JP2984218B2 - 複数台ロボットの作業計画方法 - Google Patents

複数台ロボットの作業計画方法

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JP2984218B2
JP2984218B2 JP8213075A JP21307596A JP2984218B2 JP 2984218 B2 JP2984218 B2 JP 2984218B2 JP 8213075 A JP8213075 A JP 8213075A JP 21307596 A JP21307596 A JP 21307596A JP 2984218 B2 JP2984218 B2 JP 2984218B2
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裕一 宮本
正人 林
克敏 日隈
宜明 中土
博文 田中
幸二 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台の産業用ロ
ボットを用いてワークに対して効率的に作業を行うため
の作業順序を、容易に決定することができる複数台ロボ
ットの作業計画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、工場などにおける各種作業、
たとえばスポット溶接、組み立てなどのハンドリング、
塗装、切断等に、産業用ロボットが使用されている。自
動車工場等のスポット溶接ラインでは、生産能力向上の
ために1工程に複数台のロボットが配置され、ロボット
同士は重なった動作範囲内で同時に作業を行う場合が多
い。このような場合、動作中のロボットが同時期に作業
する位置が重なり、アームやツールが衝突をおこすロボ
ット間の干渉を考慮する必要がある。ロボット間で干渉
が生じると、予め定める優先順位に従って、優先順位の
低いロボットは干渉回避のための待機を行い、ロボット
の作業に要するサイクルタイムが長くなってしまう。複
数台のロボットのサイクルタイムに大きな差があると、
その工程に要する作業時間が、サイクルタイムの最長の
ロボットに合わせて決定されてしまい、サイクルタイム
の短いロボットに遊びが生じてしまう。ロボットの台
数、サイクルタイム、必要な作業数や作業スペースなど
の仕様を満たしながら、各ロボットの作業順序を決定す
ることは、複雑かつ多大な労力を有する。このため、作
業順序の決定は、熟練者特有の経験の頼って行うことが
多く、ラインの仕様や製品の変更に対して作業順序を改
定することも容易ではない。
【0003】特開平2−273807には、複数ロボッ
トの教示データ作成方法として、複数のロボットの各作
業領域を所定の小領域に分割し、各作業順序についてシ
ミュレーションを行い、各ロボットが相互に干渉しない
作業順序を選出する先行技術が開示されている。この先
行技術では、各小領域の作業位置データと各ロボットの
形状データおよび運動性能データとに基づいて、小領域
の作業順序を変えながら、各作業順序についてシミュレ
ーションを行う。シミュレーションから得られる各ロボ
ットの作業状況データのうち、各ロボットが相互に干渉
しない作業順序を選出することによって教示用データが
得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数ロボットの作業計
画を行う際に、各ロボットと各作業との組合わせについ
て全て計算し、サイクルタイムが短く干渉を生じない組
合わせを選択する方法も考えられる。たとえばロボット
台数をr、作業数をn、作業jから作業kへの移動時間
をCjk、作業jの作業時間をWjとすると、作業計画
の最適化問題は次の第1式のように定式化することがで
きる。
【0005】
【数1】
【0006】ここでXijkは、0か1の値をとる変数
であり、次の第2式および第3式の関係がある。
【0007】
【数2】
【0008】このときの作業計画の全組合わせ数は、次
の第4式のようになる。
【0009】
【数3】
【0010】スポット溶接ラインの増打工程として、標
準的なロボット3台、溶接打点90点、という場合を想
定し、組合わせ数を第4式によって求めると、約10
142 となり、計算不可能な程度な膨大な組合わせ数とな
る。さらにロボットの干渉も考慮しなければならないの
で、現実に解を得ることは不可能である。
【0011】特開平2−273807の先行技術では、
作業を小領域にグループ化し、解の探索範囲を縮小し、
探索の効率化を図ることができるけれども、グループ化
は、熟練した作業者がワークなどの形状データや経験に
基づいて行い、分割した小領域の全ての組合わせを調べ
て干渉しない作業順次を選出するので、小領域の数は5
程度が限界となる。また干渉しない作業順序を選出する
ことが目的であるので、干渉の発生頻度が高い作業計画
の場合には適していない。干渉の発生頻度を抑えるため
には、ロボットの作業領域の重複の程度を小さくしなけ
ればならず、ロボットを密に配置させて生産効率を向上
させることが困難となる。さらに、分割された全ての小
領域とロボットとの組合わせ毎にシミュレーションを行
うために、作業計画に必要な時間が長くなる。
【0012】本発明の目的は、作業のグループ化の作業
計画の立案を自動的かつ現実的時間内で行うことができ
る複数台ロボットの作業計画方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業領域の少
なくとも一部が重なるように配置される複数台ロボット
の作業計画方法において、複数台のロボットにおいて行
われるべき複数の作業を、ロボットの可動範囲と作業可
能ガンによる制約条件に基づき、ロボットの台数以上の
数のグループに分割するグループ化段階と、グループと
ロボットとの可能な組合わせに対し、他の組合わせとの
間でロボットの作業が干渉するか否かを判断する調査を
行う干渉調査段階と、各ロボットに対するグループの配
分と、各ロボットにおける配分されるグループの作業の
順序と、各グループ内の作業を行う方向と、ロボット間
での干渉を生じる場合に優先して作業を行う優先順位と
を示す解として、近似的に初期可能解を決定する初期可
能解決定段階と、解について、各ロボットへのグループ
の配分、グループ間の作業順序、各グループ内での方向
およびロボットの優先順位を変更して解の内容を変更す
る解変更段階と、初期可能解決定段階で決定される解ま
たは解変更段階で変更される解について、干渉調査段階
の調査結果に従い、干渉が生じるときには回避に要する
作業を含めて、ロボットの作業について評価値を算出す
る評価値算出段階と、初期可能解決定段階で決定される
初期可能解について評価値算出段階で評価値を算出し、
解変更段階での解の変更と評価値算出段階での解の評価
とを繰返し、評価値が最良となる解を探索する最良解探
索段階とを含み、最良解探索段階では、評価値決定段階
ですでに得られている評価値よりも劣る評価値しか得ら
れない解についても、一定の確率で採用するような最適
化手法を用いることを特徴とする複数台ロボットの作業
計画方法である。本発明に従えば、グループ段階で複数
台のロボットによって行われるべき複数の作業を、ロボ
ットの可動範囲や作業可能ガンによる制約条件に基づい
てロボットの台数以上の数のグループに分割し、ロボッ
トに対するグループの配分と、各ロボットにおけるグル
ープの作業順序と、グループ内の作業の方向と、ロボッ
ト間で干渉を生じる場合に優先して作業を行う優先順位
とを示す解について、初期可能解設定段階で設定される
初期可能解に基づいて最良解探索段階で最良解を探索
し、作業に必要な時間の評価値が最小となる作業計画を
行うことができる。作業をグループ化するので、解の探
索範囲を縮小して、探索の効率化を図ることができる。
解を評価する評価値算出段階では、グループ間の干渉を
考慮して評価を行うので、最良解探索段階では、干渉の
有無のシミュレータによる検証が不要であり、作業計画
立案に要する作業時間の軽減を図ることができる。
【0014】また、最良解探索段階では、たとえばシミ
ュレーティドアニーリング法などを最適化手法として用
い、評価値が必ずしもよくない解も一定の確率で採用
し、解の探索が局所解に落ちることを防止することがで
きる。
【0015】また本発明の前記初期可能解決定段階で
は、巡回セールスマン問題についての近似解法を用いる
ことを特徴とする。本発明に従えば、初期可能解決定段
階で、たとえばニアレストネイバー法などの巡回セール
スマン問題についての近似解法を用いて、最良解が得ら
れやすい初期可能解を得ることができる。
【0016】また本発明は、前記グループ化段階で分割
される各グループに対し、干渉回避のための作業位置の
追加が必要か否かを判断し、必要な場合にはグループの
両端に新たな作業位置を回避点として加え、回避が必要
であってもすでに存在するグループの両端の作業点での
回避が可能な場合には両端の作業位置を回避点として設
定することを特徴とする。本発明に従えば各グループに
は、干渉回避が必要な場合に、各グループの両端に回避
点が設定されるので、干渉が生じる際の評価を容易に行
うことができる。
【0017】また本発明は、前記初期可能解決定段階で
は、各ロボットに、初期値が0である作業時間を設定し
ておき、各ロボットの初期位置からグループの回避点へ
の移動時間をロボットの運動性能データから算出し、移
動時間が最短となるグループを各ロボットに配分して、
グループ内の作業時間と算出される移動時間とをロボッ
トの作業時間に加えるグループの選択と、作業時間の小
さいロボットについて順次グループの選択を行うロボッ
トの選択とを繰返して、全グループをロボットに配分す
ることを特徴とする。本発明に従えば、初期可能解決定
段階で、各ロボットに初期値が0である作業時間を設定
し、各ロボットに対するグループの選択と、時間時刻が
小さいロボットの選択とを繰返して行うことによって、
ロボット間での作業時間の偏りが小さな初期可能解を決
定することができる。
【0018】また本発明の前記グループ化段階では、各
ロボットの可動範囲および作業用ツールの種類に従って
作業のグループへの分割を行う作業分割段階と、ワーク
および使用する治工具についての空間情報を入力する情
報入力段階と、作業分割段階で分割される各グループ内
で、ツールが作業位置間を移動する間にワークまたは治
工具と干渉するか否かを、情報入力段階で入力される空
間情報に従って判断し、ワークまたは治工具と干渉する
と判断される場合は、通過の前後の作業でグループを分
割するグループ分割段階とを含むことを特徴とする。本
発明に従えば、グループ化段階で、作業分割段階でロボ
ットの可動範囲および作業用ツールの種類に従って作業
をグループへ分割し、情報入力段階で入力される空間情
報に従ってグループ内での作業位置間のツールの移動が
ワークまたは治工具と干渉すると判断されるときには、
グループが分割されるので、グループ内では作業位置間
の移動の際に干渉が生じないグループを容易に決定する
ことができる。
【0019】また本発明は、前記作業分割段階によって
分割されるグループに対して、ロボット先端のツール方
向ベクトル間の角度の差異によるグループ化と、ツール
挿入方向ベクトル間の角度の差異によるグループ化と、
グループに含まれる作業について、巡回路生成の近似ア
ルゴリズムを用いる順序決定と、作業位置間の移動距離
によるグループ化とを処理として施すことを特徴とす
る。本発明に従えば、グループ化段階で分割されるグル
ープは、ロボット先端のツール方向ベクトル間の角度の
差異、ツール挿入方向ベクトル間の角度の差異、グルー
プに含まれる作業について、巡回度生成の近似アルゴリ
ズムを用いる順序、および作業位置間の移動距離が長く
なるか否かによってグループ化されるので、グループ内
での作業を効率的に行うことができ、グループに対して
解を得ることができれば、全体として効率的な作業計画
を行うことができる。
【0020】また本発明の前記情報入力段階では、B−
rep表現によるワークおよび治工具の空間情報を入力
することを特徴とする。本発明に従えば、ワークおよび
治工具の空間情報が、B−rep表現によってリストと
して入力されるので、凹凸を含む立体の空間情報を解か
りやすくかつ効率的に入力することができる。
【0021】また本発明で前記干渉するか否かの判断
は、対象物の各座標軸平面への写像に対して、ツールの
移動開始点から写像上の各点へのベクトルとツールの移
動ベクトルとの外積を計算し、外積の符号が異なるベク
トルが存在するときに干渉すると判断することを特徴と
する。本発明に従えば、ツールの移動の際に干渉するか
否かの判断を、対象物の各座標軸平面への写像に対し
て、ツールの移動の開始点から写像上の各点へのベクト
ルとツールの移動ベクトルとの外積を計算して行う。外
積の符号が同一である写像は、移動ベクトルの写像に対
して一方側にあり、外積の符号が異なるベクトルは移動
ベクトルに対して他方側にあるので、符号の異なるベク
トルが存在するときには、移動と対象物とが干渉を生じ
ると判断することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる複数台ロボットの作業計画方法の対象となるロボッ
トおよびワークの配置を示す。ロボット1,2,3(以
下、「R1」,「R2」,「R3」と略記することもあ
る)は、ツールとしてスポット溶接ガン4,5,6をそ
れぞれ有し、制御装置10によって総括的に制御され
る。各ロボット1,2,3は、ワークである自動車車体
11,12について、図2に示すような複数の打点20
でスポット溶接を行う。
【0023】ロボット1,2,3は、たとえば多軸形の
産業用ロボットであり、ツールであるスポット溶接ガン
4,5,6の先端の位置は、各軸の角度に基づいて算出
される。打点20の位置は、予め教示作業によって、ロ
ボットの各軸値として表され、ロボット作業姿勢はロボ
ットシミュレータあるいは手入力のファイルとして得ら
れる。ロボットの作業範囲、スポット溶接ガン4,5,
6の種類などのデータも、ファイルとして得られる。制
御装置10へは、外部の計算機で行われる作業計画の結
果が転送される。作業計画では、打点20に関するファ
イルと、ロボットに関するファイルとに基づき、連続作
業が適していると思われる作業位置を1つのグループと
してまとめる。打点20をグループ化することによっ
て、作業計画における解探索範囲の減少を図ることがで
きる。打点20のグループ化は、作業者が手入力でファ
イルを編集することによっても可能であるけれども、本
実施形態では、以下に示すような手法で自動的にグルー
プ化を行う。
【0024】図1および図2に示すようなスポット溶接
ロボット1,2,3が3台、14グループで90個所の
打点20を対象とする場合についてを例として説明す
る。ロボットシミュレータからは、作業位置データファ
イルが各ロボットについて用意される。ファイル内容
は、各作業位置についてのx,y,z座標、各作業位置
x,y,zに対応する各ロボットの各軸値を含む。各ロ
ボット1,2についての運動性能データ、溶接ガン種、
ロボットの初期優先順位が予め設定され、作業ロボット
データファイルとして用意される。
【0025】次の表1は、各ロボットの可動範囲や作業
可能ガンによる制約条件の例を示す。
【0026】
【表1】
【0027】ここで各ロボット1,2,3はR1,R
2,R3としてそれぞれ示し、1〜14は打点20のグ
ループを示し、各ロボットが各グループに対して制約条
件に違反している組合わせてに対して論理値「1」を与
え、制約条件を満たす組合わせに対しては、論理値
「0」を与える。表1の制約条件に従って打点20をグ
ループ21,22などに分割してグループ化した状態を
図3に示す。さらにロボット先端のツールであるスポッ
ト溶接ガン4,5,6のツール方向および挿入ベクトル
の差異によってグルーピングを行うと、そのグルーピン
グの結果は図4に示すようになる。図3に示すグループ
21がグループ31,32に分割される。図4に示すグ
ループに対し、巡回路生成の近似アルゴリズムを適用
し、グループ内でのスポット溶接の順序を決定する。決
定したグループ内の順序に従って、打点20間の移動を
行う際の移動距離が一定値以上となる移動があれば、そ
の前後でグループを分割する。このようにして、図3お
よび図4のグループ22は、グループ33,グループ3
4に分割される。次に車体および治工具のB−rep表
現を入力する。多点間の移動によって、車体と干渉する
場合、あるいは治工具と干渉する場合にはグループを分
割する。全ての打点間の移動について干渉をチェックし
た後の結果を、図6に示し、各グループG1〜G14の
両端に回避点を設定し、回避点におけるツールの作業姿
勢、グループ内作業時間を決定し、グループファイルに
出力する。
【0028】次に、各ロボット1,2,3が各グループ
G1〜G14を作業するための制約条件を満たす候補に
対して、グループ間干渉判定を行う。判定結果は次の表
2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】図7は、本実施形態による複数台ロボット
の作業計画方法の全体の動作の流れを示す。ステップa
1から動作を開始し、ステップa2では前述のグルーピ
ングの処理を行う。この処理の際には、各打点20につ
いての打点情報が各軸値として表されるロボットシミュ
レータデータ41、各ロボットの運転性能データ、優先
順位、各軸値として表される初期値を含むロボットデー
タ42が用いられる。グルーピングの結果は、作業時間
および開始点の各軸値を含むグループデータ43として
出力される。次にステップa3で初期値生成を行う。初
期値生成には、ロボットデータ42とグループデータ4
3とが用いられる。初期値生成結果は、ロボットに対す
るグループの配分、グループ内での作業の順序およびグ
ループ内の作業方向である結合を表す初期値結果44と
して出力される。次にステップa4では、解改善とし
て、ロボットデータ42、グループデータ43、シミュ
レーテッドアニーリング(以下「SA」と略称する)等
を実施するためのパラメータであるSAパラメータ45
と、グループデータ43とに基づき干渉を考慮したサイ
クルタイムを算出し、最良の解を探索する。ロボットに
対するグループの配分、グループの作業順序、ロボット
の優先順位およびグループ内での作業の順序である結合
などについての解改善結果46がファイルとして出力さ
れ、ステップa5で動作を終了する。
【0031】ステップa3の初期値生成処理では、前述
のように、グルーピングの結果であるグループデータ4
3と、ロボットデータ42とが読込まれる。各ロボット
1,2,3には予め一意に番号が付けられている。ここ
で各ロボット1,2,3について作業時間を決定し、初
期値を0とする。作業時間の最も小さいロボット1,
2,3が選択され、複数のロボット1,2,3について
作業時間が同一の場合は、番号が若いロボット1,2,
3が選択される。選択されたロボット1,2,3につい
て、現在値から割当てられていない全てのグループG1
〜G14の開始点への移動時間を計算し、その中から最
も短い移動時間のグループを次の作業グループとして配
分する。
【0032】たとえばロボット1が選択されてグループ
G3の作業を次に行うと決定する場合は、R1:G3と
標記する。ロボット1にはG3のグループの開始点への
移動時間と、グループ内の作業時間との和が作業時間に
加えられる。同様に、現在の作業時間の最も小さいロボ
ット1,2,3が選択され、開始点への移動時間が最も
短くなるグループG1〜G14が次の作業のグループと
して選ばれる。このような選択の繰返しによって、全て
のグループG1〜G14がロボット1,2,3に割当て
られると、次の表3に示すような最終結果が、初期可能
解として得られる。初期優先順位はR1が最も高く、次
にR2であり、R3が最も低い。()内はグループ内の
作業の向きを示し、「順」または「逆」として予め設定
される。表3に示すような初期可能解は、各ロボットの
作業配分を示す初期配分ファイル、各ロボットの作業順
序を示す初期順序ファイルおよび各グループ内の作業の
向きを示す初期結合ファイルとして出力される。
【0033】
【表3】
【0034】図7のステップa4の解改善処理では、干
渉を考慮したサイクルタイムを評価値として解を改善す
る。解改善にはSA法を用い、SAパラメータ45とし
て、初期温度、温度減少率、ループ/ステージ、全ルー
プ回数を設定したファイルが用意される。SA法では、
局所解に落ちることを防ぐために、既に評価されている
サイクルタイムよりもサイクルタイムが長くなる解を採
用する度合いを「温度」として表す。グループ間の干渉
の有無を表すファイルは、前述の表2のように用意され
ている。まず初期値結果44が読込まれ、初期値の評価
値が計算される。計算方法は、予め表3に示すように、
ロボット1,2,3に初期優先順位を付けておき、最も
高い優先順位のロボットは他のロボットから影響を与え
られることなく作業を行う。次に優先順位の高いロボッ
トは、最も優先順位の高いロボットが作業に対して干渉
を起こすか否かを干渉テーブルに従って調査され、干渉
が生じる場合にはその作業を後へ延期する。このような
処理を干渉が生じなくなるまで繰返し、全てのロボット
に対して実行する。優先順位の最も低いロボットは全て
のロボットに対して干渉の有無を調べることになる。こ
れによって各ロボットのサイクルタイムを得ることがで
き、各ロボットのうちで最も長いサイクルタイムがその
解の評価値となる。
【0035】初期値は、現在の解として必ず採用される
ので、初期値に対する評価値を記憶する。次に変更処理
として、乱数値を発生し、配分変更、順序変更、結合変
更または優先順位変更のいずれかを選択する。配分変更
では、あるロボットに配分されているグループの処理を
別のロボットに変更する。他のロボットへ処理可能なグ
ループのうちから、ランダムにグループを選んで、選ば
れたグループが属するロボットの配分および順序からそ
のグループを消去する。そのグループを処理可能なロボ
ットを、乱数値に従って決定し、決定されたロボットの
配分および順序に選ばれたグループを追加する。選ばれ
たグループは決定されたロボットに配分されているグル
ープの順序の最後に追加する。次の表4は、初期状態で
ロボットR1に属しているグループG2を、ロボットR
2に配分変更した状態を示す。
【0036】
【表4】
【0037】順序変更では、あるロボットに配分されて
いるグループ間の作業順序を変更する。変更するロボッ
トは乱数値によって選ぶ。順序変更は、隣合うグループ
の順序を逆順位に変更する方法と、無作為にグループを
交換するなどの方法がある。この順序変更では、グルー
プ間の順序のみを変更しているので、変更された作業順
序を記憶する。たとえば初期状態からロボットR1のグ
ループG3,G7を順序変更すると、表5に示すように
なる。
【0038】
【表5】
【0039】結合変更では、グループ内の作業方向を変
更する。乱数値に従って変更するグループを1あるいは
2に決定する。決定したグループ内の作業方向を、現在
の逆向きに変更し、その状態を記憶する。たとえば初期
状態からロボットR3のグループG10,G14を結合
変更すれば、次の表6に示すようになる。
【0040】
【表6】
【0041】優先順位変更では、ロボットの優先順位を
変更する。乱数によって順列を作成し、作成された順列
に従う順序を新しい優先順位とする。決定した優先順位
が記憶される。たとえばR3,R1,R2の順序に優先
順位を変更すると、次の表7に示すようになる。
【0042】
【表7】
【0043】解改善では、いずれかの変更処理を行って
得られる解を用いて評価値の計算を行う。現在の解より
も変更した解の方がサイクルタイムによって表される評
価値が小さければ、変更した解を現在の解とする。この
とき今までの評価値の中で最も小さな評価値である場合
は、最良解として記憶する。評価値が大きくても、後述
するSA法に従って変更した解を現在の解とするか否か
を決定する。このような変更処理をSAパラメータ45
に含まれるループ回数だけ繰返す。またループ数/ステ
ージ毎に温度に減少率のパラメータを乗算し、温度を変
更する。全ループ回数繰返した後の最良解が、たとえば
表8に示すような最終結果として得られる。
【0044】
【表8】
【0045】図8は、図7のステップa2におけるグル
ーピングの段階で、治具や車体との干渉チェックによる
グループの分割の動作を示す。ステップb1から動作を
開始し、ステップb2では各ロボットの打点可能である
可動範囲と溶接ガン種等によってグループ化を行う。次
にステップb3で車体および治具のB−rep表現を入
力する。次にステップb4で、各グループ内の打点間を
溶接ガンが移動する際に、治具を通過する打点グループ
があるか否かを判断する。治具を通過する打点グループ
がある場合は、ステップb5で、治具を通過する打点間
でグループを分割する。ステップb4で打点間移動の際
に治具を追加する打点グループがないと判断されるとき
は、ステップb6で打点間移動で車体を追加する打点グ
ループがないか否かを判断する。車体を通過する打点グ
ループがある場合は、ステップb7で車体を通過する打
点間で打点グループを分割する。ステップb6で打点間
移動が車体を通過する打点グループがないと判断される
ときは、ステップb8で動作を終了する。
【0046】図9は、2台のロボット1,2についてグ
ループ間での干渉の有無を判定する動作を示す。ステッ
プc1から動作を開始し、ステップc2ではロボットと
打点グループ間の割当てで、まだ干渉判定を試みていな
い割当てがあるか否かを判断する。判定を試みていない
割当てがあると判断されるときは、ステップc3で、ま
だ干渉判定を試みていないロボット・打点グループ間割
当ての1つを選択する。次にステップc4でロボット2
に対して割当てられた打点グループに、干渉判定を試み
ていない打点の組があるか否かを判断する。打点の組が
ある場合は、ステップc5で、ロボット2に割当てられ
た打点グループから、まだ干渉判定を試みていない打点
の組s,tを選択する。次にステップc6で、打点s,
t間に線分s,tを引く。ステップc7で打点s,tと
ロボット2の据付け位置間に線分rs,rtを引く。ス
テップc8では、線分st,rs,rtによって生じる
三角形の面をaとする。
【0047】ステップc9では、ロボット1に割当てら
れる打点グループに、面aに対してまだ干渉判定を行っ
ていない打点があるか否かを判断する。打点がある場合
は、ステップc10で、ロボット1に割当てられた打点
グループから、まだ面aに対して干渉判定を試みていな
い打点uを選択する。次にステップc11で、打点uと
ロボット1の据付け位置間に線分ruを引く。次のステ
ップc14では、線分ruと面aとの間での干渉判定を
行う。ステップc13では線分ruと面aとが干渉する
か否かを決定する。干渉する場合は、ステップc14で
現在のロボット1・2に対する打点グループ割当ては、
ロボット間の干渉を伴うものであると判断し、ステップ
c2に戻る。ステップc2で、ロボット・打点グループ
間の割当てでまだ干渉判定を試みていない割当てがない
と判断されるときには、ステップc15で動作を終了す
る。ステップc4で、ロボット2に割当てられた打点グ
ループに、干渉判定を試みていない打点の組がないと判
断されるときには、ステップc2に戻る。ステップc9
で、ロボット1に割当てられた打点グループに、面aに
対してまだ干渉判定を行っていない打点がないと判断さ
れるときは、ステップc4に戻る。ステップc13で、
線分ruと面aとが干渉しない判断されるときには、ス
テップc9に戻る。
【0048】図10は、図9の動作に対応するロボット
と打点グループとの関係を示す。斜線を施して示す面a
は、ロボット2の据え付け位置rと打点グループ2内の
打点sおよびtとの間で形成される三角形の面である。
これに対して打点グループ1の打点uとロボット1の据
え付け位置との間の線分ruが干渉を生じるか否かが判
定される。
【0049】図11は、図7のステップa3に示す初期
値生成処理の動作をさらに詳細に示す。ステップd1か
ら初期値生成を開始し、ステップd2では各ロボットの
現在位置をロボット初期位置とする。ステップd3では
各ロボットの現作業時間を0に設定する。ステップd4
では、全グループについて各ロボットへの配分が終了し
たか否かを判断する。配分が終了していないと判断され
るときはステップd5で、各ロボットの中で全作業時間
の早いロボットを選択する。ステップd6では、選択さ
れたロボットについて制約条件を満たすグループが存在
するか否かを判断する。存在していないと判断されると
きにはステップd7で次のロボットを選択し、ステップ
d6に戻る。ステップd6で制約条件を満たすグループ
が存在すると判断されるときには、ステップd8で選択
されたロボットについて現位置から最も移動時間の短い
グループを選択する。ステップd9では、選択されたグ
ループの打点のうち、ロボットと反対側に存在する打点
をロボットの現位置に変更する。ステップd10では、
ロボットの現作業時間に、グループ内の打点に対する作
業時間と移動時間とを加える。ステップd10が終了す
るとステップd4に戻る。ステップd4で全グループに
ついての配分が終了すると判断されるときには、ステッ
プd11で初期値結果44をファイルとして出力し、ス
テップd12で初期値生成の動作を終了する。
【0050】図12は、図7のステップaの解改善処理
の動作をさらに詳細に示す。ステップe1から動作を開
始し、ステップe2では解改善動作のための初期化を行
う。次にステップe3でSA処理を実行し、変更された
解をステップe4で評価し、採用するか否かを判断す
る。採用する場合はステップe5でデータベースとして
登録し、採用しないときにはステップe6で前データを
データベースに再設定する。ステップe5またはステッ
プe6が終了すると、ステップe7で終了条件であるル
ープ回数が満たされるか否かを判断する。終了条件が満
たされないと判断されるときには、ステップe8で乱数
Xを生成する。ステップe9では、生成された乱数によ
ってグループの順序変更、ロボットに対するグループの
配分変更、グループ内での作業順序である結合変更、ロ
ボット間の優先順位変更を決定し、ステップe3のSA
実行を繰返す。ステップe7で終了条件が満たされると
判断されるときには、データベースを参照して、評価値
が最も良好な最良解を出力し、ステップe11で動作を
終了する。
【0051】図13は、図12のステップe3における
SA実行のためのサブルーチンの動作を示す。ステップ
f1から動作を開始し、ステップf2では必要な初期化
を行い、ステップf3で干渉を考慮したサイクルタイム
計算を行う。ステップf4では、計算によって得られる
現サイクルタイムがデータベースに登録されている前サ
イクルタイムよりも小さいか否かを判断する。小さくな
いと判断されるときには、ステップf5で次の第5式に
示すような数値を計算し、その計算値が乱数値よりも大
きいか否かを判断する。
【0052】 exp(−(f(x′)−f(x))/Tk) …(5) ステップf4で現サイクルタイムが前サイクルタイムよ
りも小さくなると判断されるときは、新たな解を採用
し、ステップf5で第5式によって表される値が乱数値
よりも大きいと判断されるときにも現在の解を採用し、
ステップf6で前サイクルタイムであるf(x)に現サ
イクルタイムであるf(x′)を代入する。ステップf
3で第5式の値が乱数値よりも小さいと判断されるとき
には、不採用であり、ステップf6の終了とともに、ス
テップf7に移る。ステップf7では、図12のループ
回数がステージの整数倍に達しているか否かを判断す
る。達していると判断される場合は、ステップf8で温
度Tkを温度減少率m倍する。ここで0<m<1であ
る。ステップf8の動作が終了したとき、またはステッ
プf7でループ回数がステージの整数倍ではないと判断
されるときには、ステップf9でサブルーチンを終了
し、図12のステップe3に戻る。
【0053】図14は、SA法と一般的な近似アルゴリ
ズムである局所探索法との比較結果を示す。図14
(a),(b),(c)は、初期可能解として42.8
2秒、52.55秒、40.65秒のサイクルタイムが
得られる解をそれぞれ設定した場合のSA法に従う解改
善の過程を示す。図14(d)は、図14(a),
(b),(c)とそれぞれ同一の初期解に基づく局所探
索法による解改善の過程を示す。SA法によれば、図1
4(a),(b),(c)に示すように、初期解にあま
り依存せずに、全体的に良好な解を得ることができる。
たとえば図14(a)に示すように、サイクルタイム4
2.25秒の初期解から、約10秒程度の改善がなさ
れ、31.83秒の最終結果を得ることができる。一
方、図14(d)に示す局所探索法では、一旦、解が安
定するとシミュレーションを繰返しても解の改善が困難
であることが判る。
【0054】図15は、本実施形態によって決定される
作業計画を(a)で示し、熟練者によって決定される作
業計画を(b)で、それぞれガントチャートとして示
す。各グループ間の空白部分は干渉の回避状態を示し、
斜線を施して示す部分は移動時間を示す。SA法を採用
した本実施形態では、熟練者によって決定される作業計
画より約1秒程度サイクルタイムが短縮される結果が得
られている。
【0055】図16は、図8のステップb4あるいはス
テップb6における、斜線間移動のベクトルが治具や車
体などの構造物を通過するか否かを判定する方法を示
す。ステップg1から動作を開始し、ステップg2では
構造物のxy平面に平行な面fを選択する。ステップg
3では面fをxy平行に写像する。ステップg4では、
移動開始に打点Sと目的打点Dとをxy面に写像する。
ステップg5では、打点Sの写像点から打点Dの写像点
へのベクトルが、面Fと干渉するか否かを判断する。干
渉するときには、ステップg6で、面fをxz平行に写
像する。ステップg7では、移動開始打点Sと目的打点
Dとをxz面に写像する。ステップg8で、打点Sの写
像点から打点Dの写像点へのベクトルが面yと干渉する
か否かを判断する。干渉すると判断されるときには、ス
テップg9に移り、面fをyz平面に写像する。ステッ
プg10では、移動開始打点Sと目的打点Dとをyz面
に写像する。ステップg11では、打点Sの写像点から
打点Dの写像点へのベクトルが面fと干渉するか否かを
判断する。干渉すると判断されるときは、ステップg1
2で、凹形状が面fにあるか否かを判断する。凹形状が
あるときには、ステップg13で、凹形状によってでき
る空間の面wを選択する。次にステップg14で、面w
と打点S・D間の干渉があるか否かを判断する。干渉が
あると判断されるときには、ステップg11で構造物と
移動ベクトルとの間には干渉なしと判断し、ステップg
16で動作を終了する。
【0056】ステップg12で、凹形状が面fにないと
判断されるときには、ステップg17で干渉ありと判断
し、ステップg16で動作を終了する。ステップg14
で、面wと打点S・D間の干渉がないと判断されるとき
には、面fにまだ確認していない凹形状があるか否かを
ステップg18で判断する。確認していない凹形状があ
るときにはステップg13に戻る。確認していない凹形
状がないときには、ステップg17で、干渉ありと判断
し、ステップg16で動作を終了する。ステップg15
で、打点Sの写像点から打点Dの写像点へのベクトルが
面fと干渉しないと判断されているときには、ステップ
g19に移り、また確認していない面があるか否かを判
断する。まだ確認していない面があるときには、ステッ
プg2に戻る。確認していない面がないときには、ステ
ップg15に移り、干渉なしと判断し、ステップg16
で動作を終了する。ステップg8およびステップg11
で、面fと干渉しないと判断されるときには、ステップ
g19に戻る。
【0057】図17は、図16の動作におけるベクトル
と面との干渉判定の動作を示す。ステップh1から動作
を開始し、ステップh2では平面の全頂点リストVaか
ら、凹形状の頂点を除いた頂点リストV1を生成する。
ここで言う凹形状には、図18に示すような形状も含ま
れる。図18に示す形状において、干渉判定の際には頂
点aは無関係である。このような頂点を外積計算を行う
頂点リストから除いておくことによって、計算上の削減
を図ることができる。
【0058】ステップh3では、打点Sの写像点から頂
点リストV1の頂点vmへのベクトルをベクトルSmと
する。ステップh4では、全てのベクトルSmと打点S
・Dの写像点間のベクトルの外積Gmを計算する。ステ
ップh5では、頂点リストV1内のある点α,βに対し
て、(Gα>0かつGβ<0)なる命題が成立つが否か
を判断する。命題が成立つと判断されるときにはステッ
プh6で干渉すると判断し、命題が成立たないと判断さ
れるときにはステップh7で干渉しないと判断し、ステ
ップh8で操作を終了する。
【0059】図19は、外積を計算することによってス
テップh5による干渉判断が可能な原理を示す。ベクト
ルSDと打点Sを起点とする他のベクトルとの外積の符
号は、他のベクトルがベクトルSDの右側にあるか左側
にあるかによって異なってくる。ベクトルSDに対し、
Sを起点する点S1,S2,S3,S4へのベクトルの
外積を、それぞれF(S1),F(S2),F(S
3),F(S4)とすると、次の第6式〜第9式として
示す関係が成立する。 F(S1)>0ならばF(S2)>0,F(S3)<0,F(S4)<0 …(6) F(S2)>0ならばF(S1)>0,F(S3)<0,F(S4)<0 …(7) F(S3)>0ならばF(S4)>0,F(S1)<0,F(S2)<0 …(8) F(S4)>0ならばF(S3)>0,F(S1)<0,F(S2)<0 …(9) すなわち、外積の符号が異なるベクトルが存在すれば、
ベクトルSDとS1,S2,S3,S4を頂点とする図
形とは干渉すると判断される。
【0060】図20〜図25は、凹形状を有する面fを
打点Sから打点Dまでの像ベクトルが通過するか否かを
判断する過程を示す。図20は、打点S,Dと面fとの
空間的な関係を示す。図21は、(a)で面fのxy平
面への写像を示し、(b)でさらに打点S・Dのxy平
面への写像を示す。(c)は外積計算による干渉検出の
ためのベクトルの組合わせを示す。図22の(a)は、
面fのxz平面への写像を示し、(b)は、打点S・J
をxz平面に写像させた状態を示し、(c)は外積計算
によって干渉を検出する状態を示す。図23は、(a)
で面fのyz平面への写像を示し、(b)で打点S・D
の写像を加えた状態を示し、(c)で外積計算による干
渉検出状態を示す。
【0061】図24は、打点Sから打点Aへの移動ベク
トルが面に凹形状が存在する状態を示す。図25は、
(a)で凹形状に対応する面wを示し、(b)で打点S
からDまでの移動ベクトルが面wを通過するか否かを判
定する状態を示す。通過の判定は、図21〜図23に示
す方法と同様に行う。この場合は、面wを移動ベクトル
が通過せず、面wに対しては干渉しないと判断される。
図21〜図23に示す判定では、凹形状の部分を含めて
通過を判定しているので、面wを移動ベクトルが通過す
ると判定されれば、面fを実質的には通過しないと判断
される。しかしながら、図25(b)での判定で、面w
を移動ベクトルが通過しないと判断されるので、図24
に示すように、移動ベクトルは面fの凹形状ではない部
分を通過すると判断され、結論として干渉有りとされ
る。
【0062】図26は、構造物のB−repによる表現
方法の原理を示す。構造物Aは、稜線e5,e6,e
7,e8,…,e13,e14,e15,e16とを有
する。また面f1,…や頂点v5,v6,v7,v8,
…なども有する。方向記号は上方をUとし、下方をDと
する。幅方向および奥行方向をE,W;N,Sでそれぞ
れ示す。図26に示す構造物Aは、図27に示すような
木構造として表現される。
【0063】図27に示す木構造は、次のようなリスト
として表現することもできる。 objct(01,[f1,f2,…,f13]) …(10) face(f1,[f11,f12]) …(11) face(f2,[f13]) …(12) edge(e5,v5,v6,1) …(13) edge(e6,v6,v8,1) …(14) edge(e7,v7,v8,1) …(15) edge(e8,v8,v5,−1) …(16) vertex(v1) …(17) vertex(v2) …(18) vertex(v3) …(19) たとえば第13式、第14式および第15式で、「1」
になっている部分が第16式で「−1」となっているの
は、稜線e5,e6,e7が凸であるのに対し、稜線e
8は凹であるのを示す。第10式〜第19式のB−re
p表現に対し、図26に示す方向記号U,D,N,W,
S,Eを設定し、稜線をベクトルとしたときの方向記号
リストを追加する。
【0064】図28は、次の第20式のB−rep表現
と、第21式の方向記号リストによって表現される面の
形状を示す。 fLp(f98,[e50,e51,e52,e53,e54,e55, e56,e57]) …(20) dLp(f98,[S,E,N,W,N,E,N,W] …(21) 方向記号リストを追加することによって、様々な特徴形
状を抽出することができる。
【0065】なお、本実施形態では、評価値、最適化手
法および巡回セールスマン問題の近似解法として、干渉
を考慮した作業時間、シミュレーティドアニーリング法
およびニアレストネイバー法をそれぞれ用いているけれ
ども、これらに限ることではない。たとえば移動距離や
干渉回数、あるいはそれらを組合わせに基づく評価値を
用いることもできる。また近似解法としては、2 Opt
法、Greedy法、FarthestInsertion法を含む種々の方法
を用いていることもできる。
【0066】以上説明した実施形態では、3台のロボッ
トによって自動車の車体に対してスポット溶接を行う場
合の作業計画に適用する場合について説明しているけれ
ども、本発明による手法は、複数ロボットによるハンド
リング一般、塗装、切断等の作業計画に広く適用するこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作業をグ
ループ化し、作業の順序やロボットへの作業の配分は、
グループ単位で行うので、ロボットと作業との組合わせ
についての解を探索する数を大幅に減少させて、現実的
な時間で最適解と大きな差のない最良解を容易かつ自動
的に得ることができる。最良解を自動的に得ることがで
きるので、経験に基づく知識や試行錯誤による決定が不
要であり、作業位置やロボットの追加あるいは削除によ
る仕様変更時の計画変更も容易に行うことができる。作
業の干渉は、干渉調査段階でグループ間で一旦行ってお
けばよく、シミュレータによる干渉調査の反復が不要と
なり、作業時間の短縮を図ることができる。作業位置が
増加しても有限な時間内で最良解を得ることができるの
で、容易かつ現実的な時間で複数のロボットを使用する
作業計画を容易に作成することができる。ロボット間の
作業には作業時間帯にずれがあれば干渉も許容されるの
で、ロボットを密に配置して効率的な作業を行うことが
できる。
【0068】また最良解探索では、たとえばシミュレー
ティドアニーリング法などを用いて、すでに得られてい
る評価値よりも劣る評価値しか得られない解についても
一定の確率で採用するので、局所解に落ちるおそれを解
消し、最適解に近い最良解を短時間で探索することがで
きる。
【0069】また本発明によれば、初期可能解を巡回セ
ールスマン問題の近似解法、たとえばニアレストネイバ
ー法などを用いて求めるので、最良解が得られやすい解
を初期可能解として容易に決定することができる。
【0070】また本発明によれば、各グループには、回
避点が設けられるので、干渉が生じる場合の取扱いを容
易に行うことができる。
【0071】また本発明によれば、初期可能解決定段階
で、各ロボットに設定される作業時間に基づき、ロボッ
トに対して配分されるグループの選択と、作業時間が小
さなロボットにグループを優先的に割り当てるロボット
の選択とを繰返すので、初期可能解を容易に設定するこ
とができる。
【0072】また本発明によれば、グループ化段階で、
ワークあるいは治工具との干渉を生じない作業をグルー
プとして分割するので、グループ内での作業を干渉を考
慮しないで行うことができる。
【0073】また本発明によれば、ロボット先端のツー
ル方向やツール挿入方向あるいはグループに含まれる作
業についての巡回路生成の近似アルゴリズムを用いる順
序決定、さらには作業間の移動距離が長い場合の分割な
どによって、グループ内での作業は効率的に行うことが
できる。
【0074】また本発明によれば、複雑形状のワークあ
るいは治工具であっても、B−rep表現によるリスト
として入力し、ツールの移動に対して干渉するか否かを
確実に判断することができる。
【0075】また本発明によれば、干渉の判断は、対象
物の各座標軸平面への写像に対してベクトルの外積の符
号に基づいて行うので、容易かつ確実に干渉が生じるか
否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による作業計画を行うべ
きスポット溶接ラインの概略的な平面図である。
【図2】図1のワークである自動車車体に対して溶接す
べき打点の位置を示す溶接指示図である。
【図3】図2の溶接打点に対してグループ化の過程を示
す図である。
【図4】図2の溶接打点に対してグループ化の過程を示
す図である。
【図5】図2の溶接打点に対してグループ化の過程を示
す図である。
【図6】図2の溶接打点に対するグループ化の最終結果
を示す図である。
【図7】本実施形態による作業計画の全体的な流れを示
すフローチャートである。
【図8】図7のグルーピング段階で、治具や車体との干
渉チェックを行う動作を示すフローチャートである。
【図9】図7のグルーピングの段階でグループ間干渉判
定を行う動作を示すフローチャートである。
【図10】図9のグループ間判定の対象となるロボット
と打点グループとの関係を示す簡略化した斜視図であ
る。
【図11】図7の初期値生成段階の動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】図7の解改善の段階の動作を示すフローチャ
ートである。
【図13】図12のSA実行の動作を示すフローチャー
トである。
【図14】SA法による解改善の過程と、局所探索法に
よる解改善の過程とを比較して示すグラフである。
【図15】本実施形態による作業計画結果と熟練者によ
る作業計画結果とを比較して示すガントチャートであ
る。
【図16】図8のステップb4およびb6で、移動ベク
トルが対象物を通過するか否かを判断する動作を示すフ
ローチャートである。
【図17】面の写像と移動ベクトルの写像とが干渉する
か否かを判断する過程を示すフローチャートである。
【図18】凹形状の例を示す図である。
【図19】写像の外積計算によるベクトル間の左右関係
が把握できる原理を示す図である。
【図20】図16に対応して、1つの面に対する通過の
判定原理を示す簡略化した斜視図である。
【図21】図20のxy平面に関する外積計算による干
渉検出の過程を示す図である。
【図22】図20のxz平面に関連して外積計算による
干渉検出の過程を示す図である。
【図23】図20のyz平面に関連して外積計算による
干渉検出の過程を示す図である。
【図24】図20の面fに凹形状の部分が存在すること
を示す簡略化した斜視図である。
【図25】図24に示す凹形状の部分に対応する面wと
移動ベクトルが干渉しないことを示し、移動ベクトルと
面fとが干渉することを示す図である。
【図26】構造物のB−repによる表現の対象となる
構造物Aの斜視図である。
【図27】図26に示す構造物Aに対応する木構造を示
す図である。
【図28】拡張したB−rep表現に対応する凹形状を
有する面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 ロボット 4,5,6 スポット溶接ガン 10 制御装置 11,12 自動車車体 20 打点 21,22,31,32,33,34 グループ 41 ロボットシミュレータデータ 42 ロボットデータ 43 グループデータ 44 初期値結果 45 SAパラメータ 46 解改善結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日隈 克敏 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 中土 宜明 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 田中 博文 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 加藤 幸二 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平2−273807(JP,A) 特開 平6−131021(JP,A) 特開 平7−44214(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/18 G05B 19/4093

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業領域の少なくとも一部が重なるよう
    に配置される複数台ロボットの作業計画方法において、 複数台のロボットにおいて行われるべき複数の作業を、
    ロボットの可動範囲と作業可能ガンによる制約条件に基
    づき、ロボットの台数以上の数のグループに分割するグ
    ループ化段階と、 グループとロボットとの可能な組合わせに対し、他の組
    合わせとの間でロボットの作業が干渉するか否かを判断
    する調査を行う干渉調査段階と、 各ロボットに対するグループの配分と、各ロボットにお
    ける配分されるグループの作業の順序と、各グループ内
    の作業を行う方向と、ロボット間での干渉を生じる場合
    に優先して作業を行う優先順位とを示す解として、近似
    的に初期可能解を決定する初期可能解決定段階と、 解について、各ロボットへのグループの配分、グループ
    間の作業順序、各グループ内での方向およびロボットの
    優先順位を変更して解の内容を変更する解変更段階と、 初期可能解決定段階で決定される解または解変更段階で
    変更される解について、干渉調査段階の調査結果に従
    い、干渉が生じるときには回避に要する作業を含めて、
    ロボットの作業について評価値を算出する評価値算出段
    階と、 初期可能解決定段階で決定される初期可能解について評
    価値算出段階で評価値を算出し、解変更段階での解の変
    更と評価値算出段階での解の評価とを繰返し、評価値が
    最良となる解を探索する最良解探索段階とを含み、 最良解探索段階では、評価値決定段階ですでに得られて
    いる評価値よりも劣る評価値しか得られない解について
    も、一定の確率で採用するような最適化手法を用いるこ
    とを特徴とする複数台ロボットの作業計画方法。
  2. 【請求項2】 前記初期可能解決定段階では、巡回セー
    ルスマン問題についての近似解法を用いることを特徴と
    する請求項1記載の複数台ロボットの作業計画方法。
  3. 【請求項3】 前記グループ化段階で分割される各グル
    ープに対し、干渉回避のための作業位置の追加が必要か
    否かを判断し、必要な場合にはグループの両端に新たな
    作業位置を回避点として加え、回避が必要であってもす
    でに存在するグループの両端の作業点での回避が可能な
    場合には両端の作業位置を回避点として設定することを
    特徴とする請求項1記載の複数台ロボットの作業計画方
    法。
  4. 【請求項4】 前記初期可能解決定段階では、各ロボッ
    トに、初期値が0である作業時間を設定しておき、 各ロボットの初期位置からグループの回避点への移動時
    間をロボットの運動性能データから算出し、移動時間が
    最短となるグループを各ロボットに配分して、グループ
    内の作業時間と算出される移動時間とをロボットの作業
    時間に加えるグループの選択と、 作業時間の小さいロボットについて順次グループの選択
    を行うロボットの選択とを繰返して、 全グループをロボットに配分することを特徴とする請求
    項3記載の複数台ロボットの作業計画方法。
  5. 【請求項5】 前記グループ化段階では、各ロボットの
    可動範囲および作業用ツールの種類に従って作業のグル
    ープへの分割を行う作業分割段階と、 ワークおよび使用する治工具についての空間情報を入力
    する情報入力段階と、 作業分割段階で分割される各グループ内で、ツールが作
    業位置間を移動する間にワークまたは治工具と干渉する
    か否かを、情報入力段階で入力される空間情報に従って
    判断し、ワークまたは治工具と干渉すると判断される場
    合は、通過の前後の作業でグループを分割するグループ
    分割段階とを含むことを特徴とする請求項1または3記
    載の複数台ロボットの作業計画方法。
  6. 【請求項6】 前記作業分割段階によって分割されるグ
    ループに対して、 ロボット先端のツール方向ベクトル間の角度の差異によ
    るグループ化と、 ツール挿入方向ベクトル間の角度の差異によるグループ
    化と、 グループに含まれる作業について、巡回路生成の近似ア
    ルゴリズムを用いる順序決定と、 作業位置間の移動距離によるグループ化とを処理として
    施すことを特徴とする請求項5記載の複数台ロボットの
    作業計画方法。
  7. 【請求項7】 前記情報入力段階では、B−rep表現
    によるワークおよび治工具の空間情報を入力することを
    特徴とする請求項5または6記載の複数台ロボットの作
    業計画方法。
  8. 【請求項8】 前記干渉するか否かの判断は、対象物の
    各座標軸平面への写像に対して、ツールの移動開始点か
    ら写像上の各点へのベクトルとツールの移動ベクトルと
    の外積を計算し、外積の符号が異なるベクトルが存在す
    るときに干渉すると判断することを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかに記載の複数台ロボットの作業計画方
    法。
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