JP2982490B2 - Sfcプログラミング方式 - Google Patents

Sfcプログラミング方式

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JP2982490B2
JP2982490B2 JP4149606A JP14960692A JP2982490B2 JP 2982490 B2 JP2982490 B2 JP 2982490B2 JP 4149606 A JP4149606 A JP 4149606A JP 14960692 A JP14960692 A JP 14960692A JP 2982490 B2 JP2982490 B2 JP 2982490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SFC命令語体系を用
いてプログラムを作成するSFCプログラミング方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、現場においては、制御すべき
様々な情報例えばベルトコンベアの出口を通過した製品
が所定数量に達した等の物量的情報、或いは裁断機が稼
動中であるときに危険域に移動物を検出した等の論理的
情報等がある。それら様々な情報に応じて所定の出力制
御(シーケンス制御)を行うものとしてプログラマブル
コントローラ(以下、PCと称する)が用いられてい
る。
【0003】このPCのプログラミング方法は、従来コ
ンピュータに関してはハードウエア、ソフトウエア共に
疎遠であったユーザにとって、PCがコンピュータであ
ることを意識することなく容易にプログラムを構築でき
るようにするというPC開発当初からの目的に基づい
て、通常は、コンピュータプログラミングとは全く異な
る記述形式を伴う。例えば図8(a) 示すように、一般に
は、PC化以前から現場で用いられていた接点(スイッ
チ)81、82やコイル83等のシンボルマークによる
リレー回路の展開接続図が用いられる。
【0004】通常、工程の進行状況、作業手順等の現場
の態様は流動的なものである。このため、作業現場のシ
ーケンス制御の手順(プログラム)は、元来、初めから
仕様が決められるものではなく、PCの試運転中や実際
の運転中に、現場の実情に合わせて変更や修正が絶えず
繰り返されることによって定まって行く。このためPC
には、これらの変化に容易に対処できるように、必要な
制御要素が全て内蔵されている。そして、それらの制御
要素を用いて演算を行うことにより、図8(a)に示すよ
うな、それらの制御要素を組み合せて1つの出力を決定
するという仕組みのリレー回路図形のユーザプログラム
が実行されるようになっている。
【0005】また、近年では、シーケンシャル・ファン
クション・チャート(以下、SFCと称する)というP
C専用のプログラム記述形式が注目されている。この記
述形式は、PCの制御動作を分かり易く図形表示するこ
とを可能にしたプログラム言語であり、例えば図8(b)
示すように、上記リレー回路図が、ステップ(同図の8
4)と呼ばれる記述部と、トランジション(同図の8
5)と呼ばれる記述部とに交互に配置され、リンク(同
図の86)で連結されながら記述されるというものであ
る。ステップ84は制御対象となる各工程の入出力群を
表し、トランジション85は次に続くステップの選択条
件を表している。
【0006】この場合、ユーザは、SFCプログラミン
グ装置(プログラムローダ)を用いて、まずステップ、
トランジション、及びリンクを順次入力することによ
り、図8(b) に示すようなSFC記述のプログラム(以
下単に、SFC図形と称する)を画面表示させながら作
成する。
【0007】このステップ、トランジション、及びリン
クからなるSFC図形は、中間コードにコンパイルされ
てPCに格納される。続いて、ユーザは、各ステップ及
びトランジション毎に、例えば接点やコイルを記号表記
した入力キー等により、例えば図8(a) に示すようなリ
レー回路図を入力してプログラムを完成させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したS
FC図形は、ステップとステップの間には必ずトランジ
ションを描画しなければならないという規約を有してお
り、この規約に違反して作成されたSFC図形は正常に
動作しないという特性を有している。
【0009】しかしながら、従来のSFC図形によるプ
ログラミング方法は、その作成、編集等の作業におい
て、プログラム要素(図形要素)を全てキー入力しなけ
ればならない。このような作業においては、従来、ステ
ップのみを連続描画してトランジションを描き落とすと
いうプログラミング・ミスがしばしば発生した。また、
このようなプログラミング・ミスは、プログラムの最終
段階にいたるまで発見されない場合が多い。そして、例
えば、1ページ一杯に記述されたプログラムに、上記の
ようなトランジション脱落ミスが発見されたときなどで
は、脱落ミスの生じた部分から後方のプログラム全部
に、図形描き直しの修正作業をしなければならなくな
り、プログラムの生産性が著しく低下するという問題が
あった。
【0010】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、SFC図形の
トランジションを自動的に作成することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、プログラマブ
ルコントローラ用のプログラムを、SFC命令語体系を
用いて作成するSFCプログラミング方式を前提とす
る。
【0012】本発明の手段は次の通りである(図1の本
発明のブロック図参照)。図形情報入力手段1は、SF
C記述の図形情報を入力する。同手段は、例えば、キー
ボード等からなる。
【0013】図形画像メモリ2は、図形情報入力手段1
により入力される上記SFC記述の図形情報に対応する
図形画像を記憶する。同手段は、例えば、画像用メモリ
等からなる。
【0014】図形情報自動作成手段3は、図形情報入力
手段1により図形情報の入力がなされたとき、その入力
された図形情報に対応する図形画像が描画される図形画
像メモリ2の描画領域の上方に隣接する第1の描画領域
及びその第1の描画領域の上方に隣接する第2の描画領
域の2つの描画領域を検索して図形画像の有無を判別
し、上記第1の描画領域に図形画像がなく且つ上記第2
の描画領域に所定の図形画像があるとき、第1の描画領
域に描画すべき図形画像に対応する図形情報を自動的に
作成する。また、同手段は、例えば請求項2記載のよう
に、図形情報入力手段1により図形情報の入力がなされ
たとき、その入力された図形情報に対応する図形画像が
描画される図形画像メモリ2の描画領域の下方に隣接す
る第3の描画領域及びその第3の描画領域の下方に隣接
する第4の描画領域の2つの描画領域を検索して図形画
像の有無を判別し、上記第3の描画領域に図形画像がな
く且つ上記第4の描画領域に所定の図形画像があると
き、第3の描画領域に描画すべき図形画像に対応する図
形情報を自動的に作成する。同手段は、例えば、マイク
ロプロセッサ等からなる。
【0015】図形画像挿入描画手段4は、上記入力され
た図形情報に対応する図形画像を描画すべき図形画像メ
モリ2の描画領域にその入力された図形情報に対応する
図形画像を描画すると共に、図形情報自動作成手段3に
より上記第1の描画領域に描画すべき図形画像に対応し
て作成された図形情報に対応する図形画像を図形画像メ
モリ2の上記第1の描画領域に挿入して描画し、また
は、請求項2記載のように、図形情報自動作成手段3に
より上記第3の描画領域に描画すべき図形画像に対応し
て作成された図形情報に対応する図形画像を図形画像メ
モリ2の上記第3の描画領域に挿入して描画する。
【0016】これにより、SFC図形のトランジション
を自動的に作成することができるようになる。
【0017】
【作用】本発明の手段の作用は次の通りである。SFC
記述の図形情報が図形情報入力手段1により入力される
と、その図形情報に対応する図形画像が図形画像メモリ
2により記憶される。
【0018】続いて、図形画像メモリ2の上記入力され
た図形情報に対応する図形画像が描画される描画領域の
上方に隣接する第1の描画領域及びその第1の描画領域
の上方に隣接する第2の描画領域の2つの描画領域が、
図形情報自動作成手段3により検索され図形画像の有無
が判別される。そして、上記第1の描画領域に図形画像
がなく且つ上記第2の描画領域に所定の図形画像がある
とき、第1の描画領域に描画すべき図形画像に対応する
図形情報が自動的に作成される。
【0019】また、図形情報自動作成手段3により、図
形画像メモリ2の上記入力された図形情報に対応する図
形画像が描画される描画領域の下方に隣接する第3の描
画領域及びその第3の描画領域の下方に隣接する第4の
描画領域の2つの描画領域も検索され図形画像の有無が
判別される。そして、上記第3の描画領域に図形画像が
なく且つ上記第4の描画領域に所定の図形画像があると
き、第3の描画領域に描画すべき図形画像に対応する図
形情報が自動的に作成される。
【0020】その後、図形画像挿入描画手段4により、
上記入力された図形情報に対応する図形画像が、それを
描画すべき図形画像メモリ2の描画領域に描画されると
共に、上記第1の描画領域に描画すべき図形画像に対応
して自動的に作成された図形情報に対応する図形画像が
その第1の描画領域に挿入して描画され、上記第3の描
画領域に描画すべき図形画像に対応して自動的に作成さ
れた図形情報に対応する図形画像がその第3の描画領域
に挿入して描画される。
【0021】これにより、SFC図形のトランジション
を自動的に作成することができるようになる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図2は、一実施例に係わるプログラ
ムローダの構成を示す図である。
【0023】同図において、プログラムローダは、プロ
グラムやその他の指示をキー入力するためのキーボード
21、そのキー入力されたキーコードを解析してプログ
ラム編集(プログラムの作成、変更、編集等)のための
入力であるか又は他の処理をするための入力であるかを
識別し、その識別に基づいてキー入力情報を配分出力す
るシステム管理部22、そのシステム管理部22から入
力されるキー入力情報に基づいて、プログラム編集を行
うSFCプログラム編集部20、同じくシステム管理部
22から入力されるキー入力情報に基づいて、プログラ
ムに付加するコメントを作成したり、編集終了後、中間
コードに変換されたプログラムをPCに転送する処理等
を行う他機能部23、及びSFCプログラム編集部20
からの駆動によりプログラム図形を表示するディスプレ
イ24から構成される。
【0024】上記、SFCプログラム編集部20は、さ
らに、キー入力受付部20a、自動作成部20b、作画
部20c、表示部20d、記憶部20e、及びコンパイ
ル部20fからなっている。
【0025】記憶部20eは、特には図示しないが、線
データ、図形データ、座標データ等からなる複数の図形
情報(画素データ)を予め記憶している図形情報記憶部
と、プログラム編集により作成されたSFC図形の画像
情報(イメージデータ)を記憶する画素データ用メモリ
からなる画像情報記憶部と、そのSFC図形の画像情報
をコンパイルして得られた中間コードを記憶する中間コ
ード記憶部とで構成される。
【0026】キー入力受付部20aは、システム管理部
22から入力されるキー入力情報の制御コードを解析
し、描画命令のコードであればキー入力情報を自動作成
部20bに転送し、コンパイル命令のコードであればキ
ー入力情報をコンパイル部20fに転送する。
【0027】自動作成部20bは、CPU(中央演算処
理装置)等からなり、キー入力受付部20aから転送・
入力されるキー入力情報に対応する画素データを記憶部
20eの図形情報記憶部から読み出してSFC図形の描
画情報を作成し、さらにトランジション描画情報を付加
する必要がある場合にはトランジション描画情報を付加
して、そのSFC図形の描画情報を作画部20cに出力
する。
【0028】作画部20cは、自動作成部20bから入
力される描画情報に基づいてSFC図形の画像情報を生
成し、その生成した画像情報を記憶部20eの画像情報
記憶部(画素データ用メモリ)に格納する。
【0029】表示部20dは、表示駆動部等からなり、
記憶部20eの画素データ用メモリから読み出した画像
情報に基づいて、SFC図形を、ディスプレイ24に画
像表示する。
【0030】一方、コンパイル部20fは、キー入力受
付部20aから転送・入力されるキー入力情報に対応す
る画像情報を記憶部20eの画素データ用メモリから読
み出して中間コードに変換し、その中間コードを記憶部
20eの中間コード記憶部に格納する。
【0031】図3は、上記記憶部20eの画素データ用
メモリに格納される画像情報の一例を示したものであ
る。同図では、画像の左方にSFC図形のメインルーチ
ンのステップA1、A2、A3及びA4と、それぞれの
ステップの間のトランジションTa1、Ta2及びTa
3が描画され、画像の右方に、ステップA1から分岐し
てステップA4に合流するサブルーチンのステップB1
及びステップB2と、それらステップB1、B2の上下
と間にトランジションTb1、Tb2及びTb3が描画
されている。
【0032】このような構成の本実施例において、自動
作成部20bにより行われるSFC図形一部自動作成の
処理動作を、図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。なお、この処理では、図5(a),(b) に示すように、
記憶部20eの画素データ用メモリに、メモリ上の物理
的な位置を横にX座標「0」〜「2」及び縦にY座標
「0」〜「2」で表される3×3のXY座標領域(以
下、単に座標と記載する)に分割したメモリ領域50を
設けて、そこにSFC図形を描画する例について説明す
る。
【0033】図4のフローチャートに示において、まず
キーボードから、キー入力受付部20aを介してステッ
プBの入力指示があったか否かをステップBの入力指示
があるまで繰り返し判別する(S401)。
【0034】この処理は、図5(a) に示す記憶部20e
の画素データ用メモリ内に設けられたメモリ領域50の
座標(0、0)に、既にステップAが格納されており、
したがって、図2のディスプレイ24にも同様の画像が
表示されている場合において、さらに、ユーザが、図2
のキーボード21からのキー入力により、次に続く入力
がステップの入力であることを指定したときにおいて、
ステップBをキー入力しているか否かを判別する処理で
ある。
【0035】この判別で、ステップBがキー入力されて
いれば、画素データ用メモリのメモリ領域50を参照す
る(S402)。この処理は、図5(a) の画素データ用
メモリのメモリ領域50の座標(0、2)内のドット情
報(画素情報)を検索し、「1」となっているドット情
報を抽出する処理である。
【0036】続いて、その参照した画素データ用メモリ
のメモリ領域50の座標(0、2)には、キーボードか
らキー入力されたステップBと同一の画像要素(画像情
報)が存在しないか否か判別する(S403)。
【0037】この処理は、S402で抽出したドット情
報が全て「0」(画像が格納されていない)か、又は画
像情報があってもそのドット情報がステップBのドット
情報と異なることを確認する処理である。
【0038】そして、同一の画像要素(画像情報)が存
在しないことを確認できたときは、次に、画素データ用
メモリのメモリ領域50を参照し、ステップBの格納さ
れた同じX座標系(座標(0、0)及び座標(0、
1))を検索する(S404)。
【0039】この処理も、画素データ用メモリのメモリ
領域50の座標(0、0)及び座標(0、1)のドット
情報を検索し、「1」となっているドット情報を抽出す
る処理である。
【0040】続いて、上記抽出した2つの座標のドット
情報に基づいて自動作成条件に当てはまる状態であるか
否かを判別する(S405)。この処理は、座標(0、
0)から抽出したドット情報がステップ画像であること
を確認し、さらに、その下の座標(0、1)に抽出すべ
きドット情報がない(トランジション画像が格納されて
いない)ことを確認するための処理である。そして、座
標(0、0)から抽出したドット情報がステップ画像で
あることが確認でき、さらに、その下の座標(0、1)
に抽出すべきドット情報がない、すなわちトランジショ
ン画像が格納されていないことを確認できた場合は、自
動作成条件に当てはまると判定する。
【0041】そして、その場合は、トランジションT1
画像を、画像データ用メモリのメモリ領域50の座標
(0、1)に作画する(S406)。これにより、図5
(b) に示すように、トランジションT1の画像が画素デ
ータ用メモリ50の座標(0、1)に自動的に格納さ
れ、そのトランジションT1の画像が図1の表示部20
dにより読み出されてディスプレイ24に自動的に表示
される。
【0042】続いて、上記キー入力されたステップB
を、画素データ用メモリのメモリ領域50の座標(0、
2)に作画し、上記自動作画したトランジションT1画
像とメモリ領域50の座標(0、0)のステップA画像
を連結するリンク画像を座標(0、0)、(0、1)に
作画し、さらに、そのトランジションT1画像と座標
(0、2)のステップ画像Bを連結するリンク画像を座
標(0、1)、(0、2)に作画する(S407)。
【0043】これにより、ステップBの画像が画素デー
タ用メモリ50の座標(0、2)に格納され、図1の表
示部20aによりディスプレイ24にはステップBの画
像が表示される。そして、図5(b) に示すように、ステ
ップA、トランジションT1、ステップBがリンクによ
り自動的に連結される。
【0044】上記ステップS405で、自動作成条件に
当てはまらないと判定した場合は、ただちに上記ステッ
プ407に移行する。その場合は、ステップBのキー入
力前にトランジションT1が既に描画されている場合で
あり、このときは、ステップ407では、上記キー入力
されたステップBを、画素データ用メモリのメモリ領域
50の座標(0、2)に作画した後、その既に描画され
ているトランジションT1画像とステップ画像Bを連結
するリンク画像を座標(0、1)、(0、2)に作画す
る。
【0045】また、上記ステップS403で、座標
(0、2)に入力されたステップBと同一画像がある場
合は、入力ミスであると判別してただちにステップS4
01に戻る。
【0046】上述したように、本実施例においては、ユ
ーザは、ステップのみを描画するのみでよく、トランジ
ションは自動的に作画される。なお、上述したトランジ
ション自動作画の処理は、図5(b) に示すようなSFC
図形に限ることなく、分岐、合流等のステップを有する
SFC図形においても同様に処理するものである。
【0047】例えば、図6(b) に示すSFC図形の例で
は、先ず、記憶部20eの画素データ用メモリに、横方
向がX座標「0」〜「2」、及び縦方向がY座標「0」
〜「4」で表される3×5のXY座標に分割したメモリ
領域60を設ける。
【0048】ユーザは、ステップC(二重枠はスタート
のステップを表す)を描画し、次にステップDを入力す
ることにより上述したようにトランジションT2を自動
的に描画しながらステップDを描画することができる。
同様に、ステップEを入力するこによってトランジショ
ンT3を自動的に描画しながらステップEを描画して、
同図(a) に示すステップC、D、E及びトランジション
T2、T3からなるメインフローのSFC図形を作成す
る。続いて、ステップFを座標(1、2)に、ステップ
Gを座標(2、2)にそれぞれ描画し、ステップCから
の分岐線J1を入力する。
【0049】これによって、まず、入力された分岐線が
描画される座標(1、0)の下方が検索され、座標
(1、2)からステップF画像が抽出され、かつ、座標
(1、1)からトランジション画像が抽出されないこと
により自動作成条件に当てはまることが判別されて、座
標(1、1)にトランジションT4画像が自動作画され
る。
【0050】続いて、次に分岐線J1が描画される座標
(2、0)の下方が検索され、座標(2、2)からステ
ップG画像が抽出され、この場合も同様に自動作成条件
に当てはまることが判別されて、座標(2、1)にトラ
ンジションT5画像が自動作画される。
【0051】このようにして、同図(b) に示すSFC図
形のトランジション自動作画がなされる。上述した分岐
するSFC図形の描画では、先ずステップF、Gを描画
し、次に分岐線J1を入力しているが、先に分岐線(又
は合流線)を描画して次にステップを入力してもよい。
その場合の処理を図7(b) に示す分岐したのち合流する
複数のステップK、Lを有するSFC図形の例で説明す
る。
【0052】先ず、この場合も記憶部20eの画素デー
タ用メモリに、横方向がX座標「0」〜「2」、及び縦
方向がY座標「0」〜「4」で表される3×5のXY座
標に分割したメモリ領域60を設ける。
【0053】今度も、ユーザは、図6の場合と同様に、
ステップHを描画し、ステップIを入力することにより
トランジションT6を自動描画しながらステップIを描
画し、さらに、ステップJを入力するこによってトラン
ジションT7を自動的に描画しながらステップJを描画
して、同図(a) に示すステップH、I、J及びトランジ
ションT6、T7からなるメインフローのSFC図形を
作成する。続いて、この場合は、先ず、ステップCから
の分岐線J2及びステップJへの合流線J3を描画す
る。次に、ステップK、ステップLを順次入力する。
【0054】これによって、まず、ステップK画像のあ
る座標(1、2)の上方が検索され、座標(1、2)か
らステップ画像に代る分岐線J2画像が抽出され、か
つ、座標(1、1)からトランジション画像が抽出され
ないことにより自動作成条件に当てはまることが判別さ
れて、座標(1、1)にトランジションT8画像が自動
作画される。
【0055】続いて、今度は上記座標(1、2)の下方
が検索され、座標(1、4)からステップ画像に代る合
流線J3画像が抽出され、かつ、座標(1、3)からト
ランジション画像が抽出されないことにより自動作成条
件に当てはまることが判別されて、座標(1、3)にト
ランジションT9画像が自動作画される。
【0056】さらに、ステップL画像のある座標(2、
2)についても、上述と同様に、その上方及び下方がそ
れぞれ検索され、上述と同様に自動作成条件に当てはま
ることが判別されて、座標(2、1)にトランジション
T10画像が自動作画され、座標(2、3)にトランジ
ションT11画像が自動作画される。
【0057】このようにして、同図(b) に示すSFC図
形のトランジション自動作画がなされる。
【0058】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、SF
C図形のトランジションを自動的に作成することができ
るので、トランジションの描画欠落等のプログラミング
・ミスを防止でき、したがって、プログラミング・ミス
に起因するプログラム修復作業がなくなりプログラミン
グの能率が向上する。また、トランジションを自動的に
作成することができるため、トランジションの描画を意
識することなくステップのみを描画してプログラミング
できるので、プログラム描画効率が上昇し、この点から
もプログラミングの能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】一実施例に係わるプログラムローダのシステム
構成を示す図である。
【図3】画素データ用メモリに格納される画像情報の一
例を示す図である。
【図4】SFC図形一部自動作成の処理動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】(a),(b) は画素データ用メモリに設けられたメ
モリ領域に描画されるSFC図形の一例を説明する図で
ある。
【図6】(a),(b) は分岐ステップを有するSFC図形を
一部自動作図する例を説明する図である。
【図7】(a),(b) は分岐、合流するステップを有するS
FC図形を一部自動作図する例を説明する図である。
【図8】(a) はリレー回路の展開接続図の一例を示す
図、(b) はSFC図形の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 図形情報入力手段 2 図形画像メモリ 3 図形情報自動作成手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラ用のプログ
    ラムを、シーケンシャル・ファンクション・チャート
    (以下、SFCと称する)命令語体系を用いて作成する
    SFCプログラミング方式において、 SFC記述の図形情報を入力する図形情報入力手段
    (1)と、 該図形情報入力手段(1)により入力される前記SFC
    記述の図形情報に対応する図形画像を記憶する図形画像
    メモリ(2)と、 前記図形情報入力手段(1)により図形情報の入力がな
    されたとき、その入力された図形情報に対応する図形画
    像が描画される前記図形画像メモリ(2)の描画領域の
    上方に隣接する第1の描画領域及びその第1の描画領域
    の上方に隣接する第2の描画領域の2つの描画領域を検
    索して図形画像の有無を判別し、上記第1の描画領域に
    図形画像がなく且つ上記第2の描画領域に所定の図形画
    像があるとき、第1の描画領域に描画すべき図形画像に
    対応する図形情報を自動的に作成する図形情報自動作成
    手段(3)と、 前記入力された図形情報に対応する図形画像を描画すべ
    き前記図形画像メモリ(2)の描画領域にその入力され
    た図形情報に対応する図形画像を描画すると共に、前記
    図形情報自動作成手段(3)により作成された図形情報
    に対応する図形画像を前記図形画像メモリ(2)の前記
    第1の描画領域に挿入して描画する図形画像挿入描画手
    段(4)と、 を有することを特徴とするSFCプログラミング方式。
  2. 【請求項2】 前記図形情報自動作成手段(3)は、前
    記図形情報入力手段(1)により図形情報の入力がなさ
    れたとき、その入力された図形情報に対応する図形画像
    が描画される前記図形画像メモリ(2)の描画領域の下
    方に隣接する第3の描画領域及びその第3の描画領域の
    下方に隣接する第4の描画領域の2つの描画領域を検索
    して図形画像の有無を判別し、上記第3の描画領域に図
    形画像がなく且つ上記第4の描画領域に所定の図形画像
    があるとき、第3の描画領域に描画すべき図形画像に対
    応する図形情報を自動的に作成し、前記図形画像挿入描
    画手段(4)は、前記入力された図形情報に対応する図
    形画像を描画すべき前記図形画像メモリ(2)の描画領
    域にその入力された図形情報に対応する図形画像を描画
    すると共に、前記図形情報自動作成手段(3)により作
    成された図形情報に対応する図形画像を前記図形画像メ
    モリ(2)の前記第3の描画領域に挿入して描画するこ
    とを特徴とする請求項1記載のSFCプログラミング方
    式。
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