JP2971133B2 - ゲ ル - Google Patents

ゲ ル

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JP2971133B2
JP2971133B2 JP2513948A JP51394890A JP2971133B2 JP 2971133 B2 JP2971133 B2 JP 2971133B2 JP 2513948 A JP2513948 A JP 2513948A JP 51394890 A JP51394890 A JP 51394890A JP 2971133 B2 JP2971133 B2 JP 2971133B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L53/00Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L53/02Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
    • C08L53/025Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes modified
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
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  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ゲル組成物、即ち、50から400(10-1ミリ
メートル)の範囲内にある円錐貫入値(以下に記載する
ように、ASTM D217の変法により測定)、好ましくは100
%より大きい極限伸び(以下に記載するように、ASTM D
412により測定)(実質的弾性変形して少なくとも100%
伸びる)、1メガパスカル未満の極限引張強さ(ASTM D
412)、50000パスカル未満の動的貯蔵弾性率(以下に記
載)を有する液体増量ポリマー組成物に関する。該組成
物は、架橋分子鎖の三次元網目構造を有する(ゲル)
か、または単にこのような網目構造を有するように挙動
しているだけ(ゲロイド)であるかのいずれかである。
ブロックコポリマーのオイル増量組成物はよく知られ
ている。例えば、アメリカ合衆国特許第3,676,387号
(リンドロフ)、第3,827,999号(クロスランド)、第
4,176,240号(サビア)、および第4,369,284号(チェ
ン)、ならびに公開された国際特許出願第WO8800603
号。また、ヨーロッパ特許出願公開第0224389号(レイ
ケム、ガマラ)、アメリカ合衆国特許第3,845,787号
(ヘフェレ)および第4,151,057号(セント・クレア)
およびセント・クレア(D.J.St.Clair)著“ラディエー
ション・キュアリング・オブ・ピーエスエーズ・ベース
ド・オン・サーモプラスチック・ラバーズ(Radiation
Curing of PSA's Based on Thermoplastic Rubber
s)”、アドヒーシブズ・エージ(Adhesives Age),198
0年3月、P30−36に記載されているように、コポリマー
・オイル接着剤組成物を、その物性および接着性を変え
るために架橋反応に付すことが必要なこともわかってい
る。
本発明によると、ゲルまたはゲロイド組成物(以下、
単に「ゲル」と称する)の性質を架橋の問題をおこすこ
となく向上できる。
ゲルを、例えば電気ケーブルジャケットなどの可塑化
PVC物品と表面接触させた場合、PVC可塑剤はゲル中に移
行する傾向があり、そのためPVC物品が脆化し、ゲルも
劣化する場合もあるという別な問題が起こる。本発明は
この問題を緩和し、場合によっては更にゲルの性質を向
上することができる。
従って、本発明は、(i)50から400(10-1ミリメー
トル)の範囲内のASTM D217円錐貫入値、(ii)100%よ
り大きなASTM D412極限伸び(実質的に弾性変形して少
なくとも100%伸びる)、(iii)1メガパスカル未満の
ASTM D412極限引張強さ、および(iv)23℃で100000パ
スカル未満の動的貯蔵弾性率を有するゲルまたはゲロイ
ド液体増量ポリマー組成物であって、 (a)ポリスチレンを含んでなるハードなブロックおよ
びポリアルキレンを含んでなる弾性のブロックを含有す
る少なくとも1種のブロックコポリマー、 (b)該コポリマー100重量部当たり少なくとも300重量
部のエキステンダー液であって、該弾性ブロックを増量
し、柔軟化させる液体、および (c)コポリマー(a)100重量部当たり少なくとも50
重量部の可塑剤安定化添加剤であって、 (i)使用時に組成物と表面接触して配置される可塑化
PVC物品の1種またはそれ以上のPVC可塑剤と実質的に平
衡になるか、または組成物への該可塑剤の移行に抵抗し
うる安定化物質であり、PVC可塑剤、2,2′−オキシビス
(エタノール)ジベンゾエートおよび有機ホスフェート
から選択される安定化物質を含んでなり、該安定化物質
(i)が該組成物の軟化点を上昇させるかまたは5℃を
超えて下降させない場合、添加剤(c)は任意に、 (ii)組成物の軟化点を上昇させる温度上昇物質 を含有するか、 あるいは該安定化物質(i)が該組成物の軟化点を5℃
を超えて下降させる場合、添加剤(c)は安定化物質に
より引き起こされる下降の少なくとも50%を補うのに十
分な量の温度上昇物質(ii) を含有する添加剤 からなる均一混合物を含んでなる組成物を提供する。
軟化点(以下Tsと記載)の「著しい」低下は(このガ
イドラインはゲルを取り扱う温度範囲などの条件により
変化する)、例えば、約5℃より大きいとする。
好ましい態様において、本発明は特にゲル形成ポリマ
ーが主に(全ポリマーの50%以上、好ましくは90%以
上、特に95から100%)、比較的ハードなブロックおよ
び比較的弾性なブロック(例えば、水素化ゴムブロッ
ク)を有するブロックコポリマー材料を含有するゲルま
たはゲロイド組成物に関する。特に本発明の目的の対象
となるブロックコポリマーは、ハードブロックがポリス
チレンを含有するものである。これら(およびその他
の)コポリマーにおいて、ハードブロックの弾性ブロッ
クに対する重量比は好ましくは0.25:1から0.75:1の範囲
内である。弾性ブロックは好ましくは、ポリアルキレン
物質、好ましくは水素化ゴムを含有する。このようなス
チレン−アルキレンブロックコポリマーの例としては、
スチレン−ジエントリブロックコポリマー(線状または
放射状)などのスチレン−アルキレン−スチレントリブ
ロックコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン−スチ
レンまたはスチレン−イソプレン−スチレンまたはスチ
レン−(エチレン−ブチレン)−スチレントリブロック
コポリマーが挙げられる。
このようなブロックコポリマー中で本発明において有
用なのは、スチレンブロックが2000〜50000の範囲内の
分子量を有し、ジエンブロックが20000〜300000の範囲
内の分子量を有する水素化スチレン−ジエンブロックコ
ポリマーである。好ましいのは、少なくとも2つのスチ
レン末端ブロック、および少なくとも1つの中間ジエン
ブロックを有し、該スチレン末端ブロックが、ブロック
コポリマーの最高55重量%を構成するものである。例と
しては、一般にSEBSトリブロックコポリマーと呼ばれる
ポリ(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン)トリ
ブロックコポリマーが挙げられる。これらのコポリマー
はスチレン末端ブロックおよびエチレンおよびブチレン
中央ブロックを有し、エチレン−ブチレンブロックに対
するスチレンブロックの比により特徴づけられる。例え
ばヨーロッパ特許出願公開第0224389号(ガマラ)に記
載されている様に、2種の異なるSEBSトリブロックコポ
リマーのブレンドを用いて本発明の所望の円錐貫入値、
伸びおよび引張強さ特性を有するオイル増量弾性ゲルを
得ることができる。
本発明の組成物において有用な他のスチレン−ジエン
ブロックコポリマーとしてはポリ(スチレン−ブタジエ
ン−スチレン)ブロックコポリマー(SBS)、ポリ(ス
チレン−イソプレン−スチレン)ブロックコポリマー
(SIS)および類似の公知のスチレン−ジエンブロック
コポリマーが挙げられる。SEBSブロックコポリマーが好
ましい。コポリマー材料(a)は2種またはそれ以上の
ブロックコポリマーからなっていてもよい。
スチレンブロックコポリマーと混合しうる追加的ポリ
マーは、ポリフェニレンエーテル(PPO)、例えばポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテルであり、
これは、ポリスチレンブロックと実質的に完全に相溶性
であり、ゲルの耐熱性・耐寒性を向上することができ
る。このような混合物の利点は前述のWO8800603号に記
載されている。
好ましくは、添加剤(c)の少なくとも一種(好まし
くは全部の)の物質、(および好ましくはエキステンダ
ー液(b)も)は実質的にコポリマーハードブロックと
不相溶性である。
好ましくは、非重合体である添加剤の物質(i)およ
び(ii)の少なくとも1つは少なくとも9、好ましくは
9.0から10.6の範囲、より好ましくは9.58から10.55、と
くに10.00から10.52[cal/cm30.5の溶解パラメーター
(スモールのグループモラーアトラクション定数より計
算)を有する。以下に記載する方法により7.5重量%の
クレイトン(Kraton)G1651 SEBSコポリマー、20.0重量
%の添加剤、1.0重量%のイルガノックス(Irganox)10
10(商標、チバ(CIBA))酸化防止剤および71.5重量%
のファイナヴェスタン(Fina Vestan)A360B(商標、フ
ァイナ・ケミカルズ(Fina Chemicals))、パラフィン
/ナフテンエキステンダー油から形成されたゲルにおけ
るゲル軟化点(Ts)を示し、溶解パラメーター(S.P.)
の順に並べた24種の添加剤の表によりこの好ましさを説
明する。添加剤がオイルで置換されたゲルのTsは120℃
である。
添加剤に用いられる前記の化学物質を含有すると考え
られる市販の物質は以下のとおりである。
1.ビソフレックス(Bisoflex)111(商標)、ブリティ
ッシュペトロリアム(British Petroleum)より入手。
2.エスタベックス(Estabex)2381(商標)、アクゾヒ
ェミー(Akzo Chemie)より入手。
6.ビソフレックス(Bisoflex)DUP(商標)、ブリティ
ッシュペトロリアム(British Petroleum)より入手。
7.ビソフレックス(Bisoflex)TOT(商標)、ブリティ
ッシュペトロリアム(British Petroleum)より入手。
11.トルガード(Tolgard)TMCP(商標)、テンネコオル
ガニックスリミテッド(Tenneco Organics Ltd.)より
入手。
13.ベンゾフレックス(Benzoflex)245(商標)、ヴェ
ルシコールケミカルコーポレイション(Velsicol Chemi
cal Corporation)より入手。
14.ジェネモール(Genemol)P(商標)、ヘキスト(Ho
echst)より入手。
15.トルガード(Tolgard)V6(商標)、テンネコオルガ
ニックスリミテッド(Tenneco Organics Ltd.)より入
手。
16.トルガード(Tolgard)TDCP(商標)、テンネコオル
ガニックスリミテッド(Tenneco Organics Ltd.)より
入手。
物質1〜10は物質8を除いてTsを非常に低下させるこ
とが観察された。これらの物質の多くはPVC可塑剤とし
て知られているが、本発明の添加剤の物質(i)として
温度上昇物質(ii)と共に用いた場合、有用な平衡形成
安定化効果を有する。物質8および11〜16はすべて別個
の試験において、ゲル中へのPVC可塑剤の移行に対する
耐性(以下「可塑剤耐性」と称する)による安定化効果
を有することが見いだされ、従って、添加剤の安定化物
質(i)として単独で用いることができる。物質8およ
び11はTsにたいした効果を示さないが、一方物質12〜16
はTsを著しく上昇させ、従って、安定化物質(i)、例
えば物質1〜7、9および10などの平衡形成可塑剤と共
に添加剤の物質(ii)としても用いることができる。こ
のような物質(ii)は安定化物質(i)により起こるTs
の低下を補うことができるか、または安定化物質の影響
を受けない場合はTsを上昇させることができる。例えば
物質14は物質4の下降効果に対抗するために用いること
ができる。
物質17および18はTsを著しく降下させないが、試験に
より安定化効果が少ないことが判明し、従って、本発明
の対象ではない。物質19〜24はすべてTsを上昇させるが
(No.23だけが著しい)、しかしこれも安定化効果が少
ない。従って、物質19〜24はすでに述べたようにTsの下
降を補うか、またはTsを上昇させるために適した安定化
物質(i)と共に添加剤の温度上昇物質(ii)として用
いることができる。しかし実際には物質19〜24はすべて
室温で固体であり、ゲル組成物から分離する傾向にあ
り、その結果ゲルの外観およびおそらくは性能に及ぼす
影響を最終用途に不向きな場合もある。従って添加剤の
物質(i)および(もし存在すれば)(ii)の少なくと
も一方(好ましくは両方とも)が室温で液体で、エキス
テンダー液(b)と混和性であることが好ましい。しか
し物質19〜24のような固体物質もある種の目的に関し
て、特にエキステンダー液中で良好な溶解性を有する場
合には有用である。
従って、前記範囲の溶解パラメーターは添加剤物質の
選択の良好な指標であり、このガイドラインの範囲内で
物質の適切性は、このような添加剤を含有しない対照物
質と比較してTsに対する影響および安定化効果を簡単に
試行錯誤試験することにより容易に決定することができ
る。可塑剤安定化効果は例えば前記の割合で試験する添
加剤を含有するゲル中に、秤量した可塑化PVCサンプル
を封入し、封入したサンプルを70℃に適切な期間、例え
ば1週間または2週間または4週間維持することにより
試験することができる。ゲルから除去した後(ゲルは通
常サンプル表面からきれいにはがれる)サンプルを再び
秤量し、重量の損失を対照サンプルと比較して、添加剤
がPVC可塑剤のゲル中への損失の度合いを低減するかど
うかをみる。
9より大きい溶解パラメーター(S.P.)を有する添加
剤物質はすでに述べたように好ましくは液体であるばか
りでなく、好ましくは酸素複素環式芳香族(物質9);
アルカノール;およびグリコールおよびポリオールおよ
びそのモノエーテルおよびモノエステル(例えば物質1
0、17、18)を包含しない。S.P.が9より小さい物質はT
sを下降させる傾向にあり(例えば物質1〜7、9、1
0)、S.P.が10.6より大きい物質は、物質17〜24に関し
てすでに示したような問題を有する。S.P.9〜10.6の好
ましい範囲内で9.58〜10.55のS.P.は短鎖アルキルホス
フェート物質8を含まず、10.00〜10.52のS.P.の範囲は
最も有用な物質12〜16を包含し、これらの物質の大部分
は有機ホスフェートで、好ましい。
ハロゲン化(好ましくは塩素化)ホスフェートまたは
ハロゲン化されていないホスフェート、例えば各アルキ
ル基中に最高6個、好ましくは最高4個の炭素原子を有
するアルキルホスフェート、およびアリールホスフェー
トが特に好ましい。極性カルボニルまたはスルホ基を含
有する物質も、物質13および19〜24により得られた結果
から、Tsを上昇させるのに望ましい。
物質(i)の混合物および物質(ii)の混合物も所望
により用いてもよい。
本発明においては、架橋する必要がないが、組成物の
架橋も所望により行ってもよく、更に性質が向上する。
本発明のゲルおよびゲロイドの性質の特定の範囲内
で、少なくとも200%の極限伸びを有するものが好まし
い。少なくとも200%の伸びの実質的な弾性変形(また
は実質的にヒステリシスがない)が好ましい。
例えばアメリカ合衆国特許第4,141,876号および第4,1
04,323号に記載されているホットメルト接着剤中、ブロ
ックコポリマー100部につき300部未満、特に200部以下
のエキステンダー液を含有する混合物は一般にゲルまた
はゲロイド組成物として挙動しない。このような混合物
は、特に粘着付与樹脂を添加した場合に、硬すぎたり、
高すぎる極限引張強さおよび動的貯蔵弾性率を有する傾
向にある。
本発明の好ましいゲルまたはゲロイドは200〜400(10
-1ミリメートル)の範囲内の円錐貫入値を有し(「ソフ
ト」ゲル)、ポリマー100重量部当たり好ましくは少な
くとも567、好ましくは5000重量部以下のエキステンダ
ー液を含むか、または50〜199(10-1ミリメートル)の
範囲内の円錐貫入値を有し(「ハード」ゲル)、ポリマ
ー100重量部当たり好ましくは300〜566重量部のエキス
テンダー液を含む。
エキステンダー液はゲルコポリマーの軟化点または融
点より高い沸点を有することが好ましく、該エキステン
ダー液はコポリマーと、その融点または軟化点以上の温
度で混合することが好ましい。しかし、得られる組成物
が最終用途に関して許容できるならば、恐らく揮発性溶
媒を用いる低温での混練またはその他の混合法を用いて
もよい。
前記のごとくブロックコポリマーおよび可塑剤兼安定
化添加剤を含有する本発明の組成物において有用なエキ
ステンダー液はエラストマー材料を増量するのに通常用
いられるオイルから選択してもよい。該オイルはパラフ
ィン系またはナフテン系油などの炭化水素油、ポリブテ
ンまたはポリプロペン油などの合成油、およびその混合
物であってよい。好ましいオイルは、パラフィンおよび
ナフテン系炭化水素油の実質的に非芳香族の混合物であ
る。該オイルはブロックコポリマーの軟化点より高い最
低沸点を有する。適したオイルの例としては、例えば、
ファイナケミカルズ(Fina Chemicals)から「ファイナ
ヴェスタン(Fina Vestan)」(商標)、好ましくはグ
レードA360で入手可能なもの、ペンレコ(Penreco)か
ら「ドラケオール(Drakeol)34」(商標)で入手可能
なもの、およびウィットコ(Witco)から「ウィットコ
(Witco)380PO」(商標)で入手可能なものが挙げられ
る。
ポリマーの該オイルに対する割合は、一般にオイル70
〜98部に対してポリマー混合物が2〜30部の範囲であ
る。一般に、「ソフト」ゲルに関しては、3〜15部のブ
ロックコポリマーおよび97〜85部のオイルを用いるのが
好ましく、多くの用途に関して、4〜12部のブロックコ
ポリマーおよび96〜88部のオイルを用いるのが最も好ま
しい。「ハード」ゲルに関しては、15〜30部の割合のブ
ロックコポリマー、最も好ましくは18〜25部のブロック
コポリマーおよびそれに対応するオイルが好ましい。
本発明の組成物はオイルをポリマーおよび添加剤物質
のブレンドと前記ブロックコポリマー中のハードブロッ
クのガラス転移温度以上の温度にて混合することにより
調製することが好ましい。ハードブロックのガラス転移
温度は前記WO8800603号に記載の如くPPOと混合すること
により上昇する場合もある。適切な混合を行い、ポリマ
ーが完全に溶融し、オイル中に分散するためには、充分
高い温度および充分な混合剪断を好ましくは採用する。
混合物が均一になり、ポリマーがすべてオイル中に均一
に分散または混合されるまで高温ので混合を続ける。充
分混合した後、組成物を所望の形状に成型し、冷却す
る。得られるエラストマー組成物を再溶融し、物性に著
しい変化を起こすことなく再び冷却することができる。
本発明の組成物の放射線架橋において有用なオイル
は、例えば前記と同様のオイルであってよい。ポリマー
−オイル組成物の電子線照射架橋において有用な架橋
剤、架橋剤の量、および電子線照射線量は組成物、その
立体配置および所望の架橋度に依存し、通常の基準、例
えば前記ヨーロッパ特許出願公開第0224389号に開示さ
れたラインに添って選択してもよい。
本発明のいずれかの組成物において種々の目的で種々
の添加物を用いるのは有用な事である。このような添加
物は、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、粘着付与剤、腐食
防止剤などである。本発明のすべての組成物において酸
化防止剤を用いるのは有用である。
本発明の組成物は、広範囲にわたる物性、例えば円錐
貫入、極限伸び、および引裂強さなどが特定の最終用途
の要件に叶うようにすることができる。本発明の組成物
はエラストマー材料として多くの用途があり、特に、例
えば公開されたヨーロッパ特許出願公開第0108518号お
よび第0191609号に記載されているようなシーリング材
料として用いられ得るが、本発明の組成物は望ましい性
質およびさらされる温度によって多種多様の用途があ
る。
本発明の範囲内のゲル組成物は好ましくは以下の
(1)〜(8)の基準により決定される(この基準のう
ち好ましくは1つを越える基準((1または(2)でな
い)が特定の範囲を越えない)。これらの基準は前記第
WO8800603号(本明細書ではこの開示を参照とする)に
記載されている試験I〜Vから導かれる。
I 円錐貫入 (1)円錐貫入値は50〜400(1/10mm)の範囲内 II 引張試験 (2)極限伸び 100%より大 (3)極限引張強さ 1MPa未満 III 動的粘弾性(23℃) (4)動的貯蔵弾性率(G′)100000Pa未満(1Hz
で)、好ましくは50000Pa未満、より好ましくは5000〜1
5000Pa(1Hzで) (5)動的機械的減衰(Tan Delta)5Hz未満の周波数に
て1.00未満 IV 動的粘弾性(80℃) (6)動的貯蔵弾性率(G′)10Paより大(1Hzで) (7)動的機械的減衰(Tan Delta)5Hz未満の周波数に
て1.00未満 V 応力緩和 (8)緩和時間 900秒より大 ゲル組成物の軟化点(Ts)は温度上昇添加剤の割合の
増加にともなって上昇する。好ましくは、添加剤の量は
全ゲル組成物の少なくとも3重量%、好ましくは少なく
とも5重量%であって、25重量%以下、より好ましくは
10〜15重量%である。
ゲル組成物の軟化点はデュポンTMA(5グラムの負荷
および5℃/分の加熱速度を用いる)などの標準的熱機
械的分析法により測定される。説明のために、列挙した
本発明の添加剤物質を用いたゲルの一般的調製法を以下
に記載する。
材料 150gは以下のものを含有する: 7.5重量%クレイトン(Kraton)G1651コポリマー 20.0%可塑剤 1.0%イルガノックス(Irganox)1010酸化防止剤 71.5%A360Bパラフィンエキステンダー油。
材料を窒素雰囲気下冷たいまま、少なくとも30分間攪
拌して、フラスコをフラッシュし、コポリマーにオイル
の一部を吸収させる。相当の膨張が起こり、混合物が非
常に粘稠になる(可塑剤によって、これは80〜180℃の
範囲の温度で起こる)まで一定して熱を加える。次に慎
重に熱を加え、未溶解のコポリマーを含有しない均質な
溶融ゲルが観察されるまでか、あるいは最高温度220℃
まで維持する。加熱および攪拌をやめ、ゲルが冷えて固
化した後、フラスコの蓋を取り、ゲルをそのまま取り出
す。
本発明のゲルは、電気接続端子エンクロージャー、ケ
ーブルスプライス、またはケーブル端末、あるいはその
ようなエンクロージャー、ケーブル、または端末を形成
するためのキットまたは要素においてシーラントとして
用いられた場合に特に有用である。
このような目的のために特に処方されたゲル組成物の
例を以下に記載する(重量%)。
「インドポール(Inndopol)H300(商標)」は、アモ
コケミカルズ(Amoco Chemicals)から入手可能。「ビ
ソフレックス(Bisoflex)234(商標)」は、ブリティ
ッシュペトロリアム(British Petroleum)から入手可
能。「イルガノックス(Irganox)1076(商標)」およ
び「ティヌビン(Tinuvin)327(商標)」はチバガイギ
ー(Ciba−Geigy)から入手可能。他の材料は本明細書
中すでに記載済み。
これらのゲルのTsは、実施例Aに関しては128℃、実
施例Bに関しては124℃であり、同様のゲルでジェネモ
ール(Genemol)およびビソフレックス(Bisoflex)添
加剤を対応する量のオイルで置換したもののTsが125℃
であった。
ゲルはブロックコポリマー材料(a)100重量部当た
り好ましくは少なくとも75重量部(より好ましくは少な
くとも100重量部、特に少なくとも150重量部、場合によ
っては200重量部またはそれ以上)の前記添加剤を含有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 Z H01R 13/52 301 H01R 13/52 301Z (72)発明者 ハドソン、ジョン・マイケル イギリス国 ウィルトシャー・エスエヌ 3・4エイチエー、スウィンドン、スト ラットン・セント・マーガレット、オッ クスフォード・ロード 158番 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 53/00 - 53/02 C08L 91/00 C08L 27/06 C08K 5/00 - 5/59 C09K 3/10

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)50から400(10-1ミリメートル)の
    範囲内のASTM D217円錐貫入値、(ii)100%より大きな
    ASTM D412極限伸び(実質的に弾性変形して少なくとも1
    00%伸びる)、(iii)1メガパスカル未満のASTM D412
    極限引張強さ、および(iv)23℃で100000パスカル未満
    の動的貯蔵弾性率を有するゲルまたはゲロイド液体増量
    ポリマー組成物であって、 (a)ポリスチレンを含んでなるハードなブロックおよ
    びポリアルキレンを含んでなる弾性のブロックを含有す
    る少なくとも1種のブロックコポリマー、 (b)該コポリマー100重量部当たり少なくとも300重量
    部のエキステンダー液であって、該弾性ブロックを増量
    し、柔軟化させる液体、および (c)コポリマー(a)100重量部当たり少なくとも50
    重量部の可塑剤安定化添加剤であって、 (i)使用時に組成物と表面接触して配置される可塑化
    PVC物品の1種またはそれ以上のPVC可塑剤と実質的に平
    衡になるか、または組成物への該可塑剤の移行に抵抗し
    うる安定化物質であり、PVC可塑剤、2,2′−オキシビス
    (エタノール)ジベンゾエートおよび有機ホスフェート
    から選択される安定化物質を含んでなり、該安定化物質
    (i)が該組成物の軟化点を上昇させるかまたは5℃を
    超えて下降させない場合、添加剤(c)は任意に、 (ii)組成物の軟化点を上昇させる温度上昇物質 を含有するか、 あるいは該安定化物質(i)が該組成物の軟化点を5℃
    を超えて下降させる場合、添加剤(c)は安定化物質に
    より引き起こされる下降の少なくとも50%を補うのに十
    分な量の温度上昇物質(ii) を含有する添加剤 からなる均一混合物を含んでなる組成物。
  2. 【請求項2】コポリマー弾性ブロックが水素化ゴムを含
    んでなる請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】コポリマーがスチレン−アルキレンブロッ
    クコポリマーである請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】添加剤(c)の少なくとも1種の物質がコ
    ポリマーハードブロックと実質的に不相溶性である請求
    項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】添加剤(c)の少なくとも1種の物質、お
    よびエキステンダー液(b)の少なくとも1種の物質が
    コポリマーハードブロックと実質的に不相溶性である請
    求項1〜3のいずれかに記載の組成物
  6. 【請求項6】前記添加剤の物質(i)および(ii)の少
    なくとも一方が少なくとも9の溶解パラメーター(スモ
    ールのグループモラーアトラクション定数から計算)を
    有する請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】前記溶解パラメータが9.0〜10.6の範囲内
    にある請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】前記添加剤の物質(i)および(ii)(存
    在すれば)少なくとも一方が室温にて液体で、エキステ
    ンダー液(b)と混和性である請求項6または7記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】前記添加剤の安定化物質(i)がPVC可塑
    剤であり、該添加剤が前記温度上昇物質(ii)を含有す
    る請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】前記添加剤の物質(i)および(ii)
    (存在すれば)のいずれかが2,2′−オキシビス(エタ
    ノール)ジベンゾエートである請求項7、8または9記
    載の組成物。
  11. 【請求項11】前記添加剤の物質(i)および(ii)
    (存在すれば)のいずれかが有機ホスフェートである請
    求項7、8または9記載の組成物。
  12. 【請求項12】ホスフェートが、各アルキル基中に最高
    6個の炭素原子を有するアルキルホスフェートである請
    求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】ホスフェートが、アリールホスフェート
    である請求項11記載の組成物。
  14. 【請求項14】ホスフェートが、ハロゲン化ホスフェー
    トである請求項11、12または13記載の組成物。
  15. 【請求項15】ホスフェートが、トリフェニルホスフェ
    ート、トリス(1−クロロエチル)ホスフェート、2,2
    −ビス(クロロメチル)−1,3−プロピレン−(ビス
    (2−クロロエチル)ホスフェート)またはトリス(1,
    3−ジクロロプロピル)ホスフェートである請求項11記
    載の組成物。
  16. 【請求項16】ホスフェートが、トリエチルホスフェー
    トまたはトリス(1−クロロプロプ−2−イル)ホスフ
    ェートである請求項11記載の組成物。
  17. 【請求項17】全組成物の重量に基づいて5〜25重量%
    の添加剤を含有する請求項1〜16のいずれかに記載の組
    成物。
  18. 【請求項18】軟化点が対応する前記添加剤を含有しな
    いゲル組成物の軟化点より高い請求項1〜17のいずれか
    に記載の組成物。
  19. 【請求項19】電気接続端子エンクロージャー、ケーブ
    ルスプライスまたはケーブル端末、あるいはこのような
    エンクロージャー、スプライスまたは端末を形成するた
    めのキットまたは要素においてシーラントとして用いら
    れる請求項1〜18のいずれかに記載の組成物。
  20. 【請求項20】(a)200〜400(10-1ミリメートル)、
    または(b)50〜199(10-1ミリメートル)のASTM D217
    円錐貫入値を有する請求項1〜19のいずれかに記載の組
    成物。
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