特徴とする。
【0048】請求項69は、請求項67又は68におい
て、前記輪郭補完手順が、前記抽出対象物と前記背景と
の差が前記第1の差異より小さい第2の差異より小さい
部分を輪郭として抽出することを特徴とする。請求項7
0は、請求項67乃至69において、前記抽出対象物の
手本を保存する手本保存手順を有し、前記輪郭補完手順
は、前記抽出対象物と前記背景との差が前記第1の差よ
り小さい部分に対応する輪郭を前記手本保存手順に保存
された前記手本から抽出して、輪郭として補完すること
を特徴とする。
【0049】請求項71は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出方法において、 前記動画像のうちの所
望のフレームから抽出しようとする領域の輪郭点を指示
する領域指示手順と、前記領域指示手順で指示された領
域の色情報に基づいて輪郭点の周囲を探索し、抽出しよ
うとする領域を抽出して、前記動画像のフレームの抽出
しようとする領域のテンプレートを作成するテンプレー
ト作成手順と、前記テンプレート作成手順で作成された
前記テンプレートと前記動画像の他のフレームの抽出す
べき領域とのマッチングをとるテンプレートマッチング
手順と、前記テンプレートマッチング手順でのマッチン
グの結果に応じて順次に前記動画像の他のフレームに対
応する前記テンプレートを生成し、領域を抽出するテン
プレート修正手順とを有することを特徴とする。
【0050】請求項72は、手本に基づいて動画像の各
フレームから所望の領域を抽出する領域抽出方法におい
て、前記所望の領域の輪郭部分に対応する前記手本の輪
郭部分を抽出する輪郭抽出手順と、前記輪郭抽出手順で
抽出された前記手本の輪郭部分が前記所望の領域の輪郭
部分の内側か、外側かを判定する領域判定手順と、前記
領域判定手順の判定結果に応じて前記所望の領域の修正
を行う修正手順とを有することを特徴とする。
【0051】請求項73は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出方法であって、前記動画像の各フレーム
から所望の領域を抽出する領域抽出手順と、前記領域抽
出手順で既に抽出された前記動画像の色情報に基づいて
該領域のエッジの周囲を探索することにより、抽出しよ
うとする領域か否かを判断することにより、前記領域抽
出手段で抽出された領域を抽出しようとする領域となる
ように自動修正する修正手順とを有することを特徴とす
る。請求項74は、動画像から所望の領域を抽出する領
域抽出方法において、 前記所望の領域を手本の領域に
応じて抽出する領域抽出手順と、前記領域抽出手順によ
り抽出された領域と前記手本の領域とをエッジを指標と
してパターンマッチングを行い、前記領域抽出手順によ
り抽出された領域の前記手本の色情報に基づいて該領域
からの変形を検出する変形検出手順と、前記変形検出手
順で検出された前記領域抽出手順により抽出された領域
の前記手本の領域からの変形量に応じて前記領域抽出手
順で抽出された領域を修正する修正手順とを有すること
を特徴とする。
【0052】請求項75は、動画像から所望の領域を抽
出する領域抽出方法であって、抽出対象物と背景との
差を検出する差検出手順と、前記差検出手順により検
出された前記抽出対象物と前記背景との差異が所定の差
異より小さい部分をそのまま輪郭として抽出する輪郭抽
出手順と、前記差検出手段により検出された前記抽出対
象物と前記背景との差異が所定の差異より大きい部分に
対して輪郭の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭修正
手順とを有することを特徴とする。請求項1乃至4、及
び、請求項36乃至39並びに請求項71によれば、抽
出しようとする領域からテンプレートを作成し、作成し
たテンプレートと動画像のフレームとのマッチングをと
り、マッチング結果に基づいてテンプレートを順次修正
することにより、動画像から所望の領域だけを正確に抽
出できる。
【0053】請求項5乃至12、及び、請求項40乃至
47並びに請求項72によれば、手本に基づいて動画像
の各フレームから所望の領域を抽出する際、所望の領域
の輪郭部分に対応する手本の輪郭部分を抽出し、抽出さ
れた手本の輪郭部分が所望の領域の輪郭部分の内側か、
外側かを判定して、その判定結果に応じて所望の領域の
修正を行うので、各フレームで手本とのずれが修正さ
れ、動画像から所望の領域だけを正確に抽出できる。
【0054】請求項13乃至23、及び、請求項48乃
至58並びに請求項73によれば、動画像の各フレーム
から所望の領域を抽出し、後に、既に抽出された各フレ
ームの所望の領域の誤った領域を修正することにより、
既に抽出された各フレームにおいて生じたずれが修正さ
れるので、動画像から所望の領域だけを正確に抽出でき
る。
【0055】請求項24乃至28、及び、請求項59乃
至63並びに請求項74によれば、所望の領域を手本の
領域に応じて抽出し、抽出された領域の手本の領域から
の変形を検出し、検出された変形量に応じて領域を修正
することにより、手本からの変化量に応じて領域を修正
することにより各フレームで手本からの変形が修正され
るので、動画像から所望の領域だけを正確に抽出でき
る。
【0056】請求項29乃至35、及び、請求項64乃
至70並びに請求項75によれば、抽出対象物と背景と
の差を検出し、検出された抽出対象物と背景との差異が
所定の差異より小さい部分を輪郭として抽出し、差異が
大きい部分に対しては修正を行うことにより、差異が小
さい修正が不要な部分に対して修正を行う必要がなく、
効率よく修正を行うことができる。
【0057】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1実施例につい
て説明する。図1に本発明の第1実施例のブロック構成
図を示す。本実施例の領域抽出装置1は、抽出すべき物
体を指示する入力装置2、動画像を保持する動画像記憶
部3、動画像記憶部3に記憶された動画像から入力装置
2により指示された物体画像領域を抽出する領域抽出処
理部4、領域抽出処理部4で抽出された領域を記憶する
抽出領域記憶部5、動画像記憶部3に記憶された動画
像、抽出領域記憶部5に記憶された抽出領域、領域抽出
処理部4での処理過程の画像を等を表示する表示装置
6、表示装置6を制御する表示コントローラ7、プログ
ラムを記憶するプログラム記憶部8から構成される。
【0058】入力装置2は、マウス、キーボードから構
成され、抽出すべき領域の指示などを行う。動画像記憶
部3には、動画像が所定のフレーム順に格納されてい
る。動画像記憶部3からフレームを順次読み出すことに
より動画像が形成される。領域抽出処理部4は、後述す
るように入力装置2で指示された抽出すべき領域のエッ
ジ点を求め、求めたエッジ点を結合することによりテン
プレートを作成し、作成したテンプレートと原画像との
マッチングを行い、修正することにより抽出すべき領域
に応じたテンプレートを作成する。領域抽出処理部4で
作成されたテンプレートは、抽出領域記憶部5に記憶さ
れる。表示コントローラ7は、表示装置6に表示する画
像を制御し、動画像記憶部3に記憶された画像をフレー
ム毎に順次表示することにより表示装置6に動画像を表
示したり、抽出領域記憶部5に記憶された動画像中の指
定した領域だけを表示装置6にフレーム毎に順次表示し
たりする。
【0059】プログラム記憶部8は、ハードディスクド
ライブ、フロッピーディスクドライブ及びフロッピーデ
ィスク、CD−ROMドライブ及びCD−ROM、通信
回線により接続された他のコンピュータから構成され、
後述する領域抽出処理プログラムを供給する。プログラ
ム記憶部8のハードディスク、フロッピーディスク、C
D−ROM、通信回線により接続された他のコンピュー
タが本発明のコンピュータで実現可能なプログラムを記
憶した記録媒体に相当する。
【0060】図2に本発明の第1実施例の領域抽出処理
部のブロック構成図を示す。領域抽出処理部4は、入力
装置2の指示により初期入力データを作成する初期入力
データ作成部11、初期入力データ作成部11で作成さ
れた初期入力データに応じて抽出すべき領域を選択する
領域選択部12、領域選択部12で選択された領域に応
じたテンプレートを作成するテンプレート作成部13、
テンプレート作成部13で作成されたテンプレートと動
画像記憶部3から供給される画像とのマッチングをとる
テンプレートマッチング部14、テンプレートマッチン
グ部14のマッチング結果に応じてテンプレートの作成
部13で作成されたテンプレートの修正を行うテンプレ
ート修正部15、テンプレート作成部13で作成された
テンプレートと動画像記憶部3から供給される画像とを
比較して、テンプレートの変形を修正する変形修正部1
6から構成される。
【0061】領域抽出処理部4は、上記初期入力データ
作成部11、領域選択部12、テンプレート作成部1
3、テンプレートマッチング部14、テンプレート修正
部15、変形修正部16を後述するように順次制御し
て、動画像記憶部3に記憶された動画像から所望の領域
(物体)を抽出し、抽出領域記憶部5に記憶させる。次
に、領域抽出処理部4の動作について詳細に説明する。
【0062】領域抽出処理部4では、まず、初期入力デ
ータ作成部11により入力装置2による初期入力が行わ
れる。初期入力は、ユーザが直接、表示装置6の画面を
見ながらマウスやペンなどの入力装置2を操作すること
により抽出使用とする領域を指定する。領域選択部12
は、初期入力データ作成部11で得た初期入力データの
一部分または全体の領域について、画像処理を用いた領
域分割を行い、領域の取捨選択を行う。領域選択部12
により人手を極力減らして正確な領域を得る。
【0063】図3に本発明の第1実施例の領域選択部の
処理フローチャート、図4に本発明の第1実施例の領域
選択部の動作説明図を示す。領域選択部12には、動画
像記憶部3から初期入力データ作成部11で指定された
画像の画像情報Pが入力されるとともに、図4に実線で
示すように初期入力データ作成部11で作成された所望
の領域の輪郭の一部又は全体の輪郭線Rが入力される
(ステップS1−1)。
【0064】次に領域選択部12は、ステップS1−1
で初期入力データ作成部11から入力された所望の領域
の輪郭の一部又は全体の輪郭線Rの近傍の領域におい
て、エッジEを検出する(ステップS1−2)。領域選
択部12は、ステップS1−2で検出されたエッジEを
用いて輪郭線Rにおける各点について、図4に破線で示
すようにその近傍にあるエッジEを探索する(ステップ
S1−3)。
【0065】ステップS1−3で、ステップS1−1で
初期入力データ作成部11から入力された所望の領域の
輪郭の一部又は全体の輪郭線Rの各点をステップS1−
3で探索されたエッジ点に移動する(ステップS1−
4)。ステップS1−4で移動されたエッジ点を結んで
新しい輪郭線Rnew を作成する(ステップS1−5)。
なお、ステップS1−2のエッジ検出については、公知
のエッジ強度計算方法を用いる。用いられるエッジ強度
計算方法としては、例えば、「画像解析ハンドブック」
(東京大学出版会)p.550−564「2.2.4.
1 エッジ要素の抽出」に記載されたsobelオペレ
ータによりまずエッジ強度を求める。ここで求めた結果
をエッジ情報Eとする。
【0066】次に、ステップS1−3の近傍でのエッジ
の探索方法について詳細に説明する。図5に本発明の第
1実施例の領域選択部のエッジ探索処理のフローチャー
ト、図6に本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探
索処理の動作説明図を示す。ステップS1−3では、ま
ず、エッジ探索範囲mにおいてエッジ計算結果Eを用い
て、輪郭線Rにおける点(x,y)が移動すべき点(x
new ,ynew )を求める(ステップS2−1)。このと
き、エッジ探索範囲mにおいてエッジ点Eの範囲(i,
j)、i=x−m〜x+m、j=y−m〜y+mで最大
となる点Emax (i,j)を求め移動すべき点(xnew
,ynew )とする(ステップS2−2,S2−3)。
【0067】なお、本実施例のエッジ探索処理では、エ
ッジ探索範囲内の最大値を移動すべきエッジ点とした
が、これに限ることはなく、ノルムを最小にする、すな
わち、ノルム最小近似を用いて移動すべきエッジ点を探
索する方法も考えられる。図7に本発明の第1実施例の
領域選択部のエッジ探索処理の変形例のフローチャー
ト、図8に本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探
索処理の変形例の動作説明図を示す。
【0068】本変形例では、エッジ探索範囲mにおいて
エッジ計算結果Eとしきい値thを用いて、輪郭線にお
けるある点(x,y)が移動すべき点(xnew ,ynew
)を求める。まず、輪郭Rにおける点(x,y)、エ
ッジE、エッジ探索範囲m、閾値thを入力する(ステ
ップS3−1)。次に、範囲mにおいてEがしきい値よ
り大きく、ノルム|i−x|+|j−y|を最小にする
点を求め、これを新たなエッジ点(xnew ,ynew )と
する(ステップS3−2,S3−3)。
【0069】例えば、図8において、エッジ探索範囲±
mでしきい値thより大きいエッジEmax 及びエッジE
0 を検出した場合、エッジEmax の方がエッジE0 より
大きいが、このとき、輪郭線Rからの距離がエッジEma
x がx2 、エッジE0 がx1(x2 >x1 )とすると、
エッジEmax の方が大きいが輪郭線Rに近いエッジE0
がエッジとして認識される。
【0070】本変形例によれば、ノルム最小近似により
新たなエッジ点を検出しているので、正確にエッジ点を
探索できる。なお、本実施例では動画像記憶部4から供
給された画像PのエッジEの検出を行い、検出エッジE
及び輪郭線Rから真のエッジを求めテンプレートを求め
たが、これに限られるものではなく、画像の領域分割を
行っても実行しうる。画像領域分割の方法としては、例
えば、「画像解析ハンドブック」東京大学出版会、p.
689−706 機能編 第2部「2.領域分割」に示
される。
【0071】図9に本発明の第1実施例の領域選択部の
変形例の処理フローチャートを示す。 本変形例では、
画像平面P、画像処理を行う部分(あるいは、領域全
体)の領域をS、領域分割の量子化しきい値qth、ユー
ザの選択情報が入力される(ステップS4−1)。量子
しきい値qthを用いて、上記の「画像解析ハンドブッ
ク」東京大学出版会、p.689−706 機能編 第
2部 2.領域分割に示される方法により領域Sの領域
分割を行い、さらに、ラベル付けを行う(ステップS4
−2)。ラベル付けは、例えば、「画像解析ハンドブッ
ク」(東京大学出版会)p.545等に記載された方法
が用いられる。
【0072】ステップS4−2でのラベル付けの後、ユ
ーザが指定する消去したい領域を指定する点の情報に基
づき消去する(ステップS4−3)。例えば、ユーザが
点(x,y)を指定すれば、点(x,y)のラベルと同
じラベルの領域を全て消去する。このようにして残った
領域を再統合して新しい領域Snew を得る(ステップS
4−4)。
【0073】ここで、ステップS4−2のラベル付け処
理を図面とともに説明する。図10に本発明の第1実施
例の領域選択部の変形例のラベル付け処理のフローチャ
ートを示す。ラベル付け処理では、まず、入力画像平面
の色信号情報Pと領域分割の量子化しきい値qthを用い
て、処理を行う領域Sでのラベル付け結果Lを得る(ス
テップS5−1)。
【0074】次に、領域S内部において、色信号情報P
の画素値をqthで除算して、小数点以下を切り捨てるこ
とによって量子化し、同じ整数部分を持つ隣接画素を統
合してラベル付けを行い、ラベル付け結果として出力す
る(ステップS5−2,S5−3)。なお、本変形例で
は、色信号情報Pの画素値をqthで除算して、小数点以
下を切り捨てることによって量子化し、同じ整数部分を
持つ隣接画素を統合してラベル付けを行ったが、色信号
情報Pを用いてエッジ強度Eを求め、エッジ強度Eによ
りラベル付けを行ってもよい。
【0075】図11に本発明の第1実施例の領域選択部
の他の変形例のラベル付け処理のフローチャートを示
す。本変形例では、まず、入力画像平面の色信号情報P
と領域分割の量子化しきい値qthを用いて、処理を行う
領域Sでのラベル付け結果Lを得る(ステップS6−
1)、次に、領域S内部において、Pを用いてエッジ強
度Eを計算する(ステップS6−2)。
【0076】次に、このエッジ強度Eの値をqthで除算
して、小数点以下を切り捨てることによって量子化し、
同じ整数部分を持つ隣接画素を統合してラベル付けを行
う(ステップS6−3)。ステップS6−3で求められ
たラベル付け結果を出力結果として出力する(ステップ
S6−4)。この方法は、輪郭以外では小領域に分割さ
れないという利点がある。
【0077】次に、テンプレート作成部13について説
明する。テンプレート作成部13は、領域選択部12で
選択された領域をテンプレートとして設定し、テンプレ
ート修正部15や変形修正部16で変形されたテンプレ
ートへの書き換えを行い、テンプレートマッチング部1
4、テンプレート修正部15、変形修正部16等の送り
出す。
【0078】なお、テンプレート作成部13では、どの
テンプレートを使うべきか等の指定することは特にせ
ず、特に画像処理や選択に関しての適応処理は行ってい
ない。次に図2のテンプレートマッチング部14の動作
を図面とともに説明する。図12に本発明の第1実施例
のテンプレートマッチング部の処理フローチャート、図
13に本発明の第1実施例のテンプレートマッチング部
の動作説明図を示す。 テンプレートマッチング部14
には、まず、動画像記憶部3から画像の色信号情報P、
テンプレート作成部13からテンプレートの色信号情報
Ptmp、領域Stmp、テンプレートマッチングを行
う際の指標となるしきい値thが入力される(ステップ
S7−1)。
【0079】次に、図13(A)に示すように入力画像
の色信号情報Pから入力画像のエッジ強度Eを求めると
ともに、テンプレートの色情報信号Ptmpからテンプ
レートのエッジ強度Etmpを求める(ステップS7−
2)。エッジ強度E,Etmpによりテンプレートマッ
チングの探索の際の指標となりうる点を調べる。次に、
図13(B)に示すようにテンプレートの色信号情報P
tmp,領域Stmp,エッジ強度Etmpについて、
定めた探索範囲について平行移動を行うとともに、回転
拡大縮小などのアフィン変換や2次元の射影を行って、
変換されたテンプレートの色信号情報PtmpA,領域
StmpA,エッジ強度EtmpAを求める(ステップ
S7−3)。
【0080】なお、アフィン変換や射影については、例
えば、「画像解析ハンドブック」(東京大学出版会)
p.426−429に記載されている方法を用いる。ア
フィン変換結果を用いて、テンプレートの内部領域St
mpAで、かつ指標となりうる点(x,y)の条件とし
て、エッジ強度EtmpA(x,y),E(x,y)が
それぞれしきい値thより大きくなる、いわゆるエッジの
部分のエッジ強度の絶対値差分の累積の平均値T T=Σ|EtmpA(x,y)−E(x,y)|/N ・・・(1) が最小となる平行移動位置px,py、回転角rot、
拡大縮小率W、または、エッジ強度の絶対値差分の累積
平均値Tが同じとなる複数の平行移動位置px,py、
回転角rot、拡大縮小率Wが存在すれば、ノルム(|
px|+|py|)または(|rot|)または(|1
00−W|)を最小とする平行移動位置px,py、回
転角rot、拡大縮小率Wを選択し、テンプレート修正
部15に出力する(ステップS7−4,S7−5)。
【0081】なお、本実施例では、エッジ強度の絶対値
差分の累積の平均値を用いたが、色信号情報の絶対値差
分の累積の平均値を用いてもよい。図14に本発明の第
1実施例のテンプレートマッチング部の変形例の処理フ
ローチャートを示す。本変形例では、まず、動画像記憶
部3から画像の色信号情報P、テンプレート作成部13
からテンプレートの色信号情報Ptmp、領域Stm
p、テンプレートマッチングを行う際の指標となるしき
い値thが入力される(ステップS8−1)。
【0082】次に、入力画像の色信号情報Pから入力画
像のエッジ強度Eを求めるとともに、テンプレートの色
情報信号Ptmpからテンプレートのエッジ強度Etm
pを求める(ステップS8−2)。エッジ強度E,Et
mpによりテンプレートマッチングの探索の際の指標と
なりうる点を調べる。次に、テンプレートの色信号情報
Ptmp,領域Stmp,エッジ強度Etmpについ
て、定めた探索範囲について平行移動を行うとともに、
回転拡大縮小などのアフィン変換や2次元の射影を行っ
て、変換されたテンプレートの色信号情報PtmpA,
領域StmpA,エッジ強度EtmpAを求める(ステ
ップS8−3)。
【0083】アフィン変換結果を用いて、テンプレート
の内部領域StmpAで、かつ指標となりうる点(x,
y)の条件として、色信号情報PtmpA(x,y),
P(x,y)がそれぞれしきい値thより大きくなる、い
わゆる色信号情報の絶対値差分の累積の平均値T’ T’=Σ|PtmpA(x,y)−P(x,y)|/N ・・・(2) が最小となる平行移動位置px,py、回転角rot、
拡大縮小率W、または、色信号情報の絶対値差分の累積
平均値Tが同じとなる複数の平行移動位置px,py、
回転角rot、拡大縮小率Wが存在すれば、ノルム(|
px|+|py|)または(|rot|)または(|1
00−W|)を最小とする平行移動位置px,py、回
転角rot、拡大縮小率Wを選択し、テンプレート修正
部15に出力する(ステップS8−4,S8−5)。
【0084】次に、図2のテンプレート修正部15の動
作について図面とともに説明する。図15に本発明の第
1実施例のテンプレート修正部の処理フローチャートを
示す。テンプレート修正部15には、テンプレートマッ
チング部14で得られたテンプレートマッチング結果の
パラメータpx,py,rot,Wが供給され、テンプ
レートマッチング部14から供給されたパラメータp
x,py,rot,Wに基づいてテンプレート作成部1
3で作成されたテンプレートの修正を行い、修正結果を
テンプレート作成部13にフィードバックする。
【0085】テンプレート修正部15では、まず、テン
プレート画像色信号情報をPtmp、テンプレートマッ
チングの処理を行いたい部分または全体の領域をStm
p、マッチング結果のパラメータ(平行移動px,p
y、回転角rot、拡大縮小率W)から、修正されたテ
ンプレートの色信号情報Ptmpnew 、領域Stmpne
w を出力する(ステップS9−1)。
【0086】次に、マッチング結果のパラメータを用い
て、Ptmp,Stmpについて平行移動とアフィン変
換を行う(ステップS9−2)。この結果をPtmpne
w 、領域Stmpnew として出力する(ステップS9−
3)。なお、本実施例では、マッチング結果のパラメー
タを用いて、テンプレートの色信号情報Ptmp,St
mpについて平行移動とアフィン変換を行った結果をで
ある色信号情報Ptmpnew 、領域Stmpnew を出力
としたが、テンプレートマッチング部14から供給され
たテンプレートの色信号情報Ptmp、領域Stmpを
そのまま出力色信号情報Ptmpnew 、領域Stmpne
w として出力してもよい。
【0087】図16に本発明の第1実施例のテンプレー
ト修正部の変形例の処理フローチャートを示す。本変形
例では、テンプレートマッチング部14からテンプレー
ト画像色信号情報Ptmp、及び、テンプレートマッチ
ングの処埋を行いたい部分または全体の領域Stmpが
入力される(ステップS10−1)。
【0088】テンプレートマッチング部14から供給さ
れたテンプレート画像色信号情報Ptmp、及び、テン
プレートマッチングの処埋を行いたい部分または全体の
領域Stmpをそのまま出力色信号情報Ptmpnew 、
領域Stmpnew として出力する(ステップS10−
2,S10−3)。本変形例によれば、修正処理を行わ
ないので、処理を簡略化できる。
【0089】また、本実施例では、マッチング結果のパ
ラメータを用いて、テンプレートの色信号情報Ptm
p,Stmpについて平行移動とアフィン変換を行った
結果である色信号情報Ptmpnew 、及び、領域Stm
pnew を出力としたが、テンプレートマッチング部14
から供給されたテンプレートの色信号情報Ptmp、領
域Stmpをそのまま出力色信号情報Ptmpnew 、領
域Stmpnew として出力してもよい。
【0090】図17に本発明の第1実施例のテンプレー
ト修正部の他の変形例の処理フローチャートである。本
変形例では、テンプレートマッチング部14で処埋を行
った画像色信号P、テンプレートマッチングの処理を行
いたい部分または全体の領域Stmp、マッチング結果
のパラメー夕(平行移動px,py、回転角rot、拡
大縮小率W)を入力し、テンプレートの色信号情報を更
新して修正されたテンプレートPtmpnew ,Stmp
new を得る(ステップS11−1)。
【0091】次に、テンプレートの領域Stmpについ
てのみ平行移動とアフィン変換を行い、新たなテンプレ
ートの領域Stmpnew を求める(ステップS11−
2)。色信号情報Pはテンプレートマッチング部14か
ら供給される色信号情報をそのまま新たなテンプレート
の色信号情報Ptmpnew に設定する(ステップS11
−3)。
【0092】上記ステップS11−2,S11−3で設
定されたテンプレートの色信号情報Ptmpnew 、及
び、テンプレートの領域Stmpnew をテンプレート作
成部13に出力する(ステップS11−4)。本変形例
によれば、テンプレートの領域Stmpについてだけ平
行移動とアフィン変換を行い、新たなテンプレートの領
域Stmpnew を求めるだけでよいので、修正処理を簡
略化できる。
【0093】しかし、所望する物体が部分的に変形した
場合、領域抽出部4でのテンプレートマッチングのみの
抽出では領域の輪郭部分にズレが生じている。変形修正
部16での変形修正処理は上述した通り、テンプレート
マッチングにより抽出された領域の輸郭部分のズレた部
分を補正し、正確な領域を抽出するものである。次に、
変形修正部16の動作を図面とともに説明する。
【0094】図18に本発明の第1実施例の変形修正部
の処理フローチャート、図19に本発明の第1実施例の
変形修正部の動作説明図を示す。変形修正部16では、
テンプレート作成部13でテンプレート修正部15によ
り修正されたテンプレートをテンプレート修正部15の
修正前のテンプレート、及び、動画像の処理対象画像を
用いて、抽出の対象となっている物体の変形を検出し、
領域の修正を行う。
【0095】変形修正部16では、まず、入力画像平面
の色信号情報P、更新しないテンプレートの色信号情報
Ptmp,テンプレートマッチングの処理を行いたい部
分または、全体の領域Stmp,マッチング結果のパラ
メータ(平行移動px,py,回転角rot,拡大縮小
率W)を入力する(ステップS12−1)。出力は、修
正した領域情報Snew である。Ptmp,Stmpにつ
いて、マッチング結果のパラメータのうち、平行移動p
x,pyを用いて平行移動を行い、回転角rotと拡大
縮小率Wを用いてアフィン変換を行いPtmpA,St
mpAを求める(ステップS12−2)。
【0096】次に、領域が変形しうる範囲Schgを、
StmpAの輪郭の±m画素に設定する(ステップS1
2−3)。なぜなら、剛体である物体が時間的な相関な
く変形することはありえないから、ある程度変形する範
囲は推定できるからである。次に、色信号情報Ptmp
Aと色信号情報PについてオプティカルフローFを計算
する(ステップS12−4)。オプティカルフローFに
より元のテンプレートの周囲で同じ動きをするもの、異
なる動きをするものを検出して、変形を調べる。
【0097】オプティカルフローの計算方法としては、
例えば、『リアルタイムオプティカルフロープロセッサ
「ISHTAR」』(画像の認識・理解シンポジウム1
994年7月)を用いる。次に、変形した領域Schg
において、変形しうる領域で、かつ、マッチング結果が
静止状態では無い場合、オプティカルフローの動きベク
トル(vx,vy)が(0,0)、すなわち、静止して
いる領域が、その領域とテンプレートと同じ動きをして
いるものであるとして、物体の領域であると認識する。
【0098】また、図19にR’,R”で示すようにオ
プティカルフローの動きベクトル(vx,vy)が
(0,0)でなければ、テンプレートと異なる動きをし
ているとみなして背景であると判断し、新しい領域Sne
w を求め、テンプレート作成部13、及び、領域記憶部
5に出力する(ステップS12−5,S12−6)。動
画像記憶部3に記憶された動画像から順次画像を順次読
み出し、上記処理を行い、変形修正部16で得られたテ
ンプレートを抽出領域記憶部5に順次記憶することによ
り、動画像記憶部3に記憶された動画像から所望の物体
の動画像だけを抽出できる。
【0099】次に、変形修正部16の変形修正処理の第
1変形例について説明する。図20に本発明の第1実施
例の変形修正部の変形修正処理の第1変形例の処理フロ
ーチャートを示す。本変形例の変形修正処理は、動画像
中の物体がフレーム間で物体の輪郭部分の色があまり変
化しない場合、例えば、人物の頭髪の部分は黒、顔の部
分は肌色であり、フレーム間で物体の特定の部分は常に
同じ色で表現される場合を前提として処理である。本変
形例では、手本となる画像の特定の物体の輪郭の内側の
色に基づいて1画素単位で修正処理を行う。
【0100】手本の設定動画像(n+1)フレーム中に
所望する物体の領域となる手本領域を設定する。手本領
域を設定するフレームは任意の位置に、任意フレーム数
設定する。上記領域抽出処理部4でテンプレートマッチ
ングにより領域抽出され、抽出領域記憶部5に記憶され
た領域抽出データに手本を設定する。なお、手本の設定
されていない(領域抽出されていない)フレームの画像
をテンプレートマッチングにより領域抽出する。
【0101】テンプレートマッチングとは、手本となる
フレームを移動、回転、拡大、縮小しながら、抽出する
フレームとのマッチングを行い、手本をどれだけ移動、
回転、拡大、縮小すれぱ抽出するフレームの所望する物
体に一致するかを求めるものである。このテンプレート
マッチングで求めた、移動量(移動、回転、拡大、縮
小)を手本領域にかけた領域が求める抽出領域となる。
【0102】図21に本発明の第1実施例の領域抽出部
でテンプレートマッチングで得られた変換データのデー
タ構成図を示す。図21に示すように0フレーム目は、
そのフレーム自身が手本となっているので、テンプレー
トマッチングを行う必要がないので、手本フレームのフ
レーム番号として、「−1」、すなわち、ありえないフ
レーム番号が記憶される。また、第1フレームでは、手
本フレームが第0フレームとすると、手本フレーム番号
として、「0」が記憶される。
【0103】また、変換データには、移動量として、手
本フレーム番号からの移動、回転、拡大縮小のデータが
記憶される。入カとして、補正対象フレームの画像デー
タ、領域データ、手本フレームの画像データ、領域デー
タ、手本フレームから補正対象フレームヘの移動量を受
け取る。このとき、手本フレームと移動量についてのデ
ータは、補正対象フレーム番号と図21の変換データか
ら求めることが出来る。
【0104】まず、補正するフレームに関して拡縮でき
る点を求める(ステップS13−1)。このとき、抽出
する領域は閉領域で、かつ、単一の領域とする。このた
め、補正により領域内に穴が空いたり領域が複数に離れ
たりしないように、拡縮できる点を予めチェックし拡縮
可能な点についてのみ、物体内部であるか、外部である
かの判定を行う(ステップS13−2)。
【0105】ステップS13−2では、補正するフレー
ムの輪郭部分についてのみ、拡縮可能であるかチェック
する。ステップS13−2で、拡縮できる点が存在する
か拡縮できる点が存在する場合は、まず、そのうちの一
点について手本フレーム上の対応点を求める(ステップ
S13−3)。なお、ステップS13−2で、拡縮でき
る点が存在しない場合は、そのフレームについて変形修
正処理を終了する。
【0106】ステップS13−3で、拡縮できるある一
点に対して手本フレーム上の対応点を求めた後、拡縮で
きる補正対象点が物体内部であるか、外部であるか判定
するために、補正対象点が物体内部であった場合に取る
であろう色情報を手本から取り出し、対応点と類似した
色であるか否かを調べる(ステップS13−4)。な
お、ステップS13−1の補正を行うフレームの領域
は、テンプレートマッチングにより手本の領域にアフィ
ン変換をかけてることにより抽出可能である。また、ス
テップS13−3における補正を行うフレームの補正対
象点に対応する手本フレームを抽出する方法としては、
例えば、補正対象点に逆変換をかけることで求めること
ができる。
【0107】なお、ステップS13−4での、補正対象
点が物体内部であった場合に取るであろう色と手本から
取り出した対応点との色の類似を調べたるとき、手本の
輪郭部分の色は一点ではなくある広がりを持たせて比較
する。補正対象点に対応する手本上の点を含むその周り
の点と、補正対応点について類似している色かどうか調
べることにより判定を行う。類似した色の判定は色差を
求め、その色差がある閾値以下の場合には類似している
と判定し、そうでない場合には、類似していないと判定
する。
【0108】ステップS13−4の結果、類似した色の
場合はその点を物体の領域とし、類似した色でない場合
はその点を背景として、領域データを修正する(ステッ
プS13−5)。なお、確定した点については補正可能
な位置であっても重複してチェック行わず、修正した点
の周りの点について拡縮可能な点であるか調べるチェッ
クを行った補正対象点の周りの点についてのみ補正可能
かどうかのチェックを行う(ステップS13−6)。
【0109】ステップS13−6では、補正対象点の状
態の変化に関係なく、チェック後にはその周りの点につ
いて補正可能な点があるかどうかを調べる。例えば、補
正対象点の周り8点について調べる。チェックを行った
点の周り8点について、拡縮可能な点であるか調べ、ス
テップS13−2に戻る。以上により、出カとして、補
正処理後の領域データが出力される。この領域データは
抽出領域記憶部に格納される。
【0110】このように処理することで、変形した領域
を抽出することが可能となる。以上説明したように、本
変形例によれば、手本を使用して抽出した大体の領域に
対して、領域の輪郭部分周辺について、その位置が物体
内部であるか外部であるかの判定を行い、領域を補正す
ることで、抽出領域を所望する物体の変形に伴い変形さ
せて抽出することができる。このため、大体の位置抽出
後に行っていた手作業による修正が軽滅され、動画像か
らの所望する物体領域の抽出作業の作業効率が向上す
る。
【0111】なお、上記第1変形例では、輪郭部分(内
部)の色情報のみ使用し、類似した色と判定するための
閾値が画像全体で単一であった。このため画像のある部
分では補正できても、ある部分では補正できないといっ
た事が発生した。つまり、背景と物体の色差が小さい部
分は閾値を小さくして補正を行わないと背景部分も物体
領域と判定してしまう。また、色差が大きい部分は閾値
をある程度大きく取ったほうがより正確に補正を行うこ
とができる。このため画像全体で単一の閾値ではなく、
領域ごとに最適な閾値を設ける方法もある。
【0112】図22に本発明の第1実施例の変形修正部
の変形修正処理の第2変形例の処理フローチャートを示
す。同図中、図20と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。本変形例は、閾値を求めるた
めに、物体の輸郭部付近の背景の色情報を使用した。物
体の輪郭部分の(物体内部の)色と背景の色から、類似
した色と判定するための閾値を求める。つまり、背景と
物体の色差未満を閾値とすれば、背景部分に達した場
合、物体ではないと判定するようにしている。
【0113】本変形例の処理は、略第1変形例と同様で
あり、入力として、補正対象フレームの画像データ、領
域データ、手本フレームの画像データ、領域データ、手
本フレームから補正対象フレームヘの移動量を受け取
る。なお、このとき、手本フレームと移動量についての
データは、補正対象フレーム番号と図21の変換データ
から求める。
【0114】本変形例は、第1変形例の領域補正処理に
ステップS14−1を追加し、ステップS13−4の処
理を変更したものであり、ステップS13−1〜S13
−3、ステップS13−5、S13−6は、第1変形例
と同様な処理を行っている。本変形例のステップS14
−1では、手本の輪郭部分と背景との色差データを算出
する補正対象点と手本フレーム上の対応点とが類似して
いるか調べる際に色差を求め、その色差がある閾値以下
である場合類似した色と判断している。この判断のとき
に使用する閾値を輸郭上の点毎に算出する。
【0115】閾値は輪郭上の点とその周辺の背景との色
差から求める。ただし、求めた閾値が0に近い場合は、
変形修正処理が正常に動作しない。変形修正処理が正常
に動作しない理由は、閾値があまりにも小さいと、物体
内部の点も、輪郭部分の色と類似した色と判定しないた
め、結果的に物体領域を背景領域と判定してしまうため
である。このため、閾値の最小値を設け、このような不
具合に対応する。
【0116】次に、手本フレーム上の対応点と類似した
色であるか調べる補正対象点と、ステップS13−3で
求めた手本の物体の輪郭部分の色が類似しているか調べ
る(ステップS14−2)。このとき、手本の輪郭部分
の色は一点ではなくある広がりを持たせて比較する。ス
テップS14−2では、補正対象点に対応する手本上の
点を含むその周りの点と、補正対応点について類似して
いる色かどうか調べることにより判定を行う。類似した
色かどうかの判定は、色差を求め、その色差が求めた閾
値よりも大きいか小さいかによって決定する。
【0117】なお、第1、第2変形例では、抽出すべき
領域の内部であるか、外部であるかを判定する際に、手
本の輪郭部分の色のみ使用した判定を行ったが、これに
限られるものではなく、手本の輪郭部分の色と領域内部
の色を参照し、内部の色との色差を求め判定を行う方法
も考えられる。図23に本発明の第1実施例の変形修正
部の変形修正処理の第3変形例の処理フローチャート、
図24に本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正処
理の第3変形例の動作説明図を示す。同図中、図20と
同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0118】本変形例は、第1変形例において、輪郭の
判定に領域内部の色データを使用するものである。図2
4において、手本の物体内部のサンプル点●と類似した
色であるか調べる物体内部のサンプル点○を示す。手本
フレーム上の対応点からある距離(画素)の大きさの矩
形領域から任意のサンプル点○を取り出す。そして、図
24中のサンプル点○と補正対象点●が類似しているか
調べる(ステップS15−1)。
【0119】ステップS15−1で、補正対象点●が手
本のサンプル点○と類似した色である場合には、その点
を物体の領域であると判定する(ステップS15−
2)。ステップS15−1で、補正対象点●が手本のサ
ンブル点○と類似していない場合には、他の手本のサン
ブル点○に類似しているかを調べる(ステップS15−
3、ステップS15−4)。
【0120】ステップS15−4で、補正対象点●が他
の手本のサンブル点○と類似してる場合には、その点を
物体の領域であると判定する(ステップS15−2)。
ステップS15−4で、補正対象点●が他の手本のサン
ブル点○とも類似していない場合には、その点を物体の
領域外の背景の領域データであると判定する(ステップ
S15−5)。
【0121】このように物体内部の色を複数のサンプル
点として使用することで、動画中で、物体が移動、回転
することで、領域内部にあった部分が輪郭部分に移動し
た場合でも、正確に補正することができる。なお、上記
第1〜第3の変形例では、物体の色を用いて輪郭の補正
を行ったが、テクスチャ属性を利用して補正処理を行う
ことも可能である。
【0122】図25に本発明の第1実施例の変形補正部
の変形補正処理の第4変形例の処理フローチャートを示
す。同図中、図20と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。本変形例は、第1変形例にお
いて、物体内部であるか、外部であるか判定を行う際
に、手本の輪郭部分の色のみ使用した判定ではなく、手
本の輪郭部分のテクスチャ属性と、補正するフレームの
テクスチャ属性を求め、この属性値で、補正部分が物体
内部であるか、外部であるか判定する。
【0123】本変形例は、判定に輪郭部分の色のみ使用
するのではなく、輸郭部分のテクスチャ属性値を使用す
るものである。まず、ステップS13−3で求められた
拡縮できる点と、手本フレーム上の対応点付近でのテク
スチャ属性を求め、類似するかどうかを調べる(ステッ
プS16−1)。なお、テクスチャ属性は、模様につい
て、その細かさや方向などを数値的な属性で示すもので
ある。
【0124】ステップS16−1で、ステップS13−
3で求められた拡縮できる点と、手本フレーム上の対応
点付近でのテクスチャ属性が同じテクスチャ属性であれ
ば、領域内部であると判定し、テクスチャ属性が異なれ
ば、物体外部であると判定して、第1変形例と同様に輪
郭の求める(ステップS16−2)。このように、テク
スチャ属性を使用することで、物体内部が複数色で模様
のある場合でも、正確に補正することが可能となる。
【0125】また、補正処理前に領域の輪郭部分が、抽
出する物体の輸郭と一致しているかチェックを行い、不
一致の部分についてのみ、領域補正処理を行う方法も考
えられる。図26に本発明の第1実施例の変形修正部の
変形修正処理の第5変形例の処理フローチャートを示
す。同図中、図20と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0126】本変形例は、まず、補正処理前に領域の輪
郭部分が、抽出する物体の輸郭と一致しているかチェッ
クを行う(ステップS17−1)。ステップS17−1
のチェック結果、補正処理前に領域の輪郭部分と抽出す
る物体の輸郭とが不一致の部分についてのみ、ステップ
S13−1〜S13−6の変形修正処理を行う。このよ
うにステップS17−1で、まず、補正が不必要な部分
をはじめに取り除くことで、補正処理を効率的に行うこ
とが出来る。
【0127】また、第1〜第5変形例で、手本フレーム
の領域輪郭の形状と、補正フレームの領域輪郭の線上が
急激に変化しないように領域補正処理に制限を加えるこ
とにより、スムーズな輪郭が得られる。図27に本発明
の第1実施例の変形修正部の変形修正処理の第6変形例
の処理フローチャートを示す。同図中、図20と同一構
成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0128】本変形例は、第1変形例の変形修正処理の
ステップの最後に、変形修正処理の制限するステップS
18−1を加えた。本変形例では、手本の形状特徴を取
り出し、補正フレームにその特徴を適応する手本の形状
特徴として、そのギザギザの度合いや輪郭上の点の数を
使用する。ステップS13−1〜S13−6の処理が終
わった形状に対して、手本の形状・特徴を比較し、その
比較結果、ギザギザの度合いが大きく、点の数も多い場
合には、ステップS18−1の処理として、例えば、ス
ムージング処理をかける。
【0129】また、ギザギザの度合いが小さく、また、
点の数も少ない場合には、スムージング処理は行わない
ようにする。ステップS13−1〜S13−6では、一
画素単位での補正処理のため、元の形状よりもギザギザ
の形状として補正することが多いためである。このよう
に領域補正することで、背景と所望する領域の色が近似
していても、大きく外れた補正を防ぐことができる。
【0130】なお、説明を簡単にするために、上記第1
〜第6変形例を独立に説明したが、第1〜第6変形例を
組み合わせて使用することも当然可能である。すなわ
ち、色で領域外部であると判定されても、テクスチャ属
性により領域内部であると判定される場合もある。な
お、第1〜第6変形例において、手本となる領域を順次
更新していくことにより、元画像に近い手本を用いて変
形補正が可能となるので、処理の負担も小さくできると
ともに、正確に領域抽出を行うことができる。
【0131】図28に本発明の第1実施例の変形処理部
の変形修正処理の第7変形例の処理フローチャートを示
す。本変形例では、変形修正処理時に手本を設定し(ス
テップS19−1)、上記第1〜第6変形例などの変形
修正処理を行った後(ステップS19−2)、上記第1
〜第6変形例で変形修正されたフレームを変形修正処理
が終了するまで、次のフレームの手本のフレームとして
設定する(ステップS19−3、S19−4)。
【0132】このように処理することで、徐々に変形し
ていく動画像にたいしては、補正する領域が減少し、高
速に処理することが可能となる。なお、第7変形例にお
いて、初期入力された手本領域と、順次更新される手本
領域の2つの手本を使用し補正を行うことも可能であ
る。図29に本発明の第1実施例の変形修正部の変形修
正処理の第8実施例の処理フローチャートを示す。同図
中、図20と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。
【0133】本変形例では、まず、初期時に設定された
手本フレームF1上の対応点を求め(ステップS20−
1)、拡縮できる点が手本フレームF1上の対応点と類
似した色であるか調べる(ステップS20−2、S20
−3)。ステップS20−3で、初期設定手本フレーム
F1上の対応点と類似した色である場合には、その点は
領域内部であると判定して、領域データを修正する(ス
テップS20−4)。
【0134】また、ステップS20−3で、初期設定手
本フレームF1上の対応点と類似した色でない場合に
は、次に、前回変形修正されたフレームが設定された手
本フレームF2の対応点を求め、前回変形修正されたフ
レームが設定された手本フレームF2の対応点と類似し
た色である否かを調べる(ステップS20−5、S20
−6)。
【0135】ステップS20−6で、前回変形修正され
たフレームが設定された手本フレームF2の対応点と類
似した色であれば、その点は領域内部であると判定し
て、領域データを修正する(ステップS20−4)。ま
た、ステップS20−6でもなお、前回変形修正された
フレームが設定された手本フレームF2の対応点と類似
した色でないければ、領域の背景の領域であると判定し
て、領域を修正する(ステップS20−7)。
【0136】このように、2つの手本を使用するため、
補正性能を向上させることができる。以上の本実施例に
よれば、自然背景の動画像から物体を切り出す際に、全
部のフレームについていちいち抽出操作を行うことな
く、自動的に抽出することができ、全手動の場合と比較
して人手をかけずに抽出作業を行うことができる。
【0137】また、本実施例では、領域指示により指示
された抽出しようとする各輪郭点の近傍の領域中の最大
値をエッジ点として抽出するので、抽出しようとする領
域を正確に抽出できる。さらに、本実施例によれば、動
画像のうち、所定のしきい値以上の点をエッジとして、
テンプレートとマッチングをとるので、動画像から所望
のエッジを自動的に抽出できる。また、領域の画素の絶
対値差分の累積の平均値と移動量と変形量とをマッチン
グ結果とし、テンプレートを移動、変形させるので、現
在の画像に対応した形状にテンプレートを修正すること
ができる。
【0138】また、領域のエッジの絶対値差分の累積の
平均値と移動量と変形量とをマッチング結果とし、テン
プレートを移動、変形させるので、現在の画像に対応し
た形状にテンプレートを修正することができる。さら
に、テンプレート修正手順によりテンプレートマッチン
グ手順でのマッチング結果に基づいてテンプレート作成
手順で作成されたテンプレートの色情報をマッチングさ
れた動画像のフレームの色情報に修正するので、原画像
中の抽出しようとする領域に対応したテンプレートを自
動で作成できる。
【0139】また、本実施例によれば、テンプレート上
の色情報を移動させることにより原画像中の抽出しよう
とする領域に対応したテンプレートを自動で作成でき
る。さらに、テンプレート修正手順で得られたテンプレ
ートを動画像の次の入力画像とのテンプレートマッチン
グで用いることにより、次に入力画像中の抽出しようと
する領域に近いテンプレートであるので、マッチングを
容易に行える。
【0140】また、変形修正手順により動画像の変形に
対応した修正を行うことができるので、抽出したい領域
を正確に抽出できる。さらに、テンプレートの色情報
を、移動させることにより修正した画像と、動画像の入
力画像とのオプティカルフローを求め、オプティカルフ
ローに応じて入力画像の変形を検出し、テンプレートの
変形を修正することにより、画像の変形に応じたテンプ
レートを作成できるため、入力画像中の抽出しようとす
る領域に対応したテンプレートを作成できる。
【0141】また、本実施例によれば、抽出しようとす
る領域からテンプレートを作成し、作成したテンプレー
トと動画像のフレームとのマッチングをとり、マッチン
グ結果に基づいてテンプレートを順次修正することによ
り、動画像から所望の領域だけを正確に抽出できる。次
に、本発明の第2実施例について説明する。
【0142】図30は本発明の第2実施例の機能ブロッ
ク図を示す。本実施例の領域抽出装置300は、画像デ
ータ供給部301、手本データ供給部302、抽出処理
部303、メモリ304、修正計算部305、修正判断
処理部306から構成される。画像データ供給部301
は、画像データを抽出処理部303及び修正判断処理部
306に供給する。手本データ供給部302は、画像デ
ータ供給部301から供給される画像データに対応する
手本データを抽出処理部303に供給する。
【0143】抽出処理部303は、第1実施例と同様に
画像データ供給部301から供給される画像データと手
本データ供給部304から供給される手本データとのパ
ターンマッチングを行い、所望の領域を抽出する。メモ
リ304は、抽出処理部303で抽出された領域を記憶
する。修正領域計算部305は、メモリ304に記憶さ
れた領域から修正すべき領域を計算して、修正判断処理
部306に供給する。
【0144】修正判断処理部306は、修正計算部30
5により計算された修正すべき領域に対して修正するか
否かの判断を行い、修正すると判断したときには修正処
理を行う。次に、修正領域計算部305について説明す
る。図31に本発明の第2実施例の修正領域計算部の処
理フローチャート、図32、図33に本発明の第2実施
例の修正領域計算部の誤って抽出された領域を求める際
の動作説明図を示す。
【0145】誤って抽出された領域Etを求めるには、
フレームFを構成する全ての座標を(x,y)とし、座
標(x,y)において、抽出された領域Ttの座標をT
t(x,y)、所望の領域Ptの座標をPt(x,
y)、誤って抽出された領域Etの座標をEt(x,
y)とする。なお、各座標において、領域を示すデータ
は、図31に示すように領域内であれば「ON」、領域
外であれば「OFF」に設定されているとする(ステッ
プS311)。
【0146】フレームFを構成する全ての座標(x,
y)において、Tt(x,y)のデータが「ON」で、
かつ、Pt(x,y)のデータが「OFF」ならば、E
t(x,y)のデータを「ON」とし、それ以外なら
ば、Et(x,y)のデータを「OFF」とする(ステ
ップS312)。以上により図33に示すように誤って
抽出された領域Etが抽出される。
【0147】なお、図31では誤って抽出された領域を
求めたが、誤って抽出されなかった領域を求めるように
してもよい。次に、誤って抽出されなかった領域Et’
を求める方法について説明する。図34に本発明の第2
実施例の修正領域計算部の変形例の処理フローチャー
ト、図35に本発明の第2実施例の修正領域計算部の変
形例の動作説明図を示す。
【0148】誤って抽出されなかった領域Et’を求め
るには、フレームFを構成する全ての座標を(x,y)
とし、座標(x,y)において、抽出された領域Ttの
座標をTt(x,y)、所望の領域Ptの座標をPt
(x,y)、誤って抽出されなかった領域Et’の座標
をEt’(x,y)とする。なお、各座標において、領
域を示すデータは領域内であれば「ON」、領域外であ
れば「OFF」に設定されているとする(ステップS3
21)。
【0149】フレームFを構成する全ての座標(x,
y)において、Tt(x,y)のデータが「OFF」
で、かつ、Pt(x,y)のデータが「ON」ならば、
Et’(x,y)のデータを「ON」とし、それ以外な
らば、Et’(x,y)のデータを「OFF」とする
(ステップS322)。以上により図35に示すように
誤って抽出されなかった領域Et’が抽出される。
【0150】以上のようにして抽出された領域Et、又
は、抽出されなかった領域Et’が修正領域として抽出
される。修正領域計算部305で修正領域として抽出さ
れた領域Et、又は、Et’は、修正判断処理部306
に供給される。修正判断処理部306では、修正領域計
算部305で抽出された領域Et及びEt’に応じて要
否を判断する。
【0151】修正判断処理部306について詳細に説明
する。図36は本発明の第2実施例の修正判断処理部の
処理フローチャート、図37は本発明の第2実施例の修
正判断処理部の動作説明図を示す。図37(A)は抽出
処理部303の抽出処理によって抽出された領域Tt、
図37(B)は修正領域計算部305によって計算され
た誤って抽出された領域Et、図37(C)は修正領域
計算部305によって計算された誤って抽出されなかっ
た領域Et’を示す。
【0152】修正判断処理部306は、領域抽出処理を
行った結果、得られた領域Tt、ステップS21−2で
求められた誤って抽出された領域Et、及び、誤って抽
出されなかった領域Et’、所望の領域Pt、予め設定
された所定の閾値A、Bを読み込む(ステップS33
1)。次に、図37に示すようにステップS331で読
み込まれた誤って抽出された領域Etの画素数k1、所
望の領域Ptの画素数k1、フレームF内の総画素数k
2を求める(ステップS332)。
【0153】ステップS332で、誤って抽出された領
域Etの画素数k0、所望の領域Ptの画素数k1、フ
レームF内の総画素数k2が求められると、次に、所望
の領域Ptの画素数k1に占める誤って抽出された領域
Etの画素数k0の割合(k0/k1)、及び、フレー
ムF内の総画素数k2に占める誤って抽出された領域E
tの画素数k0の割合(k0/k2)を求め、閾値A、
Bと比較する。比較結果、(k0/k1)>A、かつ、
(k0/k2)>Bならば修正を行うと判定し、それ以
外の条件では修正は行わないと判定する(ステップS3
33)。
【0154】以上のようにして修正の要否が判定され
る。なお、第1の判定処理では、誤って抽出された領域
Et及び誤って抽出されなかった領域Et’を領域抽出
処理によって抽出された領域Ttと所望の領域Ptとか
ら求め、誤って抽出された領域Et及び誤って抽出され
なかった領域Et’から修正の判定を行ったが、修正領
域計算部305により領域抽出処理によって抽出された
領域Ttと誤って抽出された領域Et及び誤って抽出さ
れなかった領域Et’から所望の領域Ptに対応する領
域を求め、修正判断処理部306により領域Ttと領域
Ptとから修正の判断を行うようにしてもよい。
【0155】図38は本発明の第2実施例の修正領域計
算部の変形例の処理フローチャート、図39は本発明の
第2実施例の修正領域計算部の変形例の動作説明図を示
す。図39(A)は抽出処理部303で抽出された領域
Tt、図39(B)は誤って抽出された領域Et、図3
9(C)は所望の領域Ptを示す。フレームFを構成す
る全ての座標を(x,y)とし、座標(x,y)におい
て、抽出された領域Ttの座標をTt(x,y)、所望
の領域Ptの座標をPt(x,y)、誤って抽出された
領域Etの座標をEt(x,y)とする。なお、各座標
において、領域を示すデータは、図32に示すように領
域内であれば「ON」、領域外であれば「OFF」に設
定されているとする(ステップS341)。
【0156】フレームFを構成する全ての座標(x,
y)において、図39(A)に示すTt(x,y)のデ
ータが「ON」で、かつ、図39(B)に示すEt
(x,y)のデータが「ON」ならば、図39(C)に
示すようにPt(x,y)のデータを「ON」とし、そ
れ以外ならば、Pt(x,y)=Tt(x,y)とする
(ステップS342)。
【0157】なお、図38の処理では、誤って抽出され
た領域Etから所望の領域Ptを求めたが、誤って抽出
されなかった領域Et’から所望の領域Ptを求めても
よい。図40は本発明の第2実施例の修正領域計算部の
第2変形例の処理フローチャート、図41は本発明の第
2実施例の修正領域計算部の第2変形例の動作説明図を
示す。図41(A)は領域抽出処理部303で抽出され
た領域Tt、図42(B)は抽出されなかった領域E
t’、図41(C)は抽出すべき所望の領域Ptを示
す。
【0158】フレームFを構成する全ての座標を(x,
y)とし、座標(x,y)において、図41(A)に示
される抽出された領域Ttの座標をTt(x,y)、図
41(B)に示される誤って抽出されなかった領域E
t’の座標をEt’(x,y)とし、図41(C)に示
される所望の領域Ptの座標をPt(x,y)とする。
なお、各座標において、領域を示すデータは領域内であ
れば「ON」、領域外であれば「OFF」に設定されて
いるとする(ステップS351)。 フレームFを構成
する全ての座標(x,y)において、図41(A)に示
されるTt(x,y)のデータが「OFF」で、かつ、
Et’(x,y)のデータが「ON」ならば、Pt
(x,y)を「ON」とし、それ以外はPt(x,y)
をTt(x,y)とする(ステップS352)。
【0159】以上により図41(B)に示す誤って抽出
されなかった領域Et’から図41(C)に示す所望の
領域Ptを求めることができる。以上のようにして修正
領域計算部305で求められた領域Tt及びPtは修正
判断処理部306に供給される。修正判断処理部306
では図38、図41で算出された領域Tt及びPtの領
域に応じて修正の要否を判断する。
【0160】図42は本発明の第2実施例の修正判断処
理部の変形例の処理フローチャート、図43は本発明の
第2実施例の修正判断処理部の変形例の動作説明図を示
す。修正判断処理部306では、領域抽出処理を行った
結果、得られた領域Tt、所望の領域Pt、予め設定さ
れた所定の閾値A、Bを読み込む(ステップS36
1)。
【0161】次に、ステップS361で読み込まれた領
域抽出処理を行った結果、得られた領域Ttと所望の領
域Ptとでデータが異なる画素の数k0、Pt(x,
y)が「ON」となる画素の数k1、フレームF内の総
画素数k2を求める(ステップS362)。ステップS
362で、画素数k0、k1、k2から所望の領域Pt
の画素数k1に占める領域抽出処理を行った結果、得ら
れた領域Ttと所望の領域Ptとでデータが異なる画素
の数k0の割合(k0/k1)、及び、フレームF内の
総画素数k2に占める領域抽出処理を行った結果、得ら
れた領域Ttと所望の領域Ptとでデータが異なる画素
の数k0の割合(k0/k2)を求め、閾値C、Dと比
較する。比較結果、(k0/k1)>C、かつ、(k0
/k2)>Dならば修正を行うと判定し、それ以外の条
件では修正は行わないと判定する(ステップS36
3)。以上のようにして修正の要否が判定される。
【0162】修正判断処理部306では、修正の要否が
判断されると、次に、修正が必要なフレームに対して修
正処理を行う。次に、修正判断処理部306の修正処理
について説明する。図44は本発明の第2実施例の修正
判断処理部の修正処理の処理フローチャート、図45は
本発明の第2実施例の修正判断処理部の動作説明図を示
す。
【0163】時刻tの入力映像に対して、抽出処理部3
03で抽出され、メモリ304に記憶された領域データ
Tt、手本となる所望の領域のデータPt、修正判断処
理部306の修正判断に用いられた誤って抽出された領
域Etを入力する(ステップS371)。このとき、抽
出処理部303で抽出を行った時間の方向、すなわち、
図45で、時刻t0 から時刻tn に向かう方向とは反対
の時間の方向、すなわち、時刻tnから時刻t0 に向か
う方向から順に領域データTtを読み出す。なお、手本
となる領域データPtは、例えば、抽出処理部303で
抽出された領域データTtから選択する。
【0164】次に、ステップS371で、抽出処理部3
03で抽出を行った時間の方向とは反対の時間の方向か
ら読み出された領域データから周知の方法で、抽出を行
う。次に、抽出処理部303で抽出された領域Etと接
する部分輪郭線Dが再抽出により抽出された領域Tnew
へ移動した量DVを求める。求められた移動量DVに基
づいて部分輪郭線Dを移動させ、時間tにおける形状D
Vtを求める(ステップS372)。
【0165】抽出された領域Ttに対して、部分的に形
状DVtに差し替えることにより領域Ttの修正を行う
(ステップS373)。以上のように、時刻t0 から時
刻tn に向かう方向とは反対の時間の方向、すなわち、
時刻tnから時刻t0 に向かう方向から順に領域データ
Ttを読み出し、修正を行うことにより、時刻t0 から
時刻tn に向かう方向では抽出されなかった領域や、抽
出されるべきでなかった領域を修正できる。
【0166】なお、手本として設定しているフレーム
は、手動等で既に正確に領域が抽出されているので、修
正を行う必要がない。よって、正確で、効率的に修正を
行うためには手本として抽出されている領域は修正処理
は行う必要はない。図46は本発明の第2実施例の修正
判断処理部のフレーム選択処理の処理フローチャート、
図47は本発明の第2実施例の修正判定処理部のフレー
ム選択処理の動作説明図を示す。
【0167】修正判定処理部306は、修正処理を行う
際、修正を開始する時刻tn 、フレームFn 、修正を終
了する時刻t0 、フレームF0 を指定し、手本データP
tとするフレームtx1〜txnに対応するフラグRtのう
ちフラグRtx1 〜Rtxn を「ON」する(ステップS3
81、S382)。修正判定処理部306は、修正時に
フレームF0 〜Fn を読み出す際にフラグRtを参照
し、「ON」のフラグRtx1 〜Rtxn は修正を行わず、
次のフレームの修正を行う(ステップS383)。
【0168】以上により手本に修正を行うことがない。
また、修正を行った場合には、修正を行ったフレームに
対応するフラグRtを「ON」するようにしてもよい。
図48は本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレー
ム選択処理の変形例の処理フローチャート、図49は本
発明の第2実施例の修正判定処理部の変形例の動作説明
図を示す。
【0169】修正判定処理部306は、修正処理を行う
際、修正を開始する時刻tn 、フレームFn 、修正を終
了する時刻t0 、フレームF0 を指定し、手本データP
tとするフレームtx1〜txnに対応するフラグRtのう
ちフラグRtx1 〜Rtxn を「ON」する(ステップS3
91)。修正判断処理部306は、修正時にフレームF
0 〜Fn を読み出す際にフラグRtを参照し、「ON」
のフラグRtx1 〜Rtxn は修正を行わず、次のフレーム
の修正を行う。フレームの修正が終了すると、修正した
フレームに対応するフラグRtxn を「ON」する(ステ
ップS392)。
【0170】以上により、修正が終了したフレームに修
正処理が行われることがなくなる。また、フラグRtを
参照し、修正を行おうとするフレームの前のフレームが
既に修正されている場合には、前のフレームを手本とし
て修正を行うようにしてもよい。図50は本発明の第2
実施例の修正判断処理部のフレーム選択処理の第2変形
例の処理フローチャート、図51は本発明の第2実施例
の修正判断処理部のフレーム選択処理の第2変形例の動
作説明図を示す。
【0171】修正判定処理部306は、修正処理を行う
際、修正を開始する時刻tn 、フレームFn 、修正を終
了する時刻t0 、フレームF0 を順次読み出し、このと
き、フレームFn 〜F0 に対応するフラグRtのうちフ
ラグRtx1 〜Rtxn を参照する(ステップS393)。
修正判断処理部306は、「ON」のフラグRtx1 〜R
txn は修正を行わず、次のフレームの修正を行う。この
とき、修正するフレームFm の前のフレームFm-1 のフ
ラグRtを参照して、前のフレームFm-1 が対応するフ
ラグRtmが「ON」、すなわち、既に修正が行われたフ
レームであるときには、フレームFm の修正時の手本デ
ータとして前のフレームFm-1 を用いる(ステップS3
94)。
【0172】以上により直前のフレームを手本として修
正を行うことができるので、正確な修正が可能となる。
なお、フレーム選択処理は、外部からの指示により選択
できるようにしてもよい。本実施例によれば、動画像の
各フレームから所望の領域を抽出し、後に、既に抽出さ
れた各フレームの所望の領域の誤った領域を修正するこ
とにより、既に抽出された各フレームにおいて生じたず
れが修正されるので、動画像から所望の領域だけを正確
に抽出できる。
【0173】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図52は本発明の第3実施例の機能ブロック図を示
す。本実施例の領域抽出装置400は、主に、画像供給
部401、手本データ供給部402、抽出処理部40
3、位置計算部404、領域判定部405、再抽出部4
06、出力部407、累積加算部408から構成され
る。
【0174】画像供給部401は、抽出しようとする領
域が含まれた画像が抽出処理部403及び再抽出部40
6に供給する。手本データ供給部402は、画像供給部
401から供給される画像から抽出しようとする領域の
手本データを抽出処理部403及び位置計算部404並
びに領域判定部405に供給する。なお、手本データ
は、画像データ及びマスクデータから構成される。
【0175】抽出処理部403は、画像供給部401か
ら供給される入力画像と手本データ供給部402から供
給される手本データとでテンプレートマッチングを行う
ことにより所望の領域を抽出するとともに、手本データ
の移動量(x,y)、回転量θ、拡大縮小量(ax,b
y)からなる関連データを求める。位置計算部404
は、手本データ供給部402から供給される手本での抽
出処理部403から供給される抽出結果の位置を計算
し、それまでの抽出結果の手本の位置との累積加算を行
って領域判定部405に供給する。
【0176】領域判定部405は、抽出処理部403か
ら位置計算部404を介して供給された領域を手本デー
タ供給部402から供給される手本データと比較して、
抽出した領域に変形が大きい領域があるか否かを判定す
る。領域判定部405は、判定結果を出力部407に供
給する。また、領域判定部405は、判定結果、抽出し
た領域に変形が所定の変形量より大きいときには、その
位置を検出して、手本データ供給部402から供給され
る手本データから変形が大きい位置の手本データを分割
して再抽出部406に供給する。
【0177】出力部407は、領域判定部405の判定
結果に応じて累積加算部408の加算結果を出力する。
出力部407は、領域判定部405で領域の変形が所定
の変形量より大きいときには、累積加算部408の加算
結果の抽出領域の出力を停止し、領域判定部405で領
域の変形が所定の変形量より小さいときに、累積加算部
408の加算結果の抽出領域を出力する。
【0178】累積加算部408は、抽出処理部403で
抽出された領域と再抽出部406で再抽出された領域と
を累積加算する。ここで、位置計算部404の処理を説
明する。図53は本発明の第3実施例の位置計算部の処
理フローチャートを示す。本実施例の位置計算部404
は、抽出処理部403での抽出した領域Tt、本からの
移動データDVが供給される(ステップS411)。移
動データDVは、平行移動量(vx ,vy )、倍率(ba
ix,baiy)、アフィン変換回転角度(degree)から構成
される。なお、領域データの座標(x,y)の座標値
は、Tt(x,y)のように表す。また、各座標(x,
y)の座標値Tt(x,y)は、指定領域であれば、
「ON」、指定領域でなければ、「OFF」とする。
【0179】次に、位置計算部404は、手本データ供
給部402から供給される手本データと抽出処理部40
3から供給される移動データDVから逆移動データID
Vを求める(ステップS412)。ステップS412で
求められる逆移動データをIDV(vx ,vy ,baix,
baiy,degree)とすると、逆移動データIDVは、 IDV(vx ,vy ,baix,baiy,degree)=DV(−
vx ,−vy ,1/baix,1/baiy,−degree) で求められる。
【0180】次に、位置計算部404は、逆移動データ
IDVに従って、抽出領域Ttを移動させ、前のフレー
ムの抽出領域ITtとする(ステップS413)。以上
により、前のフレームの抽出領域ITtが抽出される。
なお、本実施例では、前のフレームから現フレームへの
移動量、すなわち、移動データがわかる場合の現フレー
ムから前のフレームの領域を抽出する処理について説明
したが、移動量がわからないときには、以下に示す方法
により前のフレームの領域を抽出する。
【0181】図54は本発明の第3実施例の位置計算部
の移動量がわからないときの処理フローチャート、図5
5は本発明の第3実施例の位置計算部の動作説明図を示
す。図55(A)は現在のフレームF1の抽出領域、図
55(B)は前のフレームF0の抽出領域を示す。前の
フレームF0から現フレームF1への移動量、すなわ
ち、移動データがわからない場合には、位置計算部40
4は、まず、抽出処理部403から領域データTt、手
本データ供給部402から手本データPを入力する(ス
テップS421)。
【0182】次に、位置計算部404は、抽出処理部4
03から供給された領域データTtの「ON」の領域の
重心座標CTt(x,y)、及び、手本データ供給部4
02から供給された手本データPの「ON」の領域の重
心座標CP(x,y)を求める(ステップS422)。
次に、位置計算部404は、ステップS422で求めら
れた重心座標CTt(x,y)及びCP(x,y)から
逆移動量データIDVを求める(ステップS423)。
ステップS423の逆移動量データIDVの各座標値I
DV(x,y)は、 IDV(x,y)=CP(x,y)−CTt(x,y) から求められる。
【0183】次に、位置計算部404は、ステップS4
22で求められた逆移動量データIDVに応じて領域T
tを移動させ、領域ITtを求める(ステップS42
4)。以上により、移動量がわからない場合でも、前の
フレームの領域Tt’を抽出できる。次に、累積加算部
408の動作を説明する。
【0184】図56は本発明の第3実施例の累積加算部
の累積加算処理の処理フローチャートを示す。累積加算
部408は、抽出処理部403で抽出された抽出領域及
び再抽出部406で再抽出された抽出領域を入力される
(ステップS431)。抽出処理部403又は再抽出部
406から供給される抽出領域をTt1,Tt2・・・Ttn
とし、累積加算した領域データをTTtとすると、抽出
領域Tt1,Tt2・・・Ttnのいずれかが「ON」であれ
ば、累積加算領域TTtを「ON」し、累積加算領域T
Ttのそれ以外の領域は「OFF」とする(ステップS
432)。すなわち、抽出領域Tt1,Tt2・・・Ttnの
単純加算領域を累積加算領域TTtとする。
【0185】なお、本実施例では供給された抽出領域T
t1,Tt2・・・Ttnを単純に加算し、累積加算領域TT
tとしたが、穴埋めを行うようにしてもよい。図57は
本発明の第3実施例の累積加算部の変形例の処理フロー
チャートを示す。同図中、図56と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明は省略する。本変形例では、ス
テップS431及びS432で累積加算された領域TT
tに対してラベリングを行い、周りが全て「ON」であ
る「OFF」の領域を全て「ON」とする(ステップS
441)。なお、ラベリング処理については、例えば特
開平3−206574号公報に記載がある。
【0186】図58は本発明の第3実施例の累積加算部
の変形例の動作説明図を示す。図58(A)は累積加算
した結果、図58(B)は穴埋めした結果を示す。図5
8(A)にL1〜Lnで示すようにラベリングを行い、
周りが全て「ON」である「OFF」の領域を全て「O
N」とすることにより、図58(B)に示すような穴埋
めされた領域が得られる。
【0187】次に、領域判定部405について説明す
る。図59は本発明の第3実施例の領域判定部の処理フ
ローチャート、図60に本発明の第3実施例の領域判定
部の動作説明図である。領域判定部405は、抽出処理
部403で抽出された結果の領域データの手本での位
置、すなわち、位置計算部404での累積加算結果Mt
及び手本データ供給部402から手本データPを供給さ
れる(ステップS451)。
【0188】次に、領域判定部405は、すべての座標
(x,y)について、手本データP(x,y)が「O
N」で、かつ、抽出領域Mt(x,y)が「OFF」の
とき、変形した領域HtのデータHt(x,y)を「O
N」とし、それ以外の領域は「OFF」とする(ステッ
プS452)。次に、領域Htの輪郭をaだけ収縮させ
る(ステップS453)。ステップS453の輪郭の収
縮は、輪郭位置の画素、例えば、Ht(x,y)が「O
N」で、Ht(x,y)に隣接するHt(x−1,
y)、Ht(x,y−1)、Ht(x+1,y)、Ht
(x,y+1)のいずれかが「OFF」であるときに、
Ht(x,y)を「OFF」にする処理をa回繰り返す
ことにより行われる。
【0189】ステップS453で、領域Htの輪郭をa
だけ収縮した後、領域Htの輪郭をaだけ膨張する(ス
テップS454)。ステップS454の輪郭の膨張は、
輪郭位置の画素、例えば、Ht(x,y)について、H
t(x,y)に隣接するHt(x−1,y)、Ht
(x,y−1)、Ht(x+1,y)、Ht(x,y+
1)のすべてを「ON」にする処理をa回繰り返すこと
により行われる。
【0190】次に、Htの領域のラベリングを行い、
「ON」で画素数が最大となる領域のみを残す(ステッ
プS455)。ラベリングを行うことにより図60
(B)に示すような領域Ht1 、Ht2 、Ht3 が抽出
される。図60(B)に示す領域Ht1 、Ht2 、Ht
3 のうち、最大の領域Ht1 が抽出される。次に、Ht
の外接矩形の領域をJtとし、Jtの上下左右をaだけ
拡大し、内部について、Jt(x,y)を「ON」とす
る(ステップS456)。
【0191】次に、全ての座標(x,y)について、J
t(x,y)が「ON」かつP(x,y)が「ON」の
領域PDEVの座標PDEV(x,y)を「ON」にす
る(ステップS457)。図60(B)に斜線で示すよ
うな領域PDEVが得られる。さらに、すべての座標
(x,y)について、PDEV(x,y)がONとなる
個数Cをカウントする(ステップS458)。
【0192】ステップS458のカウント値Cを閾値t
hと比較して、C<thならば、変形の大きい領域がな
いと判定し、出力部407を累積加算部408からの抽
出結果が出力されるように制御し、それ以外なら領域P
DEVを自動分割された領域として再抽出部406に供
給する(ステップS459)。以上により変形領域が検
出される。
【0193】次に、再抽出部406について説明する。
図61は本発明の第3実施例の再抽出部の処理フローチ
ャートを示す。再抽出部406は、図59に示す処理で
分割されたPDEVを供給される(ステップS46
1)。再抽出部406は、ステップS461で得られた
PDEVを手本データとして、抽出処理部403と同様
に公知の方法で抽出を行い、領域抽出結果を位置計算部
404及び累積加算部408に供給する(ステップS4
62)。
【0194】次に、手本データ供給部402の動作につ
いて説明する。図62に本発明の第3実施例の手本デー
タ供給部の処理フローチャートを示す。手本データ供給
部402は、出力部407から出力される抽出結果TT
tを入力し、次の入力画像Tt+1 に対応した手本データ
Pt+1 とする(ステップS471)。
【0195】次に、図59に示されるステップS459
で抽出結果出力可能なら、入力画像Tt+1 に対応する手
本データPt+1 を抽出結果Tt に置き換える(ステップ
S472)。本実施例によれば、自動的に変形の大きな
部分を分割するため、手作業量や人間の判断量を低減で
きる。自動的に繰り返し処理を行うことにより、処理を
中断して人が指示を与える回数が低減するため、効率よ
く作業を進めることができる。
【0196】また、本実施例によれば、所望の領域を手
本の領域に応じて抽出し、抽出された領域の手本の領域
からの変形を検出し、検出された変形量に応じて領域を
修正することにより、手本からの変化量に応じて領域を
修正することにより各フレームで手本からの変形が修正
されるので、動画像から所望の領域だけを正確に抽出で
きる。
【0197】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図63は本発明の第4実施例の機能ブロック図を示
す。本実施例の領域抽出装置500は、主に、対象画像
供給部501、手本データ供給部502、概形抽出処理
部503、概形領域記憶部504、関連データ記憶部5
05、領域補正処理部506、抽出領域記憶部507か
ら構成される。
【0198】対象画像供給部501は、抽出しようとす
る領域が含まれた画像を概形抽出処理部503及び領域
補正処理部506に供給する。対象画像供給部501か
ら供給される画像は、1以上の複数フレームから構成さ
れる。手本データ供給部502は、対象画像供給部50
1から供給される画像から抽出しようとする領域の手本
データを概形抽出処理部503及び領域補正部506に
供給する。
【0199】図64は本発明の第4実施例の手本データ
を説明するための図を示す。図64(A)は画像デー
タ、図64(B)はマスクデータを示す。手本データ供
給部502から概形抽出処理部503に供給される手本
データは、画像データ及びマスクデータから構成され
る。画像データは、図64(A)に示すように抽出する
領域が含まれた画像のデータである。マスクデータは、
図64(B)に示すように図64(A)に示す画像デー
タのうち抽出しようとする領域が「ON」とされ、他の
領域は「OFF」とされたデータである。
【0200】概形領域記憶部504は、対象画像供給部
501から供給される対象画像と手本データ供給部50
2から供給される手本データとを入力する。概形領域記
憶部504は、対象画像供給部501から供給される対
象画像から手本データ供給部502から供給される手本
データのマスクデータの抽出すべき領域、すなわち、
「1」領域を抽出する。
【0201】ここで、手本データの画像データをmodel
RGB 、マスクデータをmodel MASK、抽出対象画像の画像
データをext RGB 、マスクデータをext MASKとする。な
お、手本データのマスクデータmodel MASKは、抽出すべ
き領域の座標modelMASK{x,y}で「ON」、背景の
座標model MASK{x,y}で「OFF」とする。また、
抽出対象画像のマスクデータext MASKは、抽出すべき領
域の座標extMASK{x,y}で「ON」、背景の座標ext
MASK{x,y}で「OFF」とする。
【0202】手本データと抽出対象画像データとの関連
データtrans は、手本データから抽出対象画像データへ
の抽出対象領域の変化量を示す。変化量は、例えば、マ
トリクスとして求められる。関連データtrans は、移
動、回転、拡大縮小のデータを含む。手本データのマス
クデータmodel MASKに関連データtrans を掛けた値が抽
出対象画像のマスクデータext MASKとなる。すなわち、
抽出対象画像データをext MASKは、 ext MASK=trans * model MASK で表される。以上のようにして概形領域が得られる。
【0203】概形領域記憶部504は、手本データによ
り抽出された概形領域を概形領域記憶部504に記憶す
る。抽出される概形領域は、手本データのマスクデータ
が「1」となる領域を移動させた領域として抽出され
る。また、このとき、概形領域記憶部504は、手本デ
ータと抽出した概形領域とから関連データを生成し、関
連データ記憶部505に供給する。関連データは、手本
データの移動量として与えられる。
【0204】図65は本発明の第4実施例の関連データ
を説明するための図を示す。図65(A)は手本データ
の画像データ、図65(B)は手本データのマスクデー
タ、図65(C)は対象画像データ、図65(D)は概
形領域データを示す。図65(C)に示す対象画像に対
して図65(A)、(B)に示す手本データでテンプレ
ートマッチングを行うことにより手本データのマスクデ
ータの移動量(x,y)、回転量θ、拡大縮小量(a
x,by)を関連データとして求める。
【0205】領域補正部505は、概形領域記憶部50
4に記憶された概略領域から正確な領域を得るために補
正を行う。このとき、領域補正部505は、抽出された
領域とその背景との間で有意な差がある部分を求め、求
められた部分についてのみ領域補正を行う。領域補正部
505は、補正した領域を抽出領域記憶部507に記憶
する。
【0206】領域補正部505の動作について詳細に説
明する。図66は本発明の第4実施例の領域補正処理部
の処理フローチャートを示す。対象画像供給部501、
手本データ供給部502から画像データを入力し、概形
領域記憶部504及び関連データ記憶部505から概形
領域データ及び関連データを入力する(ステップS51
1)。
【0207】次に、ステップS511で入力された概形
領域の抽出しようとする領域の輪郭部分で背景とに有意
な差がある部分を求め、有意な差がある部分を「O
N」、それ以外を「OFF」とした領域model diff MA
SKを求める(ステップS512)。なお、ステップS5
12の有意な差の検出方法としては、例えば、 a.輪郭のエッジ強度を用いる方法 b.輪郭と背景との色差を用いる方法 がある。
【0208】aの輪郭のエッジ強度を用いる方法は、予
め閾値を設定しておき、エッジ強度が閾値以上のときに
有意な差がある部分と判定し、有意な差があると判定さ
れた部分を「ON」にする。また、bの輪郭部分と背景
との色差を用いる方法は、予め閾値を設定しておき、色
差が閾値以上のときに有意な差がある部分と判定し、有
意な差がある部分と判定された部分を「ON」にする。
なお、上記有意な差の判定方法a、bは、外部からの指
示により切換て用いるようにしてもよい。
【0209】次に、領域補正処理部506は、ステップ
S512で得られた領域model diffMASKに関連データ記
憶部505に記憶された関連データに応じてtrans を掛
け、有意な差のある部分が「ON」とされた領域extdif
f MASKを求める(ステップS513)。次に、領域補正
処理部506は、ステップS513で求めた領域extdif
f MASKの「ON」の部分、すなわち、有意な差がある部
分について補正を行い、有意な差がない部分については
補正は行わない(ステップS514)。
【0210】図67は本発明の第4実施例の領域補正処
理部の動作説明図を示す。図67(A)は手本データ、
図67(B)は領域抽出後の領域データを示す。ステッ
プS513で、図67(A)に示すように手本データの
うち、梨地で示す部分が有意な差がある部分として検出
され、斜線で示す部分が有意な差がない部分として検出
されたとする。関連データによりトランスtrans を掛け
ると、図67(B)に示すように移動される。
【0211】図67(B)で梨地で示す部分、すなわ
ち、背景と有意な差があり、背景とはっきり区別できる
部分に、補正が行われ、斜線で示す部分、すなわち、背
景と有意な差がなく、背景と本体とをはっきりと区別で
きない部分は、補正は行わない。以上、本実施例によれ
ば、不要な補正が行われなくなる。
【0212】なお、領域補正処理部506の処理は上記
の処理に限られるものではない。図68は本発明の第4
実施例の領域補正処理部の第1変形例の処理フローチャ
ートを示す。同図中、図66と同一ステップには同一符
号を付し、その説明は省略する。本変形例は、背景と有
意な差がない部分に対して、補完を行う処理、ステップ
S515を設けた。
【0213】ステップS515の補間を行う処理として
は、例えば、 e.直線で補完する方法 f.手本の形状を用いて補完する方法 g.弱いエッジに沿って補完を行う方法 などがある。
【0214】eの直線で補完する方法は、有意な差がな
い部分の両端を直線で補完する方法である。図69は、
本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1変形例の直
線による補完方法を説明するための図を示す。図69に
示すように有意な差がないと判定された部分の両端P
1、P2を検出し、両端P1、P2を直線Lで補完す
る。
【0215】fの手本の形状を用いて補完する方法は、
有意な差がない部分を手本データの対応する部分で補完
する方法である。図70は、本発明の第4実施例の領域
補正処理部の第1変形例の手本の形状を用いた補完方法
を説明するための図を示す。図70(A)は手本デー
タ、図70(B)は抽出された手本の形状、図70
(C)は抽出された領域データを示す。
【0216】fの手本の形状を用いて補完する方法で
は、まず、図70(C)に示す抽出した領域の有意な差
がないと判定された部分S1を検出する。次に、図70
(A)に示す手本データから有意な差がないと判定され
た部分S1に相当する部分S2を図70(B)に示すよ
うに抽出する。次に、手本データから抽出された部分S
2を図70(C)に示す抽出された領域の有意な差がな
いと判定された部分S1の部分のデータとして補完す
る。
【0217】gの弱いエッジに沿って補完を行う方法
は、有意な差がない部分の微弱なエッジを閾値を低減す
ることにより検出し、補完を行う方法である。図71
は、本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1変形例
の弱いエッジを辿って補完を行う方法を説明するための
図を示す。図71に示すように通常のエッジ検出時の閾
値L1を閾値L2に低減させる。エッジ検出のための閾
値L2とすることにより、通常では検出できなかった微
小なエッジが検出される。検出された微小なエッジを辿
ることにより有意な差がない部分を補完する。
【0218】以上、本変形例によれば、手本データで物
体を背景との間に有意な差のない部分は、補正対象外と
するので、余分な補正処理を省略できる。また、有意な
差がない部分については上記の方法により補完すること
により、妥当な形状に補正できる。なお、有意な差がな
い部分の補完方法は、外部からの指示に応じて切り換え
るようにしてもよい。
【0219】なお、本変形例では、有意な差がない部分
のデータに基づいてe,f,gの補完方法により補完を
行ったが、有意な差がない部分について有意な差がある
部分データに基づいて補完を行ってもよい。図72は本
発明の第4実施例の領域補正処理部の第2変形例の処理
フローチャートを示す。同図中、図68と同一ステップ
には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0220】本変形例は、ステップS516で、有意な
差のある部分のデータに基づいて上記e,f,gの補完
方法により補完を行う。また、有意な差がある領域の輪
郭部分の補正結果について、その領域が所望の領域上を
指定しているか否かの検証を行うようにしてもよい。図
73は本発明の第4実施例の領域補正処理部の第3変形
例の処理フローチャートを示す。
【0221】本変形例は、ステップS518及び519
を有する。ステップS518は、ステップS514で、
有意な差のある領域に対して補正を行い、領域ext MASK
を得た後、補正により得られた領域ext MASKが所望の領
域を指定しているか否かを検証し、検証結果、補正によ
り得られた領域ext MASKが所望の領域を指定していない
領域acc MASK{x,y}を「OFF」にする。
【0222】検証方法としては、 c.エッジ強度を用いる方法 d.色差を用いる方法 がある。cのエッジ強度用いる方法は、手本データ(mo
del RGB ,model MASK)と抽出対象データ(ext RGB ,
ext MASK)とのエッジ強度の関係により補正により得ら
れた領域ext MASKが所望の領域を指定しているか否かを
検証する。
【0223】また、dの色差を用いる方法は、手本デー
タ(model RGB ,model MASK)と抽出対象データ(ext
RGB ,ext MASK)との色差の関係から補正により得られ
た領域ext MASKが所望の領域を指定しているか否かを検
証する。ステップS519は、ステップS518で「O
FF」に設定された領域acc MASK{x,y}を前記e,
f,gの補完法により補完する。
【0224】なお、検証方法及び有意な差がない部分の
補完方法は、外部からの指示に応じて切り換えるように
してもよい。なお、本変形例では、有意な差がない部分
のデータに基づいてe,f,gの補完方法により補完を
行ったが、有意な差がない部分について有意な差がある
部分データに基づいて補完を行ってもよい。
【0225】図74は本発明の第4実施例の領域補正処
理部の第4変形例の処理フローチャートを示す。同図
中、図73と同一ステップには同一符号を付し、その説
明は省略する。本変形例は、ステップS520で、有意
な差のある部分のデータの基づいて上記e,f,gの補
完方法により補完を行う。
【0226】図75は本発明の第4実施例の領域補正処
理部の第5変形例の処理フローチャートを示す。同図
中、図73と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明は省略する。本変形例は、ステップS521、S52
2、S523を有する。ステップS521は、ステップ
S511とステップS512との間に配置され、上記の
c、dの検証方法により抽出された領域のうち所望の領
域上に指定されていない領域acc MASK{x,y}を検証
し、検証結果、抽出された領域のうち所望の領域上に指
定されていない領域acc MASK{x,y}を「OFF」に
設定する。
【0227】ステップS522は、ステップS521で
得られた抽出された領域のうち所望の領域上に指定され
ていない領域acc MASK{x,y}の「OFF」の領域、
及び、ステップS513で得られた有意な差が存在する
領域 ext diffMASK(x,y)が「ON」の領域に対し
て補正を行う。ステップS523は、ステップS521
で得られた抽出された領域のうち所望の領域上に指定さ
れていない領域acc MASK{x,y}の「ON」の領域、
及び、ステップS513で得られた有意な差が存在しな
い領域 ext diffMASK(x,y)が「OFF」の領域に
対して前述e,f,gの補完方法により補完を行う。
【0228】なお、ステップS521の検証方法及びス
テップS524の有意な差がない部分の補完方法は、外
部からの指示に応じて切り換えるようにしてもよい。な
お、本変形例では、有意な差がない部分のデータに基づ
いてe,f,gの補完方法により補完を行ったが、有意
な差がない部分について有意な差がある部分データに基
づいて補完を行ってもよい。
【0229】図76は本発明の第4実施例の領域補正処
理部の第6変形例の処理フローチャートを示す。同図
中、図75と同一ステップには同一符号を付し、その説
明は省略する。本変形例は、ステップS524で、有意
な差のある部分のデータの基づいて上記e,f,gの補
完方法により補完を行う。
【0230】本実施例によれば、手本又は抽出領域とそ
の背景とのエッジ強度や色差から所望の領域と背景との
間に有意な差があるか否かを判定し、有意な差がない部
分に対しては、補正を行わないようにしたり、e,f,
gなどの方法により補完処理を行うことにより、最適な
形状を抽出できる。また、本実施例によれば、抽出対象
物と背景との差を検出し、検出された抽出対象物と背景
との差異が所定の差異より小さい部分を輪郭として抽出
し、差異が大きい部分に対しては修正を行うことによ
り、差異が小さい修正が不要な部分に対して修正を行う
必要がなく、効率よく修正を行うことができる。
【0231】なお、第1乃至第4実施例の修正、補正処
理では、パターンマッチングにより抽出された領域を補
正修正する方法について説明したが、例えば、特開平9
−134418号に示すような抽出方法を用いて抽出さ
れた領域に対しても同様な領域の補正修正方法を適用で
きる。
【0232】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1乃至4、
及び、請求項36乃至39並びに請求項71によれば、
抽出しようとする領域からテンプレートを作成し、作成
したテンプレートと動画像のフレームとのマッチングを
とり、マッチング結果に基づいてテンプレートを順次修
正することにより、動画像から所望の領域だけを正確に
抽出できる等の特長を有する。
【0233】請求項5乃至12、及び、請求項40乃至
47並びに請求項72によれば、手本に基づいて動画像
の各フレームから所望の領域を抽出する際、所望の領域
の輪郭部分に対応する手本の輪郭部分を抽出し、抽出さ
れた手本の輪郭部分が所望の領域の輪郭部分の内側か、
外側かを判定して、その判定結果に応じて所望の領域の
修正を行うので、各フレームで手本とのずれが修正さ
れ、動画像から所望の領域だけを正確に抽出できる等の
特長を有する。
【0234】請求項13乃至23、及び、請求項48乃
至58並びに請求項73によれば、動画像の各フレーム
から所望の領域を抽出し、後に、既に抽出された各フレ
ームの所望の領域の誤った領域を修正することにより、
既に抽出された各フレームにおいて生じたずれが修正さ
れるので、動画像から所望の領域だけを正確に抽出でき
る等の特長を有する。
【0235】請求項24乃至28、及び、請求項59乃
至63並びに請求項74によれば、所望の領域を手本の
領域に応じて抽出し、抽出された領域の手本の領域から
の変形を検出し、検出された変形量に応じて領域を修正
することにより、手本からの変化量に応じて領域を修正
することにより各フレームで手本からの変形が修正され
るので、動画像から所望の領域だけを正確に抽出できる
等の特長を有する。
【0236】請求項29乃至35、及び、請求項64乃
至70並びに請求項75によれば、抽出対象物と背景と
の差を検出し、検出された抽出対象物と背景との差異が
所定の差異より小さい部分を輪郭として抽出し、差異が
大きい部分に対しては修正を行うことにより、差異が小
さい修正が不要な部分に対して修正を行う必要がなく、
効率よく修正を行うことができる等の特長を有する。
【0237】なお、以上の説明に関して、更に、以下の
項を開示する。 (1)動画像から所望の領域を抽出する領域抽出装置に
おいて、抽出しようとする領域の輪郭点を指示する領域
指示手段と、前記領域指示手段で指示された領域の輪郭
点から抽出しようとする領域のテンプレートを作成する
テンプレート作成手段と、前記テンプレート作成手段で
作成された前記テンプレートと前記動画像とのマッチン
グをとるテンプレートマッチング手段と、前記テンプレ
ートマッチング手段でのマッチングの結果に応じて前記
テンプレートを修正するテンプレート修正手段とを有す
ることを特徴とする領域抽出方法。
【0238】このような領域抽出方法によれば、抽出し
ようとする領域からテンプレートを作成し、作成したテ
ンプレートと動画像のフレームとのマッチングをとり、
マッチング結果に基づいてテンプレートを順次修正する
ことにより、動画像から所望の領域だけを抽出できる。 (2)上記(1)項記載の領域抽出方法おいて、前記領
域指示手段が、指示された領域中の各点の色信号情報を
予め設定された所定のしきい値で除算した結果に応じて
抽出すべき領域を指示する。
【0239】これにより、指示された領域中の各点の色
信号情報を予め設定された所定のしきい値で除算した結
果により、一体となる領域が分割され、容易に認識でき
るので、抽出すべき領域を容易に指定できる。 (3)上記(1)又は(2)項記載の領域抽出方法にお
いて、前記テンプレート作成手段が、前記領域指示手段
により指示された抽出しようとする各輪郭点の近傍の領
域からエッジ点を抽出するエッジ抽出手段と、エッジ抽
出手段で抽出された各輪郭点で抽出された前記エッジ点
を結合し、その閉領域をテンプレートするテンプレート
抽出手段とを設ける。
【0240】これにより、領域指示手段により指示され
た抽出しようとする各輪郭点の近傍の領域からエッジ点
を抽出し、抽出したエッジ点を結合し、その閉領域を形
成し、テンプレートにすることにより、自動的に、か
つ、正確に抽出しようとする領域に対応した領域のテン
プレートを作成できる。 (4)上記(3)項記載の領域抽出方法において、前記
エッジ抽出手段が、前記領域指示手段により指示された
抽出しようとする各輪郭点の近傍の領域中、所定値以上
のエッジ点を検出するエッジ点検出手段と、前記エッジ
点検出手段で検出されたエッジ点から前記輪郭点に近似
したエッジ点を抽出すべき領域のエッジ点として抽出す
るエッジ点抽出手段とを設ける。
【0241】これにより、所定値以上で、かつ、指定し
た輪郭点に最も近似した点をエッジ点とすることによ
り、抽出しようとする領域を正確に抽出できる。 (5)上記(1)〜(4)項記載の領域抽出方法におい
て、手本となる画像を設定する手本設定手段と、前記手
本設定手段で設定された画像から前記エッジ抽出手段で
抽出された所望の領域の輪郭部分に対応する手本の輪郭
部分を求める輪郭抽出手段と、前記輪郭抽出手段で求め
られた前記手本の輪郭部分の色情報と前記所望の領域の
色情報とを比較し、前記所望の領域の輪郭部分が前記所
望の領域内部であるか、外部であるかを判定し、抽出さ
れたエッジ点を変形修正する変形修正手段とを設ける。
【0242】これにより、手本との輪郭部分の色の差か
ら所望の領域の内部か、外部からを判定でき、この判定
を輪郭の部分に対して順次行うことにより領域の変形を
修正することができる。 (6)上記(5)項記載の領域抽出方法において、前記
変形修正手段は、前記領域抽出手段で抽出された前記手
本の輪郭部分の内部の色情報と外部の色情報との色差を
求める色差算出手段と、前記色差算出手段で求められた
前記色差に応じて前記領域抽出手段で抽出された前記手
本の輪郭部分の色情報と前記所望の領域の輪郭部分の色
情報との色差の閾値を設定する閾値設定手段とを設け
る。
【0243】これにより、手本の輪郭部分の内部の色情
報と外部の色情報との色差に応じて閾値を設定すること
ができるので、手本の輪郭部分の内部の色情報と外部の
色情報との色差が小さいときには、同じ色と判定される
閾値が小さくなり、微妙な色の差に対応できるようにな
り、手本の輪郭部分の内部の色情報と外部の色情報との
色差が大きいときには、同じ色と判定される閾値が大き
くなり、確実に色の差を判定でき、色差に適した閾値に
設定できるため、正確に輪郭を判定できる。
【0244】(7)上記(5)又は(6)において、前
記変形修正手段が、前記領域抽出手段で抽出された前記
手本の輪郭部分の色と前記所望の領域の輪郭部分の内部
の色との色差に応じて前記所望の領域の輪郭部分が前記
所望の領域内部であるか、外部であるかを判定する。こ
れにより、輪郭内部の色差により判定することにより、
輪郭部分の色に比べて内部の色をはっきりとさせること
ができるので、確実に色を判定でき、正確に輪郭を判定
できる。
【0245】(8)上記(5)〜(7)において、前記
変形修正手段が、前記領域抽出手段で抽出された前記手
本の輪郭部分より内部の領域の色と前記所望の領域の輪
郭部分との色差に応じて前記所望の領域の輪郭部分が前
記所望の領域内部であるか、外部であるかを判定する。
これにより、輪郭内部の色差により判定することによ
り、輪郭部分の色に比べて内部の色をはっきりとさせる
ことができるので、確実に色を判定でき、正確に輪郭を
判定できる。
【0246】(9)上記(5)〜(8)において、前記
変形修正手段は、前記領域抽出手段で抽出された前記手
本領域の輪郭部分内部のテクスチャ属性と、前記所望の
領域の輪郭部分の内部のテクスチャ属性との比較結果に
応じて前記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部
であるか、外部であるかを判定する。これにより、テク
スチャ属性に応じて所望の領域の輪郭部分が所望の領域
内部であるか、外部であるかを判定することにより、テ
クスチャ属性をもつ画像にも対応できる。
【0247】(10)上記(5)〜(9)において、前
記所望の領域の輪郭部分が抽出すべき領域の輪郭と一致
しているか判定する輪郭判定手段を有し、前記輪郭判定
手段での判定結果、所望の領域の輪郭部分と抽出すべき
領域の輪郭とが不一致の場合に、前記領域抽出手段及び
前記変形修正手段を実行する。これにより、所望の領域
の輪郭部分と抽出すべき領域の輪郭とが不一致の場合に
だけ、所望の領域の輪郭部分が所望の領域内部である
か、外部であるかの判定を行うので、両部分が一致して
おり、判定が不要な場合には判定が行われないので、処
理時間を短縮できる。
【0248】(11)上記(5)〜(10)において、
前記変形修正手段での修正結果、前記所望の領域の輪郭
が急激に変化したときには、変化が緩和されるように輪
郭を補正する輪郭補正手段を設ける。これにより、変形
修正された輪郭が急激に変化したときには、変化が緩和
され、手本から極端に外れた変形修正を防止でき、自然
な輪郭が得られる。
【0249】(12)上記(5)〜(11)において、
前記変形修正手段の修正結果を順次手本とする。これに
より、修正結果を順次手本とすることにより、元画像に
近い画像を手本とするので、補正する領域が減少でき、
処理時間を短縮できる。 (13)上記(12)において、前記領域抽出手段は、
初期設定された手本から対応する領域を抽出する第1の
領域抽出手段と、前記判定手段の判定結果から対応する
領域を抽出する第2の領域抽出手段とを有し、前記変形
修正手段は、前記第1の領域抽出手段で抽出された前記
手本の抽出領域、及び、前記第2の領域抽出手段で抽出
された前記変形修正手段の修正結果の抽出領域と、前記
所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域とに応じて前記
所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部であるか、
外部であるかを判定する。
【0250】これにより、手本の抽出領域、及び、修正
結果の抽出領域と、所望の領域の輪郭部分とに応じて前
記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部である
か、外部であるかを判定することにより、2重に判定が
行われるので、補正性能を向上させることができる。 (14)手本なる領域を指定し、指定された手本と動画
像の各フレームとを比較することにより動画像から所望
の領域を抽出する領域抽出方法において、前記所望の領
域の輪郭部分に対応する前記手本の輪郭部分を求める輪
郭抽出手段と、前記輪郭抽出手段で求められた前記手本
の輪郭部分の色情報と前記所望の領域の色情報とを比較
し、前記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部で
あるか、外部であるかを判定する領域判定手段とを有す
ることを特徴とする領域抽出方法。
【0251】この領域抽出方法により、手本との輪郭部
分の色の差から所望の領域の内部か、外部からを判定で
き、この判定を輪郭の部分に対して順次行うことにより
領域の変形を修正することができる。 (15)上記(14)において、前記判定手段が、前記
領域抽出手段で抽出された前記手本の輪郭部分の内部の
色情報と外部の色情報との色差を求める色差算出手段
と、前記色差算出手段で求められた前記色差に応じて前
記領域抽出手段で抽出された前記手本の輪郭部分の色情
報と前記所望の領域の輪郭部分の色情報との色差の閾値
を設定する閾値設定手段とを設ける。
【0252】これにより、手本の輪郭部分の内部の色情
報と外部の色情報との色差に応じて閾値を設定すること
ができるので、手本の輪郭部分の内部の色情報と外部の
色情報との色差が小さいときには、同じ色と判定される
閾値が小さくなり、微妙な色の差に対応できるようにな
り、手本の輪郭部分の内部の色情報と外部の色情報との
色差が大きいときには、同じ色と判定される閾値が大き
くなり、確実に色の差を判定でき、色差に適した閾値に
設定できるため、正確に輪郭を判定できる。
【0253】(16)上記(14)又は(15)におい
て、前記判定手段は、前記領域抽出手段で抽出された前
記手本の輪郭部分の色と前記所望の領域の輪郭部分の内
部の色との色差に応じて前記所望の領域の輪郭部分が前
記所望の領域内部であるか、外部であるかを判定する。
これにより、輪郭内部の色差により判定することによ
り、輪郭部分の色に比べて内部の色をはっきりとさせる
ことができるので、確実に色を判定でき、正確に輪郭を
判定できる。
【0254】(17)上記(14)〜(16)におい
て、前記判定手段が、前記領域抽出手段で抽出された前
記手本の輪郭部分より内部の領域の色と前記所望の領域
の輪郭部分との色差に応じて前記所望の領域の輪郭部分
が前記所望の領域内部であるか、外部であるかを判定す
る。これにより、輪郭内部の色差により判定することに
より、輪郭部分の色に比べて内部の色をはっきりとさせ
ることができるので、確実に色を判定でき、正確に輪郭
を判定できる。
【0255】(18)上記(14)〜(17)におい
て、前記判定手段が、前記領域抽出手段で抽出された前
記手本領域の輪郭部分内部のテクスチャ属性と、前記所
望の領域の輪郭部分の内部のテクスチャ属性との比較結
果に応じて前記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域
内部であるか、外部であるかを判定する。これにより、
テクスチャ属性に応じて所望の領域の輪郭部分が所望の
領域内部であるか、外部であるかを判定することによ
り、テクスチャ属性をもつ画像にも対応できる。
【0256】(19)上記(14)〜(18)におい
て、前記所望の領域の輪郭部分が抽出すべき領域の輪郭
と一致しているか判定する輪郭判定手段を有し、前記輪
郭判定手段での判定結果、所望の領域の輪郭部分と抽出
すべき領域の輪郭とが不一致の場合に、前記領域抽出手
段及び前記判定手段を実行する。これにより、所望の領
域の輪郭部分と抽出すべき領域の輪郭とが不一致の場合
にだけ、所望の領域の輪郭部分が所望の領域内部である
か、外部であるかの判定を行うので、両部分が一致して
おり、判定が不要な場合には判定が行われないので、処
理時間を短縮できる。
【0257】(20)上記(14)〜(19)におい
て、前記判定手段での判定結果、前記所望の領域の輪郭
が急激に変化したときには、変化が緩和されるように輪
郭を補正する輪郭補正手段を設ける。これにより、変形
修正された輪郭が急激に変化したときには、変化が緩和
され、手本から極端に外れた変形修正を防止でき、自然
な輪郭が得られる。
【0258】(21)上記(14)〜(20)におい
て、前記判定手段の判定結果を順次手本とする。これに
より、修正結果を順次手本とすることにより、元画像に
近い画像を手本とするので、補正する領域が減少でき、
処理時間を短縮できる。 (22)上記(14)〜(21)において、前記領域抽
出手段は、初期設定された手本から対応する領域を抽出
する第1の領域抽出手段と、前記判定手段の判定結果か
ら対応する領域を抽出する第2の領域抽出手段とを有
し、前記判定手段は、前記第1の領域抽出手段で抽出さ
れた前記手本の抽出領域、及び、前記第2の領域抽出手
段で抽出された前記判定手段の判定結果の抽出領域と、
前記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域とに応じて
前記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部である
か、外部であるかを判定する。
【0259】これにより、手本の抽出領域、及び、修正
結果の抽出領域と、所望の領域の輪郭部分とに応じて前
記所望の領域の輪郭部分が前記所望の領域内部である
か、外部であるかを判定することにより、2重に判定が
行われるので、補正性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の第1実施例の領域抽出処理部のブロッ
ク構成図である。
【図3】本発明の第1実施例の領域選択部の処理フロー
チャートである。
【図4】本発明の第1実施例の領域選択部の動作説明図
である。
【図5】本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探索
処理のフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探索
処理の動作説明図である。
【図7】本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探索
処理の変形例の動作フローチャートである。
【図8】本発明の第1実施例の領域選択部のエッジ探索
処理の変形例の動作説明図である。
【図9】本発明の第1実施例の領域選択部の変形例の処
理フローチャートである。
【図10】本発明の第1実施例の領域選択部の変形例の
ラベル付け処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施例の領域選択部の変形例の
ラベル付け処理の変形例のフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施例のテンプレートマッチン
グ部の処理フローチャートである。
【図13】本発明の第1実施例のテンプレートマッチン
グ部の動作説明図である。
【図14】本発明の第1実施例のテンプレートマッチン
グ部の変形例の処理フローチャートである。
【図15】本発明の第1実施例のテンプレート修正部の
処理フローチャートである。
【図16】本発明の第1実施例のテンプレート修正部の
変形例の処理フローチャートである。
【図17】本発明の第1実施例のテンプレート修正部の
他の変形例の処理フローチャートである。
【図18】本発明の第1実施例の変形修正部の処理フロ
ーチャートである。
【図19】本発明の第1実施例の変形修正部の動作説明
図である。
【図20】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第1変形例の処理フローチャートである。
【図21】本発明の第1実施例の領域抽出部でテンプレ
ートマッチングで得られた変換データのデータ構成図で
ある。
【図22】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第2変形例の処理フローチャートである。
【図23】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第3変形例の処理フローチャートである。
【図24】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第3変形例の動作説明図である。
【図25】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第4変形例の処理フローチャートである。
【図26】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第5変形例の処理フローチャートである。
【図27】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第6変形例の処理フローチャートである。
【図28】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第7変形例の処理フローチャートである。
【図29】本発明の第1実施例の変形修正部の変形修正
処理の第8変形例の処理フローチャートである。
【図30】本発明の第2実施例の機能ブロック図であ
る。
【図31】本発明の第2実施例の修正領域計算部の処理
フローチャートである。
【図32】本発明の第2実施例の修正領域計算部の動作
説明図である。
【図33】本発明の第2実施例の修正領域計算部の動作
説明図である。
【図34】本発明の第2実施例の修正領域計算部の変形
例の処理フローチャートである。
【図35】本発明の第2実施例の修正領域計算部の変形
例の動作説明図である。
【図36】本発明の第2実施例の修正判断処理部の処理
フローチャートである。
【図37】本発明の第2実施例の修正判断処理部の動作
説明図である。
【図38】本発明の第2実施例の修正領域計算部の変形
例の処理フローチャートである。
【図39】本発明の第2実施例の修正領域計算部の変形
例の動作説明図である。
【図40】本発明の第2実施例の修正領域計算部の第2
変形例の処理フローチャートである。
【図41】本発明の第2実施例の修正領域計算部の第2
変形例の動作説明図である。
【図42】本発明の第2実施例の修正判断処理部の変形
例の処理フローチャートである。
【図43】本発明の第2実施例の修正判断処理部の変形
例の動作説明図である。
【図44】本発明の第2実施例の修正判断処理部の修正
処理の処理フローチャートである。
【図45】本発明の第2実施例の修正判断処理部の修正
処理の動作説明図である。
【図46】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の処理フローチャートである。
【図47】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の動作説明図である。
【図48】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の変形例の処理フローチャートである。
【図49】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の変形例の動作説明図である。
【図50】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の第2変形例の処理フローチャートであ
る。
【図51】本発明の第2実施例の修正判断処理部のフレ
ーム選択処理の第2変形例の動作説明図である。
【図52】本発明の第3実施例の機能ブロック図であ
る。
【図53】本発明の第3実施例の位置計算部の処理フロ
ーチャートである。
【図54】本発明の第3実施例の位置計算部の移動量が
わからないときの処理フローチャートである。
【図55】本発明の第3実施例の位置計算部の動作説明
図である。
【図56】本発明の第3実施例の累積加算部の処理フロ
ーチャートである。
【図57】本発明の第3実施例の累積加算部の穴埋め処
理の処理フローチャートである。
【図58】本発明の第3実施例の累積加算部の変形例の
動作説明図である。
【図59】本発明の第3実施例の領域判定部の処理フロ
ーチャートである。
【図60】本発明の第3実施例の領域判定部の動作説明
図である。
【図61】本発明の第3実施例の再抽出部の処理フロー
チャートである。
【図62】本発明の第3実施例の手本データ供給部の処
理フローチャートである。
【図63】本発明の第4実施例の機能ブロック図であ
る。
【図64】本発明の第4実施例の手本データを説明する
ための図である。
【図65】本発明の第4実施例の関連データを説明する
ための図である。
【図66】本発明の第4実施例の領域補正処理部の処理
フローチャートである。
【図67】本発明の第4実施例の領域補正処理部の動作
説明図である。
【図68】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1
変形例の処理フローチャートである。
【図69】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1
変形例の直線による補完方法を説明するための図であ
る。
【図70】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1
変形例の手本の形状を用いた補完方法を説明するための
図である。
【図71】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第1
変形例の弱いエッジを辿って補完を行う方法を説明する
ための図である。
【図72】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第2
変形例の処理フローチャートである。
【図73】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第3
変形例の処理フローチャートである。
【図74】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第4
変形例の処理フローチャートである。
【図75】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第5
変形例の処理フローチャートである。
【図76】本発明の第4実施例の領域補正処理部の第6
変形例の処理フローチャートである。
【図77】全手動切り出しツールによる画像抽出動作を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 領域抽出装置 2 入力装置 3 動画像記憶装置 4 領域抽出処理部 5 抽出領域記憶部 6 表示装置 7 表示コントローラ 11 初期入力データ作成部 12 領域選択部 13 テンプレート作成部 14 テンプレートマッチング部 15 テンプレート修正部 16 変形修正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−197809(JP,A) 特開 昭63−305477(JP,A) 特開 昭60−84671(JP,A) 特開 平6−203157(JP,A) 特開 平8−77364(JP,A) 特開 平5−54143(JP,A) 特開 平1−315884(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 1/00 - 7/20

Claims (75)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像から所望の領域を抽出する領域抽
    出装置において、 前記動画像のうちの所望のフレームから抽出しようとす
    る領域の輪郭点を指示する領域指示手段と、 前記領域指示手段で指示された領域の輪郭点の周囲を
    出しようとする領域の色情報に基づいて探索し、抽出し
    ようとする領域を抽出して、テンプレートマッチングの
    際に、前記動画像の所定のフレームから抽出しようとす
    る領域を示す手本となるテンプレートを作成するテンプ
    レート作成手段と、 前記テンプレート作成手段で作成された前記テンプレー
    トのエッジを順次探索することにより前記動画像の他の
    フレームの抽出すべき領域と前記テンプレートのマッチ
    ングをとるテンプレートマッチング手段と、 前記テンプレートマッチング手段でのマッチングの結果
    に応じて順次に前記動画像の他のフレームに対応する前
    記テンプレートを生成し、領域を抽出するテンプレート
    修正手段とを有することを特徴とする領域抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記領域指示手段は、指示された各輪郭
    点の色信号情報を指示することを特徴とする請求項1記
    載の領域抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記テンプレート作成手段は、前記領域
    指示手段により指示された各輪郭点の近傍の領域からエ
    ッジ点を抽出するエッジ抽出手段と、 前記エッジ抽出手段により各輪郭点で抽出された前記エ
    ッジ点を結合し、その閉領域をテンプレートとして抽出
    するテンプレート抽出手段とを有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の領域抽出装置。
  4. 【請求項4】 前記エッジ抽出手段は、前記領域指示手
    段により指示された各輪郭点の近傍の領域中、予め設定
    された所定のエッジ強度以上のエッジ点を検出するエッ
    ジ点検出手段と、 前記エッジ点検出手段で検出されたエッジ点から前記輪
    郭点に近似したエッジ点を抽出すべきエッジ点として抽
    出するエッジ点抽出手段とを有することを特徴とする請
    求項3記載の領域抽出装置。
  5. 【請求項5】 手本に基づいて動画像の各フレームから
    所望の領域を抽出する領域抽出装置において、 前記所望の領域に対応する前記手本の輪郭部分を抽出す
    る輪郭抽出手段と、 前記輪郭抽出手段で抽出された前記手本の色情報に基づ
    いて輪郭部分が前記所望の領域の輪郭部分の内側か、外
    側かを判定する領域判定手段と、 前記領域判定手段の判定結果に応じて前記所望の領域の
    修正を行う修正手段とを有することを特徴とする領域抽
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記領域判定手段は、前記手本の輪郭部
    分の色情報に応じて前記手本の輪郭部分の内部と外部と
    の色差を検出する色差検出手段と、 前記色差検出手段で検出された色差に応じて前記所望の
    領域の輪郭部分を判定する閾値を設定する閾値設定手段
    とを有し、 前記所望の領域の輪郭部分の色情報と前記閾値設定手段
    で設定された前記閾値との比較結果に基づいて前記手本
    の輪郭が前記所望の領域の輪郭の内部にあるか、外部に
    あるかを判定することを特徴とする請求項5記載の領域
    抽出装置。
  7. 【請求項7】 前記領域判定手段は、前記手本の色情報
    と前記所望の領域の色情報との色差に応じて前記手本の
    輪郭が前記所望の領域の輪郭の内部にあるか、外部ある
    かを判定することを特徴とする請求項5又は6記載の領
    域抽出装置。
  8. 【請求項8】 前記領域判定手段は、前記手本の所定の
    領域の輪郭部分のテクスチャ属性と前記所望の領域の輪
    郭部分のテクスチャ属性とに応じて前記手本の輪郭が前
    記所望の領域の輪郭の内部か、外部かを判定することを
    特徴とする請求項5乃至6のいずれか一項記載の領域抽
    出装置。
  9. 【請求項9】 前記修正手段は、前記領域判定手段によ
    る判定結果、前記所望の領域の輪郭と前記手本の領域の
    輪郭とが不一致のときに、修正を行うことを特徴とする
    請求項5乃至8のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  10. 【請求項10】 前記修正手段は、前記領域判定手段に
    よる判定結果、前記所望の領域の輪郭の手本との差が予
    め設定されたレベルより大きいときに、前記輪郭点と手
    本との差が緩和されるように輪郭を修正することを特徴
    とする請求項5乃至9のいずれか一項記載の領域抽出装
    置。
  11. 【請求項11】 前記修正手段は、前記修正結果を順次
    手本とすることを特徴とする請求項5乃至10のいずれ
    か一項記載の領域抽出装置。
  12. 【請求項12】 前記領域抽出手段は、初期時には、予
    め設定された手本から対応する領域を抽出し、 以降、前記修正手段により修正された領域を手本として
    対応する領域を抽出することを特徴とする請求項5乃至
    11のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  13. 【請求項13】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出装置であって、 前記動画像の各フレームから所望
    の領域を抽出する領域抽出手段と、 前記領域抽出手段で既に抽出された前記動画像の各フレ
    ームの領域を該領域のエッジの周囲を前記抽出しようと
    する領域の色情報に基づいて探索することにより、抽出
    しようとする領域か否かを判断することにより、前記領
    域抽出手段で抽出された領域を抽出しようとする領域と
    なるように自動修正する修正手段とを有することを特徴
    とする領域抽出装置。
  14. 【請求項14】 前記修正手段は、動画中の複数のフレ
    ームにおいて抽出すべきであるのに抽出されなかった
    域を参照して、既に抽出された各フレームの所望の領域
    を修正することを特徴とする請求項13記載の領域抽出
    装置。
  15. 【請求項15】 前記修正手段は、抽出すべき領域の手
    本を設定する手本設定手段と、 前記手本設定手段に設定された手本の領域と、抽出しよ
    うとする領域との差の領域を検出する差分検出手段と、 前記差分検出手段で検出された差分の領域を誤って抽出
    された領域として抽出する第1の抽出手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項13又は14記載の領域抽出装
    置。
  16. 【請求項16】 前記修正手段は、前記差分検出手段で
    検出された差分の領域を正しく抽出された領域として抽
    出する第2の抽出手段とを有することを特徴とする請求
    項13乃至15のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  17. 【請求項17】 前記修正手段は、前記第1の抽出手段
    で抽出された領域と前記第2の抽出手段で抽出された領
    域との和の領域を所望の領域として抽出する第3の抽出
    手段を有することを特徴とする請求項13乃至16のい
    ずれか一項記載の領域抽出装置。
  18. 【請求項18】 前記修正手段は、前記領域抽出手段で
    既に抽出された領域と前記第1の抽出手段で抽出された
    領域との和の領域を所望の領域として抽出する第4の抽
    出手段を有することを特徴とする請求項13乃至17の
    いずれか一項記載の領域抽出装置。
  19. 【請求項19】 前記修正手段は、前記領域抽出手段で
    既に抽出された領域と前記第2の抽出手段で抽出された
    領域とに基づいて所望の領域を抽出する第5の抽出手段
    を有することを特徴とする請求項13乃至18のいずれ
    か一項記載の領域抽出装置。
  20. 【請求項20】 前記修正手段は、前記手本として設定
    されたフレームについては領域の修正は行わないことを
    特徴とする請求項13乃至19のいずれか一項記載の領
    域抽出装置。
  21. 【請求項21】 前記修正手段は、既に所望の領域に対
    して修正を行ったフレームについては領域の修正を行わ
    ないことを特徴とする請求項13乃至20のいずれか一
    項記載の領域抽出装置。
  22. 【請求項22】 前記修正手段は、予め設定されたフレ
    ームに対して修正を行うことを特徴とする請求項13乃
    至21のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  23. 【請求項23】 前記手本設定手段は、修正されたフレ
    ームの所望の領域を手本として設定することを特徴とす
    る請求項13乃至22のいずれか一項記載の領域抽出装
    置。
  24. 【請求項24】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出装置において、 前記所望の領域を抽出するための
    手本の領域に基づいて抽出する領域抽出手段と、前記領
    域抽出手段により抽出された領域と前記手本の領域とを
    エッジを指標としてパターンマッチングを行い、前記領
    域抽出手段により抽出された領域の前記手本の領域の
    情報に基づいて変形を検出する変形検出手段と、 前記変形検出手段で検出された前記領域抽出手段により
    抽出された領域の前記手本の領域からの変形量に応じて
    前記領域抽出手段で抽出された領域を修正する修正手段
    とを有することを特徴とする領域抽出装置。
  25. 【請求項25】 前記修正手段は、前記変形検出手段で
    検出された前記変形した領域と前記抽出手段で抽出され
    た領域との和の領域を求める加算手段を有することを特
    徴とする請求項24記載の領域抽出装置。
  26. 【請求項26】 前記修正手段は、前記変形検出手段で
    検出された前記変形した領域のうち変形が所定のレベル
    より大きい領域を判定する変形判定手段と、 前記変形判定手段で判定された変形量が所定のレベルよ
    り大きい領域を手本として再抽出を行う再抽出手段とを
    有し、 前記再抽出手段で再抽出された領域に応じて前記所望の
    領域を修正することを特徴とする請求項24又は25記
    載の領域抽出装置。
  27. 【請求項27】 前記変形判定手段により前記変形検出
    手段で検出された前記変形した領域のうち変形が所定の
    レベルより大きい領域が判定されたとき、前記再抽出手
    段により再抽出された領域が抽出され、加算された領域
    を出力する出力手段とを有することを特徴とする請求項
    24乃至26のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  28. 【請求項28】 前記修正手段は、既に抽出された領域
    を抽出する際に参照したフレームの配列方向とは反対の
    配列方向から修正を行うことを特徴とする請求項24乃
    至27のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  29. 【請求項29】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出装置であって、 抽出対象物と背景との差を検出
    する色差検出手段と、 前記差検出手段により検出された前記抽出対象物と前
    記背景との色差が所定の差異より小さい部分はそのまま
    輪郭として抽出する輪郭抽出手段と、 前記差検出手段により検出された前記抽出対象物と前
    記背景との差異が所定の差異より大きい部分に対して輪
    郭の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭修正手段とを
    有することを特徴とする領域抽出装置。
  30. 【請求項30】 前記差検出手段は、前記抽出対象物及
    び前記背景近傍のエッジ強度を検出し、 前記輪郭抽出手段は、前記差検出手段で検出された前記
    エッジ強度が第1のレベル以上の部分を輪郭として抽出
    し、前記エッジ強度が前記第1のレベルより大きい第2
    のレベルより小さい部分はそのまま輪郭として抽出する
    ことを特徴とする請求項29記載の領域抽出装置。
  31. 【請求項31】 前記差検出手段は、前記抽出対象物及
    び前記背景近傍の色差を検出し、 前記輪郭抽出手段は、前記差検出手段で検出された前記
    色差が第1の差より大きい部分を輪郭として抽出するこ
    とを特徴とする請求項29又は30記載の領域抽出装
    置。
  32. 【請求項32】 前記輪郭抽出手段は、前記抽出対象物
    と前記背景との差異が前記第1の差より小さい部分を補
    完する輪郭補完手段を有することを特徴とする請求項2
    9乃至31のいずれか一項記載の領域抽出装置。
  33. 【請求項33】 前記輪郭補完手段は、前記抽出対象物
    と前記背景との差異が前記第1の差より小さい部分の両
    端に抽出された輪郭を直線で結んだ線分を輪郭として補
    完することを特徴とする請求項29乃至31のいずれか
    一項記載の領域抽出装置。
  34. 【請求項34】 前記輪郭補完手段は、前記抽出対象物
    と前記背景との差が前記第1の差異より小さい第2の差
    異より小さい部分を輪郭として抽出することを特徴とす
    る請求項29乃至33のいずれか一項記載の領域抽出装
    置。
  35. 【請求項35】 前記抽出対象物の手本を保存する手本
    保存手段を有し、 前記輪郭補完手段は、前記抽出対象物と前記背景との差
    が前記第1の差より小さい部分に対応する輪郭を前記手
    本保存手段に保存された前記手本から抽出して、輪郭と
    して補完することを特徴とする請求項29乃至34のい
    ずれか一項記載の領域抽出装置。
  36. 【請求項36】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出をコンピュータで実現可能なプログラムが記憶され
    た記録媒体であって、 前記動画像のうちの所望のフレームから抽出しようとす
    る領域の輪郭点を指示する領域指示手順と、 前記領域指示手順で指示された領域の色情報に基づいて
    輪郭点の周囲を探索し、抽出しようとする領域を抽出し
    て、前記動画像のフレームの抽出しようとする領域のテ
    ンプレートを作成するテンプレート作成手順と、 前記テンプレート作成手順で作成された前記テンプレー
    トと前記動画像の他のフレームの抽出すべき領域とのマ
    ッチングをとるテンプレートマッチング手順と、 前記テンプレートマッチング手順でのマッチングの結果
    に応じて順次に前記動画像の他のフレームに対応する前
    記テンプレートを生成し、領域を抽出するテンプレート
    修正手順とをコンピュータに実行させるプログラムが記
    憶されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  37. 【請求項37】 前記領域指示手順は、指示された領域
    中の各点の色信号情報に応じて抽出すべき領域を指示す
    ることを特徴とする請求項36記載のコンピュータで実
    現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  38. 【請求項38】 前記テンプレート作成手順は、前記領
    域指示手順により指示された各輪郭点の近傍の領域から
    エッジ点を抽出するエッジ抽出手順と、 前記エッジ抽出手順により各輪郭点で抽出された前記エ
    ッジ点を結合し、その閉領域をテンプレートとして抽出
    するテンプレート抽出手順とを有することを特徴とする
    請求項36又は37記載のコンピュータで実現可能なプ
    ログラムが記憶された記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記エッジ抽出手順は、前記領域指示
    手順により指示された抽出しようとする各輪郭点の近傍
    の領域中、所定値以上のエッジ点を検出するエッジ点検
    出手順と、 前記エッジ点検出手順で検出されたエッジ点から前記輪
    郭点に近似したエッジ点を抽出すべきエッジ点として抽
    出するエッジ点抽出手順とを有することを特徴とする請
    求項38記載のコンピュータで実現可能なプログラムが
    記憶された記録媒体。
  40. 【請求項40】 手本に基づいて動画像の各フレームか
    ら所望の領域を抽出するコンピュータで実現可能なプロ
    グラムが記憶された記録媒体であって、 前記所望の領域の輪郭部分に対応する前記手本の輪郭部
    分を抽出する輪郭抽出手順と、 前記輪郭抽出手順で抽出された前記手本の色情報に基づ
    いて輪郭部分が前記所望の領域の輪郭部分の内側か、外
    側かを判定する領域判定手順と、 前記領域判定手順の判定結果に応じて前記所望の領域の
    修正を行う修正手順とを有することを特徴とするコンピ
    ュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記領域判定手順は、前記手本の輪郭
    部分の色情報に応じて前記手本の輪郭部分の内部と外部
    との色差を検出する色差検出手順と、 前記色差検出手順で検出された色差に応じて前記所望の
    領域の輪郭部分を判定する閾値を設定する閾値設定手順
    とを有し、 前記所望の領域の輪郭部分の色情報と前記閾値設定手順
    で設定された前記閾値との比較結果に基づいて前記手本
    の輪郭が前記所望の領域の輪郭の内部にあるか、外部に
    あるかを判定することを特徴とする請求項40記載のコ
    ンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒
    体。
  42. 【請求項42】 前記領域判定手順は、前記手本の所定
    の領域の色情報と前記所望の領域の色情報との色差に応
    じて前記手本の輪郭が前記所望の領域の輪郭の内部にあ
    るか、外部にあるかを判定することを特徴とする請求項
    40又は41記載のコンピュータで実現可能なプログラ
    ムが記憶された記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記領域判定手順は、前記手本の所定
    の領域の輪郭部分のテクスチャ属性と前記所望の領域の
    輪郭部分のテクスチャ属性とに応じて前記手本の輪郭が
    前記所望の領域の輪郭の内部にあるか、外部にあるかを
    判定することを特徴とする請求項40乃至42のいずれ
    か一項記載のコンピュータで実現可能なプログラムが記
    憶された記録媒体。
  44. 【請求項44】 前記修正手順は、前記領域判定手順に
    よる判定結果、前記所望の領域の輪郭と前記手本の領域
    とが不一致のときに、修正を行うことが特徴とする請求
    項40乃至43のいずれか一項記載のコンピュータで実
    現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  45. 【請求項45】 前記修正手順は、前記領域判定手順に
    よる判定結果、前記所望の領域の輪郭が前記所望の領域
    の輪郭の手本との差が予め設定されたレベルより大きい
    ときに、前記輪郭点と手本との差が緩和されるように輪
    郭を修正することを特徴とする請求項40乃至44のい
    ずれか一項記載のコンピュータで実現可能なプログラム
    が記憶された記録媒体。
  46. 【請求項46】 前記修正手順は、前記修正結果を順次
    手本とすることを特徴とする請求項40乃至45のいず
    れか一項記載のコンピュータで実現可能なプログラムが
    記憶された記録媒体。
  47. 【請求項47】 前記領域抽出手順は、初期時には、予
    め設定された手本から対応する領域を抽出し、 以降、前記修正手順により修正された領域を手本として
    対応する領域を抽出することを特徴とする請求項40乃
    至46のいずれか一項記載のコンピュータで実現可能な
    プログラムが記憶された記録媒体。
  48. 【請求項48】 動画像から所望の領域を抽出するコン
    ピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体
    であって、 前記動画像の各フレームから所望の領域を抽出する領域
    抽出手順と、 前記領域抽出手順で既に抽出された前記動画像の色情報
    に基づいて該領域のエッジの周囲を探索することによ
    り、抽出しようとする領域か否かを判断することによ
    り、前記領域抽出手段で抽出された領域を抽出しようと
    する領域となるように自動修正する修正手順とをコンピ
    ュータに実行させるプログラムが記憶されたコンピュー
    タで読み取り可能な記録媒体。
  49. 【請求項49】 前記修正手順は、動画中の複数のフレ
    ームから抽出すべきであるのに抽出されなかった領域
    参照して、既に抽出された各フレームの所望の領域を修
    正することを特徴とする請求項48記載のコンピュータ
    で実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  50. 【請求項50】 前記修正手順は、抽出すべき領域の手
    本を設定する手本設定手順と、 前記手本設定手順に設定された手本の領域と、抽出しよ
    うとする領域との差の領域を検出する差分検出手順と、 前記差分検出手順で検出された差分の領域を誤って抽出
    された領域として抽出する第1の抽出手順とを有するこ
    とを特徴とする請求項48又は49記載のコンピュータ
    で実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  51. 【請求項51】 前記修正手順は、前記差分検出手順で
    検出された差分の領域を正しく抽出された領域として抽
    出する第2の抽出手順とを有することを特徴とする請求
    項48乃至50のいずれか一項記載のコンピュータで実
    現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  52. 【請求項52】 前記修正手順は、前記第1の抽出手順
    で抽出された領域と前記第2の抽出手順で抽出された領
    域との和の領域を所望の領域として抽出する第3の抽出
    手順を有することを特徴とする請求項48乃至51のい
    ずれか一項記載のコンピュータで実現可能なプログラム
    が記憶された記録媒体。
  53. 【請求項53】 前記修正手順は、前記領域抽出手順で
    既に抽出された領域と前記第1の抽出手順で抽出された
    領域との和の領域を所望の領域として抽出する第4の抽
    出手順を有することを特徴とする請求項48乃至52の
    いずれか一項記載のコンピュータで実現可能なプログラ
    ムが記憶された記録媒体。
  54. 【請求項54】 前記修正手順は、前記領域抽出手順で
    既に抽出された領域と前記第2の抽出手順で抽出された
    領域とに基づいて所望の領域を抽出する第5の抽出手順
    を有することを特徴とする請求項48乃至53のいずれ
    か一項記載のコンピュータで実現可能なプログラムが記
    憶された記録媒体。
  55. 【請求項55】 前記修正手順は、前記手本として設定
    されたフレームについては領域の修正は行わないことを
    特徴とする請求項48乃至54のいずれか一項記載のコ
    ンピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒
    体。
  56. 【請求項56】 前記修正手順は、既に所望の領域に対
    して修正を行ったフレームについては領域の修正を行わ
    ないことを特徴とする請求項48乃至55のいずれか一
    項記載のコンピュータで実現可能なプログラムが記憶さ
    れた記録媒体。
  57. 【請求項57】 前記修正手順は、予め設定されたフレ
    ームに対して修正を行うことを特徴とする請求項48乃
    至56のいずれか一項記載のコンピュータで実現可能な
    プログラムが記憶された記録媒体。
  58. 【請求項58】 前記手本設定手順は、修正されたフレ
    ームの所望の領域を手本として設定することを特徴とす
    る請求項48乃至57のいずれか一項記載のコンピュー
    タで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  59. 【請求項59】 動画像から所望の領域を抽出するコン
    ピュータで実現可能なプログラムが記憶された記録媒体
    であって、 前記所望の領域を手本の領域に応じて抽出する領域抽出
    手順と、 前記領域抽出手順により抽出された領域と前記手本の領
    域とをエッジを指標としてパターンマッチングを行い、
    前記領域抽出手順により抽出された領域の前記手本の
    情報に基づいて変形を検出する変形検出手順と、 前記変形検出手順で検出された前記領域抽出手順により
    抽出された領域の前記手本の領域からの変形量に応じて
    前記領域抽出手順で抽出された領域を修正する修正手順
    とを有することを特徴とするコンピュータで実現可能な
    プログラムが記憶された記録媒体。
  60. 【請求項60】 前記修正手順は、前記変形検出手順で
    検出された前記変形した領域と前記抽出手段で抽出され
    た領域との和の領域を求める加算手順を有することを特
    徴とする請求項59記載の領域抽出装置。
  61. 【請求項61】 前記修正手順は、前記変形検出手順で
    検出された前記変形した領域のうち変形が所定のレベル
    より大きい領域を判定する変形判定手順と、 前記変形判定手順で判定された変形量が所定のレベルよ
    り大きい領域を手本として再抽出を行う再抽出手順とを
    有し、 前記再抽出手順で再抽出された領域に応じて前記所望の
    領域を修正することを特徴とする請求項59又は60記
    載のコンピュータで実現可能なプログラムが記憶された
    記録媒体。
  62. 【請求項62】 前記変形判定手順により前記変形検出
    手順で検出された前記変形した領域のうち変形が所定の
    レベルより大きい領域が判定されたとき、前記再抽出手
    順により再抽出された領域が抽出され、加算された領域
    を出力する出力手順とを有することを特徴とする請求項
    59乃至61のいずれか一項記載のコンピュータで実現
    可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  63. 【請求項63】 前記修正手順は、既に抽出された領域
    を抽出する際に参照したフレームの配列方向とは反対の
    配列方向から修正を行うことを特徴とする請求項59乃
    至62のいずれか一項記載のコンピュータで実現可能な
    プログラムが記憶された記録媒体。
  64. 【請求項64】 動画像から所望の領域を抽出するコン
    ピュータで実現可能なプログラムが記録された記録媒体
    であって、 抽出対象物と背景との差を検出する差検出手順と、 前記差検出手順により検出された前記抽出対象物と前記
    背景との差異が所定の差異より小さい部分はそのまま輪
    郭として抽出する輪郭抽出手順と、 前記差検出手段により検出された前記抽出対象物と前
    記背景との差異が所定の差異より大きい部分に対して輪
    郭の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭修正手順とを
    有することを特徴とするコンピュータで実現可能なプロ
    グラムが記憶された記録媒体。
  65. 【請求項65】 前記差検出手順は、前記抽出対象物及
    び前記背景近傍のエッジ強度を検出し、 前記輪郭抽出手順は、前記差検出手順で検出された前記
    エッジ強度が第1のレベル以上の部分を輪郭として抽出
    し、前記エッジ強度が前記第1のレベルより大きい第2
    のレベルより小さい部分はそのまま輪郭として抽出する
    ことを特徴とする請求項64記載のコンピュータで実現
    可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  66. 【請求項66】 前記差検出手順は、前記抽出対象物及
    び前記背景近傍の色差を検出し、 前記輪郭抽出手順は、前記差検出手順で検出された前記
    色差が第1の差より大きい部分を輪郭として抽出するこ
    とを特徴とする請求項64又は65記載のコンピュータ
    で実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  67. 【請求項67】 前記輪郭抽出手順は、前記抽出対象物
    と前記背景との差異が前記第1の差より小さい部分を補
    完する輪郭補完手順を有することを特徴とする請求項6
    4乃至66のいずれか一項記載のコンピュータで実現可
    能なプログラムが記憶された記録媒体。
  68. 【請求項68】 前記輪郭補完手順は、前記抽出対象物
    と前記背景との差異が前記第1の差より小さい部分の両
    端に抽出された輪郭を直線で結んだ線分を輪郭として補
    完することを特徴とする請求項67記載のコンピュータ
    で実現可能なプログラムが記憶された記録媒体。
  69. 【請求項69】 前記輪郭補完手順は、前記抽出対象物
    と前記背景との差が前記第1の差異より小さい第2の差
    異より小さい部分を輪郭として抽出することを特徴とす
    る請求項67又は68記載のコンピュータで実現可能な
    プログラムが記憶された記録媒体。
  70. 【請求項70】 前記抽出対象物の手本を保存する手本
    保存手順を有し、 前記輪郭補完手順は、前記抽出対象物と前記背景との差
    が前記第1の差より小さい部分に対応する輪郭を前記手
    本保存手順に保存された前記手本から抽出して、輪郭と
    して補完することを特徴とする請求項67乃至69のい
    ずれか一項記載のコンピュータで実現可能なプログラム
    が記憶された記録媒体。
  71. 【請求項71】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出方法において、 前記動画像のうちの所望のフレー
    ムから抽出しようとする領域の輪郭点を指示する領域指
    示手順と、 前記領域指示手順で指示された領域の色情報に基づいて
    輪郭点の周囲を探索し、抽出しようとする領域を抽出し
    て、前記動画像のフレームの抽出しようとする領域のテ
    ンプレートを作成するテンプレート作成手順と、 前記テンプレート作成手順で作成された前記テンプレー
    トと前記動画像の他のフレームの抽出すべき領域とのマ
    ッチングをとるテンプレートマッチング手順と、 前記テンプレートマッチング手順でのマッチングの結果
    に応じて順次に前記動画像の他のフレームに対応する前
    記テンプレートを生成し、領域を抽出するテンプレート
    修正手順とを有することを特徴とする領域抽出方法。
  72. 【請求項72】 手本に基づいて動画像の各フレームか
    ら所望の領域を抽出する領域抽出方法において、 前記所望の領域の輪郭部分に対応する前記手本の輪郭部
    分を抽出する輪郭抽出手順と、 前記輪郭抽出手順で抽出された前記手本の輪郭部分が前
    記所望の領域の輪郭部分の内側か、外側かを判定する領
    域判定手順と、 前記領域判定手順の判定結果に応じて前記所望の領域の
    修正を行う修正手順とを有することを特徴とする領域抽
    出方法。
  73. 【請求項73】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出方法であって、 前記動画像の各フレームから所望
    の領域を抽出する領域抽出手順と、 前記領域抽出手順で既に抽出された前記動画像の色情報
    に基づいて該領域のエッジの周囲を探索することによ
    り、抽出しようとする領域か否かを判断することによ
    り、前記領域抽出手段で抽出された領域を抽出しようと
    する領域となるように自動修正する修正手順とを有する
    ことを特徴とする領域抽出方法。
  74. 【請求項74】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出方法において、 前記所望の領域を手本の領域に応
    じて抽出する領域抽出手順と、 前記領域抽出手順により抽出された領域と前記手本の領
    域とをエッジを指標としてパターンマッチングを行い、
    前記領域抽出手順により抽出された領域の前記手本の色
    情報に基づいて該領域からの変形を検出する変形検出手
    順と、 前記変形検出手順で検出された前記領域抽出手順により
    抽出された領域の前記手本の領域からの変形量に応じて
    前記領域抽出手順で抽出された領域を修正する修正手順
    とを有することを特徴とする領域抽出方法。
  75. 【請求項75】 動画像から所望の領域を抽出する領域
    抽出方法であって、 抽出対象物と背景との差を検出
    する差検出手順と、 前記差検出手順により検出された前記抽出対象物と前
    記背景との差異が所定の差異より小さい部分をそのまま
    輪郭として抽出する輪郭抽出手順と、 前記差検出手段により検出された前記抽出対象物と前記
    背景との差異が所定の差異より大きい部分に対して輪郭
    の修正を行い、輪郭として抽出する輪郭修正手順とを有
    することを特徴とする領域抽出方法。
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