JP2975366B1 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2975366B1
JP2975366B1 JP35420898A JP35420898A JP2975366B1 JP 2975366 B1 JP2975366 B1 JP 2975366B1 JP 35420898 A JP35420898 A JP 35420898A JP 35420898 A JP35420898 A JP 35420898A JP 2975366 B1 JP2975366 B1 JP 2975366B1
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 製造効率を高めることができ、かつ、製造コ
ストを低減できる印字装置を実現する。 【解決手段】 ハンドル51を回すと、シャフト60に
軸止された送りロール18が進退し、送りロール18の
テーパ状の周面と樹脂パイプPとが接触する部分の円周
の長さが変化する。これにより、樹脂パイプPの移動に
よって回転する送りロール18の回転速度が変化するた
め、送りロール18と連動する印字ロールの印字タイミ
ングが変化する。したがって、製造する樹脂パイプPの
種類によって直径の異なる送りロールに交換しなくて
も、印字間隔を補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂パイプなどの
長尺の物体上に製造会社名、長さ、長さを示す目盛りな
どを印字する印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記印字装置として図6に示すも
のが知られている。図6(A)は、従来の印字装置の主
な構成を模式的に示す説明図であり、図6(B)は、樹
脂パイプPの印字部分を示す説明図である。最初に、従
来の印字装置の主な構成を説明する。印字装置100
は、樹脂パイプ製造装置300と、引取り機200との
間に設けられている。引取り機200は、図中矢印方向
へ回転するキャタピラ201,201間に、樹脂パイプ
製造装置300によって製造された樹脂パイプPを挟
み、矢印F7で示す方向へ引き取る。印字装置100に
は、樹脂パイプPの下面を支持するパイプ受けロール1
01,102が備えられており、パイプ受けロール10
1の上方には、樹脂パイプPの上面と接触する送りロー
ル103が設けられている。この送りロール103は、
樹脂パイプPの矢印F7への移動に伴って図中矢印で示
す方向へ回転する。
【0003】パイプ受けロール102の上方には、樹脂
パイプPの表面に印字を行う印字ロール104が設けら
れており、この印字ロール104は、チェーン106に
よって送りロール103と連結されている。つまり、印
字ロール104は、送りロール103に連動して回転す
る。印字ロール104の周面には、製造会社名、長さ、
長さを示す目盛などが刻印された刻印部105が複数取
付けられており、長さを印字する部分の数字は、印字ロ
ール104が1回転するごとに、1ずつ増加する機構に
なっている。また、各刻印部105は、図示しないヒー
タによって加熱される。送りロール103の上方には、
熱転写膜が表面に形成された箔107が巻回された供給
ボビン108が設けられており、この供給ボビン108
から繰り出された箔107は、印字ロール104の下面
を通って巻取りボビン109によって巻取られる。
【0004】次に、印字装置100の一連の動作を説明
する。樹脂パイプPが、引取り機200によって矢印F
7で示す方向へ引き取られると、送りロール103が回
転し、この送りロール103に連動して印字ロール10
4が回転する。そして、加熱された刻印部105が箔1
07を樹脂パイプPの表面に押し付け、箔107の表面
に形成された熱転写膜のうち、押し付けられた刻印部1
05の刻印に対応する部分がパイプPの表面に転写され
る。たとえば、図6(B)に示すように、樹脂パイプP
の先端から1mの位置を示す目盛りおよび1mの表示か
ら構成される印字部P1が転写される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
印字装置100は、樹脂パイプ製造装置300によって
製造されたばかりで高い温度の樹脂パイプPに印字を行
うことから、樹脂パイプPが印字後の温度低下によって
縮んでしまうため、印字部P1が実際の長さよりも短い
長さの位置に印字されてしまうという問題がある。たと
えば、印字ロール104の円周が1000mmであり、
実際には1000mmの間隔で1mの目盛りを印字すべ
きところを996mmの間隔で印字してしまうことがあ
る。また、印字ロール104が印字を行う際に、刻印部
105とパイプPとの間に接触抵抗が発生し、パイプP
の移動に印字ロール104が瞬間的に追従できなくな
り、刻印部105とパイプPとの間がスリップする。つ
まり、そのスリップによって、印字ロール104の回転
速度が瞬間的に遅くなるため、たとえば、実際には10
00mmの間隔で1mの目盛りを印字すべきところを常
時1000mm+数mmの間隔で印字してしまう。以上
のように、従来の印字装置100は、印字精度が低いと
いう問題がある。
【0006】そこで、本発明は、製造効率を高めること
ができ、かつ、製造コストを低減できる印字装置を実現
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、長尺の物体を
その長手方向へ所定の速度で搬送する搬送手段と、この
搬送手段によって搬送される前記長尺の物体に周面が接
触することにより回転され、かつ、前記周面が前記長尺
の物体と接触する部位を回転軸方向へ移動させた場合に
回転速度が異なるように形成されている第1の回転体
と、この第1の回転体の周面と前記長尺の物体とが接触
する部位を変更する変更手段と、前記第1の回転体に連
動しており、前記長尺の物体に印字を行う印字部を周囲
に有する第2の回転体と、が備えられたという技術的手
段を採用する。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の印字装置において、前記第1の回転体をその回転軸
方向に沿って切断した場合に前記周面は、前記回転軸に
対して傾きを有するという技術的手段を採用する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の印字装置において、前記第1の回転体の周面は、テ
ーパ形状であるという技術的手段を採用する。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の印字装置において、前記第1の回転
体の周面は、階段状に形成されているという技術的手段
を採用する。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の印字装置において、
前記変更手段には、前記第1の回転体をその回転軸方向
に沿って進退させる進退手段が備えられているという技
術的手段を採用する。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の印字装置において、前記進退手段によって前記第1
の回転体が移動した移動量を示す目盛りが備えられてい
るという技術的手段を採用する。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の印字装置において、
この印字装置の前段には、樹脂成型品製造装置が備えら
れており、前記長尺の物体は、前記樹脂成型品製造装置
によって製造されたものであるという技術的手段を採用
する。
【0014】
【作用】請求項1ないし請求項7に記載の発明では、上
記変更手段によって、第1の回転体の周面と上記長尺の
物体とが接触する部位を変更すると、第1の回転体の回
転速度が変わる。そして、第1の回転体の回転速度が変
化すると、第1の回転体に連動している第2の回転体の
回転速度も変化する。つまり、第2の回転体の回転速度
を変化させることができるため、第2の回転体の周囲の
印字部が長尺の物体に印字するタイミングを変えること
ができる。したがって、第1の回転体を着脱しなくて
も、第2の回転体の印字タイミングを変えることができ
るため、印字位置の誤差を補正して印字精度を高めるこ
とができる。これにより、製造効率を高めることができ
る。しかも、直径の異なる第1の回転体を他種類製造す
る必要がないため、装置の製造コストを低減できる。
【0015】特に、請求項2に記載の発明では、第1の
回転体をその回転軸方向に沿って切断した場合に上記周
面は、上記回転軸に対して傾きを有するため、第1の回
転体の周面と上記長尺の物体とが接触する部位を回転軸
方向に沿って変更すると、第1の回転体の円周の長さが
変化する。つまり、長尺の物体の搬送速度が一定の場合
には、上記接触部位を回転軸方向に沿って変更すること
により、第1の回転体の回転速度を変えることができ
る。
【0016】また、請求項3に記載の発明では、第1の
回転体の周面はテーパ形状であるため、その周面と長尺
の物体とが接触する部位の円周と、その接触部位の回転
軸方向への移動量とを比例させた関係に設定することが
できる。
【0017】また、請求項4に記載の発明では、第1の
回転体の周面は階段状に形成されているため、その周面
と長尺の物体とが接触する部位を、どの階段部分に設定
するかにより、第1の回転体の回転速度を変えることが
できる。
【0018】さらに、請求項5に記載の発明では、第1
の回転体をその回転軸方向に沿って進退させる進退手段
が備えられているため、その進退手段を用いることによ
り、第1の回転体の周面と長尺の物体とが接触する部位
を、回転軸方向に沿って移動させることができる。
【0019】特に、請求項6に記載の発明では、上記進
退手段によって第1の回転体が移動した移動量を示す目
盛りが備えられているため、その移動量を正確に把握す
ることができる。つまり、印字位置の誤差は、長尺の物
体の種類によって異なるため、発生する誤差と上記移動
量との関係を長尺の物体の種類ごとに予め求めておき、
製造すべき長尺の物体の種類が変わる際に、その長尺の
物体の種類に対応する移動量を選択する。そして、上記
進退手段を用い、選択した移動量になるまで第1の回転
体を上記目盛りに基づいて進退させることにより、第1
の回転体を容易かつ迅速に移動させることができる。
【0020】そして、請求項1ないし請求項6に記載の
技術的手段は、請求項7に記載のように、印字装置の前
段には、樹脂成型品製造装置が備えられており、上記長
尺の物体は、上記樹脂成型品製造装置によって製造され
たものである場合に好適に採用される。つまり、樹脂成
型品製造装置によって製造されたばかりの樹脂製の長尺
の物体は、製造後に温度が低下すると、金属製のものよ
りも縮小率が大きいため、その分、印字位置の誤差が発
生し易く、補正すべき機会が多くなってしまうが、その
ような場合であっても、上記各技術的手段を用いること
により、容易に補正を行うことができるからである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印字装置の一実施
形態について図2を参照しながら図1を中心に説明す
る。図1は、本実施形態の印字装置を正面から見た説明
図であり、図2は、図1に示す印字装置を右側面から見
た説明図である。なお、各図では、図6に示した樹脂パ
イプ製造装置300および引取り機200の図示を省略
する。本実施形態の印字装置10には、基台11が備え
られており、この基台11の下面には、床に接地する4
本の脚12が設けられている。また、基台11には、こ
の印字装置10を制御するための制御回路などが設けら
れた制御盤13が設けられており、この制御盤13に
は、印字装置10を操作するための各種スイッチ類14
が設けられている。さらに、基台11の上面には、支柱
80が鉛直方向に設けられており、その支柱80には、
支柱80と直交する方向にフレーム16が設けられてい
る。
【0022】フレーム16の右端には、送りロール18
が回転自在に軸止されている。送りロール18は、シャ
フト60に取付けられており、シャフト60の基端は、
ベアリングケース61に収容されている(図2)。図1
において送りロール18の左方向には、印字ロール19
がフレーム16に回転自在に軸止されている。印字ロー
ル19の周面には、刻印部19aが複数取付けられてい
る。また、印字ロール19には、各刻印部19aを加熱
するヒータ(図示省略)が内蔵されており、印字ロール
19の周面近傍には、刻印部19aの温度を検出する非
接触式の温度センサ50が設けられている。さらに、送
りロール18に設けられたスプロケット20と、印字ロ
ール19に設けられたスプロケット21にはチェーン2
2が掛けられている。つまり、送りロール18が矢印F
1で示す方向へ回転すると、それに連動して印字ロール
19が矢印F2で示す方向へ回転する。
【0023】また、フレーム16は、固定部材62によ
って支柱80に取付けられており(図2)、固定部材6
2には、支柱80の背面に取り付けられたラック87と
噛み合うピニオンが内蔵されている。そして、固定部材
62に設けられたハンドル72を回すと、固定部材62
が支柱80に沿って(矢印F13で示す方向)昇降す
る。つまり、ハンドル72を回すことにより、フレーム
16に取付けられた送りロール18および印字ロール1
9の高さを調節できる。また、印字ロール19は、送り
ロール18の回転軸を中心にして上下動可能に取付けら
れている。
【0024】フレーム16の下方には、フレーム16と
平行してフレーム23が支柱80に取付けられており、
そのフレーム23には、送りロール18の周面と対向し
てパイプ受けロール24が回転自在に軸止されている。
パイプ受けロール24は、シャフト84に軸止されてお
り、シャフト84の基端は、ベアリングケース86に収
容されている(図2)。シャフト84は、コイルスプリ
ング85に挿通されており、樹脂パイプPが図2におい
て横方向に振れた場合であっても、コイルスプリング8
5の復元力によってパイプ受けロール24が、元の位置
に復帰するようになっている。また、図1において、パ
イプ受けロール24の図面左方向には、印字ロール19
の周面と対向してパイプ受けロール25がフレーム23
に、パイプ受けロール24と同じ取付構造で回転自在に
軸止されている。
【0025】さらに、フレーム23は、固定部材73に
よって支柱80に取付けられており(図2)、固定部材
73は、固定部材62と同様にラック&ピニオン方式で
支柱80に取付けられている。そして、固定部材73に
設けられたハンドル74を回すと、固定部材73が支柱
80に沿って(矢印F13で示す方向)昇降する。つま
り、ハンドル74を回すことにより、フレーム23に取
付けられたパイプ受けロール24,25の高さを調節で
きる。
【0026】フレーム23の下部には、フレーム26が
取付けられており、そのフレーム26の両端には、シリ
ンダ27,27が鉛直方向に取付けられている。両シリ
ンダ27の内部には、コイルスプリング28がそれぞれ
収容されており、両コイルスプリング28の上端には、
プレート23の折曲部23aがそれぞれ当接している
(図2)。また、両シリンダ27の内壁には、雌ねじが
刻まれており、両シリンダ27の下端には、調整ネジ3
0がそれぞれ上記雌ねじにねじ込まれている。つまり、
コイルスプリング28の復元力が、フレーム23の下面
を押し上げ、これにより、フレーム23に軸止されてい
るパイプ受けロール24,25が上方へ付勢され、樹脂
パイプPが、送りロール18および印字ロール19の各
周面に押し付けられる。また、両調整ネジ30をそれぞ
れ回転させることにより、上記押し付け力を調整するこ
とができる。以上のように、樹脂パイプPは、送りロー
ル18および印字ロール19の各周面と、パイプ受けロ
ール24,25の各周面との間に挟まれた状態になって
おり、樹脂パイプPが図示しない引取り機によって矢印
F7で示す方向へ引き取られると、送りロール18、印
字ロール19およびパイプ受けロール24,25が回転
する。
【0027】フレーム16には、フレーム16と直交す
るように支柱15が取付けられており、支柱15の上方
には、フレーム31が取付けられている。そのフレーム
31の右端には、印字用の箔32が巻回された供給ボビ
ン33が矢印F5で示す方向に回転自在に軸止されてい
る。また、フレーム31の上方であって支柱15上に
は、供給ボビン33に巻回された箔32に接触すること
により、供給ボビン33から繰り出される箔32のテン
ションを調整するテンション調整棒34が支柱15に回
動自在に軸止されている。テンション調整棒34の先端
には、テンション調整棒34に回転モーメントを与える
ウエイト35が移動可能に取付けられている。また、テ
ンション調整棒34の回動軸には、テンション調整棒3
4が回動する際の抵抗を調整することにより、繰り出さ
れる箔32のテンションを調整するテンションボリュー
ム35が取り付けられている。
【0028】また、支柱15のほぼ中央および下端に
は、供給ボビン33から繰り出された箔32を印字ロー
ル19の下部へ案内するための小径のガイドロール3
7,38が、回転自在に軸止されている(図1)。さら
に、印字ロール19の図面左方向には、アーム39がフ
レーム16に取付けられており、そのアーム39の下端
には、印字ロール19による印字を終えた箔32を案内
するための小径のガイドロール40が回転自在に軸止さ
れている。フレーム16の左端には、支柱41が鉛直方
向に取付けられており、その支柱41には、印字を終え
た箔32を巻き取る巻取ボビン42が、軸部材43によ
って矢印F6で示す方向に回転自在に軸止されている。
図2に示すように、支柱41には、巻取ボビン42を回
転させるためのモータ17が取付けられており、モータ
17のシャフトには、プーリ76が取付けられている。
軸部材43には、プーリ75が同軸上に取り付けられて
おり、プーリ75およびプーリ76は、ベルト77によ
って連結されている。
【0029】軸部材43には、アーム45,46の基端
が回転自在に軸止されており、両アームの基端は共有に
なっている(図1)。アーム45の先端にはウエイト4
7が移動可能に取り付けられており、アーム46の先端
には、印字を終えた箔32を巻取ボビン42へ案内する
小径のガイドロール48が回転自在に軸止されている。
つまり、ウエイト47により、アーム46が矢印F8で
示す方向へ回動しようとするモーメントが発生し、ガイ
ドロール48に掛けられた箔32にテンションが掛けら
れる。支柱41の上部には、支柱81が取付けられてお
り、支柱81の上端には、巻き取られた箔32に接触
し、箔32の径の変化によって回動する径検出アーム8
2が回動可能に軸止されている。径検出アーム82の回
動軸には、径検出アーム82の回転量、つまり巻き取ら
れた箔32の径を検出するためのポテンショメータ83
が設けられている。
【0030】次に、本発明の特徴である、送りロール1
8の移動機構について図3および図4を参照して説明す
る。図3(A)は、送りロール18の移動機構を示す説
明図であり、図3(B)は、図3(A)のA−A矢視断
面図である。図4は、図3(A)をシャフト60の軸方
向に沿って切断した部分断面図である。図4に示すよう
に、筒形状のハウジング55の内部に形成された中空部
70には、シャフト60が挿入されており、シャフト6
0の内部には挿入孔78が形成されている。挿入孔78
には、ハンドル51に取り付けられた送りスクリュー6
3が挿入されている。送りスクリュー63の先端部の周
面には、雄ねじ79が形成されており、その雄ねじ79
は、挿入孔78の開口部内面に形成された雌ねじ81と
噛み合っている。また、ハンドル51を取付けるハンド
ル取付具89は、ネジ90によって送りスクリュー63
に固定されている。
【0031】送りスクリュー63の基端部は、ベアリン
グ64およびスラスト65によって支持されており、ベ
アリング64およびスラスト65は、ハウジング55に
固定されたベアリングケース52に収容されている。ベ
アリングケース52の図面左側には、ベアリング押さえ
71が取付けられており、ベアリング押さえ71の周面
には、カラー88が蝶ボルト66によって固定されてい
る。カラー88の周面には、指針54が取付けられてお
り、ベアリングケース52の周面には、指針54の先端
と対応する位置に、ハンドル51の回転量を示す微調整
目盛り53が刻まれている(図3(A))。図3(B)
に示すように、シャフト60の周面には、キャップボル
ト63によって指針58が取付けられており、その指針
58は、ハウジング55の周面にシャフト60の軸方向
に沿って形成された窓56から突出している。また、図
3(A)に示すように、ハウジング55の周面には、指
針58の先端と対応する位置に移動目盛り57が窓56
に沿って設けられている。図4に示すように、シャフト
60とハウジング55との間には、シャフト60の回転
を阻止する回り止めキー69が設けられており、図3
(A)、図3(B)に示すように、ハウジング55の周
面には、シャフト60の移動を阻止するロック用ノブ5
9が挿通されている。
【0032】ここで、送りロール18の構造について、
それを説明する図5(A)を参照して説明する。送りロ
ール18の周面18aは、図面左側になるほど直径が小
さくなるテーパ形状に形成されており、その傾斜角度θ
は、80゜である。つまり、樹脂パイプPの移動速度が
一定であるとすると、樹脂パイプPと接触する位置が直
径の小さい部分D1に移動するに従って送りロールの回
転速度は速くなり、逆に、接触位置が直径の大きい部分
D3に移動するに従って送りロールの回転速度は遅くな
る。本実施形態では、送りロール18の直径は、傾斜面
18aの中央D2で直径φ2は、約318.3mmであ
り(円周は約1019.5mm)、最大直径φ3は、約
324.5mmであり、最小直径φ1は、約312.1
mmであり(円周は約980.5mm)、厚さは、35
mmである。また、送りロール18は、アルミニウムで
形成されており、周面は、ウレタンで形成されている。
さらに、印字ロール19は、鉄で形成されており、直径
は、約318.3mmである。
【0033】次に、印字間隔の補正方法について説明す
る。ロック用ノブ59を緩め、、ハンドル51を図4の
左側面から見て時計方向(矢印F9で示す方向)へ回す
と、送りスクリュー63が同方向へ回転し、シャフト6
0が矢印F12で示す方向へ移動する。つまり、送りロ
ール18がF12で示す方向へ移動し、樹脂パイプPと
接触する部分の送りロール18の直径は大きくなるた
め、送りロール18の回転速度が遅くなり、その遅くな
った分、印字ロール19の回転速度も遅くなる。したが
って、印字タイミングが遅くなるため、印字間隔が実際
の間隔よりも狭く印字される場合に、印字間隔を広げる
補正を行うことができる。
【0034】また、逆に、ハンドル51を反時計方向
(矢印F10で示す方向)へ回転すると、送りロール1
8が矢印F11で示す方向へ移動し、樹脂パイプPと接
触する部分の送りロール18の直径は小さくなるため、
送りロール18の回転速度が速くなり、その速くなった
分、印字ロール19の回転速度も速くなる。つまり、印
字タイミングが速くなるため、印字間隔が実際の間隔よ
りも広く印字される場合に、印字間隔を狭くする補正を
行うことができる。したがって、どの種類の樹脂パイプ
Pでは、どのくらいの誤差が発生するかを予め求めてお
き、その誤差と、送りロール18の移動量との関係を対
応付けておけば、製造される樹脂パイプPの種類が変わ
った場合であっても、その樹脂パイプPに対応付けられ
ている移動量分、ハンドル51を回して送りロール18
を移動させるだけで正確な補正を行うことができる。な
お、送りロール18を移動させると、送りロール18の
周面18aと、樹脂パイプPとの間に隙間が形成される
が、ハンドル72(図2)を操作して送りロール18を
昇降させることにより、周面18aを樹脂パイプPに接
触させることができる。また、印字ロール19の高さを
調節することにより、昇降した送りロール18の高さに
合わせることができる。
【0035】なお、本実施形態では、ハンドル51を1
回転させることにより、送りロール18は、3mm移動
し、送りロール印字間隔は3.3mm変化する。つま
り、ハンドル51を1回転させることにより、印字間隔
を33mm補正できる。したがって、実際には、100
0mmの間隔で1mの目盛りを印字すべきところを99
5mmで印字される場合には、ハンドル51を図4の左
側面から見て時計方向(矢印F9で示す方向)へ1回転
させることにより、印字間隔を5mm広く補正すること
ができるため、995mmを1000mmに補正でき
る。また、逆に、実際には、1000mmの間隔で1m
の目盛りを印字すべきところを1005mmで印字され
る場合には、ハンドル51を図4の左側面から見て反時
計方向(矢印F10で示す方向)へ1回転させることに
より、印字間隔を5mm狭く補正することができるた
め、1005mmを1000mmに補正できる。なお、
本実施形態では、送りロール18の最大の移動幅は、5
0mmであり、最大の補正幅は、約39mmである。
【0036】以上のように、本実施形態の印字装置10
を使用すれば、ハンドル51を回すだけの簡単な作業に
より、印字間隔を容易に補正することができる。したが
って、従来のように、製造される樹脂パイプPの種類が
変わるごとに、直径の異なる送りロールを交換する必要
がないため、製造効率を高めることができる。しかも、
直径の異なる他種類の送りロールを製造する必要がない
ため、装置の製造コストを低減できる。
【0037】ところで、上記実施形態では、送りロール
18の周面をテーパ形状に形成した場合を説明したが、
送りロール18の他の実施形態を説明する図5(B)に
示すように、周面に階段形状の傾斜面18bを有する送
りロール18を用いることもできる。この送りロール1
8を使用する場合は、樹脂パイプPを接触させる階段の
位置によって送りロール18の回転速度を変えることが
できるため、樹脂パイプPの種類と階段の位置とを予め
対応付けておくことにより、樹脂パイプPの種類が変わ
った場合であっても印字間隔を容易に補正することがで
きる。また、階段形状に代えて断面凹形状、または、断
面円弧形状の凹部を周面に形成することもできる。その
場合、各凹部を樹脂パイプPの形状や直径に対応する形
状に形成することもできる。さらに、テーパ形状に代え
て曲面に形成してもよい。そしてさらに、回転軸方向の
断面がV字形状、つまり外観がそろばんの玉形状に形成
してもよい。また、上記実施形態では、長尺の物体とし
て樹脂パイプを例に挙げて説明したが、金属製パイプな
どにも本発明の印字装置を適用できることは勿論であ
る。
【0038】なお、樹脂パイプPが、本発明の長尺の物
体に対応し、引取り機200が、搬送手段に対応し、送
りロール18が、第1の回転体に対応する。また、図4
に示す移動機構が、本発明の変更手段に対応し、印字ロ
ール19が、第2の回転体に対応する。さらに、ハンド
ル51、送りスクリュー63およびシャフト60が、請
求項5の進退手段に対応し、樹脂パイプ製造装置300
が、請求項7の樹脂成型品製造装置に対応する。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、製造効率
を高めることができ、かつ、製造コストを低減できる印
字装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の印字装置を正面から見た説明
図である。
【図2】図1に示す印字装置を右側面から見た説明図で
ある。
【図3】図3(A)は、送りロール18の移動機構を示
す説明図であり、図3(B)は、図3(A)のA−A矢
視断面図である。
【図4】図3(A)をシャフト60の軸方向に沿って切
断した部分断面図である。
【図5】図5(A)は、送りロール18の構造を示す説
明図であり、図5(B)は、送りロール18の他の実施
形態を示す説明図である。
【図6】図6(A)は、従来の印字装置の主な構成を模
式的に示す説明図であり、図6(B)は、樹脂パイプP
の印字部分を示す説明図である。
【符号の説明】
10 印字装置 18 送りロール(第1の回転体) 19 印字ロール(第2の回転体) 19a 刻印部 20,21 スプロケット 22 チェーン 24,25 パイプ受けロール 32 箔 51 ハンドル 53 微調整目盛り 57 移動目盛り 60 シャフト 63 送りスクリュー P 樹脂パイプ 200 引取り機(搬送手段) 300 樹脂パイプ製造装置(樹脂成型品製造装
置)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の物体をその長手方向へ所定の速度
    で搬送する搬送手段と、 この搬送手段によって搬送される前記長尺の物体に周面
    が接触することにより回転され、かつ、前記周面が前記
    長尺の物体と接触する部位を回転軸方向へ移動させた場
    合に回転速度が異なるように形成されている第1の回転
    体と、 この第1の回転体の周面と前記長尺の物体とが接触する
    部位を変更する変更手段と、 前記第1の回転体に連動しており、前記長尺の物体に印
    字を行う印字部を周囲に有する第2の回転体と、 が備えられたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の回転体をその回転軸方向に沿
    って切断した場合に前記周面は、前記回転軸に対して傾
    きを有することを特徴とする請求項1に記載の印字装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の回転体の周面は、テーパ形状
    であることを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の回転体の周面は、階段状に形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段には、 前記第1の回転体をその回転軸方向に沿って進退させる
    進退手段が備えられていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか1つに記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 前記進退手段によって前記第1の回転体
    が移動した移動量を示す目盛りが備えられていることを
    特徴とする請求項5に記載の印字装置。
  7. 【請求項7】 この印字装置の前段には、樹脂成型品製
    造装置が備えられており、前記長尺の物体は、前記樹脂
    成型品製造装置によって製造されたものであることを特
    徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載
    の印字装置。
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