JP2978368B2 - 回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法 - Google Patents
回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法Info
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- JP2978368B2 JP2978368B2 JP5140983A JP14098393A JP2978368B2 JP 2978368 B2 JP2978368 B2 JP 2978368B2 JP 5140983 A JP5140983 A JP 5140983A JP 14098393 A JP14098393 A JP 14098393A JP 2978368 B2 JP2978368 B2 JP 2978368B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、回転駆動力の伝達用軸
継手（カップリング）の軸合わせにおいて、工業的かつ
効率的な軸合わせのための軸の調整方法に関するもので
ある。
継手（カップリング）の軸合わせにおいて、工業的かつ
効率的な軸合わせのための軸の調整方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】回転駆動力は、一般に軸継手（カップリ
ング）を介して、駆動装置の軸から、被駆動軸へ伝えら
れる。このとき、軸継手で対向する軸の軸芯がずれてい
ると、軸継手や駆動装置に過負荷が加わり、電力効率の
低下や振動による駆動装置及び／又は軸継手・軸受の破
損等の原因となる。このため、継手にて連携される装置
の交換が行なわれた場合や定期点検等において、軸合わ
せ調整が行なわれる。
ング）を介して、駆動装置の軸から、被駆動軸へ伝えら
れる。このとき、軸継手で対向する軸の軸芯がずれてい
ると、軸継手や駆動装置に過負荷が加わり、電力効率の
低下や振動による駆動装置及び／又は軸継手・軸受の破
損等の原因となる。このため、継手にて連携される装置
の交換が行なわれた場合や定期点検等において、軸合わ
せ調整が行なわれる。
【０００３】この調整は、通常ボルト等でカップリング
を仮止めし、軸を９０°ずつ回転させて、カップリング
の軸垂直方向のずれと軸方向のずれ（＝継手面間距離の
ずれ）を各４箇所（鉛直方向の上，下、水平方向の左，
右）にて測定して行なわれる。基準側の軸に対して、調
整側の軸（通常、交換した装置側の軸）が鉛直方向での
ずれ角度を近似計算で算出し、まず、鉛直面内で、基準
側の軸と平行になるように軸を調整し、次に、再度上記
の測定を行ない鉛直方向の軸芯のずれを求め平行移動し
て、軸のずれを修正する。
を仮止めし、軸を９０°ずつ回転させて、カップリング
の軸垂直方向のずれと軸方向のずれ（＝継手面間距離の
ずれ）を各４箇所（鉛直方向の上，下、水平方向の左，
右）にて測定して行なわれる。基準側の軸に対して、調
整側の軸（通常、交換した装置側の軸）が鉛直方向での
ずれ角度を近似計算で算出し、まず、鉛直面内で、基準
側の軸と平行になるように軸を調整し、次に、再度上記
の測定を行ない鉛直方向の軸芯のずれを求め平行移動し
て、軸のずれを修正する。
【０００４】次いで水平方向のずれを修正する。まず前
記の測定を行ない水平面内での軸のずれ角度を近似計算
で算出して、軸が基準軸の軸方向と平行になるように、
調整する軸のある装置の固定脚の調整器等により、軸を
水平面内で微小角度回転させる。その後、再度、前記測
定を行ない、水平面内での軸の正規の軸からの平行ずれ
量を求め、固定脚の調整を水平面内の２〜８箇所で行な
う。この一連の測定から調整迄の作業は、カップリング
の各点の測定値がすべて一定のずれ量以内（例えば±
０．０５mm以内あるいは±０．１０mm以内）になるまで
繰返される。尚、ずれの調整順としては、水平方向のず
れ調整、鉛直方向のずれ調整の順で行なう場合もある。
調整軸は、駆動装置の軸の場合と、被駆動装置の軸の場
合がある。
記の測定を行ない水平面内での軸のずれ角度を近似計算
で算出して、軸が基準軸の軸方向と平行になるように、
調整する軸のある装置の固定脚の調整器等により、軸を
水平面内で微小角度回転させる。その後、再度、前記測
定を行ない、水平面内での軸の正規の軸からの平行ずれ
量を求め、固定脚の調整を水平面内の２〜８箇所で行な
う。この一連の測定から調整迄の作業は、カップリング
の各点の測定値がすべて一定のずれ量以内（例えば±
０．０５mm以内あるいは±０．１０mm以内）になるまで
繰返される。尚、ずれの調整順としては、水平方向のず
れ調整、鉛直方向のずれ調整の順で行なう場合もある。
調整軸は、駆動装置の軸の場合と、被駆動装置の軸の場
合がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、回転駆
動力を伝達するための軸継手の軸合わせは、装置の一部
交換や、定期点検等日常、数多く実施されている。一
方、一度の軸合わせには、０．０１mm単位での多数回の
測定と同じ０．０１mm単位での多数回の軸調整が必要で
あり、作業が煩雑となり、軸のずれ修正方向と修正量の
関係が不明確であることから修正方向を誤まってしま
い、更に、測定及び軸調整の作業負荷が増加するという
欠点もある。
動力を伝達するための軸継手の軸合わせは、装置の一部
交換や、定期点検等日常、数多く実施されている。一
方、一度の軸合わせには、０．０１mm単位での多数回の
測定と同じ０．０１mm単位での多数回の軸調整が必要で
あり、作業が煩雑となり、軸のずれ修正方向と修正量の
関係が不明確であることから修正方向を誤まってしま
い、更に、測定及び軸調整の作業負荷が増加するという
欠点もある。
【０００６】このため鉛直方向、水平方向において、軸
のずれ修正方向と修正量を同時に判定し回転駆動力を伝
達するための軸継手において工業的に効率的な軸合わせ
方法が求められている。
のずれ修正方向と修正量を同時に判定し回転駆動力を伝
達するための軸継手において工業的に効率的な軸合わせ
方法が求められている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動力の
伝達用軸継手の軸合わせ方法において、一方の軸を基準
軸として、他方の軸を調整するに際して、調整する軸の
基準軸との垂直方向でのずれ量と基準軸方向でのずれ量
を測定し、あらかじめ設定した、前記ずれ量と修正方向
及び修正量との関係に基づいて調整する軸のずれを修正
することを特徴とする回転駆動力伝達用軸継手の軸合わ
せ方法である。
伝達用軸継手の軸合わせ方法において、一方の軸を基準
軸として、他方の軸を調整するに際して、調整する軸の
基準軸との垂直方向でのずれ量と基準軸方向でのずれ量
を測定し、あらかじめ設定した、前記ずれ量と修正方向
及び修正量との関係に基づいて調整する軸のずれを修正
することを特徴とする回転駆動力伝達用軸継手の軸合わ
せ方法である。
【０００８】
【作用】回転駆動力を発生する装置としては、モータ
ー、増速機・減速機等があり、軸が回転し駆動力を供給
する装置ならいずれでもかまわない。基準軸は軸継手に
おいて、装置を交換する軸と対向する軸又は、定期点検
においては、軸調整が困難な装置（例えば、重量体側の
装置）の軸とするのが好ましい。
ー、増速機・減速機等があり、軸が回転し駆動力を供給
する装置ならいずれでもかまわない。基準軸は軸継手に
おいて、装置を交換する軸と対向する軸又は、定期点検
においては、軸調整が困難な装置（例えば、重量体側の
装置）の軸とするのが好ましい。
【０００９】基準軸の垂直方向のずれ量は、装置の軸の
調整方向での変位とするのが好ましいが装置の軸調整が
通常、鉛直方向と水平方向に可能であることから、基準
軸と垂直な面内での鉛直方向のずれ量と水平方向のずれ
量とするのが好ましい。
調整方向での変位とするのが好ましいが装置の軸調整が
通常、鉛直方向と水平方向に可能であることから、基準
軸と垂直な面内での鉛直方向のずれ量と水平方向のずれ
量とするのが好ましい。
【００１０】ずれ量の測定は、０．０５mm又は０．０１
mm単位又はそれ以下の目盛で測定可能な測定器を用いれ
ば良く、ダイヤルゲージ、スキミゲージ、変位差計等を
用いることができる。前記のずれ量と修正方向と修正量
の関係をあらかじめ設定しておくことが本発明の主な点
である。
mm単位又はそれ以下の目盛で測定可能な測定器を用いれ
ば良く、ダイヤルゲージ、スキミゲージ、変位差計等を
用いることができる。前記のずれ量と修正方向と修正量
の関係をあらかじめ設定しておくことが本発明の主な点
である。
【００１１】この設定の態様例を以下に説明する。図１
に、ずれ量と修正方向と修正量との関係を模式的に示
す。基準軸をｘとし、ｘ軸と垂直な面において鉛直方向
をｚ又は水平方向をｙとする時、ｘｚ面又はｘｙ面にお
いて、調整する軸のｘｚ面又はｘｙ面への投影線をｂ1
ｂ2 、継手面のｘｚ面又はｘｙ面との交線をａ1 ａ
2 （ａ1 ａ2 はカップリングの直径）とする。
に、ずれ量と修正方向と修正量との関係を模式的に示
す。基準軸をｘとし、ｘ軸と垂直な面において鉛直方向
をｚ又は水平方向をｙとする時、ｘｚ面又はｘｙ面にお
いて、調整する軸のｘｚ面又はｘｙ面への投影線をｂ1
ｂ2 、継手面のｘｚ面又はｘｙ面との交線をａ1 ａ
2 （ａ1 ａ2 はカップリングの直径）とする。
【００１２】軸の調整箇所をｌ1 ，ｌ2 とすると、ｌ1
ｌ2 での鉛直方向の修正量ｙ1 ，ｙ2 及び水平方向の修
正量ｚ1 ，ｚ2 は、調整位置までのカップリング面から
の距離ｂ1 ｌ1 ，ｂ1 ｌ2 に比べてｙ1 及びｚ1 《ｂ1
ｌ1 、ｙ2 及びｚ2 《ｂ1 ｌ2 となるので近似的に、角
ｂ1 ｌ1 ｘ1 ＝角ｂ1 ｌ2 ｘ2 でこれらはほぼ９０°と
なり、ｙ1 ，ｙ2 及びｚ1 ，ｚ2 は図１のｌ1 ，ｌ2 で
のｙ又はｚの座標として求めることができる。
ｌ2 での鉛直方向の修正量ｙ1 ，ｙ2 及び水平方向の修
正量ｚ1 ，ｚ2 は、調整位置までのカップリング面から
の距離ｂ1 ｌ1 ，ｂ1 ｌ2 に比べてｙ1 及びｚ1 《ｂ1
ｌ1 、ｙ2 及びｚ2 《ｂ1 ｌ2 となるので近似的に、角
ｂ1 ｌ1 ｘ1 ＝角ｂ1 ｌ2 ｘ2 でこれらはほぼ９０°と
なり、ｙ1 ，ｙ2 及びｚ1 ，ｚ2 は図１のｌ1 ，ｌ2 で
のｙ又はｚの座標として求めることができる。
【００１３】しかして、図１によりずれ量と修正方向と
修正量の関係が一目瞭然となる。ずれの修正は、装置の
固定台に調整器がついている場合には、前記の修正量ｙ
1 ，ｙ2 又はｚ1 ，ｚ2 を所定の方向に該調整器により
修正すればよい。
修正量の関係が一目瞭然となる。ずれの修正は、装置の
固定台に調整器がついている場合には、前記の修正量ｙ
1 ，ｙ2 又はｚ1 ，ｚ2 を所定の方向に該調整器により
修正すればよい。
【００１４】
【実施例】表１に実施例と比較例を記す。実施例は、い
ずれも図１の関係に基づいて図２に図３（透明板上に図
示）を重ね合わせて、修正方向と修正量を求めた。一
方、比較例は、従来技術で述べたように調整する軸のず
れ角を計算し、引き続き軸の平行ずれ量を測定して軸調
整を行なった。
ずれも図１の関係に基づいて図２に図３（透明板上に図
示）を重ね合わせて、修正方向と修正量を求めた。一
方、比較例は、従来技術で述べたように調整する軸のず
れ角を計算し、引き続き軸の平行ずれ量を測定して軸調
整を行なった。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、回転駆動力
の伝達用軸継手の軸合わせにおいて、軸のずれ測定回数
及び軸の調整回数を従来の半分程度に減らすことがで
き、又、調整ミスも起しにくいので、軸合わせ時間を従
来の１／２から１／３に短縮することができ、その工業
的利点は大である。
の伝達用軸継手の軸合わせにおいて、軸のずれ測定回数
及び軸の調整回数を従来の半分程度に減らすことがで
き、又、調整ミスも起しにくいので、軸合わせ時間を従
来の１／２から１／３に短縮することができ、その工業
的利点は大である。
【図１】軸継手及び軸のずれの関係を示す模式図。
【図２】カップリング直径とカップリング面から調整位
置までの距離との関係を示す一例の図。
置までの距離との関係を示す一例の図。
【図３】軸継手面間距離と修正量との関係を示す一例の
図。
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−229716（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−38416（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−176607（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−157611（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−53107（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01B 21/00 - 21/32
Claims (1)
- 【請求項１】 回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方
法において、一方の軸を基準軸として、他方の軸を調整
するに際して、調整する軸の基準軸との垂直方向でのず
れ量と、基準軸方向でのずれ量を測定し、あらかじめ設
定した、前記ずれ量と修正方向及び修正量との関係に基
づいて調整する軸のずれを修正することを特徴とする回
転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5140983A JP2978368B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5140983A JP2978368B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06347258A JPH06347258A (ja) | 1994-12-20 |
| JP2978368B2 true JP2978368B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=15281406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5140983A Expired - Fee Related JP2978368B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 回転駆動力の伝達用軸継手の軸合わせ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2978368B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102284858B (zh) * | 2011-06-21 | 2013-08-28 | 中国兵器工业第二0六研究所 | 雷达正交模拟盘面与俯仰轴垂直快速调整法 |
| CN107990856B (zh) * | 2017-10-31 | 2020-03-06 | 北京新立机械有限责任公司 | 一种超量程工件的空间位置误差检测方法 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP5140983A patent/JP2978368B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06347258A (ja) | 1994-12-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990824 |
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