JP2975747B2 - 免疫的検出方法 - Google Patents

免疫的検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンテナ内や空気中等
に微量存在する有機物質等の被測定物質をフィルターで
捕集した後、フィルターに付着した被測定物質を溶出し
て検出・測定を行うための免疫的検出方法に関するもの
であり、環境汚染物質や危険物等の検出・分析、有害物
質の除去又は健康管理等の分野で有用なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大気中や貨物・荷物類に極微量に
存在する爆薬類、農薬類、公害物質などを分析・測定す
るための大気中試料の溶液中への捕集技術の開発が要請
されている。特に、最近増加傾向にある特殊薬物類の不
法国内持込みを防止・抑制すること、爆薬類の不法機内
持込みの抑制、更に環境問題としての農薬類測定、公害
物質測定などで大気中の微量成分の捕集技術や抽出技術
が重要視されている。
【0003】一般に、爆薬や薬物等は他の貨物類や手荷
物類に隠されて運ばれることが多く、これらの貨物や荷
物を個別に全数検査することは不可能に近い。また、麻
薬等の薬物は麻薬検査犬が使用されているが、これも全
数検査は困難である。
【0004】そこで、多くの貨物類や荷物類が収められ
ている大型コンテナ等の運搬容器の内部を調査すること
により、爆薬や薬物等の存在を分析できれば、不法持ち
込み等の検査を効率的に行うことができる。
【0005】コンテナ内や空気中にに存在する粉末状試
料を含んだ微量粉塵を捕集する方法として、吸引用柔軟
性パイプをコンテナの入口からコンテナ上部の隙間及び
内壁面凹部の空間に通して挿入し、コンテナ床面や貨物
等の内容物の表面に付着している粉塵を捕集する方法が
ある。その際、吸引用柔軟性パイプと吸引装置との中間
部にフィルターを設置して、フィルター捕集面に空気中
に存在する微量物質を捕集する。このようなフィルター
として、濾紙、合成繊維織布、不織布等のように、金
属、高分子、紙、繊維などの材質に多数の微細孔やメッ
シュを施したフィルターが使用される。
【0006】従来、極微量の被測定物質の免疫的検出方
法として、被測定物質をフィルターで捕集した後、フィ
ルターを溶媒で洗浄することにより被測定物質を溶出
し、この溶出液と抗体液を混合させて抗原抗体反応によ
る蛍光強度の変化を測定して、被測定物質の定性分析や
定量分析を行う方法が知られている。また、フィルター
から被測定物質を溶出する方法には、(1) 手作業により
溶媒の入った容器の中にフィルターを所定時間浸して被
測定物質を溶出する方法や、(2) 溶媒送出管及び溶媒回
収管が連結された密閉容器にフィルターを装着した後、
密閉容器の内部体積の数倍容量の溶媒を密閉容器に送出
して被測定物質を溶出する方法等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
免疫的検出方法では、フィルターを溶媒で洗浄して被測
定物質を溶出するには多量の溶媒が必要となるという課
題があった。
【0008】また、溶出液の蛍光強度を測定する際には
溶出液と抗体液を混合するため、必然的に溶出液中の被
測定物質成分の最終濃度が減少して、測定感度の低下を
もたらすという課題があった。
【0009】本発明は、前記課題を解決するため、フィ
ルターに捕集された被測定物質を効率良く溶出させて、
蛍光強度の測定感度を向上させた免疫的検出方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、被測定物質をフィルターに捕集して、被測定物質と
の結合により蛍光強度が変化する抗体を含有している吸
水性のゲルとフィルターを接触させて被測定物質を吸水
性ゲルに溶出させた後、吸水性ゲルの蛍光強度の変化を
測定することを特徴とする。
【0011】前記構成において、吸水性ゲルが、ポリア
クリルアミド、ゲラチン、寒天、コラーゲン又はポリエ
チレングリコールであることが好ましい。また、前記構
成において、被測定物質が、麻薬類、爆薬類、農薬類、
香料類又は公害物質類であることが好ましい。
【0012】また、前記構成において、フィルターの有
効孔径が100μm以下であることが好ましい。
【0013】
【作用】前記構成によれば、被測定物質をフィルターに
捕集して、被測定物質との結合により蛍光強度が変化す
る抗体を含有している吸水性のゲルとフィルターを接触
させて被測定物質を吸水性ゲルに溶出させた後、吸水性
ゲルの蛍光強度の変化を測定することにより、従来の方
法に比べて被測定物質を高濃度で溶出することができ
る。
【0014】また、吸水性ゲルが、ポリアクリルアミ
ド、ゲラチン、寒天、コラーゲン又はポリエチレングリ
コールで構成されることにより、被測定物質との結合に
より蛍光強度が変化する抗体を多量に含有させることが
可能であり、また被測定物質が効率良く吸水性ゲルに溶
出させることができる。
【0015】また、被測定物質が、麻薬類、爆薬類、農
薬類、香料類又は公害物質類である場合に、本発明方法
を使用することにより、被測定物質に直接接触する機会
が減るため、作業者体内への吸引や測定室等の環境汚染
を防止することができる。
【0016】また、フィルターの有効孔径が100μm
以下であることにより、粒径が微小な被測定物質も捕集
可能になり、例えばコンテナ等の搬送装置内に存在する
貨物からこぼれた微量な被測定物質も検出できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の免疫的検出方法の
実施するための装置の一例の概略斜視図である。まず、
被測定物質として100μgのトリニトロトルエン(以
下「TNT」と略記する)の粉末を準備して、吸引装置
である掃除機(商品名「pose」、松下電器産業株式
会社製)の吸引口の前段に、例えばステンレス製のフィ
ルター(25μmメッシュ、直径30mm)を装着した
後、掃除機を駆動して1400リットル/分の吸引速度
で、10分間吸引することにより、TNT粉末を吸引し
てフィルターに捕集した。
【0018】次に、フィルター1を取り出し、図1に示
す装置のフィルターホルダー2に装着した。まず、フィ
ルター1と吸水性ゲル4を接触させる前に、予め抗TN
Tモノクローナル抗体1×10-7M(モル/リットル)
を含む透明の吸水性ゲル(7.5%ゲラチン)4の蛍光
強度を測定したところ約35(任意単位)であった。な
お、蛍光測定機5は、ライトガイド7を介して励起光
(中心波長280nm)の紫外線で抗体を励起し、放射
される中心波長340nmの蛍光をライトガイド8を介
して受光素子で光強度を測定するものである。
【0019】次に、フィルターホルダー2を移動させ
て、吸水性ゲル4の上にフィルター1を載置して約20
秒間接触させることにより、フィルター1で捕集された
被測定物質を吸水性ゲルに溶出させた。そして、フィル
ターホルダー2を取り外した状態で、蛍光測定機5によ
り吸水性ゲル4の蛍光強度を測定したところ約12(任
意単位)であった。その結果、蛍光強度の減少という蛍
光変化がみられたため、フィルターに捕集された試料の
中にTNTが存在することを確認した。
【0020】以上の実施例では、被測定物質としてトリ
ニトロトルエンを用いて説明したが、その他爆薬類、農
薬類、香料類、公害物質、モルヒネ、ヘロイン、コカイ
ン、マリファナ、アンフェタミン、メタンフェタミンな
どでも同様の効果が得られた。
【0021】また、以上の実施例では、吸水性ゲルとし
とてゲラチンを用いた場合を説明したが、ポリアクリル
アミド、寒天、コラーゲン、ポリエチレングリコールな
どでも同様な効果が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明の免疫的検
出方法は、抗体を含有する吸水性のゲルとフィルターを
接触させて被測定物質を吸水性ゲルに溶出させて、吸水
性ゲルの蛍光強度の変化を測定することにより、被測定
物質を高濃度で溶出することができるため、蛍光強度測
定の感度向上を図ることができる。また、被測定物質の
溶出に用いる溶媒の量が非常に少なくてすむため、溶媒
や溶出液の管理、操作等が容易になり、特に、特殊な溶
出液を用いる場合には廃液処理の量を減らすことができ
る。
【0023】また、吸水性ゲルが、ポリアクリルアミ
ド、ゲラチン、寒天、コラーゲン又はポリエチレングリ
コールで構成されることにより、多量の抗体を含有する
ことが可能なため、蛍光強度測定の感度向上を図ること
ができる。また、被測定物質が効率良く吸水性ゲルに溶
出するため、溶出時間が短くなり測定時間の短縮化を図
ることができる。そのため、麻薬類、爆薬類、農薬類、
香料類又は公害物質類等の薬物の不法持込み等の検査を
効率良く行うことができ、検査数量や検査能率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免疫的検出方法の実施するための装置
の一例の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルター 2 フィルターホルダー 4 吸水性ゲル 5 蛍光測定機 6 測定暗室 7、8 ライトガイド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−272967(JP,A) 特開 平2−195256(JP,A) 特開 平3−46563(JP,A) 特開 平2−159554(JP,A) 特開 平4−131094(JP,A) 特開 平4−318461(JP,A) 特開 平6−324039(JP,A) 特開 昭64−69953(JP,A) 特開 平3−105252(JP,A) 特開 平1−145569(JP,A) 特開 昭59−108723(JP,A) 特開 昭56−27655(JP,A) 特開 昭52−41218(JP,A) 特開 昭55−136955(JP,A) 特開 平3−41359(JP,A) 特開 平3−273163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/542 G01N 33/543

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物質をフィルターに捕集して、次
    に前記被測定物質との結合により蛍光強度が変化する抗
    体を含有している吸水性のゲルと前記フィルターを接触
    させて前記被測定物質を前記吸水性ゲルに溶出させた
    後、前記吸水性ゲルの蛍光強度の変化を測定する免疫的
    検出方法。
  2. 【請求項2】 吸水性ゲルが、ポリアクリルアミド、ゲ
    ラチン、寒天、コラーゲン又はポリエチレングリコール
    である請求項1に記載の免疫的検出方法。
  3. 【請求項3】 被測定物質が、麻薬類、爆薬類、農薬
    類、香料類又は公害物質類である請求項1に記載の免疫
    的検出方法。
  4. 【請求項4】 フィルターの有効孔径が100μm以下
    である請求項1に記載の免疫的検出方法。
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