JP2981649B2 - 木工機械システムにおける切削加工方法と、それを使用する木工機械システム - Google Patents

木工機械システムにおける切削加工方法と、それを使用する木工機械システム

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JP2981649B2
JP2981649B2 JP8218489A JP21848996A JP2981649B2 JP 2981649 B2 JP2981649 B2 JP 2981649B2 JP 8218489 A JP8218489 A JP 8218489A JP 21848996 A JP21848996 A JP 21848996A JP 2981649 B2 JP2981649 B2 JP 2981649B2
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博史 今村
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Kyowa Machinery Co Ltd
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  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬入する材料を
挽き割り、挽き割った材料の製品側を連続的に切削して
仕上げることができる木工機械システムにおける切削加
工方法と、それを使用する木工機械システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉋盤は、一般に、回転する横鉋胴(水平
方向に回転自在に配設する刃物胴であり、胴の周囲に
は、1ないし2以上の鉋刃が出没自在に埋設されてい
る。以下、単に回転刃という)と、上下に昇降するテー
ブルとを備えている。
【0003】そこで、このものは、高さ位置が固定され
ている回転刃に対し、テーブルの相対高さを調節設定す
ることにより、搬入する材料の切削量を調節することが
できる。
【0004】なお、上下2本の回転刃を平行に設け、上
回転刃を上下動自在とすることにより、搬入される材料
の上面と下面とを同時に仕上げる二面鉋盤を形成するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、二面鉋盤は、前工程の挽割り用の鋸盤と組み合
わせて使用することが極めて難しく、単独で使用するの
が普通であったから、材料の加工効率が悪い上、広い工
場床面積が必要であるという問題があった。鋸盤から排
出される材料は、鋸盤の送り面により、その高さ位置が
決定されているにも拘らず、後続の二面鉋盤のテーブル
は、切削量を調節するために高さが不定であり、鋸盤か
らの材料を円滑に搬入することができないという事情が
あったからである。
【0006】そこで、この発明の目的は、鋸盤と二面鉋
盤とを縦続して配設することによって、材料の加工効率
を高くし、工場床面積を最少に抑えることができる木工
機械システムにおける切削加工方法と、それを使用する
木工機械システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、鋸盤の後方に二
面鉋盤を配設し、鋸盤から排出される材料の製品側に対
してのみ切削加工を施すことをその要旨とする。
【0008】なお、二面鉋盤から排出される材料の製品
側、半製品側を分離し、半製品側を鋸盤の前方にまで戻
すことができる。
【0009】第2発明の構成は、鋸盤と、鋸盤の後方に
配設する二面鉋盤とからなり、二面鉋盤は、下回転刃、
上回転刃の先端を鋸盤から排出される材料の挽割り線に
一致させることをその要旨とする。
【0010】なお、二面鉋盤の後方には、自動仕分け装
置を配設することができる。
【0011】また、二面鉋盤は、上回転刃、下回転刃よ
り長い送りローラを備えることができる。
【0012】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、二面鉋盤
は、鋸盤の後方に配設されているから、鋸盤から排出さ
れる材料を直ちに切削加工することができ、加工効率を
最大に向上させることができる。なお、このとき、二面
鉋盤は、鋸盤から排出される材料の製品側に対してのみ
切削加工し、半製品側を切削加工しないから、未加工の
半製品側は、製品側から分離して鋸盤の前方に戻すこと
により、さらに挽割り加工し、切削加工して製品にする
ことができる。
【0013】第2発明の構成によるときは、前方の鋸盤
によって材料を挽割り加工し、後方の二面鉋盤によって
鋸盤からの材料の製品側のみを切削加工することがで
き、第1発明を円滑に実施することができる。
【0014】二面鉋盤の後方に自動仕分け装置を配設す
れば、自動仕分け装置は、二面鉋盤から排出される材料
を製品側、半製品側に分離し、半製品側を鋸盤の前方に
まで戻すことができる。
【0015】なお、上回転刃、下回転刃より長い送りロ
ーラは、切削加工しない半製品側を二面鉋盤の後方に円
滑に排出する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0017】木工機械システムは、鋸刃S、Sを備える
図示しない鋸盤の後方に二面鉋盤を配設してなる(図
1)。なお、二面鉋盤は、固定テーブル13と、下可動
フレーム21、上可動フレーム22と、下回転刃31、
上回転刃32とを主要部材として構成されている。ま
た、固定テーブル13は、大形の固定フレーム10の一
部として形成されており、矢印A方向に搬入される鋸盤
からの材料Bの搬入位置に対応して配設されている。
【0018】固定フレーム10は、ベース部11と、ベ
ース部11の後部に高く突出する本体部12と、本体部
12の前方において、ベース部11の左側端部に形成す
る固定テーブル13とから形成されている(図1、図
2)。本体部12の前面には、左右一対のガイドレール
14、14が上下方向に付設されている。
【0019】下可動フレーム21は、L字状に屈曲する
フレーム体であり、固定テーブル13とともに、本体部
12の前面のベース部11のほぼ全面を覆うことができ
る。すなわち、下可動フレーム21の後部は、本体部1
2と固定テーブル13との間の間隔に適合し、ベース部
11とほぼ同幅に形成されている。また、下可動フレー
ム21の前部は、固定テーブル13と対になるように、
ベース部11の上方右側端部に突出している。ただし、
ベース部11の上方に突出する下可動フレーム21の前
部は、下面が斜めに形成されている。
【0020】下可動フレーム21の背面には、ガイドレ
ール14、14に適合する左右各一対のスライダ21
a、21a…が付設されている。そこで、下可動フレー
ム21は、スライダ21a、21a…、ガイドレール1
4、14を介し、固定フレーム10の本体部12の前面
に上下動自在に搭載されている。
【0021】下可動フレーム21の内部には、エアシリ
ンダ21bが組み込まれている。エアシリンダ21b
は、取付ベース21b1 を介してベース部11の上面に
上向きに設置されており、ロッド21b2 の先端には、
雄ねじ21b3 が形成されている(図3)。また、下可
動フレーム21の天面の下面には、雄ねじ21b3 に適
合するねじブラケット21b4 が取り付けられており、
ロッド21b2 は、雄ねじ21b3 をねじブラケット2
1b4 にねじ込むことにより、下可動フレーム21に連
結されている。
【0022】固定フレーム10の本体部12の前面に
は、下可動フレーム21の上方に突出するようにして、
ストッパブロック21cが付設されている(図2、図
4)。ストッパブロック21cには、調節ボルト21c
1 が上向きにねじ込まれており、調節ボルト21c1
は、頭部が下可動フレーム21の上面に当接することに
より、下可動フレーム21の上昇限を規定している。調
節ボルト21c1 には、ロックナット21c2 が付設さ
れている。
【0023】そこで、下可動フレーム21は、エアシリ
ンダ21bを伸縮することにより、固定テーブル13に
対して高さ調節可能に並設されている。なお、下可動フ
レーム21は、エアシリンダ21bを伸長させることに
より、固定テーブル13よりも高く上昇させることがで
き、そのときの上昇限は、調節ボルト21c1 によって
規制されている。また、下可動フレーム21は、エアシ
リンダ21bを短縮させることにより、固定テーブル1
3よりも低く下降させることができる。
【0024】上可動フレーム22は、板材により、上部
開放の変形枠形に組み立てられている(図1、図2)。
上可動フレーム22の背面には、ガイドレール14、1
4に適合する左右各一対のスライダ22a、22a…が
付設されている。そこで、上可動フレーム22は、スラ
イダ22a、22a…、ガイドレール14、14を介
し、固定フレーム10の本体部12の前面に上可動自在
に搭載されている。
【0025】本体部12の内部には、エアシリンダ22
bが立設されている。エアシリンダ22bの下部は、ブ
ラケット22b1 を介してベース部11に固定されてお
り、ロッド22b2 は、連結金具22b3 を介し、上可
動フレーム22の背面に突設するブラケット22b4 に
連結されている。なお、ブラケット22b4 は、本体部
12の前面に形成する上下に長い長孔12aを貫通して
いる。
【0026】下可動フレーム21、上可動フレーム22
は、ボールねじ軸23を介して連結されている(図1、
図5)。ボールねじ軸23の上部は、ベアリング23
a、23bを介し、上可動フレーム22の底部を回転自
在に、しかも上下動不能に貫通している。なお、ベアリ
ング23a、23bは、それぞれべアリングケース23
a1 、23b1 に収納され、下方のベアリング23bの
下部には、カラー23cが装着されている。ボールねじ
軸23の上端部は、プーリ23d1 、タイミングベルト
23d2 、プーリ23d3 を介し、モータ23d4 に連
結されている。また、ボールねじ軸23の上端には、エ
ンコーダ23eが連結されている。一方、ボールねじ軸
23の下端部は、ボールねじブラケット23fにねじ込
まれており、ボールねじブラケット23fは、筒状の取
付ブラケット23f1 を介し、下可動フレーム21の上
面に固定されている。
【0027】そこで、上可動フレーム22は、モータ2
3d4 を介してボールねじ軸23を正逆に回転させるこ
とにより、下可動フレーム21に対して上下に相対移動
可能となっている。ただし、このとき、エアシリンダ2
2bは、上可動フレーム22を上方に押し上げることに
より、ボールねじ軸23に負荷される上可動フレーム2
2の重量を実質的に極めて小さくすることができる。ま
た、エンコーダ23eは、ボールねじ軸23の回転方向
を検出し、回転量を計測することにより、下可動フレー
ム21、上可動フレーム22の相対間隔を検出し、外部
に表示させることができる。
【0028】下回転刃31は、軸受31aを介し、下可
動フレーム21の後部中央に搭載されている(図1、図
6)。下回転刃31は、図示しない複数の鉋刃が胴の周
囲に出没自在に埋設されており、上面に接触する材料B
の下面を切削することができる。下回転刃31は、軸端
のベルト31bを介して駆動モータ31cに連結されて
おり、駆動モータ31cは、下可動フレーム21に収納
されている。ただし、下可動フレーム21の天面には、
角孔21dが形成されており、ベルト31bは、角孔2
1dを介し、下回転刃31、駆動モータ31cを連結し
ている。
【0029】下回転刃31の左右には、一対の受部材3
3、33が配設されている(図1、図7)。なお、上流
側の受部材33は、固定テーブル13に搭載されてお
り、下流側の受部材33は、下可動フレーム21に搭載
されている。各受部材33の上端には、天板33aが付
設されており、受部材33、33は、下回転刃31を両
側から覆うことができるように、全体として断面きのこ
形に形成されている。
【0030】受部材33、33の左右には、一対の消極
駆動の送りローラ34、34が配設されている。各送り
ローラ34は、両端の軸受34a、34aを介し、下回
転刃31、受部材33、33と平行に回転自在に支持さ
れている。なお、上流側の送りローラ34は、固定テー
ブル13に搭載されており、下流側の送りローラ34
は、下可動フレーム21に搭載されている。送りローラ
34、34は、下回転刃31、受部材33、33より長
く形成されており、下回転刃31、受部材33、33に
対して後端を揃え、前端を前方に大きく突出して配設さ
れている。また、上流側の送りローラ34は、上流側の
受部材33に対し、ほぼ同一高さに配設されており、下
流側の送りローラ34は、下回転刃31、下流側の受部
材33とほぼ同一高さになっている。
【0031】なお、固定テーブル13、下可動フレーム
21の間には、間隙dが形成されており、下回転刃31
は、間隙dの上方に位置している。また、間隙dには、
切削屑を吸引するために、サクションカバー35が上向
きに装備されている。
【0032】上回転刃32は、下回転刃31に対応する
ようにして、軸受32aを介し、上可動フレーム22の
中央部下面に搭載されている(図1、図6)。上回転刃
32は、下回転刃31と同様の構成からなり、軸端のベ
ルト32bを介し、駆動モータ32cに連結されてい
る。ただし、駆動モータ32cは、上可動フレーム22
内に固定されている。
【0033】上回転刃32の左右には、一対の押部材3
6、36が配設されている(図1、図7)。押部材3
6、36は、上回転刃32の下部を両側から覆うよう
に、異形断面に形成されている。
【0034】上流側の押部材36は、屈曲する揺動アー
ム36aの先端に取り付けられている(図7、図8)。
揺動アーム36aの基部は、支持軸36bの一端に固定
されており、支持軸36bは、軸受36c、36cを介
し、上可動フレーム22の上流側の側面に軸架されてい
る。ただし、軸受36c、36cは、取付板36c1、
36c1 を介して固定されている。
【0035】揺動アーム36aの先端部上方には、別の
支持軸36d1 を介して短ストロークのエアシリンダ3
6dが垂設されており、揺動アーム36aの先端部は、
エアシリンダ36dを介して吊下されている。そこで、
揺動アーム36aは、エアシリンダ36dを伸縮させる
ことにより、支持軸36bのまわりに上下に揺動させる
ことができる。なお、エアシリンダ36dを短縮させる
とき、押部材36の下端は、上回転刃32の外周の最下
部よりも所定の距離δ2 だけ上昇し、エアシリンダ36
dを伸長させるとき、押部材36の下端は、上回転刃3
2の外周の最下部より僅かに下降するものとする。ま
た、エアシリンダ36dは、そのエア圧を調節すること
により、押部材36の下向きの押圧力を任意に調節設定
することができる。
【0036】下流側の押部材36は、取付ブラケット3
6eを介して上可動フレーム22に固定されている。ま
た、上回転刃32の上方には、切削屑を除去するため
に、サクションカバー37が下向きに装備されている。
【0037】押部材36、36の左右には、一対の積極
駆動の送りローラ38、39が配設されている(図1、
図6)。
【0038】上流側の送りローラ38は、材料Bの送り
方向(図6、図7の矢印A方向)に多数の爪歯を形成す
る歯付きのローラであって、直結する駆動モータ38a
とともに、揺動ブラケット38b上に組み付けられてい
る。なお、揺動ブラケット38bは、支持軸38c上に
固定されており、支持軸38cは、図示しない軸受を介
し、上可動フレーム22の下面に回転自在に装着されて
いる。支持軸38cの後端には、アーム38dが突設さ
れ、アーム38dの先端は、エアシリンダ38eのロッ
ドに連結されている。また、エアシリンダ38eの基部
は、ブラケット38e1 を介し、上可動フレーム22の
側面上部に固定されている。
【0039】そこで、上流側の送りローラ38は、駆動
モータ38aにより、材料Bを送り方向に積極駆動する
ことができるとともに、揺動ブラケット38b、支持軸
38cを介し、上下動可能となっている。なお、送りロ
ーラ38の押圧力は、エアシリンダ38eを伸長方向に
付勢するとともに、そのエア圧を調節することにより、
送りローラ38、駆動モータ38aの自重に拘らず、所
定の小さい値に調節設定することができる。
【0040】下流側の送りローラ39は、平滑なローラ
であって、その表面は、適度の弾性を有する弾性材料に
よってカバーされている。送りローラ39は、直結する
駆動モータ39aとともに、揺動ブラケット39b上に
組み付けられている。揺動ブラケット39bは、支持軸
39c上に固定されており、支持軸39cは、図示しな
い軸受を介し、上可動フレーム22の下面に回転自在に
装着されている。支持軸39cの前端には、アーム39
dが突設されており、アーム39dの先端は、エアシリ
ンダ39eのロッドに連結されている。エアシリンダ3
9の基部は、ブラケット39e1 、取付ベース39e2
を介し、上可動フレーム22の内面上部に固定されてい
る。
【0041】そこで、下流側の送りローラ39は、上流
側の送りローラ38と同様にして、駆動モータ39aに
よって材料Bを積極駆動することができるとともに、揺
動ブラケット39b、支持軸39cを介して上下動可能
となっている。また、送りローラ39の押圧力は、エア
シリンダ39eを短縮方向に付勢するとともに、そのエ
ア圧を調節することにより、所定の小さい値に調節設定
することができる。
【0042】かかる二面鉋盤は、図示しない鋸盤の後方
に設置されている(図1)。ただし、鋸盤は、上下に配
設する鋸刃S、Sを介して材料Bを挽割り加工し、製品
側B1 、半製品側B2 として二面鉋盤に排出するものと
する。
【0043】二面鉋盤は、下回転刃31、上回転刃32
の先端が材料Bの挽割り線Bs に一致するように、鋸盤
の後方に設置する。また、このとき、固定テーブル13
の高さは、上流側の受部材33の上面、上流側の送りロ
ーラ34の外周の最上部が鋸盤の送り面に一致するよう
に設定するものとする。なお、固定テーブル13の高さ
は、たとえば、ベース部11との間に図示しないライナ
を介装することによって微調整することができる。
【0044】一方、下可動フレーム21は、下回転刃3
1の外周の最上部が上流側の受部材33の上面より材料
Bの下面の切削量δ1 に相当するだけ高くなるように、
調節ボルト21c1 を介して上昇限を設定する(図
7)。なお、このとき、エアシリンダ21bを短縮して
下可動フレーム21を下降させると、下回転刃31、下
流側の受部材33、下流側の送りローラ34は、いずれ
も上流側の受部材33より低く下降するものとする。
【0045】上可動フレーム22は、ボールねじ軸23
を介し、下可動フレーム21との相対間隔を設定する。
すなわち、両者の相対間隔は、下回転刃31、上回転刃
32の間隔が、材料Bの上面、下面を切削した後の仕上
げ高さに一致するように調節設定する。なお、上流側の
押部材36は、エアシリンダ36dを短縮させ、上回転
刃32の外周の最下部より距離δ2 だけ上方に退避させ
ておく。ただし、距離δ2 は、上回転刃32によって得
られる材料Bの上面の最大切削量に相当する。
【0046】このようにして二面鉋盤の各部を設定した
後、下回転刃31、上回転刃32、積極駆動の送りロー
ラ38、39を所定方向に回転し、鋸盤を介して材料B
を搬入すると、材料Bは、下回転刃31、上回転刃32
に対応する製品側B1 の下面、上面が同時に切削される
一方、半製品側B2 は、いずれの面も切削されることな
く、二面鉋盤の後方に排出することができる。製品側B
1 は、送りローラ38、39を介して積極送りされると
ともに、下回転刃31、上回転刃32によって下面、上
面が切削されるが、半製品側B2 は、送りローラ34、
34を介し、そのまま後方に排出することができるから
である。なお、このようにして排出される半製品側B2
は、鋸盤の前方に戻した上、挽割り加工を繰り返すこと
により、新たな製品側B1 、半製品側B2 に加工するこ
とができる。
【0047】また、エアシリンダ36dを伸長して上流
側の押部材36を上回転刃32よりも低く下降させれ
ば、製品側B1 の上面の切削加工を停止させることがで
きる。また、エアシリンダ21bを短縮して下可動フレ
ーム21を下降させ、下回転刃31を上流側の受部材3
3よりも低くすれば、製品側B1 の下面の切削加工を停
止させることができる。
【0048】
【他の実施の形態】上流側の受部材33は、下回転刃3
1と平行に前後動可能に設置することができる(図
9)。
【0049】受部材33は、後方の作動用天板33a1
、前方の退避用天板33a2 を備えており、退避用天
板33a2 は、作動用天板33a1 より低く、ボルト3
3a3、33a3 を介し、作動用天板33a1 の前端に
連結されている(図10)。作動用天板33a1 の下面
には、スライダ33b、33bが付設され(図9、図1
1)、スライダ33b、33bは、スライドレール33
cに対し、摺動自在に嵌合している。ただし、スライド
レール33cは、前後に長い取付ブラケット33d上に
配設されており、取付ブラケット33dは、ベース板3
3eを介して固定テーブル13上に固定されている。ま
た、作動用天板33a1 の後端には、エアシリンダ33
fのロッドが連結されており、エアシリンダ33fの基
部は、ブラケット33f1 、ベース片33f2 を介し、
固定フレーム10の本体部12の前面に連結されてい
る。
【0050】そこで、受部材33は、エアシリンダ33
fを短縮させることにより後方に退避し、退避用天板3
3a2 が下回転刃31に対応する退避位置(図9、図1
1の実線)をとることができ、エアシリンダ33fを伸
長させることにより前方に前進し、作動用天板33a1
が下回転刃31に対応する作動位置(図11の二点鎖
線)をとることができる。
【0051】作動用天板33a1 は、上流側の送りロー
ラ34の外周の最上部とほぼ同一高さに設定されており
(図12)、退避用天板33a2 は、上流側の送りロー
ラ34の外周の最上部より十分低く設定されている。ま
た、エアシリンダ21bを介して下可動フレーム21を
下降させると、下回転刃31、下流側の受部材33、下
流側の送りローラ34は、いずれも退避用天板33a2
よりも低く下降させることができる(同図の実線)。
【0052】すなわち、材料Bの製品側B1 の下面の切
削を停止するときは、上流側の受部材33を退避位置に
駆動し、上流側の送りローラ34と退避用天板33a2
との間に十分大きなクリアランスδ3 を確保することに
より、製品側B1 が不用意に受部材33と干渉するおそ
れがない。また、上流側の受部材33を作動位置に駆動
するとともに、下可動フレーム21を介して下回転刃3
1の外周の最上部が作動用天板33a1 の上面よりも切
削量δ1 に相当するだけ高くなるように、下回転刃3
1、下流側の受部材33、下流側の送りローラ34を上
昇させれば(同図の二点鎖線)、材料Bの下面を切削す
ることができる。
【0053】材料Bの下面の切削量δ1 を規定する調節
ボルト21c1 に対応して、2種類のライナ24、24
を下可動フレーム21上に進退自在に設置することがで
きる(図13、図14)。ただし、ここでは、調節ボル
ト21c1 は、ストッパブロック21cの下面に上向き
にねじ込まれており、ロックナット21c2 は、ストッ
パブロック21cの下面側に装着されている。
【0054】ライナ24、24は、それぞれ対応するエ
アシリンダ24aに連結されており、各エアシリンダ2
4aは、ベース板24bを介して下可動フレーム21上
に設置されている。各ライナ24は、対応するエアシリ
ンダ24aを伸長させることにより、調節ボルト21c
1 の直下に個別に進出させることができ、エアシリンダ
24aを短縮させることにより、調節ボルト21c1 の
直下から退去させることができる。ただし、ライナ2
4、24は、互いに異なる厚さを有するものとする。
【0055】ライナ24、24の双方を調節ボルト21
c1 の直下から退去させると、下可動フレーム21は、
最も高く上昇させ、材料Bの下面の切削量δ1 を最大に
設定することができ、ライナ24、24の一方を進出さ
せると、進出させたライナ24の厚さに応じて、切削量
δ1 を小さく設定することができる。たとえば、ライナ
24、24の双方を退去させるときの最大の切削量δ1
=3.0(mm)とし、ライナ24、24の各厚さを1.
6mm、2.3mmとすると、各ライナ24を進出させると
きの切削量δ1 は、それぞれδ1 =3.0−1.6=
1.4(mm)、δ1 =3.0−2.3=0.7(mm)に
調節設定することが可能である。
【0056】なお、下可動フレーム21上には、上可動
フレーム22に当接する安全用のストッパ25を立設す
ることができる(図15)。ストッパ25には、調節用
のストッパボルト25aが下向きにねじ込まれており、
ロックナット25a1 が付設されている。ストッパ25
は、下可動フレーム21、上可動フレーム22の相対間
隔の最小値を規制することにより、下可動フレーム2
1、上可動フレーム22が極端に接近し、下回転刃3
1、上回転刃32が接触する不測の事故を防止すること
ができる。ただし、ストッパ25は、下可動フレーム2
1上に立設するに代えて、上可動フレーム22に対し、
下向きに配設してもよい。
【0057】下回転刃31、上回転刃32の各前端は、
補助ベアリング31d、32dを介して回転自在に支承
することができる(図16)。補助ベアリング31d、
32dは、それぞれ補助ブラケット31d1 、32d1
を介して支持されており、補助ブラケット31d1 、3
2d1 は、それぞれ、下流側の受部材33の前端面、下
流側の押部材36の前端面に対し、ボルト31d2 、3
1d2 …、32d2 、32d2 …を介して固定されてい
る。補助ベアリング31d、32dは、下回転刃31、
上回転刃32の支持形式を両支持形式にすることがで
き、下回転刃31、上回転刃32の支持剛性を向上させ
ることができる。
【0058】なお、下回転刃31用の補助ブラケット3
1d1 には、補助カバー35aを着脱自在に付設するこ
とができる(同図)。補助カバー35aは、補助ブラケ
ット31d1 を覆うとともにサクションカバー35の前
縁部分を上方から覆い、サクションカバー35による切
削屑の除去効果を向上させる。
【0059】以上の説明において、二面鉋盤の前方に配
設する鋸盤は、1枚の鋸刃Sのみを有する一般的な丸鋸
盤であってもよく、帯鋸盤であってもよい。なお、二面
鉋盤の後方には、製品側B1 、半製品側B2 を分離さ
せ、半製品側B2 を鋸盤の前方にまで戻す自動仕分け装
置を設置してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、鋸盤の後方に二面鉋盤を配設すること
によって、鋸盤による挽割り加工と二面鉋盤による切削
加工とを連続的に実行することができるから、材料の加
工効率を最大に向上させ、工場床面積を最少に抑えるこ
とができるという優れた効果がある。
【0061】第2発明によれば、鋸盤と、鋸盤の後方に
配設する二面鉋盤とを組み合わせることによって、第1
発明を円滑に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 要部構成斜視図(1)
【図3】 要部拡大断面図(1)
【図4】 要部拡大側面図
【図5】 要部拡大断面図(2)
【図6】 要部構成斜視図(2)
【図7】 要部拡大正面図
【図8】 要部斜視図
【図9】 他の実施の形態を示す要部斜視図(1)
【図10】 図9の要部分解斜視図
【図11】 図9のX矢視相当説明図
【図12】 図7相当の動作説明図
【図13】 他の実施の形態を示す要部斜視図(2)
【図14】 図13のY矢視相当図
【図15】 他の実施の形態を示す要部斜視図(3)
【図16】 他の実施の形態を示す要部分解斜視図
【符号の説明】
B…材料 B1 …製品側 B2 …半製品側 Bs …挽割り線 31…下回転刃 32…上回転刃 34…送りローラ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸盤の後方に二面鉋盤を配設し、鋸盤か
    ら排出される材料の製品側に対してのみ切削加工を施す
    ことを特徴とする木工機械システムにおける切削加工方
    法。
  2. 【請求項2】 二面鉋盤から排出される材料の製品側、
    半製品側を分離し、半製品側を鋸盤の前方にまで戻すこ
    とを特徴とする請求項1記載の木工機械システムにおけ
    る切削加工方法。
  3. 【請求項3】 鋸盤と、該鋸盤の後方に配設する二面鉋
    盤とからなり、該二面鉋盤は、下回転刃、上回転刃の先
    端を前記鋸盤から排出される材料の挽割り線に一致させ
    ることを特徴とする木工機械システム。
  4. 【請求項4】 前記二面鉋盤の後方には、自動仕分け装
    置を配設することを特徴とする請求項3記載の木工機械
    システム。
  5. 【請求項5】 前記二面鉋盤は、前記上回転刃、下回転
    刃より長い送りローラを備えることを特徴とする請求項
    3または請求項4記載の木工機械システム。
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JPH03190701A (ja) * 1989-12-20 1991-08-20 Ishita:Kk プレーナリップソー

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