JP2976281B2 - スペクトル拡散通信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信装置

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JP2976281B2
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    • H04B1/71Interference-related aspects the interference being narrowband interference
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信装置、特に拡散信号の周波数帯域における狭帯域妨害
波の除去に適したスペクトル拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスペクトル拡散通信装置におけ
る、狭帯域妨害波除去回路の例を図12に示す。
【0003】図12において、狭帯域妨害波除去回路1
00は、スイッチ101と帯域除去フィルタ102、帯
域通過フィルタ103、検波器104、最大値判定回路
105、スイッチ切り換え制御回路106、信号入力端
子107、信号出力端子108で構成される。帯域通過
フィルタ103は複数のフィルタBPF1、BPF2、
・・・BPFnからなり、それぞれのフィルタの入力側
は信号入力端子107に接続され、出力側は検波器10
4を構成する検波器DET1、DET2、・・・DET
nのそれぞれを介して最大値判定回路105に接続され
る。最大値判定回路105はスイッチ切り換え制御回路
106を介してスイッチ101に接続される。スイッチ
101の入力側は信号入力端子107に接続され、その
出力は複数に構成され、帯域除去フィルタ102を構成
するフィルタBEF1、BEF2、・・・BEFnにそ
れぞれ接続される。帯域除去フィルタ102の出力側は
1つにまとめられ、信号出力端子108に接続される。
帯域除去フィルタ102、帯域通過フィルタ103、検
波器104はそれぞれ同数で構成されている。
【0004】狭帯域妨害波除去回路100において、帯
域除去フィルタ102を構成するフィルタと帯域通過フ
ィルタ103を構成するフィルタは、スペクトル拡散通
信の使用周波数帯域を細かく分割した各分割領域に相当
する周波数帯域をそれぞれ持つ。信号入力端子107に
入力された入力信号は、まずスイッチ101に入力され
ると同時に帯域通過フィルタ103と検波器104で、
それぞれの帯域における信号レベルが確認される。その
信号の中から最大のレベルを持つ周波数帯域が最大値判
定回路105で判断され、スイッチ切り換え制御回路1
06を介してスイッチ101を切り換える。スイッチ1
01の出力側に接続される帯域除去フィルタ102は、
信号レベルが最大と判断された帯域通過フィルタ103
と同じ周波数帯域を持つため、入力信号からその帯域の
信号を除いたものが信号出力端子108に出力される。
この構成により、通信周波数帯域内に狭帯域妨害波があ
った場合、その狭帯域妨害波の周波数を含む帯域の信号
が除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
狭帯域妨害波除去回路100では、多数の帯域通過フィ
ルタと帯域除去フィルタが必要となり、コストも高くな
り、またフィルタの占有面積も大きくなるという問題が
あった。また、2つ以上の互いに周波数の異なる狭帯域
妨害波が存在する場合には、その中の最も信号レベルの
高い狭帯域妨害波しか取り除くことができないという問
題もあった。
【0006】そこで、本発明は、低コストで小形化が可
能で、しかも拡散信号の周波数帯域を全てカバ−できる
狭帯域妨害波除去装置を備えたスペクトル拡散通信装置
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスペクトル拡散通信装置は、スペクトル拡
散された拡散信号を受信する信号受信手段と、前記信号
受信手段で受信した前記拡散信号に含まれる、周波数軸
上で一定レベル以上の狭帯域妨害波を除去する狭帯域妨
害波除去回路を有するスペクトル拡散通信装置におい
て、前記狭帯域妨害波除去回路は、前記狭帯域妨害波を
複数回に分けて、順次周波数軸上でレベル制限すること
を特徴とする。
【0008】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、前記狭帯域妨害波除去回路が、複数の、周波数軸上
で一定以上のレベルの信号を制限する静磁波フィルタを
有することを特徴とする。
【0009】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、前記狭帯域妨害波除去回路が、順に飽和レベルが低
くなるように直列に接続された前記複数の静磁波フィル
タと、前記複数の静磁波フィルタに入力される前記拡散
信号のレベルを増幅する増幅率可変アンプを有すること
を特徴とする。
【0010】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、前記狭帯域妨害波除去回路が、直列に接続された前
記複数の静磁波フィルタと、前記複数の静磁波フィルタ
の間にそれぞれ設けられたアンプと、前記複数の静磁波
フィルタに入力される前記拡散信号のレベルを増幅する
増幅率可変アンプを有することを特徴とする。
【0011】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、前記狭帯域妨害波除去回路が、直列に接続された前
記複数の静磁波フィルタと、前記複数の静磁波フィルタ
の前にそれぞれ設けられた複数の増幅率可変アンプと、
前記拡散信号のレベルと前期拡散信号に含まれる前記狭
帯域妨害波の最大レベルを検出するレベル検出回路と、
前記レベル検出回路に接続され、前記複数の増幅率可変
アンプの増幅率をそれぞれ制御する増幅率制御回路を有
することを特徴とする。
【0012】また、本発明のスペクトル拡散通信装置
は、スペクトル拡散された拡散信号を受信する信号受信
手段と、前記信号受信手段で受信した前記拡散信号に含
まれる、周波数軸上で一定レベル以上の狭帯域妨害波を
除去する狭帯域妨害波除去回路を有するスペクトル拡散
通信装置において、前記狭帯域妨害波除去回路は、飽和
レベルが信号の進行と共に低くなる傾斜飽和静磁波フィ
ルタと、前記傾斜飽和静磁波フィルタに入力される前記
拡散信号のレベルを増幅する増幅率可変アンプを有する
ことを特徴とする。
【0013】このようにスペクトル拡散通信装置を構成
することにより、本発明においては拡散信号に含まれ
る、周波数軸上で拡散信号よりレベルの高い狭帯域妨害
波を制限することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のスペクトル拡散通信装置
の一実施例を図1に示す。図1において、スペクトル拡
散通信装置1は信号受信手段であるアンテナ2、帯域通
過フィルタ3、アンプ4、狭帯域妨害波除去回路5、局
部発振器6、ミキサ7で構成される。このうち、狭帯域
妨害波除去回路5は増幅率可変アンプ8、分配器9、レ
ベル検出回路10、静磁波フィルタ11、12および1
3で構成される。
【0015】ここで、アンテナ2は帯域通過フィルタ3
とアンプ4、狭帯域妨害波除去回路5を順に介してミキ
サ7に接続され、また、局部発振器6もミキサ7に接続
される。ミキサ7の出力は復調器(図示せず)に接続さ
れる。狭帯域妨害波除去回路5においては、入力は増幅
率可変アンプ8を介して分配器9に接続され、分配器9
の出力は、一方は3つの静磁波フィルタ11、12およ
び13を介して出力に接続され、他方はレベル検出回路
10を介して増幅率可変アンプ8に接続される。
【0016】次に、図1および図2を用いて、スペクト
ル拡散通信装置1の動作を説明する。図2は、スペクト
ル拡散通信装置1の各ブロックの間における、拡散信号
と拡散信号に含まれる狭帯域妨害波のスペクトルを示し
ている。
【0017】図1において、アンテナ2で受信した狭帯
域妨害波を含む拡散信号は、帯域通過フィルタ3で不必
要な周波数成分を除かれ、アンプ4で一定量増幅され
て、狭帯域妨害波除去回路5に入力される。図2(a)
に、狭帯域妨害波除去回路5に入力される信号のスペク
トルを示す。このように、広い周波数範囲に広がった拡
散信号a1と同じ帯域に、拡散信号a1よりレベルの高
い狭帯域妨害波b1が含まれている。なお、r1、r2
およびr3はそれぞれ静磁波フィルタ11、12および
13の飽和レベルを示している。
【0018】狭帯域妨害波除去回路5に入力された信号
は、増幅率可変アンプ8で増幅され、分配器9で2つに
分配され、一方は静磁波フィルタ11に入力され、他方
はレベル検出回路10に入力される。レベル検出回路1
0では、入力された信号から、拡散信号のレベルを検出
し、静磁波フィルタ11に入力される拡散信号のレベル
が一定になるように増幅率可変アンプ8を制御する。図
2(b)に、静磁波フィルタ11に入力される信号のス
ペクトルを示す。このように、拡散信号a2のレベルと
静磁波フィルタ11の飽和レベルr1が一定のレベル差
を持つように、増幅率可変アンプ8の増幅率が制御され
ている。そして、拡散信号a2に含まれる狭帯域妨害波
b2も同じ増幅率で増幅され、そのレベルが静磁波フィ
ルタ11の飽和レベルr1より大きくなっている。
【0019】静磁波フィルタ11では、周波数軸上で飽
和レベルr1よりレベルの大きい信号は飽和レベルr1
まで制限されて出力される。図2(c)に、静磁波フィ
ルタ11から出力された信号のスペクトルを示す。この
ように、狭帯域妨害波b3は、静磁波フィルタ11によ
って飽和レベルr1を超える部分が制限されている。
【0020】この時、同時に拡散信号a3に巻き込みc
3が発生する。ここで、巻き込みとは、静磁波フィルタ
でレベル制限した信号の近傍の帯域における信号のレベ
ルの低下のことを称し、レベル制限した電力が大きいほ
ど大きくなる。
【0021】図2(c)においては、狭帯域妨害波b3
全体のレベル制限前の電力は大きいが、静磁波フィルタ
11の飽和レベルr1を超える狭帯域妨害波b3の電力
の量を少なくしたため、巻き込みc3は小さなものとな
っている。
【0022】静磁波フィルタ11から出力された信号は
静磁波フィルタ12に入力され、周波数軸上で飽和レベ
ルr2よりレベルの大きい信号は飽和レベルr2まで制
限され、出力される。図2(d)に、静磁波フィルタ1
2から出力された信号のスペクトルを示す。このよう
に、狭帯域妨害波b4は、静磁波フィルタ12によって
飽和レベルr2を超える部分が制限されている。
【0023】この時、同時に拡散信号a4に巻き込みc
4が発生する。しかし、静磁波フィルタ12において狭
帯域妨害波b4のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ11においてレベル制限された電力より小さいた
め、この場合も巻き込みc4は小さなものとなってい
る。
【0024】静磁波フィルタ12から出力された信号は
静磁波フィルタ13に入力され、周波数軸上で飽和レベ
ルr3よりレベルの大きい信号は飽和レベルr3まで制
限され、出力される。図2(e)に、静磁波フィルタ1
3から出力された信号のスペクトルを示す。このよう
に、狭帯域妨害波b5は、静磁波フィルタ13によって
飽和レベルr3を超える部分が制限され、狭帯域妨害波
b5と拡散信号a5のレベルが等しくなっている。
【0025】この時、同時に拡散信号a5に巻き込みc
5が発生する。しかし、静磁波フィルタ13において狭
帯域妨害波b5のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ12においてレベル制限された電力よりさらに小さ
いため、この場合も巻き込みc5は小さなものとなって
いる。
【0026】静磁波フィルタ13から出力され、ミキサ
7に入力された信号は、ミキサ7で局部発振器6から入
力されるローカル信号の周波数との差の周波数に変換さ
れ、復調器(図示せず)の方に出力される。
【0027】以上に示したスペクトル拡散装置1の構成
において、3つの静磁波フィルタ11、12および13
の飽和レベルr1、r2およびr3は、それぞれ順に低
くなって、最終的に狭帯域妨害波のレベルを拡散信号の
レベルまで制限するように設定されている。
【0028】このようにして、拡散信号に含まれる狭帯
域妨害波を、巻き込みを小さく抑えた状態でレベル制限
することができ、復調後の信号のS/N比を改善するこ
とができる。また、1つの静磁波フィルタで拡散信号の
全周波数帯域に渡って狭帯域妨害波を制限することがで
き、狭帯域妨害波除去回路の小形化を図ることができ
る。
【0029】なお、図1に示した実施例においては、静
磁波フィルタの段数を3段としたが、これは2段以上で
あれば同様の作用・効果を得ることができる。また、狭
帯域妨害波のレベルを拡散信号のレベルまで制限すると
したが、これは拡散信号のレベルより少し高くしたり低
くしたり自由に設定することができる。
【0030】本発明のスペクトル拡散通信装置の別の実
施例を図3に示す。図3で、図1の実施例と同一もしく
は同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略す
る。図3のスペクトル拡散通信装置20において、狭帯
域妨害波除去回路21は増幅率可変アンプ22、分配器
23、レベル検出回路24、静磁波フィルタ25、27
および29、アンプ26および28で構成される。
【0031】狭帯域妨害波除去回路21において、入力
は増幅率可変アンプ22を介して分配器23に接続さ
れ、分配器23の出力は、一方は静磁波フィルタ25、
アンプ26、静磁波フィルタ27、アンプ28および静
磁波フィルタ29を順に介して出力に接続され、他方は
レベル検出回路24を介して増幅率可変アンプ22に接
続される。
【0032】次に、図3および図4を用いて、スペクト
ル拡散通信装置20の動作を説明する。図4は、スペク
トル拡散通信装置20の各ブロックの間における、拡散
信号と拡散信号に含まれる狭帯域妨害波のスペクトルを
示している。
【0033】図3において、アンテナ2で受信した狭帯
域妨害波を含む拡散信号は、帯域通過フィルタ3で不必
要な周波数成分を除かれ、アンプ4で一定量増幅され
て、狭帯域妨害波除去回路21に入力される。図4
(a)に、狭帯域妨害波除去回路21に入力される信号
のスペクトルを示す。このように、広い周波数範囲に広
がった拡散信号f1と同じ帯域に、拡散信号f1よりレ
ベルの高い狭帯域妨害波g1が含まれている。なお、r
4は静磁波フィルタ25の飽和レベルを示している。
【0034】狭帯域妨害波除去回路21に入力された信
号は、増幅率可変アンプ22で増幅され、分配器23で
2つに分配され、一方は静磁波フィルタ25に入力さ
れ、他方はレベル検出回路24に入力される。レベル検
出回路24では、入力された信号から、拡散信号のレベ
ルを検出し、静磁波フィルタ25に入力される拡散信号
のレベルが、静磁波フィルタ25の飽和レベルと一定の
レベル差を有するように増幅率可変アンプ22を制御す
る。図4(b)に、静磁波フィルタ25に入力される信
号のスペクトルを示す。このように、拡散信号f2のレ
ベルと静磁波フィルタ25の飽和レベルr4が一定のレ
ベル差を持つように、増幅率可変アンプ22の増幅率が
制御されている。そして、拡散信号f2に含まれる狭帯
域妨害波g2も同じ増幅率で増幅され、そのレベルが静
磁波フィルタ25の飽和レベルr4より大きくなってい
る。
【0035】静磁波フィルタ25では、周波数軸上で飽
和レベルr4よりレベルの大きい信号は飽和レベルr4
まで制限され、出力される。図4(c)に、静磁波フィ
ルタ25から出力された信号のスペクトルを示す。この
ように、狭帯域妨害波g3は、静磁波フィルタ25によ
って飽和レベルr4を超える部分が制限されている。
【0036】この時、同時に拡散信号f3に巻き込みh
3が発生する。しかし、狭帯域妨害波g3のレベル制限
前の電力は大きいが、静磁波フィルタ25の飽和レベル
r4と拡散信号f3のレベルに大きな差があるため、巻
き込みh3は小さなものとなっている。
【0037】静磁波フィルタ25から出力された信号は
アンプ26に入力され、一定量増幅される。図4(d)
に、アンプ26から出力された信号のスペクトルを示
す。このように、拡散信号f4は静磁波フィルタ27の
飽和レベルr5と一定のレベル差を有するように増幅さ
れる。ただし、このときのレベル差は、静磁波フィルタ
25に入力される拡散信号と静磁波フィルタ25の飽和
レベルとのレベル差より小さくなるように設定されてい
る。
【0038】アンプ26から出力された信号は静磁波フ
ィルタ27に入力され、周波数軸上で飽和レベルr5よ
りレベルの大きい信号は飽和レベルr5まで制限され
る。図4(e)に、静磁波フィルタ27から出力された
信号のスペクトルを示す。このように、狭帯域妨害波f
5は、静磁波フィルタ27によって飽和レベルr5を超
える部分が制限されている。
【0039】この時、同時に拡散信号f5に巻き込みh
5が発生する。しかし、静磁波フィルタ27において狭
帯域妨害波g5のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ25においてレベル制限された電力より小さく、ま
た、静磁波フィルタ27の飽和レベルr5と拡散信号f
5のレベルにまだ差があるため、この場合も巻き込みh
5は小さなものとなっている。
【0040】静磁波フィルタ27から出力された信号は
アンプ28に入力され、増幅される。図4(f)に、ア
ンプ28から出力された信号のスペクトルを示す。この
ように、拡散信号f6は静磁波フィルタ29の飽和レベ
ルr6と一致するように増幅される。
【0041】アンプ28から出力された信号は静磁波フ
ィルタ29に入力され、周波数軸上で飽和レベルr6よ
りレベルの大きい信号は飽和レベルr6まで制限され
る。図4(g)に、静磁波フィルタ29から出力された
信号のスペクトルを示す。このように、狭帯域妨害波g
7は、静磁波フィルタ29によって飽和レベルr6を超
える部分が制限され、狭帯域妨害波g7と拡散信号f7
のレベルが等しくなっている。
【0042】この時、同時に拡散信号f7に巻き込みh
7が発生する。しかし、静磁波フィルタ29において狭
帯域妨害波g7のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ27においてレベル制限された電力よりさらに小さ
いため、この場合も巻き込みh7は小さなものとなって
いる。
【0043】静磁波フィルタ29から出力され、ミキサ
7に入力された信号は、ミキサ7で局部発振器6から入
力されるローカル信号の周波数との差の周波数に変換さ
れ、復調器(図示せず)の方に出力される。
【0044】以上に示したスペクトル拡散装置20の構
成において、3つの静磁波フィルタ25、27および2
9の飽和レベルr4、r5およびr6、2つのアンプ2
6および28の増幅率は、最終的に狭帯域妨害波のレベ
ルを拡散信号のレベルに一致させるように設定されてい
る。ただしこの場合は、図1に示した実施例における狭
帯域妨害波除去回路5とは異なり、2つのアンプ26お
よび28の増幅率を調整することによって、2つの静磁
波フィルタ27および29の飽和レベルを自由に設定す
ることができ、例えば3つの静磁波フィルタ25、27
および29の飽和レベルを一致させることも可能とな
る。
【0045】このようにして、拡散信号に含まれる狭帯
域妨害波を、巻き込みを小さく抑えた状態でレベル制限
することができ、復調後の信号のS/N比を改善するこ
とができる。また、1つの静磁波フィルタで拡散信号の
全周波数帯域に渡って狭帯域妨害波を制限することがで
き、狭帯域妨害波除去回路の小形化を図ることができ
る。
【0046】なお、図3に示した実施例においては、静
磁波フィルタの段数を3段としたが、これは2段以上で
あれば同様の作用・効果を得ることができる。また、狭
帯域妨害波のレベルを拡散信号のレベルまで制限すると
したが、これは拡散信号のレベルより少し高くしたり低
くしたり自由に設定することができる。
【0047】本発明のスペクトル拡散通信装置のさらに
別の実施例を図5に示す。図5で、図1の実施例と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。図5のスペクトル拡散通信装置30において、
狭帯域妨害波除去回路31は分配器32、レベル検出回
路33、増幅率制御回路34、増幅率可変アンプ35、
37および39、静磁波フィルタ36、38および40
で構成される。
【0048】狭帯域妨害波除去回路31において、入力
は分配器32に接続され、分配器32の出力は、一方は
増幅率可変アンプ35、静磁波フィルタ36、増幅率可
変アンプ37、静磁波フィルタ38、増幅率可変アンプ
39および静磁波フィルタ40を順に介して出力に接続
され、他方はレベル検出回路33を介して増幅率制御回
路34に接続される。増幅率制御回路34は増幅率可変
アンプ35、37および39にそれぞれ接続される。
【0049】次に、図5および図6を用いて、スペクト
ル拡散通信装置30の動作を説明する。図6は、スペク
トル拡散通信装置30の各ブロックの間における拡散信
号と拡散信号に含まれる狭帯域妨害波のスペクトルを示
している。
【0050】図5において、アンテナ2で受信した狭帯
域妨害波を含む拡散信号は、帯域通過フィルタ3で不必
要な周波数成分を除かれ、アンプ4で一定量増幅され
て、狭帯域妨害波除去回路31に入力される。図6
(a)に、狭帯域妨害波除去回路31に入力される信号
のスペクトルを示す。このように、広い周波数範囲に広
がった拡散信号i1と同じ帯域に、拡散信号i1よりレ
ベルの高い狭帯域妨害波j1が含まれている。なお、r
7は静磁波フィルタ36の飽和レベルを示している。
【0051】狭帯域妨害波除去回路31に入力された信
号は、分配器32で2つに分配され、一方は増幅率可変
アンプ35に入力され、他方はレベル検出回路33に入
力される。レベル検出回路33では、入力された信号か
ら、拡散信号のレベルと狭帯域妨害波の最大レベルを検
出し、増幅率制御回路34に入力する。増幅率制御回路
34は、拡散信号のレベルと狭帯域妨害波の最大レベル
から、各静磁波フィルタにおける狭帯域妨害波のレベル
制限の量と、それに必要な各増幅率可変アンプの増幅率
を計算し、これによって増幅率可変アンプ35、37お
よび39を制御する。このようにして、各静磁波フィル
タ36、38および40で制限される狭帯域妨害波のレ
ベルが決定される。
【0052】図6(b)に、静磁波フィルタ36に入力
される信号のスペクトルを示す。このように、狭帯域妨
害波j2と拡散信号i2のレベル差の約1/3が、静磁
波フィルタ36の飽和レベルr7より大きくなるよう
に、増幅率可変アンプ35の増幅率が制御されている。
【0053】静磁波フィルタ36に入力された信号は、
周波数軸上で飽和レベルr7よりレベルの大きい信号は
飽和レベルr7まで制限され、出力される。図6(c)
に、静磁波フィルタ36から出力された信号のスペクト
ルを示す。このように、狭帯域妨害波j3は、静磁波フ
ィルタ36によって飽和レベルr7を超える部分が制限
されている。
【0054】この時、同時に拡散信号i3に巻き込みk
3が発生する。しかし、狭帯域妨害波j3全体のレベル
制限前の電力は大きいが、静磁波フィルタ36により制
限される、飽和レベルr7を超える部分の電力が小さい
ため、巻き込みk3は小さなものとなっている。
【0055】静磁波フィルタ36から出力された信号は
増幅率可変アンプ37に入力され、増幅される。図6
(d)に、増幅率可変アンプ38から出力された信号の
スペクトルを示す。このように、狭帯域妨害波j4と拡
散信号i4のレベル差の約1/2が、静磁波フィルタ3
8の飽和レベルr8より大きくなるように、増幅率可変
アンプ37の増幅率が制御されている。
【0056】増幅率可変アンプ37から出力された信号
は静磁波フィルタ38に入力され、周波数軸上で飽和レ
ベルr8よりレベルの大きい信号は飽和レベルr8まで
制限される。図6(e)に、静磁波フィルタ38から出
力された信号のスペクトルを示す。このように、狭帯域
妨害波j5は、静磁波フィルタ38によって飽和レベル
r8を超える部分が制限されている。
【0057】この時、同時に拡散信号i5に巻き込みk
5が発生する。しかし、静磁波フィルタ38において狭
帯域妨害波j5のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ36においてレベル制限された電力より小さいた
め、この場合も巻き込みk5は小さなものとなってい
る。
【0058】静磁波フィルタ38から出力された信号は
増幅率可変アンプ39に入力され、増幅される。図6
(f)に、アンプ39から出力された信号のスペクトル
を示す。このように、拡散信号i6は、そのレベルが静
磁波フィルタ40の飽和レベルr9と一致するように増
幅される。
【0059】増幅率可変アンプ39から出力された信号
は静磁波フィルタ40に入力され、周波数軸上で飽和レ
ベルr9よりレベルの大きい信号は飽和レベルr9まで
制限される。図6(g)に、静磁波フィルタ40から出
力された信号のスペクトルを示す。このように、狭帯域
妨害波i7は、静磁波フィルタ40によって飽和レベル
r9を超える部分が制限され、狭帯域妨害波i7と拡散
信号j7のレベルが等しくなっている。
【0060】この時、同時に拡散信号i7に巻き込みk
7が発生する。しかし、静磁波フィルタ40において狭
帯域妨害波j7のレベル制限された電力が、静磁波フィ
ルタ38においてレベル制限された電力よりさらに小さ
いため、この場合も巻き込みk7は小さなものとなって
いる。
【0061】静磁波フィルタ40から出力され、ミキサ
7に入力された信号は、ミキサ7で局部発振器6から入
力されるローカル信号の周波数との差の周波数に変換さ
れ、復調器(図示せず)の方に出力される。
【0062】以上に示したスペクトル拡散通信装置30
の構成において、3つの静磁波フィルタ36、38およ
び40の飽和レベルr7、r8およびr9、3つの増幅
率可変アンプ35、37および39の増幅率は、最終的
に狭帯域妨害波のレベルを拡散信号のレベルに一致させ
るように設定されている。ただし、この実施例において
は図3に示した実施例における狭帯域妨害波除去回路2
1と異なり、入力信号における拡散信号のレベルと狭帯
域妨害波の最大レベルの差によらず、3つの静磁波フィ
ルタの全てを使って最適な条件で狭帯域妨害波の制限を
行うことができる。すなわち、狭帯域妨害波除去回路2
1においては、狭帯域妨害波の最大レベルが拡散信号の
レベルに対して非常に大きい場合には、初段の静磁波フ
ィルタ25における狭帯域妨害波のレベル制限の量が2
段目以降の静磁波フィルタ27および29より大きくな
り、逆に狭帯域妨害波のレベルが小さい場合には、初段
の静磁波フィルタ25ではほとんどレベル制限を行わな
いということがあり得る。これに対して、狭帯域妨害波
除去回路31においては、あらかじめ各静磁波フィルタ
におけるレベル制限の量を計算し、それぞれ割り当てる
ため、全ての静磁波フィルタにおいて最適な狭帯域妨害
波の制限を行うことができる。
【0063】このようにして、拡散信号に含まれる狭帯
域妨害波を、巻き込みを小さく抑えた状態でレベル制限
することができ、復調後の信号のS/N比を改善するこ
とができる。また、1つの静磁波フィルタで拡散信号の
全周波数帯域に渡って狭帯域妨害波を制限することがで
き、狭帯域妨害波除去回路の小形化を図ることができ
る。
【0064】なお、図5に示した実施例においては、静
磁波フィルタの段数を3段としたが、これは2段以上で
あれば同様の作用・効果を得ることができる。また、狭
帯域妨害波のレベルを拡散信号のレベルまで制限すると
したが、これは拡散信号のレベルより少し高くしたり低
くしたり自由に設定することができる。
【0065】本発明のスペクトル拡散通信装置のさらに
別の実施例を図7に示す。図7で、図1の実施例と同一
もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省
略する。図7のスペクトル拡散通信装置50において、
狭帯域妨害波除去回路51は増幅率可変アンプ52、分
配器53、レベル検出回路54、傾斜飽和静磁波フィル
タ55で構成される。
【0066】狭帯域妨害波除去回路51において、入力
は増幅率可変アンプ52を介して分配器53に接続さ
れ、分配器53の出力は、一方は傾斜飽和静磁波フィル
タ55を介して出力に接続され、他方はレベル検出回路
54を介して増幅率可変アンプ52に接続される。
【0067】ここで、図8に、傾斜飽和静磁波フィルタ
55の構成を示し、説明する。図8において、傾斜飽和
静磁波フィルタ55は、GGG(ガドリウム・ガリウム
・ガーネット)基板55xの上に形成されたYIG(イ
ットリウム・アイアン・ガーネット)膜55a、YIG
膜55aの上に形成された入力トランスデューサー55
bおよび出力トランスデューサー55c、信号入力端子
55d、信号出力端子55e、グランド電極55f、ボ
ンディングワイヤー55gで構成されている。YIG膜
55aの幅は、入力トランスデューサー55bを形成し
た位置から出力トランスデューサー55cを形成した位
置に向かって狭くなっている。そして、ボンディングワ
イヤー55gは、入力トランスデューサー55bおよび
出力トランスデューサー55cと、信号入力端子55
d、信号出力端子55eおよびグランド電極55fを接
続している。さらにLはYIG膜55aにおける静磁波
の進行する方向および距離を示している。
【0068】このように構成された傾斜飽和静磁波フィ
ルタ55において、信号入力端子55dから入力された
信号は入力トランスデューサー55bで電気信号から静
磁波に変換されてYIG膜55aを出力トランスデュー
サー55cの方へ進行する。そして出力トランスデュー
サー55cで再度電気信号に変換されて信号出力端子5
5eから出力される。
【0069】図9に、図8の傾斜飽和静磁波フィルタ5
5の飽和レベルの特性を示す。図9において、横軸は静
磁波の進行する方向(距離)Lを示し、縦軸は飽和レベ
ルを示している。図9に示すように、傾斜飽和静磁波フ
ィルタ55の飽和レベルr10は、入力トランスデュー
サー55bを形成した部分の飽和レベルr11から出力
トランスデューサー55cを形成した部分の飽和レベル
r12まで、静磁波の進行とともに低下するという傾向
を持つ。これによって、飽和レベルr12よりレベルの
大きい信号は、YIG膜55a上で静磁波の進行ともに
高いレベルから順に、最終的に飽和レベルr12まで制
限される。
【0070】ここで、図10に、傾斜飽和静磁波フィル
タの構成の別の実施例を示す。図10では、GGG基板
55yと、その上に形成されたYIG膜55gを側面か
ら見た図のみを示し、その他は省略している。図10に
示すように、YIG膜55gは、静磁波の進行方向に向
かって、徐々にその厚みが薄くなっている。この場合
の、GGG基板55yとYIG膜55gの幅は一定であ
る。このようにYIG膜を形成することによって、図8
に示した傾斜飽和静磁波フィルタ55と同様の傾斜飽和
静磁波フィルタを構成することができる。
【0071】次に、図7および図11を用いて、スペク
トル拡散通信装置50の動作を説明する。図11は、ス
ペクトル拡散通信装置50の各ブロックの間における拡
散信号と拡散信号に含まれる狭帯域妨害波のスペクトル
を示している。
【0072】図7において、アンテナ2で受信した狭帯
域妨害波を含む拡散信号は、帯域通過フィルタ3で不必
要な周波数成分を除かれ、アンプ4で一定量増幅され
て、狭帯域妨害波除去回路51に入力される。図11
(a)に、狭帯域妨害波除去回路51に入力される信号
のスペクトルを示す。このように、広い周波数範囲に広
がった拡散信号m1と同じ帯域に、拡散信号m1よりレ
ベルの高い狭帯域妨害波n1が含まれている。なお、r
11とr12は傾斜飽和静磁波フィルタ55の最大およ
び最小の飽和レベルを示している。
【0073】狭帯域妨害波除去回路51に入力された信
号は、増幅率可変アンプ52で増幅され分配器53で2
つに分配され、一方は傾斜飽和静磁波フィルタ55に入
力され、他方はレベル検出回路54に入力される。レベ
ル検出回路54では、入力された信号から、拡散信号の
レベルを検出し、傾斜飽和静磁波フィルタ55に入力さ
れる拡散信号m2のレベルが、傾斜飽和静磁波フィルタ
55の最小の飽和レベルr12と一致するように増幅率
可変アンプ52を制御する。図11(b)に、傾斜飽和
静磁波フィルタ55に入力される信号のスペクトルを示
す。このように、拡散信号m2のレベルと傾斜飽和静磁
波フィルタ55の最小の飽和レベルr12が一致するよ
うに、増幅率可変アンプ52の増幅率が制御されてい
る。そして、拡散信号m2に含まれる狭帯域妨害波n2
も拡散信号と同じ増幅率で増幅され、そのレベルが傾斜
飽和静磁波フィルタ55の最大の飽和レベルr11より
大きくなっている。
【0074】傾斜飽和静磁波フィルタ55に入力された
信号は、静磁波のYIG膜上の進行ともに狭帯域妨害波
のレベルが高いレベルから順に少しずつ制限され、最終
的に拡散信号のレベルまで制限される。図11(c)
に、傾斜飽和静磁波フィルタ55から出力された信号の
スペクトルを示す。このように、拡散信号m3のレベル
と狭帯域妨害波n3のレベルが一致している。
【0075】ここで、拡散信号m3には巻き込みo3が
発生している。しかし、傾斜飽和静磁波フィルタ55に
おいては、狭帯域妨害波のレベル制限が少しずつ行われ
るため、大きな巻き込みは発生しない。
【0076】傾斜飽和静磁波フィルタ55から出力され
た信号はミキサ7に入力される。ミキサ7に入力された
信号は、ミキサ7で局部発振器6からのローカル信号の
周波数との差の周波数に変換され、復調器(図示せず)
の方に出力される。
【0077】このようにして、拡散信号に含まれる狭帯
域妨害波を、巻き込みを小さく抑えた状態でレベル制限
することができ、復調後の信号のS/N比を改善するこ
とができる。また、1つの静磁波フィルタで拡散信号の
全周波数帯域に渡って狭帯域妨害波を制限することがで
き、狭帯域妨害波除去回路の小形化を図ることができ
る。
【0078】なお、図7に示した実施例においては、狭
帯域妨害波のレベルを拡散信号のレベルまで制限すると
したが、これは拡散信号のレベルより少し高くしたり低
くしたり自由に設定することができる。
【0079】
【発明の効果】本発明のスペクトル拡散通信装置によれ
ば、拡散信号に含まれる、周波数軸上で一定以上のレベ
ルを持つ狭帯域妨害波を拡散信号のレベルまで制限する
ことができ、拡散信号を逆拡散したときの信号のS/N
比を改善することができる。また、狭帯域妨害波の制限
を段階的に、あるいは傾斜的に行うことにより、巻き込
みを小さくすることもできる。さらに、周波数軸上でレ
ベルを制限する性質により広帯域で働かせることがで
き、拡散信号の周波数帯域内に複数の周波数の異なる狭
帯域妨害波が存在する場合にも、一度に全ての狭帯域妨
害波のレベルを制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトル拡散通信装置の一実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における、スペクトル拡散通信装
置の各ブロックの間における信号のスペクトルを示す図
で、(a)は狭帯域妨害波除去回路5に入力される信号
を、(b)は静磁波フィルタ11に入力される信号を、
(c)は静磁波フィルタ12に入力される信号を、
(d)は静磁波フィルタ13に入力される信号を、
(e)は静磁波フィルタ13から出力された信号を示し
ている。
【図3】本発明のスペクトル拡散通信装置の別の実施例
の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例における、スペクトル拡散通信装
置の各ブロックの間における信号のスペクトルを示す図
で、(a)は狭帯域妨害波除去回路21に入力される信
号を、(b)は静磁波フィルタ25に入力される信号
を、(c)は静磁波フィルタ25から出力された信号
を、(d)はアンプ26から出力された信号を、(e)
は静磁波フィルタ27から出力された信号を、(f)は
アンプ28から出力された信号を、(g)は静磁波フィ
ルタ29から出力された信号を示している。
【図5】本発明のスペクトル拡散通信装置のさらに別の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の実施例における、スペクトル拡散通信装
置の各ブロックの間における信号のスペクトルを示す図
で、(a)は狭帯域妨害波除去回路31に入力される信
号を、(b)は静磁波フィルタ36に入力される信号
を、(c)は静磁波フィルタ36から出力された信号
を、(d)は増幅率可変アンプ37から出力された信号
を、(e)は静磁波フィルタ38から出力された信号
を、(f)は増幅率可変アンプ39から出力された信号
を、(g)は静磁波フィルタ40から出力された信号を
示している。
【図7】本発明のスペクトル拡散通信装置のさらに別の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の実施例における、傾斜飽和静磁波フィル
タの構成を示す上面図である。
【図9】図8の傾斜飽和静磁波フィルタの、静磁波の進
行位置と飽和レベルとの関係を示すグラフである。
【図10】傾斜飽和静磁波フィルタの、別の構成を示す
側面図である。
【図11】図7の実施例における、スペクトル拡散通信
装置の各ブロックの間における信号のスペクトルを示す
図で、(a)は狭帯域妨害波除去回路51に入力される
信号を、(b)は傾斜飽和静磁波フィルタ55に入力さ
れる信号を、(c)は傾斜飽和静磁波フィルタ55から
出力された信号を示している。
【図12】従来のスペクトル拡散通信装置の狭帯域妨害
波除去回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…スペクトル拡散通信装置 2…アンテナ 3…帯域通過フィルタ 4…アンプ 5…狭帯域妨害波除去回路 6…局部発振器 7…ミキサ 8…増幅率可変アンプ 9…分配器 10…レベル検出回路 11、12、13…静磁波フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−107373(JP,A) 特開 平9−214397(JP,A) 特開 平9−219667(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707 H01P 1/215 H01P 1/23

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散された拡散信号を受信す
    る信号受信手段と、前記信号受信手段で受信した前記拡
    散信号に含まれる、周波数軸上で一定レベル以上の狭帯
    域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去回路を有するスペ
    クトル拡散通信装置において、 前記狭帯域妨害波除去回路は、前記狭帯域妨害波を複数
    回に分けて、順次周波数軸上でレベル制限することを特
    徴とするスペクトル拡散通信装置。
  2. 【請求項2】 前記狭帯域妨害波除去回路は、複数の、
    周波数軸上で一定以上のレベルの信号を制限する静磁波
    フィルタを有することを特徴とする、請求項1に記載の
    スペクトル拡散通信装置。
  3. 【請求項3】 前記狭帯域妨害波除去回路は、順に飽和
    レベルが低くなるように直列に接続された前記複数の静
    磁波フィルタと、 前記複数の静磁波フィルタに入力される前記拡散信号の
    レベルを増幅する増幅率可変アンプを有することを特徴
    とする、請求項1および2に記載のスペクトル拡散通信
    装置。
  4. 【請求項4】 前記狭帯域妨害波除去回路は、直列に接
    続された前記複数の静磁波フィルタと、 前記複数の静磁波フィルタの間にそれぞれ設けられたア
    ンプと、 前記複数の静磁波フィルタに入力される前記拡散信号の
    レベルを増幅する増幅率可変アンプを有することを特徴
    とする、請求項1および2に記載のスペクトル拡散通信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記狭帯域妨害波除去回路は、直列に接
    続された前記複数の静磁波フィルタと、 前記複数の静磁波フィルタの前にそれぞれ設けられた複
    数の増幅率可変アンプと、 前記拡散信号のレベルと前期拡散信号に含まれる前記狭
    帯域妨害波の最大レベルを検出するレベル検出回路と、 前記レベル検出回路に接続され、前記複数の増幅率可変
    アンプの増幅率をそれぞれ制御する増幅率制御回路を有
    することを特徴とする、請求項1および2に記載のスペ
    クトル拡散通信装置。
  6. 【請求項6】 スペクトル拡散された拡散信号を受信す
    る信号受信手段と、前記信号受信手段で受信した前記拡
    散信号に含まれる、周波数軸上で一定レベル以上の狭帯
    域妨害波を除去する狭帯域妨害波除去回路を有するスペ
    クトル拡散通信装置において、 前記狭帯域妨害波除去回路は、飽和レベルが信号の進行
    と共に低くなる傾斜飽和静磁波フィルタと、前記傾斜飽
    和静磁波フィルタに入力される前記拡散信号のレベルを
    増幅する増幅率可変アンプを有することを特徴とするス
    ペクトル拡散通信装置。
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