JP2971646B2 - ガス分析装置 - Google Patents

ガス分析装置

Info

Publication number
JP2971646B2
JP2971646B2 JP3300417A JP30041791A JP2971646B2 JP 2971646 B2 JP2971646 B2 JP 2971646B2 JP 3300417 A JP3300417 A JP 3300417A JP 30041791 A JP30041791 A JP 30041791A JP 2971646 B2 JP2971646 B2 JP 2971646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
gas
pump
filter
degassing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3300417A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05133852A (ja
Inventor
武清 嶋田
登 不破
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON GAISHI KK
Original Assignee
NIPPON GAISHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON GAISHI KK filed Critical NIPPON GAISHI KK
Priority to JP3300417A priority Critical patent/JP2971646B2/ja
Publication of JPH05133852A publication Critical patent/JPH05133852A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2971646B2 publication Critical patent/JP2971646B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製鉄業で使用される溶
鋼の真空脱ガス装置内の酸素、水素、一酸化炭素、二酸
化炭素などのガスの濃度を測定する真空脱ガス装置内の
ガス分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から製鉄業において、鋼中に含有さ
れた水素、窒素、酸素等の除去を目的として、さらに鋼
中の炭素の含有量を極く低くするために、真空脱ガス法
が利用されている。その一例として、RH脱ガス装置の
一例を図3に示す。図3において、51は溶鋼52を入
れた取鍋、53は溶鋼52中に浸漬した2本の管54ー
1、54ー2を有する真空容器、55は真空容器53の
上部に設けた脱ガス口56と連結した真空排気装置であ
る。
【0003】上述した構成の装置において、2本の管5
4ー1、54ー2を溶鋼52中に入れた状態で、真空排
気装置55を作動させ、真空容器53内を真空にして溶
鋼52を吸い上げ、そのあと、一方の管54ー2にある
吹き込み口54−2aからアルゴンガス等の不活性ガス
を吹き込む。すると、不活性ガスの気泡とともに溶鋼5
2は真空容器53の上部に吸い上げられて飛び散り、自
重で溶鋼面に落下するまでの間にガスが吸い取られ、溶
鋼52中の不純物が除去された状態で他方の管54ー1
から取鍋51に戻って、RH法が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
RH脱ガス法では、最終的な脱ガス操作終了時の判断
を、一定時間毎に取鍋51中の溶鋼52をサンプリング
(採取)しその組成を分析して決めていたため、必要時
間以上に脱ガス操作を行ってしまう問題があった。すな
わち、溶鋼組成の連続測定ができないため、サンプリン
グした直後に不純物等の除去が終了しても、次のサンプ
リング後組成がわかるまでは脱ガス操作を連続してしま
うからである。
【0005】本発明の目的は上述した課題を解決して、
最終的な脱ガス操作終了時の判断を的確にでき、真空脱
ガス操作の時間を短縮するのに用いることができる真空
脱ガス装置内のガス分析装置を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のガス分析装置
は、真空容器と真空排気装置とを備える溶鋼の真空脱ガ
ス装置に取り付けられるガス分析装置であって、前記真
空容器もしくは前記真空容器から前記真空排気装置への
配管の途中より分岐配管にて真空ポンプへと続く管路を
設け、さらに前記真空ポンプの下流にガス濃度測定装置
を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上述した構成において、本発明のガス分析装置
では、真空容器から真空排気装置へ流れるガスもしくは
真空容器中のガスのガス濃度を調べることにより、溶鋼
中の脱ガス操作が終了する時点すなわちそれ以上脱ガス
操作を行っても意味のない時点で、調べたガス濃度が臨
界に達し一定となる事実に基づいて、脱ガス操作の終了
時を正確に求めることができる。すなわち、真空脱ガス
装置の真空容器から真空排気装置へ流れるガスもしくは
真空容器内のガスを別の真空ポンプによりさらに吸引
し、ガス濃度を連続測定して脱ガス操作の終了時を判断
している。
【0008】
【実施例】図1は本発明の真空脱ガス装置内のガス分析
装置の一例の構成を示すブロック図である。図1に示す
例において、1は溶鋼2を保持する取鍋、3は真空脱ガ
ス装置の本体をなす2つの管4ー1、4ー2を有する真
空容器、5は管路6ー1、6ー2およびダストキャッチ
ャー7を介して真空容器3と接続する真空排気装置であ
り、これらの構成および動作は上述した従来のものと同
様である。
【0009】本実施例のガス分析装置は、真空容器から
真空排気装置への配管に設けられたダストキャッチャー
7の入り口または出口に元弁12、管路13および第1
のサンプル遮断弁14を介して真空ポンプ用ダストフィ
ルタ15を接続するとともに、この真空ポンプ用ダスト
フィルタ15に第2のサンプル遮断弁16、管路17お
よびブースターポンプ18を介してオイルフリー型のド
ライ真空ポンプ19を接続する。さらに、このドライ真
空ポンプ19に、管路20、ダイヤフラムポンプ21お
よび分析計用フィルタ22を介してガス濃度測定装置2
3を接続するとともに、管路24を介して排気弁25を
接続し、この排気弁25をガス排気口と接続し、さらに
管路20と管路24との間に背圧弁26を設けて構成し
ている。また、真空ポンプ用ダストフィルタ15には、
管路27およびパージ弁28を介してパージタンク29
を接続している。
【0010】上述した構成の装置において、実際の測定
は、ガス分析装置の運転開始信号とともに、元弁12を
開、第1のサンプル遮断弁14および第2のサンプル遮
断弁16を開、パージ弁28を閉、排気弁25を閉の状
態にし、この状態でブースターポンプ18、真空ポンプ
19およびダイヤフラムポンプ21の運転を開始する
と、真空容器3内のガスをダストフリーの状態でガス濃
度測定装置23へ送給できる。このとき、ブースターポ
ンプ18の上流側は真空状態であり、また真空ポンプ1
9の下流側は大気圧状態となるため、従来から公知の構
造の酸素計、水素計、一酸化炭素計、二酸化炭素計等を
ガス濃度測定装置として使用できる。
【0011】また、この実施例では運転周期に合わせて
パージ操作を考え、第1のサンプル遮断弁14を閉、第
2のサンプル遮断弁16を閉、排気弁25を開の状態に
してパージタンク29から例えば窒素ガスをパージガス
として流すことによりパージ効果が得られるよう構成し
ている。ここでのパージ操作は密閉状態のダストフィル
タ内を約1torr状態から約760torr(大気圧)までの
気体の圧力変化を利用して実施している。なお、パージ
に使用するガスとしては、窒素ガスまたはアルゴンガス
が安全であるため好ましい。さらにまた、管路13、真
空ポンプ用ダストフィルタ15に真空検出装置30−
1,30−2を設定し、その信号に応じてフィルタの目
詰まり状態の検出及び真空ポンプの排気弁25の開度を
制御するようにも構成している。
【0012】以下、各部材についてさらに詳細に説明す
る。真空ポンプ19は真空脱ガス装置内の真空度(最高
で約1torr)より高い真空度を連続的に維持出来るもの
が必要である。真空ポンプ19内で吸引したガスに他の
成分(気体)が混入しない方式が必要で、ガス置換(応
答)の速いドライ真空ポンプが適当である。さらに、ブ
ースターポンプ18は真空ポンプ19の排気速度(ガス
吸引量)を大きくするためのもので、ガス濃度測定装置
に必要な圧力レベルでのガス量が確保出来る能力のもの
を選定する。ここで、圧力レベルでのガス量とは、排気
速度×(真空脱ガス装置内圧力(torr)/ガス濃度測定
装置に必要な圧力(torr))から計算される値である。
ただし、真空ポンプで必要なガス吸引量が確保できる場
合はプースターポンプが不要なこともある。
【0013】また、好ましい構成部材として真空ポンプ
用ダストフィルタを取り付けている。真空ポンプ用ダス
トフィルタ15は、真空脱ガス装置から出るダスト(主
に鉄粉;0.1〜200μm )が真空ポンプ19内に入
らないよう取り除くためのフィルタであり、真空ポンプ
の性能を連続的に維持するためには、約1μm 以上のダ
ストを取り除く構造となっている。溶鋼から出るガスは
1000℃以上の高温でダストフィルタ部においても1
00℃以上(サンプリング配管長さにより異なる)が推
定されるため高温に耐えられるフィルタでなくてはなら
ない。さらに、真空ポンプの性能を生かすため、ダスト
フィルタの圧力損失はできるだけ小さくする必要があ
り、フィルタの表面積が大きいものを選定する必要があ
る。これらの条件を満足するものとして、セラミックフ
ィルタまたは金属メッシュフィルタが適当で、本実施例
では高表面積ハニカム形状セラミックフィルタを使用し
ている。
【0014】図2は上述したセラミックフィルタの断面
を示す図であり、このセラミックフィルタは多孔質薄壁
35からなる複数の貫通孔の端部を封じ材36で交互に
封じた構造を有している。そして、図示のように、ガス
入り口側から入ったガスは貫通孔を介して多孔質薄壁3
5を通過してガス出口側からフィルタ外へ流れ出ること
により、高表面積の多孔質薄壁35で除塵することがで
きる。
【0015】さらに、 排気弁25の開閉はこの実施例
ではフィルタ部の真空度により行っている。これは、大
気圧力における排気量は真空度に反比例するため、真空
ポンプの性能が一定とすると、真空度が下がる(大気圧
側)と排気量は増え、真空度が上がると排気量は減るか
らである。ここでは排気量が次のダイヤフラムポンプ2
1のガス吸引量に比べて少ない場合は排気弁25を全
閉、多い場合(安全率は約2倍)は排気弁25を全開と
している。測定状態で常時、排気量が分析計及びダイヤ
フラムポンプガス吸引量に比べ多い場合は排気弁を必要
としない場合もある。
【0016】真空度を検出するための真空度検出装置3
0ー1、30ー2としては、真空計(接点出力付)また
は真空スイッチが適当である。真空度検出装置はブース
ターポンプへと続く管路13に少なくとも1つ設ければ
よい。ダストフィルターを用いた場合には、ダストフィ
ルタ15の前と後に真空脱ガス装置の運転状態およびダ
ストフィルタ15の目詰まりを確認するため二つ設ける
こともできる。なお、上述した実施例では設けなかった
が、真空ポンプ19およびブースターポンプ18のガス
吸引部にも真空ポンプの性能を確認するために真空度検
出装置を設けることも出来る。
【0017】ダイヤフラムポンプ21はガス濃度測定装
置23に必要なサンプルガスを供給するために設けられ
ている。一般的に真空ポンプは吸気側の性能は保証して
いるが排気側の圧力等は保証されていないため、ダイヤ
フラムポンプ21なしではガス濃度測定装置23に十分
なサンプルガスが流れない場合がある。また、背圧弁2
6は、ダイヤフラムポンプ21の出口側の圧力を一定に
するために設けられている。使用する分析計内にガス吸
引能力及び流量調整機能がある場合にはダイヤフラムポ
ンプ等を必要としない場合もある。さらに、分析用フィ
ルタ22は、ガス濃度測定装置23の保護用として用い
られ、特にろ過粒度に気を付ける必要がある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、真空脱ガス装置の真空容器内の真空状態のガ
スを別の真空ポンプによりさらに吸引し、ガス濃度測定
装置により真空容器中のガス濃度を連続的に測定できる
よう構成したため、脱ガス操作の終了時を正確に求める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空脱ガス装置内のガス分析装置の一
例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明で用いるセラミックフィルタの断面を示
す図である。
【図3】RH脱ガス装置の一例の構成を示す図である。
【符号の説明】
3 真空容器 5 真空排気装置 7 ダストキャッチャー 14 第1のサンプル遮断弁 15 真空ポンプ用ダストフィルタ 16 第2のサンプル遮断弁 18 ブースターポンプ 19 真空ポンプ 21 ダイヤフラムポンプ 22 分析計用フィルタ 23 ガス濃度測定装置 25 排気弁 28 パージ弁 29 パージタンク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器と真空排気装置とを備える溶鋼
    の真空脱ガス装置に取り付けられるガス分析装置であっ
    て、前記真空容器もしくは前記真空容器から前記真空排
    気装置への配管の途中より分岐配管にて真空ポンプへと
    続く管路を設け、さらに前記真空ポンプの下流にガス濃
    度測定装置を設けたことを特徴とする真空脱ガス装置に
    取り付けられるガス分析装置。
JP3300417A 1991-11-15 1991-11-15 ガス分析装置 Expired - Fee Related JP2971646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3300417A JP2971646B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 ガス分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3300417A JP2971646B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 ガス分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05133852A JPH05133852A (ja) 1993-05-28
JP2971646B2 true JP2971646B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=17884557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3300417A Expired - Fee Related JP2971646B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 ガス分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2971646B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4635227B2 (ja) * 2001-08-14 2011-02-23 Dowaサーモテック株式会社 ガス試料採取装置及び方法
US8042378B2 (en) * 2008-01-15 2011-10-25 Japan Atomic Energy Agency Gas amount measurement device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05133852A (ja) 1993-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3112088B2 (ja) 有害物質発生装置のダスト放出を測定する方法
US3457787A (en) Method of and apparatus for the automatic observation and regeneration of devices for the sampling of waste gases
JP3179611B2 (ja) 不純物の分析のための圧縮ガスの導入及び制御方法
US4928537A (en) System for airborne particle measurement in a vacuum
EP0095802B1 (fr) Perfectionnements aux dispositifs de prélèvement d'échantillons gazeux
US6216526B1 (en) Gas sampler for molten metal and method
JP2971646B2 (ja) ガス分析装置
JP3011726B2 (ja) 冷凍液のサンプリング法及びそのための装置
US4786473A (en) Apparatus for measuring impurities in pure water
JPH09506705A (ja) 混合ガスの高速連続分析方法および装置
JPH01166457A (ja) 荷電粒子を用いる分析装置および方法
US4140006A (en) Device for taking samples of dust in a gas flow
EP0793087A2 (en) Metal sampling method and system for non-hydrolyzable gases
JP4804297B2 (ja) ガスサンプリング装置およびガスサンプリング方法
US4509727A (en) Off-gas monitor for steel processes
US5618996A (en) Metal sampling method and system for non-hydrolyzable gases
JP2789432B2 (ja) 分析用ガスの採取方法及び装置
JPH0726683Y2 (ja) 工業用ガス濃度測定装置
US4317797A (en) Resin purger
EP0330175B1 (en) A method and an apparatus for evaluating the gas purifying ability of a gas purifier
US5817956A (en) Method for determining aerosol particle size device for determining aerosol particle size
SU1709200A1 (ru) Устройство дл автоматического контрол степени диссоциации аммиака в процессе азотировани
US6659166B1 (en) Installation for controlling the sealed condition of water-gas heat exchangers for industrial furnaces
JP2849340B2 (ja) 液・スラリー中の気体含有量測定器
JP2677119B2 (ja) 高炉ステーブパイプの破損検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990727

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees