JP2972046B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2972046B2
JP2972046B2 JP8895793A JP8895793A JP2972046B2 JP 2972046 B2 JP2972046 B2 JP 2972046B2 JP 8895793 A JP8895793 A JP 8895793A JP 8895793 A JP8895793 A JP 8895793A JP 2972046 B2 JP2972046 B2 JP 2972046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、待ち受け受信型の携帯
無線機器に内蔵して使用されるアンテナ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】携帯無線機器に内蔵して使用されるアン
テナ装置には2通りの使用形態がある。第1には、携帯
型のGPS受信機のように、使用者が使いたいときだ
け、体から離して手で保持して受信状態に入る形態があ
り、第2には、ページング受信機のように、使用者が常
に体に密着させて待ち受け受信状態を維持する形態があ
る。 前者の場合には、使用者が意識的に受信機を保持
し、最適受信状態を得るように操作するので、アンテナ
特性は一定であっても支障はない。
【0003】ところが、後者の場合は、使用者は受け身
であり、使用者による最適受信のための操作は期待でき
ない。このため、アンテナ特性自体を変化させて、最適
受信状態を得ることができるようにする必要がある。従
来、この種の待ち受け受信に対応するものとしては、8
00MHz帯の携帯電話機用の位置ダイバーシティアン
テナが提供されている。図10に位置ダイバーシティア
ンテナを備える携帯電話機を示す。
【0004】図10(a)の場合には、携帯電話機の金
属製のハウジング1に、進退自在に引き出されるアンテ
ナ(いわゆるホイップアンテナ)2と、金属板で構成し
た逆F型アンテナ3とを、0.1波長(0.1λ)の間
隔で配置してある。また、図10(b)の場合には、金
属製のハウジング1に、金属板で構成した2個の逆F型
アンテナ3を、0.1波長の間隔で配置してある。
【0005】いずれの場合も、2個のアンテナのいずれ
かを選択する切換を行うもので、アンテナ間隔が0.1
波長と狭いにもかかわらず、アンテナ配置の工夫によ
り、相互相関係数は0.2程度であり、ダイバーシティ
受信が可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ページング
受信機などの超小型・薄型無線機に、上記携帯電話機の
アンテナ装置を適用しようとしても、以下の理由により
困難である。第1には、この種の超小型・薄型無線機、
特に薄型であることが要求される無線機では、有効部品
取付面が1面に限定されることが多い。このため、上述
した携帯電話機のようにアンテナを多面実装する方式は
適用できない。また、一面に複数のアンテナを配置し
て、アンテナ切換を行っても、相互結合が大きく、相関
係数が小さくならないので、ダイバーシティ受信効果が
得られない。
【0007】第2には、この種の無線機は、人体に密着
した状態で使用されることが多いので、人体の影響で、
アンテナ利得が大幅に低下する。従って、2個のアンテ
ナを選択的に切り換えて使用する従来方式ではアンテナ
利得が低くなる。第3には、従来の2個のアンテナを切
り換えるダイバーシティ方式では、切換状態が2通りし
か無いので、移動使用時に周囲環境条件の急激な変化に
追随できない。また、デジタル信号の受信時に、デジタ
ル信号の伝送速度が速い場合には位相の急激な変化が生
じることがあり、最適切換動作が期待できない。
【0008】すなわち、デジタル無線機の場合には、能
動的で、かつ極め細かい切換が可能なアンテナ特性制御
が要求される。本発明は上述の点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、待ち受け受信特性の
良好なアンテナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、ハウジングの一面に一定間隔で
配置された第1及び第2の接地型アンテナ素子と、夫々
のアンテナ素子を2素子ブロードサイドアレイアンテナ
として動作させる第1切換モード、主ビーム方向の異な
る2素子エンドファイヤアレイアンテナとして動作させ
る第2及び第3切換モードの3通りのアンテナ動作モー
ドに切り換えるアンテナ切換手段とを備えている。
【0010】具体的には、請求項2に示すように、第1
の切換モードでは、第1及び第2のアンテナ素子が共に
等位相・等振幅給電の2素子ブロードサイドアレイアン
テナとして動作し、第2及び第3の切換モードでは、第
1及び第2のアンテナ素子のいずれかを非給電素子とす
る非給電素子付き2素子エンドファイヤアレイアンテナ
として動作するようにしてもよい。
【0011】なお、請求項3に示すように、第1及び第
2のアンテナ素子として、頂部容量装荷式の接地型アン
テナを用いることができる。また、請求項4に示すよう
に、第1及び第2のアンテナ素子として、板状逆F型ア
ンテナを用いてもよい。さらに、第1及び第2のアンテ
ナ素子の具体的な形成方法としては、請求項5に示すよ
うに、多層プリント基板の第1層に第1及び第2のアン
テナ素子のアンテナ導体部を一定間隔で形成すると共
に、第1層に対向する第2層でグランド層を形成すれば
よい。
【0012】なお、請求項5の場合において、アンテナ
切換手段を構成する回路の占有面積を小さくするため
に、請求項6に示すように、第1及び第2のアンテナ素
子のアンテナ導体部の間に、アンテナ切換手段を構成す
る一部回路を形成してもよい。また、アンテナ動作に極
力影響を与えずに、アンテナ切換手段を構成する回路の
占有面積を小さくする方法としては、請求項7に示すよ
うに、多層プリント基板として第1層と第2層との間に
第3層を備えるものを用い、第3層にアンテナ切換手段
を構成する一部回路を形成すればよい。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、上述のように構成すること
により、2個のアンテナ素子の合成指向性を3通りに切
り換えることを可能とし、特にデジタル無線機に適用す
る場合に、3通りの切換により、位相の急激な変化を抑
え、良好な待ち受け受信状態を得る。
【0014】請求項6に示すように、第1及び第2のア
ンテナ素子のアンテナ導体部の間に、アンテナ切換手段
を構成する一部回路を形成すれば、アンテナ切換手段を
構成する回路の占有面積を極力小さくし、アンテナ装置
の小型化を図ることが可能となる。請求項7に示すよう
に、多層プリント基板として第1層と第2層との間に第
3層を備えるものを用い、第3層にアンテナ切換手段を
構成する一部回路を形成すれば、アンテナ素子部とアン
テナ切換手段を構成する一部回路とを遠ざけ、アンテナ
素子の動作に与える影響を少なくし、アンテナ切換手段
を構成する回路の占有面積を小さくすることが可能とな
る。
【0015】
【実施例】(実施例1) 図1乃至第3図に基づいて1500MHz帯の携帯無線
機に本発明を適用した場合の実施例を説明する。本実施
例の携帯無線機では、図1(a)に示すように、金属製
のハウジング1の端部に、表裏に銅箔を有する両面プリ
ント基板4を用いてアンテナ素子部を構成してある。
【0016】アンテナ素子部は、両面プリント基板4の
表面に容量装荷用導体部411 ,412 を銅箔パターン
で形成すると共に、裏面にグランド導体部42を銅箔パ
ターンで形成して、容量装荷用導体部411 ,412
夫々とグランド導体部42とは導体からなる接続部43
1 ,432 で夫々接続してあり、容量装荷用導体部41
1 ,412 に導体からなる給電部441 ,442 から給
電する構成としてある。ここで、グランド導体部42が
両面プリント基板4の裏面のほぼ全体に形成された銅箔
パターンで構成され、給電部441 ,442 の下端部は
グランド導体部411 ,422 とは絶縁してある。
【0017】つまりは、容量装荷用導体部411 、グラ
ンド導体部42、接続部431 及び給電部441 と、容
量装荷用導体部412 、グランド導体部42、接続部4
2及び給電部442 とで、夫々頂部容量装荷式の接地
型垂直モノポールアンテナを構成してある。そこで、以
下の説明では、前者を第1のアンテナ素子、後者を第2
のアンテナ素子と呼ぶことにする。
【0018】本実施例では、指向性の切換効果を高める
ために、給電部441 ,442 の間隔を4分の1波長に
設定してある。なお、本実施例は、1500MHz帯の
携帯無線機に適用されるため、給電部441 ,442
間隔を4分の1波長(λ/4)に選ぶことができるので
あるが、必ずしも4分の1波長でなくても、位相調整な
どにより同様の切換効果を得ることは可能である。
【0019】図1(b)にアンテナ切換手段の構成を示
す。上記両面プリント基板4で形成された第1及び第2
のアンテナ素子ANT1 ,ANT2 の受信出力は、アン
テナスイッチSW1 ,SW2 を介して、低雑音増幅器L
NA1 ,LNA2 に入力され、信号合成器COMを用い
て合成する構成としてある。アンテナスイッチSW1
SW2 は、夫々制御端子CNT1 ,CNT2 を備え、こ
れら制御端子CNT1 ,CNT2 に印加される制御信号
(ハイレベルまたはローレベルの信号)により、アンテ
ナ素子ANT1 ,ANT2 を低雑音増幅器LNA1
NA 2 に接続するか否かの選択が行われる構成としてあ
る。ここで、低雑音増幅器LNA1 LNA 2 から切り
離された場合に、アンテナ素子ANT1 ,ANT2 の出
力はリアクタンス素子X1 ,X2 を介してグランドに接
続されるようにしてある。
【0020】上記アンテナ装置では、制御信号により、
表1に示す3通りの切換モードを選択できる。ここで、
表中におけるA,Bは、アンテナスイッチSW1 ,SW
2 の接点切換位置を示す。
【0021】
【表1】
【0022】本実施例のアンテナ装置では、上記表にお
ける第1の切換モードのとき、等位相・等振幅給電の2
素子ブロードサイドアレイアンテナとして動作し、第2
及び第3の切換モードのとき、非給電素子付きの2素子
エンドファイヤアレイアンテナとして動作する。ここ
で、非給電素子(反射素子あるいは導波素子)としてリ
アクタンス素子X1 ,X2 が利用され、アンテナ間隔及
びアンテナ素子形式・形状により、リアクタンスを付加
しない場合(X=∞)、あるいは短絡する(X=0)も
ある。
【0023】第2図にアンテナスイッチSW1 ,SW2
の具体回路を示す。第2図(a)は入力INと出力A,
Bとの間に、夫々方向を逆にしてPINダイオード
1 ,D2 を接続し、夫々のダイオードD1 のカソード
及びダイオードD2 のアノードの夫々にバイアス端子B
IASから常時2Vの電圧を印加し、共通接続されたダ
イオードD1 のアノード及びダイオードD2 のカソード
に制御端子CNTから制御信号を与えるようにしてあ
る。なお、コンデンサC1 〜C4 は夫々直流カット用で
あり、チョークコイルCH1 〜CH3 は高周波阻止用、
抵抗R1 は電流制限用である。
【0024】上記制御信号としては5Vと0Vの電圧が
印加される。いま、制御信号が5Vであるときには、ダ
イオードD1 が導通し、入力INと出力Aとが接続され
る。逆に、0Vであるときには、ダイオードD2 が導通
して、入力INと出力Bとが接続される。図2(b)
は、切換素子としてFET1 ,Q2 を用いたもので、
入力INと出力A,Bとの間に夫々FET1 ,Q2
接続してある。ここで、共通接続されたFET1 ,Q
2 のドレインにはバイアス端子BIASから常時5Vが
印加されている。FET1 ではドレイン電圧を抵抗R
3 ,R4 で分圧した電圧をゲートに印加してある。ま
た、FET2 のゲートには制御端子CNTから制御信
号をゲートに印加してある。この図2(b)の場合には
いわゆる差動増幅器構成としてある。なお、コンデンサ
5 〜C7 は夫々直流カット用であり、コンデンサ
8 ,C9 は高周波バイパス用、チョークコイルCH4
〜CH8 は高周波阻止用、抵抗R2 FET1 ,Q2
に定電流を流すための電流制限抵抗である。
【0025】上記制御信号が0Vであるときには、FE
1 がオンし、入力INと出力Aとが接続される。逆
に、2Vであるときには、FET2 がオンし、入力I
Nと出力Bとが接続される。図3は上記表に示すモード
切換を行った場合のアンテナ指向特性を示す。なお図3
では、水平面内における垂直偏波成分の指向特性を示し
ており、図中の実線で示す曲線イが本実施例のアンテナ
装置の指向特性を示し、点線の曲線ロは無指向性アンテ
ナの指向特性を示す。ここで、無指向性アンテナの指向
特性を示してあるのは、利得の比較が行えるようにする
ためである。
【0026】図3(a)〜(c)は夫々第2モード、第
1モード及び第3モード切換に対応するものである。図
3では、例えば、人体の前面で指向特性が正面、左右に
切り換えられていることを示す。従って、本実施例のア
ンテナ装置は、指向性ダイバーシティ用アンテナ、ある
いは追尾受信用アンテナとして使用できる。本実施例の
アンテナ装置は、アレイアンテナ構成であるため、無指
向性アンテナに比べて、左右方向で約3dB,正面方向
で約1dBだけ良好な指向性利得が得られている。な
お、図3では人体の影響を無視してあるので、上下対称
の指向特性になっているが、実際には人体側の利得は低
下する。
【0027】(実施例2) 図4に本発明の他の実施例を示す。上述した実施例1で
は、頂部容量装荷式の接地型垂直モノポールアンテナを
用いて構成したものであるのに対して、本実施例では、
板状逆F型アンテナを用いて構成してある点に特徴があ
る。本実施例のアンテナ素子部も両面プリント基板4を
用いて構成してあり、図4(a)は金属製のハウジング
1の上部にアンテナ素子部を設け、同図(b)は上部の
一側部にアンテナ素子部を設けてある。
【0028】アンテナ素子部は、両面プリント基板4の
表面にアンテナ素子導体部411 ’,412 ’を銅箔パ
ターンで形成すると共に、裏面にグランド導体部42を
銅箔パターンで形成して、アンテナ素子導体部4
1 ’,412 ’の夫々を導体(スルーホール)からな
る接地部451 ,452 でグランド導体部42と接続し
て接地してあり、アンテナ素子導体部411 ’,4
2 ’に導体(スルーホール)からなる給電部441
442 から給電する構成としてある。ここで、グランド
導体部42は両面プリント基板4の裏面のほぼ全体に形
成された銅箔パターンで構成され、給電部441 ,44
2 の下端部はグランド導体部411 ,422 とは絶縁し
てある。
【0029】つまりは、アンテナ素子導体部411 ’、
グランド導体部42、接地部451及び給電部44
1 と、アンテナ素子導体部412 ’、グランド導体部4
2、接地部452 及び給電部442 とで、夫々板状逆F
型アンテナを構成してある。そこで、以下の説明では、
前者を第1のアンテナ素子、後者を第2のアンテナ素子
と呼ぶ。なお、両アンテナ素子の給電点の間隔は、使用
周波数のほぼ4分の1波長になっている。
【0030】ここで、逆F型アンテナは、水平及び垂直
のいずれの偏波成分も受信できる特徴がある。但し、
偏波受信アンテナではないので、利得は約3dB低下す
が、円偏波受信に用いても、指向性ダイバーシティ用
アンテナあるいは追尾用アンテナとして用いることがで
きる。図5(a),(b)は、図4(a)のアンテナ装
置の指向特性を示すものである。ここで、ハウジング1
の寸法が、100×60×15mm、両面プリント基板4
の寸法が、60×15×5mmで、誘電率3.5のPPO
材からなるもの用いた場合における1550MHzでの
指向特性を示す。なお、ハウジング1は全体的に金属製
でなく、図5(c)に示すように、実効的なグランド部
がL字状のアングル板1aとなっている場合の実験デー
タである。
【0031】ここで、図5(a)は垂直偏波の受信時
に、左右に指向特性を切り換えた場合の水平面(図5
(c)のXY面)内の指向特性を実線イと点線ロとで示
す。なお、同相給電時の特性については省略してある。
この場合の最大利得は、1.5dBi程度であった。ま
た、主ビームの指向方向は、正面方向(X方向)に対し
て±60度変化している。
【0032】図5(b)は同図(a)と同一の構成にお
いて、右旋円偏波の受信時に、左右に指向特性を切り換
えた場合の水平面(XY面)内の指向特性を実線イと点
線ロとで示す。この場合の最大利得は、円偏波を斜め直
線偏波アンテナとして受信する場合の損失、約3dBが
加わるため、−2dBi程度であった。また、主ビーム
の指向方向は、正面方向(X方向)に対して±75度変
化している。この図5(b)から明らかなように、本実
施例のアンテナ装置は、円偏波受信においても指向性切
換機能が有効に働いている。
【0033】逆F型アンテナは、水平垂直両偏波を受信
でき、かつグランド面が垂直になるように配置しても、
水平面内の垂直偏波の指向特性は図6(b)に示すよう
にほぼ無指向性を示す。従って、図4(b)に示すよう
に、ハウジング1の人体に接する面と反対側の面に、ア
ンテナ素子部を設けることができる。なお、図6(b)
は、100×60×0.5mmの銅板1bの上部中央に、
寸法が15×15×5mmで、誘電率3.5のPPO材か
らなる両面プリント基板4を用いて形成した1つの逆F
型アンテナを取り付けた場合の水平面(図6(a)のX
Y面)内の垂直偏波指向特性を示す。図6(b)におけ
る外周部の円は利得+2dBiに対応している。この図
6は参考データであるが、実施例1の頂部容量装荷式の
垂直アンテナと同様の特性であるから、図4(b)の場
合にも同程度の指向特性切換が行えることは明らかであ
る。
【0034】図4(b)におけるアンテナ素子部の構成
は、図4(a)と同じになっている。なお、このアンテ
ナ素子部を配置するために、ハウジング1に形成された
凹部10の壁面と、アンテナ素子部を形成した両面プリ
ント基板4との間には、数ミリメートルの間隔を設けて
ある。ところで、上述の説明では、すべてのハウジング
1を金属製であるとして説明した。しかし、携帯無線機
の場合には、ハウジング1は樹脂製であるものが多い。
この場合、高周波的にグランド導体として動作するの
は、無線回路を構成するプリント基板のアース導体であ
る。つまりは、上記ハウジング1として説明した構成
が、薄い金属箔からなるアース導体に置き換えられるこ
とになる。しかし、この場合にもアンテナ装置としては
同等に動作する。
【0035】図7は上記アンテナ装置のモード切換を行
うアンテナ切換手段を示すものである。この図7では、
第1及び第2のアンテナ素子ANT3 ,ANT4 の出力
を低雑音増幅器LNA3 ,LNA4 で増幅した出力を、
アンテナ切換回路5で切り換え、夫々の切換出力を信号
合成器COMを用いて合成する構成としてある。つまり
は、第1及び第2のアンテナ素子ANT3 ,ANT4
双方に常時給電を行うようにしてある。この場合には、
スイッチ素子を介さずに低雑音増幅器LNA3,LNA
4 に第1及び第2のアンテナ素子ANT3 ,ANT4
出力が入力されるので、S/Nが劣化しないという利点
がある。
【0036】アンテナ切換回路5は、FET3 ,Q4
を用いて構成してあり、バイアス端子BIASから5V
を印加し、夫々のFET3 ,Q4 のゲートに制御端子
CNT3 ,CNT4 を接続し、制御端子CNT3 ,CN
4 から0/2Vの制御信号を印加してFET3 ,Q
4 をオン,オフする構成としてある。なお、コンデンサ
10〜C15は夫々直流カット用であり、コンデンサC16
〜C18は高周波バイパス用、チョークコイルCH10〜C
15は高周波阻止用、抵抗R5 ,R6 は電流制限用であ
る。また、X3 ,X4 は、エンドファイヤ指向性を得る
ための合成用の移相線路(90度移相)またはインダク
タンスである。
【0037】本実施例の場合には、信号合成器COMの
出力OUTとして、第1及び第2のアンテナ素子ANT
3 ,ANT4 の出力を同相合成、あるいは90度位相差
合成した出力が得られるようになっている。 (実施例3) 図8に本発明のさらに他の実施例を示す。本実施例は、
アンテナ素子部を構成した両面プリント基板4に一体的
に周辺回路部の少なくとも一部を形成したものである。
周辺回路部とは、移相回路、アンテナスイッチSW1
SW2 ,低雑音増幅器LNA1 ,LNA2 あるいは信号
合成器COMなどである。
【0038】図8では、実施例2の板状逆F型アンテナ
と共に、図1(b)に示すアンテナスイッチSW1 ,S
2 をアンテナ素子導体411 ,412 の間に一体的に
組み込んだものである。ダイオードD1 ,D2 、コンデ
ンサC1 〜C3 及び抵抗R1としてはチップ部品を用
い、チョークコイルCH1 〜CH3 は銅箔パターンで形
成してある。また、出力A,B、制御端子CNT、バイ
アス端子BIASは、スルーホール461 ,462 ,4
7,48で両面プリント基板4の裏面から引き出すよう
にしてある。このように両面プリント基板4に周辺回路
部の一部を組み込むようにすれば、アンテナ切換手段を
構成する回路の占有面積を小さくできる。
【0039】(実施例4) 図9に本発明のさらに別の実施例を示す。本実施例で
は、3層構造の積層プリント基板4’を用い、第1層
(表面層)及び第3層(裏面層)を用いて実施例2で説
明したアンテナ素子部を形成し、第2層(内層)に第2
図(a)におけるチョークコイルCH1 〜CH3 のみを
銅箔パターンを用いて形成したものである。なお、チョ
ークコイルCH1 〜CH3 の端部はスルーホール49を
用いて、プリント基板4’の裏面側に引き出している。
このように、チョークコイルCH1 〜CH3 を内層に形
成することにより、アンテナ導体部411 ’などから遠
ざけることができ、アンテナ動作を妨げることなく、ア
ンテナ切換手段を構成する回路の占有面積を小さくでき
る。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、ハウジ
ングの一面に一定間隔で配置された第1及び第2の接地
型アンテナ素子と、夫々のアンテナ素子を2素子ブロー
ドサイドアレイアンテナとして動作させる第1切換モー
ド、主ビーム方向の異なる2素子エンドファイヤアレイ
アンテナとして動作させる第2及び第3切換モードの3
通りのアンテナ動作モードに切り換えるアンテナ切換手
段とを備えているので、2個のアンテナ素子の合成指向
性を3通りに切り換えることができ、特にデジタル無線
機に適用する場合に、3通りの切換により、位相の急激
な変化を抑え、良好な待ち受け受信状態を得ることがで
きる。
【0041】請求項6の発明は、第1及び第2のアンテ
ナ素子のアンテナ導体部の間に、アンテナ切換手段を構
成する一部回路を形成してあるので、アンテナ切換手段
を構成する回路の占有面積を小さくすることができ、ア
ンテナ装置の小型化を図ることができる。請求項7の発
明は、多層プリント基板として第1層と第2層との間に
第3層を備えるものを用い、第3層にアンテナ切換手段
を構成する一部回路を形成してあるので、アンテナ素子
部とアンテナ切換手段を構成する一部回路とを遠ざけ、
アンテナ素子の動作に与える影響を少なくし、アンテナ
切換手段を構成する回路の占有面積を小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の一実施例の外観を示
す斜視図、及びアンテナ切換手段の構成図である。
【図2】(a),(b)は夫々アンテナスイッチの具体
回路図である。
【図3】(a)〜(c)は夫々動作モードの切換時のア
ンテナ特性を示す説明図である。
【図4】(a),(b)は夫々他の実施例の外観を示す
斜視図である。
【図5】(a),(b)は、夫々動作モードの切換時の
アンテナ特性を示す説明図、及び(c)は同上のアンテ
ナ特性を測定した供試装置の斜視図である。
【図6】(a),(b)は参考としての逆F型アンテナ
を用いたアンテナ装置及びそのアンテナ特性図である。
【図7】同上のアンテナ切換手段の構成図である。
【図8】さらに他の実施例のアンテナ素子部の構成を示
す斜視図である。
【図9】さらに別の実施例のアンテナ素子部の構成を示
す部分斜視図である。
【図10】(a),(b)は夫々従来の位置ダイバーシ
ティアンテナを備える装置の斜視図である。
【符号の説明】
ANT1 〜ANT4 アンテナ素子 SW1 ,SW2 アンテナスイッチ LNA1 〜LNA4 低雑音増幅器 COM 信号合成器 X1 ,X2 リアクタンス素子 1 ハウジング 4 両面プリント基板 4’積層プリント基板 5 アンテナ切換回路 411 ,412 容量装荷用導体部 411 ’,412 ’アンテナ素子導体部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの一面に一定間隔で配置され
    た第1及び第2の接地型アンテナ素子と、夫々のアンテ
    ナ素子を2素子ブロードサイドアレイアンテナとして動
    作させる第1切換モード、主ビーム方向の異なる2素子
    エンドファイヤアレイアンテナとして動作させる第2及
    び第3切換モードの3通りのアンテナ動作モードに切り
    換えるアンテナ切換手段とを備えて成ることを特徴とす
    るアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 第1の切換モードでは、第1及び第2の
    アンテナ素子が共に等位相・等振幅給電の2素子ブロー
    ドサイドアレイアンテナとして動作し、第2及び第3の
    切換モードでは、第1及び第2のアンテナ素子のいずれ
    かを非給電素子とする非給電素子付き2素子エンドファ
    イヤアレイアンテナとして動作することを特徴とする請
    求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2のアンテナ素子として、頂
    部容量装荷式の接地型アンテナを用いて成ることを特徴
    とする請求項1記載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2のアンテナ素子として、板
    状逆F型アンテナを用いて成ることを特徴とする請求項
    1記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 多層プリント基板の第1層に第1及び第
    2のアンテナ素子のアンテナ導体部を一定間隔で形成す
    ると共に、第1層に対向する第2層でグランド層を形成
    して成ることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 第1及び第2のアンテナ素子のアンテナ
    導体部の間に、アンテナ切換手段を構成する一部回路を
    形成して成る請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 多層プリント基板として第1層と第2層
    との間に第3層を備えるものを用い、第3層にアンテナ
    切換手段を構成する一部回路を形成して成る請求項5記
    載のアンテナ装置。
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