JP2983025B2 - 光電子増倍管 - Google Patents
光電子増倍管Info
- Publication number
- JP2983025B2 JP2983025B2 JP1111447A JP11144789A JP2983025B2 JP 2983025 B2 JP2983025 B2 JP 2983025B2 JP 1111447 A JP1111447 A JP 1111447A JP 11144789 A JP11144789 A JP 11144789A JP 2983025 B2 JP2983025 B2 JP 2983025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photocathode
- dynode
- electrode
- photoelectrons
- focusing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Image-Pickup Tubes, Image-Amplification Tubes, And Storage Tubes (AREA)
- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、光電面に光が入射したときに生ずる光電子
を複数のダイノードで増倍してアノードから出力を取出
すようにした光電子増倍管に関するものである。
を複数のダイノードで増倍してアノードから出力を取出
すようにした光電子増倍管に関するものである。
「従来の技術」 第6図は、メッシュ状のダイノード(1){(1a)
(1b)…(1n)}を用いた従来の光電子増倍管を示して
いる。この光電子増倍管において、光電面(2)に例え
ば0Vの電位が印加され、第1番目のダイノード(1a)に
は約300Vの電位が印加される。第2番目以降のダイノー
ド(1b)…(1n)には次第に高くなる電位が順次印加さ
れ、アノード(3)に最も高い電位が印加される。
(1b)…(1n)}を用いた従来の光電子増倍管を示して
いる。この光電子増倍管において、光電面(2)に例え
ば0Vの電位が印加され、第1番目のダイノード(1a)に
は約300Vの電位が印加される。第2番目以降のダイノー
ド(1b)…(1n)には次第に高くなる電位が順次印加さ
れ、アノード(3)に最も高い電位が印加される。
このアノード(3){(3a)(3b)…(3n)}は、ダ
イノード(1){(1a)〜(1n)}の網目より大きい形
状で、かつ小さく区分された光電面(2){(2a)(2
b)…(2n)}に対応して設けられている。ここで、光
電面(2f)に光が入射すると、光電子を放出し、これが
第1ダイノード(1a)以下の各ダイノード(1)で2次
電子が増倍される。そして理想的には、光入射部分(2
f)に入射した光は増倍された後、対応するアノード(3
f)から出力がとり出されることが望ましい。
イノード(1){(1a)〜(1n)}の網目より大きい形
状で、かつ小さく区分された光電面(2){(2a)(2
b)…(2n)}に対応して設けられている。ここで、光
電面(2f)に光が入射すると、光電子を放出し、これが
第1ダイノード(1a)以下の各ダイノード(1)で2次
電子が増倍される。そして理想的には、光入射部分(2
f)に入射した光は増倍された後、対応するアノード(3
f)から出力がとり出されることが望ましい。
「発明が解決しようとする課題」 しかるに、従来の光電子倍増管では、一点から放出さ
れた電子は、光電子エネルギーおよびコサイン分布放出
角により広がるため、対応するアノードに到達するとは
限らないこと、また、メッシュ状のダイノードは外周囲
に支持枠(4)があるため、光電面(2)の周縁部
(5)と電子は内方へ向かってしまうことの2点に問題
点があった。
れた電子は、光電子エネルギーおよびコサイン分布放出
角により広がるため、対応するアノードに到達するとは
限らないこと、また、メッシュ状のダイノードは外周囲
に支持枠(4)があるため、光電面(2)の周縁部
(5)と電子は内方へ向かってしまうことの2点に問題
点があった。
さらに詳しくは、第6図に示すように、光電面(2)
のある光入射部分(2f)に入射した光は光電面(2f)で
光電子を放出するが、光電面(2)とダイノード(1)
間が平行電界の場合、ある1点で放出された光電子は、
光電子エネルギーおよびコサイン分布放出角により、広
がってしまう。これらの現象は、ダイノード(1a)〜
(1n)同士間、最終ダイノード(1n)とアノード(3)
間でも、2次電子エネルギーのコサイン分布放出角によ
って増倍してゆく過程でピラミッドのように広がってし
まい、カソードの入射位置を保持して信号を出力でき
ず、入射位置(2f)に対向したアノード(3f)に入射光
に対応した出力が得られない。
のある光入射部分(2f)に入射した光は光電面(2f)で
光電子を放出するが、光電面(2)とダイノード(1)
間が平行電界の場合、ある1点で放出された光電子は、
光電子エネルギーおよびコサイン分布放出角により、広
がってしまう。これらの現象は、ダイノード(1a)〜
(1n)同士間、最終ダイノード(1n)とアノード(3)
間でも、2次電子エネルギーのコサイン分布放出角によ
って増倍してゆく過程でピラミッドのように広がってし
まい、カソードの入射位置を保持して信号を出力でき
ず、入射位置(2f)に対向したアノード(3f)に入射光
に対応した出力が得られない。
また、第7図に示すように、メッシュ状のダイノード
には、外周に補強用の支持枠(4)があるため、光電面
の有効面(A)に対してダイノード(1)の有効面
(B)は、小さくなる。管体(6)の周縁のある1点
(2a)から入射した光による光電子は側管の影響を受
け、管体(6)のやや内側にある1点(2b)から入射し
た光による光電子第1ダイノード(1a)の重合した場所
に入射してしまう。このため、光電面(2)における入
射位置を保持しつつ該当するアノード(3)から出力を
得ることができない。光入射の有効面(A)を小さくす
れば直線的に送ることができるが、この種の光電子増倍
管は、光入射面を平面的にして大きくするため複数個を
並べて使用される。このような場合、光入射の有効面
(A)を小さくすると、外周縁部にデッドゾーンができ
て不都合である。また、支持枠(4)だけを外方へ突出
させると、光電子増倍管を並べて使用することができな
くなる。
には、外周に補強用の支持枠(4)があるため、光電面
の有効面(A)に対してダイノード(1)の有効面
(B)は、小さくなる。管体(6)の周縁のある1点
(2a)から入射した光による光電子は側管の影響を受
け、管体(6)のやや内側にある1点(2b)から入射し
た光による光電子第1ダイノード(1a)の重合した場所
に入射してしまう。このため、光電面(2)における入
射位置を保持しつつ該当するアノード(3)から出力を
得ることができない。光入射の有効面(A)を小さくす
れば直線的に送ることができるが、この種の光電子増倍
管は、光入射面を平面的にして大きくするため複数個を
並べて使用される。このような場合、光入射の有効面
(A)を小さくすると、外周縁部にデッドゾーンができ
て不都合である。また、支持枠(4)だけを外方へ突出
させると、光電子増倍管を並べて使用することができな
くなる。
本発明は、管体の有効面を大きくとり、かつ光の入射
位置とアノードとを対応させて出力をとり出せるように
したものを得ることを目的とするものである。
位置とアノードとを対応させて出力をとり出せるように
したものを得ることを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、一定間隔で区分された光電面と、この光電
面に平行に配置され、この光電面の有効面より小さな有
効面の複数段のメッシュ状ダイノードと、前記光電面と
ダイノードの間に配置された光電子を集束するための集
束電極とを具備し、前記光電面に光が入射したときに光
電子を放出し、前記ダイノードにより2次電子を増倍し
てアノードから出力を取出すものにおいて、前記集束電
極は、前記光電面の各区分毎の放出面であって、光電子
の流れの下流方向に臨接された複数の突出電極と、この
突出電極のさらに下流側に設けられた複数の中間電極と
からなり、この複数の中間電極の相互の間隔は、光電子
の入射面における周辺部分の間隔が中央部分の間隔より
小さくなるように配置してなることを特徴とする光電子
増倍管である。
面に平行に配置され、この光電面の有効面より小さな有
効面の複数段のメッシュ状ダイノードと、前記光電面と
ダイノードの間に配置された光電子を集束するための集
束電極とを具備し、前記光電面に光が入射したときに光
電子を放出し、前記ダイノードにより2次電子を増倍し
てアノードから出力を取出すものにおいて、前記集束電
極は、前記光電面の各区分毎の放出面であって、光電子
の流れの下流方向に臨接された複数の突出電極と、この
突出電極のさらに下流側に設けられた複数の中間電極と
からなり、この複数の中間電極の相互の間隔は、光電子
の入射面における周辺部分の間隔が中央部分の間隔より
小さくなるように配置してなることを特徴とする光電子
増倍管である。
「作用」 集束電極は、光電面を等しく区分し、かつ光電子放出
面側に突出して設けた突出電極と、光電面とダイノード
の中間に設けた中間電極とからなる。この集束電極は、
光電面のある位置から放出された光電子を第1ダイノー
ドの対応する位置へ集束させる。つまり、光電面の面積
よりも第1ダイノードの面積が小さくても集束電極によ
り光電子が目的の位置へ集束される。
面側に突出して設けた突出電極と、光電面とダイノード
の中間に設けた中間電極とからなる。この集束電極は、
光電面のある位置から放出された光電子を第1ダイノー
ドの対応する位置へ集束させる。つまり、光電面の面積
よりも第1ダイノードの面積が小さくても集束電極によ
り光電子が目的の位置へ集束される。
「実施例」 以下、本発明の第1実施例を第1図ないし第3図に基
づき説明する。なお、第6図と同一部分は同一符号とす
る。
づき説明する。なお、第6図と同一部分は同一符号とす
る。
(6)は正面が4角形の透明ガラスの管体で、この管
体(6)の光入射面(7)および光電面(2)な、縦枠
(8)と横枠(9)で等間隔に区分されている。前記入
射面(7)の内側面には、光電面(2)が設けられると
ともに、前記縦枠(8)には光電子放出面側に突出して
光電子集束用の突出電極(10)が設けられている。
体(6)の光入射面(7)および光電面(2)な、縦枠
(8)と横枠(9)で等間隔に区分されている。前記入
射面(7)の内側面には、光電面(2)が設けられると
ともに、前記縦枠(8)には光電子放出面側に突出して
光電子集束用の突出電極(10)が設けられている。
前記光電面(2)から所定だけ離れてメッシュ状のダ
イノード(1)が複数段設けられている。これらのダイ
ノード(1)は、周囲を支持枠(4)で支持されている
ため、有効面(B)は光電面(2)の有効面(A)より
狭くなる。しかるに、光電子をこの狭いダイノード
(1)上の特定位置に集束させるため、さらに中間電極
(11)を設ける。この中間電極(11)は入射面の中央部
分(Pi)が等間隔で、周辺部分(P0)ではやや狭い不均
一間隔になっている。不均一間隔の設定方法は後述す
る。この中間電極(11)と前記突出電極(10)とで集束
電極(12)が構成される。
イノード(1)が複数段設けられている。これらのダイ
ノード(1)は、周囲を支持枠(4)で支持されている
ため、有効面(B)は光電面(2)の有効面(A)より
狭くなる。しかるに、光電子をこの狭いダイノード
(1)上の特定位置に集束させるため、さらに中間電極
(11)を設ける。この中間電極(11)は入射面の中央部
分(Pi)が等間隔で、周辺部分(P0)ではやや狭い不均
一間隔になっている。不均一間隔の設定方法は後述す
る。この中間電極(11)と前記突出電極(10)とで集束
電極(12)が構成される。
(3)はアノードで、このアノード(3)は、ダイノ
ード(1)の網目より大きい形状である。
ード(1)の網目より大きい形状である。
前記中間電極(11)の不均一間隔は、つぎのような方
法で決定される。ここで、A:光電面(2)の有効面、 B:ダイノード(1)の有効面、 C:光電面(2)から第1ダイノード(1a)までの光電面
感度が均一になる距離、 D:管体(6)の内壁と支持枠(4)の間隙、 E:中間電極(11)の光電面(2)からの距離、 M:光電面有効面Aに対するダイノード有効面Bの縮小
率、 N:光電面(2)の周辺部Xに対するダイノードの周辺部
Yの縮小率、 S:光入射面(7)の1区分、 X:光電面(2)の周辺であって、縁部からCに近い位置
の縦枠(8)までの距離、 Y:ダイノード(1)の電位が不均一になる周辺部、Z6:
ダイノード(1)の最縁部の間隔、 Z5:ダイノードの最縁部から2番目の間隔、 Z4:ダイノードの最縁部から3番目の間隔、 とする。A,B,C,D,Sは、予め与えられている。Eは、
第1図において、中心付近から放出された光電子の広が
りが第1ダイノード(1a)上で狭くなるような位置であ
る。Mは、AとBから設定される。Xは、Cに最も近い
位置の縦枠(8)までの距離で、この例では、周辺部3
個の間隔となる。Yは前記縦枠(8)の垂直線から支持
枠(4)までの間隔である。NはXとYから設定され
る。
法で決定される。ここで、A:光電面(2)の有効面、 B:ダイノード(1)の有効面、 C:光電面(2)から第1ダイノード(1a)までの光電面
感度が均一になる距離、 D:管体(6)の内壁と支持枠(4)の間隙、 E:中間電極(11)の光電面(2)からの距離、 M:光電面有効面Aに対するダイノード有効面Bの縮小
率、 N:光電面(2)の周辺部Xに対するダイノードの周辺部
Yの縮小率、 S:光入射面(7)の1区分、 X:光電面(2)の周辺であって、縁部からCに近い位置
の縦枠(8)までの距離、 Y:ダイノード(1)の電位が不均一になる周辺部、Z6:
ダイノード(1)の最縁部の間隔、 Z5:ダイノードの最縁部から2番目の間隔、 Z4:ダイノードの最縁部から3番目の間隔、 とする。A,B,C,D,Sは、予め与えられている。Eは、
第1図において、中心付近から放出された光電子の広が
りが第1ダイノード(1a)上で狭くなるような位置であ
る。Mは、AとBから設定される。Xは、Cに最も近い
位置の縦枠(8)までの距離で、この例では、周辺部3
個の間隔となる。Yは前記縦枠(8)の垂直線から支持
枠(4)までの間隔である。NはXとYから設定され
る。
以上のデータから先ずZ6=M・N・Sを求める。この
Z6が求められると、Z5とZ4は第4図の斜めの線上に略の
ってくるので、つぎの式から求められる。
Z6が求められると、Z5とZ4は第4図の斜めの線上に略の
ってくるので、つぎの式から求められる。
Z5=Z6+(1/3)・(S−Z6)=(1/3)・(S+2Z6) Z4=Z6+(2/3)・(S−Z6)=(1/3)・(2S+Z6) なお、Z3,Z2,Z1は、光電面(2)の中心部の縦枠
(8)からの垂線上にあり、Z3=Z2=Z1=Sである。
(8)からの垂線上にあり、Z3=Z2=Z1=Sである。
このようにして、Z6〜Z1を決定し、これらの点と対応
する光電面(2)の縦枠(8)とを結んだ線と前記Eと
の交点が中間電極(11)の各位置となる。
する光電面(2)の縦枠(8)とを結んだ線と前記Eと
の交点が中間電極(11)の各位置となる。
アノード(3)は、前記Z6〜Z1に対応した間隔で設け
られる。
られる。
なお、第1図、第3図および第5図において、各突出
電極(10)から各中間電極(11)を経て各アノード
(3)の網目の間を通る線であって、周辺部分(P0)で
一部屈折し、中央部分(P1)で直線をなす線は、それぞ
れ各部の間隔を説明するための線であって、構造上存在
する線ではない。
電極(10)から各中間電極(11)を経て各アノード
(3)の網目の間を通る線であって、周辺部分(P0)で
一部屈折し、中央部分(P1)で直線をなす線は、それぞ
れ各部の間隔を説明するための線であって、構造上存在
する線ではない。
以上のような構成において、入射した光は、光電面
(2)で光電子が放出され、第1のダイノード(1a)へ
送られる。このとき光電面(2)の内側の突出電極(1
0)により光電子は広がりが抑えられ、中間電極(11)
へ送られる。この中間電極(11)のうち中心部では略直
線的に進み第1ダイノード(1a)の対応する位置(Z1,Z
2,Z3)で狭くなって入射する。中間電極(11)のうち周
辺部(X)では光電子は方向をやや変えられて第1ダイ
ノード(1a)の対応する位置(Z4,Z5,Z6)へ入射する。
(2)で光電子が放出され、第1のダイノード(1a)へ
送られる。このとき光電面(2)の内側の突出電極(1
0)により光電子は広がりが抑えられ、中間電極(11)
へ送られる。この中間電極(11)のうち中心部では略直
線的に進み第1ダイノード(1a)の対応する位置(Z1,Z
2,Z3)で狭くなって入射する。中間電極(11)のうち周
辺部(X)では光電子は方向をやや変えられて第1ダイ
ノード(1a)の対応する位置(Z4,Z5,Z6)へ入射する。
この第1ダイノード(1a)からは、2次電子が放出さ
れ、順次複数のダイノード(1b)…(1n)で増倍されて
対応する位置のアノード(3)から出力が取り出され
る。
れ、順次複数のダイノード(1b)…(1n)で増倍されて
対応する位置のアノード(3)から出力が取り出され
る。
前記実施例では、突出電極(10)を光電面(2)の光
電子放出面だけに設け、中間電極(11)を光電面(2)
と第1ダイノード(1a)との間にだけ設けたが、第3図
に示すように突出電極(10a)(10b)…(10n)を各ダ
イノード(1a)(1b)…(1n)の光電子の流れの下流側
それぞれに設け、中間電極(11a)(11b)…(11n)を
各ダイノード(1)相互間、最終ダイノード(1n)とア
ノード(3)との間にそれぞれ設ければより一層の集束
効果が生ずる。
電子放出面だけに設け、中間電極(11)を光電面(2)
と第1ダイノード(1a)との間にだけ設けたが、第3図
に示すように突出電極(10a)(10b)…(10n)を各ダ
イノード(1a)(1b)…(1n)の光電子の流れの下流側
それぞれに設け、中間電極(11a)(11b)…(11n)を
各ダイノード(1)相互間、最終ダイノード(1n)とア
ノード(3)との間にそれぞれ設ければより一層の集束
効果が生ずる。
前記実施例では、集束電極(12)を構成する突出電極
(10)と中間電極(11)を横方向一直線状に配置した。
しかし、これに限られるものではなく、第5図に示すよ
うに、突出電極(10)の長さを周辺部(X)にゆくに従
って長く形成し、また、中間電極(11)についても曲率
をもって配置するようにしてもよい。この場合におい
て、光電面(2)の1区分の間隔Sは、全面で等しいか
ら、第1ダイノード(1a)の1区分ZもBを等分にして
同じ縮小率とする。アノード(3)についても等分して
配置される。
(10)と中間電極(11)を横方向一直線状に配置した。
しかし、これに限られるものではなく、第5図に示すよ
うに、突出電極(10)の長さを周辺部(X)にゆくに従
って長く形成し、また、中間電極(11)についても曲率
をもって配置するようにしてもよい。この場合におい
て、光電面(2)の1区分の間隔Sは、全面で等しいか
ら、第1ダイノード(1a)の1区分ZもBを等分にして
同じ縮小率とする。アノード(3)についても等分して
配置される。
「発明の効果」 一般に、メッシュ状のダイノードには、外周に補強用
の支持枠があるため、光電面の有効面に対してダイノー
ドの有効面は、小さくなる。管体の周縁のある1点から
の入射光による光電子は、側管の影響を受け、管体のや
や内側にある1点からの入射光による光電子の第1ダイ
ノードの重合した場所に入射してしまう。このため、光
電面における入射位置を保持しつつ該当するアノードか
ら出力を得ることができない。
の支持枠があるため、光電面の有効面に対してダイノー
ドの有効面は、小さくなる。管体の周縁のある1点から
の入射光による光電子は、側管の影響を受け、管体のや
や内側にある1点からの入射光による光電子の第1ダイ
ノードの重合した場所に入射してしまう。このため、光
電面における入射位置を保持しつつ該当するアノードか
ら出力を得ることができない。
本発明は上述のように、光電面、ダイノード間および
/またはダイノード相互間、ダイノードとアノード間
に、それぞれ複数の突出電極と複数の中間電極とからな
る集束電極を設け、複数の中間電極の相互の間隔は、光
電子の入射面における周辺部分の間隔が中央部分の間隔
より小さくなるように配置したので、光電面のある一点
に入射した光による光電子は、広がることなく該当する
ダイノードで増倍されて所定のアノードから出力が取り
出される。また、光電面の有効面に対し、ダイノードの
有効面が小さくても各入射点とダイノードおよびアノー
ドとを対応させることができるため、光電子増倍管を並
べて使用したときに、デッドゾーンが極めて少なくな
り、光の入射位置の分解能がより一層正確になるという
効果を有する。
/またはダイノード相互間、ダイノードとアノード間
に、それぞれ複数の突出電極と複数の中間電極とからな
る集束電極を設け、複数の中間電極の相互の間隔は、光
電子の入射面における周辺部分の間隔が中央部分の間隔
より小さくなるように配置したので、光電面のある一点
に入射した光による光電子は、広がることなく該当する
ダイノードで増倍されて所定のアノードから出力が取り
出される。また、光電面の有効面に対し、ダイノードの
有効面が小さくても各入射点とダイノードおよびアノー
ドとを対応させることができるため、光電子増倍管を並
べて使用したときに、デッドゾーンが極めて少なくな
り、光の入射位置の分解能がより一層正確になるという
効果を有する。
第1図は本発明による光電倍増管の第1実施例を示すI
−I線断面図、第2図同上正面図、第3図は第2実施例
の拡大断面図、第4図は不均一部分の区分説明図、第5
図は本発明の第3実施例の断面図、第6図および第7図
は従来の光電子増倍管の動作説明図である。 (1)……ダイノード、(2)……光電面、(3)……
アノード、(4)……支持枠、(6)……管体、(7)
……光入射面、(8)……縦枠、(9)……横枠、(1
0)……突出電極、(11)……中間電極、(12)……集
束電極。
−I線断面図、第2図同上正面図、第3図は第2実施例
の拡大断面図、第4図は不均一部分の区分説明図、第5
図は本発明の第3実施例の断面図、第6図および第7図
は従来の光電子増倍管の動作説明図である。 (1)……ダイノード、(2)……光電面、(3)……
アノード、(4)……支持枠、(6)……管体、(7)
……光入射面、(8)……縦枠、(9)……横枠、(1
0)……突出電極、(11)……中間電極、(12)……集
束電極。
Claims (4)
- 【請求項1】一定間隔で区分された光電面と、この光電
面に平行に配置され、この光電面の有効面より小さな有
効面の複数段のメッシュ状ダイノードと、前記光電面と
ダイノードの間に配置された光電子を集束するための集
束電極とを具備し、前記光電面に光が入射したときに光
電子を放出し、前記ダイノードにより2次電子を増倍し
てアノードから出力を取出すものにおいて、前記集束電
極は、前記光電面の各区分毎の放出面であって、光電子
の流れの下流方向に臨接された複数の突出電極と、この
突出電極のさらに下流側に設けられた複数の中間電極と
からなり、この複数の中間電極の相互の間隔は、光電子
の入射面における周辺部分の間隔が中央部分の間隔より
小さくなるように配置してなることを特徴とする光電子
増倍管。 - 【請求項2】光電面と第1段のダイノードの間に設けら
れた中間電極の間隔は、光電子の入射面における中央部
分では光電面の区分と等間隔で配置し、周辺部分では中
央部分より順次狭くなるように配置してなることを特徴
とする請求項(1)記載の光電子増倍管。 - 【請求項3】光電面と第1段のダイノードの間に設けら
れた中間電極の間隔は、前記ダイノードの全体を前記光
電面の区分に対し同一比率で縮小して区分し、突出電極
の長さを中心部が短かく、周辺にゆくに従い長くすると
ともに、中間電極を所定の曲率をもって配置してなる請
求項(1)記載の光電子増倍管。 - 【請求項4】第2段以降の各ダイノード相互間と、最終
段ダイノードとアノード間に、光電面と第1段のダイノ
ードとに配置した集束電極と同様の間隔で集束電極を配
置してなる請求項(1)、(2)又は(3)記載の光電
子増倍管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111447A JP2983025B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 光電子増倍管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111447A JP2983025B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 光電子増倍管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02291653A JPH02291653A (ja) | 1990-12-03 |
JP2983025B2 true JP2983025B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=14561435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1111447A Expired - Fee Related JP2983025B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 光電子増倍管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983025B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627470B2 (ja) * | 2005-09-27 | 2011-02-09 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光電子増倍管 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1111447A patent/JP2983025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02291653A (ja) | 1990-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1995032518A1 (en) | Photomultiplier tube with an avalanche photodiode, a flat input end and conductors which simulate the potential distribution in a photomultiplier tube having a spherical-type input end | |
JPH06103959A (ja) | 光電子増倍管の集合装置 | |
JP3392240B2 (ja) | 電子増倍管 | |
JP2925020B2 (ja) | 光電子増倍管 | |
JPH06111757A (ja) | 光電子増倍管 | |
JP3372584B2 (ja) | ストリーク管 | |
JP2983025B2 (ja) | 光電子増倍管 | |
US4937506A (en) | Photomultiplier tube using means of preventing divergence of electrons | |
US7285783B2 (en) | Multi-anode type photomultiplier tube and radiation detector | |
JPH1040826A (ja) | カラー陰極線管用シャドウマスク | |
US3771004A (en) | Reflective multiplier phototube | |
JPH02295053A (ja) | 高い収集均一性を有する高速光電子増倍管 | |
JPS6059700B2 (ja) | 電子管 | |
JPH03147240A (ja) | 光電子増倍管 | |
JP2670702B2 (ja) | 光電子増倍管 | |
US4143291A (en) | Dynode for a photomultiplier tube | |
JPS59167946A (ja) | 光電子増倍管 | |
JP3056771B2 (ja) | 電子増倍管 | |
US5189338A (en) | Photomultiplier tube having reduced tube length | |
JPS59108254A (ja) | 光電子増倍管 | |
JPH0231457B2 (ja) | ||
USRE30249E (en) | Electron discharge device including an electron emissive electrode having an undulating cross-sectional contour | |
JPH06314550A (ja) | 電子増倍管 | |
US2255801A (en) | Electron image device | |
KR950004348A (ko) | 칼라음극선관용 전자총 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |