JP2983089B2 - 拡大確認装置 - Google Patents

拡大確認装置

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JP2983089B2
JP2983089B2 JP3247212A JP24721291A JP2983089B2 JP 2983089 B2 JP2983089 B2 JP 2983089B2 JP 3247212 A JP3247212 A JP 3247212A JP 24721291 A JP24721291 A JP 24721291A JP 2983089 B2 JP2983089 B2 JP 2983089B2
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修三 五十嵐
貞雄 柿沢
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,拡大確認装置に関し,
特に,プリント板等の検査結果を拡大鏡(又は,ステレ
オスコープ)で確認する作業に用いる指示機能付き拡大
確認装置に関する。
【0002】プリント(配線)板に半導体装置等の電子
部品を半田付けにより実装した後,その半田付けの結果
がX線又は光学式等の半田付け検査装置を用いて検査さ
れる。更に,この検査の結果で,不良とされた箇所が真
の不良か否かを,拡大確認装置を用いて拡大した状態で
目視により確認される。
【0003】
【従来の技術】図6は,従来の拡大確認装置による確認
作業の概略を示す。図6において,検査装置12での検
査結果は,確認対象物3であるプリント板上での不良箇
所の位置データとして,検査結果ファイル9に格納され
。位置データは,X座標及びY座標からなる位置座標
(X,Y)で表される。一方,確認作業のため,プリン
ト板が拡大確認装置のX−Yステージ4上の所定の位置
に載置されている。この状態で,パーソナルコンピュー
タの如きコントローラ8’に検査結果ファイル9の位置
データを入力する。コントローラ8’は,X−Yステー
ジコントローラ7を介してX−Yステージ4を移動させ
ることにより,ステレオスコープ(又は,拡大鏡)1の
直下に,当該位置データの示す不良箇所を移動させる。
これにより,拡大画像が得られるので,検査員が目視に
より,当該位置データの示す不良箇所が真の不良か否か
を確認する。真の不良である場合,検査員は,当該不良
箇所を修正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
て,ステレオスコープ1によって得られる拡大画像は,
図7に示す如く,常に,不良箇所が画像の中心にくるよ
うに制御されていた。即ち,不良箇所が,拡大鏡の視野
の中心に存在するように,X−Yステージ4が移動して
いた。
【0005】ところが,同一視野内に複数の部品(チッ
プ部品等)又は複数のリード(IC等のリード)が存在
し,かつ,それらが複数の不良箇所である場合には,一
度に確認できるにも拘らず,個々の不良箇所が視野の中
心にくるようにその都度X−Yステージ4が移動してし
まう。このため,必ずX−Yステージ4の移動を伴うの
で作業効率が悪いという問題があった。また,次の目視
の対象である不良箇所が同一の視野内を移動するので,
どうしても検査員がこれに注目してしまい目の疲労度が
大きくなってしまうという問題があった。
【0006】本発明は,確認作業の効率化と検査員の目
の疲労度の低下が可能な指示機能付き拡大確認装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の原理構
成図であり,本発明による拡大確認装置を示す。図1に
おいて,X−Yステージ4は,確認対象物3であるプリ
ント板等を載置する。この確認対象物3については,予
め検査装置による検査が行われ,その検査結果により
良箇所についてのデータが検査結果ファイル9に格納さ
れている。このデータに基づいて,X−Yステージ制御
手段であるX−Yステージコントローラ7が,不良箇所
が所定の位置,即ち,表示装置であるステレオスコープ
1の直下に移動するように,X−Yステージ4を制御す
る。ステレオスコープ1は,目視による確認のため,不
良箇所を拡大した拡大画像を得る。
【0008】この拡大画像において,投光装置6が,そ
の時点で確認の対象となっている不良箇所を光(可視
光)により指示(マーキング)する。座標制御手段であ
座標コントローラ5は,不良箇所についてのデータに
基づいて,不良箇所を投光装置6からの光が指示するよ
うに,投光装置6を制御する。特に,座標コントローラ
5は,1つの拡大画像における複数の不良箇所を順次光
により指示するように,投光装置6を制御する。そし
て,この間は,X−Yステージコントローラ7が,X−
Yステージ4(即ち,確認対象物3)を移動しないよう
に制御する。
【0009】
【作用】図2は,本発明の作用説明図であり,図7と対
比されるものである。ステレオスコープ1により得られ
る拡大画像は,図2の如くになる。即ち,まず,1つの
不良箇所,例えば電子部品P1が,X−Yステージコン
トローラ7により,所定の位置,例えば拡大画像の中心
の位置に移動され,この状態で,座標コントローラ5に
より投光装置6からの光(図に示す点状の光)で現在の
確認対象であることが指示される(図の上部)。この
時,1つの拡大画像(ステレオスコープの同一視野)
内に,他の不良箇所である電子部品P2存在する。
【0010】検査員が確認を終了し,次の確認対象P2
の確認を行う指示を入力すると,座標コントローラ5の
制御により投光装置6からの光が移動し,次の時点での
確認対象である電子部品P2を指示する(図の下部)。
そして,この間,X−Yステージコントローラ7が,X
−Yステージ4を移動させることはない。
【0011】これにより,1つの拡大画像において複数
の不良箇所が存在する場合には,X−Yステージ4の移
動を伴わないので,作業効率が向上する。また,不良箇
所が同一視野内を移動することもないので,検査員の目
の疲労度を低下でき,目の疲労による検査の正確さの低
下を防止して検査結果の正確さを確保できる。更に,光
により作業員にその時点での確認対象を指示できるの
で,この点でも作業員の負担を軽くできる。
【0012】
【実施例】図1において,パーソナルコンピュータの如
き総合制御装置8は,検査結果ファイル9中の不良箇所
についてのデータを,より最適なX−Yステージ制御デ
ータ及び投光装置制御データに変換した上で,各々,X
−Yステージコントローラ7及び座標コントローラ5へ
送る。不良箇所についてのデータは,予め,確認対象物
3をその検査装置(図示せず)により検査することによ
って得る。X−Yステージコントローラ7及び座標コン
トローラ5へのデータの送出は,検査員がコンソールの
テストステップスイッチ11を押下げることにより,所
定の順に1つの不良箇所毎に行われる。このテストステ
ップスイッチ11の押下げは,図2の次対象指示を示
【0013】また,総合制御装置8には,確認(診断)
の結果が入力される。この入力は,不良箇所が真の不良
として正しいか否かを,例えば,コンソールの所定のボ
タンの押下げによって行う。否ボタンの押下げの場合,
確認対象とされた(不良)箇所は真に不良であったこと
になる。一方,正ボタンの押下げ(又は否ボタンの押下
げがない)の場合,確認対象とされた(不良)箇所は不
良ではなかったことになる。
【0014】この確認結果は,次工程,例えば修正工程
で利用される。即ち,検査結果ファイル9中のデータ
は,確認結果に基づいて,真の不良箇所のみを示すよう
に修正される。また,修正されたデータに基づいて,確
認対象物3の修正がなされる。
【0015】検査結果ファイル9中のデータは,図3に
示す如き形とされる。即ち,確認対象物3であるプリン
ト板上の不良箇所である電子部品毎に,部品No. ,型
格,位置座標を格納してなる。電子部品は,例えば,検
査装置での検査順序に従って並べられる。部品No. は,
そのプリント板内での当該電子部品の番号(プリント板
内ID)であり,ユニークなものである。型格は,メー
カの付した製品名である。これらはプリント板の修正の
ためのものである。位置座標は,第1の位置座標である
X−Yステージ座標と第2の位置座標である光指示座標
とからなる。X−Yステージ座標は,当該不良箇所又は
電子部品の確認の際(拡大画像とする際)のX−Yステ
ージ4の位置を表す。光指示座標は,拡大画像における
光による指示の位置を表す。そして,前者はX−Yステ
ージコントローラ7へ,後者は座標コントローラ5へ,
各々送られる。
【0016】図3において,確認対象(電子部品)P
1,P2及びP3のX−Yステージ座標は,(X,Y)
=(x1,y1)で共通であり,一方,光指示座標は各
々異なる。従って,これら確認対象P1,P2及びP3
の拡大画像(視野)における位置関係は,図2の如き関
係となる。
【0017】即ち,まず,X−Yステージコントローラ
7は,X−Yステージ座標(x1,y1)を与えられる
と,これにより当該座標(x1,y1)即ち確認対象P
1が拡大画像の中心にくるように,X−Yステージ4を
制御する。そして,確認対象P2およびP3のX−Yス
テージ座標も同一であるから,これらの確認の間も,X
−Yステージ4は移動しないように,制御される。
【0018】一方,座標コントローラ5は,光指示座標
(x1,y1)を与えられると,これにより当該座標
(x1,y1)即ち確認対象P1へ光により指示される
よう投光装置6を制御する。この後,検査員がテストス
テップスイッチ11を押下げるとカウンタ10の出力が
+1だけカウントアップされる。これにより,検査結果
ファイル9において製品No. が検査順に+1だけカウン
トアップされ,確認対象P2のデータが総合制御装置8
を介して送出される。座標コントローラ5は,新たな光
指示座標(x2,y2)を与えられるので,確認対象P
2を光指示する。この時,前述の如く,X−Yステージ
座標は変更がないので,X−Yステージ4は移動しな
い。
【0019】以上の如きデータ,特に,位置座標は,確
認作業の初めの段階で,総合制御装置8によって作成さ
れる。検査装置から得られる不良箇所を示すデータは,
例えば,個々の不良箇所のX座標及びY座標であり,図
3における光指示座標と同様のものである。そこで,総
合制御装置8は,これらのデータをそのまま光指示座標
とする。次に,総合制御装置8は,1つの確認対象例え
ばP1を視野(拡大画像)の中心とした場合に,その視
野に他の確認対象(不良箇所)が存在するか否かを調べ
る。例えば,図2の如く,他の確認対象P2及びP3が
存在する場合,これら確認対象P1乃至P3のX−Yス
テージ座標を,視野の中心に置いた確認対象P1の座標
(x1,y1)に統一する。
【0020】なお,このようにX−Yステージ座標を定
めることは,ステレオスコープ1の視野を定めることに
なる。X−Yステージ座標は,なるべく,ステレオスコ
ープ1による視野(拡大画像)の数が少なくなるように
(X−Yステージ4の移動回数が少なくなるように)
められる。同一視野内の確認対象の製品No. は連続とさ
れる。
【0021】図4は,光指示について示している。投光
装置6は,主に,光源61,X−Y制御ミラー62及び
63,ミラー駆動部64及び65からなる。座標コント
ローラ5は,光指示座標を総合制御装置8から受ける
と,これを用いてミラー駆動部64及び65を制御し
て,X−Y制御ミラー62及び63の方向を制御する。
これにより,レーザーダイオードの如き光源61からの
光は,X−Y制御ミラー62及び63を介して,ハーフ
ミラー2によりX−Yステージ4上の確認対象物3の不
良箇所に当たる(指示する)。従って,ステレオスコー
プ1の視野には,ハーフミラーを通して,確認対象物
3と指示光との合成画像が得られる。
【0022】座標コントローラ5は,投光装置6全体を
制御するが,例えば,光源61からの光の色を不良内容
等に応じて変更するようにしてもよい。この場合,検査
結果ファイル9のデータとして,不良箇所毎にその不良
内容を格納しておくことにより,確認対象箇所の指示と
その内容の指示とを同時に行うことができる。
【0023】図5は,拡大確認処理フローを示す。ステ
ップ1において,総合制御装置8が,検査結果ファイル
9のデータを図3に示した形にする処理の他,以後の処
理のために必要な処理を行う。ステップ2において,総
合制御装置8が,検査結果ファイル9から1つの不良箇
所のデータを読出し,変換後にX−Yステージコントロ
ーラ7及び座標コントローラ5へ送る。ステップ3にお
いて,X−Yステージコントローラ5の制御により,X
−Yステージ4が当該データに応じた位置へ移動する。
ステップ4において,座標コントローラ5の制御によ
り,投光装置6が当該データに応じた位置を光指示す
る。
【0024】以上により,確認対象を指示する光を含む
拡大画像がステレオスコープ1に得られるので,検査員
が,これについての確認を行う。そして,確認結果を正
/否ボタンにより入力し,次にテストステップスイッチ
を押下げる。
【0025】これに応じて,ステップ5において,総合
制御装置8が,正/否いずれのボタンが押下げられたか
を調べる。正ボタンが押下げられた場合,不良ではなか
ったのであるから,ステップ6において,総合制御装置
8が,検査結果ファイル9から該当データを削除する。
否ボタンが押下げられた場合,不良であったのであるか
ら,ステップ7において,総合制御装置8がこれをファ
イルに記録する。
【0026】次に,ステップ8において,総合制御装置
8が,同一視野内に他の不良箇所が存在するか否かを調
べる。存在する場合,ステップ4以下を繰り返し,存在
しない場合,ステップ2以下を繰り返す。ここで,同一
視野内における不良箇所の存在の有無の判定は,実際
は,確認処理中には行わない。この判定の結果は,予
め,ステップ1において総合制御装置8が視野データと
して作成して,テーブル形式で適当なファイルに保持し
ている。視野データとは,例えば,視野毎に存在する
確認対象(不良箇所)の数を表す。そして,ステップ8
において,総合制御装置8が当該視野の視野データを参
照し,視野データが“1”であればステップ2へ戻り,
視野データが“2”以上であれば,“−1”だけカウン
トダウンしてステップ4へ戻る。そして,全ての視野に
ついての確認処理を行って,処理を終了する。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
拡大確認装置において,確認対象を光指示すると共に,
同一視野内に複数の確認対象が存在する場合にX−Yス
テージの移動なしで光指示のみを移動することにより,
X−Yステージの移動を省略した分だけ作業効率を向上
することができ,また,同一視野内を確認対象が移動す
ることがないので検査員の目の疲労度を低下させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の作用説明図である。
【図3】検査データの説明図である。
【図4】光指示の説明図である。
【図5】拡大確認処理フローである。
【図6】従来技術説明図である。
【図7】従来技術の問題点説明図である。
【符号の説明】
1 ステレオスコープ 2 ハーフミラー 3 確認対象物 4 X−Yステージ 5 座標コントローラ 6 投光装置 7 X−Yステージコントローラ 8 総合制御装置 8’コントローラ 9 検査結果ファイル 10 カウンタ 11 テストステップスイッチ 12 検査装置 61 光源 62,63 X−Y制御ミラー 64,65 ミラー駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−186737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 確認対象物の画像により不良箇所を確認
    する拡大確認装置において, 不良箇所を光により指示する投光装置を備え, 1つの拡大画像における複数の不良箇所を順次光により
    指示することを特徴とする拡大確認装置。
  2. 【請求項2】 確認対象物の画像により不良箇所を確認
    する拡大確認装置において, 不良箇所を光により指示する投光装置と, 1つの拡大画像における複数の不良箇所を順次光により
    指示するように,前記投光装置を制御する座標制御手段
    とを備えることを特徴とする拡大確認装置。
  3. 【請求項3】 確認対象物を載置するためのX−Yステ
    ージと, 前記確認対象物の不良箇所のデータと, 前記データに基づいて,前記不良箇所が所定の位置に移
    動するように,前記X−Yステージを制御するX−Yス
    テージ制御手段と, 前記不良箇所の拡大画像を表示する表示装置と, 前記拡大画像における前記不良箇所を光により指示する
    ための投光装置と, 前記投光装置を制御する座標制御手段とを備え, 前記不良箇所が1つの拡大画像内に複数存在する場合
    に,前記座標制御手段が,前記複数の不良箇所を順次光
    により指示するように前記投光装置を制御することを特
    徴とする拡大確認装置。
  4. 【請求項4】 前記データは,前記不良箇所毎に,前記
    X−Yステージの位置を表す第1の位置座標と,前記光
    による指示の位置を表す第2の位置座標とからなり, 前記X−Yステージ制御手段は前記第1の位置座標によ
    り前記X−Yステージを制御し, 前記座標制御手段は前記第2の位置座標により前記投光
    装置を制御することを特徴とする請求項3に記載の拡大
    確認装置。
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JPH0590364A JPH0590364A (ja) 1993-04-09
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