JP2983785B2 - 半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置

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JP2983785B2
JP2983785B2 JP4351487A JP35148792A JP2983785B2 JP 2983785 B2 JP2983785 B2 JP 2983785B2 JP 4351487 A JP4351487 A JP 4351487A JP 35148792 A JP35148792 A JP 35148792A JP 2983785 B2 JP2983785 B2 JP 2983785B2
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晶也 中井
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレチクル上の回路パター
ンを逐次ステップアンドリピート方式でウエハ上に転写
するステッパと呼ばれる半導体製造装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置の、装置の方向に対
するXYステージの向きは機械的な組付け精度によって
保証をするのが普通であった。
【0003】また、θ方向の駆動により軸方位そのもの
が回転してしまうXYθステージにおいて、そのθ方向
の原点位置を装置の向きと合わせる際には、差動トラン
スやフォトスイッチのような比較的計測精度の低い検出
系で計測していた。
【0004】そして、XYステージの向きとレチクルの
向きとの相対差は、その差を直接計測するのではなく、
装置に対するXYステージの向きと、装置に対するレチ
クルの向きをそれぞれ個別に計測していた。
【0005】従来よりベースライン変動量を計測補正を
しようとする時、例えば図2に示すようなベースライン
計測補正シーケンスを実行して、前回補正後の状態に対
する変動量として計測値を得る。この時得た変動量をX
YQステージXYSの移動時に反映して、再び前回と同
様のレチクルRTとシーケンスを使用して計測すると、
計測値に0を得る。この計測値に0以外の値を得た時、
その原因の一つにこの計測値分だけ前回補正した時より
ベースラインが変動したことが考えられる。しかしなが
ら、この計測値は使用するレチクルを変えると異なった
計測値を得る。この変動量は、レチクルの作成時にレチ
クル上のパターン類が設計値通りに作成できなかった時
に出る誤差を含んでいるため、一概にこの計測値分だけ
ベースラインが変動したとは言えない。従来、この個々
のレチクルの持つ作成誤差を含んだ計測値をベースライ
ン変動量としていたため、実際に変動したベースライン
変動量を正確に把握できていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、装置の方
向に対するXYステージの向きを機械的な組付け精度に
よって保証をする場合、長期的な経時変化によりステー
ジの向きが変動してしまった場合に対処が困難であっ
た。
【0007】またθ方向の駆動により軸方位そのものが
回転してしまうXYθステージにおいては、そのθ方向
の原点位置を装置の向きと合わせるのに、差動トランス
やフォトスイッチのような検出系で計測する場合、高精
度でのθ方向原点位置計測をすることができないし、ま
た差動トランスやフォトスイッチの経時変化に対しても
対処が困難であった。
【0008】そして、XYステージの向きとレチクルの
向きの相対差を直接計測するのではなく、装置に対する
XYステージの向きと、装置に対するレチクルの向きを
それぞれ個別に計測しているために、高精度にXYステ
ージの向きとレチクルの向きの相対差を求めることがで
きなかった。
【0009】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、半導体製造装置において、XYステージの
向きとレチクルの向きとのずれを正確に求め、チップロ
ーテーションのない露光が行えるようにすることにあ
る。
【0010】また、このレチクル作成誤差を各レチクル
が持つことにより、従来ベースライン変動分に含まれて
いたレチクル作成誤差分を取り出して、実際に変動した
ベースライン変動分だけを正確に把握することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明では、レチクル上の回路パターンを逐次ステップ
アンドリピート方式でXYステージ上のウエハに露光転
写する半導体製造装置において、XYステージに固定し
た感光体と、レチクル上の2以上の位置に設けた転写用
のマークをそれぞれ前記感光体上の一定領域内に、XY
ステージを所定方向に移動させながら、露光転写する手
段と、これにより転写された各転写像の位置をXYステ
ージを一箇所に静止させたまま計測する手段と、この計
測位置と前記XYステージを所定方向に移動させた際の
XYステージの各位置とに基づき、XYステージのXあ
るいはY方向の移動方向とレチクルのXあるいはY方向
とのずれ量を求める手段とを具備する。
【0012】または、レチクル上の回路パターンを逐次
ステップアンドリピート方式でXYステージ上のウエハ
に露光転写する半導体製造装置において、XYステージ
に固定した感光体と、レチクル上の2以上の位置に設け
た転写用のマークをXYステージを一箇所に静止させた
ままそれぞれ前記感光体上に露光転写する手段と、これ
により転写された各転写像の位置を、XYステージを所
定方向に移動させながら計測する手段と、この計測位置
と前記XYステージを所定方向に移動させた際のXYス
テージの各位置とに基づき、XYステージのXあるいは
Y方向の移動方向とレチクルのXあるいはY方向とのず
れ量を求める手段とを具備する。
【0013】さらに、前記求められたずれ量に基づきチ
ップローテーション補正を行なう手段、基準レチクルを
用いて求めた前記ずれ量と別のレチクルで求めた前記ず
れ量との差をレチクル差による前記ずれ量の誤計測量と
して求める手段、前記誤計測量を前記別のレチクルと対
応させて記憶保持する手段、前記誤計測量に基づき前記
別のレチクルで求めたずれ量を補正する手段、などを備
えるのが好ましい。
【0014】
【作用】この構成において、レチクル上の2以上の位置
に設けた転写用のマークを、それぞれ前記感光体上にX
Yステージを所定方向に移動させながら露光転写して各
転写像の位置をXYステージを一箇所に静止させたまま
計測し、あるいは、逆に露光転写時にはXYステージを
静止させて各転写像の位置計測時にXYステージを所定
方向に移動させながら計測するようにしているが、前記
所定方向例えばXYステージにおけるX方向への移動に
より、各転写像の計測位置にはXYステージのX方向と
レチクルの方向との角度的なずれの情報が含まれること
になる。したがって、この計測位置と前記XYステージ
を所定方向に移動させた際のXYステージの各位置とに
基づき、XYステージのXあるいはY方向の移動方向と
レチクルのXあるいはY方向とのずれ量が正確に求めら
れる。
【0015】さらに、基準となるレチクルを1枚決定
し、このレチクルの作成誤差としての前記ずれ量を正確
に測定し、これに基づいてベースライン補正を行なって
ベースラインのずれ量をなくし、ベースラインが安定し
て変動しなくなってから、再度別のレチクルで前記ずれ
量を計測することにより、各レチクル毎に基準レチクル
に対する作成誤差としての前記ずれ量が求められる。こ
れを記憶しておき、露光時に反映することにより、チッ
プローテーションのない露光が行われる。
【0016】さらに、以下の実施例を通して本発明の作
用が詳細に説明される。
【0017】
【実施例】実施例1 図1は、本発明の第1の実施例に係るステップアンドリ
ピートタイプの半導体製造用露光装置、いわゆるステッ
パの構成を示す斜視図である。図1において、RTは半
導体素子製造用のパターンPTが形成されているレチク
ル、LNはレチクルRT上のパターンPTをXYθステ
ージ上のウエハステージに縮小投影する投影レンズ、C
Uはステッパ全体を制御する制御ユニット、CSは位置
合せデータや露光データなどの必要な情報を制御ユニッ
トCUに入力したり、内蔵されたハードディスクなどの
記憶装置に記憶しておくためのコンソールである。
【0018】制御ユニットCUは複数のコンピュータ、
メモリ、画像処理装置およびXYθステージ制御装置な
どを有している。
【0019】レチクルRTは、制御ユニットCUからの
指令に従いX、Y、θ方向に移動するレチクルステージ
RSに吸着保持されている。レチクルRTはまた、レチ
クルRTを投影レンズLNに対して所定の位置関係にア
ライメントする際に使用されるレチクルアライメントマ
ークRAMR,RAMLと、フォトクロミックプレート
PHCに転写するためのレチクルマークRMR,RML
を有している。本実施例では、レチクルマークRMR,
RMLはレチクル上の同一のY座標に配置されていると
する。
【0020】投影レンズLNの鏡筒に固定された部材上
には、投影レンズLNに対して所定の位置関係となるよ
うに、レチクルセットマークRSMR,RSMLが形成
されている。投影レンズLNに対するレチクルRTのア
ライメントは、マークRAMRとRSMRの組と、マー
クRAMLとマークRSMLの組をマーク観察ミラーA
MR,AMLを介して撮像装置CMで重ねて撮像し、こ
の時の画像出力から検出される両者の位置ずれ量が所定
の許容値内となるように、制御ユニットCUがレチクル
ステージRSを移動させることにより行なわれる。マー
ク観察ミラーAMR,AMLは制御ユニットCUにより
XY方向に移動可能である。
【0021】MX,MYはXYθステージXYSをXY
方向に移動するモータ、不図示のMθはXYθステージ
XYSをθ方向に回転するモータ、MRX,MRYはX
YθステージXYSに固定されているミラー、IFX,
IFY,IFθはレーザ干渉計である。XYθステージ
XYSはレーザ干渉計IFX,IFY,IFθとミラー
MRX,MRYによってXYθ座標上の位置が常に監視
されるとともに、モータMX,MY,Mθによって制御
ユニットCUから指令された位置に移動する。制御ユニ
ットCUは移動終了後もレーザ干渉計IFX,IFY,
IFθの出力に基づいてXYθステージXYSを指定位
置に保持する。
【0022】ウエハステージWSはXYθステージXY
Sに対してZ方向に移動する、ウエハ保持用のステージ
である。ウエハはこのウエハステージWS上に吸着保持
させることができる。
【0023】フォトクロミックプレートPHCはXYθ
ステージXYS上、あるいはウエハステージWS上に固
定された感光剤(例えばスピロピラン系やスピロナフト
オキサジン系のフォトクロミック材)を塗付した平面板
であり、投影レンズLNの結像面の高さ近傍に取り付け
られている。この感光剤は露光光源ILからの波長の光
に対して透過率が一時的に変化し、時間とともにまたも
との透過率に戻る。したがってレチクルRT上のマーク
を転写することができ、さらに一定時間後には転写され
たパターンが消え、再びマーク転写ができるようにな
る。
【0024】露光光源ILはレチクルRT上のパターン
PTを投影レンズLNを介してウエハステージWS上の
物体に投影露光するための光源である。また、マーク露
光シャッタSHR,SHLを開くことによりマーク観察
ミラーAMR,AMLと投影レンズLNを介してフォト
クロミックプレートPHC上にレチクルマークRMR,
RMLを投影露光する際の光源としても使用される。
【0025】オフアクシススコープOSは、投影レンズ
LNとほぼ等しいZ位置に焦点面を持つ、マーク観察用
の顕微鏡である。この顕微鏡で、ウエハステージWS上
のウエハやフォトクロミックプレートPHC上に転写さ
れたマークの画像を撮像し、この時の画像出力から撮像
されたマークがオフアクシススコープOSの中心からX
Y方向にどれだけずれているかを制御ユニットCUによ
り計算することができる。
【0026】図2は、この装置における、フォトクロミ
ック材を使用した計測方法のシーケンスを示すフローチ
ャート、図3はそのシーケンスでフォトクロミックプレ
ートPHCがどのように移動するかを示す図である。こ
の方法は、XYθステージXYSを複数箇所に移動させ
てレチクルマークRML,RMRをフォトクロミックプ
レートPHC上に転写し、XYθステージXYSを一箇
所に静止させた状態で転写されたマークの位置を計測す
る方法である。次に、図2,3を参照し、レチクルRT
の向きとXYθステージXYSの向きの相対差Δθを求
めるシーケンスを説明する。
【0027】シーケンスを開始すると、まずステップS
01において、レチクルRTをレチクルステージRS上
に搬入し吸着保持する。
【0028】次に、ステップS02において、レチクル
セットマークRSMR,RSMLとレチクルアライメン
トマークRAMR,RAMLとを使用して、投影レンズ
LNに対するレチクルRTのアライメントを行なう。す
なわち、マークRAMRとマークRSMRの組と、マー
クRAMLとマークRSMLの組をそれぞれマーク観察
ミラーAMR,AMLを介して撮像装置CMで重ねて撮
像し、この時の画像出力から検出される両者の位置ずれ
量が所定の許容値内となるように、レチクルステージR
Sを制御ユニットCUが移動させて両者のアライメント
を行なう。図3に示すように、このレチクルアライメン
トが終了した時点における装置上での前記レチクルRT
の向き31x,31yとXYθステージXYSの向き3
2x,32yとには角度差Δθがあるとする。なお、図
3において、21はレチクルRTの投影像位置、22お
よび23はレチクルマークRMR,RMLの投影像位置
である。
【0029】次に、ステップS03において、フォトク
ロミックプレートPHC上の焼付けエリア内にレチクル
マークRMR,RMLを相互に少し距離を置いて並べて
焼き付けるため、レチクルマークRMR,RMLそれぞ
れの焼付け予定地点の中央で焦点を合わせる。これは、
焦点を合わせようとしている地点が投影レンズLNの光
軸上に来るようにXYθステージXYSを所定の位置に
移動して行う。
【0030】次に、ステップS04において、レチクル
マークRMR(装置正面より見て左側)をフォトクロミ
ックプレートPHCに転写するために、フォトクロミッ
クプレートPHC上の焼付けエリアの右側(装置正面よ
り見て)に投影レンズLNを介して投影されたレチクル
マークRMRが来るようにXYθステージXYSを移動
させ、フォトクロミックプレートPHCを位置33に位
置させる。この時のXYθステージXYS位置をXYθ
ステージXYSでの座標で(erx,ery)とする。
【0031】次に、ステップS05において、マーク露
光シャッタSHRを開き、露光光源ILにおいて露光光
を発光してレチクルマークRMRをフォトクロミックプ
レートPHC上に投影露光する。露光直後にマーク露光
シャッタSHRは閉じる。
【0032】次に、ステップS06において、レチクル
マークRML(装置正面より見て右側)をフォトクロミ
ックプレートPHCに転写するために、フォトクロミッ
クプレートPHC上の焼付けエリアの左側(装置正面よ
り見て)に投影レンズLNを介して投影されたレチクル
マークRMLが来るようにXYθステージXYSを移動
させ、フォトクロミックプレートPHCを位置34に位
置させる。この時のXYθステージXYSの位置をXY
θステージXYSの座標で(elx,ely)とする。
【0033】次に、ステップS07において、マーク露
光シャッタSHLを開き、露光光源ILにおいて露光光
を発光してレチクルマークRMLをフォトクロミックプ
レートPHC上に投影露光する。露光直後にマーク露光
シャッタSHLは閉じる。
【0034】次に、ステップS08において、フォトク
ロミックプレートPHC上に焼付けたレチクルマークR
MR,RMLの中心の中点の近傍にオフアクシススコー
プOSの管面の中心35が来るようにXYθステージX
YSを移動させて、フォトクロミックプレートPHCを
位置38に位置させ、焦点を合わせる。この時フォトク
ロミックプレートPHC上にはレチクルマークRML,
RMRの転写パターン36,37が見えている。
【0035】次に、ステップS09において、オフアク
シススコープOSにより転写パターン36,37を撮像
し、この時の画像出力から撮像された転写パターン3
6,37がそれぞれオフアクシススコープOSの中心3
5からXY方向にどれだけずれているかを示すベクトル
pl=(plx,ply)およびpr=(prx,pr
y)を制御ユニットCUが計算する。
【0036】次に、ステップS10において、以上のシ
ーケンスにより得られた計測値からXYθステージXY
SとレチクルRTの向きの前記相対差Δθを、数1式に
より計算して求め、コンソールCS中の記憶装置に記憶
して、シーケンスを終了する。
【0037】
【数1】
【0038】実施例2 図4は本発明の第2の実施例に係る計測シーケンスのフ
ローチャート、図5はそのシーケンスでフォトクロミッ
クプレートPHCがどのように移動するかを示す図であ
る。この方法は、XYθステージを一箇所に静止させて
レチクルマークRML,RMRをフォトクロミックプレ
ートPHC上に転写し、XYθステージXYSを複数箇
所に移動させた状態で転写されたマークの位置を計測す
る方法である。図4および5を参照し、レチクルRTの
向きとXYθステージXYSの向きの相対差Δθを求め
るシーケンスを説明する。
【0039】シーケンスを開始すると、まず、ステップ
S11,S12において、図2のステップS01,S0
2と同様にしてレチクルRTの搬入及び位置合せを行
う。
【0040】次に、ステップS13において、フォトク
ロミックプレートPHC上にレチクルマークRMR,R
MLを焼き付けるため、XYθステージXYSを移動さ
せてフォトクロミックプレートPHCを投影レンズLN
の中心位置51に位置させ、焦点を合わせる。
【0041】次に、ステップS14において、マーク露
光シャッタSHR,SHLを開き、露光光源ILにおい
て露光光を発光してレチクルマークRMR,RMLをフ
ォトクロミックプレートPHC上に投影露光する。露光
直後にマーク露光シャッタSHR,RMLは閉じる。
【0042】次に、ステップS15において、フォトク
ロミックプレートPHC上に転写されたレチクルマーク
RMRの転写パターン37がオフアクシススコープOS
中心35近くに来るようにXYθステージXYSを移動
させてフォトクロミックプレートPHCを位置52に位
置させ、焦点を合わせる。この時フォトクロミックプレ
ートPHC上にはレチクルマークRMRの転写パターン
37が見えている。この時のステージの位置を、XYθ
ステージでの座標で(erx,ery)とする。
【0043】次に、ステップS16において、オフアク
シススコープOSにより画像37を撮像し、この時の画
像出力から、撮像された転写マーク37のオフアクシス
スコープOS中心35からのXY方向ずれ量を示すベク
トルpr=(prx,pry)を制御ユニットCUが計
算する。
【0044】次に、ステップS17において、フォトク
ロミックプレートPHC上に転写されたレチクルマーク
RMLの転写パターンがオフアクシススコープOS中心
近くに来るようにXYθステージXYSを移動させ、フ
ォトクロミックプレートPHCを位置53に位置させて
焦点を合わせる。この時、フォトクロミックプレートP
HC上にはレチクルマークRMLの転写パターン36が
見えている。この時のステージの位置をXYθステージ
での座標で(elx,ely)とする。
【0045】次に、ステップS18において、オフアク
シススコープOSにより、画像36を撮像し、この時の
画像出力から、撮像されたマーク36のオフアクシスス
コープOS中心からのXY方向ずれ量を示すベクトルp
l=(plx,ply)を制御ユニットCUが計算す
る。
【0046】次に、ステップS19において、以上のシ
ーケンスにより得られた計測値からXYθステージXY
SとレチクルRTの向きの相対差Δθを数2式により計
算しコンソールCS中の記憶装置に記憶して、シーケン
スを終了する。
【0047】
【数2】
【0048】次に、上記の方法で求めたXYθステージ
XYSとレチクルRTの向きとの角度差Δθを用いたウ
エハ露光時のチップローテーション補正方法を示す。
【0049】図3に示すようにXYθステージXYSと
レチクルRTの向きにΔθの差がある状態で、ウエハを
ウエハステージWS上に保持吸着し、レチクル上のパタ
ーンPTをステップアンドリピート方式で焼き付けてい
くと、図6(a)に示すように、−Δθだけチップロー
テーションを持って焼き付けられてしまう。
【0050】そこでチップローテーションを持たせずに
露光するために、XYθステージXYSをθ方向に−Δ
θだけ回転させ、その状態でウエハ上にレチクル上のパ
ターンPTをステップアンドリピート方式で焼き付けて
いくと、図6(b)に示すようにチップローテーション
のないウエハができる。
【0051】また第2の方法として、レチクルRTをΔ
θだけ回転させ、その状態でウエハ上にレチクル上のパ
ターンPTをステップアンドリピート方式で焼付けて
も、図6(c)に示すようにチップローテーションのな
いウエハができる。
【0052】また第3の方法として、XYθステージX
YSをステップアンドリピート方式で移動するとき、i
番目のショットの設計上のショット露光位置が(si
x,siy)である時、数3式によって得られる(si
x′,siy′)の位置に移動して露光することによっ
ても、図6(b)に示すようにチップローテーションの
ないウエハができる。
【0053】
【数3】
【0054】なお、上記実施例ではレチクルRT上のレ
チクルマークは、RML,RMRの2つしか持たず、ま
たその位置もレチクル上同一のY座標に配置されている
としていたが、レチクルマークの数をさらに増やし、Y
方向にも離れたマークを使用することにより、XYθス
テージXYSのY方向とレチクルRTのY方向の相対差
を求めることもできる。
【0055】ところで、このようなベースライン計測補
正シーケンスを実行して、前回補正後の状態に対する変
動量として計測値を得、この時得た変動量をXYQステ
ージXYSの移動時に反映して、再び前回と同様のレチ
クルRTとシーケンスを使用して計測すると、計測値に
0を得る。もし、この計測値に0以外の値を得た時、そ
の原因の1つにこの計測値分だけ前回補正した時よりベ
ースラインが変動したことが考えられる。しかしなが
ら、この計測値は使用するレチクルを変えると異なった
計測値を得る。この変動量は、レチクルの作成時にレチ
クル上のパターン類が設計値通りに作成できなかった時
に出る誤差を含んでいる為、一概にこの計測値分だけベ
ースラインが変動したとは言えない。この個々のレチク
ルの持つ作成誤差を含んだ計測値をベースライン変動量
として用いると、実際に変動したベースライン変動量を
正確に把握できないことになる。
【0056】そこで、このようなレチクル作成誤差を各
レチクルが持つことによってベースライン変動分に含ま
れてしまうレチクル作成誤差分を取り出して、実際に変
動したベースライン変動分だけを正確に把握するのが好
まし。
【0057】実施例3 図7は、本発明の第3の実施例に係るフォトクロミック
材を使用したベースライン計測補正シーケンスのフロー
チャートである。ただし、ここでは、基準と成るレチク
ルRTとXYθステージXYSのX方向とY方向は前述
のようなシーケンスの補正処理によりそれぞれ一致して
いるものとする。
【0058】シーケンスを開始すると、まずステップS
71において、作成誤差分を取り出すべきレチクルRT
をレチクルステージRS上に搬入し吸着保持する。
【0059】次に、ステップS72において、レチクル
セットマークRSMR,RSMLとレチクルアライメン
トマークRAMR,RAMLとを使用して、投影レンズ
LNに対するレチクルRTのアライメントを行なう。す
なわち、マークRAMRとマークRSMRの組と、マー
クRAMLとマークRSMLの組をそれぞれマーク観察
ミラーAMR,AMLを介して撮像装置CMで重ねて撮
像し、この時の画像出力から検出される両者の位置ずれ
量が所定の許容値内となるように、レチクルステージR
Sを制御ユニットCUが移動させて両者のアライメント
を行なう。次に、ステップS73において、レチクルR
T上のレチクルマークRML,RMRだけを露光できる
ように、通常露光時の露光シャッタSHTを通る光路を
使用せず別の光路を用いるため、露光光源ILより、マ
ーク露光シャッタSHR,SHLとマーク観察ミラーA
MR,AMLと投影レンズLNを介してレチクルマーク
RMR,RMLを露光できるように、露光光を取り出
し、露光のための光路を確保する。このとき、マーク観
察ミラーAMR,AMLは、露光光がレチクルマークR
MR,RMLだけを露光するように所定の位置に移動す
る。
【0060】次に、ステップS74において、フォトク
ロミックプレートPHC上の焼付けエリア内にレチクル
マークRMR,RMLを相互に少し距離を置いて並べて
焼き付けるために、レチクルマークRMR,RMLの焼
付け予定の2つの地点の中央で焦点を合わせる。この
時、焦点を合わせようとしている地点が投影レンズLN
の光軸上に来るようにXYθステージXYSを所定の位
置に移動する。
【0061】次に、ステップS75において、レチクル
マークRMR(装置正面より見て左側)をフォトクロミ
ックプレートPHCに転写するために、フォトクロミッ
クプレートPHC上の焼付けエリアの右側(装置正面よ
り見て)に投影レンズLNを介して投影されたレチクル
マークRMRが来るようにXYθステージXYSを所定
の位置に移動する。この時、先に合わせた焦点距離を不
動のままで、XYθステージXYSを移動させ、フォト
クロミックプレートPHCを、図8に示す位置81に位
置させる。
【0062】次に、ステップS76において、マーク露
光シャッタSHRを開き、露光光源ILにおいて露光光
を発光してレチクルマークRMRをフォトクロミックプ
レートPHC上に投影露光する。露光直後にマーク露光
シャッタSHRは閉じる。
【0063】次に、ステップS07において、レチクル
マークRML(装置正面より見て右側)をフォトクロミ
ックプレートPHCに転写するために、フォトクロミッ
クプレートPHC上の焼付けエリアの左側(装置正面よ
り見て)に投影レンズLNを介して投影されたレチクル
マークRMLが来るようにXYθステージXYSを所定
の位置に移動する。この時、先に合わせた焦点距離を不
動のままで、XYθステージXYSを移動させ、フォト
クロミックプレートPHCを位置82に位置させる。
【0064】次に、ステップS78において、マーク露
光シャッタSHLを開き、露光光源ILにおいて露光光
を発光してレチクルマークRMLをフォトクロミックプ
レートPHC上に投影露光する。露光直後にマーク露光
シャッタSHLは閉じる。
【0065】次に、ステップS79において、フォトク
ロミックプレートPHC上の焼き付けたレチクルマーク
RMR,RMLの転写パターン83,84の中心の中点
近傍にオフアクシススコープOSの管面の中心が来るよ
うにXYQステージXTSを移動し、フォトクロミック
プレートPHCを位置85に位置させ、転写パターン8
3,84の中心の中点において焦点を合わせる。
【0066】次に、ステップS80において、マーク観
察用の顕微鏡であるオフアクシススコープOSによりフ
ォトクロミックプレートPHC上に転写されたレチクル
マークRMR,RMLマークの画像83,84を撮像
し、この時の画像出力から、撮像されたマーク83,8
4のオフアクシススコープOSの中心86からのXY方
向ずれ量を示すベクトルpl=(plx,ply)を制
御ユニットCUが計算する。
【0067】次に、ステッップS81において、以上の
シーケンスにより得られた計測値から今回使用したレチ
クルの作成誤差Dを数4式より求め、コンソールCS中
の記憶装置に記憶する。
【0068】
【数4】
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
XYステージの向きとレチクルの向きとのずれ量を高精
度に、また経時変化に追従して求めることが装置上で可
能になる。したがって、そのずれ量に基づき、先行ウエ
ハによるバーニア計測などを必要とすることなく、チッ
プローテーションのないウエハへの焼付けを行うことが
可能になる。さらに、個々のレチクルの作成誤差を装置
上で求めることができ、より正確にベースライン変動量
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係るステップアンド
リピートタイプの半導体製造用露光装置、いわゆるステ
ッパの構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置における、フォトクロミック材を
使用した計測方法のシーケンスを示すフローチャートで
ある。
【図3】 図2のシーケンスでフォトクロミックプレー
トPHCがどのように移動するかを示す説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施例に係る計測シーケンス
のフローチャートである。
【図5】 図4のシーケンスでフォトクロミックプレー
トPHCがどのように移動するかを示す説明図である。
【図6】 図1の装置におけるXYステージとレチクル
の向きの相対差に基づくチップローテーション補正の説
明図である。
【図7】 本発明の第3の実施例に係るフォトクロミッ
ク材を使用したベースライン計測補正シーケンスのフロ
ーチャートである。
【図8】 図7のシーケンスでフォトクロミックプレー
トPHCがどのように移動するかを示す説明図である。
【符号の説明】
IL:露光光源、SHT:露光シャッタ、SHL,SH
R:マーク露光シャッタ、AML,AMR:マーク観察
ミラー、RS:レチクルステージ、RT:レチクル、P
T:パターン、RML,RMR:レチクルマーク、RA
ML,RAMR:レチクルアライメントマーク、LN:
投影レンズ、RSML,RSMR:レチクルセットマー
ク、OS:オフアクシススコープ、XYS:XYθステ
ージ、WS:ウエハステージ、MRX,MRY:干渉計
ミラー、IFX,IFY,IFθ:干渉計、MX,M
Y:XYθステージ駆動モータ、PHC:フォトクロミ
ックプレート、CU:制御ユニット、CS:コンソー
ル、DAP:ダハプリズム、CM:撮像装置、21:レ
チクルRTの投影像位置、22,23:レチクルマーク
RMR,RMLの投影像位置、31x,31y:レチク
ルRTの向き、32x,32y:XYθステージXYS
の向き、33,34,38,51,52,53,81,
82,85:フォトクロミックプレート位置、35,8
6:オフアクシススコープ管面中心、36,37,8
3,84:転写パターン。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−249323(JP,A) 特開 昭64−10105(JP,A) 特開 平1−120819(JP,A) 特開 昭58−161321(JP,A) 特開 平5−109602(JP,A) 特開 昭62−166518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/027 G03F 9/00 WPI(DIALOG)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクル上の回路パターンを逐次ステッ
    プアンドリピート方式でXYステージ上のウエハに露光
    転写する半導体製造装置において、XYステージに固定
    した感光体と、レチクル上の2以上の位置に設けた転写
    用のマークをそれぞれ前記感光体上の一定領域内に、X
    Yステージを所定方向に移動させながら、露光転写する
    手段と、これにより転写された各転写像の位置をXYス
    テージを一箇所に静止させたまま計測する手段と、この
    計測位置と前記XYステージを所定方向に移動させた際
    のXYステージの各位置とに基づき、XYステージのX
    あるいはY方向の移動方向とレチクルのXあるいはY方
    向とのずれ量を求める手段とを具備することを特徴とす
    る半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 レチクル上の回路パターンを逐次ステッ
    プアンドリピート方式でXYステージ上のウエハに露光
    転写する半導体製造装置において、XYステージに固定
    した感光体と、レチクル上の2以上の位置に設けた転写
    用のマークをXYステージを一箇所に静止させたままそ
    れぞれ前記感光体上に露光転写する手段と、これにより
    転写された各転写像の位置を、XYステージを所定方向
    に移動させながら計測する手段と、この計測位置と前記
    XYステージを所定方向に移動させた際のXYステージ
    の各位置とに基づき、XYステージのXあるいはY方向
    の移動方向とレチクルのXあるいはY方向とのずれ量を
    求める手段とを具備することを特徴とする半導体製造装
    置。
  3. 【請求項3】 前記求められたずれ量に基づきチップロ
    ーテーション補正を行なう手段を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 基準レチクルを用いて求めた前記ずれ量
    と、別のレチクルで求めた前記ずれ量との差をレチクル
    差による前記ずれ量の誤計測量として求める手段を有す
    ることを特徴とする請求項1〜3記載の半導体製造装
    置。
  5. 【請求項5】 前記誤計測量を前記別のレチクルと対応
    させて記憶保持する手段を有することを特徴とする請求
    項4記載の半導体製造装置。
  6. 【請求項6】 前記誤計測量に基づき前記別のレチクル
    で求めたずれ量を補正する手段を有することを特徴とす
    る半導体製造装置。
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