JP2983144B2 - 副室式ガス機関の制御機構 - Google Patents

副室式ガス機関の制御機構

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JP2983144B2
JP2983144B2 JP6241212A JP24121294A JP2983144B2 JP 2983144 B2 JP2983144 B2 JP 2983144B2 JP 6241212 A JP6241212 A JP 6241212A JP 24121294 A JP24121294 A JP 24121294A JP 2983144 B2 JP2983144 B2 JP 2983144B2
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚水処理場等におい
て、有機物の醗酵に際して発生するメタンガス等の消化
ガスを、燃料として燃焼させる副室式ガス機関の、発熱
量変動時に発熱量を均一に制御する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から副室式ガス機関の制御機構にお
いて、補正用のみのバルブを設けた制御方式はあった
が、NOx濃度の低減を図る希薄燃焼方式には構成され
ていなかった。また、通常の希薄燃焼では発熱量が低く
なった場合に、出力が低下するという不具合いがあっ
た。また希薄燃焼(リーンバーン)センサを使用する場
合には、機関を構成する部材であるメタンセンサの、シ
リカゲルが発生する毒を受けて、希薄燃焼(リーンバー
ン)センサの耐久性が低下するという不具合いがあっ
た。また、従来のメタン濃度の検出方法は、メタンセン
サに頼っていたが、該メタンセンサは、それを構成する
シリカゲルの補充が必要であり、耐久性に欠けるという
欠点があった。また、メタンガス濃度が低くなった場合
に、負荷によって希薄燃焼限界が移動することが知られ
ていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、有
機物の醗酵により発生する消化ガスを燃料とする副室式
ガス機関において、発熱量が変化してもNOx濃度を上
昇させずに出力を確保可能としたものである。また、消
化ガスの成分がセンサにダメージを与え無いようにし
て、耐久性を向上させたものである。また、耐久性を向
上し、メタンガス組成の急激な変動に対しても対応可能
なガス発熱量変動検出センサを提供するのである。ま
た、発熱量が変化しても、また機関負荷が変化した場合
にも、安定した運転が出来るように構成したものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、有機物の醗酵
により発生する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関に
おいて、消化ガスタンク14からの消化ガスのメタン濃
度をメタン計12により検出し、該メタン計12の信号
により、空燃比制御バルブ13を制御し空燃比λを制御
し、更に消化ガスの一部はガスコンプレッサ11により
濃度を濃くし、ガスレギュレータ10により制御され、
副室7にチェックバルブ16から供給され、更にメタン
計12からの信号によりコントローラ15を介して点火
プラグ21の点火時期を調整し、該点火プラグ21によ
り副室7において消化ガスに着火するものである。
【0005】請求項2においては、有機物の醗酵により
発生する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関におい
て、消化ガスタンク14からの消化ガスのメタン濃度を
メタン計12により検出し、該メタン計12の信号によ
り、消化ガスのメタン濃度が低い場合に、空燃比λをリ
ッチにすることにより希薄限界を避けて安定した運転を
行うべく制御し、更に消化ガスの一部はガスコンプレッ
サ11により濃度を濃くし、ガスレギュレータ10によ
り制御され、副室7にチェックバルブ16から供給する
ものである。
【0006】請求項3においては、有機物の醗酵により
発生する消化ガスを燃料とする副室 式ガス機関におい
て、スロットル4の下流側で、吸気弁との間の管内に、
吸気管内圧力センサ24と吸気管内温度センサ25を設
け、該吸気管内圧力センサ24と、吸気管内温度センサ
25と、副室式ガス機関の発電機出力22の信号と、冷
却水温度センサ23の信号をコントローラ15に送信
し、該コントローラ15により判断して空燃比制御バル
ブ13の開度を調整し、空燃比を制御し、更に消化ガス
の一部はガスコンプレッサ11により濃度を濃くし、ガ
スレギュレータ10により制御され、副室7にチェック
バルブ16から供給するものである。
【0007】請求項4においては、請求項1又は請求項
2記載の副室式ガス機関の制御機構において、消化ガス
のメタン濃度を測定するメタン計12は、消化ガスのガ
ス供給ラインに、温度センサ31と圧力計26と容積型
ガスメータ27と質量流量計30を直列に配置し、該温
度センサ31と圧力計26と容積型ガスメータ27の信
号を容積計算用ボックス29に入力して絶対ガス流量の
値を求め、該絶対ガス流量と質量流量計の検出値の差に
よりメタン濃度を演算するものである。
【0008】
【作用】次に作用を説明する。請求項1によれば、有機
物の醗酵により発生する消化ガスを燃料とする副室式ガ
ス機関において、消化ガスタンク14からの消化ガスの
メタン濃度をメタン計12により検出し、該メタン計1
2の出力により、空燃比制御バルブ13を制御し、空燃
比λを制御することにより、消化ガスの発熱量が変化し
ても、NOxを上昇させずに副室式ガス機関の出力を確
保することが出来るのである。また、通常のリーンバー
ンの場合には発熱量が低くなった場合に、出力が低下す
るという欠点があったが、本発明によりこの不具合いを
解消することが出来た。
【0009】請求項2によれば、有機物の醗酵により発
生する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関において、
消化ガスのメタン濃度が低い場合に、空燃比λをリッチ
にすることにより希薄限界を避けて安定した運転を行う
ことが出来た。
【0010】請求項3によれば、有機物の醗酵により発
生する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関において、
吸気管内圧力と機関出力と吸気管内温度を検出し、負荷
と吸気管内温度で決定される吸気管内圧力となるように
空燃比を制御するので、消化ガスの発熱量が変化した場
合や、メタン濃度が変化した場合にも、空燃比制御バル
ブ13により空燃比λを変更することにより、NOx濃
度の低い安定した燃焼を行うことが出来る。
【0011】請求項4によれば、有機物の醗酵により発
生する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関において、
消化ガスのガス供給ラインに、温度センサと圧力計と容
積型ガスメータと質量流量計を直列に配置し、容積型ガ
スメータと質量流量計の検出値の差により、メタン濃度
を演算するので、メタン濃度と発熱量の変化に対応し
て、空燃比λを変更する制御を行う場合の基礎となるメ
タン濃度の値を正確に演算することが出来るので、その
後の副室式ガス機関の制御機構を正確に作動させること
が出来るので、安定した副室式ガス機関の制御運転状態
を得ることが出来た。
【0012】
【実施例】次に実施例を説明する。図1はメタン計12
の出力により、空燃比制御バルブの制御ステップ数を補
正し、発熱量変動時に発熱量を均一化する制御機構の制
御回路図、図2はメタン濃度を三段階に変更した場合の
空燃比λとNOx濃度の相関を示す図面、図3はメタン
濃度を三段階に変更した場合の空燃比λと機関出力fの
相関を示す図面、図4はメタン濃度を三段階に変更した
場合の空気流量Qと空燃比λとの相関を示す図面、図5
はメタン濃度を三段階に変更した場合の点火時期と機関
出力fの相関関係を示す図面、図6は点火時期(C
A’)に対する熱発生率の相関関係を示す図面、図7
は、メタン濃度が低い場合に、濃度を高くすることによ
り希薄限界を避ける制御機構の回路図、図8は図7の制
御において、負荷と空燃比λとの関係を示す図面、図9
はメタン濃度と空燃比制御バルブ13の開度の関係を示
す図面である。
【0013】図10は吸気管内圧力と機関出力と吸気管
内温度を検出し、負荷と吸気管内温度で決定される吸気
管内圧力となるように空燃比を制御する機構を示す図
面、図11はメタン濃度と混合空気量の関係を示す図
面、図12は空燃比λと吸気管内圧力の関係を示す図
面、図13は吸気管内温度と吸気管内圧力の関係を示す
図面、図14は吸気管内温度とNOx濃度の関係を示す
図面、図15は負荷と吸気管内圧力とNOx濃度の関係
を示す図面、図16は機関冷却水温度と吸気管内圧力の
関係を示す図面、図17は図10の制御のフローチャー
トを示す図面、図18はガス供給ラインに容積型ガスメ
ータと質量流量計を直列に配置し、容積型ガスメータと
質量流量計の検出値の差により、空燃比制御バルブを補
正する制御のブロック線図、図19は図18の制御の計
算式を示す図面、図20はメタン濃度に対するメタンと
炭酸ガスの比率と分子量と係数を示す図面、図21はメ
タン濃度と係数の関係を示す図面、図22は図18の制
御のフローチャートを示す図面である。
【0014】図1から図6において、請求項1の発明を
説明する。汚水処理場や汚泥処理場等において、沈澱有
機物等から発生するメタンガスと炭酸ガス(CO2 )に
より構成される消化ガスが、長時間にわたり徐々に消化
ガスタンク14に貯留される。消化ガスは季節によって
メタン濃度が変化するが、該メタン濃度の変化をメタン
計12により測定する。該メタン計12による検出値に
てコントローラ15を操作して、空燃比制御バルブ13
を開閉し、空燃比λを制御する。また、該メタン計12
が検出したメタン濃度によりコントローラ15を介し
て、イグナイタ19を制御して点火コイル20と点火プ
ラグ21の点火時期を調整する。これによって機関の最
適燃焼状態を得る。該イグナイタ19には、パルサー1
7が発生する回転信号をピックアップ18により検出し
入力している。
【0015】該消化ガスタンク14からの消化ガスをレ
ギュレータ2により調節し、ガスバルブ13からの空気
と混合して空燃比λを決定する。次に、該レギュレータ
2と空燃比制御バルブ13により空燃比λを決定した消
化ガスが、ベンチュリーミキサー1において、吸気と混
合される。該ベンチュリーミキサー1において、混合後
の燃料ガスがインタークーラ3を通過し冷却され、スロ
ットル4により回転数制御されながら、ピストン6とシ
リンダが構成する燃焼室に供給される。前記スロットル
4はガバナー5により自動制御される。
【0016】また、消化ガスの一部をガスコンプレッサ
11によりリッチ化して濃度を濃くし、ガスコンプレッ
サ11から副室7に供給される。副室7に供給されるガ
スはガスレギュレータ10により制御されて、副室7に
チェックバルブ16から供給される。該副室7におい
て、点火プラグ21の点火により着火する。該点火コイ
ル20と点火プラグ21は、メタン計12からの信号に
よりコントローラ15が判定し、イグナイタ19を介し
て、その点火時期が調整される。ピストン6とシリンダ
が構成する主燃焼室で燃焼後の排気は、過給機8を介し
て大気に排出される。該過給機8はタービンがコンプレ
ッサを駆動して、ベンチュリーミキサー1において混合
された消化ガスを圧縮してインタークーラ3に押し込
む。
【0017】消化ガスは炭酸ガスとメタンガスにより主
として構成されている。図2に示す如く、空燃比λが小
さくなるとNOx濃度が増加する。またメタン濃度が濃
くなるとNOx濃度が増加する。また、図3に示す如
く、メタン濃度が季節によって変化するが、メタン濃度
が高いと希薄限界もリーンの側に伸びる。しかし逆にメ
タン濃度が低いと希薄限界がリッチ側にずれる。逆にベ
ンチュリーミキサー1はメタン濃度が低くなるとリーン
側にシフトしていくので、希薄限界が低くなることとの
相乗効果で、機関の希薄限界に入り易くなり運転不能が
発生しやすくなる。そこで、図4に示す如く、ベンチュ
リーミキサー1のミキサー特性を補正することにより、
リッチ側にシフトさせることによって安定した燃焼状態
とする。またメタン濃度が低くなると、図5に示す如く
最適の点火時期は前進する傾向があるので、図6に示す
如く、メタン濃度に従って点火時期CA’を前進させる
ことにより最適の燃焼状態を得ることができる。
【0018】図7と図8と図9において、請求項2の発
明を説明する。消化ガスタンク14からレギュレータ2
を経て、ベンチュリーミキサー1に供給する回路に、メ
タン計12と、空燃比制御バルブ13を設けている。そ
して、メタン計12からの信号と、発電機出力22から
の信号をコントローラ15に入力し、該コントローラ1
5からの信号により、空燃比制御バルブ13を開閉し
て、消化ガスのメタン濃度が低い場合に、空燃比λをリ
ッチにすることにより希薄限界を避けるものである。
【0019】即ち、メタン計12の出力をもとにして、
空燃比制御バルブ13の開度を決定する。ベンチュリー
ミキサー1はメタン濃度が50%で最もリッチな状態で
運転可能な諸元を選定し、空燃比制御バルブ13をベン
チュリーミキサー1のメインジェットとして使用し、絞
ることにより高いメタン濃度での運転を可能とする。メ
タン計12の出力により空燃比制御バルブ13を基本開
度を決定し、発電機出力22の信号を元に、負荷が低い
場合には、空燃比λを大きくし空気過剰率を低くし、か
つ、メタン濃度が高い程、空燃比λを大きくし空気過剰
率を低くする。メタン濃度が低く負荷が低い場合に、図
9に示す如く開度を大きくして空気過剰率を低くする制
御を行う。即ち、リッチにすることにより、希薄限界を
避けて安定した運転を可能とするのである。
【0020】図10から図17の図面に基づいて、請求
項3の発明を説明する。該制御機構においては、スロッ
トル4の下流側で、吸気弁との間の管の吸気管内圧力セ
ンサ24と吸気管内温度センサ25を別に設けている。
その容積型ガスメータに冷却水温度センサ23と発電機
出力22とコントローラ15が設けられている。故に、
発電機出力22と冷却水温度センサ23と吸気管内圧力
センサ24と吸気管内温度センサ25の検出信号を、コ
ントローラ15に送信し、コントローラ15により判断
して空燃比制御バルブ13の開度を調整するのである。
【0021】消化ガスはメタンと炭酸ガスの混合したガ
スである。図11はメタン濃度が変化した場合の混合気
状態を示す。メタン濃度が変化しても、発熱量に対する
混合気量は略変化しない。このことから、機関出力が一
定であれば、メタン濃度が変化しても吸気管内圧力セン
サ24が検出する圧力は変化しない。NOx濃度は、混
合気の空気過剰率と吸気管内温度センサ25が検出する
温度と、発電機出力22が検出する負荷によっても変化
する。図12と図14と図15においてこの関係が図示
されている。
【0022】そこで制御においては、機関出力と吸気管
内圧力と、吸気管内温度を読み込み、NOx濃度が低下
する空燃比λをマップから求め、空燃比制御バルブ13
を制御して空燃比λをコントロールする。これにより消
化ガスのメタン濃度の比率が変化しても、吸気管内圧力
センサ24が検出する圧力を一定に保持することによ
り、空燃比λを略一定に保つことができる。図17にお
いて、図10の制御のフローチャートを図示している。
まず機関始動を確認し、次に機関冷却水温度を冷却水温
度センサ23により読み込む。暖機運転の完了を判定
し、吸気管内温度センサ25により吸気管内温度を読み
込む。次に吸気管内圧力センサ24により吸気管内圧を
読込み、次に発電機出力22により機関出力を読み込
む。該発電機出力22の値が定格出力かどうかを判断す
る。定格出力の場合に、マップより吸気管内圧力を読
む。吸気管内圧力センサ24が検出した値と、マップか
ら読みとった値とを比較し、空燃比制御バルブ13の開
度を算出する。次に空燃比制御バルブ13を所定の開度
に設定して制御を終了する。
【0023】次に図18から図22の図面において、請
求項4の発明を説明する。請求項4の発明は、消化ガス
タンク14から供給される消化ガスのメタン濃度を検出
し、このメタン濃度を、次の請求項1から3の発明の制
御の基礎となるメタン濃度の基礎とするものである。消
化ガスタンク14からガスが容積型ガスメータ27に入
り、次に直列に配置された質量流量計30を通過する。
そして消化ガスの圧力を圧力計26で検出し、消化ガス
の温度を温度センサ31により検出する。そして、容積
型ガスメータ27からの信号を容積計算用ボックス29
により、ガス流量を絶対状態に換算する。該換算式は、
図19において示す。質量流量計30の出力と容積計算
用ボックス29で求めた絶対ガス流量の値から、係数K
の値を求める。係数Kは図20にて示す如く、メタン濃
度と比例関係にあるので、係数Kから所定のメタン濃度
を求めることができる。比較器28からの出力を求め
て、機関の空燃比λを制御する。
【0024】次に図22において、請求項4の発明のフ
ローチャートを説明する。まず、温度センサ31と圧力
計26により、消化ガスの温度と圧力を求める。次に容
積型ガスメータ27のパルスをカウントする。次に質量
流量計30の出力を読みこむ。次に容積型ガスメータ2
7の値を容積計算用ボックス29により絶対値に換算
し、次に質量流量計30の値を容積計算用ボックス29
により平均値に計算する。これにより計算式から係数K
を求める。係数Kからメタン濃度を計算する。そしてメ
タン濃度を出力する。該メタン濃度により、空燃比制御
バルブ13を調整して空燃比λを制御するのである。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、有機物
の醗酵により発生する消化ガスを燃料とする副室式ガス
機関において、消化ガスタンク14からの消化ガスのメ
タン濃度をメタン計12により検出し、該メタン計12
の信号により、空燃比制御バルブ13を制御し空燃比λ
を制御し、更に消化ガスの一部はガスコンプレッサ11
により濃度を濃くし、ガスレギュレータ10により制御
され、副室7にチェックバルブ16から供給され、更に
メタン計12からの信号によりコントローラ15を介し
て点火プラグ21の点火時期を調整し、該点火プラグ2
1により副室7において消化ガスに着火することによ
り、消化ガスの発熱量が変化しても、NOxを上昇させ
ずに副室式ガス機関の出力を確保することが出来るので
ある。また、通常のリーンバーンの場合には発熱量が低
くなった場合に、出力が低下するという欠点があった
が、本発明によりこの不具合いを解消することが出来た
のである。
【0026】請求項2の如く、有機物の醗酵により発生
する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関において、消
化ガスタンク14からの消化ガスのメタン濃度をメタン
計12により検出し、該メタン計12の信号により、消
化ガスのメタン濃度が低い場合に、空燃比λをリッチに
することにより希薄限界を避けて安定した運転を行うべ
く制御し、更に消化ガスの一部はガスコンプレッサ11
により濃度を濃くし、ガスレギュレータ10により制御
され、副室7にチェックバルブ16から供給することに
より、副室式ガス機関の希薄限界を避けて安定した運転
を行うことが出来たのである。
【0027】請求項3の如く、有機物の醗酵により発生
する消化ガスを燃料とする副室式ガス機関において、ス
ロットル4の下流側で、吸気弁との間の管内に、吸気管
内圧力センサ24と吸気管内温度センサ25を設け、該
吸気管内圧力センサ24と、吸気管内温度センサ25
と、副室式ガス機関の発電機出力22の信号と、冷却水
温度センサ23の信号をコントローラ15に送信し、該
コントローラ15により判断して空燃比制御バルブ13
の開度を調整し、空燃比を制御し、更に消化ガスの一部
はガスコンプレッサ11により濃度を濃くし、ガスレギ
ュレータ10により制御され、副室7にチェックバルブ
16から供給することにより、消化ガスの発熱量が変化
した場合や、メタン濃度が変化した場合にも、空燃比制
御バルブ13により空燃比λを変更することにより、N
Ox濃度の低い安定した燃焼を行うことが出来るのであ
る。
【0028】請求項4の如く、消化ガスのメタン濃度を
測定するメタン計12は、消化ガスのガス供給ライン
に、温度センサ31と圧力計26と容積型ガスメータ2
7と質量流量計30を直列に配置し、該温度センサ31
と圧力計26と容積型ガスメー タ27の信号を容積計算
用ボックス29に入力して絶対ガス流量の値を求め、該
絶対ガス流量と質量流量計の検出値の差によりメタン濃
度を演算することにより、メタン濃度と発熱量の変化に
対応して、空燃比λを変更する制御を行う場合の基礎と
なるメタン濃度の値を正確に演算することが出来るので
ある。 故に、その後の副室式ガス機関の制御機構を正確
に作動させることが出来るので、安定した副室式ガス機
関の制御運転状態を得ることが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】メタン計12の出力により、空燃比制御バルブ
の制御ステップ数を補正し、発熱量変動時に発熱量を均
一化する制御機構の制御回路図。
【図2】メタン濃度を三段階に変更した場合の空燃比λ
とNOx濃度の相関を示す図面。
【図3】メタン濃度を三段階に変更した場合の空燃比λ
と機関出力fの相関を示す図面。
【図4】メタン濃度を三段階に変更した場合の空気流量
Qと空燃比λとの相関を示す図面。
【図5】メタン濃度を三段階に変更した場合の点火時期
と機関出力fの相関関係を示す図面。
【図6】点火時期(CA’)に対する熱発生率の相関関
係を示す図面。
【図7】メタン濃度が低い場合に、濃度を高くすること
により希薄限界を避ける制御機構の回路図。
【図8】図7の制御において、負荷と空燃比λとの関係
を示す図面。
【図9】メタン濃度と空燃比制御バルブ13の開度の関
係を示す図面。
【図10】吸気管内圧力と機関出力と吸気管内温度を検
出し、負荷と吸気管内温度で決定される吸気管内圧力と
なるように空燃比を制御する機構を示す図面。
【図11】メタン濃度と混合空気量の関係を示す図面。
【図12】空燃比λと吸気管内圧力の関係を示す図面。
【図13】吸気管内温度と吸気管内圧力の関係を示す図
面。
【図14】吸気管内温度とNOx濃度の関係を示す図
面。
【図15】負荷と吸気管内圧力とNOx濃度の関係を示
す図面。
【図16】機関冷却水温度と吸気管内圧力の関係を示す
図面。
【図17】図10の制御のフローチャートを示す図面。
【図18】ガス供給ラインに容積型ガスメータと質量流
量計を直列に配置し、容積型ガスメータと質量流量計の
検出値の差により、空燃比制御バルブを補正する制御の
ブロック線図。
【図19】図18の制御の計算式を示す図面。
【図20】メタン濃度に対するメタンと炭酸ガスの比率
と分子量と係数を示す図面。
【図21】メタン濃度と係数の関係を示す図面。
【図22】図18の制御のフローチャートを示す図面。
【符号の説明】
1 ベンチュリーミキサー 2 レギュレータ 3 インタークーラ 4 スロットル 5 ガバナー 6 ピストン 7 副室 8 過給機 9 副室供給ガスライン 13 空燃比制御バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 21/02 F02M 21/02 F 311 311E F02P 5/15 F02P 5/15 A (56)参考文献 特開 昭56−118533(JP,A) 特開 昭57−49025(JP,A) 特開 平3−74557(JP,A) 特開 昭61−87924(JP,A) 特開 昭59−29097(JP,A) 特開 昭59−231154(JP,A) 特開 平6−226050(JP,A) 特開 平7−313878(JP,A) 特開 平6−246159(JP,A) 特開 平6−140061(JP,A) 実開 昭58−37949(JP,U) 実開 昭61−32543(JP,U) 実開 昭58−9944(JP,U) 実開 昭57−40651(JP,U) 実開 昭57−156200(JP,U) 実開 昭63−105740(JP,U) 実開 平6−43253(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 19/02 F02B 19/00 - 23/00 F02B 43/10 F02D 41/00 - 45/00 F02M 21/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物の醗酵により発生する消化ガスを
    燃料とする副室式ガス機関において、消化ガスタンク1
    4からの消化ガスのメタン濃度をメタン計12により検
    出し、該メタン計12の信号により、空燃比制御バルブ
    13を制御し空燃比λを制御し、更に消化ガスの一部は
    ガスコンプレッサ11により濃度を濃くし、ガスレギュ
    レータ10により制御され、副室7にチェックバルブ1
    6から供給され、更にメタン計12からの信号によりコ
    ントローラ15を介して点火プラグ21の点火時期を調
    整し、該点火プラグ21により副室7において消化ガス
    に着火することを特徴とする副室式ガス機関の制御機
    構。
  2. 【請求項2】 有機物の醗酵により発生する消化ガスを
    燃料とする副室式ガス機関において、消化ガスタンク1
    4からの消化ガスのメタン濃度をメタン計12により検
    出し、該メタン計12の信号により、消化ガスのメタン
    濃度が低い場合に、空燃比λをリッチにすることにより
    希薄限界を避けて安定した運転を行うべく制御し、更に
    消化ガスの一部はガスコンプレッサ11により濃度を濃
    くし、ガスレギュレータ10により制御され、副室7に
    チェックバルブ16から供給することを特徴とする副室
    式ガス機関の制御機構。
  3. 【請求項3】 有機物の醗酵により発生する消化ガスを
    燃料とする副室式ガス機関において、スロットル4の下
    流側で、吸気弁との間の管内に、吸気管内圧力センサ2
    4と吸気管内温度センサ25を設け、該吸気管内圧力セ
    ンサ24と、吸気管内温度センサ25と、副室式ガス機
    関の発電機出力22の信号と、冷却水温度センサ23の
    信号をコントローラ15に送信し、該コントローラ15
    により判断して空燃比制御バルブ13の開度を調整し、
    空燃比を制御し、更に消化ガスの一部はガスコンプレッ
    サ11により濃度を濃くし、ガスレギュレータ10によ
    り制御され、副室7にチェックバルブ16から供給する
    ことを特徴とする副室式ガス機関の制御機構。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の副室式ガス
    機関の制御機構において、消化ガスのメタン濃度を測定
    するメタン計12は、消化ガスのガス供給ラ インに、温
    度センサ31と圧力計26と容積型ガスメータ27と質
    量流量計30を直列に配置し、該温度センサ31と圧力
    計26と容積型ガスメータ27の信号を容積計算用ボッ
    クス29に入力して絶対ガス流量の値を求め、該絶対ガ
    ス流量と質量流量計の検出値の差によりメタン濃度を演
    算することを特徴とする副室式ガス機関の制御機構。
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