JP2982560B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP2982560B2
JP2982560B2 JP5150268A JP15026893A JP2982560B2 JP 2982560 B2 JP2982560 B2 JP 2982560B2 JP 5150268 A JP5150268 A JP 5150268A JP 15026893 A JP15026893 A JP 15026893A JP 2982560 B2 JP2982560 B2 JP 2982560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工槽内に供給され
た加工液が加工槽側面に設けられた下部アームの貫通穴
から漏洩するのを防止する型彫放電加工装置、ワイヤ放
電加工装置等の放電加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のワイヤ放電加工装置の概
要斜視図である。図において、1はベース、2はベース
1に立設したコラム、3はワイヤ電極案内腕、4はワイ
ヤ電極案内腕3に対応する下部案内腕、5はワイヤ電
極、6はワイヤ電極5を巻回したスプール、7はワイヤ
電極案内腕3側のローラ、8は下部案内腕4側のロー
ラ、9はワイヤ電極5の巻取りスプール、10は被加工
物、11は被加工物10の一方の保持具、12は被加工
物10の他方の保持具、13は加工槽、14はX軸方向
に駆動するサーボモータ、15はY軸方向に駆動するサ
ーボモータ、16はX軸方向の運動方向、17はY軸方
向の運動方向、18XはX軸方向の送り台、18YはY
軸方向の送り台、19は加工槽13を構成するコラム2
側のパネル、20はシーリングのためのパネル、21は
開口部である。
【0003】図13は従来のワイヤ放電加工装置の加工
槽の後部の概要を示す要部断面図である。また、図14
は図13のC−C矢視断面図である。図において、22
は下部案内腕4が加工槽13との相対移動を許容するシ
ーリング構造、23は中間に介在させた板、24は下部
案内腕4が挿通している管状部材、25は下部案内腕4
と管状部材24との間の環状シール、26は下部案内腕
4と管状部材24との間の環状シール、27はフレキシ
ブルシール、28はフレキシブルシール、32は保持プ
ロング、33は保持プロング、34はタンク底、35は
案内を兼たスペーサ部材、36は溝、37は戻しライン
である。
【0004】次に、従来のワイヤ放電加工装置の動作に
ついて説明する。図12に示すように、ベース1は一対
のワイヤ電極案内腕3及び下部案内腕4を設けたコラム
2を有している。ワイヤ電極5はスプール6から供給さ
れ、ローラ7及びローラ8を通った後に巻取りスプール
9に巻き取られる。被加工物10は加工液を充たした加
工槽13の内部に取付けられている保持具11及び保持
具12に保持されている。加工槽13は、送り台18
X,18Yの頂部と一体に作られており、矢印16及び
矢印17に示すように、ワイヤ電極5に対して2つの直
角方向に変位できるようになっている送り台18X,1
8Yは、図示しない数値制御ユニットの制御により一対
のサーボモータ14及びサーボモータ15によって駆動
される。加工槽13の後壁は互いに平行な2枚のパネル
19及び20によって形成されており開口部21を通し
て下側に下部案内腕4が突出ている。また、図13及び
図14のシーリング機構22によって、加工槽13を満
たしている加工液が開口部21を通して流出しないよう
にしている。
【0005】シーリング機構22は2枚のパネル19及
びパネル20の間を滑動できるように配置されている板
23を備え、この板23には溶接され、その両側に突出
している管状部材24が設けられている。管状部材24
内の適切な溝のなかに一体の環状シール25及び環状シ
ール26を配置して、管状部材24の内部と管状部材2
4を通して往復運動する下部案内腕4の周縁面との間に
耐漏洩継手を構成させてある。一対のフレキシブルシー
ル27及びフレキシブルシール28が、板23の各面と
パネル19及びパネル20の対応表面との間の空間内に
ダムを形成するように、板23の両面に取付けてある。
更に、板23には一対の保持プロング32及び保持プロ
ング33が設けてあって加工槽13の底34と滑り係合
しており、また、3本の案内兼スペーサ部材35が板2
3とパネル19及びパネル20との間の間隔を保ってい
る。板23及びパネル20の下の加工槽13には環状シ
ール25及び環状シール26、フレキシブルシール27
及びフレキシブルシール28を通して漏洩した液をとら
えるための溝36が設けられている。なお、戻しライン
37は、シーリング機構22を通して溝36内へ漏洩す
る加工液を収容し、図示しないポンプによって加工槽1
3の内部に戻す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤカット放
電加工装置においては、加工槽13側面の開口部21及
び下部案内腕4のまわりのシール部を構成するフレキシ
ブルシール27とフレキシブルシール28のシール部材
相互の滑りによるため、被加工物10との相対移動時に
シール部の摩擦抵抗により負荷が発生し、加工槽13等
の機械本体及び下部案内腕4に歪みが発生し、加工精度
や送り精度が悪くなったり、また、シール部からの漏洩
を完全に防止することができず、漏洩した加工液の回収
機構が必要となる。
【0007】そこで、この発明は、加工液の漏洩を防止
し、加工液の回収機構を設ける必要のない放電加工装置
の提供を第1の課題とするものである。また、加工液の
漏洩防止が長期に渡ることを第2の課題とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる放電加
工装置は、加工槽を貫通する案内腕のシール構成部材
を、前記加工槽の壁面に形成され、案内腕が貫通する長
穴開口部に第1のフランジを取り付けた第1のジャバラ
状自在継手と、前記案内腕の基部に第2のフランジを取
り付けた第2のジャバラ状自在継手とから構成し、更
に、前記第1のジャバラ状自在継手と第2のジャバラ状
自在継手との間を夫々フランジを介してジャバラ状シー
ル部材で接続し、前記第1のフランジと、前記第1のジ
ャバラ状自在継手とジャバラ状シール部材間のフランジ
とをリンク機構のリンク腕に接続すると共に、前記第2
のフランジと、前記第2のジャバラ状自在継手とジャバ
ラ状シール部材間のフランジとをリンク機構のリンク腕
に接続するものである。
【0009】請求項2にかかる放電加工装置は、加工槽
を貫通する案内腕のシール構成部材をその両端をジャバ
ラ状のリンク動作自在の自在継手とし、リンク動作自在
の自在継手の間に案内腕の長さ方向にのみ伸縮自在とし
たジャバラ状シール部材を介在させたものである。
【0010】請求項3にかかる放電加工装置は、加工槽
に収容した加工液を加工槽を貫通する案内腕のジャバラ
状シール部材内を通り排出するものである。
【0011】
【作用】請求項1においては、加工槽側面を案内腕を挿
通させ、加工槽と案内腕の間のシール構成部材を、ジャ
バラ状シール部材により行なう。これにより加工槽と案
内腕との相対移動に対しシール効果が確保できる。
【0012】請求項2においては、加工槽を貫通する案
内腕のシール構成部材を、その両端をジャバラ状のリン
ク動作自在の自在継手とし、リンク動作自在の自在継手
の間に案内腕の長さ方向にのみ伸縮自在としたジャバラ
状シール部材を介在させ、リンク動作自在のジャバラ状
に形成した自在継手により、作用する方向性を決定し、
ジャバラ状シール部材は案内腕の長さ方向に伸縮自在と
したものである。
【0013】請求項3においては、加工槽に収容した加
工液を、加工槽を貫通する案内腕のジャバラ状シール部
材内を通り排出されるものであり、ジャバラ状シール部
材内の加工液に澱みができない。
【0014】
【実施例】以下、この発明の放電加工装置をワイヤ放電
加工装置に適用した実施例について、図を用いて説明す
る。図中、従来例と同一符号及び記号は従来例の構成部
分と同一または相当する構成部分を示すものであるか
ら、ここでは重複する説明を省略する。 〈実施例1〉 図1はこの発明の第一実施例によるワイヤ放電加工装置
の概念図であり、また、図2は同じくワイヤ放電加工装
置のシール部の断面図である。そして、図3は同じくワ
イヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動させた
場合の平面図で、図4は同じくワイヤ放電加工装置の下
部案内腕を垂直及び水平方向に移動させた場合の平面図
である。
【0015】図1及び図2において、51は合成ゴムま
たは合成樹脂からなる長円状の断面を持つジャバラ状シ
ール部材、52は加工槽13の壁面に設けられた長穴開
口部である。また、61はジャバラ状シール部材51の
両端のフランジ、62は取り付けボルトである。図3及
び図4において、71,72は加工槽13の移動方向を
示す矢印であり、また、81,82も加工槽13の移動
方向を示す矢印である。
【0016】次に、この構成に基くワイヤ放電加工装置
の動作について説明する。図1に示すように、加工槽1
3の壁面に設けられた長穴開口部52を塞ぐように長円
断面を持つジャバラ状シール部材51の一端のフランジ
61を取り付け、もう一端のフランジ61をベース1に
立設したコラム2の下部案内腕4の基部に取り付ける。
また、図2に示すように、ジャバラ状シール部材51及
びその内部の加工液の重量は下部案内腕4の基部のコラ
ム2側で支えられる。ジャバラ状シール部材51の両端
はフランジ61が設けられ取り付けボルト62により加
工槽13及びコラム2に取り付けている。また、図3
は、加工槽13が矢印71(X方向とする)、矢印72
(Y方向とする)に移動したときのジャバラ状シール部
材51の状態を示す。そして、図4は、加工槽13が矢
印81(X方向とする)、矢印82(Y方向とする)の
方向に移動したときのジャバラ状シール部材51の状態
を示す。ジャバラ状シール部材51はY方向の位置変化
をジャバラ部の伸縮により吸収し、X方向の位置変化に
はジャバラの各段毎の横方向のずれを吸収する。
【0017】このように、本実施例の放電加工装置は、
被加工物10とワイヤ電極5等の電極の間にパルス状の
電圧を印加し、加工槽13内の加工液中でワイヤ電極5
等の電極の位置をワイヤ電極案内腕3と共同して移動さ
せる下部案内腕4からなる案内腕と被加工物10の相対
移動によって、被加工物10を放電加工するワイヤ放電
加工装置等の放電加工装置において、前記加工槽13を
貫通する下部案内腕4からなる案内腕のシール構成部材
は、前記加工槽13から下部案内腕4からなる案内腕の
取り付け基部までをジャバラ状シール部材51により行
なうものである。したがって、加工槽13側面を下部案
内腕4からなる案内腕を挿通させ、加工槽13と下部案
内腕4からなる案内腕の間のシール構成部材をジャバラ
状シール部材51により行なう。これにより加工槽13
と下部案内腕4からなる案内腕との相対移動に対しシー
ル効果が確保でき、加工液の漏洩を防止できるから、加
工液の回収機構を設ける必要がなくなる。更に、加工槽
13の移動に伴う摩擦抵抗の負荷がほとんどなく高精度
の装置となる。なお、本実施例においては、ワイヤ電極
案内腕3及び下部案内腕4でワイヤ電極5を支持し、放
電加工を行なうワイヤ放電加工装置について説明した
が、この発明を実施する場合には、下部案内腕4からな
る案内腕に型彫用電極を取り付けた態様とすることがで
きる。即ち、この実施例ではワイヤ放電加工装置につい
て説明したが、この発明を実施する場合には、型彫放電
加工装置として実施することもできる。
【0018】〈実施例2〉 図5はこの発明の放電加工装置の第二実施例によるワイ
ヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動させた場
合の平面図、図6は同じく第二実施例によるワイヤ放電
加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動させた場合のシ
ール部の断面図である。図5及び図6において、51は
合成ゴムまたは合成樹脂からなる長円状の断面を持つジ
ャバラ状シール部材、61Aはジャバラ状シール部材5
1の両端のフランジである。91はジャバラ状の自在継
手で、91aはその一端に接続されたフランジ、92は
ジャバラ状の自在継手で、92aはその一端に接続され
たフランジである。また、ジャバラ状の自在継手91の
他端に接続されたフランジはジャバラ状シール部材51
のフランジ61Aで共通となっている。同じく、ジャバ
ラ状の自在継手92の他端に接続されたフランジはジャ
バラ状シール部材51のフランジ61Aで共通となって
いる。そして、93は加工槽13に取り付けた取り付け
腕、94はコラム2に取り付けた取り付け腕、61Bは
フランジ61Aに一体に形成されたリンク腕部、97、
98はピンである。
【0019】次に、この構成に基くワイヤ放電加工装置
の動作について説明する。ジャバラ状シール部材51と
加工槽13間にジャバラ状の自在継手91が設けられ、
加工槽13に取り付けた取り付け腕93とフランジ61
Aに一体に形成されたリンク腕部61Bはピン97で接
続されており、それらはリンク機構を構成している。ま
た、ジャバラ状シール部材51とコラム2間にジャバラ
状の自在継手92が設けられ、コラム2に取り付けた取
り付け腕94とフランジ61Aに一体に形成されたリン
ク腕部61Bはピン98で接続されており、それらはリ
ンク機構を構成している。前記リンク機構を構成するリ
ンク腕部61Bは、取り付け腕93または取り付け腕9
4と回転可能なようにピン97またはピン98で接続さ
れている。加工槽13がX方向に変位した場合、ジャバ
ラ状の自在継手91及びジャバラ状の自在継手92によ
り、ピン97及びピン98を中心として加工槽13側の
フランジ61Aがコラム2側に向かい、コラム2側のフ
ランジ61Aが加工槽13側に向い、これによりX方向
の変位を吸収する。
【0020】このように、本実施例の放電加工装置は、
被加工物10とワイヤ電極5等の電極の間にパルス状の
電圧を印加し、加工槽13内の加工液中でワイヤ電極5
等の電極の位置をワイヤ電極案内腕3と共同して移動さ
せる下部案内腕4からなる案内腕と被加工物10の相対
移動によって、被加工物10を放電加工するワイヤ放電
加工装置等の放電加工装置において、前記加工槽13を
貫通する案内腕のシール構成部材は、その両端をリンク
動作自在のジャバラ状に形成した自在継手91,92と
し、前記リンク動作自在の自在継手91と自在継手92
の間に伸縮自在のジャバラ状シール部材51を介在させ
たものである。したがって、加工槽13側面を下部案内
腕4からなる案内腕を挿通させ、加工槽13と下部案内
腕4からなる案内腕の間のシール構成部材を一体のジャ
バラ状シール部材51により行なう。これにより加工槽
13と下部案内腕4からなる案内腕との相対移動に対し
シール効果が確保でき、加工液の漏洩を防止できるか
ら、加工液の回収機構を設ける必要がなくなる。更に、
加工槽13の移動に伴う摩擦抵抗の負荷がほとんどなく
高精度の装置となる。
【0021】また、加工槽13を貫通する下部案内腕4
からなる案内腕のシール構成部材は、その両端をリンク
動作自在のジャバラ状に形成した自在継手91,92と
し、前記リンク動作自在の自在継手91,92の間に伸
縮自在のジャバラ状シール部材51を介在させたもので
あるから、特に、リンク動作自在の自在継手91,92
で特定方向の移動に対応でき、また、伸縮自在のジャバ
ラ状シール部材51でその他の方向の移動に対応でき、
移動方向に対してその役割を分担させることができるか
ら、前記リンク動作自在の自在継手91,92及びジャ
バラ状シール部材51の疲労を均一化でき、加工液の漏
洩防止が長期に渡ることになる。そして、リンク動作自
在の自在継手91,92は、自己の荷重及び加工液の
をリンク部分で保持できるから、その疲労を軽減でき
る。なお、本実施例においては、ワイヤ放電加工装置に
ついて説明したが、この発明を実施する場合には、型彫
放電加工装置として実施することもできる。
【0022】〈実施例3〉 図7はこの発明の放電加工装置の第三実施例によるワイ
ヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動させた場
合の平面図で、図8は同じく第三実施例によるワイヤ放
電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動させた場合の
シール部の断面図である。図7及び図8において、11
1は合成ゴムまたは合成樹脂からなる長円状の断面を持
つジャバラ状シール部材51の膨脹収縮方向を定める支
え棒、112はジャバラ状シール部材51の中間に配設
した中間フランジ、113は下部案内腕4の基部側の取
り付板、114はコラム、115はジャバラ状の自在継
手91、ジャバラ状シール部材51及びジャバラ状の自
在継手92を介して加工液を排出する排液配管、116
は排液配管115に配設した開閉バルブである。
【0023】このように、加工槽13側のジャバラ状の
自在継手91とジャバラ状シール部材51間のフランジ
61Aに支え棒111の一端を固定し、反対側を移動可
能な隙間を持たせて中間フランジ112を貫通させる。
支え棒111の両端はフランジ61Aにより支えられ、
フランジ61Aはピン97、取り付け腕93等を介して
加工槽13、下部案内腕4により支持される。ジャバラ
状シール部材51の伸縮に合わせ中間フランジ112と
支え棒111が摺動し、常に、支え棒111で中間フラ
ンジ112を支え、下部案内腕4の長さ方向の移動のみ
を許容している。
【0024】また、図7に示すように、取り付け板11
3に排液配管115と開閉バルブ116が設けられてお
り、加工槽13からの排液は、シール部としてのジャバ
ラ状の自在継手91、ジャバラ状シール部材51及びジ
ャバラ状の自在継手92を介して、排液配管115と開
閉バルブ116を通り、図示しない加工液供給装置へ排
出される。このとき、シール部を構成するジャバラ状の
自在継手91、ジャバラ状シール部材51及びジャバラ
状の自在継手92、及び中間のフランジ112は排液配
管115に対して十分な開口を持つことができ加工液の
流れを妨げることがなく、十分な流量を得ることができ
る。また、シール部を構成するジャバラ状の自在継手9
1、ジャバラ状シール部材51及びジャバラ状の自在継
手92に加工液の流れを形成できるので、澱みが発生す
ることがない。したがって、加工槽13と放電加工部に
澱みによるスラッジ等が流れ出ることがない。
【0025】このように、本実施例の放電加工装置は、
被加工物10とワイヤ電極5等の電極の間にパルス状の
電圧を印加し、加工槽13内の加工液中でワイヤ電極5
等の電極の位置をワイヤ電極案内腕3と共同して移動さ
せる下部案内腕4からなる案内腕と被加工物10の相対
移動によって、被加工物10を放電加工するワイヤ放電
加工装置等の放電加工装置において、前記加工槽13を
貫通する下部案内腕4からなる案内腕のシール構成部材
は、その両端をジャバラ状のリンク動作自在の自在継手
91,92とし、前記リンク動作自在の自在継手91,
92の間に下部案内腕4からなる案内腕の長さ方向にの
み伸縮自在としたジャバラ状シール部材51を介在させ
たものである。したがって、加工槽13側面を下部案内
腕4からなる案内腕を挿通させ、加工槽13と下部案内
腕4からなる案内腕の間のシール構成部材を一体のジャ
バラ状シール部材51により行なう。これにより加工槽
13と下部案内腕4からなる案内腕との相対移動に対し
シール効果が確保でき、加工液の漏洩を防止できるか
ら、加工液の回収機構を設ける必要がなくなる。更に、
加工槽13の移動に伴う摩擦抵抗の負荷がほとんどなく
高精度の装置となる。
【0026】また、加工槽13を貫通する下部案内腕4
からなる案内腕のシール構成部材は、その両端をリンク
動作自在のジャバラ状に形成した自在継手91,92と
し、前記リンク動作自在の自在継手91,92の間に下
部案内腕4からなる案内腕の長さ方向にのみ伸縮自在と
したジャバラ状シール部材51を介在させたものである
から、特に、リンク動作自在の自在継手91,92で特
定方向の移動に対応でき、また、伸縮自在のジャバラ状
シール部材51で下部案内腕4からなる案内腕の長さ方
向の移動に対応でき、移動方向に対してその役割を分担
させることができるから、前記リンク動作自在の自在継
手91,92及びジャバラ状シール部材51の疲労を均
一化でき、加工液の漏洩防止が長期に渡ることになる。
そして、リンク動作自在の自在継手91,92は、自己
荷重及び加工液の荷重をリンク部分及び下部案内腕4
からなる案内腕の長さ方向の移動に対応する機構部分で
保持できるから、その疲労を軽減できる。
【0027】加えて、本実施例の放電加工装置は、被加
工物10とワイヤ電極5等の電極の間にパルス状の電圧
を印加し、加工槽13内の加工液中でワイヤ電極5等の
電極の位置をワイヤ電極案内腕3と共同して移動させる
下部案内腕4からなる案内腕と被加工物10の相対移動
によって、被加工物10を放電加工するワイヤ放電加工
装置等の放電加工装置において、前記加工槽13に収容
した加工液は、前記加工槽13を貫通する下部案内腕4
からなる案内腕のジャバラ状シール部材51内を通り排
出されるものである。即ち、加工槽13に収容した加工
液を、加工槽13を貫通する下部案内腕4からなる案内
腕のジャバラ状シール部材51内を通り排出するもので
あり、ジャバラ状シール部材51内の加工液に澱みがで
きない。また、可動部である加工槽13からの排液配管
が不要になり、取り回しのためのスペースを要せず、ま
た、それによる摺動抵抗による悪影響のない放電加工装
置を得ることができる。よって、従来の加工槽13から
の排液配管がなくなり、その取り回しに注意を要した
り、加工槽13の移動時の抵抗が大きくなるという不具
合を解決することができる。なお、本実施例において
は、ワイヤ放電加工装置について説明したが、この発明
を実施する場合には、型彫放電加工装置として実施する
こともできる。
【0028】〈実施例4〉 図9はこの発明の放電加工装置の第四実施例によるワイ
ヤ放電加工装置の下部案内腕を移動させた場合の要部斜
視図で、図10は同じく第四実施例によるワイヤ放電加
工装置で使用した中間フランジの全体要部斜視図、ま
た、図11は同じく第四実施例によるワイヤ放電加工装
置で使用したフランジの断面図である。図9乃至図11
において、120は加工槽13に取り付けられるフラン
ジ、121は中間フランジ、122はフランジ120に
取り付けられる端部リンク腕、123はフランジ121
に支軸126でその交点が取り付けられる中間リンク腕
である。125は端部リンク腕122と中間リンク腕1
23とを軸支する支軸、127は合成ゴムまたは合成樹
脂からなる長円状の断面を持つジャバラ状シール部材で
ある。なお、141は端部リンク腕122をフランジ1
20から離すリング、142は端部リンク腕122の離
脱を防止するEリング等の止め輪である。
【0029】次に、この構成に基くワイヤ放電加工装置
の動作について説明する。連繋されたジャバラ状シール
部材127の両端のフランジ120と、1個以上の中間
フランジ121を2本組みとした端部リンク腕122と
中間リンク腕123を用い、中間リンク腕123の両端
を端部リンク腕122または中間リンク腕123に接続
し、その交点となる中央を中間フランジ121と接続す
る。両端のフランジ120と中間フランジ121は、そ
の中央部に下部案内腕4が貫通するための長穴開口部1
21aがある。また、中間フランジ121の両端には摩
擦抵抗減少のためのリング141と外れ防止のための止
め輪142により端部リンク腕122が取り付けられて
いる。これにより、ジャバラ状シール部材127の全体
の伸びに比例して、各フランジ120、中間フランジ1
21の隙間も変化するとともに、端部リンク腕122及
び中間リンク腕123にてシール構成部材としてジャバ
ラ状シール部材127、両端のフランジ120、中間フ
ランジ121及びその内部の加工液の重量を支えること
ができる。
【0030】このように、本実施例の放電加工装置は、
被加工物10とワイヤ電極5等の電極の間にパルス状の
電圧を印加し、加工槽13内の加工液中でワイヤ電極5
等の電極の位置をワイヤ電極案内腕3と共同して移動さ
せる下部案内腕4からなる案内腕と被加工物10の相対
移動によって、被加工物10を放電加工するワイヤ放電
加工装置等の放電加工装置において、前記加工槽13を
貫通する下部案内腕4からなる案内腕のシール構成部材
は、その全体を端部リンク腕122及び中間リンク腕1
23並びにジャバラ状シール部材127、両端のフラン
ジ120、中間フランジ121からなるジャバラ状のリ
ンク動作自在の自在継手としたものである。したがっ
て、加工槽13側面を下部案内腕4からなる案内腕を挿
通させ、加工槽13と下部案内腕4からなる案内腕の間
のシール構成部材をジャバラ状シール部材127により
行なう。これにより加工槽13と下部案内腕4からなる
案内腕との相対移動に対しシール効果が確保でき、加工
液の漏洩を防止できるから、加工液の回収機構を設ける
必要がなくなる。更に、加工槽13の移動に伴う摩擦抵
抗の負荷がほとんどなく高精度の装置となる。特に、本
実施例においては、シール構成部材としてジャバラ状シ
ール部材127内部の加工液の重量、及びシール構造部
分の重量を端部リンク腕122と中間リンク腕123、
両端のフランジ120と中間フランジ121で支えるこ
とができ、ジャバラ状シール部材127に加わる荷重を
分割でき、その負担を軽減できる。なお、本実施例にお
いては、ワイヤ放電加工装置について説明したが、この
発明を実施する場合には、型彫放電加工装置として実施
することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の放電加
工装置は、加工槽にその側面から挿通される案内腕の貫
通穴全体を覆うように加工槽を覆うように加工槽の壁面
に設けた長穴開口部に一端のフランジを取り付け、他端
のフランジを前記案内腕の基部に取り付けたジャバラ状
シール部材によって、シール部からの漏洩を完全に防止
でき、漏洩した加工液の回収機構が不要となる。かつ、
前記加工槽と案内腕に生じる相対移動時にシール部の摩
擦抵抗により負荷が発生しなくなり、加工精度や送り精
度が悪くなったりしない。更に、フランジ間をリンク腕
で接続するリンク機構は、自己の荷重及びジャバラ状シ
ール部材内部の加工液の荷重をリンク機構で保持できる
から、ジャバラ状シール部材に加わる荷重を分割でき、
その負担を軽減でき、結果的に、その披労を軽減でき
る。
【0032】請求項2の放電加工装置は、加工槽を貫通
する案内腕のシール構成部材を、その両端をジャバラ状
のリンク動作自在の自在継手とし、リンク動作自在の自
在継手の間に案内腕の長さ方向にのみ伸縮自在としたジ
ャバラ状シール部材を介在させ、リンク動作自在のジャ
バラ状に形成した自在継手により作用する方向性を決定
し、ジャバラ状シール部材は案内腕の長さ方向に伸縮自
在とし、シール構成部材に案内腕と直交する方向の外力
に応動せず、更に、シール構成部材やシール構成部材内
の加工液の重量が案内腕やジャバラ状シール部材に掛か
らないから、加工精度がよくなり、また、寿命の長いシ
ール構成部材を得ることができる。
【0033】請求項3の放電加工装置は、加工槽に収容
した加工液を、加工槽を貫通する案内腕のジャバラ状シ
ール部材内を通り排出されるものであり、ジャバラ状シ
ール部材内の加工液に澱みができない。また、可動部で
ある加工槽からの排液配管が不要になり、取り回しのた
めのスペースを要せず、また、それによる摺動抵抗によ
る悪影響の無い放電加工装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の放電加工装置の第一実施例に
よるワイヤ放電加工装置の概念図である。
【図2】図2はこの発明の放電加工装置の第一実施例に
よるワイヤ放電加工装置のシール部の断面図である。
【図3】図3はこの発明の放電加工装置の第一実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動
させた場合の平面図である。
【図4】図4はこの発明の放電加工装置の第一実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直及び水平方
向に移動させた場合の平面図である。
【図5】図5はこの発明の放電加工装置の第二実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動
させた場合の平面図である。
【図6】図6はこの発明の放電加工装置の第二実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動
させた場合のシール部の断面図である。
【図7】図7はこの発明の放電加工装置の第三実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動
させた場合の平面図である。
【図8】図8はこの発明の放電加工装置の第三実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を垂直方向に移動
させた場合のシール部の断面図である。
【図9】図9はこの発明の放電加工装置の第四実施例に
よるワイヤ放電加工装置の下部案内腕を移動させた場合
の要部斜視図である。
【図10】図10はこの発明の放電加工装置の第四実施
例によるワイヤ放電加工装置で使用した中間フランジの
全体要部斜視図である。
【図11】図11はこの発明の放電加工装置の第四実施
例によるワイヤ放電加工装置で使用したフランジの断面
図である。
【図12】図12は従来のワイヤ放電加工装置の概要斜
視図である。
【図13】図13は従来のワイヤ放電加工装置の加工槽
の後部の概要を示す要部断面図である。
【図14】図14は図13のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
4 下部案内腕 10 被加工物 13 加工槽 91 自在継手 92 自在継手 93 取り付け腕 94 取り付け腕 111 支え棒 112 中間フランジ 115 排液配管 116 開閉バルブ 120 フランジ 121 中間フランジ 122 端部リンク腕 123 中間リンク腕

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物と電極との間にパルス状の電圧
    を印加し、加工槽内の加工液中で電極の位置を移動させ
    る案内腕と被加工物の相対移動によって、前記被加工
    物を放電加工する放電加工装置において、 前記加工槽を貫通する案内腕のシール構成部材前記加工槽の壁面に形成され、前記案内腕が貫通する長
    穴開口部に第1のフランジを取り付けた第1のジャバラ
    状自在継手と、前記案内腕の基部に第2のフランジを取
    り付けた第2のジャバラ状自在継手とから構成し、 更に、前記第1のジャバラ状自在継手と第2のジャバラ
    状自在継手との間を夫々フランジを介してジャバラ状シ
    ール部材で接続し、前記第1のフランジと、前記第1の
    ジャバラ状自在継手とジャバラ状シール部材間のフラン
    ジとをリンク機構のリンク腕に接続すると共に、前記第
    2のフランジと、前記第2のジャバラ状自在継手とジャ
    バラ状シール部材間のフランジとをリンク機構のリンク
    腕に接続する放電加工装置。
  2. 【請求項2】 被加工物と電極の間にパルス状の電圧を
    印加し、加工槽内の加工液中で電極の位置を移動させる
    案内腕と被加工物の相対移動によって、被加工物を放電
    加工する放電加工装置において、 前記加工槽を貫通する案内腕のシール構成部材は、その
    両端をジャバラ状のリンク動作自在の自在継手とし、前
    記リンク動作自在の自在継手の間に案内腕の長さ方向に
    のみ伸縮自在としたジャバラ状シール部材を介在させた
    ことを特徴とする放電加工装置。
  3. 【請求項3】 被加工物と電極の間にパルス状の電圧を
    印加し、加工槽内の加工液中で電極の位置を移動させる
    案内腕と被加工物の相対移動によって、被加工物を放電
    加工する放電加工装置において、 前記加工槽に収容した加工液は、前記加工槽を貫通する
    案内腕のジャバラ状シール部材内を通り排出されること
    を特徴とする放電加工装置。
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