JP2979124B2 - 射出シリンダの増圧立上り時間制御方法およびその装置 - Google Patents

射出シリンダの増圧立上り時間制御方法およびその装置

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JP2979124B2 JP1314903A JP31490389A JP2979124B2 JP 2979124 B2 JP2979124 B2 JP 2979124B2 JP 1314903 A JP1314903 A JP 1314903A JP 31490389 A JP31490389 A JP 31490389A JP 2979124 B2 JP2979124 B2 JP 2979124B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ダイカストマシンの射出回路における増圧
立上り時間の制御に関する。
[従来の技術] 従来のダイカストマシンの射出圧力制御方法の一例を
特公昭59−47626号を参照して説明すると、射出シリン
ダのショットプランジャの速度が所定の設定値以下にな
ったときから所定時間経過後に射出シリンダの押出油圧
(増圧力)を測定し、この測定値の平均値と設定値とを
比較し、その差が許容範囲を超えたとき、次回鋳造サイ
クルにおける射出シリンダの押圧油圧が許容範囲内にな
るように増圧力設定弁の開度を修正して押圧油圧を修正
することを特徴としている。
増圧開始時期は、射出シリンダブレーキ開始点でショ
ットプランジャのストローク上の設定点であり、この点
で増圧開始弁を開いている。
[発明が解決しようとする課題] ショットプランジャのストロークからブレーキ開始
点,即ち溶湯のキャビティ充填完了に伴う射出シリンダ
の押圧油圧の上昇開始点を設定することは誤差が大き
く、増圧開始時点が早過ぎると、キャビティ内の溶湯の
凝固が進んでいない為、バリを噴出し、その時点が遅過
ぎると溶湯の凝固が完了してしまい増圧による効果が無
く、健全な鋳造製品が得られない。
特公昭59−47626号では増圧力設定弁の開度を修正し
て油圧源の圧力を修正し、増圧完了時圧力を制御してお
り、鋳造製品の品質を左右する増圧立上り時間の制御は
行なわれていない。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、キャビ
ティに充填された溶湯の状態を射出シリンダの押圧油圧
で検知して増圧を開始し、増圧立上り時間を計測して、
設定した増圧立上り時間と比較して制御し、許容範囲内
に保持して鋳造製品の品質を安定させることを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために本発明は、油圧源から射
出速度制御弁と増圧用チェック弁を経て射出シリンダに
連通する第1油圧回路と、前記油圧源から分岐し増圧立
上り時間調整弁を経て前記射出シリンダの押圧油圧側に
備えた増圧シリンダに連通する第2油圧回路とを有する
ダイカストマシンの前記射出シリンダの増圧立上り時間
の制御方法であって、 予め前記増圧立上り時間調整弁の増圧立上り時間と前
記増圧立上り時間調整弁の開度との関係を記憶装置に記
憶しておき、 鋳造サイクルのスタート時に、設定した設定増圧立上
り時間に対応する前記増圧立上り時間調整弁の開度を前
記記憶装置より読み出し自動設定し、 射出圧力を前記射出シリンダの押圧油圧で検出し、溶
湯のキャビティ充填完了に伴う前記射出シリンダの押圧
油圧の上昇が、前記第1油圧回路の最高圧より所定圧力
減じた圧力に予め設定した第1圧力を超えた時点を前記
増圧立上り時間の計測の基準点とし、 前記第1油圧回路を、前記第1圧力に達した時点で前
記増圧用チェック弁により遮断するとともに、前記第2
油圧回路の前記増圧立上り時間調整弁を開いて増圧を開
始し、 前記射出シリンダの押圧油圧を検出した射出圧力が、
前記第2油圧回路の予め設定した第2圧力に増圧された
時点を前記増圧立上り時間の計測の完了時点として前記
増圧立上り時間を計測し、この時間と、予め設定した前
記増圧立上り時間とを比較し、その許容範囲を超えた場
合、警報信号発するとともに、前記計測した増圧立上り
時間が前記設定立上り時間を許容範囲よりプラス側に超
えた場合には前記増圧立上り時間調整弁の開度を減少さ
せ、逆にマイナス側に超えた場合は前記増圧立上り時間
調整弁の開度を増加するよう制御して、予め設定した前
記設定増圧立上り時間の許容範囲内に保持するようにし
たことを特徴とする射出シリンダの増圧立上り時間制御
方法とする。
また、油圧アキュムレータを油圧源に備え、射出速度
制御弁と増圧用チェック弁を経て射出シリンダの押圧油
圧ポートに連通する第1油圧回路と、前記油圧アキュム
レータから分岐し、増圧立上り時間調整弁を経て前記射
出シリンダの押圧油圧側に備えた増圧シリンダに連通す
る第2油圧回路とを有するダイカストマシンの前記射出
シリンダの増圧立上り時間の制御装置において、 前記第1油圧回路の最高圧力よりわずかに低い第1圧
力に設定した2つのリリーフバルブの1つを前記増圧用
チェック弁のパイロット油圧ポートに連通して前記増圧
用チェック弁を閉塞するパイロット油圧ラインと、前記
リリーフ弁の他の1つを前記増圧立上り時間調整弁のパ
イロット油圧ポートに連通して前記増圧立上り時間調整
弁を開くパイロット油圧ラインと、 前記射出シリンダの押圧油圧を検出する圧力センサ
と、 予め前記増圧立上り時間調整弁の増圧立上り時間と前
記増圧立上り時間調整弁の開度との関係を記憶させた記
憶装置により、設定した設定増圧立上り時間に対応する
前記増圧立上り時間調整弁の開度を読み出して自動設定
し、 前記圧力センサからの出力を入力し、前記第1油圧回
路が予め設定した第1圧力を超えた時点から前記第2油
圧回路が予め設定した第2圧力に達した時点までの増圧
立上り時間を計測し、この時間と前記設定増圧立上り時
間とを比較し、その許容範囲を超えた場合、警告信号を
発するとともに、前記計測した増圧立上り時間が前記設
定立上り時間を許容範囲よりプラス側に超えた場合には
前記増圧立上り時間調整弁の開度を減少させ、逆にマイ
ナス側に超えた場合は前記増圧立上り時間調整弁のカー
ドを増加させるストローク設定機構を制御して、増圧立
上り時間を予め設定した前記設定増圧立上り時間の許容
範囲内に保持する演算装置を具備してなることを特徴と
する射出シリンダの増圧立上り時間制御装置とする。
[作 用] 溶湯のキャビティ充填完了に伴う射出シリンダの押圧
油圧を第1油圧回路の圧力上昇で検知し、リリーフバル
ブの1つを第1油圧回路の最高圧力よりわずかに低く設
定した第1圧力で作動させ増圧用チェック弁を閉塞する
と同時に他のリリーフバルブを作動させ増圧立上り時間
調整弁を用いて第1油圧回路により増圧を開始するとと
もに、増圧立上り時間調整弁の開度を制御して増圧立上
り時間を制御するものであり、予め増圧立上り時間調整
弁の開度と増圧立上り時間との関係を記憶させた記憶装
置により設定した設定増圧立上り時間に対応する増圧立
上り時間調整弁の開度を読み出して自動設定し、射出シ
リンダの押圧油圧を検出する圧力センサの出力が第1圧
力を超えた時点から第2圧力に達した時点までの増圧立
上り時間を計測を開始し、この時間と前記設定増圧立上
り時間とを比較し、その許容範囲を超えた場合、警告信
号を発するとともに、計測した増圧立上り時間が設定立
上り時間を許容範囲よりプラス側に超えた場合には増圧
立上り時間調整弁の開度を減少させ、逆にマイナス側に
超えた場合は増圧立上り時間調整弁の開度を増加させる
ストローク設定機構の制御を行ない、増圧立上り時間を
予め設定した前記設定増圧立上り時間の許容範囲内に保
持することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明の射出シリンダの増圧立上り時間制御
方法を実施するためのダイカストマシンの射出シリンダ
の油圧回路である。
1は金型装置でキャビティ2に溶湯3を射出プランジ
ャ4で押圧して射出・充填し、加圧鋳造するようになっ
ている。
射出プランジャ4は油圧作動の射出シリンダ5のピス
トンロッド5Aに取付けられ、射出シリンダ5を作動する
ことにより溶湯を加圧注入する。
増圧シリンダ6は射出シリンダ5の後方に位置し、射
出シリンダ5に増圧油を供給する。射出シリンダ5の側
部には射出プランジャ4の位置を検出するための位置セ
ンサ16が設けられ、これにより、射出プランジャ4が予
め設定された各点を通過する時期を検出するようになっ
ている。
又射出シリンダ5には、射出シリンダ5内の作動油圧
を測定するための圧力センサ30が設けられている。
9はアキュムレータで油圧源10に接続されており一定
圧力に充填されている。
11は射出速度制御弁で電動機Mにより射出速度制御弁
11の開度を決めるピストン11Aに当接するストッパ(15
A,19A)の位置を調整し、アキュムレータ9からの油量
を制御し、射出プランジャ4の速度を制御する。
射出速度制御弁11の両部には各々ストローク設定機構
15,19が設けられ、ストッパ(15A,19A)の位置を調整
し、パイロットピストン12によるストローク設定及びチ
ャンバ17、ポート18を使用してのストローク設定を行な
いピストン11Aの開度調整を行なう。各々の開度調整に
より射出プランジャ4の速度は各々低速、高速に制御さ
れる。
13は増圧用チェック弁で射出プランジャ4の射出完了
直前に射出圧力を高める為に使用される弁である。14は
増圧用チェック13内のピストン13Aの開閉を制御するパ
イロットピストンである。
24は増圧立上り時間調整弁で射出プランジャ4の射出
完了直前の射出圧力の立上り時間を調整する。変動機28
a及びストローク設定機構28により増圧立上り時間調整
弁24の開度が設定されるが、この開度の検出はエンコー
ダ29によって行なわれる。
圧力センサ30は、A/D交換器39を介して演算装置31に
接続され、検出信号が演算装置31に入力されるようにな
っている。
第3図は射出圧力制御に関するマイクロコンピュータ
制御を説明する概略図で、ここで演算装置31は、検出信
号が入力される入力装置32と、この入力装置32に入力さ
れたデータを所定演算処理する中央処理装置34と、この
中央処理装置34により得られた演算結果等を記憶する記
憶装置35と、演算結果に応じて所定の信号を出力する出
力装置36とを含んで構成されている。
演算装置31の入力装置32にはデータ入力器33が接続さ
れており、このデータ入力器33により、増圧立上り時間
調整弁24の増圧立上り時間T及び増圧立上り時間計測の
基準点の圧力P1,増圧圧力P2が設定値として入力され
る。この際、設定値T及びP1,P2は金型固有の条件等に
従って設定される。又、演算装置31には、CRT等の表示
装置40が接続されている。この表示装置40は、A/D交換
器39を介した圧力センサ30からの検出信号を演算装置31
に処理したデータを出力することができる。更に、演算
装置31にはアンプ37を介して警報装置41が接続されてい
る。
警報装置41はブザーあるいはライトによる警報を発す
ることができ増圧立上り時間を計測値TAが先に述べた設
定値Tに許容範囲を加えた値を超えた場合に稼動するよ
うになっている。更に演算装置31はアンプ37、駆動電源
装置38を介してストローク設定機構28の電動機28aの駆
動軸に設けたエンコーダ29に接続されている。エンコー
ダ29は増圧立上り時間調整弁24の開度を検出し、その信
号を演算装置31内の入力装置32に入力している。
7,8は各々射出速度制御弁11と増圧用チェック弁13、
増圧シリンダ6と増圧立上り時間調整弁24を結ぶ第1油
圧回路、第2油圧回路である。22,23は第1油圧回路7
の最高圧力よりわずかに低い圧力にて作動するリリーフ
バルブである。21,27は油路切換えのためのソレノイド
バルブである。20,25,26は各々パイロット油圧ラインで
ある。
次に、第2図において本油圧回路の作動に関連ある各
変数について述べる。
第2図は射出圧力曲線のグラフであり射出シリンダ5
の押圧油圧を圧力センサ30で検出し、A/D変換器39を経
て入力装置32に入力し、これを処理して表示したもので
ある。このグラフにおいて、縦軸は射出圧力であり、横
軸は時間でSは射出開始時点、Hは低速射出速度から高
速射出速度への切換時点、A点は点Hの射出圧力、B点
は射出プランジャ4が溶湯3をキャビティ2に射出充填
完了して圧力が急激に上昇し始める点、C点は圧力をそ
のまま上昇させ第1図に示す第1油圧回路7が最高圧力
PIMまで上昇した点、D点はリリーフバルブ22,23開時で
の圧力降下点である。
増圧立上り時間とは、第2図のTAをさしており、増圧
立上り時間調整弁24が作動する実際の増圧立上り時間Ta
にγを加算した時間である。なお、TAは増圧立上り時間
の計測値、Tはデータ入力器33より入力される増圧立上
り時間の設定値を表わしている。更に射出圧力曲線のG
点の圧力P1はアキュムレータ圧力ACCから所定の圧力α
を減じた圧力(P1=PACC−α)の点であり、P1<PIM
(第1油圧回路7の最高圧力)の点である。
G点は増圧立上り時間TAの基準点でF点がその増圧立
上り時間計測の完了点である。
F点は圧力が増圧完了圧力P2Mの90%に達した点であ
る。
なお、増圧立上がり曲線DF′E(点線)は増圧立上り
時間TA′の場合で、増圧立上り時間が遅い場合である。
次に射出プランジャ4の射出工程に伴う油圧回路の作
動について以下第1図〜第5図を参照して説明する。
第1図に示すように射出開始に伴い射出速度制御弁11
のパイロットピストン12を作動して射出速度制御弁11を
開き、増圧用チェックバルブ13のパイロットピストン14
を作動して増圧用チェックバルブ13を開き、アキュムレ
ータ9からの油圧を射出シリンダ5に供給する。
前記パイロットピストン12、および14の作動は不図示
のソレノイドバルブによるパイロット油圧回路によって
作動するものであるが、詳細説明は省略する。なお、射
出速度制御弁11の開度調整はストローク設定機構15によ
って行なわれる。
次に射出プランジャ4のストロークを位置センサ16で
検出し、低速射出速度から高速射出速度に切換える時点
で信号を発する。この信号を受けて射出速度制御弁11の
右側のチャンバ17の油圧をポート18に接続した不図示の
パイロット油圧回路のソレノイドバルブに切換えて油タ
ンクに排出する。なお射出速度制御弁11の開度はあらか
じめストローク設定機構19のストッパ19Aにより設定し
ておき高速射出速度に切換えるようにしておく。
次に射出プランジャ4が前進して溶湯3をキャビティ
2に射出・充填し、充填が完了すると射出プランジャ4
は急激に減速される。そこで、第1油圧回路7の油圧が
急上昇して、第2図に示す射出圧力曲線のB点からC点
まで上昇する。
しかしリリーフバルブ22と23の設定圧力はC点での圧
力に相当する第1油圧回路7の最高圧力PIMよりわずか
に低く押えているので、第1油圧回路7の油圧はパイロ
ット油圧ライン20、ソレノイドバルブ21を経てリリーフ
バルブ22、23が作動し、パイロット油圧ライン25、26の
油圧を油タンクに排出する。パイロット油圧ライン26の
油圧が排出されると増圧用チェック弁13が右行し第12油
圧回路7を遮断する。又パイロット油圧ライン25は増圧
立上り調整弁24のパイロット油圧で、アキュムレータ9
の油圧ラインに接続されているソレノイドバルブ27から
油圧が供給されているが、ソレノイドバルブ27は通常閉
じているので、リリーフバルブ22が開くとそのパイロッ
ト油圧は油タンクに排出されて零になる。
そこで増圧立上り時間調整弁24が開き、第2油圧回路
8にアキュムレータ9の圧力が供給され、増圧シリンダ
6が作動を開始する。
次にストローク設定機構28の電動機28aの駆動軸に設
けたエンコーダ29で増圧立上り時間調整弁24の開度を検
出し、その信号を入力装置32に入力すると、データ入力
器33から入力した設定値と比較して差異が無くなるまで
電動機28aが駆動されて位置決め制御される。
第4図は増圧立上り時間調整弁24の開度と増圧立上り
時間TAとの関係を実機による試験によって作成したもの
であり、この曲線のデータをデータ入力器33から中央処
理装置34を介して記憶装置35に記憶させる。
一方射出圧力の検出は圧力センサ30の信号をA/D変換
器39を通して入力装置32に入力するようになっており、
中央処理装置34で処理され、出力装置を経てCRTなど表
示装置40に第2図のような曲線を出力することもでき
る。警報装置41は増圧立上り時間の計測値TAが設定した
増圧立上り許容範囲T±β(許容値)を超えた場合に出
力するようになっている。増圧立上り時間TAの計測は、
増圧立上り時間計測の基準点(第2図のG点)の圧力P1
(P1=PACC−α)と、増圧圧力P2(P2=P2M×0.9)を
データ入力器から入力して設定し、圧力センサ30からの
射出圧力が圧力P1を超えた時点を検出して増圧立上り時
間TAの計測を開始し、次に圧力P2を検出して、その計測
を完了するようになっている。
次に本発明を第2図の射出圧力曲線のグラフと第5図
のフローチャートを参照して説明する。
本発明と制御プログラムをスタートさせて、増圧立上
り時間の許容範囲T±β、即ち上限値T+β、下限値T
−βと増圧立上り時間TAの計測基準点(第2図のG点)
の圧力P1と、増圧立上り時間TAの計測完了点(第2図の
F点)の増圧圧力P2をデータ入力器33から入力して設定
する。
この設定完了で次のステップに進み、第4図に示す増
圧立上り調整弁24の開度ENと増圧立上り時間TAとの関係
を記憶している記憶装置35より増圧立上り時間設定値T
に対応する増圧立上り時間調整弁24の開度ENを読み出
す。
次にストローク設定機構28を増圧立上り時間調整弁24
を開度ENに位置決め制御する。
そこで鋳造サイクルを実行し、増圧シリンダ6内の射
出圧力の計測を開始する。ここで射出圧力がP1を超えた
かどうかを検出し、P1を超えた時点から増圧立上り時間
TAの計測を開始する。
次に増圧圧力がP2に達したかどうかを検出して、増圧
立上り時間TAの計測を完了する。
次に、この増圧立上り時間TAと許容範囲を含む増圧立
上り時間設定値T+β、T−βとを比較して、(T+
β)≦TA,(T−β)≧TAでは警報信号とCRT等の表示装
置40にメッセージを出力する。
(T+β)≦TAでは増圧立上り時間調整弁24のストロ
ーク設定機構28により増圧立上り時間調整弁24の開度を
減少し、(T−β)≧TAでは増圧立上り時間調整弁24の
開度を増加した後、次の鋳造サイクルを継続する。また
(T−β)<TA<(T+β)では許容範囲内である場合
であり、そのまま次鋳造サイクルを継続実行する。
(T+β)≦TA,(T−β)≧TAにおける修正制御は
上記に限定するものではなく、複数の鋳造サイクルにTA
の平均値が許容範囲を超えた場合に修正制御をするよう
にしてもよい。
[発明の効果] 増圧立上り時間調整弁の開度と増圧立上り時間の関係
を演算装置の記憶装置に記憶させておき、増圧立上り時
間の実測値を設定値の許容範囲内に自動的に制御吸する
ことにより鋳造製品の品質を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のダイカストマシンの射出シリンダ油
圧回路図、第2図は射出圧力曲線のグラフ、第3図は射
出圧力制御に関するマイクロコンピュータ制御を説明す
る概略図、第4図は増圧立上り時間調整弁の開度と増圧
立上り時間の関係を示す図、第5図はフローチャートで
ある。 1……金型装置、2……キャビティ、3……溶湯、4…
…射出プランジャ、5……射出シリンダ、6……増圧シ
リンダ、7……第1油圧回路、8……第2油圧回路、9
……アキュムレータ、10……油圧源、11……射出速度制
御弁、12……パイロットピストン、13……増圧用チェッ
ク弁、14……パイロットピストン、15,19,28……ストロ
ーク設定機構、16……位置センサ、17……チャンバ、18
……ボート、20,25,26……パイロット油圧ライン、21,2
7……ソレノイドバルブ、22,23……リリーフバルブ、24
……増圧立上り時間調整弁、28a……電動機、29……エ
ンコーダ、30……圧力センサ、31……演算装置、32……
入力装置、33……データ入力器、34……中央処理装置、
35……記憶装置、36……出力装置、37……アンプ、38…
…駆動電源装置、39……A/D交換器、40……表示装置、4
1……警報装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧源から射出速度制御弁と増圧用チェッ
    ク弁を経て射出シリンダに連通する第1油圧回路と、前
    記油圧源から分岐し増圧立上り時間調整弁を経て前記射
    出シリンダの押圧油圧側に備えた増圧シリンダに連通す
    る第2油圧回路とを有するダイカストマシンの前記射出
    シリンダの増圧立上り時間の制御方法であって、 予め前記増圧立上り時間調整弁の増圧立上り時間と前記
    増圧立上り時間調整弁の開度との関係を記憶装置に記憶
    しておき、 鋳造サイクルのスタート時に、設定した設定増圧立上り
    時間に対応する前記増圧立上り時間調整弁の開度を前記
    記憶装置より読み出し自動設定し、 射出圧力を前記射出シリンダの押圧油圧で検出し、溶湯
    のキャビティ充填完了に伴う前記射出シリンダの押圧油
    圧の上昇が、前記第1油圧回路の最高圧より所定圧力減
    じた圧力に予め設定した第1圧力を超えた時点を前記増
    圧立上り時間の計測の基準点とし、 前記第1油圧回路を、前記第1圧力に達した時点で前記
    増圧用チェック弁により遮断するとともに、前記第2油
    圧回路の前記増圧立上り時間調整弁を開いて増圧を開始
    し、 前記射出シリンダの押圧油圧を検出した射出圧力が、前
    記第2油圧回路の予め設定した第2圧力に増圧された時
    点を前記増圧立上り時間の計測の完了時点として前記増
    圧立上り時間を計測し、この時間と、予め設定した前記
    増圧立上り時間とを比較し、その許容範囲を超えた場
    合、警報信号を発するとともに、前記計測した増圧立上
    り時間が前記設定立上り時間を許容範囲よりプラス側に
    超えた場合には前記増圧立上り時間調整弁の開度を減少
    させ、逆にマイナス側に超えた場合は前記増圧立上り時
    間調整弁の開度を増加するよう制御して、予め設定した
    前記設定増圧立上り時間の許容範囲内に保持するように
    したことを特徴とする射出シリンダの増圧立上り時間制
    御方法。
  2. 【請求項2】油圧アキュムレータを油圧源に備え、射出
    速度制御弁と増圧用チェック弁を経て射出シリンダの押
    圧油圧ポートに連通する第1油圧回路と、前記油圧アキ
    ュムレータから分岐し、増圧立上り時間調整弁を経て前
    記射出シリンダの押圧油圧側に備えた増圧シリンダに連
    通する第2油圧回路を有するダイカストマシンの前記射
    出シリンダの増圧立上り時間の制御装置において、 前記第1油圧回路の最高圧力よりわずかに低い第1圧力
    に設定した2つのリリーフバルブの1つを前記増圧用チ
    ェック弁のパイロット油圧ポートに連通して前記増圧用
    チェック弁を閉塞するパイロット油圧ラインと、前記リ
    リーフ弁の他の1つを前記増圧立上り時間調整弁のパイ
    ロット油圧ポートに連通して前記増圧立上り時間調整弁
    を開くパイロット油圧ラインと、 前記射出シリンダの押圧油圧を検出する圧力センサと、 予め前記増圧立上り時間調整弁の増圧立上り時間と前記
    増圧立上り時間調整弁の開度との関係を記憶させた記憶
    装置により、設定した設定増圧立上り時間に対応する前
    記増圧立上り時間調整弁の開度を読み出して自動設定
    し、 前記圧力センサからの出力を入力し、前記第1油圧回路
    が予め設定した第1圧力を超えた時点から前記第2油圧
    回路が予め設定した第2圧力に達した時点までの増圧立
    上り時間を計測し、この時間と前記設定増圧立上り時間
    とを比較し、その許容範囲を超えた場合、警報信号を発
    するとともに、前記計測した増圧立上り時間が前記設定
    立上り時間を許容範囲よりプラス側に超えた場合には前
    記増圧立上り時間調整弁の開度を減少させ、逆にマイナ
    ス側に超えた場合は前記増圧立上り時間調整弁の開度を
    増加させるストローク設定機構を制御して、増圧立上り
    時間を予め設定した前記設定増圧立上り時間の許容範囲
    内に保持する演算装置を具備してなることを特徴とする
    射出シリンダの増圧立上り時間制御装置。
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