JP2981838B2 - 鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法 - Google Patents

鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法

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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼用として、予
め溶融されたフラックス、すなわち、プリメルトフラッ
クスの製造方法に関するものであり、詳しくは、本発明
は、石灰とアルミニウム(以下、単にAlと記すことが
ある)残灰を主原料とする鉄鋼用プリメルトフラックス
の製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、本発
明は、特定量の石灰、特定量以上の金属Al、及び、特
定量の燃焼反応促進剤の存在下に、Al残灰を燃焼させ
ることを特徴とする鉄鋼用プリメルトフラックスの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、鉄鋼材料の高品質化の要求が益々
強くなっており、さらに鋼中ガス量の減少化、あるいは
非鉄金属介在物の減少化に対する要求は、今後とも益々
強くなるものと思われる。
【0003】従来から、鉄鋼材料中の非鉄金属介在物減
少化方法として、還元精錬期における精錬スラグを任意
の組成に調整し、そのスラグによって溶鋼をクリーニン
グする、いわゆるスラグ精錬による方法が多く採用され
ている。
【0004】すなわち、石灰とボーキサイトとを電気炉
内で溶融することにより製造した鉄鋼用プリメルトフラ
ックス(12CaO・7Al23)が知られている(E
lkem Metals Co.発行:プロダクト・デ
ータ・シート、コフラックス(TM)シンセティック ス
ラグ)。
【0005】プリメルトフラックスは、生成するスラグ
との溶融が迅速に行われ、フラックスの組成をスラグの
組成に適合するように調整することが容易であり、煙、
ガス等の発生が少なく、そして吸湿性が低い等の長所を
有していると言われている。
【0006】一方、金属Alを溶解すると、溶融Alと
空気中の窒素とが反応し、窒化アルミニウム(AlN)
を生成する。このAlNは、金属Al回収後の滓(スラ
グ)、溶解炉等から排出される集塵粉、あるいは灰絞り
機等から排出される細粒粉等の、一般に残灰と称される
物質中に残留する。
【0007】これらの残灰は、産業廃棄物として投棄す
ると、AlNと空気中の水分や雨水とが反応し、毒性を
有するアンモニアガスを発生するため、そのまま投棄す
ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、アルミニ
ウム残灰の無公害化処理方法を種々検討し、先に特許出
願を行った(平成7年7月24日)。さらに、本発明者
は、Al残灰の有効利用方法を研究し、石灰とAl残灰
とを主たる原料とし、単にAl残灰を燃焼させると言う
簡単な、一工程のみの、処理方法で鉄鋼用プリメルトフ
ラックスが製造できることを発見し、本発明を完成し
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、石
灰とアルミニウム残灰とを主原料とし、アルミニウム残
灰を燃焼させることを特徴とする鉄鋼用プリメルトフラ
ックスの製造方法、石灰とアルミニウム残灰とを主原料
とする、鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法におい
て、20〜60重量%の石灰、及び、15重量%以上の
金属アルミニウムの存在下に、アルミニウム残灰を燃焼
させることを特徴とする鉄鋼用プリメルトフラックスの
製造方法、及び、石灰とアルミニウム残灰とを主原料と
する、鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法におい
て、20〜60重量%の石灰、15重量%以上の金属ア
ルミニウム、及び、0〜10重量%の燃焼反応促進剤の
存在下に、アルミニウム残灰を燃焼させることを特徴と
する鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法、を要旨と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の対象となるAl残灰とし
ては、金属Al回収後の滓(スラグ)、溶解炉等から排
出される集塵粉、あるいは灰絞り機等から排出される細
粒粉等を挙げることができる。
【0011】Al残灰の一般的化学組成としては、金属
Al:15〜30、珪素(Si):1.0〜2.5、マ
グネシウム(Mg):2.0〜5.0、酸化Al(Al
23):40.0〜50.0、二酸化珪素(Si
2):3.5〜9.5、窒化Al(AlN):5.0
〜15.0、酸化第一鉄(FeO):2.0〜5.0、
塩素(Cl):5.0〜15.0、ナトリウム(N
a):3.0〜10.0、酸化カリウム(K2O):
2.0〜7.0(数値は、重量%を表す)の範囲を挙げ
ることができる。
【0012】本発明は、20〜60重量%の石灰の存在
下に燃焼反応を行うが、残灰中に存在するAl23、及
び、Al残灰中の金属Alの燃焼によって生成するAl
23により、概略12CaO・7Al23を生ずるよう
に、Alと石灰との配合量を決定すればよい。石灰とし
ては、石灰石、CaO等を挙げることができる。
【0013】また、燃焼反応としては、主としてAl残
灰中の金属Alの燃焼により燃焼させることにより行う
が、より効率よく、そしてさらに燃焼反応温度の上昇を
求めるとき、あるいは燃焼時間の短縮を求めるとき等の
場合には、反応原料中に燃焼反応促進剤を存在させるこ
とができる。
【0014】燃焼反応促進剤の反応原料中への存在量と
しては、0〜10重量%の範囲で反応原料に添加すれば
良い。反応原料中の金属Alの存在量が高いとき、例え
ば30重量%以上のときは、燃焼熱量も大きく、燃焼反
応促進剤を存在させる必要性もないが、金属Alの存在
量が30重量%未満のときは金属Alの存在量に応じて
燃焼反応促進剤の存在量を増加させてやればよい。
【0015】そして、例えば、金属Alの存在量が約1
5重量%程度のとき燃焼反応促進剤の存在量としては、
1重量%程度より効果を発揮し、そして10重量%を超
える範囲では効果が飽和し、添加量に対する期待効果が
余り上昇しないため、それ以上の添加は不経済である。
【0016】反応促進剤としては、フッ化ナトリウム
(NaF)、フッ化カリウム(KF)、フッ化Al(A
lF3)等を挙げることができる。また、これらの複合
物あるいは共晶物、例えば氷晶石(Na3AlF6)、カ
リ氷晶石(K3AlF6)等を挙げることができる。これ
らの化合物は単独であっても、また混合物であっても良
い。
【0017】さらに、本発明は、15重量%以上の金属
Alの存在下に燃焼反応を行うが、残灰中に存在する金
属Alの含有量が15重量%に満たない場合には、金属
Alを添加すればよい。金属Alの存在量としては、上
記石灰の説明の箇所に記載した通り決定すればよいが、
金属Alは、残灰の燃焼に際して燃焼材としての役割を
担うため、残灰中の金属Alの存在量が、15重量%未
満の時には、金属Alの減少とともに燃焼反応が持続し
難くなり、たとえ燃焼しても燃焼温度が低く、12Ca
O・7Al23の生成を十分に行うことができない。
【0018】原材料となる残灰、石灰、必要あれば金属
Al及び燃焼反応促進剤等は、4mm以下の粒径である
ことが望ましい。これは、これらの原料が燃焼反応開始
時において充分混合されていることが望ましく、不均一
に存在すると燃焼反応が開始されるに際し、原材料の溶
融に熱量と時間とが必要となるとともに、本発明の鉄鋼
用プリメルトフラックスの組成が不均一となる可能性が
強い。
【0019】原材料の燃焼を開始するための点火方法と
しては、酸素−アセチレンバナー、重油バーナー等によ
り行う方法を挙げることができる。
【0020】
【実施例】本発明を実施例、参考例及び比較例により説
明するが、本発明は、かかる実施例、参考例及び比較例
に限定されるものではない。
【0021】実施例1 次に示す残灰A705kg、生石灰粉750kg及びN
aF45kgを粉砕と共に混合し、粒径4mm以下の原
料を製造した。本原材料中の金属Alは、16.3重量
%であった。
【0022】残灰Aの化学組成は、金属Al:34.
7、Al23:45.8、SiO2:3.8、MgO:
2.0、FeO:1.9、AlN:8.9、その他:
2.9(数値は、重量%を表す)であった。
【0023】上記原料混合物を、縦及び横各3m、高さ
1mであり、底面及び4側面を耐火物ブロック(長さ1
000mm、巾300mm及び厚さ150mm)により
囲った反応炉に装入し、反応炉の四隅に順次酸素−アセ
チレンバナーにより点火を行った。
【0024】約5分後に残灰混合物に反応が開始し、1
時間経過後に反応が急速に進行し、処理温度は約180
0℃に上昇し、処理原材料が液相化していることが確認
された。点火後5時間で全処理原料の溶融反応が終了し
た。その後、約600℃迄放冷後削岩機により溶融反応
物を粗粉砕し、次いで室温まで冷却し、粒径約5mm以
下に粉砕した。
【0025】得られた溶融反応物の化学組成は、Ca
O:50.1、Al23:46.8、SiO2:2.
1、Mg0:1.0(数値は重量%を表す)であった。
【0026】また、得られた溶融反応物のX線による組
成分析の結果は、12CaO・7Al23:90.8、
3CaO・Al23:2.6、2CaO・Al23・S
iO2:2.9、Mg0・Al23:2.0(数値は重
量%を表す)であった。
【0027】実施例2 実施例1で使用した残灰A300kg、生石灰粉800
kg、アルミニウム切粉(Al切粉)400kg、を粒
径4以下に粉砕すると共に混合攪拌し、処理原材料とし
た。本原材料中の金属Alは、30.9重量%であっ
た。なお、Al切粉の組成は、金属Al:90.0、金
属Si:4.3、金属Mg:2.1、及び油、水分その
他:3.6(数値は重量%を表す)であった。処理原材
料を実施例1と同様の反応炉に装入し、実施例1と同様
の方法で点火した。
【0028】点火後、直ちに処理原材料の燃焼反応が始
まり、1時間経過後に反応温度が約2000℃以上に達
し、処理原材料の高温反応部が液相化していることを確
認した。点火後4時間で全処理原材料の溶融反応が終了
した。その後実施例1と同様に放冷の後、粉砕処理を行
った。
【0029】得られた溶融反応物の化学組成は、Ca
O:51.4、Al23:47.2、SiO2:0.
8、Mg0:0.5(数値は重量%を表す)であった。
【0030】また、得られた溶融反応物のX線による組
成分析の結果は、12CaO・7Al23:92.6、
3CaO・Al23:2.8、2CaO・Al23・S
iO2:1.2、Mg0・Al23:0.8(数値は重
量%を表す)であった。
【0031】実施例3 次に示す残灰B450kg、生石灰粉825kg及び実
施例2で使用したAl切粉165kgに燃焼反応促進剤
としてKF30kg、Na3AlF630kgを加え、粒
径4mm以下に粉砕すると共に混合した。本原材料中の
金属Alは、18.2重量%であった。
【0032】残灰Bの化学組成は、金属Al:29.
6、Al23:47.8、SiO2:3.6、MgO:
2.0、FeO:2.0、AlN:6.9、その他:
6.9(数値は、重量%を表す)であった。
【0033】処理原材料を実施例1と同様の反応炉にに
装入し、実施例1と同様の方法で点火した。
【0034】点火後、処理原材料は順調に燃焼反応が進
行し、約1時間経過後に反応温度が約1800℃以上に
上昇し、処理原材料の高温反応部が液相化していること
を確認した。点火から5時間で全処理原材料の溶融反応
が終了した。その後、約500℃まで放冷した後、削岩
機で粗粉砕し室温まで冷却の後、粉砕機により溶融反応
物を粒径5mm以下に粉砕した。
【0035】得られた溶融反応物の化学組成は、Ca
O:51.6、Al23:46.2、SiO2:1.
1、Mg0:0.9(数値は重量%を表す)であった。
【0036】また、得られた溶融反応物のX線による組
成分析の結果は、12CaO・7Al23:94.4、
3CaO・Al23:1.9、2CaO・Al23・S
iO 2:1.2、Mg0・Al23:0.9(数値は重
量%を表す)であった。
【0037】実施例4 実施例3で使用した残灰B465kg、生石灰粉825
kg及び実施例2で使用したAl切粉150kgに燃焼
反応促進剤としてNaF60kgを加え、実施例3と同
様に粉砕し、粒径4mm以下に粉砕すると共に混合し
た。本原材料中の金属Alは、16.3重量%であっ
た。
【0038】実施例1と同様の反応炉に挿入し、実施例
1と同様の方法で点火した。
【0039】点火後、処理原材料は順調に燃焼反応が進
行し、約1時間経過後に反応温度が約1800℃を超
え、処理原材料の高温反応部が液相化していることを確
認した。次いで、内径15mmの黒鉛パイプを使用し、
圧縮空気(0.5kg/cm2)を高温反応部に約30
分間吹精し、高温反応域の拡大を行った。本処理におけ
る最高到達温度は2000℃に達し、反応終了までの時
間は3時間30分であった。その後、約500℃まで放
冷した後、削岩機で粗粉砕し室温まで冷却の後、粉砕機
により溶融反応物を粒径5mm以下に粉砕した。
【0040】得られた反応物の化学組成及びX線による
組成分析結果は、実施例3の数値とほぼ同様であった。
【0041】参考例1 燃焼反応促進剤(NaF)の添加量を決定するために、
先ず、残灰A705kg及び生石灰795kgを反応原
料(反応原料中の金属Al含量16.3重量%)とし、
NaFを添加せずに、実施例1と同様に生石灰及び残灰
Aを粉砕と共に混合し、粒径4mm以下の原料を製造し
た。、実施例1と同様の装置を使用し、同様の点火方法
で着火し、燃焼最高到達温度及び燃焼反応終了までの時
間を測定した。実験は2回ずつ行い、得られた結果を平
均した。燃焼最高到達温度は約1610℃であり、燃焼
反応終了までの時間は6時間50分であった。
【0042】参考例2 燃焼反応促進剤(NaF)の添加量が5重量%の実験を
おこなうためにNaF75kg、残灰A630kg及び
生石灰765kgを反応原料とし、そして反応原料中の
金属Al含量(16.3重量%)を一致させるためにA
l切粉30kgを添加し、参考例1と同様に反応を行っ
た。燃焼最高到達温度は約2000℃であり、そして燃
焼反応終了までの時間は4時間30分であった。
【0043】参考例3 燃焼反応促進剤(NaF)の添加量が10重量%の実験
をおこなうためにNaF150kg、残灰A510kg
及び生石灰765kgを反応原料とし、そして反応原料
中の金属Al含量(16.3重量%)を一致させるため
にAl切粉75kgを添加し、参考例1と同様に反応を
行った。燃焼最高到達温度は約1900℃であり、そし
て燃焼反応終了までの時間は4時間30分であった。
【0044】参考例4 燃焼反応促進剤(NaF)の添加量が15重量%の実験
をおこなうためにNaF225kg、残灰A387kg
及び生石灰765kgを反応原料とし、そして反応原料
中の金属Al含量(16.3重量%)を一致させるため
にAl切粉123kgを添加し、参考例1と同様に反応
を行った。燃焼最高到達温度は約1900℃であり、そ
して燃焼反応終了までの時間は4時間50分であった。
【0045】なお、参考例1〜4の反応物の化学組成
は、CaO:50.0〜52.0、Al23:46.0
〜48.0、SiO2:0.7〜2.2、Mg0:0.
5〜1.0(数値は重量%を表す)の範囲であった。
【0046】反応物のX線による組成分析の結果は、1
2CaO・7Al23:90.0〜95.0、3CaO
・Al23:1.5〜2.8、2CaO・Al23・S
iO2:1.2〜2.9、Mg0・Al23:0.8〜
2.0(数値は重量%を表す)の範囲であった。
【0047】また、燃焼反応促進剤として、NaFの外
にKF、AlF3、Na3AlF6、K3AlF6等の混合
物又はこれらの共晶物単独又は複数添加して使用した
が、いずれの実験においてもNaF単独における結果と
同様であった。
【0048】比較例1 次に示す残灰C705kg、生石灰750kg及びNa
F45kgを、粒径4mm以下に粉砕すると共に充分混
合攪拌し、金属Al含有量約9.7重量%の反応原料を
製造した。これを実施例1で使用した反応炉に装填し、
実施例1と同様の方法で点火を行ったが、燃焼反応が進
行せず、約8分後に消火した。この比較例と実施例1で
得られた結果とを勘案し、反応原料に含有される金属A
lの必要量を15重量%以上と決定した。
【0049】残灰Cは、Al溶解炉で発生したドロスを
粉砕機により粗粉砕した後、レイモンドミルで再粉砕
し、そして分級された残灰であり、その化学組成は、金
属Al:20.1、Al23:50.6、SiO2
5.9、Si:1.6、MgO:3.8、FeO:2.
8、AlN:9.7、その他:7.1(数値は重量%を
表す)であった。
【0050】
【発明の効果】本発明の鉄鋼用プリメルトフラックスの
製造方法は、従来鉄鋼用フラックスの製造法として知ら
れている複雑な方法によらず、原料を混合し、次いで通
常の方法で点火するだけで、プリメルトされたフラック
スを製造することができると言う、単に一工程のみによ
る簡単な処理方法により達成される。
【0051】本発明の鉄鋼用プリメルトフラックスの製
造方法は、主として12CaO・7Al23の製造を主
目的とするが、Al残灰中にもともと存在するAl23
及び金属Alから生成するAl23の量と、相手方の原
料である石灰の必要量とを計算することにより、反応原
料の量的割合を簡単に決定することができる。
【0052】また、従来、無公害化処理をしなければ投
棄することもできなかったAl残灰を、特に無公害化処
理を行う必要なく、工業原料として利用することが、可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21C 7/04 C21C 7/076 C21C 7/064 C21C 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰とアルミニウム残灰とを主原料と
    し、アルミニウム残灰を燃焼させることを特徴とする鉄
    鋼用プリメルトフラックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 石灰とアルミニウム残灰とを主原料とす
    る、鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法において、
    20〜60重量%の石灰、及び、15重量%以上の金属
    アルミニウムの存在下に、アルミニウム残灰を燃焼させ
    ることを特徴とする鉄鋼用プリメルトフラックスの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 石灰とアルミニウム残灰とを主原料とす
    る、鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法において、
    20〜60重量%の石灰、15重量%以上の金属アルミ
    ニウム、及び、0〜10重量%の燃焼反応促進剤の存在
    下に、アルミニウム残灰を燃焼させることを特徴とする
    鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法。
JP23781495A 1995-08-23 1995-08-23 鉄鋼用プリメルトフラックスの製造方法 Expired - Lifetime JP2981838B2 (ja)

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鉄と鋼,Vol.68,No.11(臨時増刊),p.S963(1982)

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