JP2978514B2 - 商品陳列管理方法 - Google Patents

商品陳列管理方法

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JP2978514B2 JP1260023A JP26002389A JP2978514B2 JP 2978514 B2 JP2978514 B2 JP 2978514B2 JP 1260023 A JP1260023 A JP 1260023A JP 26002389 A JP26002389 A JP 26002389A JP 2978514 B2 JP2978514 B2 JP 2978514B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、店舗における商品の販売,在庫などを管理
するための商品管理情報を得るために好適な商品陳列管
理方法及びシステムに関する。
〔従来の技術〕
流通業種向け情報システムとして、プラノグラムある
いはフェーシングコントロールシステムと呼ばれ、商品
の陳列計画を支援するとともに、商品の陳列状況を画像
としてディスプレイ装置に表示するシステムが、日立評
論71巻2号67頁から72頁において論じられている。この
従来システムでは、量販店の陳列棚をあたかも正面から
見たような、商品の正面映像を貼り合せた画像を生成し
ている。又、商品の陳列位置に関してあらかじめ決めた
位置の変更がないことを前提としている。したがってあ
らかじめ決められた商品位置情報が計算機システムに入
力され、その位置における商品陳列画像が生成されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、商品陳列計画のためのものであり、
店舗における商品の陳列は計画通り行われていることを
前提としている。したがって販売実績等の商品情報の分
析は陳列計画時点の商品陳列位置に基づいて行えばよか
った。しかし、衣料品売場等のように、(1)新規商品
が日々搬入され、(2)販売及び販売活動に伴ない商品
陳列位置が日々あるいは時々刻々変化する場合には、商
品陳列計画通りに商品が陳列されつづけることはほとん
どない。そこで、商品陳列位置情報を陳列実態及びその
変化に則して収集することが商品の陳列状況及びその推
移を管理するために、さらには商品の販売,在庫等を管
理するために、重要である。上記従来技術では、商品陳
列位置情報を収集する点について配慮されておらず、商
品陳列位置が頻繁に変化するような売場に関する商品陳
列管理に適さないという問題がある。
このような問題認識、すなわち商品陳列位置が高頻度
に変化する商品に関して、その商品陳列位置を管理しよ
うとする発想は、これまで無かったことである。
本発明の目的は、商品陳列位置情報を簡便に得、商品
陳列位置管理を行うのに好適な商品陳列管理方法及びシ
ステムを提供することにある。
本発明の他の目的は、本明細書及び図面の記載から明
らかになるだろう。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、商品陳列管理方法において、商品コード
の読み取り装置により陳列商品の商品コードを所定順序
で読み取り、読み取った商品コード列を計算機システム
に入力し、計算機システムでは所定読み取り順序情報か
ら商品陳列位置データを得、得られた商品陳列位置デー
タに基づいて商品管理情報を出力することにより達成さ
れる。
また、陳列商品コードを読み取るための商品コード読
み取り装置と、読み取った商品コード列と予め定めた商
品コード読み取り順序とから商品位置情報を得、その商
品位置情報から商品管理情報を求め、求めた商品管理情
報を出力する出力装置を有する計算機装置とからなる商
品陳列管理システムによって上記目的は達成される。
なお、商品コードの読み取り装置は商品コードだけで
なく、商品コードと類似のコード体系を有するコードを
読み取ることができる。
〔作用〕
商品陳列用什器にはいろいろなものがあるが、たとえ
ば、衣料品店舗の一列のハンガー什器の場合、ハンガー
につるされた衣料品は直線状に並んで陳列される。この
場合、直線状に並んだ端の商品から順に商品コードを読
み取ることに決めておけば、読み取った商品コード列か
らそのハンガー什器における商品相対位置を特定するこ
とができる。さらに、このハンガー什器の両端に、什器
IDコードを2種類貼り付けておき、商品コード読み取り
の前と後に両什器IDコードを読み取れば、ハンガー什器
の任意の方向から商品コード読み取りを行ってもハンガ
ー什器における商品位置を特定することができる。さら
に、このハンガー什器の店舗内での位置(店舗内レイア
ウト上の位置)、すなわち各什器IDの店舗内座標が既知
であれば、商品の店舗内位置を知ることができる。
以上は、ハンガー什器を例とした商品コード読み取り
による商品位置データ決定の原理の説明であるが、ハン
ガー什器以外の場合でもボックス棚内に重ねて置かれた
商品、あるいはショーケース内に2次元的に配置された
商品の場合でも、商品コード読み取り順序を上から下あ
るいは、奥の1列を左から右に読み取り、それを一番手
前まで繰り返す、などのように、あらかじめ決めてお
き、什器内の所定の位置に貼られた什器IDコードを読む
と決めておけば、商品位置データ決定原理は同じものと
なる。なお2次元配置の商品の場合には、列の終わりで
それを示すコードを読み取り商品コード列の間に挿入す
るとよい。
読み取り商品コード列から什器内の商品陳列位置を決
定する計算機システムは、商品は什器内で均一の間隔で
配置されているという前提で商品陳列位置を決定して、
特に問題は生じない。なぜならば、ある什器に陳列され
る商品の数は什器の大きさによる限界があり、一般に商
品陳列を管理するために、什器上あるいは什器内の厳密
な商品位置を必要としないことによる。商品の大きさに
対して極めて大きな什器を用いている場合は、什器IDコ
ードを商品の配列(複数列配置ならばその各列、長い列
ならば途中の区切りなど)に対応して貼付し、什器IDコ
ードの貼付単位毎に、仮の什器(分割された什器)と見
なせば良い。
〔実施例〕
実施例の詳細説明に入る前に、本発明の特徴の一つを
説明する。
従来から種々の店舗では、棚おろしのために、各商品
の商品コードを読み取り、読み取り結果を計算機処理し
ていた。厳密には、バーコードなどによる商品コードを
示すラベル(場合によって、商品あるいは包装紙に直接
印刷したもの)を読み取り装置で読み取り、読み取り結
果である商品コード(データ)を計算機処理していた。
ところが従来は、各商品間に関して、商品コードの読み
取り順序に必ずしも定めがなく、一般に順不同で良いも
のであった。なぜならば、従来は棚おろしを目的として
いることから、各商品の員数が把握できれば十分であっ
たからである。
このような従来の状況から、読み取った商品コード
(列)に基いて、商品の陳列状況を把握しようとする発
想は今まで全く無かった。
本発明の特徴の一つは、読み取った商品コード(列)
に基いて、商品の陳列状況を得ることにある。そのため
に、商品の陳列位置に対応させて、商品コードの読み取
り順序を予め定めておき、読み取った商品コード(列)
から対応する商品陳列位置を認識し、その認識結果から
商品の陳列状況(商品管理情報)を得るようにする。
本発明の望しい一実施態様として、上述の手順に加え
て、商品を陳列するための什器を認識して、認識した什
器に対応させて商品コードを読み取ることにより、より
容易に商品陳列位置を把握することができる。什器を認
識するための情報は、商品コードと同様に、什器毎に割
当てたコード(什器コード)をラベルとして什器に貼付
しておき、商品コードを読み取るのと同じ装置で什器コ
ードを読み取ることにより得られる。
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。こ
こでは、本発明を適用し得る典型例である衣料品売場を
対象として説明する。本発明は商品の陳列位置が変わり
得る売場に対して適用効果が大きいので、衣料品以外
の、たとえば食料品や書籍などの売場にも適用できる。
第2(a)図及び第2(b)図に、本発明による商品
陳列管理システムの構成例を示す。
第2(a)図に示すシステムは、計算機100及びバー
コードリーダ101より構成される。計算機100は、出力装
置102,入力装置103,ファイル装置104を接続し、メモリ1
05及び通信制御装置108を有する。出力装置102は、商品
陳列状況を出力するものであり、ディスプレイやプリン
タである。後述する説明から明らかになるが、カラーグ
ラフィックディスプレイを備えた端末が出力装置102と
して望しい。入力装置103は、キーボード,ポインティ
ングデバイス(マウス等)など、計算機100の実行に必
要なコマンドやデータを入力できるものであればよい。
ファイル装置104は、必ずしも必要な構成要素でなく、
メモリ105の容量と処理すべきデータ量の関係で、デー
タ量が多い場合に必要とされる。これは、いわゆる外部
記憶装置であり、磁気ディスク,フロッピーディスク7
などである。場合によって、メモリカードのようなもの
でもよい。
バーコードリーダ101はメモリ106と通信制御装置107
を有する。メモリ106は、主として、バーコードリーダ
で読み取ったデータ(商品コードや什器コード)を格納
するために設けられる。ここで、商品コードや什器コー
ドの読み取りのための装置として、バーコードリーダ10
1をその具体例として説明するが、バーコード以外のコ
ード体系による商品コードや什器コードを用いる場合に
は、そのコード体系に対応する読み取り器を用いること
は言うまでもない。また、コード化されていない、すな
わち文字や数字などの記号で商品コードや什器コードに
対応する情報が表示される場合には、OCR(Optical Cha
racter Reader)等を用いる。
通信制御装置107と108との間の通信は、モデムを介し
たベーシック手順などによる通信、PAD装置(Packet As
embly Diasembly facility)を介したパケット通信、あ
るいは音響カプラ、電話回線を介した通信など、一般に
使用される通信方式による。
第2(a)図に示すシステムの動作を説明する。バー
コードリーダー101により、商品に貼付された商品コー
ドラベル(このラベルに商品コードが示される。)から
商品コードを読み取る。読み取られた商品コードはメモ
リ106に格納される。什器コードも商品コードと同様に
バーコードリーダ101によって読み取られ、メモリ106に
格納される。商品コード及び什器コードの読み取り順序
は後述する所定の順序に従う。メモリ106には読み取り
順に商品コード及び什器コードが格納される。メモリ10
6に格納された商品コード及び什器コードはメモリ106へ
の格納順、すなわちバーコードリーダ101による読み取
り順に通信制御装置107によって読み出され、計算機100
の通信制御装置108に向けて転送される。通信制御装置1
08は、転送された商品コード及び什器コードを、転送さ
れた順にメモリ105に格納する。メモリ105に格納された
商品コード及び什器コードは、ファイル装置104内のコ
ード列ファイルに転送される。コード列ファイルに格納
された商品コード及び什器コード格納順は、バーコード
リーダ101による読み取り順に保たれている。メモリ105
の容量が前述のコード列ファイルを収容するために十分
であれば、ファイル装置104を使用することは必ずしも
必要ではない。ファイル装置104にコード列ファイルと
して格納された商品コード及び什器コードを用いて、計
算機100が後述する所定の処理を実行することによっ
て、商品管理情報が得られる。この商品管理情報は出力
装置102に出力される。
次に第2(b)図に示すシステム構成について説明す
る。第2(b)図に示すシステムは計算機100及びバー
コードリーダ101より構成される点においては第2
(a)図に示すシステムと同様である。異なる点は、バ
ーコードリーダ101で読み取った商品コード及び什器コ
ードを計算機100のメモリ105へ移す方法にある。第2
(b)図に示すようにバーコードリーダ101で読み取ら
れた商品コード及び什器コードはメモリカード108に格
納される。図示を省略してあるが、メモリカード108は
メモリカードライタに装着される。商品コード及び什器
コードを格納しているメモリカードは、計算機100が有
するメモリカードリーダ102に装着され、その内容すな
わち商品コード及び什器コードが読み取られる。メモリ
カードリーダ102に読み取られた商品コード及び什器コ
ードはメモリ105に格納される。商品コード及び什器コ
ードをメモリ105に格納した後の計算機100の動作等は、
前述の第2(a)図の場合と同様である。なお、第2
(b)図のシステム構成の場合において、メモリカード
108等への商品コード及び什器コードの格納順について
触れなかったが、バーコードリーダ101による読み取り
順序は保持される。第2(a)図及び第2(b)図のい
ずれの場合にも、商品コード及び什器コードの格納順,
転送順等はバーコードリーダ101による読み取り順序に
対して正順であることが処理の容易性の観点から望しい
が、逆順であっても、計算機100による処理によって順
序を反転することが可能である。
図示を省略するが、第2(a)図及び第2(b)図の
システム構成の変形例を説明する。
本発明を適用する売場にはPOS(Point of Sales)端
末が売場に設置され、POS端末は計算機100に接続されて
いる場合が多い。このような状況において、第2(a)
のシステム構成の変形を考えると、バーコードリーダ10
1からの商品コード及び什器コードはPOS端末経由で計算
機100へ転送すればよい。既に実用に供されているバー
コードリーダにはこのタイプのものがある。第2(b)
図のシステム構成の変形例を考えると、POS端末にメモ
リカードリーダを設け、バーコードリーダ101で商品コ
ード及び什器コードを格納したメモリカード108の内容
を、POS端末に設けたメモリカードリーダで読み取り、
計算機100に転送すればよい。これらの変形列は、以上
の説明で当業者にとって容易に実施できるものである。
以上説明したシステム構成の中で望しいものは業種,
店舗の数,各店舗の規模あるいはPOS端末等の既設シス
テムとの関係を考慮して選択されればよい。
第1図に本発明の実施例を分かり易く説明するための
機能フロー図を示す。
まず、商品コード及び什器コードを、後述する所定の
読み取り順序に従って、バーコードリーダ101を用いて
読み取る(ステップ2)。読み取った商品コード及び什
器コードはメモリ106に格納される。既に説明したよう
に、メモリ106に格納された商品コード及び什器コード
は計算機100に入力され、コード列ファイル5に格納さ
れる(ステップ4)。コード列ファイル5に格納された
商品コード及び什器コードは、バーコードリーダ101に
よる読み取り順に格納されているので、この順序情報を
用いて各商品の陳列位置を決定し、その決定結果を商品
位置データファイル7に格納する(ステップ6)。商品
位置データファイル7に格納された各商品の陳列位置情
報を、本システムのユーザが使い易い形態の商品管理情
報9として、出力装置102へ出力する。
以下、第1図に示す機能フローに従って、各ステップ
を詳細に述べる。
まず、ステップ2の商品コード及び什器コードの読み
取りに関して説明する。商品コードを表す商品コードラ
ベルの商品への貼付方法等は前述の通りである。什器コ
ードを表す什器コードラベル11i(i=a,b,c,……)
は、たとえば第3(a)図から第3(c)図に示すよう
に什器に貼付される。第3(a)図に示すようなハンガ
ー什器110には、その両端に什器コードラベル11a及び11
bが貼付される。この什器コードラベルを什器端バーコ
ードラベルと呼ぶことがある。第3(b)図に示すよう
なボックス棚111には、各ボックスに什器コードラベル1
1c,11d及び11eが貼付される。この什器コードラベルを
棚ボックスバーコードラベルと呼ぶことがある。第3
(c)図に示すようなショーケース112には、各段に什
器コードラベル11f及び11gが貼付される。この什器コー
ドラベルをショーケース段バーコードラベルと呼ぶこと
がある。
以上の各什器コードラベルの貼付位置は、第3(a)
図から第3(c)図に示す場所に限定されるものでな
く、以下に説明するように什器の種別に応じて、たとえ
ば棚などを識別できればよい。
また、図示した以外の什器に関しては、その什器の特
徴に応じて、什器コードラベルの貼付位置を定めればよ
い。この事は、前述の例示及び以下の説明から容易に理
解できる。
商品コード及び什器コードの読み取りの詳細を第4図
を用いて説明する。商品コード及び什器コードの読み取
り手順は、什器の種類に応じて異なる(ステップ12)。
什器が第3(a)図に示すハンガー什器110である場
合、一方の什器端バーコードラベル11aをバーコードリ
ーダ101で読み取る(ステップ13)。続いて、読み取っ
た什器端バーコードラベル11aに近い方から他方の什器
端バーコードラベル11bに向けて、商品の陳列順に各商
品の商品バーコードラベルをバーコードリーダ101によ
り取みとる(ステップ14)。当該ハンガー什器110に陳
列されている全商品の商品バーコードラベル読み取りが
終えたならば、他方の什器端バーコードラベル11bをバ
ーコードリーダ101により読み取る(ステップ15)。
什器が第3(b)図に示すボックス棚111である場合
は、たとえば棚ボックスバーコードラベル11cを読み取
る(ステップ16)。ここで、たとえばとしたのは、ボッ
クス棚の各棚毎に棚ボックスバーコードラベルが貼付さ
れ、読み取った什器コードが各々異なるので、各棚間の
読み取り順序関係を考慮しなくとも良いことになる。た
だし、望しい実施形態としては上から下、又は下から上
の順序が適当である。次の読み取った棚ボックスバーコ
ードラベル11cが貼付してあるボックス内の商品バーコ
ードラベルをバーコードリーダ101によって読み取る
(ステップ17)。この場合の商品バーコードラベルの読
み取り順序(複数商品がある場合)は、積み重ねられた
商品の上から下への順又は下から上の順とする。棚ボッ
クス内の全商品の商品バーコードラベルの読み取りが終
ったならば、バーコードリーダ101に設けられた所定の
釦を押すことにより、終了コードを入力する(ステップ
18)。この終了コード入力の代わりに、棚ボックスバー
コードラベル11cを再度読み取る方法でもよい。また、
ステップ18を省略することもできる。なぜならば、ある
ボックス棚のある棚の陳列商品の商品バーコードラベル
の読み取りが完了したならば、次の別の什器バーコード
を読むので、この什器バーコードを終了コードの代用と
すれば良いからである。
什器が第3(c)図に示すショーケース112の場合
は、ショーケース段バーコードラベル11fをバーコード
リーダ101により読み取る(ステップ19)。ショーケー
ス112の場合は、第3(c)図に示すように、商品は2
次元的に並べられていることが一般的である。そこで、
ショーケース112を正面から見て最も奥の一列分の商品
の商品バーコードラベルを左から右、又は右から左の順
にバーコードリーダ101によって読み取る(ステップ2
0)。その後、終了コードを入力する(ステップ21)。
以上の処理をショーケース112の手前に向けて各列毎に
繰り返し、当該段の全商品に関して商品バーコードラベ
ルの読み取りを終えたならば(ステップ22)、終了コー
ドを入力する(ステップ23)。終了コード入力に関して
は、ボックス棚の場合と同様に、再度ショーケース段バ
ーコードを読み取ってもよい。なお、ショーケース112
内に商品が列をなして並べられていない場合も多い。こ
のような場合には、商品が列状に並べられている場合の
順序に近い順序で商品バーコードラベルを読み取れば良
い。
以上のような処理を、商品の陳列状況を把握すべき範
囲、たとえば店舗全体,売場全体あるいは特定の売場,
特定の什器などの全什器に関して繰り返す(ステップ2
4)。
以上の処理中、商品(バー)コードラベルや什器(バ
ー)コードラベルをバーコードリーダ101により読み取
る毎に、読み取った商品コードや什器コードがメモリ10
6に格納される。前述のように、商品コードや什器コー
ドのメモリ106への格納順は、バーコードリーダ101によ
る読み取り順になる。
店舗内で、所定順序の商品コード及び、什器コードの
読み取りが終了した後、メモリ106に格納されたコード
列(商品コード及び什器コード)を、ステップ4によ
り、計算機100のコード列ファイル5に転送する。
第1図に示すように、計算機100は、商品コード及び
什器コード列をコード列ファイル5から読み出し、各商
品コードの什器内位置決定(ステップ6)を行い、商品
位置データファイル7に書き込む。商品位置決定6は、
第4図に示す商品コード及び什器コードの読み取りと、
逆の処理となり、商品バーコードラベルの読み取りの処
理は商品位置データファイル7への商品コードの書き込
みの処理に、什器バーコードラベルの読み取りの処理
は、商品位置データファイル7での商品コード書き込み
位置の決定の処理に置き換えて考えるとよい。
商品位置データファイル7の構成を第5図に示す。商
品位置データファイル7は、店舗115毎あるいは売場毎
に、第5図に示すテーブル構成のデータを持ち、店舗で
用いている什器の数、すなわちn個の什器を識別するた
めの什器ID116及び種類117とそれぞれに貼られたバーコ
ードラベルの什器コード118とその位置座標119から成
る。商品コード列120は、ハンガーの場合1列、ショー
ケースの場合各段ごとに1列(ただし、コードeにより
2次元配列を表わす)、ボックス棚の場合各ボックスご
とに1列のデータとして格納される。図中のai,bjが商
品コードを表す。
いったん商品位置データがファイル7に格納される
と、計算機100は、ステップ8により商品位置データを
加工し、商品管理情報9を出力する。
商品位置データに基づく商品管理情報出力の第1の実
施例を説明する。第6図に出力装置102に表示される店
舗フロアの平面図を示す。平面図には、ハンガー什器11
0とショーケース112が示されている。各什器エリアは、
陳列商品数に応じて分割され、種々の商品属性情報
(色,柄,サイズ,デザイン等)が色相,濃淡,彩度な
ど色属性に対応させて表示される。商品属性情報以外の
表示情報としては、価格帯,シーズンコード,商品年令
(仕入れ日からの日数)などがある。これらの表示情報
に関して、陳列商品がどのような状況にあるかが、第6
図に示すようなレイアウト上で容易に認識される。
以上のような商品属性情報等の出力の処理を詳細に説
明する。第7図に計算機100が実行する処理のフローチ
ャートを示す。まず、商品位置データファイル7の什器
位置座標119を入力する。たとえば、第6図に示すハン
ガー什器110aの什器IDが1であるとすると、第5図よ
り、座標(x1,y1)および(x2,y2)を入力する。同様
に、表示しているフロア上のすべての什器の位置座標を
入力する(ステップ29)。次に各什器上の商品数をカウ
ントする(ステップ30)。この商品数のカウントは商品
位置データファイル7の商品コード列120の商品コード
の数をカウントすることによる。たとえば、什器IDが1
のハンガーの場合は、a1,b2,……,a が商品コードであ
るので、その数lがカウントされる。つづいて、各什
器毎に各商品の位置座標を計算する(ステップ31)。各
商品の位置座標の計算方法を第8図を用いて説明する。
第8図には、第6図のハンガー什器110aを拡大して示
す。第8図の原点は、第6図に示すフロア全体に対し
て、任意に1ヶ所予め定めた点である。ハンガー什器11
0aに陳列してある商品数は個であるから、商品i(i
=1,2,……,)の陳列位置の座標(xi,yi)は、次の
ようにして求められる。
商品をフロアレイアウト上で見ると、ある大きさを有し
ていることが望しいので、座標(xi,yi)を中心として
所定の大きさの形を表示すれば良い。衣類のように詰め
て陳列すれば良い商品の場合は、所定の大きさを確保で
きないとき同一什器上の隣接する商品との間隔をたとえ
ば等分して所定の形を縮少、あるいは一方向に圧縮して
表示すればよい。第8図は、隣接して陳列される商品と
の間隔に余裕がある場合を示している。このステップ31
の処理を同一什器に陳列してある全商品に関して繰り返
し(ステップ32)、さらに、ステップ30及び31を対象と
している全什器に関して繰り返す(ステップ33)。結果
として、第9図に示す商品座標ファイル70の内容が得ら
れる。なお、第1図においては、商品位置データファイ
ル7と商品座標ファイル70を代表させて、商品位置デー
タファイル7として示してある。
次に、フロアレイアウト上への商品情報出力を表示装
置102に対して行う(ステップ33)。ステップ33では、
各陳列商品についての属性を商品マスタ71(商品マスタ
に関しては後述)から読み出し、第6図に例を示すよう
に陳列商品に対応する矩形等の所定の形で、陳列商品の
属性値に対応して、カラーで塗りつぶしたり、ハッチン
グ等を施した表示情報として出力する。
商品陳列実績データに基づく商品管理情報出力の第2
の実施例を第10図に示す。この実施例では、店舗陳列情
報収集作業者がハンディバーコードスキャナを用いた陳
列商品のバーコードの読み取りを行う作業中に、商品陳
列の問題点がハンディバーコードスキャナに表示され
る。このため、第10図に示す処理フローでは、まず商品
位置データファイル7から、当該什器上の商品コード列
を読み出し(ステップ36)、各商品コードについての商
品属性、たとえば色,サイズ等を商品マスタ71から読み
出す(ステップ37)。一般に商品の陳列では色,濃淡,
サイズ等の属性はランダムでは、見た目にも悪く購買意
欲を削ぐため、所定順(たとえば、同一色,同一柄に関
してサイズ順,色相順など)に整列されていることが望
ましい。ステップ40では、属性値をソートし、ソートさ
れた商品順列と実際の陳列順列を比較し、差異の生じる
問題陳列商品が存在するかどうかを商品マスタから読み
出した属性情報を参照して検出する。問題商品があれ
ば、異常警告表示ステップ41において、問題陳列商品の
商品名称,商品属性,陳列場所等をハンディバーコード
スキャナの表示部42に表示する。
商品管理情報出力の第3の実施例を第11〜13図に示
す。ここでは商品の陳列位置データとあらかじめ用意し
た商品の画像情報から、あたかも店舗に立って見ると同
じような商品陳列画像を得るものである。第11図(1)
に陳列可能性のある全商品の画像を模式的に示す。各商
品の画像は、あらかじめ画像処理により、型画像(輪郭
を中心とするもの)と柄画像,色コードに分離され、前
2者の#と色コードを対応させた、第11図(2)の商品
画像マスタテーブル71として準備される。同図(3)
に、型画像と柄画像の例を示す。第12(a)及び(b)
は、ハンガー什器につるされた商品陳列画像を商品位置
データファイル7中の商品コード列から作成する過程を
示したものである。ハンガー什器画像に、最も奥の合成
商品画像を埋め込む。次に、一つ手前の合成商品画像を
重ねる。この時、商品輪郭の外側の画像はそのままに、
内側のみ重ねたい画像のデータで埋めれば、ちょうど、
ハンガーに商品を重ねたように見え、これを繰り返せ
ば、第12図(b)に示すように、全商品をつるしたハン
ガー画像を得ることができる。第13図に以上を計算機で
実行する処理フロー図を示す。端末から指定された什器
IDを受け付ける(ステップ44)。ステップ45では、什器
画像マスタ46から、指定什器の画像を画像メモリ47に書
き込む。ステップ48では、商品位置データファイル7か
ら、指定什器の商品コード列を検索し、各商品コードに
ついて商品マスタ71(第9図(2))を参照し、対応型
画像#,柄画像#,色コードを得る。ステップ51では、
商品画像マスタ52(第9図(3))を参照し、型画像,
柄画像を読み込み、両者を合成し、さらにステップ53
で、色コードをもとにカラー合成を行う。ステップ54で
は、画像メモリ47から什器画像を読み出し、合成商品画
像を重ね合せる。以上の合成画像重ね合せ処理を、全商
品コードについて繰り返すと、画像メモリ47上にはハン
ガー陳列画像データが得られ、画像出力処理55は、これ
を出力装置102に表示する。
第14図,第15図は、第4の実施例を説明するものであ
り、商品陳列位置情報をもとに、第6図のフロアレイア
ウト図上に売上位置、ロス位置を表示するものである。
ステップ57では、売上データファイル58から期間(t1
t2)内の売上データを切出す。ステップ59では、商品陳
列位置データファイル7からt2時点の陳列商品コード列
を読み出し、該売上商品に関する探索を行い、対応商品
が見出せれば、そこを売上商品位置とする。一方、第15
図では、ステップ62でt1とt2時点の商品陳列位置をファ
イル7から読み出し、t1時点の陳列商品に関する探索を
売上データとt2時点の陳列商品に対して行い、探索が不
首備に終った商品の位置を見出す。ステップ60と63で
は、以上により見出された売上商品位置とロス位置を出
力装置102に出力する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、商品コードの読み取りを所定順序で
行うものとし、計算機システムで本所定順序情報をもと
に商品陳列位置データを得られるため、簡単な手段で店
舗の商品陳列位置情報を得られ、適切な商品陳列管理方
法を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の全体フロー図である。第2
(a)図及び第2(b)図は本発明を適用したシステム
構成例である。第3(a),第3(b)図及び第3
(c)図は商品陳列什器の例である。第4図は商品コー
ド読み取り手順の例である。第5図は商品位置データフ
ァイルのテーブル構成例である。第6図は店舗レイアウ
ト図である。第7図は商品管理情報出力に関する第1の
実施例のフロー図である。第8図は商品配置を詳細に説
明するための図である。第9図は商品座標ファイルの構
成図である。第10図は第2の実施例の処理フロー図であ
る。第11図から第13図は第3の実施例を説明する図であ
る。第14図及び第15図は第4の実施例を説明する図であ
る。 100……計算機、101……バーコードリーダ、102……出
力装置、103……入力装置、104……ファイル装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天満 正 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 楠崎 哲生 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株 式会社日立製作所情報システム工場内 (72)発明者 西本 達美 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株 式会社日立製作所情報システム工場内 (72)発明者 明石 吉三 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 特開 昭63−184165(JP,A) 特開 昭62−130487(JP,A) 特開 平2−27497(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07G 1/12 321

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品コード読み取り装置により陳列商品の
    商品コードを所定順序で読み取り、読み取った商品コー
    ド列を計算機システムに入力し、計算機システムでは所
    定読み取り順序情報から商品陳列位置データを得、得ら
    れた商品陳列位置データに基づいて商品管理情報を出力
    する商品陳列管理方法において、 前記商品管理情報の出力は、前記計算機システムがあら
    かじめ各商品の陳列状態での画像を入力し、商品陳列位
    置データと該商品画像情報をもとに陳列品群の画像を生
    成し、生成した陳列商品群の画像を表示装置に表示する
    ことであることを特徴とする商品陳列管理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の商品陳列管理方法におい
    て、 あらかじめ入力する各商品の陳列状態での画像を色情
    報、柄情報、型情報に分けておき、陳列商品群の画像は
    上記3種類の情報の合成により実現することを特徴とす
    る商品陳列管理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の商品陳列管理方法におい
    て、 前記商品管理情報の出力は、 前記計算機システムが商品売上データを入力し、商品陳
    列位置データと商品売上データを比較し商品売上位置情
    報を商品管理情報として出力することを特徴とする商品
    陳列管理方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の商品陳列管理方法におい
    て、 前記商品管理情報の出力は、 前記計算機システムは所定時点の商品陳列位置データを
    記憶し、次の時点で得られた商品陳列位置データと記憶
    しておいた商品陳列位置データと両時点の間の売上デー
    タを比較し、紛失商品の紛失位置データを商品陳列列管
    理情報として出力することを特徴とする商品陳列管理方
    法。
  5. 【請求項5】商品コード読み取り装置により、所定順序
    で読み取られた商品コード列を入力し、前記入力された
    商品コード列から商品陳列位置データを得、得られた商
    品陳列位置データに基づいて商品管理情報を出力する計
    算機システムにおいて、 前記商品管理情報の出力は、前記計算機システムがあら
    かじめ各商品の陳列状態での画像を入力し、商品陳列位
    置データと該商品画像情報をもとに陳列品群の画像を生
    成し、生成した陳列商品群の画像を表示装置に表示する
    ことであることを特徴とする計算機システム。
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