JP2980005B2 - 成形容器詰食品の洗浄・殺菌方法及びその装置 - Google Patents
成形容器詰食品の洗浄・殺菌方法及びその装置Info
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Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形容器詰食品の
製造ラインにおいて、内容物を充填密封後に成形容器の
外面洗浄及び内容物の殺菌を自動的に行う成形容器詰食
品の洗浄・殺菌方法及びその装置に関する。
製造ラインにおいて、内容物を充填密封後に成形容器の
外面洗浄及び内容物の殺菌を自動的に行う成形容器詰食
品の洗浄・殺菌方法及びその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】カップ状のプラスチック成形容器（以
下、単に成形容器という）に例えばゼリー状食品を密封
した容器詰食品を製造するに際して、食品衛生上、内容
物を密封充填後、一定温度で所定時間保持して内容物を
殺菌する殺菌工程を設けることが義務付けられている。
従来、成形容器詰食品の殺菌は、シール装置から排出さ
れて内容物が密封充填された成形容器を、缶詰の場合
（例えば実公昭４３−１０３９１号公報、実公昭３９−
１３７８４号公報）と同様に、熱水が貯溜されている熱
水槽内にコンベヤで搬入して、又は殺菌かごに入れて、
該熱水層内で成形容器を所定時間保持することによっ
て、内容物を所定温度まで加熱して殺菌している。殺菌
後には冷却装置に搬送して、所定温度まで冷却してい
る。
下、単に成形容器という）に例えばゼリー状食品を密封
した容器詰食品を製造するに際して、食品衛生上、内容
物を密封充填後、一定温度で所定時間保持して内容物を
殺菌する殺菌工程を設けることが義務付けられている。
従来、成形容器詰食品の殺菌は、シール装置から排出さ
れて内容物が密封充填された成形容器を、缶詰の場合
（例えば実公昭４３−１０３９１号公報、実公昭３９−
１３７８４号公報）と同様に、熱水が貯溜されている熱
水槽内にコンベヤで搬入して、又は殺菌かごに入れて、
該熱水層内で成形容器を所定時間保持することによっ
て、内容物を所定温度まで加熱して殺菌している。殺菌
後には冷却装置に搬送して、所定温度まで冷却してい
る。
【０００３】成形容器の場合、カップ開口部のフランジ
に蓋材をヒートシールすることによって密封している
が、内容物充填時に、特に満杯状態に充填する場合、内
容物が跳ねたり又は溢れたりしてフランジの裏側等に付
着することがある。そのため、ヒートシール後に成形容
器外周面の付着物を除去するために、成形容器の外周部
を洗浄する必要がある。しかしながら、従来の場合、殺
菌工程が熱水層内でドブ漬けにより行われるため、殺菌
工程中に外周面の付着物が熱水により自然に除去される
ため、特に外周面洗浄工程を別途に設けなくても良かっ
た。
に蓋材をヒートシールすることによって密封している
が、内容物充填時に、特に満杯状態に充填する場合、内
容物が跳ねたり又は溢れたりしてフランジの裏側等に付
着することがある。そのため、ヒートシール後に成形容
器外周面の付着物を除去するために、成形容器の外周部
を洗浄する必要がある。しかしながら、従来の場合、殺
菌工程が熱水層内でドブ漬けにより行われるため、殺菌
工程中に外周面の付着物が熱水により自然に除去される
ため、特に外周面洗浄工程を別途に設けなくても良かっ
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来、成形容器の殺菌
は、熱水層内でいわゆるドブ漬けで行っているので、缶
詰と相違して強度の弱い成形容器では、凹みや疵が発生
し易い等の問題があり、慎重な取扱を要し効率が悪かっ
た。また、成形容器外周面に付着した付着物も内容物に
よっては完全な除去が困難な場合もあった。さらに、例
えば果肉入りゼリー食品の場合、殺菌工程から冷却工程
にかけてゼリーが固まるが、ゼリーと果肉の比重差によ
って果肉が容器の底に沈んだ状態や表面に浮いた状態で
固まる。食品によって、このような果肉が開封後直ぐに
目に付くように表面に浮いている状態、あるいは底に沈
んでいる状態にしておきたい場合があるが、従来の殺菌
法及び冷却法では、成形容器詰食品の姿勢を制御するこ
とができないので、果肉の位置を制御することが困難で
ある等の問題点があった。
は、熱水層内でいわゆるドブ漬けで行っているので、缶
詰と相違して強度の弱い成形容器では、凹みや疵が発生
し易い等の問題があり、慎重な取扱を要し効率が悪かっ
た。また、成形容器外周面に付着した付着物も内容物に
よっては完全な除去が困難な場合もあった。さらに、例
えば果肉入りゼリー食品の場合、殺菌工程から冷却工程
にかけてゼリーが固まるが、ゼリーと果肉の比重差によ
って果肉が容器の底に沈んだ状態や表面に浮いた状態で
固まる。食品によって、このような果肉が開封後直ぐに
目に付くように表面に浮いている状態、あるいは底に沈
んでいる状態にしておきたい場合があるが、従来の殺菌
法及び冷却法では、成形容器詰食品の姿勢を制御するこ
とができないので、果肉の位置を制御することが困難で
ある等の問題点があった。
【０００５】本発明は、上記実情に鑑み創案されたもの
であって、成形容器詰食品の殺菌工程において、従来の
ドブ漬けによる殺菌法に代えて、容器に凹みや疵を発生
させることなく、効率良くしかも確実に殺菌することが
でき、且つ容器外周部も確実に洗浄でき、また必要に応
じて果肉入りゼリー食品等における果肉等の固形物の位
置も容易に制御することができる成形容器詰食品の洗浄
・殺菌方法及びその装置を提供することを目的とする。
であって、成形容器詰食品の殺菌工程において、従来の
ドブ漬けによる殺菌法に代えて、容器に凹みや疵を発生
させることなく、効率良くしかも確実に殺菌することが
でき、且つ容器外周部も確実に洗浄でき、また必要に応
じて果肉入りゼリー食品等における果肉等の固形物の位
置も容易に制御することができる成形容器詰食品の洗浄
・殺菌方法及びその装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するために成形容器詰食品の殺菌をネットコンベヤ
で搬送しながら熱水シャワー方式で行うことを着想し
て、種々研究したが、熱水シャワー方式による殺菌で
は、フランジの裏面側や蓋材の開口摘み片の裏面側等に
付着した内容物を十分に除去することができない等の問
題が発生した。そこで、該問題を解決するために、さら
に研究を行った結果、殺菌工程の前に、容器外面特に、
フランジ裏側等の洗浄を確実に行うことができる洗浄工
程を設けることを案出し、本発明に到達したものであ
る。
解決するために成形容器詰食品の殺菌をネットコンベヤ
で搬送しながら熱水シャワー方式で行うことを着想し
て、種々研究したが、熱水シャワー方式による殺菌で
は、フランジの裏面側や蓋材の開口摘み片の裏面側等に
付着した内容物を十分に除去することができない等の問
題が発生した。そこで、該問題を解決するために、さら
に研究を行った結果、殺菌工程の前に、容器外面特に、
フランジ裏側等の洗浄を確実に行うことができる洗浄工
程を設けることを案出し、本発明に到達したものであ
る。
【０００７】即ち、上記問題点を解決する本発明の成形
容器詰食品の洗浄・殺菌方法は、成形容器詰食品を軸心
回りに回転させながら搬送して、搬送中に少なくとも成
形容器の蓋材シール部に向け噴射ノズルにより洗浄水を
噴射して成形容器外周面を洗浄する外周面洗浄工程、該
外周面洗浄工程が終了した前記成形容器詰食品をネット
コンベヤで搬送しながら、熱水シャワーして加熱殺菌す
る殺菌工程、殺菌工程が終了した前記成形容器詰食品を
冷却装置内をコンベヤで搬送しながら冷却水シャワーし
て冷却する冷却工程からなることを特徴とする。
容器詰食品の洗浄・殺菌方法は、成形容器詰食品を軸心
回りに回転させながら搬送して、搬送中に少なくとも成
形容器の蓋材シール部に向け噴射ノズルにより洗浄水を
噴射して成形容器外周面を洗浄する外周面洗浄工程、該
外周面洗浄工程が終了した前記成形容器詰食品をネット
コンベヤで搬送しながら、熱水シャワーして加熱殺菌す
る殺菌工程、殺菌工程が終了した前記成形容器詰食品を
冷却装置内をコンベヤで搬送しながら冷却水シャワーし
て冷却する冷却工程からなることを特徴とする。
【０００８】前記外面洗浄工程と前記殺菌工程との間
に、前記成形容器詰食品を上下に反転させる反転装置を
設けることによって、果肉入りゼリー食品における果肉
の位置を制御することが可能となる。
に、前記成形容器詰食品を上下に反転させる反転装置を
設けることによって、果肉入りゼリー食品における果肉
の位置を制御することが可能となる。
【０００９】また、上記方法を達成する本発明の成形容
器詰食品の洗浄・殺菌装置は、成形容器詰食品を軸心回
りに回転させながら搬送して、搬送中に少なくとも成形
容器の蓋材シール部に向け噴射ノズルにより洗浄水を噴
射して成形容器外周面を洗浄する外周面洗浄装置、前記
成形容器詰食品をネットコンベヤで搬送しながら、熱水
シャワーして加熱殺菌する殺菌装置、前記成形容器詰食
品をコンベヤで搬送しながら冷却水シャワーして殺菌終
了後の前記成形容器詰食品を所定温度まで冷却する冷却
装置からなり、前記各装置間は成形容器詰食品を搬送す
るコンベヤで連結されてなることを特徴とするものであ
る。
器詰食品の洗浄・殺菌装置は、成形容器詰食品を軸心回
りに回転させながら搬送して、搬送中に少なくとも成形
容器の蓋材シール部に向け噴射ノズルにより洗浄水を噴
射して成形容器外周面を洗浄する外周面洗浄装置、前記
成形容器詰食品をネットコンベヤで搬送しながら、熱水
シャワーして加熱殺菌する殺菌装置、前記成形容器詰食
品をコンベヤで搬送しながら冷却水シャワーして殺菌終
了後の前記成形容器詰食品を所定温度まで冷却する冷却
装置からなり、前記各装置間は成形容器詰食品を搬送す
るコンベヤで連結されてなることを特徴とするものであ
る。
【００１０】また、上記外面洗浄工程を達成するための
外面洗浄装置は、トンネル状のケーシングカバーで囲わ
れた内部に、成形容器詰食品の胴部を挟んで該成形容器
詰食品を回転させながら搬送するサイドコンベヤ、及び
該サイドコンベヤに沿って所定間隔で配置され、該サイ
ドコンベヤよって搬送される成形容器詰食品の蓋材シー
ル部方向に向け洗浄水を噴射する噴射ノズルを備えてな
ることを特徴とする構成を有している。
外面洗浄装置は、トンネル状のケーシングカバーで囲わ
れた内部に、成形容器詰食品の胴部を挟んで該成形容器
詰食品を回転させながら搬送するサイドコンベヤ、及び
該サイドコンベヤに沿って所定間隔で配置され、該サイ
ドコンベヤよって搬送される成形容器詰食品の蓋材シー
ル部方向に向け洗浄水を噴射する噴射ノズルを備えてな
ることを特徴とする構成を有している。
【００１１】前記サイドコンベヤは、成形容器詰食品を
挾持する間隔で搬送方向に沿って配置され、互いに速度
差をもって回転駆動される一対のロープコンベヤからな
り、該ロープコンベヤを案内するアイドラーローラが対
向するロープコンベヤのアイドラーローラと互いに千鳥
状となるように配置されているのが望ましい。且つ、前
記サイドコンベヤは、搬送する成形容器詰食品の大きさ
に応じて高さが自在に調節できる可動ベースにアイドラ
ーローラが設けられ、且つ洗浄水を噴射する前記噴射ノ
ズルは、成形容器詰食品の大きさに応じて位置を調節で
きるように、可動ベースに保持されているのが望まし
い。
挾持する間隔で搬送方向に沿って配置され、互いに速度
差をもって回転駆動される一対のロープコンベヤからな
り、該ロープコンベヤを案内するアイドラーローラが対
向するロープコンベヤのアイドラーローラと互いに千鳥
状となるように配置されているのが望ましい。且つ、前
記サイドコンベヤは、搬送する成形容器詰食品の大きさ
に応じて高さが自在に調節できる可動ベースにアイドラ
ーローラが設けられ、且つ洗浄水を噴射する前記噴射ノ
ズルは、成形容器詰食品の大きさに応じて位置を調節で
きるように、可動ベースに保持されているのが望まし
い。
【００１２】さらに、前記トンネル状のケーシングカバ
ー内に、前記サイドコンベヤ及び噴射ノズル群からなる
外面洗浄ユニットが直列に複数ユニット配置することに
よって、異なる条件で成形容器詰食品の外面洗浄を行う
ことが可能な複数の外面洗浄ゾーンを形成することがで
きる。
ー内に、前記サイドコンベヤ及び噴射ノズル群からなる
外面洗浄ユニットが直列に複数ユニット配置することに
よって、異なる条件で成形容器詰食品の外面洗浄を行う
ことが可能な複数の外面洗浄ゾーンを形成することがで
きる。
【００１３】また、上記殺菌工程を好適に達成すること
ができる殺菌装置、トンネル状のケーシングカバー内で
成形容器詰食品を幅広のネットコンベヤで搬送しなが
ら、熱水シャワーして成形容器詰食品を加熱殺菌する殺
菌装置であって、前記ネットコンベヤの入口部に、押圧
面に成形容器詰食品の胴部と嵌合するように所定ピッチ
で円弧凹部が形成され、ネットコンベヤの入口部に該ネ
ットコンベヤの幅方向に沿って搬送されてきた成形容器
詰食品群を前記ネットコンベヤに押し送りする押送板が
設けられ、該押送板はクランク機構により前記ネットコ
ンベヤの搬送方向に沿って往復動するスライドシャフト
にリンク機構を介して取付けられていることを特徴とす
る。
ができる殺菌装置、トンネル状のケーシングカバー内で
成形容器詰食品を幅広のネットコンベヤで搬送しなが
ら、熱水シャワーして成形容器詰食品を加熱殺菌する殺
菌装置であって、前記ネットコンベヤの入口部に、押圧
面に成形容器詰食品の胴部と嵌合するように所定ピッチ
で円弧凹部が形成され、ネットコンベヤの入口部に該ネ
ットコンベヤの幅方向に沿って搬送されてきた成形容器
詰食品群を前記ネットコンベヤに押し送りする押送板が
設けられ、該押送板はクランク機構により前記ネットコ
ンベヤの搬送方向に沿って往復動するスライドシャフト
にリンク機構を介して取付けられていることを特徴とす
る。
【００１４】前記クランク機構は、前記スライドシャフ
トに固定された左右一対のブッシュに一端部が揺動可能
に軸着された第１リンクと、該第１リンクの他端部に該
第１リンクと直角方向に揺動可能に軸着された第２リン
クとからなり、前記第１リンクを上下動用シリンダで上
下方向に揺動させ、且つ前記第２リンクを左右動用シリ
ンダで前記第１リンクに対して左右に揺動させるように
構成されていることが望ましい。
トに固定された左右一対のブッシュに一端部が揺動可能
に軸着された第１リンクと、該第１リンクの他端部に該
第１リンクと直角方向に揺動可能に軸着された第２リン
クとからなり、前記第１リンクを上下動用シリンダで上
下方向に揺動させ、且つ前記第２リンクを左右動用シリ
ンダで前記第１リンクに対して左右に揺動させるように
構成されていることが望ましい。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を基に詳細に説明する。図１は成形容器詰食品製造ライ
ンにおいて、成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置の全体配
置図である。図中、１は充填室２内に配置され、内容物
を成形容器詰食品に充填する充填及びシール装置であ
り、３は成形容器の外面を洗浄するための外面洗浄装
置、４は該成形容器の内部を殺菌するための殺菌装置、
５は殺菌終了後の成形容器を所定温度まで冷却する冷却
装置である。そして、それらの装置間は成形容器を搬送
する第１コンベヤ６、第２コンベヤ７、第３コンベヤ８
で連結され、外面洗浄装置の下流側には必要に応じて成
形容器を反転する反転装置９が設けられている。
を基に詳細に説明する。図１は成形容器詰食品製造ライ
ンにおいて、成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置の全体配
置図である。図中、１は充填室２内に配置され、内容物
を成形容器詰食品に充填する充填及びシール装置であ
り、３は成形容器の外面を洗浄するための外面洗浄装
置、４は該成形容器の内部を殺菌するための殺菌装置、
５は殺菌終了後の成形容器を所定温度まで冷却する冷却
装置である。そして、それらの装置間は成形容器を搬送
する第１コンベヤ６、第２コンベヤ７、第３コンベヤ８
で連結され、外面洗浄装置の下流側には必要に応じて成
形容器を反転する反転装置９が設けられている。
【００１６】上記成形容器詰食品製造ラインにおいて、
充填及びシール装置１によって内容物が成形容器に充填
され蓋材がシールされた成形容器詰食品は、第１コンベ
ヤ６で搬送されて外面洗浄装置３に送られ、該外面洗浄
装置内を通過することによって外周面が熱水で洗浄さ
れ、その後第２コンベヤ７によって殺菌洗浄装置４に送
られ、該殺菌装置を通過する間に熱水シャワーにより所
定温度に加熱されて殺菌され、次いで第３コンベヤ８で
冷却装置５に搬送されて該冷却装置を通過する間に冷却
水のシャワーにより所定温度まで冷却され、冷却された
成形容器詰食品は第４コンベヤ２９で図示しない箱詰め
ラインに搬送されるようになっている。
充填及びシール装置１によって内容物が成形容器に充填
され蓋材がシールされた成形容器詰食品は、第１コンベ
ヤ６で搬送されて外面洗浄装置３に送られ、該外面洗浄
装置内を通過することによって外周面が熱水で洗浄さ
れ、その後第２コンベヤ７によって殺菌洗浄装置４に送
られ、該殺菌装置を通過する間に熱水シャワーにより所
定温度に加熱されて殺菌され、次いで第３コンベヤ８で
冷却装置５に搬送されて該冷却装置を通過する間に冷却
水のシャワーにより所定温度まで冷却され、冷却された
成形容器詰食品は第４コンベヤ２９で図示しない箱詰め
ラインに搬送されるようになっている。
【００１７】以下、上記各装置の内、本発明の特徴的な
装置である外面洗浄装置、反転装置及び殺菌装置につい
て詳細に説明する。なお、冷却装置は、殺菌装置とほぼ
同様な構成であるので、詳細な説明は省略する。
装置である外面洗浄装置、反転装置及び殺菌装置につい
て詳細に説明する。なお、冷却装置は、殺菌装置とほぼ
同様な構成であるので、詳細な説明は省略する。
【００１８】外面洗浄装置３ 外面洗浄装置３の具体的構成が図２〜図４に示されてい
る。外面洗浄装置３は、トンネル状のケーシングカバー
１０で囲われた内部を、前記第１コンベヤと第２コンベ
ヤを中継するベルトコンベヤ１１、左右一対のロープコ
ンベヤ１２1、１２2で構成されるサイドコンベヤが縦走
し、その両側に所定間隔で複数個の噴射ノズル１４が配
置されている。前記サイドコンベヤは、図２に示すよう
に、成形容器詰食品の胴部を両側から挟んで、両側のロ
ープコンベヤ１２1、１２2が速度差を有するようにモー
タ１５1、１５2で回転駆動されることによって、容器を
回転させながら搬送するように構成されている。且つ両
側のロープコンベヤを案内する成形容器詰食品搬送路に
面しているアイドラーローラ１３1、１３2群は、図３に
示されているように、千鳥状に配置され、搬送中の成形
容器詰食品を押し潰すことがないように工夫されてい
る。
る。外面洗浄装置３は、トンネル状のケーシングカバー
１０で囲われた内部を、前記第１コンベヤと第２コンベ
ヤを中継するベルトコンベヤ１１、左右一対のロープコ
ンベヤ１２1、１２2で構成されるサイドコンベヤが縦走
し、その両側に所定間隔で複数個の噴射ノズル１４が配
置されている。前記サイドコンベヤは、図２に示すよう
に、成形容器詰食品の胴部を両側から挟んで、両側のロ
ープコンベヤ１２1、１２2が速度差を有するようにモー
タ１５1、１５2で回転駆動されることによって、容器を
回転させながら搬送するように構成されている。且つ両
側のロープコンベヤを案内する成形容器詰食品搬送路に
面しているアイドラーローラ１３1、１３2群は、図３に
示されているように、千鳥状に配置され、搬送中の成形
容器詰食品を押し潰すことがないように工夫されてい
る。
【００１９】また、前記サイドコンベヤは、図３及び図
４に示すように、搬送する容器の大きさに応じて、前記
ベルトコンベヤ１１からの高さが自在に調節できるよう
に、固定ベース１６に突設された可動ベース支軸１７に
スライド可能に支持された可動ベース１８に前記アイド
ラーローラ１３1、１３2群が設けられている。なお、図
４において、１９は可動ベース１８に固定されたスライ
ドボス、２０はクランプであり、これらにより可動ベー
ス１８を可動ベース支軸１７に沿って上下動させて所定
の高さに保持することができる。
４に示すように、搬送する容器の大きさに応じて、前記
ベルトコンベヤ１１からの高さが自在に調節できるよう
に、固定ベース１６に突設された可動ベース支軸１７に
スライド可能に支持された可動ベース１８に前記アイド
ラーローラ１３1、１３2群が設けられている。なお、図
４において、１９は可動ベース１８に固定されたスライ
ドボス、２０はクランプであり、これらにより可動ベー
ス１８を可動ベース支軸１７に沿って上下動させて所定
の高さに保持することができる。
【００２０】前記噴射ノズル１４は、図２に示すよう
に、搬送する成形容器詰食品のフランジ部（シール部）
の下面も確実に洗浄できるように、フランジ部に向けて
集中的に温水を噴射できるように配置されている。そし
て、本実施例では、成形容器詰食品の大きさが変わって
も常に確実に洗浄できるように、成形容器詰食品の大き
さに応じて左右の噴射ノズルの間隔及びその高さ位置が
自由に調節できるように、ノズル管２１1、２１2が可動
ベース１８に幅方向にスライド可能に立設されたノズル
管支軸２２に上下にスライド可能に保持されている。図
３において、２３がノズル管支軸２２を幅方向にスライ
ド可能に支持するブラケットであり、該ブラケットに形
成されたスライド孔２４に沿って幅方向にスライドさせ
ることができる。２５は幅方向を位置決めして保持する
幅方向クランプ、２６は高さ方向を位置決めして保持す
る高さ方向クランプである。
に、搬送する成形容器詰食品のフランジ部（シール部）
の下面も確実に洗浄できるように、フランジ部に向けて
集中的に温水を噴射できるように配置されている。そし
て、本実施例では、成形容器詰食品の大きさが変わって
も常に確実に洗浄できるように、成形容器詰食品の大き
さに応じて左右の噴射ノズルの間隔及びその高さ位置が
自由に調節できるように、ノズル管２１1、２１2が可動
ベース１８に幅方向にスライド可能に立設されたノズル
管支軸２２に上下にスライド可能に保持されている。図
３において、２３がノズル管支軸２２を幅方向にスライ
ド可能に支持するブラケットであり、該ブラケットに形
成されたスライド孔２４に沿って幅方向にスライドさせ
ることができる。２５は幅方向を位置決めして保持する
幅方向クランプ、２６は高さ方向を位置決めして保持す
る高さ方向クランプである。
【００２１】この実施形態における外面洗浄装置は、基
本的には以上のように構成されているが、より確実に外
面洗浄を行うために、図３及び図４に示す外面洗浄装置
を１ユニットとし、該外面洗浄装置ユニットをトンネル
状のケーシングカバー１０内に直列に３ユニット配置
し、第１洗浄ゾーン、第２洗浄ゾーン、第３洗浄ゾーン
を構成している。このように、複数の洗浄ゾーンに分割
することによって、各洗浄ゾーンにおいて、必要に応じ
て、噴射ノズルの高さや間隔をそれぞれ異なる位置に設
置することができ、例えば、第１洗浄ゾーンではシール
部を集中的に、第２洗浄ゾーンではその他の部分を、そ
して第３洗浄ゾーンで仕上げ洗浄として全体を洗浄する
ように、効率的に洗浄することができる。そのために、
第３洗浄ゾーンでは、成形容器詰食品の上方から洗浄水
を吹き付けるように噴射ノズルを配置してある。
本的には以上のように構成されているが、より確実に外
面洗浄を行うために、図３及び図４に示す外面洗浄装置
を１ユニットとし、該外面洗浄装置ユニットをトンネル
状のケーシングカバー１０内に直列に３ユニット配置
し、第１洗浄ゾーン、第２洗浄ゾーン、第３洗浄ゾーン
を構成している。このように、複数の洗浄ゾーンに分割
することによって、各洗浄ゾーンにおいて、必要に応じ
て、噴射ノズルの高さや間隔をそれぞれ異なる位置に設
置することができ、例えば、第１洗浄ゾーンではシール
部を集中的に、第２洗浄ゾーンではその他の部分を、そ
して第３洗浄ゾーンで仕上げ洗浄として全体を洗浄する
ように、効率的に洗浄することができる。そのために、
第３洗浄ゾーンでは、成形容器詰食品の上方から洗浄水
を吹き付けるように噴射ノズルを配置してある。
【００２２】さらに、例えば、洗浄水の節約のために、
最終洗浄工程である第３洗浄ゾーンでは、新水を使用
し、第１及び第２洗浄ゾーンでは第３洗浄ゾーンからの
ドレン水を使用することもできる。さらに、必要に応じ
て、洗浄ゾーン毎に洗浄水の温度や種類等を変えること
ができ、常に最適条件で洗浄することができる。また、
各洗浄ゾーン毎に、ロープコンベヤの高さを変えること
もでき、ロープコンベヤと成形容器詰食品外面との接触
位置を変えることによって洗浄ムラがなく全体を確実に
洗浄することができる。
最終洗浄工程である第３洗浄ゾーンでは、新水を使用
し、第１及び第２洗浄ゾーンでは第３洗浄ゾーンからの
ドレン水を使用することもできる。さらに、必要に応じ
て、洗浄ゾーン毎に洗浄水の温度や種類等を変えること
ができ、常に最適条件で洗浄することができる。また、
各洗浄ゾーン毎に、ロープコンベヤの高さを変えること
もでき、ロープコンベヤと成形容器詰食品外面との接触
位置を変えることによって洗浄ムラがなく全体を確実に
洗浄することができる。
【００２３】反転装置９ 反転装置９は、殺菌装置に送られる成形容器詰食品の姿
勢を制御する為に、前記外面洗浄装置のベルトコンベヤ
１１と第２コンベヤ７との中継部に必要に応じて設けら
れるもので、周知のツイストシュートで構成されてお
り、外面洗浄装置から搬送されてくる正立状態の成形容
器詰食品を反転させて第２コンベヤに供給する。該反転
装置は、着脱自在に設けられ、成形容器詰食品を正立状
態のまま第２コンベヤに供給する場合は、直線状のシュ
ートと交換する。
勢を制御する為に、前記外面洗浄装置のベルトコンベヤ
１１と第２コンベヤ７との中継部に必要に応じて設けら
れるもので、周知のツイストシュートで構成されてお
り、外面洗浄装置から搬送されてくる正立状態の成形容
器詰食品を反転させて第２コンベヤに供給する。該反転
装置は、着脱自在に設けられ、成形容器詰食品を正立状
態のまま第２コンベヤに供給する場合は、直線状のシュ
ートと交換する。
【００２４】殺菌装置４ 殺菌装置４は、ケーシングカバー３１（図１）内にネッ
トコンベヤを配置し、該ネットコンベヤで集合状態で所
定殺菌時間を確保するように搬送される成形容器詰食品
に上方から所定温度の熱水をシャワー状に散水すること
によって、加熱殺菌を行う公知の熱水シャワー方式の殺
菌装置である。本実施形態では、強度が弱く変形し易い
成形容器詰食品を損傷させることなく、確実にしかも必
要に応じて千鳥状に供給することができる供給装置を供
給口部に幅方向に設け、第２コンベヤで縦列状態で搬送
されてくる成形容器詰食品を所定本数直角方向に一度に
供給できるようになっている。
トコンベヤを配置し、該ネットコンベヤで集合状態で所
定殺菌時間を確保するように搬送される成形容器詰食品
に上方から所定温度の熱水をシャワー状に散水すること
によって、加熱殺菌を行う公知の熱水シャワー方式の殺
菌装置である。本実施形態では、強度が弱く変形し易い
成形容器詰食品を損傷させることなく、確実にしかも必
要に応じて千鳥状に供給することができる供給装置を供
給口部に幅方向に設け、第２コンベヤで縦列状態で搬送
されてくる成形容器詰食品を所定本数直角方向に一度に
供給できるようになっている。
【００２５】図６〜図８はそのための供給装置を示し、
図中、３２は前記ネットコンベヤの上流側端部と直交す
るように配置された第２コンベヤ７の端部から成形容器
詰食品をネットコンベヤ上に押し送りする押送板であ
り、図７に示すように、その押圧面には成形容器詰食品
の胴部と嵌合するように所定ピッチで円弧凹部３３が形
成されている。
図中、３２は前記ネットコンベヤの上流側端部と直交す
るように配置された第２コンベヤ７の端部から成形容器
詰食品をネットコンベヤ上に押し送りする押送板であ
り、図７に示すように、その押圧面には成形容器詰食品
の胴部と嵌合するように所定ピッチで円弧凹部３３が形
成されている。
【００２６】該押送板３２は、後述するクランク機構に
よりネットコンベヤの搬送方向に沿って往復動する上下
一対のスライドシャフト４１、４２（図８）にリンク機
構を介して取り付けられ、且つスライドシャフト４１、
４２は、ケーシングカバーの入口部の両側に設けられた
一対のレール３８に沿ってスライド可能に設けられたス
ライドブッシュ３９に固定されたスライドブラケット４
０間に架設されている。３５は前記スライドブッシュ３
９を往復動させるためのクランク盤、３６はコネクティ
ングロッドであり、モータ４３でクランク盤３５を回転
駆動することにより、スライドブッシュ３９が一定スト
ロークで往復動するクランク機構を構成し、それに伴い
前記押送板３２が往復動し、第２コンベヤ７上に整列さ
れた成形容器詰食品をネットコンベヤ上に移載すること
ができるようになっている。
よりネットコンベヤの搬送方向に沿って往復動する上下
一対のスライドシャフト４１、４２（図８）にリンク機
構を介して取り付けられ、且つスライドシャフト４１、
４２は、ケーシングカバーの入口部の両側に設けられた
一対のレール３８に沿ってスライド可能に設けられたス
ライドブッシュ３９に固定されたスライドブラケット４
０間に架設されている。３５は前記スライドブッシュ３
９を往復動させるためのクランク盤、３６はコネクティ
ングロッドであり、モータ４３でクランク盤３５を回転
駆動することにより、スライドブッシュ３９が一定スト
ロークで往復動するクランク機構を構成し、それに伴い
前記押送板３２が往復動し、第２コンベヤ７上に整列さ
れた成形容器詰食品をネットコンベヤ上に移載すること
ができるようになっている。
【００２７】本実施形態では、前記押送板３２は、スラ
イドシャフト４１に固定された左右一対のブッシュ４４
（図８）と、該ブッシュに一端部が揺動可能に軸着され
た第１リンク４５、及び該第１リンクの他端部にそれと
直角方向に揺動可能に軸着された第２リンク４６を介し
て連結されている。第１リンク４５の中間部に、スライ
ドシャフト４２に基部が揺動自在に支持されている上下
動用シリンダ４７のロッド４８端部が連結され、且つ片
側の第１リンク４５の端部には、図８に示すように、左
右動用シリンダ５０が支持されて、そのロッド５１の先
端部が第２リンク４６の上端部に連結されている。
イドシャフト４１に固定された左右一対のブッシュ４４
（図８）と、該ブッシュに一端部が揺動可能に軸着され
た第１リンク４５、及び該第１リンクの他端部にそれと
直角方向に揺動可能に軸着された第２リンク４６を介し
て連結されている。第１リンク４５の中間部に、スライ
ドシャフト４２に基部が揺動自在に支持されている上下
動用シリンダ４７のロッド４８端部が連結され、且つ片
側の第１リンク４５の端部には、図８に示すように、左
右動用シリンダ５０が支持されて、そのロッド５１の先
端部が第２リンク４６の上端部に連結されている。
【００２８】なお、図示してないが、殺菌装置の供給口
部の入口部には第２コンベヤで正立状態又は倒立状態で
搬送されてくる成形容器詰食品を押送板３２の円弧凹部
３３のピッチと等間隔に第２コンベヤ端部に成形容器詰
食品を搬送するように、スターホイールが配置されてい
る。
部の入口部には第２コンベヤで正立状態又は倒立状態で
搬送されてくる成形容器詰食品を押送板３２の円弧凹部
３３のピッチと等間隔に第２コンベヤ端部に成形容器詰
食品を搬送するように、スターホイールが配置されてい
る。
【００２９】以上のように構成れた殺菌装置において、
第２コンベヤ７で正立状態又は倒立状態で搬送されてく
る成形容器詰食品は、その入口部でスターホイールによ
って押送板３２の円弧凹部３３のピッチと等間隔に整列
されて、供給口部の幅方向に送られ所定本数に達する
と、図６の状態からモータ４３が作動してクランク機構
によりスライドブラケット４０が右側にスライドするこ
とにより、押送板３２が右動し円弧凹部３３が成形容器
詰食品の胴部に嵌合し、その状態で平行に押圧して第２
コンベヤからネットコンベヤ上の所定位置まで押し送り
する。
第２コンベヤ７で正立状態又は倒立状態で搬送されてく
る成形容器詰食品は、その入口部でスターホイールによ
って押送板３２の円弧凹部３３のピッチと等間隔に整列
されて、供給口部の幅方向に送られ所定本数に達する
と、図６の状態からモータ４３が作動してクランク機構
によりスライドブラケット４０が右側にスライドするこ
とにより、押送板３２が右動し円弧凹部３３が成形容器
詰食品の胴部に嵌合し、その状態で平行に押圧して第２
コンベヤからネットコンベヤ上の所定位置まで押し送り
する。
【００３０】クランク盤３５の半回転で送り行程が終了
し、さらに半回転することにより押送板は元の位置に戻
るが、そのときには供給口部の第２コンベヤ上には次の
成形容器詰食品が搬送されてきているので、戻り行程で
は上下動用シリンダ４７が作動して第１リンク４５を上
方に揺動させて、押送板３２を成形容器詰食品の高さ以
上に上昇させた状態で戻り、上下動用シリンダ４５の作
動を停止させることにより、図６に示す状態に復帰し、
次の送り出しに備える。
し、さらに半回転することにより押送板は元の位置に戻
るが、そのときには供給口部の第２コンベヤ上には次の
成形容器詰食品が搬送されてきているので、戻り行程で
は上下動用シリンダ４７が作動して第１リンク４５を上
方に揺動させて、押送板３２を成形容器詰食品の高さ以
上に上昇させた状態で戻り、上下動用シリンダ４５の作
動を停止させることにより、図６に示す状態に復帰し、
次の送り出しに備える。
【００３１】なお、ネットコンベヤで千鳥状態で成形容
器詰食品を搬送する場合は、１回おきに左右動シリンダ
５０を作動させることによって、押送板３２が１回おき
に半ピッチだけ交互にずれた状態となるので、自然に成
形容器詰食品がネットコンベヤ上で千鳥状態に配列され
ることになる。従って、ネットコンベヤ上に密な状態で
成形容器詰食品を搬送することができ、殺菌装置の生産
能率をより向上させることができる。また、成形容器詰
食品の大きさに応じて上下動用シリンダ４７のストロー
クを調整することによって、常に成形容器詰食品の最適
な高さ位置を押圧することができる。
器詰食品を搬送する場合は、１回おきに左右動シリンダ
５０を作動させることによって、押送板３２が１回おき
に半ピッチだけ交互にずれた状態となるので、自然に成
形容器詰食品がネットコンベヤ上で千鳥状態に配列され
ることになる。従って、ネットコンベヤ上に密な状態で
成形容器詰食品を搬送することができ、殺菌装置の生産
能率をより向上させることができる。また、成形容器詰
食品の大きさに応じて上下動用シリンダ４７のストロー
クを調整することによって、常に成形容器詰食品の最適
な高さ位置を押圧することができる。
【００３２】
【発明の効果】本発明によれば、熱水シャワー方式によ
る成形容器詰食品の殺菌が可能となり、成形容器詰食品
を一定姿勢に維持し且つ衝撃を与えることがないので、
強度の弱い成形容器であっても凹みや疵が発生させるこ
となく、効率的に殺菌することができる。また、外面洗
浄工程を設けたので、蓋材シール部等に重点的に洗浄水
を噴射して洗浄することができ、確実に且つ自動的に洗
浄することができる。
る成形容器詰食品の殺菌が可能となり、成形容器詰食品
を一定姿勢に維持し且つ衝撃を与えることがないので、
強度の弱い成形容器であっても凹みや疵が発生させるこ
となく、効率的に殺菌することができる。また、外面洗
浄工程を設けたので、蓋材シール部等に重点的に洗浄水
を噴射して洗浄することができ、確実に且つ自動的に洗
浄することができる。
【００３３】さらに、洗浄工程終了後の成形容器詰食品
の上下姿勢を制御できるので、例えば果肉入りゼリー食
品等で、最終的に果肉を沈ませた状態又は浮かせた状態
等所望の状態に制御することができる。
の上下姿勢を制御できるので、例えば果肉入りゼリー食
品等で、最終的に果肉を沈ませた状態又は浮かせた状態
等所望の状態に制御することができる。
【００３４】成形容器詰食品の外周面洗浄装置は、成形
容器詰食品を軸心回りに回転させながら搬送するので、
全体をムラなく確実に洗浄することができる。そして、
サイドコンベヤを一対のロープコンベヤで構成すること
によって、良好に成形容器詰食品を回転させながら搬送
することができ、且つそのアイドラーローラを千鳥状に
配置することによって、成形容器詰食品に凹みや疵を発
生させることなく搬送できる。また、アイドラーローラ
及び噴射ノズルを位置調節可能な可動ベースに設けるこ
とによって、成形容器詰食品のサイズに応じて任意にそ
れらの間隔や高さ位置を調整することができ、常に最適
条件で成形容器詰食品搬送しながら洗浄できる。
容器詰食品を軸心回りに回転させながら搬送するので、
全体をムラなく確実に洗浄することができる。そして、
サイドコンベヤを一対のロープコンベヤで構成すること
によって、良好に成形容器詰食品を回転させながら搬送
することができ、且つそのアイドラーローラを千鳥状に
配置することによって、成形容器詰食品に凹みや疵を発
生させることなく搬送できる。また、アイドラーローラ
及び噴射ノズルを位置調節可能な可動ベースに設けるこ
とによって、成形容器詰食品のサイズに応じて任意にそ
れらの間隔や高さ位置を調整することができ、常に最適
条件で成形容器詰食品搬送しながら洗浄できる。
【００３５】さらに、外面洗浄ユニットを直列に複数ユ
ニット配置することによって、必要に応じて各外面洗浄
ユニット毎に洗滌水の温度等洗浄条件を変えることがで
き、より効率良く洗浄することができる。
ニット配置することによって、必要に応じて各外面洗浄
ユニット毎に洗滌水の温度等洗浄条件を変えることがで
き、より効率良く洗浄することができる。
【００３６】また、本発明の殺菌装置によれば、移載中
に成形容器詰食品同士が衝突することがなく、しかも押
送板がクランク機構で往復動するので、その押し送り開
始時及び終了時の衝撃が少なく、成形容器詰食品に凹み
や疵の発生を効果的に防止できる。
に成形容器詰食品同士が衝突することがなく、しかも押
送板がクランク機構で往復動するので、その押し送り開
始時及び終了時の衝撃が少なく、成形容器詰食品に凹み
や疵の発生を効果的に防止できる。
【００３７】さらに、押送板は、上下方向の変位及び左
右方向の変位が可能であるので、クランク機構による戻
り工程で入口部にある成形容器詰食品に当たることがな
く確実に供給することができ、且つ必要に応じてネット
コンベヤ状で千鳥状に配列することも可能である。
右方向の変位が可能であるので、クランク機構による戻
り工程で入口部にある成形容器詰食品に当たることがな
く確実に供給することができ、且つ必要に応じてネット
コンベヤ状で千鳥状に配列することも可能である。
【図１】成形容器詰食品製造ラインにおいて、本発明に
係る成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置の全体配置図であ
る。
係る成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置の全体配置図であ
る。
【図２】本発明の実施の形態である外面洗浄装置の要部
断面概略図である。
断面概略図である。
【図３】本発明の実施の形態である外面洗浄装置のケー
シングカバーを除去した状態での要部平面図である。
シングカバーを除去した状態での要部平面図である。
【図４】図３に対応する正面図である。
【図５】反転装置の概略正面図である。
【図６】本発明の実施の形態である殺菌装置における供
給装置の正面図である。
給装置の正面図である。
【図７】図６に対応する平面概略図である。
【図８】図６に対応する側面概略図である。
１ 充填及びシール装置 ３ 外面洗浄装置 ４ 殺菌装置 ５ 冷却装置 ６ 第１コンベヤ ７ 第２コンベヤ ８ 第３コンベヤ ９ 反転装置 １０ ベルトコンベヤ １２ ロープコンベヤ
（サイドコンベヤ） １３ アイドラーローラ １４ 噴射ノズル １６ 固定ベース １８ 可動ベース ２１ ノズル管 ３１ ケーシングカバ
ー ３２ 押送板 ３３ 円弧凹部 ３５ クランク盤 ３６ コネクティング
ロッド ３８ レール ４１，４２ スライドシャフ
ト ４５ 第１リンク ４６ 第２リンク ４７ 上下動用シリンダ ５０ 左右動用シリン
ダ
（サイドコンベヤ） １３ アイドラーローラ １４ 噴射ノズル １６ 固定ベース １８ 可動ベース ２１ ノズル管 ３１ ケーシングカバ
ー ３２ 押送板 ３３ 円弧凹部 ３５ クランク盤 ３６ コネクティング
ロッド ３８ レール ４１，４２ スライドシャフ
ト ４５ 第１リンク ４６ 第２リンク ４７ 上下動用シリンダ ５０ 左右動用シリン
ダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−28329（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−38685（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−79313（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B65B 55/24 B65B 55/14
Claims (10)
- 【請求項１】 成形容器詰食品を軸心回りに回転させな
がら搬送して、搬送中に少なくとも成形容器の蓋材シー
ル部に向け噴射ノズルにより洗浄水を噴射して成形容器
外周面を洗浄する外周面洗浄工程、該外周面洗浄工程が
終了した前記成形容器詰食品をネットコンベヤで搬送し
ながら、熱水シャワーして加熱殺菌する殺菌工程、殺菌
工程が終了した前記成形容器詰食品を冷却装置内をコン
ベヤで搬送しながら冷却水シャワーして冷却する冷却工
程からなることを特徴とする成形容器詰食品の洗浄・殺
菌方法。 - 【請求項２】 前記外面洗浄工程と前記殺菌工程との間
に、前記成形容器詰食品を上下に反転させる反転工程を
設けた請求項１記載の成形容器詰食品の洗浄・殺菌方
法。 - 【請求項３】 成形容器詰食品製造ラインにおける成形
容器詰食品の洗浄・殺菌装置であって、成形容器詰食品
を軸心回りに回転させながら搬送して、搬送中に少なく
とも成形容器の蓋材シール部に向け噴射ノズルにより洗
浄水を噴射して成形容器外周面を洗浄する外周面洗浄装
置、前記成形容器詰食品をネットコンベヤで搬送しなが
ら、熱水シャワーして加熱殺菌する殺菌装置、前記成形
容器詰食品をコンベヤで搬送しながら冷却水シャワーし
て殺菌終了後の前記成形容器詰食品を所定温度まで冷却
する冷却装置からなり、前記各装置間は成形容器詰食品
を搬送するコンベヤで連結されてなることを特徴とする
成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置。 - 【請求項４】 前記外面洗浄装置の下流側に成形容器詰
食品を上下に反転させる反転装置を配置した請求項３記
載の成形容器詰食品の洗浄・殺菌装置。 - 【請求項５】 トンネル状のケーシングカバーで囲われ
た内部に、成形容器詰食品の胴部を挟んで該成形容器詰
食品を回転させながら搬送するサイドコンベヤ、及び該
サイドコンベヤに沿って所定間隔で配置され、該サイド
コンベヤよって搬送される成形容器詰食品の蓋材シール
部方向に向け洗浄水を噴射する噴射ノズルを備えてなる
ことを特徴とする成形容器詰食品の外周面洗浄装置。 - 【請求項６】 前記サイドコンベヤは、成形容器詰食品
を挾持する間隔で搬送方向に沿って配置され、互いに速
度差をもって回転駆動される一対のロープコンベヤから
なり、該ロープコンベヤを案内するアイドラーローラが
対向するロープコンベヤのアイドラーローラと互いに千
鳥状となるように配置されている請求項５記載の成形容
器詰食品の外面洗浄装置。 - 【請求項７】 前記サイドコンベヤは、搬送する成形容
器詰食品の大きさに応じて高さが自在に調節できる可動
ベースにアイドラーローラが設けられ、且つ洗浄水を噴
射する前記噴射ノズルは、成形容器詰食品の大きさに応
じて位置を調節できるように、可動ベースに保持されて
いる請求項５又は６記載の外面洗浄装置。 - 【請求項８】 前記トンネル状のケーシングカバー内
に、前記サイドコンベヤ及び噴射ノズル群からなる外面
洗浄ユニットが直列に複数ユニット配置されている請求
項５、６又は７記載の成形容器詰食品の外面洗浄装置。 - 【請求項９】 トンネル状のケーシングカバー内で成形
容器詰食品を幅広のネットコンベヤで搬送しながら、熱
水シャワーして成形容器詰食品を加熱殺菌する殺菌装置
であって、前記ネットコンベヤの入口部に、押圧面に成
形容器詰食品の胴部と嵌合するように所定ピッチで円弧
凹部が形成され、ネットコンベヤの入口部に該ネットコ
ンベヤの幅方向に沿って搬送されてきた成形容器詰食品
群を前記ネットコンベヤに押し送りする押送板が設けら
れ、該押送板はクランク機構により前記ネットコンベヤ
の搬送方向に沿って往復動するスライドシャフトにリン
ク機構を介して取付けられていることを特徴とする殺菌
装置。 - 【請求項１０】 前記クランク機構は、前記スライドシ
ャフトに固定された左右一対のブッシュに一端部が揺動
可能に軸着された第１リンクと、該第１リンクの他端部
に該第１リンクと直角方向に揺動可能に軸着された第２
リンクとからなり、前記第１リンクを上下動用シリンダ
で上下方向に揺動させ、且つ前記第２リンクを左右動用
シリンダで前記第１リンクに対して左右に揺動させるよ
うに構成されている請求項９記載の殺菌装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7205049A JP2980005B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 成形容器詰食品の洗浄・殺菌方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7205049A JP2980005B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 成形容器詰食品の洗浄・殺菌方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0939922A JPH0939922A (ja) | 1997-02-10 |
| JP2980005B2 true JP2980005B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=16500608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7205049A Expired - Fee Related JP2980005B2 (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 成形容器詰食品の洗浄・殺菌方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2980005B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP7205049A patent/JP2980005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0939922A (ja) | 1997-02-10 |
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