JP2970759B2 - 金属/フェライト積層磁石を形成する方法 - Google Patents

金属/フェライト積層磁石を形成する方法

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JP2970759B2 JP10124366A JP12436698A JP2970759B2 JP 2970759 B2 JP2970759 B2 JP 2970759B2 JP 10124366 A JP10124366 A JP 10124366A JP 12436698 A JP12436698 A JP 12436698A JP 2970759 B2 JP2970759 B2 JP 2970759B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全般的には、新規
金属/フェライト積層磁石を形成する方法に関する。
詳細には、本発明は、十分な数のせん孔と、一体化され
た金属プレートと、電子および電子ビーム制御用の電極
とを有する大面積積層磁石の新規製造方法を包含す
【0002】マグネチック・マトリックス・ディスプレ
イは、フラット・パネル・ディスプレイ用途に特に有用
である。ただしこれらの用途が全てではない。フラット
・パネル・ディスプレイ用途はコンピュータの視覚表示
装置、特に、ポータブル・コンピュータ、デスクトップ
・コンピュータ、パーソナル・オーガナイザ、通信機
器、壁モニタなどの視覚表示装置やテレビジョン受信機
などを含む。ただしこれらが全てではない。以下では、
磁気マトリックス電子ビーム源に基づくフラット・パネ
ル表示装置を磁気マトリックス・ディスプレイ(MM
D)と呼ぶ。
【0003】液晶ディスプレイ・パネルや電界放出ディ
スプレイなどの従来型のフラット・パネル・ディスプレ
イは、一つのディスプレイ技術を提供する。しかし、こ
れらの従来型フラット・パネル・ディスプレイは、必然
的に、比較的高度な半導体製造、繊細な材料および高い
公差を伴うので製造が複雑になり、コストがかかる。
【0004】1996年8月9日に出願され、「ELE
CTRON SOURCE」と題し、やはり英国特許出
願第2304981号に対応し、本特許出願の出願人に
譲渡され、開示が引用によって本明細書に組み込まれた
米国特許出願第08/695856号は、磁気マトリッ
クス電子源とその製造方法を開示している。たとえばフ
ラット・パネル・ディスプレイや、テレビジョン受像機
用のディスプレイや、コンピュータ用の視覚的表示装置
などディスプレイ応用例における磁気マトリックス電子
源の利用も開示されている。さらに、電子を放出する陰
極および永久磁石を有するマグネチック・マトリックス
・ディスプレイが開示されている。この永久磁石は、対
向する磁極間に広がるチャネルの2次元アレイを有し、
磁化の方向は、陰極に面する面から反対側の面に向かっ
ている。この磁石は、陰極手段からの電子を電子ビーム
とする磁界を各チャネルに生じさせる。また、ディスプ
レイは、各チャネルから電子ビームを受け取るスクリー
ンを有する。スクリーンは、陰極から遠いほうの磁石面
に面した側に蛍光体の被覆を有し、この被覆は、異なる
チャネルにそれぞれが対応する複数の画素を含む。陰極
手段から各チャネルへの電子の流れを制御するグリッド
電極手段が、陰極手段と磁石の間に配置される。チャネ
ルの2次元アレイは、X−Y格子上に規則的な間隔をあ
けて配置される。磁石の面積は、その厚さに比べて大き
い。磁気マトリックス電子源に基づくフラット・パネル
表示装置は、業界ではMMD(磁気マトリックス・ディ
スプレイ)とも呼ばれる。
【0005】この永久磁石は、この開口を通過する電子
をコリメートする目的で、チャネルすなわち磁石の開口
内に実質的に直線で高い強度の磁界を生じさせるために
使用される。開口の長さ方向に沿って磁界勾配を生じさ
せるために、永久磁石は絶縁されているか、または小さ
な導電性しか持たない。このように生成されたビームの
蛍光体被覆上への配置は主として、永久磁石の開口の物
理的位置によって決まる。
【0006】動作時、これらの電子ビームは蛍光スクリ
ーン上に導かれ、電子ビームが蛍光体に衝突すると光が
放出される。光の強度は、(最終的な一定の陽極電圧に
対する)入射ビーム電流に比例する。カラー・ディスプ
レイでは、異なる3つの着色蛍光体(赤、緑、青など)
が使用され、これらの三原色を選択的に混合することに
よって色が得られる。
【0007】色を正確に再現するには、適切な色の蛍光
体に電子ビームを当てることが非常に重要である。
【0008】異なる蛍光体を分離する「ブラック・マト
リックス」を使用することによって、ある程度の誤差は
許容される。この材料は、個々の蛍光体色の境界を決め
る働きをし、さらに、ディスプレイの表面板を暗く見せ
ることによって表示画像のコントラスト比を高める。し
かし、電子ビームが、蛍光体に対して誤って配置された
場合には、蛍光体からの光の放出が低下し(ブラック・
マトリクスに当たるビーム電流が損失となることによ
る)、これが、輝度の不均一として視認される。ビーム
の配置の誤りがより深刻な場合には、ビームが、目的の
蛍光体とは異なる色の蛍光体上に、視認できる量の光の
放出を開始することがある。したがって、電子ビームの
誤配置によって、誤った色の光が実際に放出されること
になる。これは、純度誤りと呼ばれ、最も望ましくない
ディスプレイ・アーティファクトである。0.3mmの
画素では、蛍光体の一般的な幅は67μmであり、これ
らの間のブラック・マトリクスの幅は33μmである。
【0009】電子ビームの形成に使用する磁石と電子ビ
ームを受け取る蛍光体を担持するガラス板との間の非常
に正確な整列が必要となるのは明らかである。さらに、
この正確な整列は、さまざまな動作条件範囲(輝度の高
低、周囲温度の変化など)にわたって維持されなければ
ならない。
【0010】ディスプレイへの適用を考慮するときに
は、磁石のその他のいくつかの特性も重要である。これ
らの例を以下に示す。
【0011】1.表示画像が、画素の規則的なアレイに
よって生成されることは一般に受け入れられている。こ
れらの画素は従来から、正方形または長方形のグリッド
に配置される。グラフィックス・アダプタの両立性を保
持するために、磁石は、このようなアレイ上に電子ビー
ムを供給しなければならない。
【0012】2.動作時、電子ビームのバイアスおよび
変調に使用されるグリッドと電子供給源との間隔が、電
子ビームで運ばれる電流を決定する。この間隔が変化す
ると、ビーム電流が変化し、そのため、蛍光スクリーン
からの光の放出が変化する。したがって、これらのバイ
アスおよび変調グリッドの担体として使用される磁石
が、電子供給源との周知の間隔を維持することが必要条
件である。組立ての困難を避けるために、磁石は平らで
なければならない。
【0013】3.ディスプレイは輸送中特に、機械的な
力を受ける。磁石は、遭遇する可能性のある許容応力範
囲全体にわたって構造的完全性を保持しなければならな
い。一般に許容されるレベルは、30G(294m
-2)の加速度に相当する。
【0014】他の必要条件の1つは、磁石は、排気され
たディスプレイ内で使用されるので、ディスプレイの寿
命中に放出されて、真空の程度を低下させるか、または
陰極に害を与える恐れがあるような有機成分を一切含ん
ではならないということである。
【0015】最後の要件は、磁石が開口の方向に磁化さ
れることである。すなわち、磁極を磁石の面と一致させ
る必要がある。
【0016】前記条件を満たすような磁石の製造は、既
に知られている製造方法を使用しては不可能である。確
かに、開口のない所望の大きさの磁石(例えばフェライ
ト磁石)は容易に得られるが、開口が存在するといくつ
かの問題が生じる。
【0017】フェライト板を焼結させた後に、磁石に開
口を形成する場合には、レーザ・ドリリングまたは機械
ドリリングが使用できる。しかし、焼結フェライトは非
常に硬い材料であり、この手法によって開口を形成する
工程は費用も時間もかかり、製造工程には適当ではな
い。
【0018】マイクロエレクトロニクス用途の多層セラ
ミックスでは一般的な周知の打抜き/ドリリング方法に
よって、焼結前のグリーンシート段階のフェライトに穴
を形成することは可能である。しかし、焼結中にいくつ
かの問題が生じることが予想される。このような問題の
例を以下に示す。
【0019】1.磁石板が不均等な収縮を受け、穴が
「移動」する。すなわち、それらの公称位置から径方向
に不規則に変位する。
【0020】2.磁石自体が「そり」を生じやすく、大
径の球の一部のようになる。
【0021】3.開口が、応力集中部となるために、隣
接する開口間に亀裂が生じやすい。
【0022】4.所望の長さの開口を得るために、複数
の薄いシートを積層する場合には、不良位置合せが生じ
る恐れがあり、これによって開口を通る「見通し線」が
なくなる可能性もある。
【0023】他の問題は、フェライトは硬い材料ではあ
るが粘り強いものではなく、開口の存在によって板の機
械的強度が大幅に低下することである。したがって、大
きな衝撃がかかる恐れのある輸送中に、磁石が機械的に
完全に破損する可能性があることは明白である。
【0024】米国特許第4138236号には、硬いお
よび/または軟かい磁性フェライト部品を酸化物ガラス
に結合する方法が開示されている。酸化物ガラスの適用
は、前焼成、または主焼成の前でも後でもよく、最後
に、ガラス軟化点を超える温度でフェライト部品が融着
される。
【0025】米国特許第4540500号には、0.1
〜5重量%のガラスをフェライトに加えることによって
製造した低温で焼結可能な酸化物磁性材料が開示されて
いる。ある状況では焼結温度を、約1000℃以下に下
げることができる。
【0026】米国特許第4023057号には、バリウ
ム・フェライトなどの恒久的に磁化可能な粒子をゴムな
どのたわみ性の基材に埋め込んで製造した薄いたわみ性
の磁石を含んだ積層構造をとる電動機の固定子用複合磁
石が開示されている。より強い磁界を生み出すために、
さまざまな積層構成が考え出され、ほとんどの積層構造
では、薄い金属のスペーサを使用して、たわみ性磁性部
品のそれぞれの磁界を崩壊させ、結果として生じる極の
電磁束密度を増大させ、電動機の磁気回路の永久磁界の
向きを定めている。
【0027】日本国特許出願公開公報の特開昭60−9
3742号には、導電性磁性体およびこの磁性体の一表
面にスパッタリングされた金属被覆を有する集束電極を
備えたディスプレイが開示されている。導電性は、集束
電極がその機能を果たすのに必要である。被覆は、スパ
ッタリングされたものであるため薄く、磁石の機械的構
造は実質的に変化しない。磁石の穴はそれぞれ、いくつ
かの電子ビームを通過させる。
【0028】1997年3月24日に出願され、本特許
出願の出願人に譲渡され、開示が引用によって本明細書
に組み込まれた「MAGNET AND METHOD FOR MANUFACTURIN
G AMAGNET」と題する、米国特許出願第08/8236
69号は、磁石−感光ガラス複合材料およびその方法を
開示している。
【0029】しかし、従来技術では、本発明の金属/フ
ェライト積層磁石およびその方法は開示されておらず、
また教示されてもいない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属/磁気
媒体(たとえば、フェライト)積層磁石を形成する新規
な方法である。
【0031】したがって、本発明の一目的は、電子また
は電子ビーム、あるいはその両方を案内する複数の開口
部を有する積層金属/フェライト磁を形成する方法を
提供することである。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【課題を解決するための手段】したがって、一態様で
は、本発明は、 (a)第1の表面と第2の表面とを有する金属シート
に少なくとも1つの第1の開口部を形成するステップ
と、 (b)前記金属シートの第1の表面に少なくとも1つの
フェライト層を固定するステップと、 (c)前記金属シートの第2の表面に少なくとも1つの
誘電層を固定するステップと、 (d)第2の開口部の少なくとも一部が前記金属シート
第1の開口部の一部に重なり合うように前記フェラ
イト層および前記誘電層を通して第2の開口部を形成
し、それによって金属/フェライト積層磁石を形成する
ステップとを含む、金属/フェライト積層磁石を形成す
る方法を含む。
【0037】他の態様では、本発明は、少なくとも1つ
のカソード手段と少なくとも1つの金属/フェライト積
層磁石とを備える電子源を備え、磁石は、その互いに対
向する極間に延びる複数の磁気チャネルを有し、各磁気
チャネルは、カソード手段から受け取った電子を、目標
の方へ向かう電子ビームに流れ込ませる。
【0038】新規であるとみなされる本発明の特徴と本
発明の基本特性は、特に添付の特許請求の範囲に記載さ
れている。図面は、例示のためのものにすぎず、一定の
縮尺で描かれているわけではない。さらに、図面中の同
じ番号は同じ特徴を表す。しかし、本発明自体は構成と
動作方法の両方に関するものであり、下記の詳細な説明
を添付の図面と共に参照することによって最も良く理解
することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明によれば、カソード手段と
積層磁石とを備える電子源が提供される。積層磁石は、
磁石の互いに対向する極間で延びる複数のチャネルによ
ってせん孔され、各チャネルは、カソード手段から受け
取った電子を、目標の方へ向かう電子ビームに送り込
み、あるいは案内する。
【0040】本発明の好ましい実施形態では、電子源
は、カソード手段と、カソード手段から磁気チャネルへ
の電子流を制御する磁石との間に配設されたグリッド電
極手段を備える。
【0041】磁気チャネルは好ましくは、磁石内に行と
列の二次元アレイとして配設される。
【0042】好ましくは、グリッド電極手段は、複数の
平行な行導体と、行導体に直交するように構成され行導
体から絶縁された複数の平行な列導体とを備え、各チャ
ネルは、行導体および列導体の異なる交差点に配置され
る。
【0043】グリッド電極手段は、磁石に対向するカソ
ード手段の表面上に配設することができる。別法とし
て、グリッド電極手段は、カソード手段に対向する磁石
の表面上に配設することができる。
【0044】カソード手段は、電界放出装置などの冷放
出装置を備えることができる。別法として、カソード手
段は光電陰極を備えることができる。本発明のいくつか
の実施形態では、カソードは、熱電子放出装置を備える
ことができる。
【0045】本発明の特に好ましい実施形態では、各チ
ャネルは、形状または長さに沿った面積あるいはその両
方が異なる断面を有することができる。
【0046】本発明の好ましい実施形態では、各チャネ
ルにテーパ付けすることができ、チャネルの端部は、カ
ソード手段に対向する最大表面積を有する。
【0047】積層磁石は好ましくは、フェライトを備え
る。本発明のいくつかの実施形態では、磁石はセラミッ
ク材料を含むことができる。本発明の好ましい実施形態
では、磁石はバインダを備えることもできる。バインダ
は有機バインダでも、あるいは無機バインダでもよい。
好ましくは、バインダは、製造および使用時に最適化さ
れた特性が得られるようにガラス形成酸化物を含む無機
ガラス複合材料を備える。
【0048】本発明の好ましい実施形態では、チャネル
の断面は円形である。本発明の他の実施形態では、チャ
ネルの断面は矩形と多角形のどちらかであってよい。各
チャネルの隅部および縁部は面取りすることも、あるい
は丸み付けすることもできる。
【0049】磁石は、せん孔された積層のスタックを備
えることができ、各積層のせん孔は、隣接する積層のせ
ん孔に整列し、それによってスタックを通じてチャネル
が連続し、積層スタックは、各積層面の同じ極が対向す
るように構成される。積層間にスペーサを挿入し、改良
されたレンズ効果をスタックに与えることができる。
【0050】磁石の少なくとも一表面上に絶縁層を付着
させ、フラッシュオーバを低減することができる。
【0051】本発明の好ましい実施形態は、チャネルか
ら現れた電子を偏向させるためにカソードから離れた磁
石の表面上に配設されたアノード手段を備える。
【0052】アノード手段は好ましくは、チャネルの列
に平行に延びる複数のアノードを備え、これらのアノー
ドは、それぞれ、異なるチャネル列に対応する、アノー
ド対を備え、各アノード対は、それぞれ、対応するアノ
ード列の対向する側に沿って延びる第1および第2のア
ノードを備え、第1のアノードどうしが相互接続され第
2のアノードどうしが相互接続される。好ましくは、ア
ノードはチャネルを部分的に囲む。
【0053】本発明の特に好ましい実施形態は、第1お
よび第2のアノードを横切る偏向電圧を印加して、チャ
ネルから現れる電子ビームを偏向させる手段を備える。
【0054】一態様における本発明は、前述の種類の電
子源と、電子源から電子を受け取り、カソードから離れ
た磁石の側に対向する発光体コーティングを有する画面
と、グリッド電極手段およびアノード手段に制御信号を
供給し、チャネルを介してカソードから発光体コーティ
ングへ流れる電子流を選択的に制御し、それによって画
面上に画像を生成する手段と、磁石を横切る電圧勾配を
供給しチャネル内の電子を加速する手段と、電子を必要
な電圧で発光体画面へ加速する手段とを備える表示装置
である。
【0055】他の態様における本発明は、前述の種類の
電子源と、電子源から電子を受け取り、カソードから離
れた磁石の側に対向する発光体コーティングを有し、発
光体コーティングが異なる発光体の複数の群を備え、複
数の群がそれぞれのパターンで構成され、各群がそれぞ
れの異なるチャネルに対応する画面と、グリッド電極手
段およびアノード手段に制御信号を供給し、チャネルを
介してカソードから発光体コーティングへ流れる電子流
を選択的に制御する手段と、アノード手段に偏向信号を
供給し、チャネルから現れた電子を順次、発光体群の適
切な発光体にアドレスし、それによって画面上に色画像
を作成する偏向手段とを備える表示装置である。発光体
群は好ましくは、赤発光体と、緑発光体と、青発光体と
を備える。
【0056】偏向手段は好ましくは、チャネルから現れ
た電子を反復シーケンス赤、緑、青、赤、…または赤、
緑、赤、青、…内の適切な発光体にアドレスするように
構成される。別法として、偏向手段は、チャネルから現
れた電子を反復シーケンス赤、緑、青、赤、…または
赤、緑、赤、青、…内の適切な発光体にアドレスするよ
うに構成される。
【0057】本発明の表示装置の好ましい例は、発光体
コーティングの最も近くの磁石板上に配設された最後の
アノード層を備える。
【0058】画面は、少なくとも一方向で弧状であり、
隣接する第1のアノード間および隣接する第2のアノー
ド間の各相互接続は抵抗素子を備える。
【0059】本発明の表示装置の特に好ましい例は、ア
ノード手段に印加されるDCレベルを動的に変化させ、
磁気チャネルから現れた電子を画面上の発光体コーティ
ングに整列させる手段を備える。
【0060】本発明の表示装置のある例は、発光体コー
ティングに隣接するアルミニウム・バッキングを備える
ことができる。
【0061】当然のことながら、本発明は、メモリ手段
と、メモリ手段との間でデータを転送するデータ転送手
段と、メモリ手段に記憶されたデータを処理するプロセ
ッサ手段と、プロセッサ手段によって処理されたデータ
を表示するために前述の電子源を備える表示装置とを備
えるコンピュータ・システムに拡張される。
【0062】さらに、本発明が前述の電子源を備える印
刷ヘッドに拡張されることが理解されよう。さらに、当
然のことながら、本発明は、そのような印刷ヘッドを、
印刷ヘッドにデータを供給しデータに応じて印刷記録物
を生成する手段と共に備える文書処理装置に拡張され
る。
【0063】他の態様における本発明は、カソード手段
と、磁石の互いに対向する極間で延び、それぞれ、カソ
ード手段から受け取った電子を電子ビームとして形成す
る、複数のチャネルによってせん孔された積層磁石と、
カソード手段からチャネルへの電子流を制御するために
カソード手段と磁石との間に配設されたグリッド電極手
段と、電子をチャネルを通じて、発光体を含むガラス板
の方へ加速するためにカソードから離れた磁石の表面上
に配設されたアノード手段とを備える三極管装置であ
る。
【0064】他の態様の本発明は、せん孔された金属板
と、誘電体のせん孔されたグリーンシートと、組成物を
含むフェライトを形成することと、金属電極導体および
複合磁気構造を形成し所望の特性を有する積層磁石を生
成することとを含む、電子ビーム・コリメータを製造す
る方法である。
【0065】この方法は、粉末層を形成する前にフェラ
イトとバインダを混合しておくことを含むことができ
る。好ましくは、バインダはガラス粒子を備える。
【0066】この方法は、磁石のせん孔面上にアノード
手段を付着させることを含むことができる。
【0067】好ましくは、この方法は、アノード手段を
保持する面から離れた磁石の面上に制御グリッド手段を
付着させることを含む。
【0068】アノード手段を付着させるステップと制御
グリッド手段を付着させるステップのうちの少なくとも
1つのステップはフォトリソグラフィを含むことができ
る。別法として、メッキ、スクリーン印刷、または転写
を使用してアノード手段および制御グリッド手段を付着
させることができる。
【0069】他の態様の本発明は、前述の方法に従って
電子源を作製することと、アノード手段を保持する磁石
の面に隣接する位置に発光体コーティング済み画面を位
置決めすることと、カソード手段どうしの間および磁石
と磁石と画面との間の空間を真空排気させることとを含
む、表示装置を製造する方法である。
【0070】他の態様の本発明は、それぞれ、異なる1
つの画素に対応する、複数の電子ビームを生成すること
と、各電子ビームを偏向させ、シーケンス内の対応する
画素、すなわち第2画素、第1画素、第2画素、第3画
素の複数の副画素に反復的にアドレスすることとを含
む、それぞれ、直線状に連続する第1、第2、第3の副
画素を有する、複数の画素を有する表示画面の画素にア
ドレスする方法である。
【0071】次に、図1などの図を参照すると分かるよ
うに、本発明のカラー磁気マトリックス・ディスプレイ
は、カソード20を保持するガラス板10などの第1の
プレート10と、カソード20に対向する、順次構成さ
れた赤発光体ストライプ、緑発光体ストライプ、青発光
体ストライプなど、少なくとも1つの発光体画素または
ドットまたはストライプ80の少なくとも1つのコーテ
ィングを保持するガラス板90などの第2のプレート9
0とを備える。発光体ストライプ80は好ましくは、高
電圧発光体である。最後のアノード層95は発光体コー
ティング80上に配設される。
【0072】ガラス板90とガラス板10との間に積層
磁石60が配設される。磁石60は、底面または第1の
表面61と、頂面または第2の表面63とを有し、せん
孔または「画素井戸」70の二次元マトリックスによっ
てせん孔される。
【0073】磁石60の表面上に、発光体ストライプ8
0に対向するアノード50のアレイが形成される。ディ
スプレイの動作について説明するために、この表面63
を磁石60の頂部と呼ぶ。画素井戸70のマトリックス
の各列に関連付けられた一対のアノード50がある。各
対のアノードは、画素井戸70の対応する列の互いに対
向する側に沿って延びる。磁石60の表面上に、カソー
ド20に対向する制御グリッド40が形成される。ディ
スプレイの動作について説明するために、この表面61
を磁石60の底部と呼ぶ。
【0074】制御グリッド40は、磁石表面61を横切
って列方向へ延びる第1の群の平行な制御グリッド導体
42と、磁石表面61を横切って行方向へ延びる第2の
群の平行な制御グリッド導体44とを備え、したがっ
て、各画素井戸70は、それぞれの異なる組合せの行グ
リッド導体44と列グリッド導体42の交差点に配置さ
れる。後述のように、プレート10および90と磁石6
0を組み合わせ、密閉し、次いでアセンブリ全体を真空
排気させる。
【0075】動作時には、カソード20から電子が放出
され、電子ビーム30が形成され、制御グリッド40の
方へ引き付けられる。制御グリッド40は、電子を選択
的に各画素井戸70へ送る行/列マトリックス・アドレ
ス機構を備える。電子ビーム30はグリッド40を通過
し、アドレスされた画素井戸70に入る。各画素井戸7
0には磁界がある。図10に示したように、画素井戸7
0の上部にある金属板105は、画素井戸70内で電子
を加速し、アノード対50は、現れた電子ビーム30を
選択的に側方へ偏向させる。電子ビーム30は次いで、
ガラス板90上に形成された高電圧アノードの方へ加速
され、アノードを貫通し下方の発光体80に達するのに
十分なエネルギーを有する高速電子ビーム30が生成さ
れ、その結果、光出力が得られる。より高い電圧のアノ
ードは通常、10kVに保持することができる。
【0076】前述の計算では、アノード50と発光体8
0との間に一定の電界が存在するように、アノード50
は発光体80と電位が同じであるものと仮定した。この
構成は、低電圧発光体を使用する場合には受け入れられ
る。しかし、本発明の好ましい実施形態では、高電圧発
光体が使用され、したがって最後のアノード95を偏向
アノード50よりもずっと高い電位にする必要がある。
したがって、電子ビーム30は、アノード50付近を離
れた後、引き続き最後のアノードの方へ加速される。こ
のため、電子ビーム30が発光体80に当たる前に電子
ビーム30の経路が変化する。アノード50と最後のア
ノード95との間の加速電界はアノード50の偏向効果
を低減する。したがって、多数の電子がアノードに衝突
する恐れなしにアノード50の長さを大きくすることが
できる。このため、偏向アノード製造時の製造公差の、
ディスプレイに対する影響が低減する。
【0077】次に図1に戻ると分かるように、特に前述
の磁石60と磁石60のせん孔70によってフラックス
・ラインが閉鎖され、したがって画素井戸70内に磁界
が形成される。望ましくは、磁石60は製造費が比較的
低く、非導電性であり、そのため導電トラック製造用の
基板が形成され、機械的に頑丈であり、熱に対して安定
であり、大きすぎず、全体的なディスプレイ寸法に合わ
せて製造するのが容易である。
【0078】上記の特性のうちの少なくともいくつか
は、積層フェライト材料で形成された磁石60によって
満たされる。
【0079】前述のように、このディスプレイはカソー
ド手段21と、グリッド電極またはゲート電極40と、
アノード50とを有する。したがって、この構成は三極
管構造とみなすことができる。カソード手段20からの
電子流はグリッド40によって調整され、それによって
アノード50へ流れる電流が制御される。ディスプレイ
の輝度が、発光体80に当たる電子30の速度と数の両
方に依存することに留意されたい。通常、最後のアノー
ド95は一定の電位(たとえば、約10kV)に保持さ
れ、電子をこの電位の方へ加速することによって、発光
体80からの適切な光子放出、すなわちエネルギー変換
プロセスを行うのに十分なエネルギーが電子に与えられ
る。
【0080】前述のように、磁石60は、三極管を形成
するのに必要な様々な導体が付着する基板として働く。
偏向アノード50は磁石60の頂面63上に付着され、
制御グリッド40は磁石60の底面61上に製造され
る。当然のことながら、これらの導体の寸法は、たとえ
ば液晶ディスプレイや電界放出ディスプレイなど現行の
フラット・パネル技法で使用される寸法と比べて比較的
大きい。導体は有利には、いくつかの従来型の厚膜技法
または薄膜技法のどれかによって磁石60上に付着させ
ることができる。
【0081】カソード手段20は、電界放出チップまた
は電界放出シート・エミッタ(たとえば、無定形ダイヤ
モンドまたはシリコン)を含むことができる。そのよう
な場合、電界放出装置基板上に制御グリッド40を形成
することができる。別法として、カソード手段20はプ
ラズマ・カソードまたはホット・エリア・カソードを含
むことができ、その場合、前述のように磁石の底面61
上に制御グリッド40を形成することができる。フェラ
イト複合磁石の利点は、フェライト複合材料が、厳密な
位置合わせを必要とするディスプレイのすべての構造の
担体および支持体として働くことができることである。
【0082】本発明の他の代替実施形態では、カソード
手段20は光電陰極を備える。
【0083】前述のように、制御グリッド40はビーム
電流、したがって輝度を制御する。本発明のいくつかの
実施形態では、ディスプレイはディジタル・ビデオの
み、すなわちグレー・スケールを含みあるいは含まない
画素に応答することができる。そのような場合、単一の
グリッド40はビーム電流を適切に制御することができ
る。しかし、そのようなディスプレイの応用分野は限ら
れ、一般に、ある形のアナログ制御またはグレー・スケ
ール制御が望ましい。したがって、本発明の他の実施形
態では、一方が黒レベルまたはバイアスを設定し、他方
が個別の画素の輝度を設定する2つのグリッドが設けら
れる。そのような二重グリッド構成は、カソードを変調
することが困難である場合に画素のマトリックス・アド
レス指定を行うこともできる。
【0084】本発明のディスプレイは、CRTディスプ
レイでは一度に1つの画素しか点灯しないが、本発明の
ディスプレイでは行または列全体が点灯するという点で
従来型のCRTディスプレイとは異なる。本発明のディ
スプレイの他の利益は、行ドライバおよび列ドライバの
使用度にある。典型的なLCDではディスプレイの赤チ
ャネル、緑チャネル、青チャネルのそれぞれにドライバ
が必要であるが、本発明のディスプレイはすべての3つ
の色に対して単一の画素井戸70(したがって、グリッ
ド)しか使用しない。このことは、前述のビーム位置合
わせと相まって、匹敵するLCDに対してドライバ要件
が係数3だけ低減されることを意味する。他の利点は、
アクティブLCDでは、導電トラックが、画面上に製造
された半導体スイッチ間を通過しなければならないこと
である。このトラックは光を放出しないので、ユーザか
ら見えないような寸法に制限しなければならない。本発
明のディスプレイでは、すべてのトラックが発光体80
の下方または磁石60の下面上に隠される。隣接する画
素井戸70間の空間が比較的大きいので、トラックを比
較的大型にすることができる。したがって、キャパシタ
ンス効果を容易に解消することができる。
【0085】発光体80の相対効率は、少なくとも部分
的にゲート構造の駆動特性を決定する。ビーム位置合わ
せシステムを操作する際に使用される電圧を低減する1
つの方法は、走査規約を変更することである。本発明の
好ましい実施形態では、走査は、通常のRGBRGB…
の走査ではなく、最も非効率的な発光体が発光体ストラ
イプ・パターン内の2つのより効率的な発光体間に配置
されるように構成される。したがって、最も非効率的な
発光体がたとえば赤である場合、走査はパターンBRG
RBRGB…に従う。
【0086】本発明の好ましい実施形態では、偏向アノ
ード50を横切って、持続するDC電位差が導入され
る。この電位を電位差計調整によって変更し、発光体8
0と画素井戸70との残留位置ずれを補正することがで
きる。行走査が頂部から底部に進むにつれて可変変調を
適用することによって二次元位置ずれを補償することが
できる。
【0087】前述のように、本発明の好ましい実施形態
では、CRT技法とLCD技法の両方で使用される画素
アドレス指定方法とは異なる画素アドレス指定技法が使
用される。従来型のCRTディスプレイでは、電子ビー
ムを1つのデータ・ラインに対しては水平方向へ、連続
するデータ・ラインに対しては垂直方向へ走査すること
によって画素がアドレス指定される。単一の画素に対す
る実際の発光体励起期間は非常に短く、連続する励起間
の継続時間、すなわちディスプレイのフレーム・レート
は長い。したがって、各画素からの光出力は制限され
る。グレー・スケールはビーム電流密度を変化させるこ
とによって行われる。従来型のアクティブ・マトリック
スLCDでは、各画素は、それぞれ、それ自体の切換ト
ランジスタを有する、3つの副画素(赤、緑、青)から
なる。色の選択は、行駆動と列駆動のどちらかに基づい
て行うことができる。しかし、通常、色の選択は列駆動
に基づいて行われる。ビデオ源からのビデオ・データ
は、1行分のデータ(すなわち、VGAグラフィックス
の場合は640×3副画素)が蓄積されるまでシフト・
レジスタにクロッキングされる。次いで、データは並行
して、各列ごとのDACとしても働く記憶域へ転送され
る。通常、3ビットDACおよび6ビットDACが使用
される。行ドライバは、アドレスすべき行を選択する。
1色当たりに3ビットのグレー・スケールを用いる場
合、512色を使用することができる。これは、1ビッ
トの時間ディザによって4096色に拡張することがで
きる。ソフトウェア空間ディザによって、4096色を
超える他の拡張を導入することができる。1色当たり6
ビットのグレー・スケールを用いた場合、ソフトウェア
空間ディザによる拡張によって、262144色を使用
することができる。光出力は、バックライト効率と、偏
光損失と、セル・アパーチュアと、カラー・フィルタ透
過損失の関数である。通常、透過効率は4%に過ぎな
い。
【0088】本発明の好ましい実施形態では、色の選択
はビーム位置合わせによって行われる。そのようなビー
ム位置合わせを推進するには、ライン・レートを通常よ
りも3倍速くし、かつR、G、Bラインを順次多重化す
る。別法として、フレーム・レートを通常よりも3倍速
くし、フィールド順次式カラーを使用する。フィールド
順次式走査では、ディスプレイに対して移動する観測者
に不快な視覚効果が与えられる恐れがあることを理解さ
れたい。本発明のディスプレイの重要な特徴には下記の
ことが含まれる。
【0089】1.各画素が単一の画素井戸70によって
生成される。
【0090】2.画素の色が、3原色のそれぞれに与え
られる相対駆動強度によって決定される。
【0091】3.発光体80が面板90上にストライプ
状に付着する。
【0092】4.原色が、グリッド制御に同期するビー
ム位置合わせシステムを介して走査される。
【0093】5.電子ビームを使用して高電圧発光体が
励起される。
【0094】6.各画素井戸の底部でグリッド電圧(し
たがって、電子ビーム密度)を制御することによってグ
レー・スケールが達成される。
【0095】7.行または列全体が同時にアドレスされ
る。
【0096】8.必要に応じて、最も非効率的な発光体
80を二重走査してグリッド駆動要件を軽減することが
できる。
【0097】9.発光体80が一定のDC電圧に保持さ
れる。
【0098】上記の特徴は、下記でそれぞれ、ほぼ上記
に示した順序で説明するように、従来型のフラット・パ
ネル・ディスプレイに勝るかなりの利点を与える。
【0099】1.画素井戸概念によって、ディスプレイ
製造の全体的な複雑さが低減される。
【0100】2.CRTディスプレイでは、約11%の
電子ビーム電流のみがシャドー・マスクから出て3つ組
発光体を励起するが、本発明のディスプレイでは、ビー
ム位置合わせシステムによって電子ビーム電流が送られ
る各発光体ストライプごとに、100%またはほぼ10
0%のビーム電流が使用される。33%の全体ビーム電
流使用度を達成することができる。これは、従来型のC
RTディスプレイで達成できる使用度の3倍である。
【0101】3.ストライプ状発光体によって、ストラ
イプの方向でモアレ干渉が起こるのが妨げられる。
【0102】4.磁石上の容易に利用できる領域にビー
ム位置合わせシステムの制御構造およびトラックを容易
に収容し、それによって従来型のLCDに固有の幅が狭
く厳密なフォトリソグラフィに関する要件を解消するこ
とができる。
【0103】5.高電圧発光体は良く理解されており、
容易に入手することができる。
【0104】6.グリッド電圧によってアナログ・シス
テムを制御する。したがって、各色ごとの有効ビット数
は、グリッド40を駆動するために使用されるDACに
よってのみ制限される。画素井戸当たりに1つのDAC
しか使用しないので、ディジタル・アナログ変換に使用
できる時間が非常に長く、グレー・スケール粒状度に関
する高解像度が商業的に実施可能である。したがって、
比較的低いコストで「真色」(24ビット以上)を実現
することができる。
【0105】7.本発明のディスプレイは、従来型のL
CDと同様に行/列アドレス指定技法を使用する。しか
し、従来型のCRTディスプレイとは異なり、発光体の
励起時間は実際上、ライン周期の3分の1であり、たと
えばライン解像度当たり600画素ないし1600画素
のCRTディスプレイの励起時間よりも200倍ないし
530倍長い。特にこれよりも解像度が高いときには、
これよりもずっと大きな比が可能である。その理由は、
従来型のCRTディスプレイを考慮する際に必要なライ
ン・フライバック時間およびフレーム・フライバック時
間が本発明のディスプレイでは必要とされないことであ
る。従来型のCRTディスプレイのライン・フライバッ
ク時間のみでは通常、総ライン周期の20%である。さ
らに、本発明のディスプレイでは前後ポーチ時間が冗長
であり、それによって他の利点が得られる。他の利益に
は下記のものが含まれる。
【0106】(a)行/列当たりに1つのドライバしか
必要とされない(従来型のカラーLCDでは3つ必要で
ある)。
【0107】(b)非常に高い光出力が可能である。従
来型のCRTディスプレイでは、発光体励起時間がその
減衰時間よりもずっと短い。これは、各フレーム走査時
にサイト当たりに1つの光子しか放出されないことを意
味する。本発明のディスプレイでは、励起時間が減衰周
期よりもずっと長く、各走査時にサイト当たりに非常に
多くの光子が放出される。したがって、ずっと大きな発
光出力を達成することができる。これは映写応用分野
と、直射日光で見るディスプレイの両方で魅力的であ
る。
【0108】(c)グリッド切換速度がかなり低い。当
然のことながら、本発明のディスプレイでは、磁石上に
形成された導体は磁界として働く。したがって、導体イ
ンダクタンスのために不要なEMFが生じる。切換速度
を低下すると、EMFが低減され、漂遊磁界および漂遊
電界も低減される。
【0109】8.グリッド駆動電圧は切換電子機器のコ
ストに関係している。CMOS切換電子機器はコストを
削減することができるが、必然的に、CMOSレベル信
号も、たとえばバイポーラなどの代替技法に関連するC
MOSレベル信号よりも低くなる。したがって、二重走
査を行い、たとえばLCDと同様に画面を半分に分割
し、分割された2つの部分を並行して走査すれば、魅力
的な低コストの駆動技法が与えられる。しかし、LCD
技法とは異なり、本発明のディスプレイにおける二重走
査では輝度が2倍になる。
【0110】9.低電圧FEDでは、発光体電圧が画素
アドレス指定を行うように切り換えられる。発光体スト
リップのピッチが小さいときは、この技法によって、ス
トリップ間に顕著な電界応力が導入される。したがっ
て、電気的破壊の恐れなしに中間解像度FEDや高解像
度FEDを得ることはできない。しかし、本発明のディ
スプレイでは、従来型のCRTディスプレイと同様に、
発光体が単一のDC最終アノード電圧に保持される。本
発明の好ましい実施形態では、電荷の蓄積を防止し輝度
を向上させるために発光体上にアルミニウム・バッキン
グが配置される。電子ビームは、アルミニウム層を貫通
し下方の発光体から光子を放出させるのに十分なエネル
ギーを有する。
【0111】図2は、カソード20の平面から見たとき
の、積層磁石60の下側または裏側61の図を示す。列
導体42の穴または開口部41と行導体44の穴または
開口部43が磁石60の穴または開口部65と整列し、
アパーチュアまたは画素井戸70が形成されることが分
かる。
【0112】図3は、発光体画面80/90の平面から
見たときの、積層磁石60の上側または前側の図を示
す。アノード50が第1の偏向アノード52と第2の偏
向アノード54とを有することが分かる。第1のアノー
ド52は電子ビーム30を一方向へ送りあるいは偏向さ
せ、それに対して第2のアノード54は電子ビーム30
を同じあるいは異なる方向へ送りあるいは偏向させる。
【0113】図4ないし10は、本発明の積層金属/フ
ェライト磁石60の一製造プロセスを示す。図4は、好
ましくは、約1000℃までの酸化大気に耐えることの
できる圧延鋼5を示す。この金属シート5上にフォトレ
ジスト6を付与し、フォトレジスト6を露光し現像し
て、レジスト6に穴7のパターンを作製する。次いで、
金属シート5および現像したフォトレジスト6を、金属
の、レジスト6で保護されていない領域のみを腐食させ
るエッチング液に入れる。これによって、金属シート5
に穴65の所望のアレイが形成され、図5で明確に分か
るように、せん孔された金属シート105が作製され
る。
【0114】次いで、金属シート105からフォトレジ
スト6を剥離する。この場合、エッチした金属シート1
05を検査し、すべての穴65が存在しており、穴の寸
法公差および位置公差が満たされていることを確認する
ことができる。
【0115】いくつかの応用例では、金属シート105
自体とその後に続くフェライト層または誘電層、あるい
はその両方との間の付着を強化するように金属シート1
05を作製する必要がある。これは、金属シート105
の一面または両面上に、選択された付着推進金属または
酸化物を付着または形成することによって行うことがで
きる。しかし、適切な接着剤を使用してフェライト層ま
たは誘電層、あるいはその両方を金属シート105に固
定することもできる。
【0116】フェライト層15は、フェライト材料とガ
ラス粉末、有機バインダ、溶剤、ビヒクルを組み合わせ
て、薄いフェライト・シートとして鋳造できるスラリを
生成することによって形成される。このような薄いフェ
ライト・シート15を作製するために使用される技法
は、従来型の多層セラミック・グリーンシートを作製す
るために使用される技法に類似している。乾燥後、鋳造
されたシートを、フェライト層15を形成するのに適切
な寸法に切断する。このシートは次の処理に使用され
る。
【0117】同様に、誘電材料をスラリとして加工し鋳
造して薄い誘電グリーンシート13を形成することによ
って誘電層13が形成される。乾燥後、この鋳造された
シートも、薄い誘電グリーンシート13を形成するのに
適切な寸法に切断する。このシートは次の処理に使用さ
れる。誘電層13は、たとえば金属シート105の表面
の酸化などの代替技法によって形成することができる。
【0118】図6に示したように、エッチされた金属シ
ート105を一方の側で薄い誘電グリーンシート13と
組み合わせ、他方の側で薄いフェライト・グリーンシー
ト15と組み合わせて一次「グリーン」積層構造109
を形成することによって積層構造を形成する。様々な層
どうしが移動しないように積層構造109を固定するこ
とが好ましい。この固定は、積層構造109のすべての
3つの構成要素または層に熱または圧力、あるいはその
両方を同時に付与し、あるいは各層を金属シート105
に接着結合することによって行うことができる。
【0119】一次「グリーン」積層構造109を形成し
た後、金属シート105の既存のエッチ穴65をガイド
として使用して、フェライト・グリーンシート15およ
び誘電グリーンシート13に穴を作製する。積層構造1
09のグリーンシート構成要素に形成される穴は、当業
者に知られている多数の機械的技法や、レーザ技法や、
電子ビーム技法によって作製することができる。これを
図7に示す。図7では、一次「グリーン」積層構造10
9に穴65がせん孔されており、穴65は、フェライト
・グリーンシート15および誘電グリーンシート13に
作製され、それによって、せん孔一次グリーン積層体1
19を形成するために金属シート105と組み合わされ
るせん孔フェライト・グリーンシート15およびせん孔
誘電グリーンシート13が形成されている。
【0120】複数のせん孔一次「グリーン」積層構造1
19を二次「グリーン」積層構造129として組み合わ
せることができる。これは、熱または圧力、あるいはそ
の両方を構成要素に加え、あるいは有機接着剤を使用す
ることによって行われる。このステップで、様々な副構
造中で穴65が位置合わせされるよう注意を払わなけれ
ばならない。
【0121】二次「グリーン」積層構造129に存在す
る有機組成物を除去または分解するように二次「グリー
ン」積層構造129を熱処理する。この熱プロセスでは
また、図8により明確に示したように、フェライト層お
よび誘電層を構成する粒子が癒着し、フェライト層11
5および誘電層113が金属シート105に結合され、
フェライト層115どうしが結合される。図を明確にす
るために、図8の積層構造129には通り穴65を示し
ていないことに留意されたい。
【0122】二次「グリーン」積層体129の熱処理
は、金属シート105を永久的に変形させる温度よりも
低い温度で行うことが好ましい。フェライト粉末にガラ
ス相を加えることによって、構造の焼結が向上する。
【0123】焼結された積層構造129を作製する代替
方法を図9に示す。この図では、図6に示した構造10
9が積み重ねられ構造159が形成されている。積重積
層構造159は、穴65が金属シート105にしか形成
されておらず、フェライト層115にも、あるいは誘電
層113にも穴65がないことを除いて、積層構造12
9に類似している。次いで、この構造159を部分的に
焼結し構造159を形成する。構造159は基本的に有
機材料を有さず、また部分的に高密度化されている。こ
の積層構造159の部分的高密度化により、機械的手段
を使用して誘電層113およびフェライト層115に穴
を形成できるようにすべきである。穴65を形成する1
つの方法は、媒体ブラストまたは加圧衝突媒体155を
使用することである。どの方法でも積層構造159を損
傷しないように注意すべきである。積層構造159への
損傷を回避する1つの方法は、開口部65に対応する開
口部155を有する金属板またはコーティングされた金
属タイプ・プレート151を、衝突媒体156を当てる
積層構造159の側に固定することである。金属タイプ
・プレート151は、開口部155を有するポリマー・
バッキングまたはゴム・バッキング153を有すること
もできる。媒体ブラスト156からの粒子は、開口部1
55を通過し、開口部65付近の粒子に当たり、それに
よって粒子157が排除され、したがって誘電層113
とフェライト層115の両方に開口部65が形成され、
通り穴65を有する積層構造129が得られる。次に、
通り穴65を有する積層構造129が焼結されていない
場合、積層構造129を十分に焼結することができる。
【0124】焼結積層構造129を形成した後、図10
に明確に示したように、アノード52および54ならび
に第1組の制御グリッド電極42または44を構造に付
与し、あるいは構造上に形成する。
【0125】金属パターン42、44、52、54など
このような導電金属パターンは、金属ペーストのスクリ
ーン印刷や、付与された金属層の光パターン化または機
械的パターン化や、事前にパターン化された金属デカル
の付与を含め多数の技法のうちのどれかによって付与す
ることができる。金属パターンを付与するために使用さ
れる技法に応じて、その後に続く積層構造の熱処理が必
要になることがある。
【0126】グリッド電極42を最初に形成しても、あ
るいはグリッド電極44を最初に形成しても問題はない
ので、金属パターン42および44を形成するには、焼
結済み積層構造129の表面に最初の金属パターン、た
とえば42を付与した後、この第1の組42(または4
4)に直交する第2組の制御グリッド電極44を付与す
ることができる。しかし、第2組の制御グリッド電極を
付与する前に、第1組の電極、たとえば42上に誘電層
121を付着させ、ある電極を他の電極から絶縁してお
くことができる。この誘電層121は、接着結合された
グリーンシートの形で付与することも、あるいは表面上
に噴霧されるスラリに形成することも、あるいは当技術
分野で良く知られている従来型の薄膜付着技法を使用し
て付与することもできる。
【0127】誘電層121を付与するために使用される
技法に応じて、焼結済み積層体129に他の熱処理を施
し、誘電層の粉末を癒着させる必要がある。このステッ
プでは、誘電層121を付与することによって、この構
造に画素穴70を形成する穴41、43、65が変化し
てはならない。第1組の制御グリッド電極の上方の焼結
済み積層体の表面に誘電層121を付与した後、第1組
に直交する第2組の制御グリッド電極を付与することが
できる。
【0128】このような金属フィーチャを付与する場合
は、上記で表面メタライゼーションの付与に関して説明
した技法のうちのどれかを使用する。
【0129】しかし、すべての金属フィーチャおよび誘
電フィーチャを非焼結事前パターン化形で焼結済み積層
体に付与できることに留意されたい。次いで、2回目の
焼結によってこれらのフィーチャを最初の積層構造に結
合する。
【0130】最後の焼結済み積層60を作製した後、そ
の積層に電気試験および物理検査を施し、最後にフェラ
イト層115の分極を施して必要な磁界を生成する。装
置に磁石積層60を組み付ける前あるいは組み付けた後
にフェライト層115の分極を行うことができることを
理解されたい。さらに、フェライト層115の分極は高
温で行うこともできる。
【0131】本発明の磁石積層60の1つの利点は、開
口部65または画素井戸70を完全に位置合わせしなく
ても電子ビーム30が画素井戸70を通過できることで
ある。
【0132】金属板105は、磁石積層60の一部であ
り、多数の利点を与える。たとえば、金属板は充電を回
避し、漂遊電子シンクとして働く。金属板は磁石積層6
0に機械的強度を与える。金属板は熱応力勾配を減少さ
せる。金属板は寸法安定性を与える。金属板を使用し
て、穴を形成するためのプロセス位置合わせを行うこと
ができる。いくつかの応用例では、ガラス板上に発光体
を形成するためのマスクとして金属板105を使用する
こともできる。
【0133】理解を容易にするために、カラー発光体ス
トリップ80を使用した好ましい実施形態について説明
したが、本発明は任意の単色型技法に適用することもで
きる。発光体80がストリップ80でなくても本発明は
機能し、たとえば発光体ドット80や発光体画素80な
ども使用できることを理解されたい。
【0134】
【0135】
【図面の簡単な説明】
【図1】金属/フェライト積層磁石が電子ビームをカソ
ードからディスプレイ・パネルに方向付ける本発明の好
ましい実施形態を示す図である。
【図2】カソード平面から見た積層磁石の下側または裏
側の図である。
【図3】最後のアノードの平面から見た積層磁石の上側
または前側の図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図7】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図9】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層
金属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【符号の説明】
6 フォトレジスト 7 穴 10 ガラス板 10、90 プレート 13 誘電層 13 誘電グリーンシート 15 フェライト層 15 フェライト・グリーンシート 20 カソード 20、21 カソード手段 30 電子ビーム 40 制御グリッド 40 ゲート電極 44 行グリッド導体 41、65 開口部 41、43、65 穴 42 列グリッド導体 42 列導体 42、44 制御グリッド電極 42、44、52、54 金属パターン 43 開口部 44 行導体 50 アノード 52 偏向アノード 54 偏向アノード 60 磁石 61 第1の表面 61 底面 63 第2の表面 63 頂面 63 表面 65 開口部 70 画素井戸 70 画素穴 70 せん孔 80 発光体 80 発光体ストライプ 80 発光体コーティング 80 ストリップ 80 発光体ドット 80 発光体画素 90 ガラス板 95 アノード層 105 金属シート 105 金属板 109 積層構造 113 誘電層 115 フェライト層 121 誘電層 129 積層構造 129 焼結済み積層体 151 金属タイプ・プレート 153 ゴム・バッキング 155 開口部 155 加圧衝突媒体 156 衝突媒体 156 媒体ブラスト 157 粒子 159 構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ・エヌ・ヒューメニック アメリカ合衆国12540 ニューヨーク州 ラグランジェヴィル プリング・ロード 7 (72)発明者 アンドリュー・アール・ノックス イギリス スコットランド ケイ・エイ 25 7ジェイ・ゼット エリーシャー キルバーニー ミルトン・ロード 「ガ ーノック・ロッジ」 (72)発明者 ロバート・ローゼンバーグ アメリカ合衆国10566 ニューヨーク州 ピークスキル レイクビュー・アヴェニ ュー・ウェスト 67 (56)参考文献 特開 昭60−93742(JP,A) 特公 昭53−14392(JP,B2) 特表 平10−511217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 9/14

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属/フェライト積層磁石を形成する方法
    であって、 (a)第1の表面と第2の表面とを有する金属シート
    に少なくとも1つの第1の開口部を形成するステップ
    と、 (b)前記金属シートの前記第1の表面に少なくとも1
    つのフェライト層を固定するステップと、 (c)前記金属シートの前記第2の表面に少なくとも1
    つの誘電層を固定するステップと、 (d)第2の開口部の少なくとも一部が前記金属シート
    の前記第1の開口部の一部に重なり合うように前記フ
    ェライト層および前記誘電層を通して前記第2の開口部
    を形成し、それによって前記金属/フェライト積層磁石
    を形成する方法。
  2. 【請求項2】前記金属シートの前記第1の開口部が、
    前記金属シート上に少なくとも1つのフォトレジストを
    付与し、前記フォトレジストを露光し現像して穴のパタ
    ーンを形成し、それに続いて前記金属シートをエッチし
    て前記金属シートに前記第1の開口部を形成すること
    によって形成される請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記金属シートの前記第1の開口部が、
    レーザ・ビーム、電子ビーム、または機械的手段によっ
    て形成される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】フェライト材料にガラス粒子、有機バイン
    ダ、溶剤を混合してフェライト・スラリを形成すること
    と、前記フェライト・スラリを鋳造、乾燥してフェライ
    ト・グリーンシートを得ることと、前記フェライト・グ
    リーンシートを打ち抜き前記少なくとも1つのフェライ
    ト層を得ることとを含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】誘電材料を混合して誘電スラリを形成する
    ことと、前記誘電スラリを鋳造、乾燥して誘電グリーン
    シートを得ることと、前記誘電グリーンシートを打ち抜
    き前記少なくとも1つの誘電層を得ることとを含む請求
    項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記少なくとも1つのフェライト層が、熱
    または圧力、あるいはその両方を付与することによって
    前記金属シートの前記第1の表面に固定される請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記少なくとも1つのフェライト層が、少
    なくとも1つの接着剤を付与することによって前記金属
    シートの前記第1の表面に固定される請求項1に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】前記少なくとも1つの誘電層が、熱または
    圧力、あるいはその両方を付与することによって前記金
    属シートの前記第2の表面に固定される請求項1に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】前記少なくとも1つの誘電層が、少なくと
    も1つの接着剤を付与することによって前記金属シート
    の前記第2の表面に固定される請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】少なくとも1つの導電金属が前記第1の
    開口部に隣接する位置に固定される請求項1に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】さらに、前記磁石の前記せん孔された面
    上に少なくとも1つのアノード手段を固定することを含
    む請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】さらに、前記アノード手段を担持する前
    記面から離れた前記磁石の面上に少なくとも1つの制御
    グリッド手段を固定することを含む請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】フォトリソグラフィ、スクリーン印刷、
    転写、メッキ、または接着剤パターン化とその後に続
    く、少なくとも1つの導電媒体の乾燥付着を含む群から
    選択された方法を使用して前記アノード手段および前記
    制御グリッド手段を付着させる請求項12に記載の方
    法。
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