JP2979360B2 - 地山の水抜き工法 - Google Patents
地山の水抜き工法Info
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- JP2979360B2 JP2979360B2 JP4020662A JP2066292A JP2979360B2 JP 2979360 B2 JP2979360 B2 JP 2979360B2 JP 4020662 A JP4020662 A JP 4020662A JP 2066292 A JP2066292 A JP 2066292A JP 2979360 B2 JP2979360 B2 JP 2979360B2
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- packer
- pipe
- hole
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Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地山の水抜き工法に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の地山の水抜き工法は、図7に示す
ように、先端部に複数の孔を有するストレーナーパイプ
Sを用いて、バキュームポンプにより地山内の水を吸い
上げていた。
ように、先端部に複数の孔を有するストレーナーパイプ
Sを用いて、バキュームポンプにより地山内の水を吸い
上げていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。 <イ>ストレーナーパイプSは、横向きや上向きに挿入
すると、空気を吸うことが多く、吸引効率が低下する。
そのため、一般に下向きにしか施工されず、トンネル上
部地山の水抜きが困難であった。 <ロ>ストレーナーパイプSの口元には、ウエスを詰め
てコーキングしたり、口元管を設置して、空気がストレ
ーナーパイプS内に侵入するのを防止しているが、これ
らの手段では、パイプと地山との隙間は閉塞できるが、
周囲の地山の隙間まで閉塞することができない。従っ
て、周囲地山の隙間を通って空気がパイプ内に侵入する
ため、効率的な吸引が行えない。
次のような問題点が存在する。 <イ>ストレーナーパイプSは、横向きや上向きに挿入
すると、空気を吸うことが多く、吸引効率が低下する。
そのため、一般に下向きにしか施工されず、トンネル上
部地山の水抜きが困難であった。 <ロ>ストレーナーパイプSの口元には、ウエスを詰め
てコーキングしたり、口元管を設置して、空気がストレ
ーナーパイプS内に侵入するのを防止しているが、これ
らの手段では、パイプと地山との隙間は閉塞できるが、
周囲の地山の隙間まで閉塞することができない。従っ
て、周囲地山の隙間を通って空気がパイプ内に侵入する
ため、効率的な吸引が行えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、水抜きパイプ
を横向きや上向きに設置しても、効率的に水を抜き取る
ことができる地山の水抜き工法を提供することを目的と
する。即ち、本発明は、削孔内に有孔の水抜きパイプを
挿入し、削孔の口元側の水抜きパイプ外周面と削孔壁面
との間に、削孔の軸方向に間隔をおいてパッカーを配置
し、これらのパッカー内に注入材を注入して膨張させ、
削孔内を閉塞し、パッカーで挟まれた削孔内部から、削
孔内部及び周囲地山内に止水材を注入した後、前記水抜
きパイプを介して、パッカーより先端側の削孔内に負圧
を発生させ、周囲地山の水を抜き取る、地山の水抜き工
法である。
問題点を解決するためになされたもので、水抜きパイプ
を横向きや上向きに設置しても、効率的に水を抜き取る
ことができる地山の水抜き工法を提供することを目的と
する。即ち、本発明は、削孔内に有孔の水抜きパイプを
挿入し、削孔の口元側の水抜きパイプ外周面と削孔壁面
との間に、削孔の軸方向に間隔をおいてパッカーを配置
し、これらのパッカー内に注入材を注入して膨張させ、
削孔内を閉塞し、パッカーで挟まれた削孔内部から、削
孔内部及び周囲地山内に止水材を注入した後、前記水抜
きパイプを介して、パッカーより先端側の削孔内に負圧
を発生させ、周囲地山の水を抜き取る、地山の水抜き工
法である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>削孔(図1) 水抜き対象地山に、削岩機11等を用いて削孔1を掘削
する。削孔1は、水抜きパイプを挿入できるように、水
抜きパイプよりも大きい径で掘削する。また、本発明で
は、下向きの他、横向き及び上向きの削孔も可能であ
る。
例について説明する。 <イ>削孔(図1) 水抜き対象地山に、削岩機11等を用いて削孔1を掘削
する。削孔1は、水抜きパイプを挿入できるように、水
抜きパイプよりも大きい径で掘削する。また、本発明で
は、下向きの他、横向き及び上向きの削孔も可能であ
る。
【0006】<ロ>水抜きパイプ及びパッカーの設置
(図2) 削孔1内に、パッカー2及びパッカー21を取り付けた
水抜きパイプ3を挿入する。水抜きパイプ3は、先端側
に吸引孔31を開設する。パッカー2及びパッカー21
は、水抜きパイプ3の周囲にドーナツ状等に取り付け、
これらは削孔1の軸方向に所定の間隔をおいて設置す
る。また、両パッカー2、21には注入材の注入ホース
22を連通させて、削孔1外に引き出しておく。さら
に、両パッカー2、21間の削孔1内には、止水材の注
入ホース23の一端を位置させ、他端は削孔1外に引き
出しておく。
(図2) 削孔1内に、パッカー2及びパッカー21を取り付けた
水抜きパイプ3を挿入する。水抜きパイプ3は、先端側
に吸引孔31を開設する。パッカー2及びパッカー21
は、水抜きパイプ3の周囲にドーナツ状等に取り付け、
これらは削孔1の軸方向に所定の間隔をおいて設置す
る。また、両パッカー2、21には注入材の注入ホース
22を連通させて、削孔1外に引き出しておく。さら
に、両パッカー2、21間の削孔1内には、止水材の注
入ホース23の一端を位置させ、他端は削孔1外に引き
出しておく。
【0007】<ハ>止水材の注入(図3) 注入ホース22を介して、両パッカー2、21内に注入
材4を充填し、両パッカー2、21を膨張させる。これ
によって、両パッカー2、21を水抜きパイプ3の外周
面と削孔1の壁面に密着させ、削孔1を閉塞する。そし
て、これらのパッカー2、21間の削孔1内から、注入
ホース23を介して、薬液等の止水材5を削孔1内及び
地山内に圧入する。
材4を充填し、両パッカー2、21を膨張させる。これ
によって、両パッカー2、21を水抜きパイプ3の外周
面と削孔1の壁面に密着させ、削孔1を閉塞する。そし
て、これらのパッカー2、21間の削孔1内から、注入
ホース23を介して、薬液等の止水材5を削孔1内及び
地山内に圧入する。
【0008】<ニ>水抜き(図4) 水抜きパイプ3の口元部に真空ポンプ6を接続し、吸引
孔31から削孔1内の空気を吸引して負圧を発生させ
る。そして、地山内に含まれた水を強制的に吸引孔31
から吸引し、水抜きパイプ3を介して削孔1外に抜き取
る。このとき、削孔1内だけでなく、地山内にも止水材
5が充填されているため、空気が地山内を通過して水抜
きパイプ3内に侵入するのを防止できるため、効率的に
水抜き施工が行える。
孔31から削孔1内の空気を吸引して負圧を発生させ
る。そして、地山内に含まれた水を強制的に吸引孔31
から吸引し、水抜きパイプ3を介して削孔1外に抜き取
る。このとき、削孔1内だけでなく、地山内にも止水材
5が充填されているため、空気が地山内を通過して水抜
きパイプ3内に侵入するのを防止できるため、効率的に
水抜き施工が行える。
【0009】<ホ>横向き及び上向き施工(図5、6) 上記のように、空気の水抜きパイプ3内への侵入を防止
できるため、下向き施工だけでなく、横向き及び上向き
施工も効率的に行うことができる。特に、トンネルの先
進ボーリングでは、手前部分に注入することにより、ト
ンネル前方のかなり先の方まで、水位を強制的に低下さ
せることができる。
できるため、下向き施工だけでなく、横向き及び上向き
施工も効率的に行うことができる。特に、トンネルの先
進ボーリングでは、手前部分に注入することにより、ト
ンネル前方のかなり先の方まで、水位を強制的に低下さ
せることができる。
【0010】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>水抜きパイプと削孔壁間の空隙だけでなく、地山
内の空隙も閉塞できるため、パイプに空気が侵入するの
をほぼ完全に抑えることができ、パイプ先端に負圧を効
率的に作用させることができ、効果的な水抜き施工が可
能となる。
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>水抜きパイプと削孔壁間の空隙だけでなく、地山
内の空隙も閉塞できるため、パイプに空気が侵入するの
をほぼ完全に抑えることができ、パイプ先端に負圧を効
率的に作用させることができ、効果的な水抜き施工が可
能となる。
【0011】<ロ>空気のパイプ内への侵入を防止でき
るため、下向き施工だけでなく、横向き及び上向き施工
も効率的に行うことができる。特に、トンネルの先進ボ
ーリングでは、手前部分に注入することにより、トンネ
ル前方のかなり先の方まで、水位を強制的に低下させる
ことができる。
るため、下向き施工だけでなく、横向き及び上向き施工
も効率的に行うことができる。特に、トンネルの先進ボ
ーリングでは、手前部分に注入することにより、トンネ
ル前方のかなり先の方まで、水位を強制的に低下させる
ことができる。
【0012】<ハ>止水材はパッカー間に注入するた
め、水抜きパイプの吸引孔を閉塞するおそれがない。
め、水抜きパイプの吸引孔を閉塞するおそれがない。
【0013】<ニ>パッカーは水抜きパイプに取り付け
ることができるため、別途にボーリングして注入する必
要がなく、施工が早く行え経済的である。
ることができるため、別途にボーリングして注入する必
要がなく、施工が早く行え経済的である。
【図1】 削孔工程の説明図
【図2】 水抜きパイプ及びパッカーの設置工程の説明
図
図
【図3】 止水材の注入工程の説明図
【図4】 水抜き工程の説明図
【図5】 横向き及び上向き施工の説明図
【図6】 横向き及び上向き施工の説明図
【図7】 従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/04 E02D 3/10 101 E21B 33/12
Claims (1)
- 【請求項1】 削孔内に有孔の水抜きパイプを挿入し、 削孔の口元側の水抜きパイプ外周面と削孔壁面との間
に、削孔の軸方向に間隔をおいてパッカーを配置し、 これらのパッカー内に注入材を注入して膨張させ、削孔
内を閉塞し、 パッカーで挟まれた削孔内部から、削孔内部及び周囲地
山内に止水材を注入した後、 前記水抜きパイプを介して、パッカーより先端側の削孔
内に負圧を発生させ、周囲地山の水を抜き取る、 地山の水抜き工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4020662A JP2979360B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 地山の水抜き工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4020662A JP2979360B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 地山の水抜き工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05187185A JPH05187185A (ja) | 1993-07-27 |
JP2979360B2 true JP2979360B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=12033419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4020662A Expired - Fee Related JP2979360B2 (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 地山の水抜き工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979360B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4916395B2 (ja) * | 2007-07-05 | 2012-04-11 | 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 | 水抜き用管セット及び水抜き工法 |
JP5461960B2 (ja) * | 2009-11-04 | 2014-04-02 | 株式会社竹中工務店 | 井戸の設置方法、及び井戸 |
CN105569727A (zh) * | 2016-01-19 | 2016-05-11 | 德阳凯达门业有限公司 | 一种排水管系统 |
JP7093939B1 (ja) * | 2021-12-22 | 2022-07-01 | 株式会社カテックス | パッカー及びそれを用いた地山補強工法 |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP4020662A patent/JP2979360B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05187185A (ja) | 1993-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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