JP2977396B2 - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機

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JP2977396B2
JP2977396B2 JP4313686A JP31368692A JP2977396B2 JP 2977396 B2 JP2977396 B2 JP 2977396B2 JP 4313686 A JP4313686 A JP 4313686A JP 31368692 A JP31368692 A JP 31368692A JP 2977396 B2 JP2977396 B2 JP 2977396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル無線通信の
無線受信機に利用する。本発明は、振幅位相変調その他
ディジタル変調された無線信号の受信機に利用する。本
発明は移動無線通信方式の移動局装置として利用するに
適する。本発明は、符号間干渉による伝送特性劣化を抑
えるとともに消費電力の経済化に関するためのものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の準同期検波回路を使用し
た無線受信機である。図5は他の実施例の遅延検波回路
を使用した無線受信機である。
【0003】ディジタルQAM(Quadrature Amplitude
Modulation,直交振幅変調)信号の無線受信機の検波回
路として、符号間干渉による伝送特性劣化を抑圧する技
術として、図4および図5に示す構成の装置が広く知ら
れている。図4は受信信号を入力とする準同期検波回路
3と、準同期検波回路3の出力サンプリング値から信号
判定を行う等化器7とを含むものである。一方、図5は
受信信号を入力とする遅延検波回路12と、遅延検波回
路12の出力の信号判定を行う判定回路13とを含むも
のである。
【0004】図6はこの受信機により受信されるバース
ト信号の一例を示す図であり、トレーニング信号は例え
ば10シンボルでその方式毎に定められたパターンの信
号が配列され、このトレーニング信号の期間に受信回路
の動作が設定され、つづくデータ信号を受信する。デー
タ信号は例えば56シンボルで構成され、このバースト
信号の持続時間は例えば約3.3ミリ秒である。
【0005】図4に示す等化器7を含む検波回路では、
入力端子1に与えられる中間周波数帯の受信信号を自動
利得制御(AGC)つきの線形増幅器2により増幅し、
準同期検波回路3により信号の同相成分および直交成分
を取り出し、それぞれアナログ・ディジタル変換回路4
および5によりサンプリング値を得て、これをメモリ6
に蓄積する。このメモリ6の内容を等化器7に与えて信
号判定を行う。
【0006】ここで準同期検波回路とは(図4の符号
3)、受信ローカル周波数は送信側のキャリヤ周波数と
等しく設定されているが、位相同期をとっていない同期
検波回路である。また、等化器7としては最尤列推定
(Maximum Likelihood Seque
nce Estimation:MLSE)が知られて
いる。この等化器では可能性のある信号系列に対応する
尤度を算出し、信号判定ではその値が最も大きい信号系
列を選択するものである。この等化器は信号系列が長く
なると、可能性がある全ての信号系列の数は指数関数的
に増大するから、系列数を減らして演算量を抑えるため
に、状態推定をビタビアルゴリズムで行うビタビ形等化
器が知られている。
【0007】一方、図5に示す検波回路は、入力端子1
から中間周波数帯の受信号が入力し、リミッタアンプ1
1により受信信号を一定レベルに非線形増幅する。この
出力を遅延検波回路12により遅延検波すると、この出
力には遅延検波信号の同相成分および直交成分が得られ
る。これを判定回路13により硬判定して判定信号の同
相成分および直交成分をそれぞれ出力端子8、9に得る
ように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記二つの検波回路の
特性を比較すると、準同期検波回路および等化器を含む
図4に示す回路では、伝搬路の遅延分散が変調波のシン
ボル同期Tに比べて大きいときにも伝送特性の劣化が小
さい優れた性能を持っているが、サンプリング値が抽出
された後の回路はディジタル回路により構成されるため
に、その動作時の消費電力が大きい欠点がある。また自
動利得制御つきの線形増幅器も消費電力が大きい。一
方、遅延検波回路を含む無線受信機では、遅延検波回路
は非常に簡単なアナログ回路で実現でき、等化器に比べ
て消費電力が少なく、等化器を含む無線受信機よりも回
路規模が小さくなる利点があるが、伝搬路の遅延分散が
変調波のシンボル同期Tに比べて大きいとき、伝送特性
が大幅に劣化する欠点がある。
【0009】移動無線通信方式の移動局装置に実装する
受信機としては、消費電力が小さいことがきわめて重要
であることから、遅延検波回路が多く採用されている
が、地方ではゾーン半径が大きく基地局送信電力が大き
く設定され伝播路の遅延分散が大きくなることから、移
動局装置にいずれの検波回路を採用するかは大きい問題
である。一方、近年ディジタル回路がきわめて小型にな
り、かなり複雑な判定回路も移動局装置の中に実装する
ことが可能になっている。
【0010】本発明はこのような背景に行われたもので
あって、伝送特性と消費電力の調和をとった無線受信機
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、受信信号を入
力とする遅延検波回路と、この遅延検波回路の出力の信
号判定を行う判定回路とを含む第一の検波回路を備え、
前記受信信号を入力とする準同期検波回路と、この準同
期検波回路の出力サンプリング値から信号判定を行う等
化器とを含む第二の検波回路を備え、前記二つの検波回
路のいずれか一方を選択する選択手段を備え、前記遅延
検波回路の出力および前記出力サンプリング値を取込み
前記二つの検波回路の各評価値を演算する手段と、この
評価値にしたがって前記選択手段を制御する制御手段と
を含む制御回路を備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記評価値は、前記第一
の検波回路については符号間干渉量および信号判定誤差
であり、前記第二の検波回路については信号判定誤差で
あり、前記制御回路はこの評価値をあらかじめ設定され
た切替タイミング毎に演算する構成となりうる。
【0013】さらに、本発明は、前記制御手段は、前記
第一の検波回路が選択されている状態ではその符号間干
渉量があらかじめ設定されたしきい値を越えたときに前
記第二の検波回路を選択し、前記第二の検波回路が選択
されている状態では前記信号判定誤差の小さい方の検波
回路を選択するように制御する手段を含むことができ
る。
【0014】また、前記第二の検波回路に、さらにディ
ジタル遅延検波回路と、このディジタル遅延検波回路の
出力の信号判定を行う判定回路と、前記出力サンプリン
グ値を前記等化器およびこのディジタル遅延検波回路に
分配する分配回路とを備え、前記制御手段は、前記第一
の検波回路が選択されている状態ではその符号間干渉量
があらかじめ設定されたしきい値を越えたときに前記第
二の検波回路を選択し、前記第二の検波回路が選択され
ている状態では前記信号判定誤差が前記第一の検波回路
について小さいことが判定されたときに、前記第二の検
波回路の中のディジタル遅延検波回路を選択し、さらに
切替タイミングで前記第一の検波回路を選択するように
制御する手段を含むことができる。
【0015】
【作用】本発明の装置では、無線回線の品質がよいとき
には、消費電力の小さい遅延検波回路を動作させ、無線
回線の品質が劣化してきたときには消費電力は大きいが
信号誤りの少ない等化器を含む検波回路を動作させるよ
うにして、伝送特性と消費電力との調和をとる。
【0016】制御回路には第一の検波回路および第二の
検波回路についてその検波出力を入力するのではなく、
第一の検波回路については遅延検波回路の出力を取込
み、第二の検波回路については準同期検波回路の出力サ
ンプリング値を取込み、それぞれ演算を行うことにより
評価値を演算することができる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1は本発明一実施例無線受信機のブロック構成
図である。
【0018】図1において、本実施例の無線受信機は、
受信信号を入力とする遅延検波回路としてリミッタアン
プ11および遅延回路12と、遅延検波回路12の出力
の信号判定を行う判定回路13とを含む第一の検波回路
を備え、前記受信信号を入力とする準同期検波回路とし
て線形増幅器2、準同期検波回路3、アナログ・ディジ
タル変換器4、5およびメモリ6と、準同期検波回路3
の出力サンプリング値から信号判定を行う等化器7とを
含む第二の検波回路を備え、前記二つの検波回路のいず
れか一方を選択する選択手段として選択回路23を備
え、遅延検波回路12の出力および前記出力サンプリン
グ値を取込み前記二つの検波回路の各評価値を演算する
手段と、この評価値にしたがって選択回路23を制御す
る制御手段とを含む制御回路として制御回路22および
切替回路21を備えたことを特徴とする。
【0019】また、前記評価値は、前記第一の検波回路
については符号間干渉量および信号判定誤差であり、前
記第二の検波回路については信号判定誤差であり、制御
回路22はこの評価値をあらかじめ設定された切替タイ
ミング毎に演算する構成である。
【0020】さらに、制御回路22は、前記第一の検波
回路が選択されている状態ではその符号間干渉量があら
かじめ設定されたしきい値を越えたときに前記第二の検
波回路を選択し、前記第二の検波回路が選択されている
状態では前記信号判定誤差の小さい方の検波回路を選択
するように制御する手段を含む。
【0021】このような構成の無線受信機の動作につい
て説明する。
【0022】図1において、入力端子1から中間周波数
帯の受信信号が入力する。切替回路21は後述する制御
回路22に制御され、受信信号をリミッタアンプ11ま
たは線形増幅器2へ入力する。リミッタアンプ11は受
信信号を一定レベルに非線形増幅し、遅延検波回路12
はリミッタアンプ11の出力信号を遅延検波して、遅延
検波信号の同相成分および直交成分を出力する。判定回
路13は遅延検波信号を入力として硬判定による信号判
定を行い、第一の判定信号の同相成分および直交成分を
出力する。ここで、リミッタアンプ11、遅延検波回路
12および判定回路13は、第一の検波回路に相当す
る。
【0023】一方、線形増幅器2は受信信号を検波に適
したレベルに線形増幅し、準同期検波回路3は線形増幅
器2の出力信号を準同期検波して、その同相成分および
直交成分を出力する。アナログ・ディジタル変換器4、
5は準同期検波信号をサンプリングし、準同期検波信号
サンプリング値として出力する。メモリ6は準同期検波
信号サンプリング値を一時保持し、等化器7へ出力す
る。等化器7は、準同期検波信号サンプリング値を入力
として等化による信号判定を行い、第二の判定信号の同
相成分および直交成分を出力する。ここで、線形増幅
2、準同期検波回路3、アナログ・ディジタル変換器
4、5、メモリ6および等化器7は第二の検波回路に相
当する。
【0024】制御回路22は、遅延検波信号と準同期検
波信号サンプリング値とを入力として、第一の検波回路
および第二の検波回路内で伝送特性の良い方を切替タイ
ミングごとに選択し動作させる。そして、この選択に基
づき切替回路21を制御する。選択回路23は、制御回
路22の選択に基づき第一の判定信号または第二の判定
信号を選択し、出力信号として出力端子8、9から出力
する。ここで、制御回路22および切替回路21は制御
回路に相当し、選択回路23は選択手段に相当する。
【0025】次に、制御回路22の動作について説明す
る。以下の説明で変調方式は差動符号化PSKとし、信
号のサンプリング周期は変調波のシンボル周期Tとす
る。加えて、全ての信号は同相成分を実部に、直交成分
を虚部に持つ複素表示を用いて表す。
【0026】第一の検波回路をすでに選択し動作させて
いるとき、制御回路22は遅延検波信号に含まれる符号
間干渉量を求める。これは符号間干渉による波形歪みの
度合いを表す物理量であり、この値が大きいときには第
一の検波回路よりも第二の検波回路の方が伝送特性が良
くなる。したがって、あらかじめ設定したしきい値を超
えるときには切替タイミングで第二の検波回路に切替え
動作させるように制御する。たとえば、切替タイミング
をバーストタイミングに設定したとき、次のバーストタ
イミングで第二の検波回路を選択し動作させる。
【0027】次にこの符号間干渉量の計算法について述
べる。ただし、遅延検波受信信号の時刻t=kT(kは
整数)におけるサンプリング値をz(k)とする。遅延
検波信号はリミッタアンプ11を通過しているので、振
幅は一定である。時刻t=kTと時刻(k−1)Tにお
ける複素シンボルの位相差をd(k)とすると、符号間
干渉および雑音などの劣化要因がなければz(k)d*
(k)は時刻によらず一定の実数となりd(k−1)と
相関がない。ここで、*は複素共役を表す。符号間干渉
による波形歪が生じるとき、このz(k)d*(k)と
d(k−1)に相関が現れる。したがって、z(k)d
*(k)とd(k−1)との相関を符号間干渉量とみな
すことができる。たとえば、指定された信号区間をd
(k)が既知である信号長NT のトレーニング信号区間
とすれば、この相関ρは次式のように与えられる。
【0028】
【数1】 第二の検波回路をすでに選択し動作させてるとき、制御
回路22は、BER(bit error rati
o)の理論式から求められる判定式に基づき、第一の検
波回路と第二の検波回路の内BER特性が良い方を選択
する。以下の説明では等化器7はビタビ形等化器とす
る。この判定式は差動符号化QPSK変調の場合に、 D=γE −2.0γD となり、判定式Dが負のとき第一の検波回路を選択し、
非負のとき第二の検波回路を選択する。ここで、γE
γD は等化器7と遅延検波回路12の1ビット当たりの
信号エネルギー対雑音電力密度Eb /N0 であり、除去
できない符号間干渉および伝搬路変動に対する追従誤差
を雑音成分として考慮することにより求める。ここで
は、γE 、γD を信号長NT シンボルのトレーニング信
号区間で近似的に求める方法について述べる。雑音成分
の電力が微量であると仮定すると、判定式Dは下記の判
定式D’と置き換えることができる。
【0029】
【数2】 ここで、eE (k)は等化器7の信号判定誤差で、準同
期検波信号サンプリング値とその推定値との差分であ
る。eD (k)は遅延検波回路12の信号判定誤差であ
り、準同期検波信号サンプリング値から求める。なお、
この値は、時刻1T過去の準同期検波信号サンプリング
値のキャリア位相を基準にして信号判定するときの誤差
信号であり、符号間干渉、伝搬路変動に対する追従誤差
および雑音が二重に見積もられており、その電力は求め
るべき値の2倍となっている。
【0030】この判定式D’が負のときには第二の検波
回路よりも第一の検波回路の方が伝送特性が良いので、
第一の検波回路を切替タイミングで切替え動作させるよ
うに制御する。たとえば、切替タイミングをバーストタ
イミングに設定したとき、次のバーストタイミングで第
一の検波回路を選択し動作させる。判定式D’が非負の
ときには、次のバーストタイミングでも第二の検波回路
を動作させる。
【0031】前述のように、第二の検出回路をすでに選
択して動作しているときに、制御回路22は準同期検波
回路3からの準同期検波信号サンプリング値に基づいて
判定式D’から第一の検波回路と第二の検波回路とのど
ちらが伝送特性がよいか判断し選択することができる。
【0032】図2は本発明第二実施例無線受信機のブロ
ック構成図である。図2において、入力端子1から中間
周波数帯の受信信号が入力する。切替回路21は後述す
る制御回路32に制御され、受信信号をリミッタアンプ
11または線形増幅器2に入力する。リミッタアンプ1
1は受信信号を一定レベルに非線形増幅し、遅延検波回
路12はリミッタアンプ11の出力信号を遅延検波し
て、遅延検波信号の同相成分および直交成分を出力す
る。判定回路13は遅延検波信号を入力として硬判定に
よる信号判定を行い、第一の判定信号の同相成分および
直交成分を出力する。 一方、線形増幅器2は受信信号
を検波に適したレベルに線形増幅し、準同期検波回路3
は線形増幅器2の出力信号を準同期検波して、その同相
成分および直交成分を出力する。アナログ・ディジタル
変換器4、5は準同期検波信号をサンプリングし、準同
期検波信号サンプリング値として出力する。メモリ6は
準同期検波信号サンプリング値を一時保持し、切替回路
34へ入力する。切替回路34は、準同期検波信号サン
プリング値を等化器7またはディジタル遅延検波回路3
5へ入力する。等化器7は、準同期検波信号サンプリン
グ値を入力として等化による信号判定を行い、第二の判
定信号の同相成分および直交成分を出力する。ディジタ
ル遅延検波回路35および判定回路36は準同期検波信
号サンプリング値を入力として遅延検波による信号判定
を行い、第三の判定信号の同相成分および直交成分を出
力する。
【0033】制御回路32は、遅延検波信号および準同
期検波信号サンプリング値を入力として、非線形受信手
段および線形受信手段の内伝送特性の良い方を切替タイ
ミングごとに選択し動作させる。そして、この選択に基
づき切替回路21を制御する。選択回路33は、制御回
路32の選択に基づき第一の判定信号、第二の判定信号
または第三の判定信号を選択し、出力信号として出力端
子8、9から出力する。
【0034】次に、制御回路32の動作について説明す
る。
【0035】遅延検波回路12をすでに選択し動作させ
ているとき、遅延検波回路12と判定回路13から構成
される第一の検波回路が動作している。制御回路32
は、第一実施例で述べた遅延検波信号に含まれる符号間
干渉量があらかじめ設定したしきい値を超えるときには
切替タイミングで準同期検波回路3を切替え動作させる
ように制御する。すなわち、切替タイミングをバースト
タイミングに設定したとき、次のバーストタイミングで
準同期検波回路3を選択し動作させる。
【0036】準同期検波回路3をすでに先端し動作させ
ているとき、ここで等化器7はビタビ形等化器とする。
制御回路32は、第一実施例で述べた判定式D′に基づ
き、等化器7とディジタル遅延検波回路35および判定
回路36との内でBER特性が良い方を選択し動作させ
る。具体的には、判定式D′が負のときディジタル遅延
検波器35および判定回路36を選択し動作させ、次の
バーストタイミングでリミッタアンプ11を選択し、遅
延検波回路12及び判定回路13を動作させる。非負の
ときには等化器7を選択し、次のバーストタイミングで
も準同期検波回路3を選択し動作させる。
【0037】以上、切替タイミングがバーストタイミン
グと一致している場合について述べたが、バーストタイ
ミングを整数分周したタイミングに設定することも可能
である。
【0038】図3は本発明第二実施例無線受信機のBE
R特性グラフを示す図である。
【0039】本発明の効果を確かめるために、第二実施
例に関して計算シミュレーションを行った。最初にシミ
ュレーション条件について述べる。伝送速度は40kb
/s、変調方式はロールオフ0.5の差動符号化QPS
Kとした。伝搬路は遅延時間τの2波レイリーモデルと
し、1ビット当たりの信号エネルギー対雑音電力密度の
比EB /N0 =30dB、最大ドップラ周波数fD を8
0Hzとした。バースト信号の構成は、10シンボルの
トレーニング信号に64シンボルのデータ信号が続くも
のとした。等化器はビタビ形等化器であり、伝送路推定
にRLS(逐次最小自乗法、recursive least squares
)アルゴリズムを用いる。なお、RLSアルゴリズム
の忘却係数は0.8であり、ビタビアルゴリズムの状態
数は4とした。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、遅延検
波回路を伝搬状況によって適宜使用するので、伝搬路の
遅延分散が小さく変動が激しいときでも優れた伝送特性
が得られ、かつ低消費電力化が図れる優れた効果があ
る。したがって伝送特性と消費電力との調和をとった無
線受信機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例無線受信機のブロック構成
図。
【図2】本発明第二実施例無線受信機のブロック構成
図。
【図3】本発明第二実施例無線受信機のBER特性グラ
フを示す図。
【図4】従来例の準同期検波回路を使用した無線受信機
のブロック構成図。
【図5】他の従来例の遅延検波回路を使用した無線受信
機のブロック構成図。
【図6】無線受信機の受信されるバースト信号を示す
図。
【符号の説明】
1 入力端子 2 線形増幅器 3 準同期検波回路 4、5 アナログ・ディジタル変換器(AD変換器) 6 メモリ 7 等化器 8、9 出力端子 11 リミッタアンプ 12 遅延検波回路 13、36 判定回路 21、34 切替回路 22、32 制御回路 23、33 選択回路 35 ディジタル遅延検波回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を入力とする遅延検波回路と、
    この遅延検波回路の出力の信号判定を行う判定回路とを
    み伝搬路の遅延分散が小さいところで用いられる第一
    の検波回路を備え、 前記受信信号を入力とする準同期検波回路と、この準同
    期検波回路の出力サンプリング値から信号判定を行う等
    化器とを含み伝搬路の遅延分散が大きいところで用いら
    れる第二の検波回路を備え、 前記二つの検波回路のいずれか一方を選択する選択手段
    を備え、 前記遅延検波回路の出力を取込み符号間干渉量を演算す
    る手段と、前記出力サンプリング値を取込み評価値とし
    て信号判定誤差を演算する手段と、前記二つの評価値に
    したがって前記二つの検波回路のいずれか一方を動作さ
    せてその出力を選択する制御手段とを含む制御回路を備
    え、 前記制御手段は、前記第一の検波回路が選択されている
    状態ではその符号間干渉量があらかじめ設定されたしき
    い値を越えたときに前記第二の検波回路を選択し、前記
    第二の検波回路が選択されている状態では前記信号判定
    誤差の小さい方の検波回路を選択するように制御する手
    段を含むことを特徴とする無線受信機。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記評価値をあらかじ
    め設定された切替タイミング毎に演算する構成である請
    求項1記載の無線受信機。
  3. 【請求項3】 受信信号を入力とする遅延検波回路と、
    この遅延検波回路の出力の信号判定を行う判定回路とを
    み伝搬路の遅延分散が小さいところで用いられる第一
    の検波回路を備え、 前記受信信号を入力とする準同期検波回路と、この準同
    期検波回路の出力サンプリング値から信号判定を行う等
    化器とを含み伝搬路の遅延分散が大きいところで用いら
    れる第二の検波回路を備え、 前記二つの検波回路のいずれか一方を選択する選択手段
    を備え、 前記遅延検波回路の出力を取込み符号間干渉量を評価値
    として演算する手段と、前記出力サンプリング値を取込
    み評価値として信号判定誤差を演算する手段と、前記二
    つの評価値にしたがって前記二つの検波回路のいずれか
    一方を動作させてその出力を選択する制御手段とを含む
    制御回路を備え、 前記第二の検波回路に、さらにディジタル遅延検波回路
    と、このディジタル遅延検波回路の出力の信号判定を行
    う判定回路と、前記出力サンプリング値を前記等化器お
    よびこのディジタル遅延検波回路に分配する分配回路と
    を備え、 前記制御手段は、前記第一の検波回路が選択されている
    状態ではその符号間干渉量があらかじめ設定されたしき
    い値を越えたときに前記第二の検波回路を選択し、前記
    第二の検波回路が選択されている状態では前記第二の検
    波回路中のディジタル遅延検波回路の信号判定誤差が前
    記等化回路の信号判定誤差より小さいと判定されたとき
    に、前記第二の検波回路の中のディジタル遅延検波回路
    を選択し、さらに次の切替タイミングで前記第一の検波
    回路を選択するように動作させる手段を含むことを特徴
    とする無線受信機。
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1992年電子情報通信学会秋季全国大会講演論文集,分冊2,p.2−262

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