JP2979981B2 - 映像表示装置 - Google Patents
映像表示装置Info
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- JP2979981B2 JP2979981B2 JP6281909A JP28190994A JP2979981B2 JP 2979981 B2 JP2979981 B2 JP 2979981B2 JP 6281909 A JP6281909 A JP 6281909A JP 28190994 A JP28190994 A JP 28190994A JP 2979981 B2 JP2979981 B2 JP 2979981B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、視覚への影響を考慮
した映像表示装置に関するものである。
した映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば特開平6−
148601号公報に示されたものがある。まず、従来
の映像表示装置の構成について説明する。図21は、従
来の映像表示装置を示す構成図である。図において、1
は目、2は光を表示素子の方向に射出する照明灯、3は
照明灯2から射出された光を映像光に変調する透過型の
表示素子、4は表示素子3の有効画面、5は遮光板、6
は遮光板5の内、有効画面4にほぼ等しい大きさの透明
の窓、7は遮光板の内、光拡散効果を有する半透明、灰
色であり、照明灯2から届いた光を表示素子3の最高輝
度と最低輝度の間の予め設定された任意の輝度値に変更
する遮光部分、8は外光を遮る筐体、9は筐体8に設け
られ、有効画面4に表示された映像を目1で視覚するた
めの覗窓である。
148601号公報に示されたものがある。まず、従来
の映像表示装置の構成について説明する。図21は、従
来の映像表示装置を示す構成図である。図において、1
は目、2は光を表示素子の方向に射出する照明灯、3は
照明灯2から射出された光を映像光に変調する透過型の
表示素子、4は表示素子3の有効画面、5は遮光板、6
は遮光板5の内、有効画面4にほぼ等しい大きさの透明
の窓、7は遮光板の内、光拡散効果を有する半透明、灰
色であり、照明灯2から届いた光を表示素子3の最高輝
度と最低輝度の間の予め設定された任意の輝度値に変更
する遮光部分、8は外光を遮る筐体、9は筐体8に設け
られ、有効画面4に表示された映像を目1で視覚するた
めの覗窓である。
【0003】次に、上記のように構成された従来の映像
表示装置の動作について説明する。照明灯2は目1の方
向に光を射出する。この射出された光のほとんどは表示
素子3により映像光に変調され、有効画面4上に映像と
して表示される。また、照明灯2から射出され、映像光
に変調されずに遮光板5の遮光部分7に届いた光は、表
示素子3の最高輝度と最低輝度の間の予め設定された任
意の輝度値に変換されて透過する。すなわち、目1で
は、表示素子3用の照明灯2から出て、遮光板により任
意の輝度値に変換された光を周囲に伴う映像が、覗窓9
を通して視覚されることにより、表示素子3のコントラ
ストが低くても黒は黒っぽく見え、映像表示装置の画質
を向上させる。
表示装置の動作について説明する。照明灯2は目1の方
向に光を射出する。この射出された光のほとんどは表示
素子3により映像光に変調され、有効画面4上に映像と
して表示される。また、照明灯2から射出され、映像光
に変調されずに遮光板5の遮光部分7に届いた光は、表
示素子3の最高輝度と最低輝度の間の予め設定された任
意の輝度値に変換されて透過する。すなわち、目1で
は、表示素子3用の照明灯2から出て、遮光板により任
意の輝度値に変換された光を周囲に伴う映像が、覗窓9
を通して視覚されることにより、表示素子3のコントラ
ストが低くても黒は黒っぽく見え、映像表示装置の画質
を向上させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の映
像表示装置では、表示素子3の有効画面4以外から遮光
板5の遮光部分7に届く光の光源が、有効画面4に映像
を表示させるための光源と同一の照明灯2であるため
に、遮光部分7に届く光の輝度値は照明灯2によって制
限される、すなわち、映像の周囲に故意に伴わせる周囲
光の輝度値は制限されてしまうという問題点があった。
また、使用する表示素子3のタイプによっては、遮光部
分7に光がほとんど届かない、すなわち、周囲光の輝度
が所望の値を満たすことができないという問題点があっ
た。
像表示装置では、表示素子3の有効画面4以外から遮光
板5の遮光部分7に届く光の光源が、有効画面4に映像
を表示させるための光源と同一の照明灯2であるため
に、遮光部分7に届く光の輝度値は照明灯2によって制
限される、すなわち、映像の周囲に故意に伴わせる周囲
光の輝度値は制限されてしまうという問題点があった。
また、使用する表示素子3のタイプによっては、遮光部
分7に光がほとんど届かない、すなわち、周囲光の輝度
が所望の値を満たすことができないという問題点があっ
た。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、周囲光の輝度調整が、照明灯に
より制限されることなく、また、表示部のタイプ、例え
ばLCD,CRT等に依存することなく、映像光の輝度
調整とは独立して行うことのできる映像表示装置を得る
ことを目的としている。さらに、映像光と周囲光を同期
させて時間経過とともに輝度を調整する装置を得ること
を目的としている。また、映像光と周囲光の輝度調整を
視覚特性に合わせて行う装置を得ることを目的としてい
る。さらに、周囲光が映像光よりもぼやけて視覚される
映像表示装置を得ることを目的としている。
になされたものであり、周囲光の輝度調整が、照明灯に
より制限されることなく、また、表示部のタイプ、例え
ばLCD,CRT等に依存することなく、映像光の輝度
調整とは独立して行うことのできる映像表示装置を得る
ことを目的としている。さらに、映像光と周囲光を同期
させて時間経過とともに輝度を調整する装置を得ること
を目的としている。また、映像光と周囲光の輝度調整を
視覚特性に合わせて行う装置を得ることを目的としてい
る。さらに、周囲光が映像光よりもぼやけて視覚される
映像表示装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の映像表示装置
は、映像を表示する画面を有する表示部と、外光を遮断
して前記表示部を収容する筺体と、前記筺体内で、前記
表示部の周囲に配設され、前記表示部に設定された輝度
値とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が視覚さ
れる方向に射出する周囲光源とを備えたものである。
は、映像を表示する画面を有する表示部と、外光を遮断
して前記表示部を収容する筺体と、前記筺体内で、前記
表示部の周囲に配設され、前記表示部に設定された輝度
値とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が視覚さ
れる方向に射出する周囲光源とを備えたものである。
【0007】また、表示部の輝度を調整する表示部輝度
調整部と、周囲光源の輝度を調整する周囲光源輝度調整
部と、入力された映像表示開始信号により前記各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備え、前記表示部と周囲光
源の輝度調整を同期して行うものである。
調整部と、周囲光源の輝度を調整する周囲光源輝度調整
部と、入力された映像表示開始信号により前記各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備え、前記表示部と周囲光
源の輝度調整を同期して行うものである。
【0008】また、映像表示開始から時間経過とともに
変化する視覚特性を考慮して表示部または周囲光源の輝
度値を調整するものである。
変化する視覚特性を考慮して表示部または周囲光源の輝
度値を調整するものである。
【0009】また、光を透過する導光部を有する鏡筒に
組み込まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影す
るレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配置し、
前記周囲光源からの光を前記導光部を通して視覚側に導
くものである。
組み込まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影す
るレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配置し、
前記周囲光源からの光を前記導光部を通して視覚側に導
くものである。
【0010】また、接眼面に光拡散部を設けた鏡筒に組
み込まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影する
レンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配置し、前記
周囲光源からの光を前記鏡筒の接眼面に導く反射鏡を前
記鏡筒と視覚側の間に配置したものである。
み込まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影する
レンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配置し、前記
周囲光源からの光を前記鏡筒の接眼面に導く反射鏡を前
記鏡筒と視覚側の間に配置したものである。
【0011】また、表示された映像を拡大して視覚側に
投影するレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配
置し、表示部からの映像光を通し前記周囲光源からの光
を所望量遮光する遮光板を前記レンズ群と表示部及び周
囲光源との間の前記レンズ群の焦点距離と異なる位置に
配置したものである。
投影するレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配
置し、表示部からの映像光を通し前記周囲光源からの光
を所望量遮光する遮光板を前記レンズ群と表示部及び周
囲光源との間の前記レンズ群の焦点距離と異なる位置に
配置したものである。
【0012】また、中央部に表示部からの映像光を拡散
し視覚側に射出する回折面、周辺部に周囲光源からの光
を拡散し視覚側に射出し前記中央部の回折面と格子ピッ
チが異なる回折面を有する回折格子フィルタを視覚側と
表示部及び周囲光源との間に配置したものである。
し視覚側に射出する回折面、周辺部に周囲光源からの光
を拡散し視覚側に射出し前記中央部の回折面と格子ピッ
チが異なる回折面を有する回折格子フィルタを視覚側と
表示部及び周囲光源との間に配置したものである。
【0013】また周辺部の回折面の周囲光源側の面を灰
色化処理したものである。
色化処理したものである。
【0014】
【作用】この発明における映像表示装置は、映像を表示
する表示部と、表示部の周囲に配設された周囲光源と、
外光を遮断する筺体とを備えたことにより、表示部に設
定された輝度値とは別に任意の輝度値に設定された光を
映像が視覚される方向に射出する。
する表示部と、表示部の周囲に配設された周囲光源と、
外光を遮断する筺体とを備えたことにより、表示部に設
定された輝度値とは別に任意の輝度値に設定された光を
映像が視覚される方向に射出する。
【0015】また、表示部輝度調整部と、周囲光源輝度
調整部と、入力された映像表示開始信号により各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備えたことにより、表示部
と周囲光源の輝度調整を同期して行う。
調整部と、入力された映像表示開始信号により各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備えたことにより、表示部
と周囲光源の輝度調整を同期して行う。
【0016】また、表示部輝度調整部と、周囲光源輝度
調整部と、入力された映像表示開始信号により各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備えたことにより、映像表
示開始から時間経過とともに変化する視覚特性を考慮し
て表示部または周囲光源の輝度値を調整する。
調整部と、入力された映像表示開始信号により各々の輝
度調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出
力するタイミング制御部とを備えたことにより、映像表
示開始から時間経過とともに変化する視覚特性を考慮し
て表示部または周囲光源の輝度値を調整する。
【0017】また、光を透過する導光部を有する鏡筒に
組み込まれたレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側
に配置することにより、周囲光源からの光を導光部を通
して視覚側に導くため映像の周囲の周囲光がぼやけて見
える。
組み込まれたレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側
に配置することにより、周囲光源からの光を導光部を通
して視覚側に導くため映像の周囲の周囲光がぼやけて見
える。
【0018】また、接眼面に光拡散部を設けた鏡筒に組
み込まれたレンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配
置し、反射鏡を鏡筒と視覚側の間に配置したことによ
り、周囲光源からの光を鏡筒の接眼面に導き、接眼面上
で光を拡散して視覚側に拡散された光を導くため映像の
周囲の周囲光がぼやけて見える。
み込まれたレンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配
置し、反射鏡を鏡筒と視覚側の間に配置したことによ
り、周囲光源からの光を鏡筒の接眼面に導き、接眼面上
で光を拡散して視覚側に拡散された光を導くため映像の
周囲の周囲光がぼやけて見える。
【0019】また、レンズ群を表示部及び周囲光源より
視覚側に配置し、遮光板をレンズ群と表示部及び周囲光
源との間のレンズ群の焦点距離と異なる位置に配置した
ことにより、表示部からの映像光を通し周囲光源からの
光を所望量遮光するとともに遮光板は、ぼやけて視覚さ
れる。
視覚側に配置し、遮光板をレンズ群と表示部及び周囲光
源との間のレンズ群の焦点距離と異なる位置に配置した
ことにより、表示部からの映像光を通し周囲光源からの
光を所望量遮光するとともに遮光板は、ぼやけて視覚さ
れる。
【0020】また、周辺部に周囲光源からの光を拡散し
視覚側に射出し中央部の回折面と格子ピッチが異なる回
折面を有する回折格子フィルタを視覚側と表示部及び周
囲光源との間に配置したことにより、表示部からの映像
光の拡散と周囲光源からの光の拡散をそれぞれ異なる度
合いで行う。
視覚側に射出し中央部の回折面と格子ピッチが異なる回
折面を有する回折格子フィルタを視覚側と表示部及び周
囲光源との間に配置したことにより、表示部からの映像
光の拡散と周囲光源からの光の拡散をそれぞれ異なる度
合いで行う。
【0021】また、周辺部の回折面の格子ピッチを中央
部の回折面の格子ピッチより大きくしたことにより、表
示部からの映像光の拡散に比較して周囲光源からの光の
拡散の度合いを大きくする。
部の回折面の格子ピッチより大きくしたことにより、表
示部からの映像光の拡散に比較して周囲光源からの光の
拡散の度合いを大きくする。
【0022】また、周辺部の回折面の周囲光源側の面を
灰色化処理したことにより、周囲光源からの光の拡散の
度合いをさらに増大させる。
灰色化処理したことにより、周囲光源からの光の拡散の
度合いをさらに増大させる。
【0023】
【実施例】実施例1. 図1は、この発明の実施例1による映像表示装置の表示
手段を示す斜視図であり、図2は、表示手段の側面図で
ある。図1中、10は表示部たる表示素子、11は表示
素子10の映像を表示する画面たる表示有効範囲であ
る。12は四角い枠状の形であり、表示素子10の映像
が視覚される側に光を射出するように、表示素子10の
周囲に配置された周囲光源なる光源である。また、表示
素子10及び、周囲光源12は、予め任意の輝度値に明
るさを設定できる機能を有し、図には示されてないが例
えばビデオムービーの映像表示装置の場合にように外光
を遮断する筐体に収容されることもある。
手段を示す斜視図であり、図2は、表示手段の側面図で
ある。図1中、10は表示部たる表示素子、11は表示
素子10の映像を表示する画面たる表示有効範囲であ
る。12は四角い枠状の形であり、表示素子10の映像
が視覚される側に光を射出するように、表示素子10の
周囲に配置された周囲光源なる光源である。また、表示
素子10及び、周囲光源12は、予め任意の輝度値に明
るさを設定できる機能を有し、図には示されてないが例
えばビデオムービーの映像表示装置の場合にように外光
を遮断する筐体に収容されることもある。
【0024】次に動作について説明する。図2におい
て、まず、表示素子10は、予め任意の輝度値に設定さ
れた明るさを持つ映像を、表示有効範囲11に表示す
る。この映像は目1で視覚される。一方、周囲光源12
は、表示素子10に設定された輝度値とは全く独立して
任意の輝度値に設定された明るさを持つ光を、映像が視
覚される側に射出する。この光も目1で視覚される。す
なわち、目1では、周囲光源12からの光を周囲に伴
い、表示素子10の表示有効範囲11に表示された映像
が視覚される。以上により、表示部に設定された輝度値
とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が視覚され
る方向に射出するので、周囲に任意の輝度値を伴った任
意の輝度値の映像を視覚するため、状況に応じて最適の
コントラストを有する映像を得ることができるととも
に、周囲光の輝度調整を照明灯により制限されることが
なく、表示部のタイプに依存することなく、映像光の輝
度調整とは独立して行える効果がある。
て、まず、表示素子10は、予め任意の輝度値に設定さ
れた明るさを持つ映像を、表示有効範囲11に表示す
る。この映像は目1で視覚される。一方、周囲光源12
は、表示素子10に設定された輝度値とは全く独立して
任意の輝度値に設定された明るさを持つ光を、映像が視
覚される側に射出する。この光も目1で視覚される。す
なわち、目1では、周囲光源12からの光を周囲に伴
い、表示素子10の表示有効範囲11に表示された映像
が視覚される。以上により、表示部に設定された輝度値
とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が視覚され
る方向に射出するので、周囲に任意の輝度値を伴った任
意の輝度値の映像を視覚するため、状況に応じて最適の
コントラストを有する映像を得ることができるととも
に、周囲光の輝度調整を照明灯により制限されることが
なく、表示部のタイプに依存することなく、映像光の輝
度調整とは独立して行える効果がある。
【0025】実施例2. 図3は、この発明の実施例による映像表示装置を示す回
路図である。図3中、13は映像表示装置の主制御部で
ある。14は表示素子10の輝度調整と周囲光源12の
輝度調整の同期をとるために設けられたタイミング制御
部である。15は表示素子10に映像信号を供給する映
像信号出力部である。16は表示素子10の輝度を予め
設定された任意のパターンに従い調整する表示輝度調整
部である。17は周囲光源12の輝度を予め設定された
任意のパターンに従い調整する周囲輝度調整部である。
路図である。図3中、13は映像表示装置の主制御部で
ある。14は表示素子10の輝度調整と周囲光源12の
輝度調整の同期をとるために設けられたタイミング制御
部である。15は表示素子10に映像信号を供給する映
像信号出力部である。16は表示素子10の輝度を予め
設定された任意のパターンに従い調整する表示輝度調整
部である。17は周囲光源12の輝度を予め設定された
任意のパターンに従い調整する周囲輝度調整部である。
【0026】次に動作について説明する。まず、主制御
部13が映像表示開始の指示を受けると、映像表示の開
始を意味する映像表示開始信号を、タイミング制御部1
4に出力する。タイミング制御部14は、この映像表示
開始信号が入力されると、映像信号出力部15、表示素
子輝度調整部16、周囲光源輝度調整部17の各部に、
動作を開始させるためのスタート信号を出力する。そし
て、映像信号出力部15は、スタート信号が入力される
と、映像信号を表示素子10に出力し、表示素子10は
この映像信号が入力されると、表示有効範囲11に映像
を表示する。また、表示素子輝度調整部16は、スター
ト信号が入力されると、予め設定された任意のパターン
に従い、表示素子10の輝度調整を開始する。また、周
囲光源輝度調整部17も、スタート信号が入力される
と、予め設定された任意のパターンに従い、周囲光源1
2の輝度調整を開始する。ここで、表示素子10の輝度
調整と周囲光源12の輝度調整は、タイミング制御部1
4により同期して行われる。以上により、時間経過に対
して連続的に安定して最適のコントラストを有する映像
を得ることができる。
部13が映像表示開始の指示を受けると、映像表示の開
始を意味する映像表示開始信号を、タイミング制御部1
4に出力する。タイミング制御部14は、この映像表示
開始信号が入力されると、映像信号出力部15、表示素
子輝度調整部16、周囲光源輝度調整部17の各部に、
動作を開始させるためのスタート信号を出力する。そし
て、映像信号出力部15は、スタート信号が入力される
と、映像信号を表示素子10に出力し、表示素子10は
この映像信号が入力されると、表示有効範囲11に映像
を表示する。また、表示素子輝度調整部16は、スター
ト信号が入力されると、予め設定された任意のパターン
に従い、表示素子10の輝度調整を開始する。また、周
囲光源輝度調整部17も、スタート信号が入力される
と、予め設定された任意のパターンに従い、周囲光源1
2の輝度調整を開始する。ここで、表示素子10の輝度
調整と周囲光源12の輝度調整は、タイミング制御部1
4により同期して行われる。以上により、時間経過に対
して連続的に安定して最適のコントラストを有する映像
を得ることができる。
【0027】実施例3. 図4は、人間の目の暗順応過程を示すグラフの一例であ
り、図5と図6は、この発明の実施例3による映像表示
装置の表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグ
ラフである。次に動作について説明する。図4に示すよ
うに、人間の目は暗空間におかれると、同一の明るさに
見えるために必要な輝度が時間の経過とともに低くな
る。つまり、暗空間に目が慣れて感度が高くなる。この
視覚特性を考慮した表示素子10と周囲光源12の輝度
調整パターンを示したのが、図5と図6である。図5で
は、映像表示開始時間である時間T0のとき、表示素子
10と周囲光源12の輝度はそれぞれL1、L2であ
り、その後時間経過とともに緩やかに減少し、ある特定
の時間T1を過ぎると、表示素子10と周囲光源12の
輝度はそれぞれL1’、L2’で安定する。図6では、
表示素子10の輝度はL3で一定であり、また、周囲光
源12の輝度は、時間T0のときL4であり、その後時
間の経過とともに緩やかに減少し、時間T1を過ぎると
L4’で安定する。なお、輝度調整パターンにおいて
は、表示素子10と周囲光源12を逆にしても構わな
い。以上により、映像表示開始から時間経過とともに変
化する視覚特性を考慮して表示部または周囲光源の輝度
値を調整することにより、明るすぎることがない適度の
輝度を有する見やすい映像を得ることができる。
り、図5と図6は、この発明の実施例3による映像表示
装置の表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグ
ラフである。次に動作について説明する。図4に示すよ
うに、人間の目は暗空間におかれると、同一の明るさに
見えるために必要な輝度が時間の経過とともに低くな
る。つまり、暗空間に目が慣れて感度が高くなる。この
視覚特性を考慮した表示素子10と周囲光源12の輝度
調整パターンを示したのが、図5と図6である。図5で
は、映像表示開始時間である時間T0のとき、表示素子
10と周囲光源12の輝度はそれぞれL1、L2であ
り、その後時間経過とともに緩やかに減少し、ある特定
の時間T1を過ぎると、表示素子10と周囲光源12の
輝度はそれぞれL1’、L2’で安定する。図6では、
表示素子10の輝度はL3で一定であり、また、周囲光
源12の輝度は、時間T0のときL4であり、その後時
間の経過とともに緩やかに減少し、時間T1を過ぎると
L4’で安定する。なお、輝度調整パターンにおいて
は、表示素子10と周囲光源12を逆にしても構わな
い。以上により、映像表示開始から時間経過とともに変
化する視覚特性を考慮して表示部または周囲光源の輝度
値を調整することにより、明るすぎることがない適度の
輝度を有する見やすい映像を得ることができる。
【0028】実施例4. 図7は、この発明の実施例4による映像表示装置のレン
ズユニットを示す斜視図であり、図8は、表示手段の側
面図である。図7中、18は表示素子10と周囲光源1
2よりも視覚側に配置され、レンズ群19と鏡筒20と
から構成されるレンズユニットである。19は表示素子
10の表示有効範囲11に表示された映像を拡大して目
1に投影するためのレンズ群である。20はレンズ群1
9を組込み保持するための鏡筒であり、内側が光を透過
せずにレンズ群19の乱反射を防止する非導光部22
と、外側が光を透過する導光部21の2層で構成され
る。
ズユニットを示す斜視図であり、図8は、表示手段の側
面図である。図7中、18は表示素子10と周囲光源1
2よりも視覚側に配置され、レンズ群19と鏡筒20と
から構成されるレンズユニットである。19は表示素子
10の表示有効範囲11に表示された映像を拡大して目
1に投影するためのレンズ群である。20はレンズ群1
9を組込み保持するための鏡筒であり、内側が光を透過
せずにレンズ群19の乱反射を防止する非導光部22
と、外側が光を透過する導光部21の2層で構成され
る。
【0029】次に動作について説明する。図8におい
て、まず、表示素子10の表示有効範囲11から射出さ
れた映像光は、レンズ群19により、映像が拡大される
ように目1に投影される。一方、周囲光源12から射出
された光は、鏡筒20の導光部21を通り、鏡筒20の
接眼面から放射される。すなわち、目1では、表示素子
10の表示有効範囲11に表示され、レンズ群19によ
り拡大された映像が視覚されるとともに、周囲光源12
から出て鏡筒20の導光部21を通ってきた光が、映像
の周囲かつ眼前にてぼやけて視覚される。以上により、
周囲光が映像光よりぼやけて視覚され、はっきりした周
囲光を見る違和感を覚えることなく、拡大されたコント
ラストの良い映像を得ることができる。
て、まず、表示素子10の表示有効範囲11から射出さ
れた映像光は、レンズ群19により、映像が拡大される
ように目1に投影される。一方、周囲光源12から射出
された光は、鏡筒20の導光部21を通り、鏡筒20の
接眼面から放射される。すなわち、目1では、表示素子
10の表示有効範囲11に表示され、レンズ群19によ
り拡大された映像が視覚されるとともに、周囲光源12
から出て鏡筒20の導光部21を通ってきた光が、映像
の周囲かつ眼前にてぼやけて視覚される。以上により、
周囲光が映像光よりぼやけて視覚され、はっきりした周
囲光を見る違和感を覚えることなく、拡大されたコント
ラストの良い映像を得ることができる。
【0030】実施例5. 図9は、この発明の実施例5による映像表示装置の表示
手段の接眼方向から見た図であり、図10は、表示手段
の側面図である。図9中、23は接眼面を光拡散部材3
4とした鏡筒である。24は、周囲光源12から射出さ
れた光を、鏡筒23の接眼面に導くように配置された反
射鏡である。
手段の接眼方向から見た図であり、図10は、表示手段
の側面図である。図9中、23は接眼面を光拡散部材3
4とした鏡筒である。24は、周囲光源12から射出さ
れた光を、鏡筒23の接眼面に導くように配置された反
射鏡である。
【0031】次に動作について説明する。図10におい
て、周囲光源12から射出された光は、反射鏡24によ
り鏡筒23の接眼面に導かれ、その接眼面の光拡散部材
34により拡散される。一方、映像光は実施例4に記載
した動作と同様に目1に投影される。すなわち、目1で
は、実施例4と同様に映像が視覚されるとともに、周囲
光源12から出て反射鏡24により鏡筒23の接眼面に
導かれ拡散された光が、映像の周囲かつ眼前にてぼやけ
て視覚される。
て、周囲光源12から射出された光は、反射鏡24によ
り鏡筒23の接眼面に導かれ、その接眼面の光拡散部材
34により拡散される。一方、映像光は実施例4に記載
した動作と同様に目1に投影される。すなわち、目1で
は、実施例4と同様に映像が視覚されるとともに、周囲
光源12から出て反射鏡24により鏡筒23の接眼面に
導かれ拡散された光が、映像の周囲かつ眼前にてぼやけ
て視覚される。
【0032】なお、接眼面の光拡散部材34に替り、図
11のように、鏡筒23の接眼面を灰色塗装部35にし
て光拡散部としてもよい。以上により、周囲光が映像光
よりぼやけて視覚され、はっきりした周囲光を見る違和
感を覚えることなく、拡大されたコントラストの良い映
像を得ることができる。また、灰色塗装は、灰色のゴム
塗装としても構わない。
11のように、鏡筒23の接眼面を灰色塗装部35にし
て光拡散部としてもよい。以上により、周囲光が映像光
よりぼやけて視覚され、はっきりした周囲光を見る違和
感を覚えることなく、拡大されたコントラストの良い映
像を得ることができる。また、灰色塗装は、灰色のゴム
塗装としても構わない。
【0033】実施例6. 図12は、この発明の実施例6による映像表示装置の遮
光板の斜視図であり、図13は、表示手段の側面図であ
る。図12中、26は例えば四角い枠状の形であり、所
望量だけ遮光するように予め設計された遮光板である。
また、図13に示すように、表示素子10とレンズ群1
9との間かつ、レンズ群19の焦点距離から外れた位置
に配置される。次に動作について説明する。図13にお
いて、周囲光源12から射出された光は、遮光板26に
より所望量だけ遮光され、レンズ群19の表示素子10
側に入射し、レンズ群19の接眼側から射出される。こ
こで、遮光板26は距離D1の位置に配置されているた
めに、目1ではぼやけて視覚される。一方、映像光は実
施例4に記載した動作と同様に目1に投影される。すな
わち、目1では、実施例4と同様に映像が視覚されると
ともに、周囲光源12から出て遮光板26により所望量
だけ遮光された光が、映像の周囲にぼやけて視覚され
る。以上により、表示部からの映像光を通し周囲光源か
らの光を所望量遮光するので、周囲に任意の輝度値のぼ
やけた光を伴った任意の輝度値の映像を視覚できる。
光板の斜視図であり、図13は、表示手段の側面図であ
る。図12中、26は例えば四角い枠状の形であり、所
望量だけ遮光するように予め設計された遮光板である。
また、図13に示すように、表示素子10とレンズ群1
9との間かつ、レンズ群19の焦点距離から外れた位置
に配置される。次に動作について説明する。図13にお
いて、周囲光源12から射出された光は、遮光板26に
より所望量だけ遮光され、レンズ群19の表示素子10
側に入射し、レンズ群19の接眼側から射出される。こ
こで、遮光板26は距離D1の位置に配置されているた
めに、目1ではぼやけて視覚される。一方、映像光は実
施例4に記載した動作と同様に目1に投影される。すな
わち、目1では、実施例4と同様に映像が視覚されると
ともに、周囲光源12から出て遮光板26により所望量
だけ遮光された光が、映像の周囲にぼやけて視覚され
る。以上により、表示部からの映像光を通し周囲光源か
らの光を所望量遮光するので、周囲に任意の輝度値のぼ
やけた光を伴った任意の輝度値の映像を視覚できる。
【0034】実施例7. 図14は、この発明の実施例5による映像表示装置の回
折格子フィルタの斜視図であり、図15は、表示手段の
側面図である。図14中、27は表示素子10の近傍に
配置され、表示素子10側から入射した光を拡散して接
眼側に射出する回折格子フィルタである。ここで、回折
格子フィルタ27の回折面は接眼側である。28は回折
面内で、表示素子10の表示有効範囲11に相当する回
折面中央部であり、29は回折面内で回折面中央部28
以外の部分の回折面周辺部である。ここで、回折面中央
部28と回折面周辺部29の回折面上の格子ピッチのパ
ターンは異なる。
折格子フィルタの斜視図であり、図15は、表示手段の
側面図である。図14中、27は表示素子10の近傍に
配置され、表示素子10側から入射した光を拡散して接
眼側に射出する回折格子フィルタである。ここで、回折
格子フィルタ27の回折面は接眼側である。28は回折
面内で、表示素子10の表示有効範囲11に相当する回
折面中央部であり、29は回折面内で回折面中央部28
以外の部分の回折面周辺部である。ここで、回折面中央
部28と回折面周辺部29の回折面上の格子ピッチのパ
ターンは異なる。
【0035】次に動作について説明する。図15におい
て、表示素子10の表示有効範囲11から射出された映
像光は、回折格子フィルタ27の表示素子10側から入
射し、回折面中央部28により拡散され、接眼側に射出
される。一方、周囲光源12から射出された光は、同様
に回折格子フィルタ27に入射し、回折面周辺部29に
より拡散され、接眼側に射出される。ここで、回折面中
央部28と回折面周辺部29の回折面上の格子ピッチの
パターンが異なるため、回折面中央部28と回折面周辺
部29における光拡散の度合いも異なる。すなわち、目
1では、表示素子10の表示有効範囲11に表示され、
回折格子フィルタ27の回折面中央部28により拡散さ
れてぼやけた映像が視覚される。また、その周囲には、
周囲光源12から射出され、回折面周辺部29により拡
散されてぼやけた光が視覚される。なお、図16のよう
に、回折面周辺部29の裏側の面すなわち周囲光源側を
灰色塗装36とした回折格子フィルタであってもよい。
以上により、周囲に任意の輝度値のぼやけた光を伴った
任意の輝度値のぼやけた映像を視覚できるので、粒状感
のある見にくい映像をぼかして滑らかに見せる効果があ
る。
て、表示素子10の表示有効範囲11から射出された映
像光は、回折格子フィルタ27の表示素子10側から入
射し、回折面中央部28により拡散され、接眼側に射出
される。一方、周囲光源12から射出された光は、同様
に回折格子フィルタ27に入射し、回折面周辺部29に
より拡散され、接眼側に射出される。ここで、回折面中
央部28と回折面周辺部29の回折面上の格子ピッチの
パターンが異なるため、回折面中央部28と回折面周辺
部29における光拡散の度合いも異なる。すなわち、目
1では、表示素子10の表示有効範囲11に表示され、
回折格子フィルタ27の回折面中央部28により拡散さ
れてぼやけた映像が視覚される。また、その周囲には、
周囲光源12から射出され、回折面周辺部29により拡
散されてぼやけた光が視覚される。なお、図16のよう
に、回折面周辺部29の裏側の面すなわち周囲光源側を
灰色塗装36とした回折格子フィルタであってもよい。
以上により、周囲に任意の輝度値のぼやけた光を伴った
任意の輝度値のぼやけた映像を視覚できるので、粒状感
のある見にくい映像をぼかして滑らかに見せる効果があ
る。
【0036】実施例8. 図17と図18は、この発明の実施例8による映像表示
装置の回折格子フィルタの各回折面上の格子ピッチパタ
ーンの一例を示すグラフである。図17、図18とも
に、図14に示した回折面のX−X’断面の格子ピッチ
のパターンを示している。図17では、回折面中央部2
8における格子ピッチはピッチP1であり、回折面周辺
部29における格子ピッチは、ピッチP1よりも広いピ
ッチP2である。図18では、格子ピッチは、回折面の
中心付近におけるピッチP1から周辺に向かって緩やか
に広くなり、回折面の端ではピッチP2となる。
装置の回折格子フィルタの各回折面上の格子ピッチパタ
ーンの一例を示すグラフである。図17、図18とも
に、図14に示した回折面のX−X’断面の格子ピッチ
のパターンを示している。図17では、回折面中央部2
8における格子ピッチはピッチP1であり、回折面周辺
部29における格子ピッチは、ピッチP1よりも広いピ
ッチP2である。図18では、格子ピッチは、回折面の
中心付近におけるピッチP1から周辺に向かって緩やか
に広くなり、回折面の端ではピッチP2となる。
【0037】次に動作について説明する。図17、図1
8に示すように、格子ピッチは回折面中央部28より回
折面周辺部29の方が広いので、回折面中央部28より
も回折面周辺部29の方が光拡散の度合いが大きいこと
以外は、実施例7に記載した動作と同様である。すなわ
ち、目1では、ぼやけた映像の周囲に、映像よりもぼや
けた光が視覚される。以上により、周囲に映像よりも大
きい度合いでぼやけた任意の輝度値の光を伴い、任意の
度合いでぼやけた任意の輝度値の映像を視覚できる。
8に示すように、格子ピッチは回折面中央部28より回
折面周辺部29の方が広いので、回折面中央部28より
も回折面周辺部29の方が光拡散の度合いが大きいこと
以外は、実施例7に記載した動作と同様である。すなわ
ち、目1では、ぼやけた映像の周囲に、映像よりもぼや
けた光が視覚される。以上により、周囲に映像よりも大
きい度合いでぼやけた任意の輝度値の光を伴い、任意の
度合いでぼやけた任意の輝度値の映像を視覚できる。
【0038】実施例9. 図19は、この発明の実施例9を示すヘッド・マウント
・ディスプレイ(以下HMDとする)の装着図であり、
図20は、HMDの基本動作を説明する図である。図1
7中、31は眼前を覆う構造により視野のほとんどが暗
空間となるHMD筐体である。また、図18中、32は
HMD筐体31内に設けられ、右目に映像を拡大して投
影するためであり、実施例1及び、2〜8のうち少なく
とも1つの実施例を含む構成の右目用映像表示部、33
はHMD筐体31内に設けられ、左目に映像を拡大して
投影するためであり、右目用映像表示部32と同じ実施
例を含む構成の左目用映像表示部である。
・ディスプレイ(以下HMDとする)の装着図であり、
図20は、HMDの基本動作を説明する図である。図1
7中、31は眼前を覆う構造により視野のほとんどが暗
空間となるHMD筐体である。また、図18中、32は
HMD筐体31内に設けられ、右目に映像を拡大して投
影するためであり、実施例1及び、2〜8のうち少なく
とも1つの実施例を含む構成の右目用映像表示部、33
はHMD筐体31内に設けられ、左目に映像を拡大して
投影するためであり、右目用映像表示部32と同じ実施
例を含む構成の左目用映像表示部である。
【0039】次に動作について説明する。まず、HMD
の基本動作について説明する。図20において、右目用
映像表示部32内の表示素子10から出た映像光は、レ
ンズ群19により拡大され右目1に投影される。左目側
も同様の動作である。さらに、本実施例においては、右
目用映像表示部32、左目用映像表示部33に含まれる
実施例の動作が加わる。以上のように、眼前を覆う構造
により視野のほとんどが暗空間になるHMD筐体に適用
すると、実施例1〜8の映像表示装置の効果はより一層
顕著になる。
の基本動作について説明する。図20において、右目用
映像表示部32内の表示素子10から出た映像光は、レ
ンズ群19により拡大され右目1に投影される。左目側
も同様の動作である。さらに、本実施例においては、右
目用映像表示部32、左目用映像表示部33に含まれる
実施例の動作が加わる。以上のように、眼前を覆う構造
により視野のほとんどが暗空間になるHMD筐体に適用
すると、実施例1〜8の映像表示装置の効果はより一層
顕著になる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、映像
を表示する表示部と、表示部の周囲に配設された周囲光
源と、外光を遮断する筺体とを備え、表示部に設定され
た輝度値とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が
視覚される方向に射出するので、周囲に任意の輝度値を
伴った任意の輝度値の映像を視覚するため、状況に応じ
て最適のコントラストを有する映像を得ることができる
とともに、周囲光の輝度調整を照明灯により制限される
ことがなく、表示部のタイプに依存することなく、映像
光の輝度調整とは独立して行える効果がある。
を表示する表示部と、表示部の周囲に配設された周囲光
源と、外光を遮断する筺体とを備え、表示部に設定され
た輝度値とは別に任意の輝度値に設定された光を映像が
視覚される方向に射出するので、周囲に任意の輝度値を
伴った任意の輝度値の映像を視覚するため、状況に応じ
て最適のコントラストを有する映像を得ることができる
とともに、周囲光の輝度調整を照明灯により制限される
ことがなく、表示部のタイプに依存することなく、映像
光の輝度調整とは独立して行える効果がある。
【0041】また、表示部輝度調整部と、周囲光源輝度
調整部と、タイミング制御部とを備え、表示部と周囲光
源の輝度調整を同期して行うことにより、時間経過に対
して連続的に安定して最適のコントラストを有する映像
を得ることができる。
調整部と、タイミング制御部とを備え、表示部と周囲光
源の輝度調整を同期して行うことにより、時間経過に対
して連続的に安定して最適のコントラストを有する映像
を得ることができる。
【0042】また、表示部輝度調整部と、周囲光源輝度
調整部と、タイミング制御部とを備え、映像表示開始か
ら時間経過とともに変化する視覚特性を考慮して表示部
または周囲光源の輝度値を調整することにより、明るす
ぎることがない適度の輝度を有する見やすい映像を得る
ことができる。
調整部と、タイミング制御部とを備え、映像表示開始か
ら時間経過とともに変化する視覚特性を考慮して表示部
または周囲光源の輝度値を調整することにより、明るす
ぎることがない適度の輝度を有する見やすい映像を得る
ことができる。
【0043】また、光を透過する導光部を有する鏡筒に
組み込まれたレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側
に配置することにより、周囲光が映像光よりぼやけて視
覚され、はっきりした周囲光を見る違和感を覚えること
なく、拡大されたコントラストの良い映像を得ることが
できる。
組み込まれたレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側
に配置することにより、周囲光が映像光よりぼやけて視
覚され、はっきりした周囲光を見る違和感を覚えること
なく、拡大されたコントラストの良い映像を得ることが
できる。
【0044】また、接眼面に光拡散部を設けた鏡筒に組
み込まれたレンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配
置し、反射鏡を鏡筒と視覚側の間に配置したことによ
り、周囲光が映像光よりぼやけて視覚され、はっきりし
た周囲光を見る違和感を覚えることなく、拡大されたコ
ントラストの良い映像を得ることができる。
み込まれたレンズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配
置し、反射鏡を鏡筒と視覚側の間に配置したことによ
り、周囲光が映像光よりぼやけて視覚され、はっきりし
た周囲光を見る違和感を覚えることなく、拡大されたコ
ントラストの良い映像を得ることができる。
【0045】また、レンズ群を表示部及び周囲光源より
視覚側に配置するとともに、遮光板をレンズ群と表示部
及び周囲光源との間のレンズ群の焦点距離と異なる位置
に配置し、表示部からの映像光を通し周囲光源からの光
を所望量遮光するので、周囲に任意の輝度値のぼやけた
光を伴った任意の輝度値の映像を視覚できる。
視覚側に配置するとともに、遮光板をレンズ群と表示部
及び周囲光源との間のレンズ群の焦点距離と異なる位置
に配置し、表示部からの映像光を通し周囲光源からの光
を所望量遮光するので、周囲に任意の輝度値のぼやけた
光を伴った任意の輝度値の映像を視覚できる。
【0046】また、周辺部に周囲光源からの光を拡散し
視覚側に射出し中央部の回折面と格子ピッチが異なる回
折面を有する回折格子フィルタを視覚側と表示部及び周
囲光源との間に配置することにより、周囲に任意の輝度
値のぼやけた光を伴った任意の輝度値のぼやけた映像を
視覚できるので、粒状感のある見にくい映像をぼかして
滑らかに見せる効果がある。
視覚側に射出し中央部の回折面と格子ピッチが異なる回
折面を有する回折格子フィルタを視覚側と表示部及び周
囲光源との間に配置することにより、周囲に任意の輝度
値のぼやけた光を伴った任意の輝度値のぼやけた映像を
視覚できるので、粒状感のある見にくい映像をぼかして
滑らかに見せる効果がある。
【0047】また、周辺部の回折面の周囲光源側の面を
灰色化処理したことにより、周囲光源からの光の拡散の
度合いをさらに増大させる効果を奏する。
灰色化処理したことにより、周囲光源からの光の拡散の
度合いをさらに増大させる効果を奏する。
【図1】 この発明の実施例1による映像表示装置を示
す表示手段の斜視図である。
す表示手段の斜視図である。
【図2】 図1の表示手段の側面図である。
【図3】 この発明の実施例2による映像表示装置を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】 人間の目の視覚に対する暗順応過程を示すグ
ラフの一例である。
ラフの一例である。
【図5】 この発明の実施例3による映像表示装置を示
す表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグラフ
の一例である。
す表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグラフ
の一例である。
【図6】 この発明の実施例3による映像表示装置を示
す表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグラフ
の一例である。
す表示素子と周囲光源の輝度調整パターンを示すグラフ
の一例である。
【図7】 この発明の実施例4による映像表示装置を示
すレンズユニットの斜視図である。
すレンズユニットの斜視図である。
【図8】 この発明の実施例4による映像表示装置を示
す表示手段の側面図である。
す表示手段の側面図である。
【図9】 この発明の実施例5による映像表示装置を示
す表示手段の接眼方向から見た図である。
す表示手段の接眼方向から見た図である。
【図10】 この発明の実施例5による映像表示装置を
示す表示手段の側面図である。
示す表示手段の側面図である。
【図11】 この発明の実施例5による映像表示装置の
表示手段の他の例を示す側面図である。
表示手段の他の例を示す側面図である。
【図12】 この発明の実施例6による映像表示装置を
示す遮光板の斜視図である。
示す遮光板の斜視図である。
【図13】 この発明の実施例6による映像表示装置を
示す表示手段の側面図である。
示す表示手段の側面図である。
【図14】 この発明の実施例7による映像表示装置を
示す回折格子フィルタの斜視図である。
示す回折格子フィルタの斜視図である。
【図15】 この発明の実施例7による映像表示装置を
示す表示手段の側面図である。
示す表示手段の側面図である。
【図16】 この発明の実施例7による映像表示装置の
回折格子フィルタの他の例を示す斜視図である。
回折格子フィルタの他の例を示す斜視図である。
【図17】 本発明の実施例8による映像表示装置の格
子ピッチパターンを示すグラフの一例である。
子ピッチパターンを示すグラフの一例である。
【図18】 本発明の実施例8による映像表示装置の格
子ピッチパターンを示すグラフの一例である。
子ピッチパターンを示すグラフの一例である。
【図19】 この発明の実施例9を示すHMDの装着図
である。
である。
【図20】 この発明の実施例9を示すHMDの基本動
作を説明する図である。
作を説明する図である。
【図21】 従来の映像表示装置の構成図である。
1 目、2 照明灯、3 透過型の表示素子、4 有効
画面、5 遮光板、6透明の窓、7 半透明で灰色の遮
光部分、8 筐体、9 覗窓、10 表示素子(表示
部)、11 表示有効範囲(画面)、12 周囲光源、
13 主制御部、14 タイミング制御部、15 映像
信号出力部、16 表示素子輝度調整部、17 周囲光
源輝度調整部、18 レンズユニット、19 レンズ
群、20鏡筒、21 導光部、22 非導光部、23
鏡筒、24 反射鏡、25 鏡筒、26 遮光板、27
回折格子フィルタ、28 回折面中央部、29 回折
面周辺部、30 回折格子フィルタ、31 HMD筐
体、32 右目用表示部、33 左目用表示部、34
光拡散材、35 灰色塗装部、36 灰色塗装。
画面、5 遮光板、6透明の窓、7 半透明で灰色の遮
光部分、8 筐体、9 覗窓、10 表示素子(表示
部)、11 表示有効範囲(画面)、12 周囲光源、
13 主制御部、14 タイミング制御部、15 映像
信号出力部、16 表示素子輝度調整部、17 周囲光
源輝度調整部、18 レンズユニット、19 レンズ
群、20鏡筒、21 導光部、22 非導光部、23
鏡筒、24 反射鏡、25 鏡筒、26 遮光板、27
回折格子フィルタ、28 回折面中央部、29 回折
面周辺部、30 回折格子フィルタ、31 HMD筐
体、32 右目用表示部、33 左目用表示部、34
光拡散材、35 灰色塗装部、36 灰色塗装。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦▲さき▼ 能広 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (72)発明者 酒井 美保 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 パーソナル情報機器開発研究所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 27/02 G02F 1/13 505 G02F 1/133
Claims (8)
- 【請求項1】 映像を表示する画面を有する表示部と、
外光を遮断して前記表示部を収容する筺体と、前記筺体
内で、前記表示部の周囲に配設され、前記表示部に設定
された輝度値とは別に任意の輝度値に設定された光を映
像が視覚される方向に射出する周囲光源とを備えたこと
を特徴とする映像表示装置。 - 【請求項2】 表示部の輝度を調整する表示部輝度調整
部と、周囲光源の輝度を調整する周囲光源輝度調整部
と、入力された映像表示開始信号により前記各々の輝度
調整部に輝度調整動作を開始させるスタート信号を出力
するタイミング制御部とを備え、前記表示部と周囲光源
の輝度調整を同期して行うことを特徴とする請求項1に
記載の映像表示装置。 - 【請求項3】 映像表示開始から時間経過とともに変化
する視覚特性を考慮して表示部または周囲光源の輝度値
を調整することを特徴とする請求項2に記載の映像表示
装置。 - 【請求項4】 光を透過する導光部を有する鏡筒に組み
込まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影するレ
ンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配置し、前記
周囲光源からの光を前記導光部を通して視覚側に導くこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映
像表示装置。 - 【請求項5】 接眼面に光拡散部を設けた鏡筒に組み込
まれ、表示された映像を拡大して視覚側に投影するレン
ズ群を表示部と周囲光源より視覚側に配置し、前記周囲
光源からの光を前記鏡筒の接眼面に導く反射鏡を前記鏡
筒と視覚側の間に配置したことを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の映像表示装置。 - 【請求項6】 表示された映像を拡大して視覚側に投影
するレンズ群を表示部及び周囲光源より視覚側に配置
し、表示部からの映像光を通し前記周囲光源からの光を
所望量遮光する遮光板を前記レンズ群と表示部及び周囲
光源との間の前記レンズ群の焦点距離と異なる位置に配
置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の映像表示装置。 - 【請求項7】 中央部に表示部からの映像光を拡散し視
覚側に射出する回折面、周辺部に周囲光源からの光を拡
散し視覚側に射出し前記中央部の回折面と格子ピッチが
異なる回折面を有する回折格子フィルタを視覚側と表示
部及び周囲光源との間に配置したことを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載の映像表示装置。 - 【請求項8】 周辺部の回折面の周囲光源側の面を灰色
化処理したことを特徴とする請求項7に記載の映像表示
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281909A JP2979981B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6281909A JP2979981B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 映像表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08146339A JPH08146339A (ja) | 1996-06-07 |
JP2979981B2 true JP2979981B2 (ja) | 1999-11-22 |
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ID=17645650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6281909A Expired - Fee Related JP2979981B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 映像表示装置 |
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WO2015174322A1 (ja) * | 2014-05-12 | 2015-11-19 | シャープ株式会社 | 発光デバイスおよび表示装置 |
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-
1994
- 1994-11-16 JP JP6281909A patent/JP2979981B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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