JP2973608B2 - カップ式自動販売機の冷却装置 - Google Patents

カップ式自動販売機の冷却装置

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JP2973608B2
JP2973608B2 JP3178535A JP17853591A JP2973608B2 JP 2973608 B2 JP2973608 B2 JP 2973608B2 JP 3178535 A JP3178535 A JP 3178535A JP 17853591 A JP17853591 A JP 17853591A JP 2973608 B2 JP2973608 B2 JP 2973608B2
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機体内で調理製造し
カップなどの容器に入れてコーラ,ジュースなどの冷た
い飲料を販売するカップ式自動販売機の、飲料,この飲
料の原料である、コーラ,シロップなどの濃縮液,この
濃縮液に加える、飲料水,炭酸水などの希釈水などを冷
却する冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機体内で調理製造したコーラ,ジュース
などの冷たい飲料をカップなどの容器に入れて販売する
従来のカップ式自動販売機では、販売する飲料を前以て
撹拌混合し調理し機内に収納された、コーラ,ジュース
などをそのまま冷却して飲料にする、いわゆるプレミッ
クス方式で飲料が製造される場合がある。また、飲料の
原料である、シロップなどの濃縮液と、機内に収納設置
された高圧ガスボンベに充填される炭酸ガスを高圧下で
水に溶解して製造した炭酸水,飲料水などの希釈水とを
それぞれ別々に冷却して撹拌装置内若しくは直接容器内
に注ぎ、この撹拌装置内若しくは容器内で互に撹拌混合
し調理して飲料にする、いわゆるポストミックス方式で
飲料が製造される場合がある。いずれの飲料製造方式で
製造された飲料でも、飲料若しくは、飲料の原料である
濃縮液,希釈水などは機体内に設置された冷却装置で冷
却されて販売の都度容器に所定量供給される。このよう
な冷却装置は、水を貯える水槽を備えており、この水槽
内の水を冷凍機で冷却して冷水にし、この冷水中に浸し
た冷却管内を飲料,濃縮液,希釈水などを通して冷却す
る。一方、カップ式自動販売機は、収益面から、限られ
た設置空間内に設置できる、集客力の高いカップ式自動
販売機が自動販売機業界から求められており、顧客が嗜
好に合った飲料をその量を含めて選択できるよう、選択
できる飲料の種類数およびその量の種類をより多くし、
かつ機体の外形寸法をより小さくする必要がある。その
ため、機体内の限られた空間内には、各種飲料の製造に
必要な原料容器,炭酸水製造装置,製氷機,飲料を入れ
る容器を供給するカップ供給装置などが高密度に詰め込
まれている。それで、これらの機器,装置類の小形化お
よび機体内空間の有効活用が是非とも必要になるが、冷
却装置も例にもれず、内容積が小さい小形の水槽内の、
冷凍機でできるだけ低温に冷却して冷熱容量を増やした
少量の水でこの水自体の温度上昇を少なくして飲料,濃
縮液,希釈水などを所定の温度に急速に冷却する小形の
冷却装置が望まれる。しかし、凍る程の低温に水槽内の
水が冷却されると、この水で冷却される飲料,濃縮液,
希釈水なども冷却管内で凍ってこの冷却管内に詰まるこ
とがあるので、従来の冷却装置は、水槽内の水の温度を
この水が凍らない限度の低温に冷却するとともに、水槽
内の水の量を多くしてこの水の冷熱容量の増大を図って
いる。これに伴い、水槽は大形化して冷却装置の小形化
を阻んでいるが、この種の従来のカップ式自動販売機の
冷却装置を図2および図3に示す。図2はこの発明の対
象となるカップ式自動販売機の、冷却装置を含む内部構
成を示す、框体の前面開口を覆う扉を開いた状態の正面
図、図3は従来のカップ式自動販売機の冷却装置の構成
を示す部分断面要部正面図である。
【0003】図2および図3において、1が前面が開口
する框体であり、この框体1の前面開口はこの框体1に
回動自在に支持された扉2で覆われており、この扉2と
框体1とでカップ式自動販売機の外周面を形成する機体
3が構成されている。扉2の下部には、前後両面に開口
し飲料である商品が取り出される取出口4が形成されて
いる。框体1内には、上側左寄りに、内部に収納された
カップなどの容器5を下端から販売の都度一個ずつ落下
排出し、その下の、取出口4と対応する框体1内の位置
に配設された、容器5を載せる受け台6上に供給するカ
ップ供給装置7が設けられている。このカップ供給装置
7と受け台6との間には、漏斗状のカップシュータ8が
配設されており、このカップシュータ8でカップ供給装
置7から排出された容器5は受け台6上に案内される。
また、框体1内左下には、圧縮機9,コンデンサ10,
キャピラリーチューブ12,エバポレータ13,ドライ
ヤ14,アキュームレータ15およびコンデンサ10に
送風する送風機16などで構成される冷凍機17と、こ
の冷凍機17で内部の水が冷却される水槽18とで構成
される冷却装置19が設置されている。この冷却装置1
9の水槽18内右側には、コイル状のエバポレータ13
が水中に浸けられており、このエバポレータ13で冷却
される、水槽18内の水中には、この水の温度を検出し
て冷凍機17を起動停止し水槽18内の水の温度をこの
水が氷結しない限度の低温に保つ、水槽18の右上側に
配設された温度センサ20の先端が、また電動機21で
回転駆動されて水槽18内の水全体が均一な温度になる
よう撹拌する、エバポレータ13の内側に配設された撹
拌羽根22がそれぞれ浸けられている。さらに、水槽1
8内左側の水中には、受け台6上の容器5内に先端を向
け受け台6上部に支持されたノズル23に一端が接続さ
れた冷却管24のコイル状の中間部が浸けられている。
この冷却管24の他端は、水槽18内に配設した図示し
ない炭酸水製造装置,框体1内右下に配設された、シロ
ップなど各種濃縮液をそれぞれ収容する複数の耐圧容器
25などに、図示しない開閉弁および絞り弁を介し、ま
た耐圧容器25内の濃縮液の残量が規定以上有るか否か
を検知する、図示しない検知器,図示しない流量調整機
能付きの開閉弁および、耐圧容器25それぞれの上端に
一端がそれぞれ接続された一対の圧送管26の一方を介
してそれぞれ接続されている。この圧送管26の他方の
他端は減圧弁27を介して水槽18の後方の、炭酸ガス
を充填した高圧ガスボンベ28に接続されている。また
図示しない炭酸水製造装置は、図示しない逆止弁および
減圧弁27を介して高圧ガスボンベ28に接続されると
ともに、図示しない逆止弁およびポンプ29を介し、框
体1内右端中央の濾過器30を通り機外から供給される
飲料水を貯える貯水槽31の底部に接続されている。
【0004】このように構成されたカップ式自動販売機
の販売時の動作は、販売指令信号により、カップ供給装
置7から容器5がカップシュータ8に案内されて受け台
6上に供給される。同時に、図示しない開閉弁が開き、
炭酸ガスボンベ28に一端が接続された一方の圧送管2
6で導かれる、減圧弁27で減圧された炭酸ガスの圧力
により、シロップなどの飲料の原料である濃縮液が他方
の圧送管26を通って押し出され、この圧送管26の他
端に接続された冷却管24を水槽18内の冷水で冷やさ
れながら通り、ノズル23から受け台6上の容器5内に
所定量注がれる。一方、図示しない炭酸水製造装置で
は、高圧ガスボンベ28から減圧弁27で減圧供給され
る高圧の炭酸ガスを、貯水槽31からポンプ29で供給
される飲料水中に溶け込ませて炭酸水である希釈水が販
売待機中に製造されている。この希釈水が、図示しない
開閉弁が販売指令信号により開くと、炭酸ガスの圧力で
押し出され、図示しない絞り弁でその流量が調整されか
つ水槽18内の冷水で冷やされながら冷却管24を通
り、ノズル23から受け台6上の容器5内に所定量注が
れる。この容器5内に所定量注がれる冷やされた、炭酸
水である希釈水と、シロップなどの飲料の原料である濃
縮液とが、容器5内に流入する際のこの濃縮液と希釈液
との相対的な流速で互に撹拌混合して飲料となる。この
容器5内の飲料は取出口4を通してお客さんにより取り
出される。
【0005】なお、框体1内には、右上に氷を製造する
製氷機32が配設されており、この製氷機32で貯水槽
31から供給される飲料水が氷となる。この氷が、販売
する飲料が氷入りの飲料であれば、製氷機32から受け
台6上の容器5内に氷を案内する氷シュータ33を通し
て容器5内の飲料に供給添加され、氷入り飲料として販
売される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のカップ式自動販売機の冷却装置は、エバポレータ
10で冷却される水槽15内の水の温度が、冷却管24
内を流れて冷却される飲料,濃縮液,希釈水などが冷却
管24内で凍ってこの冷却管24内に詰まることがない
限度の、0℃近くの低温に温度センサ20で制御されて
保たれる。そのため、凍らない限度の低温に冷やされた
水槽15内の水の量を、この水がこの水自体の温度上昇
が少なくかつ飲料,濃縮液,希釈水などを所定の温度に
急速に冷却するように、多くして水槽15内の水の冷熱
容量の増大を図っている。それで、水槽15は大形化
し、これに伴い、冷却装置も大形化して機体3内の限ら
れた空間の大きな部分を冷却装置19が占有しており、
機体内の空間を有効活用して販売できる飲料の種類数の
増加および機能の拡大を図る上で大きな障害になってい
るという問題がある。
【0007】したがって、この発明は、機体内の限られ
た空間を有効活用して飲料の種類数の増加および機能の
拡大を図ることができる小形の、カップ式自動販売機の
冷却装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明によれば、機体内で調理製造した冷
たい飲料をカップなどの容器に入れて販売するカップ式
自動販売機の冷却装置において、2つの槽を有する水槽
を備え、一方の槽に貯えた不凍液を0℃以下の温度に保
つとともに、この不凍液中に浸けられた管路の一端が形
成する吐出口を他方の槽に向けて配設し、前記管路内で
過冷却され前記吐出口から吐出されて形成されるシャー
ベット状の氷を貯えた他方の槽に、シロップなどの濃縮
液,希釈水などの前記飲料が流通する冷却管を浸けたも
のとする。
【0009】また、上記に加え、他方の槽内の液状の水
をシャーベット状の氷から分離する分離器を設け、この
分離器で分離された前記液状の水の領域である水領域内
に前記管路の他端が形成する吸込口を配設し、水領域内
から前記液状の水を吸込んでシャーベット状の氷が存在
する領域である氷領域内へポンプを介して前記吐出口か
ら吐出するものとする。
【0010】また、上記に加え、前記他方の槽内の水位
を検出して前記一方の槽を冷却する冷凍機を起動停止す
る水位検出装置を備えるものとする。
【0011】また、上記に加え、前記一方の槽内の不凍
液の温度を検出して前記一方の槽を冷却する冷凍機を起
動停止する温度検出手段を備えるものとする。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】この発明によれば、上記構成により、管路内を
通る水は、一方の槽で温度が0℃以下(例えば−5℃程
度)の一定の温度に冷却される不凍液で過冷却されなが
ら管路の一端が形成する吐出口から吐出される。この吐
出口から吐出される水は、その内圧が低下して氷結し、
シャーベット状の氷が存在する氷領域を他方の槽に形成
するが、この氷領域内のシャーベット状の氷の融解熱で
ある潜熱によりその温度は、全体が凍ったりせずにほぼ
摂氏零度に保たれるので、他方の槽内の水中に浸けた冷
却管内を流れて冷却される飲料水,濃縮液,希釈水など
が槽内の水で冷やされても冷却管内で凍って詰ることは
ない。また、槽内の氷の潜熱で水槽内の冷熱容量を増大
させることができるので、槽内の水全体の冷熱容量を減
らさずに内容積を小さくして水槽を小形化できる。
【0015】また、槽内の水の水位を検出して冷凍機を
起動停止する水位検出装置を備えるものとしたので、氷
の量が多くなって槽内の水位が上限に達したときは冷凍
機を停止して槽内の氷の生成を止め、かつ氷の量が少な
くなって槽内の水位が下限に達したときは冷凍機を起動
して槽内に氷を生成することにより、槽内の氷の量を一
定の範囲内に保つことができ、かつ槽内の水の温度をほ
ぼ0℃に維持できる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【実施例】以下この発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例のカッ
プ式自動販売機の冷却装置の構成を示す部分断面要部正
面図、図2はこの発明の対象となるカップ式自動販売機
の、冷却装置を含む内部構成を示す、框体の前面開口を
覆う扉を開いた状態の正面図である。図3と共通あるい
は同一部分は同一の符号で示す。
【0021】図1および図2において、1が前面が開口
する框体であり、この框体1の前面開口をこの框体1に
回動自在に支持した扉2で覆っており、この扉2と框体
1とでカップ式自動販売機の外周面を形成する機体3を
構成している。扉2の下部には、前後両面に開口し飲料
である商品が取り出される取出口4を形成している。框
体1内には、上側左寄りに、内部に収納されたカップな
どの容器5を下端から販売の都度一個ずつ落下排出し、
その下の、取出口4と対応する框体1内の位置に配設し
た、容器5を載せる受け台6上に供給するカップ供給装
置7を設けている。このカップ供給装置7と受け台6と
の間には、漏斗状のカップシュータ8を配設しており、
このカップシュータ8でカップ供給装置7から排出され
た容器5は受け台6上に案内される。また、框体1内左
下には、圧縮機9,コンデンサ10,キャピラリーチュ
ーブ12,エバポレータ13,ドライヤ14,アキュー
ムレータ15およびコンデンサ10に送風する送風機1
6などで構成した冷凍機17と、この冷凍機17で右側
の槽34内の不凍液を介して左側の槽35内の水を冷却
する、左右一対の槽34,35を持つ水槽36とで構成
した冷却装置37を設置している。この冷却装置37の
水槽36の左側の槽34の内部を、底に細かい網目状に
孔38を多数形成した仕切壁39で仕切っており、この
仕切壁39の、内側が氷領域40を、また外側が水領域
41をそれぞれ形成している。槽35内の右側の不凍液
中に、コイル状のエバポレータ13を浸けており、この
エバポレータ13で冷却される槽35内の不凍液中に
は、この水の温度を検出して冷凍機17を起動停止し不
凍液の温度を−5℃程度の0℃以下の一定の温度に保
つ、槽35の右上側に配設した温度センサ20の先端を
浸けている。また、槽35内の不凍液中には、電動機2
1で回転駆動されて槽35内の不凍液全体が均一な温度
になるよう撹拌する、エバポレータ13の内側に配設し
た撹拌羽根22を浸けている。一方、槽34の氷領域4
0内の水中および槽35内左側の不凍液中に、冷却管4
2および管路43のコイル状に形成した中間部をそれぞ
れ浸けている。この管路43の一端を氷領域40内に先
端を向けて槽34右上に配設するとともに、槽34内の
右下の水領域41内に、中間にポンプ44を接続した管
路43の他端を配設している。この他端が吸込口45を
形成しており、この吸込口45からポンプ44で吸込ま
れる、水領域41内の水は、管路43内を通って、温度
が−5℃程度の一定の温度に冷凍機17で冷却される不
凍液で過冷却されながら管路43の、氷領域40内に先
端を向けた一端が形成する吐出口46から吐出される。
この吐出口46から吐出される水は、その内圧が低下し
て氷結し、シャーベット状の氷を氷領域40内に形成す
るが、この氷領域40内の氷は、仕切壁39が槽34内
の液状の水を濾して水領域41内へ孔38を通し移動さ
せて分離する分離器47を形成しているので、氷領域4
0内に停滞して水領域内には移動しない。この水領域4
1左上の水中に先端を浸けて、この水領域41内の水の
水位の上下限を検出して冷凍機17を起動停止する水位
検出装置48を槽34の左上側に設けている。一方、一
端を受け台6上の容器5内に先端を向け受け台6上部に
支持したノズル23に接続した冷却管42の他端を、水
槽36の槽34内に配設した図示しない炭酸水製造装
置,框体1内右下に配設した、シロップなど各種濃縮液
をそれぞれ収容する複数の耐圧容器25などに、図示し
ない開閉弁および絞り弁を介し、また耐圧容器25内の
濃縮液の残量が規定以上有るか否かを検知する、図示し
ない検知器,図示しない流量調整機能付きの開閉弁,耐
圧容器25それぞれの上端に一端をそれぞれ接続した一
対の圧送管26の一方を介してそれぞれ接続している。
この圧送管26の他方の他端を減圧弁27を介して水槽
36の後方の、炭酸ガスを充填した高圧ガスボンベ28
に接続している。また図示しない炭酸水製造装置を、図
示しない逆止弁および減圧弁27を介して高圧ガスボン
ベ28に接続するとともに、図示しない逆止弁およびポ
ンプ29を介し框体1内右端中央の濾過器30を通り機
外から供給される飲料水を貯える、この濾過器30の左
側に隣接する貯水槽31の底部に接続している。なお、
その他の構成は前記した従来例と同一である。
【0022】前述の構成において、この発明のカップ式
自動販売機の冷却装置を備えた、カップ式自動販売機の
販売時の動作は、販売指令信号により、カップ供給装置
7から容器5がカップシュータ8に案内されて受け台6
上に供給される。同時に、図示しない開閉弁が開き、炭
酸ガスボンベ28に一端を接続した一方の圧送管26で
導かれる、減圧弁27で減圧された炭酸ガスの圧力によ
り、シロップなどの飲料の原料である濃縮液が他方の圧
送管26を通って押し出され、圧送管26の他端に接続
した冷却管42を槽34の氷領域40内のシャーベット
状の氷で急速に冷やされながら通り、ノズル23から受
け台6上の容器5内に所定量注がれる。一方、図示しな
い炭酸水製造装置では、高圧ガスボンベ28から減圧弁
27で減圧供給される高圧の炭酸ガスを、貯水槽31か
らポンプ29で供給される飲料水中に溶け込ませて炭酸
水である希釈水を販売待機中に製造している。この希釈
水が、図示しない開閉弁が販売指令信号により開くと、
炭酸ガスの圧力で押し出され、図示しない絞り弁でその
流量が調整されかつ槽34の氷領域40内のシャーベッ
ト状の氷で急速に冷やされながら冷却管42を通り、ノ
ズル23から受け台6上の容器5内に所定量注がれる。
この容器5内に所定量注がれる冷やされた炭酸水である
希釈水と、シロップなどの飲料の原料である濃縮液と
が、容器5内に流入する際のこの濃縮液と希釈液との相
対的な流速で互に撹拌混合して飲料となり、取出口4を
通してお客さんにより取り出される。一方、吸込口45
からポンプ44で吸込まれ管路43内を通って、エバポ
レータ10で冷却されて温度が−5℃程度の一定の温度
に保たれる、水槽36の槽35内の不凍液により過冷却
される水領域41内の水は、吐出口46から吐出されそ
の内圧が低下して氷結し、シャーベット状の氷を氷領域
40内に生成する。この氷領域40内の、従来より低温
でありかつシャーベット状の氷の融解熱である潜熱で冷
熱容量が増大した、槽34内の水により、冷却管42内
を流れて冷却される飲料,濃縮液,希釈水などは、氷領
域40内のシャーベット状の氷が槽34内の水の一部で
あって槽34内の水全体が凍ることはなく、かつ氷領域
40内のシャーベット状の氷も槽34内で0℃度以下に
冷却されないので、冷却管42内を通る際、凍ってこの
冷却管42内に詰まることはない。そのため、槽34内
の水の量を従来より大幅に削減しても槽34内の水の冷
熱容量を従来と同程度に維持できるので、槽34内の水
全体の冷熱容量を低下させずに槽34の内容積を小さく
して水槽36全体を小形化できる。また、氷領域40内
に冷却管42を浸けているので、従来より低温かつ冷熱
容量のより大きい、氷領域40内のシャーベット状の氷
で冷却管42内を流れて冷やされる飲料水,濃縮液,希
釈水などは、氷の融解熱である潜熱で所定の温度に急速
に冷やされるので、冷却管42を従来より小形化でき
る。さらに、氷領域40内の氷が解けて減り、水位検出
装置48が水領域41内の水の水位が下限に達したこと
を検出した際には、冷凍機17およびポンプ44を起動
して、水領域41内の水を、吸込口45からポンプ44
で管路43内に吸込み槽35内の不凍液で過冷却し、吐
出口46から吐出させてシャーベット状の氷を氷領域4
0内に供給することにより、飲料水,濃縮液,希釈水な
どで奪われる氷領域40内の冷熱を補給できる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、上記構成により、管
路内を通る水は、一方の槽で温度が0℃以下の温度に冷
却される不凍液で過冷却されながら管路の一端が形成す
る吐出口から吐出され、この吐出口から吐出される水
は、その内圧が低下して氷結し、シャーベット状の氷を
他方の槽に形成するが、この氷領域内のシャーベット状
の氷の融解熱である潜熱によりその温度は、全体が凍っ
たりせずにほぼ摂氏零度に保たれるので、他方の槽内の
水中に浸けた冷却管内を流れて冷却される飲料水,濃縮
液,希釈水などが槽内の水で冷やされても冷却管内で凍
って詰ることはない。また、槽内の氷の潜熱で水槽内の
冷熱容量を増大させることができるので、槽内の水全体
の冷熱容量を減らさずに内容積を小さくして水槽を小形
化できる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例のカップ式自動販売機
の冷却装置の構成を示す部分断面要部正面図
【図2】この発明の対象となるカップ式自動販売機の、
冷却装置を含む内部構成を示す、框体の前面開口を覆う
扉を開いた状態の正面図
【図3】従来のカップ式自動販売機の冷却装置の構成を
示す部分断面要部正面図
【符号の説明】
1 框体 2 扉 3 機体 4 取出口 5 容器 6 受け台 7 カップ供給装置 8 カップシュータ 9 圧縮機 10 コンデンサ 12 キャピラリーチューブ 13 エバポレータ 14 ドライヤ 15 アキュームレータ 16 送風機 17 冷凍機 18 水槽 19 冷却装置 20 温度センサ 21 電動機 22 撹拌羽根 23 ノズル 24 冷却管 25 耐圧容器 26 圧送管 27 減圧弁 28 高圧ガスボンベ 29 ポンプ 30 濾過器 31 貯水槽 32 製氷機 33 氷シュータ 34 槽 35 槽 36 水槽 37 冷却装置 38 孔 39 仕切壁 40 氷領域 41 水領域 42 冷却管 43 管路 44 ポンプ 45 吸込口 46 吐出口 47 分離器 48 水位検出装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体内で調理製造した冷たい飲料をカップ
    などの容器に入れて販売するカップ式自動販売機の冷却
    装置において、2つの槽を有する水槽を備え、一方の槽
    に貯えた不凍液を0℃以下の温度に保つとともに、この
    不凍液中に浸けられた管路の一端が形成する吐出口を他
    方の槽に向けて配設し、前記管路内で過冷却され前記吐
    出口から吐出されて形成されるシャーベット状の氷を貯
    えた他方の槽に、シロップなどの濃縮液,希釈水などの
    前記飲料が流通する冷却管を浸けたことを特徴とするカ
    ップ式自動販売機の冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカップ式自動販売機の冷却
    装置において、他方の槽内の液状の水をシャーベット状
    の氷から分離する分離器を設け、この分離器で分離され
    た前記液状の水の領域である水領域内に前記管路の他端
    が形成する吸込口を配設し、水領域内から前記液状の水
    を吸込んでシャーベット状の氷が存在する領域である氷
    領域内へポンプを介して前記吐出口から吐出することを
    特徴とするカップ式自動販売機の冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のカップ式自動
    販売機の冷却装置において、前記他方の槽内の水位を検
    出して前記一方の槽を冷却する冷凍機を起動停止する水
    位検出装置を備えたカップ式自動販売機の冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のカップ式自動販売機の冷却装置において、前記一方の
    槽内の不凍液の温度を検出して前記一方の槽を冷却する
    冷凍機を起動停止する温度検出手段を備えたカップ式自
    動販売機の冷却装置。
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