JP2982443B2 - 変圧器の防振ゴム取付構造 - Google Patents

変圧器の防振ゴム取付構造

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JP2982443B2
JP2982443B2 JP3320800A JP32080091A JP2982443B2 JP 2982443 B2 JP2982443 B2 JP 2982443B2 JP 3320800 A JP3320800 A JP 3320800A JP 32080091 A JP32080091 A JP 32080091A JP 2982443 B2 JP2982443 B2 JP 2982443B2
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和夫 茗荷
龍男 西澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄心の磁歪振動などに
よる変圧器の振動を吸収するための防振ゴムの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の変圧器の防振ゴム取付構造
例を示す正面図である。鉄心1の主脚に3相の巻線2が
巻回されている。上部フレーム3Aおよび下部フレーム
3Bは図示されていない連結ボルトによって鉄心1を挟
持固定している。防振ゴム4が下部フレーム3Bに取付
座5を介して取付けられ、据付座6の上に配されてい
る。防振ゴム4は変圧器本体の全重量を上面に受け、そ
の振動を吸収する。
【0003】図6は図5のP矢視図である。上部フレー
ム3A,下部フレーム3Bはそれぞれ2本のL形鋼対よ
りなり、各L形鋼対は図示されていない締付ボルトによ
って鉄心1を挟持固定している。防振ゴム4は下部フレ
ーム3Bの両側に張り出した取付座5を介して取付けら
れている。
【0004】図7は図6のA部拡大側面図である。取付
座5は5A部が溶接によって下部フレーム3Bに取付け
られている。防振ゴム4は立方体形状を備えるととも
に、その防振ゴム4の内部に取付ボルト7がねじ部を上
方に突き出た状態で埋め込まれている。取付ボルト7を
取付座5の穴に貫通させた後、ナット8で防振ゴム4と
取付座5とが締め付けられる。なお、据付座6は防振ゴ
ム4の下面にで接着されている。
【0005】図8は図7のQ矢視図である。取付座5は
みぞ形鋼よりなり、下部フレーム3Bとは5A部で溶接
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は取付座が下部フレームに溶接され
るのでその溶接熱で下部フレームが歪むという問題があ
った。フレームは、その側面に直線性がないと、鉄心を
均一に挟持することができなくなる。下部フレームに取
付座を溶接するとその熱で下部フレームが歪むので、そ
の修正および直線性のチエックに多くの時間を要してい
た。
【0007】この発明の目的は、取付座を下部フレーム
にボルト締めすることによって、下部フレームの歪みを
なくし作業時間を減らすことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、変圧器の鉄心を挟持固定する下
部フレームに変圧器本体の重量を上面に受ける防振ゴム
を取付座を介して取り付けるものにおいて、前記取付座
が下部フレームにボルト締めされたものとする。かかる
構成に加えて、取付座が下部フレームの側面と下面に当
接する面を備え、この両面のそれぞれでボルト締めされ
たものとし、さらに、取付座が一枚の金属板から折り曲
げ加工によって形成されたものとする。
【0009】
【作用】この発明の構成によれば、取付座が下部フレー
ムにボルト締めされたことにより、溶接による下部フレ
ームの歪みがなくなる。
【0010】かかる構成に加えて、取付座が下部フレー
ムの側面と下面とに当接する面を備える。この両面にそ
れぞれボルト締めすることによって、取付座の下部フレ
ームへの取付構造が機械的に強化される。
【0011】さらに、取付座が一枚の金属板から折り曲
げ加工によって形成される。これによって、取付座自体
の製作が容易になる。
【0012】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例にかかる取付座の形状を示す斜
視図である。取付座10は1枚の金属板の折り曲げ加工に
より形成される。図2は図1の取付座10の展開図であ
る。金属板10Aに切欠き部10Bを設けるとともに、貫通
穴10C,10D,10Eを明ける。点線10F部を谷にして紙
面に直角に手前に折り曲げる。次に一点鎖線10G部を谷
にして紙面に直角に手前に折り曲げると、図1の形状の
ものが得られる。後述するが、図1において貫通穴10
C,10Dは下部フレームへボルト締めするためのもので
あり、貫通穴10Eは防振ゴムの取付ボルトを通すための
ものである。
【0013】図3はこの発明の実施例にかかる変圧器の
防振ゴム取付構造を示す側面図である。図1の取付座10
が鉄心1を挟持する下部フレーム3Bに取付ボルト11,
12を介して取り付けられている。また、取付座10の貫通
穴10Eを防振ゴム4の取付ボト7が貫通しナット8で締
め付けられている。また、図4は図3のR矢視図であ
る。取付座10が下部フレーム3Bに取付ボルト11によっ
て2個所でボルト締めされている。図3,図4のその他
の構成はそれぞれ従来の構造における図7,図8のそれ
と同じであるので、同じ部分には同一参照符号を用いる
ことにより詳細な説明は省略する。
【0014】図1においては見えないが、取付座10は取
付ボルト12によっても紙面の奥行に並んで2個所でボル
ト締めされている。また、下部フレーム3Bにはねじ穴
3C,3Dが明けられてあり、取付ボルト11,12がそれ
ぞれ貫通穴に10D,10Cを通ってねじ穴3C,3Dに嵌
挿されている。取付座10の取付構造は変圧器本体の全重
量の受けるので機械的に丈夫でなければならない。取付
座10の取付け構造は下部フレーム3Bの側面を取付ボル
ト11だけで固定してもかまわないが、取付けボルト11に
かなりのせん断応力がかかる。取付座10を下部フレーム
3Bの下面側にも延ばし、取付ボルト12でさらに固定す
ることによって取付座10の取付け構造がより丈夫にな
る。
【0015】取付座10は図2のような1枚の金属板10A
より形成することにより、図1のような複雑な形状を容
易に製作することができる。溶接作業がないので取付座
10の製作が容易となり作業時間も低減される。
【0016】
【発明の効果】この発明は前述のように、取付座を下部
フレームにボルト締めしたことにより、溶接による下部
フレームの歪みがなくなり、従来の装置で必要であった
下部フレームの歪み修正や直線性チエックのための時間
が不要となった。
【0017】また、かかる構成に加えて、取付座に下部
フレームの側面と下面とに当接する面を設ける。この両
面にそれぞれボルト締めすることによって取付座の下部
フレームへの取付構造が機械的に強化される。
【0018】さらに、取付座を一枚の金属板から折り曲
げ加工によって形成する。これによって取付座自体の製
作が容易になり、その製作時間も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる取付座の形状を示す
斜視図
【図2】図1の取付座の展開図
【図3】この発明の実施例にかかる変圧器の防振ゴム取
付構造を示す側面図
【図4】図3のR矢視図
【図5】従来の変圧器の防振ゴム取付構造例を示す正面
【図6】図5のP矢視図
【図7】図6のA部拡大側面図
【図8】図7のQ矢視図
【符号の説明】
1 鉄心 3B 下部フレーム 3C ねじ穴 3D ねじ穴 4 防振ゴム 6 据付座 7 取付ボルト 11 取付ボルト 12 取付ボルト 8 ナット 10 取付座 10A 金属板 10B 切欠き部 10C 貫通穴 10D 貫通穴 10E 貫通穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変圧器の鉄心を挟持固定する下部フレーム
    に変圧器本体の重量を上面に受ける防振ゴムを取付座を
    介して取り付けるものにおいて、前記取付座が下部フレ
    ームにボルト締めされたことを特徴とする変圧器の防振
    ゴム取付構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、取付座が下
    部フレームの側面と下面に当接する面を備え、この両面
    のそれぞれでボルト締めされたことを特徴とする変圧器
    の防振ゴム取付構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載のものにおいて、取付座が一
    枚の金属板から折り曲げ加工によって形成されたことを
    特徴とする変圧器の防振ゴム取付構造。
JP3320800A 1991-12-05 1991-12-05 変圧器の防振ゴム取付構造 Expired - Lifetime JP2982443B2 (ja)

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JPH05159947A JPH05159947A (ja) 1993-06-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104681237A (zh) * 2015-03-07 2015-06-03 贵州超能科技有限公司 一种防盗型电力变压器安装支架

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KR100470910B1 (ko) * 2003-02-04 2005-03-10 신한전기공업주식회사 소음 저감 변압기
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