JP2973096B2 - 琉球藍を原料とする天然染料及びその製造法 - Google Patents

琉球藍を原料とする天然染料及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は琉球藍を原料とする
改善された天然染料の製法及び得られる天然染料に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】植物藍
から得られる染料による藍染めとしては、琉球藍の泥染
めと徳島の阿波藍のスクモによる藍染めが主なものとし
て挙げられるが、植物藍によるスクモの製造及び発酵建
ては手間や日数がかかると共に、製法は地域や気象条件
等により異なるため成り行き任せの勘によることが多
く、画一的な製法は確立されていない。琉球藍による泥
染めの染料は、キツネノマゴ科で多年草の植物である琉
球藍の生葉の藍色素分を水浴中で時間をかけて発酵させ
た後、水酸化カルシウム溶液を添加して水酸化カルシウ
ムと結合させ、一昼夜放置後上澄み液を取り除き、その
中の沈殿物(泥藍)として得られるものである。該泥藍
を用いて藍染めを行うもので、前記阿波の藍染めのごと
くスクモを造って発酵建てを行うものではない。該方法
では泥藍を用いるため、独特な泥臭さがあり、取り扱い
や持ち運びに不便であると共に保管上も問題がある。該
染料は伝統産業である大島紬の染料として主に用いられ
ているが、染色竪ろう度試験による汗試験(変退色、汚
染)、耐光試験、摩擦試験結果は2〜3級であってあま
り良好なものではない。
【0003】他方、阿波藍による染料の製法はスクモを
製造して行う製法であり、原料となる阿波藍は1年草で
毎年種を蒔いて栽培する。しかも、土壌、肥料、気象条
件等に影響され、連作や化学肥料は適さず、栽培に要す
る手間や経費がかかり、コスト高となる。阿波藍のスク
モの製造は乾燥した藍葉を寝床に寝かせ込んだ後、水打
ち切り返しを20〜22回行わないと仕上がらず、最低
100日を要するため、スクモの製造には多くの時間と
手間がかかる。また、スクモの製造と発酵建ては同一業
者が行っておらず、発酵建ては紺屋(染め屋)という専
門業者が行っているが、発酵建てを行うための仕込み壷
内のアルカリ(pH10〜12)を維持し、発酵の進行
を促すための古来より行われていた木灰の灰汁を使用す
るやり方は技術的困難さが伴うことから、現在では苛性
ソーダやソーダ灰が主として使用されており、染色堅ろ
う度試験による汗試験、耐光試験、摩擦試験は2〜3級
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記琉球藍
からの泥藍を用いる、独特な泥臭さと、取り扱いや持ち
運びに不便で、保管上も問題となっていた従来技術を改
善すべく鋭意研究の結果、琉球藍を原料とする優れた特
性の天然染料を製造する本発明を開発した。すなわち、
染色堅ろう度試験において従来にない優れた染色等級
(4〜5級)を得る染料の開発に成功した。本発明は、
下記の琉球藍を原料とする天然染料の製造法及び染料で
ある。 (1)琉球藍の藍葉を天日乾燥し、次いで得られた琉球
藍の乾燥藍葉を、小石の混入した砂利の上に籾殻と砂を
順次敷いて、その上に稲藁を混入した粘土で中高になる
ようにして固めて形成した寝床面上に積み重ねて寝かせ
込み、同藍葉の発酵温度が最大55〜65℃に達してか
ら、下降し始めるタイミングに合わせて、水打ち切り返
しを行ってスクモを造り、得られた該スクモに木炭の灰
汁、石灰等のアルカリ分と、清酒、澱粉等の栄養源を添
加混合して発酵させることを特徴とする琉球藍を原料と
する天然染料の製造法。 (琉球藍の藍葉を天日乾燥し、次いで得られた琉球
藍の乾燥藍葉を、小石の混入した砂利の上に籾殻と砂を
順次敷いて、その上に稲藁を混入した粘土で中高になる
ようにして固めて形成した寝床面上に積み重ねて寝かせ
込み、同藍葉の発酵温度が最大55〜65℃に達してか
ら、下降し始めるタイミングに合わせて、水打ち切り返
しを行ってスクモを造り、得られた該スクモに、シャリ
ンバイ(車輪梅)の木灰汁を添加混合し、それを臼でつ
いて粘土状にした後、それをかめ壷に入れ、その中へ2
2〜27℃の地下水と混合させた希釈灰汁、石灰等のア
ルカリ分と清酒等の栄養源とを添加して撹拌し、この仕
込汁の温度を26〜30℃になるようにし、その後さら
に希釈灰汁及び石灰を添加して撹拌し、最後に28〜3
2℃の澱粉水溶液を添加して少なくとも1〜2昼夜放置
し、撹拌して発酵を促進させることを特徴とする琉球藍
を原料とする染料の製造法。
【0005】(琉球藍の乾燥藍葉を、小石の混入し
た砂利の上に籾殻と砂を順次敷いて、その上に稲藁を混
入した粘土で中高になるようにして固めて形成された寝
床上面に積み重ねて寝かせ込み、同藍葉の発酵温度が最
大55〜65℃に達してから、下降し始めるタイミング
に合わせて、水打ち切り返しを行ってスクモを造り、得
られた該スクモに木炭の灰汁、石灰等のアルカリ分と、
清酒、澱粉等の栄養源を混合して発酵させて得られる琉
球藍を原料とする天然染料。
【0006】本発明者は、琉球藍がキツネノマゴ科の半
潅木で沖縄、南西諸島や鹿児島県南部の奄美群島、小笠
原の一部に自生している多年草植物で、インジゴ色素成
分が多いこと(琉球藍12%、阿波藍2.8%)に着目
し、また、琉球藍は阿波藍のように毎年種を蒔いて栽培
する必要がなく、土壌や肥料等にもさほど気を配ること
なく、手間が省け、原料費は阿波藍に較べて安価にでき
るメリットがある点も重要視した。そして、琉球藍を原
料とするスクモの製法を確立すべく失敗を重ねつつも、
化学的分析を行うなど、鋭意試験研究の結果、優れた特
性の本発明の天然染料の開発に成功した。従来の琉球藍
によるスクモの製法においては、刈り取り選別した藍の
生葉を天日乾燥して豊富なインジゴ色素分を十分に定着
させた後、寝床に寝かせ込んで水打ち切り返しを行う
が、本発明では寝床に寝かせ込んで発酵温度が最高55
〜65℃になって、下がり始める時のタイミングに合わ
せて地下水による水打ち切り返しを行い、水打ち時の水
の散布量により発酵効率を高め、スクモの仕上がり期間
を60〜70日(水打ち切り返し8〜10回)で仕上げ
ることを可能とした。該方法によりスクモの仕上がり期
間が短縮されることの理由は、上記した水打ち切り返し
のタイミングと水打ち量(散布量)が適当であるためと
推測される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例によ
って説明する。本発明における天然灰汁発酵建てによる
琉球藍を原料とする天然染料の製造においては、シャリ
ンバイの木灰と石灰(消石灰)のアルカリを使用し、糖
質を栄養源に自然発酵を利用し色素を還元して行うが、
その間pH10〜12のアルカリ性を長時間持続するこ
とができ、色の美しさや植物藍のもつ独特な輝きを得る
ことができる。他方、アルカリ剤として苛性ソーダやソ
ーダ灰を使うと、手間は省けるがpH10〜12のアル
カリ性を維持するのに持続性がなく、植物藍のもつ色の
美しさや輝きは出せない。仕込み汁は発酵の進行に伴
い、アルカリ性が低下(pH値が低くなる)するが、シ
ャリンバイの灰汁を用いると、アルカリ性が長時間維持
できる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例の琉球藍を原料とする染料の
製造工程は図1に示すとおりで、(1)〜(20)工程
からなる。以下に各工程を説明する。 (1)「刈り取り」工程:50〜60cm程度に生育し
た原料の琉球藍を、根元より20〜30cm程度残して
刈り取る。 (2)「選別」工程:刈り取った琉球藍を葉と茎に選別
し、葉を使用する。 (3)「乾燥」工程:前記(2)工程で得られた葉を天
日で3〜4日間、藍葉が黒くなるまで乾燥を行う。 (4)「寝かせ込み」工程:前記乾燥葉を寝床上面に積
み重ね、水を均等にかけて約1mの高さに積み上げる。 寝床Bは図2(a)にその構造断面図を示すごときもの
であり、その製作は以下〜工程によって行う。 .砂利、小石の混合物を最下部に厚さ30cm程度
(1)に敷く。 .層の上に、籾殻を厚さ30cm程度(2)に敷
く。 .層の上に、砂(川砂)を厚さ30cm程度(3)
に敷く。 .最後に、層の上に、粘土(稲藁を混合したもの)
を厚さ5cm程度(4)に貼付し、かつ中高(中央部が
盛り上がる)になるように貼付し、その表面を叩いて固
めた後、乾燥する。そして、寝床B((4))上面へ琉
球藍の葉Aを積み重ねる。なお、図2(b)は従来の阿
波藍の寝床の構造断面図であり、寝床B’の製作は、最
下部から、砕石→砂→籾殻→砂の順に敷き、その一番上
に粘土を重ね、十分平らにして水を打ち庭シメ(にわし
め)で叩き床にし、ソリガネですり込み仕上げる。床は
中高になるように造り、十分に乾燥させてから使用す
る。表面の粘土を掘り起こし、毎年床造りをする。その
床の上に、藍(阿波藍)の乾燥葉A’を積み重ねられ
る。なお、床の中央部を高くしてあるのは、発生熱の分
布状態(発酵による発熱が中央部に集中して高くなる)
を考慮してスクモを均等に発酵させるためである。
【0009】(5)「水打ち切り返し」工程:前記
(4)工程の積み重ね乾燥葉に対する初めの水打ち切り
返し(堆積した乾燥葉の上、下層を入れ替えてほぐし、
地下水を散布して均一に水がかかるようにすること)は
寝かせ込みから1週間目位に行い、以後5〜7日毎にス
クモの温度と発酵状態を見ながら繰り返す。なお、生成
したスクモには、ワラムシロかカマスを掛けて発酵を促
す。水打ち切り返しの目安は、スクモの温度が下がり始
めるときに行う。当工程での寝床温度と水打ち切り返し
のタイミングとの関係説明グラフを図3に示した。 (6)「上水」工程:(5)工程の終了後、生成したス
クモを寝床上面から取り外し、次いでワラムシロを寝床
の上に敷き、その上に前記取り外したスクモを50〜6
0cm高に積み上げて、最後の水打ち切り返しを行う。 (7)「スクモの完成」工程:スクモの完成まで10〜
12回水打ち切り返しを行う。スクモが完成した後、風
通しの良い室に貯蔵する。 (8)「灰汁」工程:シャリンバイの木の灰を100k
gを500リツトルの熱湯(90℃以上)中に加えて撹
拌し、12時間放置して、沈降分離し、沈降灰分と上澄
の上水(灰汁)とに分ける。なお、シャリンバイ(車輪
梅)は、沖縄、奄美群島に自生するタンニン成分の多い
木である。
【0010】(9)「藍玉」工程:(7)工程で取得さ
れたスクモ30kgに(8)工程で得られた上水(灰
汁)10リツトルを加えて混合し、それを臼でついて粘
土状の藍玉にする。 (10)「希釈灰汁」工程:容量540リットルのかめ
壷に前記藍玉を入れ、この中に、灰汁に25℃の水(地
下水を25℃に温める)を混入してpH11位にした希
釈灰汁200リツトルを添加する。 (11)「石灰(消石灰)」工程:次いで石灰(消石
灰)を6合添加混合する。(この仕込み時(最初)に使
う石灰等のアルカリを元石という。) (12)「清酒」工程:清酒1.8リツトル(1升)を
添加混合する。 (13)「撹拌」工程:引き続いて、3時間おきに50
時間程撹拌する。その結果、かめ壷の中はpH10程度
になり、甘酸っぱいまろやかな香りになる。そして、藍
の紫菌が出て、藍の色が出てくる(紺(インク)色)。
なお、発酵時に泡が出る。 (14)「石灰(消石灰)」工程:石灰(消石灰)を5
合添加混合する。(この発酵の進行具合に応じて添加す
る石灰等のアルカリを中石という。)かめ壷内の仕込汁
の温度を28℃に温度コントロールしながら36時間維
持する。 (15)「希釈灰汁」工程:さらに、希釈灰汁(灰汁に
25℃の水を添加混入してpH11程度に調整したも
の)300リットルを添加する。 (16)「石灰(消石灰)」工程:さらに、石灰(消石
灰)を3合添加混合する。(この最後に使う石灰等のア
ルカリを止石という。) (17)「撹拌」工程:以上添加後、約3時間撹拌す
る。 (18)「澱粉」工程:さらに、澱粉水溶液(澱粉1升
に水30リットルを加えて加熱し、煮沸後、30℃に冷
却したもの)を添加混合する。 (19)「撹拌」工程:(18)工程の澱粉添加後、2
4時間経過してから1日1回の割合で3日間撹拌する。 (20)「染料の完成」工程:(19)工程の撹拌が終
了により、本発明の天然染料が出来上がる。 以上(1)〜(20)工程により製造された天然染料
は、染色堅ろう度試験において従来にない非常に優れた
染色等級(4〜5級)のものであった。
【0011】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば以下のよ
うな優れた作用効果が奏される。 (1)琉球藍は多年草の植物で自生しているため、毎年
種を蒔く必要がなく、土壌や肥料等にもさほど気を配ら
なくてもよいことから、栽培に要する経費は他の一年草
の阿波藍等に較べて少なくて済む。 (2)琉球藍の乾燥藍葉を寝床に寝かせ込んで発酵させ
る時の温度と水打ち切り返しをタイミングを本発明方法
のとおりに行うことにより、他の阿波藍等での水打ち切
り返しの回数よりも少なくすることができ、スクモの仕
上がり期間が大幅に短縮される。すなわち、例えば、従
来の阿波藍の方法では:水打ち切り返し20〜22回、
最低100日であったのに対して、本発明の琉球藍の方
法では:水打ち切り返し10〜12回、60〜75日で
ある。 (3)シャリンバイの灰汁はアルカリが強く(pH1
3)、該灰汁を用いると本発明の発酵建てにおけるアル
カリ性の維持に持続性を示し、その結果雑菌の繁殖を阻
止し、正常な発酵が促進される効果がある。 (4)本発明で得られるスクモを、シャリンバイの灰汁
を使用して発酵建てを行うことにより、染色堅ろう度試
験において4〜5級の優れた結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の琉球藍を原料とする染料の製
造工程を示すフローシート図である。
【図2】本発明実施例で用いる琉球藍の乾燥葉を積み重
ねて処理する寝床の構造断面図、及び従来の藍の寝床の
構造断面図である。
【図3】本発明実施例における「水打ち切り返し」工程
での寝床温度と水打ち切り返しのタイミングとの関係説
明グラフである。
【符号の説明】
A:琉球藍の乾燥葉, A’:藍(阿波
藍)の乾燥葉、B:本発明実施例の寝床,
B’:従来例の寝床、(1):砂利、小石の混合物層、
(2):籾殻の層、(3):砂(川砂)の層、
(4):粘土(稲藁を混合したもの)層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】琉球藍の藍葉を天日乾燥し、次いで得られ
    た琉球藍の乾燥藍葉を、小石の混入した砂利の上に籾殻
    と砂を順次敷いて、その上に稲藁を混入した粘土で中高
    になるようにして固めて形成した寝床面上に積み重ねて
    寝かせ込み、同藍葉の発酵温度が最大55〜65℃に達
    してから、下降し始めるタイミングに合わせて、水打ち
    切り返しを行ってスクモを造り、得られた該スクモに木
    炭の灰汁、石灰等のアルカリ分と、清酒、澱粉等の栄養
    源を添加混合して発酵させることを特徴とする琉球藍を
    原料とする天然染料の製造法。
  2. 【請求項2】琉球藍の藍葉を天日乾燥し、次いで得られ
    た琉球藍の乾燥藍葉を、小石の混入した砂利の上に籾殻
    と砂を順次敷いて、その上に稲藁を混入した粘土で中高
    になるようにして固めて形成した寝床面上に積み重ねて
    寝かせ込み、同藍葉の発酵温度が最大55〜65℃に達
    してから、下降し始めるタイミングに合わせて、水打ち
    切り返しを行ってスクモを造り、得られた該スクモに、
    シャリンバイ(車輪梅)の木灰汁を添加混合し、それを
    臼でついて粘土状にした後、それをかめ壷に入れ、その
    中へ22〜27℃の地下水と混合させた希釈灰汁、石灰
    等のアルカリ分と清酒等の栄養源とを添加して撹拌し、
    この仕込汁の温度を26〜30℃になるようにし、その
    後さらに希釈灰汁及び石灰を添加して撹拌し、最後に2
    8〜32℃の澱粉水溶液を添加して少なくとも1〜2昼
    夜放置し、撹拌して発酵を促進させることを特徴とする
    琉球藍を原料とする染料の製造法。
  3. 【請求項3】琉球藍の乾燥藍葉を、小石の混入した砂利
    の上に籾殻と砂を順次敷いて、その上に稲藁を混入した
    粘土で中高になるようにして固めて形成された寝床上面
    に積み重ねて寝かせ込み、同藍葉の発酵温度が最大55
    〜65℃に達してから、下降し始めるタイミングに合わ
    せて、水打ち切り返しを行ってスクモを造り、得られた
    該スクモに木炭の灰汁、石灰等のアルカリ分と、清酒、
    澱粉等の栄養源を混合して発酵させて得られる琉球藍を
    原料とする天然染料。
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