JP2977984B2 - アンカーの取付工法 - Google Patents
アンカーの取付工法Info
- Publication number
- JP2977984B2 JP2977984B2 JP4024746A JP2474692A JP2977984B2 JP 2977984 B2 JP2977984 B2 JP 2977984B2 JP 4024746 A JP4024746 A JP 4024746A JP 2474692 A JP2474692 A JP 2474692A JP 2977984 B2 JP2977984 B2 JP 2977984B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- reinforcing bar
- concrete
- arc
- drill hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、土木建築工事におい
て鉄筋コンクリート壁面に取付けるサポート部材の固定
アンカーを堅固に取付けるための工法に関するものであ
る。
て鉄筋コンクリート壁面に取付けるサポート部材の固定
アンカーを堅固に取付けるための工法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】図３Ａ，Ｂは従来の後打ち固定アンカー
を示す断面図であり、１は鉄筋、２はこの鉄筋１を包囲
するコンクリート、３はこのコンクリート２に開けたド
リル穴、４はこのドリル穴に叩き込むアンカー、５はハ
ンマーである。
を示す断面図であり、１は鉄筋、２はこの鉄筋１を包囲
するコンクリート、３はこのコンクリート２に開けたド
リル穴、４はこのドリル穴に叩き込むアンカー、５はハ
ンマーである。
【０００３】次に動作について説明する。図３Ａにおい
て、コンクリート２に開けたドリル穴３にアンカー４を
差し込み、ハンマー５で鉄筋１に達するまで叩き込む。
すると、図３Ｂのように、アンカー４のアンカーヘッド
４ａが鉄筋１に当たり、ブローチングリングがコンクリ
ート２に食い込む。この状態でサポート部材６をアンカ
ー４の内部に切られた雌ネジ４ｃにボルト止めする。
て、コンクリート２に開けたドリル穴３にアンカー４を
差し込み、ハンマー５で鉄筋１に達するまで叩き込む。
すると、図３Ｂのように、アンカー４のアンカーヘッド
４ａが鉄筋１に当たり、ブローチングリングがコンクリ
ート２に食い込む。この状態でサポート部材６をアンカ
ー４の内部に切られた雌ネジ４ｃにボルト止めする。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の後打ち固定アン
カーの工法は、コンクリート面にアンカーの一部を食い
込ませることで固着させているので、重量物の天井から
の長期吊り下げや振動に弱く、抜け落ちやコンクリート
端部でのコンクリート破壊を起こすなどの問題点があっ
た。
カーの工法は、コンクリート面にアンカーの一部を食い
込ませることで固着させているので、重量物の天井から
の長期吊り下げや振動に弱く、抜け落ちやコンクリート
端部でのコンクリート破壊を起こすなどの問題点があっ
た。
【０００５】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、コンクリート壁面を大きく
削りとること無く、コンクリート内部の鉄筋にアンカー
を堅固に固着できるアンカー取付工法を得ることを目的
とする。
ためになされたものであり、コンクリート壁面を大きく
削りとること無く、コンクリート内部の鉄筋にアンカー
を堅固に固着できるアンカー取付工法を得ることを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係る後打ち固
定アンカーの取付工法は、鉄筋を母材、ドリル穴に挿入
したアンカーを溶接棒とした、逆極性接続のスタッド溶
接の電源回路を構成し、アンカーと鉄筋の間にアークを
発生させて互いを溶着させるようにしたものである。
定アンカーの取付工法は、鉄筋を母材、ドリル穴に挿入
したアンカーを溶接棒とした、逆極性接続のスタッド溶
接の電源回路を構成し、アンカーと鉄筋の間にアークを
発生させて互いを溶着させるようにしたものである。
【０００７】
【作用】この発明においては、アーク熱により溶融した
アンカーの先端が鉄筋に溶着し、アンカーと鉄筋が一体
化する。
アンカーの先端が鉄筋に溶着し、アンカーと鉄筋が一体
化する。
【０００８】
実施例１．以下、この発明の実施例１に基づいて説明す
る。図１Ａにおいて、１〜３は上記従来例のものと同様
であり、７はドリル穴３に挿入される、被覆剤７ａを塗
布したアンカー、８はこのアンカー７を保持し、アンカ
ーに陽極の電気を流して鉄筋１にアンカ７を圧着させる
ホルダー、９はこのホルダー８に取付けられた電力ケー
ブル、１０は鉄筋１と電気的に接続された銅線、１１は
この銅線１０の端に取付けられた電力ケーブルである。
なお１２はアンカー７と鉄筋１の間に発生するアークを
示す。次に図１Ｂにおいて、６はアンカー７の端と溶接
止めされたサポート部材、１３はドリル穴３に充填した
サビ止め充填剤を示す。また図２において、１４は直流
電源と制御装置を兼ねた電源装置であり、陽極は電力ケ
ーブル９を経由してホルダー８に、陰極は電力ケーブル
１１を経由して銅線１０に接続してある。
る。図１Ａにおいて、１〜３は上記従来例のものと同様
であり、７はドリル穴３に挿入される、被覆剤７ａを塗
布したアンカー、８はこのアンカー７を保持し、アンカ
ーに陽極の電気を流して鉄筋１にアンカ７を圧着させる
ホルダー、９はこのホルダー８に取付けられた電力ケー
ブル、１０は鉄筋１と電気的に接続された銅線、１１は
この銅線１０の端に取付けられた電力ケーブルである。
なお１２はアンカー７と鉄筋１の間に発生するアークを
示す。次に図１Ｂにおいて、６はアンカー７の端と溶接
止めされたサポート部材、１３はドリル穴３に充填した
サビ止め充填剤を示す。また図２において、１４は直流
電源と制御装置を兼ねた電源装置であり、陽極は電力ケ
ーブル９を経由してホルダー８に、陰極は電力ケーブル
１１を経由して銅線１０に接続してある。
【０００９】次に動作について説明する。図１Ａにおい
て、コンクリート２に開けられたドリル穴３に被覆剤７
ａを塗布したアンカー７を挿入し、鉄筋１に接触させ
る。そしてホルダー８と導線９に通電すると同時にアン
カー７を少し引き出し、アンカー７の先端と鉄筋１の間
にアーク１２を発生させ、アンカーの先端と鉄筋の一部
を溶融させ、アンカー７を鉄筋１に押し付けて溶着させ
て後、ホルダー８からアンカー７を取り外す。その後、
図１Ｂにおいて、ドリル穴３とアンカー７のすき間にア
ンカーのサビ止め充填剤１３を充填した後、サポート部
材６を設定し、コンクリート壁面から出ているアンカー
７の端と溶接止めする。
て、コンクリート２に開けられたドリル穴３に被覆剤７
ａを塗布したアンカー７を挿入し、鉄筋１に接触させ
る。そしてホルダー８と導線９に通電すると同時にアン
カー７を少し引き出し、アンカー７の先端と鉄筋１の間
にアーク１２を発生させ、アンカーの先端と鉄筋の一部
を溶融させ、アンカー７を鉄筋１に押し付けて溶着させ
て後、ホルダー８からアンカー７を取り外す。その後、
図１Ｂにおいて、ドリル穴３とアンカー７のすき間にア
ンカーのサビ止め充填剤１３を充填した後、サポート部
材６を設定し、コンクリート壁面から出ているアンカー
７の端と溶接止めする。
【００１０】なお、後打ちする複数のアンカーに電極を
接続し、鉄筋とアンカーを同時に複数か所で溶着するこ
ともできる。
接続し、鉄筋とアンカーを同時に複数か所で溶着するこ
ともできる。
【００１１】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、後打ち
するアンカーをコンクリート内部の鉄筋に溶着するよう
にしたので、従来のように重量物の吊り下げや振動によ
るアンカーの抜け落ちの危険性が回避できる。また、鉄
筋とアンカーを溶着するのに大きくコンクリートを削り
取る必要がなく、外観上の悪さや鉄筋コンクリート強度
の低下をまねかないものが得られる。
するアンカーをコンクリート内部の鉄筋に溶着するよう
にしたので、従来のように重量物の吊り下げや振動によ
るアンカーの抜け落ちの危険性が回避できる。また、鉄
筋とアンカーを溶着するのに大きくコンクリートを削り
取る必要がなく、外観上の悪さや鉄筋コンクリート強度
の低下をまねかないものが得られる。
【図１】この発明の実施例１を示す断面側面図で、Ａ，
Ｂはその工程を示す。
Ｂはその工程を示す。
【図２】この発明の実施例１における装置の構成図であ
る。
る。
【図３】従来の後打ち固定アンカー取付工法を示す断面
側面図で、Ａ，Ｂはその工程を示す。
側面図で、Ａ，Ｂはその工程を示す。
１ 鉄筋 ２ コンクリート ３ ドリル穴 ６ サポート部材 ７ アンカー ８ ホルダー ９、１１ 電力ケーブル １０ 銅線 １２ アーク １３ サビ止め充填剤 １４ 電源装置
Claims (2)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート壁面に取付けるサポー
ト部材の後打ち固定アンカーの取付工法において、電極
の一方をあらかじめ鉄筋コンクリートの穴に挿入したア
ンカーにつなぎ、他方を鉄筋と接続して外部に引き出し
た導線につなぐことで、鉄筋とアンカー間にアークを発
生させ、互いに溶着させるようにしたことを特徴とする
アンカーの取付工法。 - 【請求項２】 後打ちする複数か所のアンカーに電極を
接続し、鉄筋とアンカーを同時に複数か所で溶着するよ
うにしたことを特徴とする請求項１記載のアンカーの取
付工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4024746A JP2977984B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アンカーの取付工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4024746A JP2977984B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アンカーの取付工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05187070A JPH05187070A (ja) | 1993-07-27 |
| JP2977984B2 true JP2977984B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=12146713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4024746A Expired - Lifetime JP2977984B2 (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アンカーの取付工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2977984B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP4024746A patent/JP2977984B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05187070A (ja) | 1993-07-27 |
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