JP2979062B2 - ダニ忌避性寝具 - Google Patents
ダニ忌避性寝具Info
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- JP2979062B2 JP2979062B2 JP2414262A JP41426290A JP2979062B2 JP 2979062 B2 JP2979062 B2 JP 2979062B2 JP 2414262 A JP2414262 A JP 2414262A JP 41426290 A JP41426290 A JP 41426290A JP 2979062 B2 JP2979062 B2 JP 2979062B2
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- Japan
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- mites
- bedding
- phenothrin
- cotton
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家屋内において人体に害
を与えるダニを寄せつけないダニ忌避性寝具に関するも
のである。
を与えるダニを寄せつけないダニ忌避性寝具に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、生活様式の変化から、じゅうた
ん、カーペット、畳、寝具等にダニが繁殖し、人がこの
生体、死骸等を吸引することにより、喘息、鼻アレルギ
ー等を起こすことが知られている。特に、小児喘息の７
０％はヒョウヒダニが原因といわれており、ヒョウヒダ
ニの繁殖しやすい寝具中のダニの防除の重要性が指摘さ
れている。寝具内部のダニの防除方法としては、天日干
し、掃除機での吸引除去等があるが、天日干しは天候不
順時、特にダニの繁殖しやすい梅雨時には困難であり、
また掃除機での吸引除去は、寝具内部のダニを除去する
には長時間の作業が必要であり手間がかかる。また、ダ
ニより小さい孔を開けた多孔性シート（特開昭６４−１
３９３８号公報）やダニを通さない高密度繊維等が知ら
れているが、いずれも通気性が悪く、内部の湿度を高
め、かえってダニの繁殖を招く恐れがある。
ん、カーペット、畳、寝具等にダニが繁殖し、人がこの
生体、死骸等を吸引することにより、喘息、鼻アレルギ
ー等を起こすことが知られている。特に、小児喘息の７
０％はヒョウヒダニが原因といわれており、ヒョウヒダ
ニの繁殖しやすい寝具中のダニの防除の重要性が指摘さ
れている。寝具内部のダニの防除方法としては、天日干
し、掃除機での吸引除去等があるが、天日干しは天候不
順時、特にダニの繁殖しやすい梅雨時には困難であり、
また掃除機での吸引除去は、寝具内部のダニを除去する
には長時間の作業が必要であり手間がかかる。また、ダ
ニより小さい孔を開けた多孔性シート（特開昭６４−１
３９３８号公報）やダニを通さない高密度繊維等が知ら
れているが、いずれも通気性が悪く、内部の湿度を高
め、かえってダニの繁殖を招く恐れがある。
【０００３】更に、殺ダニ剤を寝具類の詰物用充填剤に
保持させる試みも特開昭６２−１２７０９７号公報に開
示されているが、ダニの死骸にもアレルゲン性のあるこ
とを考慮すると、寝具中に死ダニが残り蓄積していく殺
ダニ剤の適用は好ましいとはいえない。
保持させる試みも特開昭６２−１２７０９７号公報に開
示されているが、ダニの死骸にもアレルゲン性のあるこ
とを考慮すると、寝具中に死ダニが残り蓄積していく殺
ダニ剤の適用は好ましいとはいえない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来技術では操作がめんどうであったり、殺ダニ
剤を使用するため死ダニによるアレルゲンの問題を免れ
得ないという点である。
点は、従来技術では操作がめんどうであったり、殺ダニ
剤を使用するため死ダニによるアレルゲンの問題を免れ
得ないという点である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになしたもので、布団、布団カバー、枕等
の寝具の少なくとも一部構成繊維に、フェノトリンを
０．０１〜０．２％およびディートを０．０１〜０．２
％保持させることによって、安全に手軽に、かつ確実に
ダニの被害を防除できるダニ忌避性寝具を実現した。
解決するためになしたもので、布団、布団カバー、枕等
の寝具の少なくとも一部構成繊維に、フェノトリンを
０．０１〜０．２％およびディートを０．０１〜０．２
％保持させることによって、安全に手軽に、かつ確実に
ダニの被害を防除できるダニ忌避性寝具を実現した。
【０００６】家屋内に生息するダニのうち、喘息、鼻ア
レルギー等の主因と目されているのがヒョウヒダニ類
で、代表的なものとしてコナヒョウヒダニならびにヤケ
ヒョウヒダニがあげられる。ピレスロイド系殺虫剤が、
ヒョウヒダニ類に対して殺ダニ活性を示すことは既に公
知で、いくつかの殺ダニ防除剤や殺ダニ方法が提示され
ているが、前述のとおり、ダニの死骸もアレルゲンとな
ることから、寝具中に死ダニが蓄積していく殺ダニ剤の
使用よりも、ダニを寄せつけないダニ忌避剤の適用がよ
り好ましいと考えられる。本発明者らは、殺ダニ活性を
示すピレスロイド系殺虫剤が、殺ダニ作用を示さない低
濃度領域で、ダニに対する忌避効果を奏することを発見
し、本発明寝具の開発に着手した。まず、ピレスロイド
化合物のコナヒョウヒダニに対する忌避効果を調べたと
ころ、フェノトリン、ペルメトリン、アレスリンの３種
が高い忌避効果を示し、そのなかでもフェノトリンが最
も優れていることが明らかとなった。更に、ピレスロイ
ド化合物のヤケヒョウヒダニに対する忌避効果が低いこ
とを認め、ヤケヒョウヒダニに対する忌避剤を探索した
結果、ディートが最も有効であることを発見した。
レルギー等の主因と目されているのがヒョウヒダニ類
で、代表的なものとしてコナヒョウヒダニならびにヤケ
ヒョウヒダニがあげられる。ピレスロイド系殺虫剤が、
ヒョウヒダニ類に対して殺ダニ活性を示すことは既に公
知で、いくつかの殺ダニ防除剤や殺ダニ方法が提示され
ているが、前述のとおり、ダニの死骸もアレルゲンとな
ることから、寝具中に死ダニが蓄積していく殺ダニ剤の
使用よりも、ダニを寄せつけないダニ忌避剤の適用がよ
り好ましいと考えられる。本発明者らは、殺ダニ活性を
示すピレスロイド系殺虫剤が、殺ダニ作用を示さない低
濃度領域で、ダニに対する忌避効果を奏することを発見
し、本発明寝具の開発に着手した。まず、ピレスロイド
化合物のコナヒョウヒダニに対する忌避効果を調べたと
ころ、フェノトリン、ペルメトリン、アレスリンの３種
が高い忌避効果を示し、そのなかでもフェノトリンが最
も優れていることが明らかとなった。更に、ピレスロイ
ド化合物のヤケヒョウヒダニに対する忌避効果が低いこ
とを認め、ヤケヒョウヒダニに対する忌避剤を探索した
結果、ディートが最も有効であることを発見した。
【０００７】そこで、フェノトリンとディートの混合剤
について、両種のヒョウヒダニに対する忌避効果を検討
したところ、各々の化合物を０．０１〜０．２％繊維に
保持させることによって、相加的以上の極めて高い忌避
効果が得られることを見出し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は布団、布団カバー、枕等の寝具の少なく
とも一部構成繊維に、フェノトリンを０．０１〜０．２
％およびディートを０．０１〜０．２％保持させること
を特徴とし、ダニ忌避性に優れた寝具を提供するもので
ある。
について、両種のヒョウヒダニに対する忌避効果を検討
したところ、各々の化合物を０．０１〜０．２％繊維に
保持させることによって、相加的以上の極めて高い忌避
効果が得られることを見出し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は布団、布団カバー、枕等の寝具の少なく
とも一部構成繊維に、フェノトリンを０．０１〜０．２
％およびディートを０．０１〜０．２％保持させること
を特徴とし、ダニ忌避性に優れた寝具を提供するもので
ある。
【０００８】本発明において、フェノトリンおよびディ
ートを含有する組成物は、そのまま繊維に適用すること
も可能であるが、通常適当な樹脂、増粘剤、界面活性剤
などの配合剤を用いて、使用目的に応じ、各種の形態、
例えば、乳剤、油剤、水溶剤等に調製され、散布、噴
霧、塗布などの任意の方法で繊維に保持される。また、
組成物に防カビ剤、防虫剤などの他の作用のある薬剤や
香料、あるいは安定剤などを配合してもよく、こうして
得られたダニ忌避性寝具は、コナヒョウヒダニやヤケヒ
ョウヒダニ等のヒョウヒダニ類はもちろん、ケナガコナ
ダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、ニクダニ類、ホコ
リダニ類、ツメダニ類、イエダニ類などの忌避に極めて
有効で、薬剤を低濃度で処理していることから安全性の
面でも優れている。
ートを含有する組成物は、そのまま繊維に適用すること
も可能であるが、通常適当な樹脂、増粘剤、界面活性剤
などの配合剤を用いて、使用目的に応じ、各種の形態、
例えば、乳剤、油剤、水溶剤等に調製され、散布、噴
霧、塗布などの任意の方法で繊維に保持される。また、
組成物に防カビ剤、防虫剤などの他の作用のある薬剤や
香料、あるいは安定剤などを配合してもよく、こうして
得られたダニ忌避性寝具は、コナヒョウヒダニやヤケヒ
ョウヒダニ等のヒョウヒダニ類はもちろん、ケナガコナ
ダニ、ムギコナダニ等のコナダニ類、ニクダニ類、ホコ
リダニ類、ツメダニ類、イエダニ類などの忌避に極めて
有効で、薬剤を低濃度で処理していることから安全性の
面でも優れている。
【０００９】また、保持させるべき繊維としては、例え
ば合成繊維綿（ポリエステル綿、ナイロン綿、アクリル
綿など）、天然綿（綿、真綿など）、羽毛その他の動物
繊維などを例示できるが、これらに限定されるものでな
く、更に、必要ならば、ソバ殻、発泡プラスチック、
紙、不織布、木材などの適当な保持体と併用させてもよ
い。
ば合成繊維綿（ポリエステル綿、ナイロン綿、アクリル
綿など）、天然綿（綿、真綿など）、羽毛その他の動物
繊維などを例示できるが、これらに限定されるものでな
く、更に、必要ならば、ソバ殻、発泡プラスチック、
紙、不織布、木材などの適当な保持体と併用させてもよ
い。
【００１０】
【実施例】以下、本発明を試験例ならびに実施例に従っ
て詳述する。
て詳述する。
【００１１】試験例 供試化合物を処理したポリエステル綿、ならびに無処理
綿とをミニカップ（直径６ｃｍ、高さ３ｃｍ、蓋付き）
内に併置し、その中央に約２００匹のヒョウヒダニを放
飼した。１６時間後に各綿中のダニ数を洗い出し法によ
り測定し、下式に従って忌避率を求めた。試験は６回繰
り返し行った。
綿とをミニカップ（直径６ｃｍ、高さ３ｃｍ、蓋付き）
内に併置し、その中央に約２００匹のヒョウヒダニを放
飼した。１６時間後に各綿中のダニ数を洗い出し法によ
り測定し、下式に従って忌避率を求めた。試験は６回繰
り返し行った。
【数１】
【００１２】 ＊顕著な殺ダニ性のため、測定不能
【００１３】ポリエステル綿にフェノトリンならびにデ
ィートを処理した本発明ダニ忌避性寝具用繊維は、フェ
ノトリン単独あるいはディート単独の試験結果から予期
される以上の忌避効果を示し、顕著な相乗効果が認めら
れた。しかも、フェノトリンとディートを含む粉末飼料
では相乗的な忌避効果が認められず、繊維に処理するこ
との特異性が示唆された。
ィートを処理した本発明ダニ忌避性寝具用繊維は、フェ
ノトリン単独あるいはディート単独の試験結果から予期
される以上の忌避効果を示し、顕著な相乗効果が認めら
れた。しかも、フェノトリンとディートを含む粉末飼料
では相乗的な忌避効果が認められず、繊維に処理するこ
との特異性が示唆された。
【００１４】実施例 フェノトリンとディート各０．０４％を含むポリエステ
ル綿あるいは無処理綿を用いて布団を作り使用した。使
用開始２，４，８週間後の布団中のダニ数を測定したと
ころ、次の如くであった。
ル綿あるいは無処理綿を用いて布団を作り使用した。使
用開始２，４，８週間後の布団中のダニ数を測定したと
ころ、次の如くであった。
【００１５】
【００１６】フェノトリンおよびディートで処理した綿
を用いて作った本発明の布団には、わずか数匹のダニし
か存在しなかったのに対し、無処理綿の布団では多数の
ダニが確認され、本発明寝具の有用性が明らかとなっ
た。
を用いて作った本発明の布団には、わずか数匹のダニし
か存在しなかったのに対し、無処理綿の布団では多数の
ダニが確認され、本発明寝具の有用性が明らかとなっ
た。
【００１７】
【発明の効果】本発明のダニ忌避性寝具は、広く一般に
殺虫剤あるいは忌避剤として使用されている安全性の高
いフェノトリン及びディートを用い、かつ殺ダニ性を示
さない低濃度領域で忌避剤として適用するため、より安
全性に優れている。しかも、忌避効果を利用するので、
殺ダニ剤を寝具に処理した場合に懸念される死ダニアレ
ルゲンの蓄積の問題もない。更に、本発明の寝具によれ
ば、フェノトリンとディートの相乗効果により、コナヒ
ョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニをはじめとする各種ダニ
類からの被害に対し、安全で、かつ確実に防除できるも
のである。
殺虫剤あるいは忌避剤として使用されている安全性の高
いフェノトリン及びディートを用い、かつ殺ダニ性を示
さない低濃度領域で忌避剤として適用するため、より安
全性に優れている。しかも、忌避効果を利用するので、
殺ダニ剤を寝具に処理した場合に懸念される死ダニアレ
ルゲンの蓄積の問題もない。更に、本発明の寝具によれ
ば、フェノトリンとディートの相乗効果により、コナヒ
ョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニをはじめとする各種ダニ
類からの被害に対し、安全で、かつ確実に防除できるも
のである。
Claims (1)
- 【請求項１】 布団、布団カバー、枕等の寝具の少なく
とも一部構成繊維に、フェノトリンを０．０１〜０．２
％およびディートを０．０１〜０．２％保持させたこと
を特徴とするダニ忌避性寝具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414262A JP2979062B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダニ忌避性寝具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2414262A JP2979062B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダニ忌避性寝具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04224712A JPH04224712A (ja) | 1992-08-14 |
| JP2979062B2 true JP2979062B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=18522758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2414262A Expired - Fee Related JP2979062B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ダニ忌避性寝具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2979062B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100336449C (zh) * | 2002-02-07 | 2007-09-12 | 可乐丽股份有限公司 | 控制害虫的方法和虫害防治剂 |
| GB0214342D0 (en) * | 2002-06-21 | 2002-07-31 | Givaudan Sa | Insect repellents |
| JP5730485B2 (ja) * | 2009-06-27 | 2015-06-10 | 大日本除蟲菊株式会社 | 寝具用ダニ忌避剤 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2414262A patent/JP2979062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04224712A (ja) | 1992-08-14 |
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