JPH1140047A - 金属/フェライト積層磁石およびその方法 - Google Patents

金属/フェライト積層磁石およびその方法

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JPH1140047A
JPH1140047A JP10124366A JP12436698A JPH1140047A JP H1140047 A JPH1140047 A JP H1140047A JP 10124366 A JP10124366 A JP 10124366A JP 12436698 A JP12436698 A JP 12436698A JP H1140047 A JPH1140047 A JP H1140047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全般的には新規の金属/フェライト積層磁石
およびその方法を提供する。 【解決手段】 詳細には、本発明は、多数のせん孔と、
一体化金属板と、電子および電子ビーム制御用の電極と
を含む大面積の積層磁石を製造する新規の方法を包含す
る。本発明は、磁気マトリックス電子ビーム源とその製
造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全般的には、新規
の金属/フェライト積層磁石およびその方法に関する。
詳細には、本発明は、十分な数のせん孔と、一体化され
た金属プレートと、電子および電子ビーム制御用の電極
とを有する大面積積層磁石の新規の製造方法を包含す
る。本発明は、磁気マトリックス電子ビーム源と、それ
を製造する方法にも関する。
【0002】マグネチック・マトリックス・ディスプレ
イは、フラット・パネル・ディスプレイ用途に特に有用
である。ただしこれらの用途が全てではない。フラット
・パネル・ディスプレイ用途はコンピュータの視覚表示
装置、特に、ポータブル・コンピュータ、デスクトップ
・コンピュータ、パーソナル・オーガナイザ、通信機
器、壁モニタなどの視覚表示装置やテレビジョン受信機
などを含む。ただしこれらが全てではない。以下では、
磁気マトリックス電子ビーム源に基づくフラット・パネ
ル表示装置を磁気マトリックス・ディスプレイ(MM
D)と呼ぶ。
【0003】液晶ディスプレイ・パネルや電界放出ディ
スプレイなどの従来型のフラット・パネル・ディスプレ
イは、一つのディスプレイ技術を提供する。しかし、こ
れらの従来型フラット・パネル・ディスプレイは、必然
的に、比較的高度な半導体製造、繊細な材料および高い
公差を伴うので製造が複雑になり、コストがかかる。
【0004】1996年8月9日に出願され、「ELE
CTRON SOURCE」と題し、やはり英国特許出
願第2304981号に対応し、本特許出願の出願人に
譲渡され、開示が引用によって本明細書に組み込まれた
米国特許出願第08/695856号は、磁気マトリッ
クス電子源とその製造方法を開示している。たとえばフ
ラット・パネル・ディスプレイや、テレビジョン受像機
用のディスプレイや、コンピュータ用の視覚的表示装置
などディスプレイ応用例における磁気マトリックス電子
源の出願も開示されている。さらに、電子を放出する陰
極および永久磁石を有するマグネチック・マトリックス
・ディスプレイが開示されている。この永久磁石は、対
向する磁極間に広がるチャネルの2次元アレイを有し、
磁化の方向は、陰極に面する面から反対側の面に向かっ
ている。この磁石は、陰極手段からの電子を電子ビーム
とする磁界を各チャネルに生じさせる。また、ディスプ
レイは、各チャネルから電子ビームを受け取るスクリー
ンを有する。スクリーンは、陰極から遠いほうの磁石面
に面した側に蛍光体の被覆を有し、この被覆は、異なる
チャネルにそれぞれが対応する複数の画素を含む。陰極
手段から各チャネルへの電子の流れを制御するグリッド
電極手段が、陰極手段と磁石の間に配置される。チャネ
ルの2次元アレイは、X−Y格子上に規則的な間隔をあ
けて配置される。磁石の面積は、その厚さに比べて大き
い。磁気マトリックス電子源に基づくフラット・パネル
表示装置は、業界ではMMD(磁気マトリックス・ディ
スプレイ)とも呼ばれる。
【0005】この永久磁石は、この開口を通過する電子
をコリメートする目的で、チャネルすなわち磁石の開口
内に実質的に直線で高い強度の磁界を生じさせるために
使用される。開口の長さ方向に沿って磁界勾配を生じさ
せるために、永久磁石は絶縁されているか、または小さ
な導電性しか持たない。このように生成されたビームの
蛍光体被覆上への配置は主として、永久磁石の開口の物
理的位置によって決まる。
【0006】動作時、これらの電子ビームは蛍光スクリ
ーン上に導かれ、電子ビームが蛍光体に衝突すると光が
放出される。光の強度は、(最終的な一定の陽極電圧に
対する)入射ビーム電流に比例する。カラー・ディスプ
レイでは、異なる3つの着色蛍光体(赤、緑、青など)
が使用され、これらの三原色を選択的に混合することに
よって色が得られる。
【0007】色を正確に再現するには、適切な色の蛍光
体に電子ビームを当てることが非常に重要である。
【0008】異なる蛍光体を分離する「ブラック・マト
リックス」を使用することによって、ある程度の誤差は
許容される。この材料は、個々の蛍光体色の境界を決め
る働きをし、さらに、ディスプレイの表面板を暗く見せ
ることによって表示画像のコントラスト比を高める。し
かし、電子ビームが、蛍光体に対して誤って配置された
場合には、蛍光体からの光の放出が低下し(ブラック・
マトリクスに当たるビーム電流が損失となることによ
る)、これが、輝度の不均一として視認される。ビーム
の配置の誤りがより深刻な場合には、ビームが、目的の
蛍光体とは異なる色の蛍光体上にそれ、視認できる量の
光の放出が始まることがある。したがって、電子ビーム
の誤配置によって、誤った色の光が実際に放出されるこ
とになる。これは、純度誤りと呼ばれ、最も望ましくな
いディスプレイ・アーティファクトである。0.3mm
の画素では、蛍光体の一般的な幅は67μmであり、こ
れらの間のブラック・マトリクスの幅は33μmであ
る。
【0009】電子ビームの形成に使用する磁石と電子ビ
ームを受け取る蛍光体を担持するガラス板との間の非常
に正確な整列が必要となるのは明らかである。さらに、
この正確な整列は、さまざまな動作条件範囲(輝度の高
低、周囲温度の変化など)にわたって維持されなければ
ならない。
【0010】ディスプレイへの適用を考慮するときに
は、磁石のその他のいくつかの特性も重要である。これ
らの例を以下に示す。
【0011】1.表示画像が、画素の規則的なアレイに
よって生成されることは一般に受け入れられている。こ
れらの画素は従来から、正方形または長方形のグリッド
に配置される。グラフィックス・アダプタの両立性を保
持するために、磁石は、このようなアレイ上に電子ビー
ムを供給しなければならない。
【0012】2.動作時、電子ビームのバイアスおよび
変調に使用されるグリッドと電子供給源との間隔が、電
子ビームで運ばれる電流を決定する。この間隔が変化す
ると、ビーム電流が変化し、そのため、蛍光スクリーン
からの光の放出が変化する。したがって、これらのバイ
アスおよび変調グリッドの担体として使用される磁石
が、電子供給源との周知の間隔を維持することが必要条
件である。組立ての困難を避けるために、磁石は平らで
なければならない。
【0013】3.ディスプレイは輸送中特に、機械的な
力を受ける。磁石は、遭遇する可能性のある許容応力範
囲全体にわたって構造的完全性を保持しなければならな
い。一般に許容されるレベルは、30G(294m
-2)の加速度に相当する。
【0014】他の必要条件の1つは、磁石は、排気され
たディスプレイ内で使用されるので、ディスプレイの寿
命中に放出されて、真空の程度を低下させるか、または
陰極に害を与える恐れがあるような有機成分を一切含ん
ではならないということである。
【0015】最後の要件は、磁石が開口の方向に磁化さ
れることである。すなわち、磁極を磁石の面と一致させ
る必要がある。
【0016】前記条件を満たすような磁石の製造は、既
に知られている製造方法を使用しては不可能である。確
かに、開口のない所望の大きさの磁石(例えばフェライ
ト磁石)は容易に得られるが、開口が存在するといくつ
かの問題が生じる。
【0017】フェライト板を焼結させた後に、磁石に開
口を形成する場合には、レーザ・ドリリングまたは機械
ドリリングが使用できる。しかし、焼結フェライトは非
常に硬い材料であり、この手法によって開口を形成する
工程は費用も時間もかかり、製造工程には適当ではな
い。
【0018】マイクロエレクトロニクス用途の多層セラ
ミックスでは一般的な周知の打抜き/ドリリング方法に
よって、焼結前のグリーンシート段階のフェライトに穴
を形成することは可能である。しかし、焼結中にいくつ
かの問題が生じることが予想される。このような問題の
例を以下に示す。
【0019】1.磁石板が不均等な収縮を受け、穴が
「移動」する。すなわち、それらの公称位置から径方向
に不規則に変位する。
【0020】2.磁石自体が「そり」を生じやすく、大
径の球の一部のようになる。
【0021】3.開口が、応力集中部となるために、隣
接する開口間に亀裂が生じやすい。
【0022】4.所望の長さの開口を得るために、複数
の薄いシートを積層する場合には、不良位置合せが生じ
る恐れがあり、これによって開口を通る「見通し線」が
なくなる可能性もある。
【0023】他の問題は、フェライトは硬い材料ではあ
るが粘り強いものではなく、開口の存在によって板の機
械的強度が大幅に低下することである。したがって、大
きな衝撃がかかる恐れのある輸送中に、磁石が機械的に
完全に破損する可能性があることは明白である。
【0024】米国特許第4138236号には、硬いお
よび/または軟かい磁性フェライト部品を酸化物ガラス
に結合する方法が開示されている。酸化物ガラスの適用
は、前焼成、または主焼成の前でも後でもよく、最後
に、ガラス軟化点を超える温度でフェライト部品が融着
される。
【0025】米国特許第4540500号には、0.1
〜5重量%のガラスをフェライトに加えることによって
製造した低温で焼結可能な酸化物磁性材料が開示されて
いる。ある状況では焼結温度を、約1000℃以下に下
げることができる。
【0026】米国特許第4023057号には、バリウ
ム・フェライトなどの恒久的に磁化可能な粒子をゴムな
どのたわみ性の基材に埋め込んで製造した薄いたわみ性
の磁石を含んだ積層構造をとる電動機の固定子用複合磁
石が開示されている。より強い磁界を生み出すために、
さまざまな積層構成が考え出され、ほとんどの積層構造
では、薄い金属のスペーサを使用して、たわみ性磁性部
品のそれぞれの磁界を崩壊させ、結果として生じる極の
電磁束密度を増大させ、電動機の磁気回路の永久磁界の
向きを定めている。
【0027】日本国特許出願公告第60093742号
には、導電性磁性体およびこの磁性体の一表面にスパッ
タリングされた金属被覆を有する集束電極を備えたディ
スプレイが開示されている。導電性は、集束電極がその
機能を果たすのに必要である。被覆は、スパッタリング
されたものであるため薄く、磁石の機械的構造は実質的
に変化しない。磁石の穴はそれぞれ、いくつかの電子ビ
ームを通過させる。
【0028】1997年3月24日に出願され、本特許
出願の出願人に譲渡され、開示が引用によって本明細書
に組み込まれた「MAGNET AND METHOD FOR MANUFACTURIN
G AMAGNET」と題する、米国特許出願第08/8236
69号は、磁石−感光ガラス複合材料およびその方法を
開示している。
【0029】しかし、従来技術では、本発明の金属/フ
ェライト積層磁石およびその方法は開示されておらず、
また教示されてもいない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属/磁気
媒体(たとえば、フェライト)積層磁石の新規の構造お
よび方法である。
【0031】したがって、本発明の一目的は、好ましい
実施形態として金属/フェライト積層磁石を与える構造
および方法を提供することである。
【0032】本発明の他の目的は、電子ビームを受け取
ってディスプレイを形成する、多重発光体(赤、緑、
青)を含むガラス板を作製するためのマスクを提供する
ことである。
【0033】本発明の他の目的は、磁気積層を使用して
1条または複数のコリメートされた電子ビームを得るた
めの構造を提供することである。
【0034】本発明の他の目的は、電子検知プロセスと
共に使用することのできる構造を提供することである。
【0035】本発明の他の目的は、電子または電子ビー
ム、あるいはその両方を案内する複数の開口部を有する
積層金属/フェライト磁石を提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】したがって、一態様で
は、本発明は、(a)第1の表面と第2の表面とを有す
る金属シートに少なくとも1つの開口部を形成するステ
ップと、(b)前記金属シートの第1の表面に少なくと
も1つのフェライト層を固定するステップと、(c)前
記金属シートの第2の表面に少なくとも1つの誘電層を
固定するステップと、(d)開口部の少なくとも一部が
前記金属シートの開口部の一部と重なり合うように前記
フェライト層および前記誘電層を通して開口部を形成
し、それによって金属/フェライト積層磁石を形成する
ステップとを含む、金属/フェライト積層磁石を形成す
る方法を含む。
【0037】他の態様では、本発明は、少なくとも1つ
のカソード手段と少なくとも1つの金属/フェライト積
層磁石とを備える電子源を備え、磁石は、その互いに対
向する極間に延びる複数の磁気チャネルを有し、各磁気
チャネルは、カソード手段から受け取った電子を、目標
の方へ向かう電子ビームに流れ込ませる。
【0038】新規であるとみなされる本発明の特徴と本
発明の基本特性は、特に添付の特許請求の範囲に記載さ
れている。図面は、例示のためのものにすぎず、一定の
縮尺で描かれているわけではない。さらに、図面中の同
じ番号は同じ特徴を表す。しかし、本発明自体は構成と
動作方法の両方に関するものであり、下記の詳細な説明
を添付の図面と共に参照することによって最も良く理解
することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明によれば、カソード手段と
積層磁石とを備える電子源が提供される。積層磁石は、
磁石の互いに対向する極間で延びる複数のチャネルによ
ってせん孔され、各チャネルは、カソード手段から受け
取った電子を、目標の方へ向かう電子ビームに送り込
み、あるいは案内する。
【0040】本発明の好ましい実施形態では、電子源
は、カソード手段と、カソード手段から磁気チャネルへ
の電子流を制御する磁石との間に配設されたグリッド電
極手段を備える。
【0041】磁気チャネルは好ましくは、磁石内に行と
列の二次元アレイとして配設される。
【0042】好ましくは、グリッド電極手段は、複数の
平行な行導体と、行導体に直交するように構成され行導
体から絶縁された複数の平行な列導体とを備え、各チャ
ネルは、行導体および列導体の異なる交差点に配置され
る。
【0043】グリッド電極手段は、磁石に対向するカソ
ード手段の表面上に配設することができる。別法とし
て、グリッド電極手段は、カソード手段に対向する磁石
の表面上に配設することができる。
【0044】カソード手段は、電界放出装置などの冷放
出装置を備えることができる。別法として、カソード手
段は光電陰極を備えることができる。本発明のいくつか
の実施形態では、カソードは、熱電子放出装置を備える
ことができる。
【0045】本発明の特に好ましい実施形態では、各チ
ャネルは、形状または長さに沿った面積あるいはその両
方が異なる断面を有することができる。
【0046】本発明の好ましい実施形態では、各チャネ
ルにテーパ付けすることができ、チャネルの端部は、カ
ソード手段に対向する最大表面積を有する。
【0047】積層磁石は好ましくは、フェライトを備え
る。本発明のいくつかの実施形態では、磁石はセラミッ
ク材料を含むことができる。本発明の好ましい実施形態
では、磁石はバインダを備えることもできる。バインダ
は有機バインダでも、あるいは無機バインダでもよい。
好ましくは、バインダは、製造および使用時に最適化さ
れた特性が得られるようにガラス形成酸化物を含む無機
ガラス複合材料を備える。
【0048】本発明の好ましい実施形態では、チャネル
の断面は円形である。本発明の他の実施形態では、チャ
ネルの断面は矩形と多角形のどちらかであってよい。各
チャネルの隅部および縁部は面取りすることも、あるい
は丸み付けすることもできる。
【0049】磁石は、せん孔された積層のスタックを備
えることができ、各積層のせん孔は、隣接する積層のせ
ん孔に整列し、それによってスタックを通じてチャネル
が連続し、積層スタックは、各積層面の同じ極が対向す
るように構成される。積層間にスペーサを挿入し、改良
されたレンズ効果をスタックに与えることができる。
【0050】磁石の少なくとも一表面上に絶縁層を付着
させ、フラッシュオーバを低減することができる。
【0051】本発明の好ましい実施形態は、チャネルか
ら現れた電子を偏向させるためにカソードから離れた磁
石の表面上に配設されたアノード手段を備える。
【0052】アノード手段は好ましくは、チャネルの列
に平行に延びる複数のアノードを備え、これらのアノー
ドは、それぞれ、異なるチャネル列に対応する、アノー
ド対を備え、各アノード対は、それぞれ、対応するアノ
ード列の対向する側に沿って延びる第1および第2のア
ノードを備え、第1のアノードどうしが相互接続され第
2のアノードどうしが相互接続される。好ましくは、ア
ノードはチャネルを部分的に囲む。
【0053】本発明の特に好ましい実施形態は、第1お
よび第2のアノードを横切る偏向電圧を印加して、チャ
ネルから現れる電子ビームを偏向させる手段を備える。
【0054】一態様における本発明は、前述の種類の電
子源と、電子源から電子を受け取り、カソードから離れ
た磁石の側に対向する発光体コーティングを有する画面
と、グリッド電極手段およびアノード手段に制御信号を
供給し、チャネルを介してカソードから発光体コーティ
ングへ流れる電子流を選択的に制御し、それによって画
面上に画像を生成する手段と、磁石を横切る電圧勾配を
供給しチャネル内の電子を加速する手段と、電子を必要
な電圧で発光体画面へ加速する手段とを備える表示装置
である。
【0055】他の態様における本発明は、前述の種類の
電子源と、電子源から電子を受け取り、カソードから離
れた磁石の側に対向する発光体コーティングを有し、発
光体コーティングが異なる発光体の複数の群を備え、複
数の群がそれぞれのパターンで構成され、各群がそれぞ
れの異なるチャネルに対応する画面と、グリッド電極手
段およびアノード手段に制御信号を供給し、チャネルを
介してカソードから発光体コーティングへ流れる電子流
を選択的に制御する手段と、アノード手段に偏向信号を
供給し、チャネルから現れた電子を順次、発光体群の適
切な発光体にアドレスし、それによって画面上に色画像
を作成する偏向手段とを備える表示装置である。発光体
群は好ましくは、赤発光体と、緑発光体と、青発光体と
を備える。
【0056】偏向手段は好ましくは、チャネルから現れ
た電子を反復シーケンス赤、緑、青、赤、…または赤、
緑、赤、青、…内の適切な発光体にアドレスするように
構成される。別法として、偏向手段は、チャネルから現
れた電子を反復シーケンス赤、緑、青、赤、…または
赤、緑、赤、青、…内の適切な発光体にアドレスするよ
うに構成される。
【0057】本発明の表示装置の好ましい例は、発光体
コーティングの最も近くの磁石板上に配設された最後の
アノード層を備える。
【0058】画面は、少なくとも一方向で弧状であり、
隣接する第1のアノード間および隣接する第2のアノー
ド間の各相互接続は抵抗素子を備える。
【0059】本発明の表示装置の特に好ましい例は、ア
ノード手段に印加されるDCレベルを動的に変化させ、
磁気チャネルから現れた電子を画面上の発光体コーティ
ングに整列させる手段を備える。
【0060】本発明の表示装置のある例は、発光体コー
ティングに隣接するアルミニウム・バッキングを備える
ことができる。
【0061】当然のことながら、本発明は、メモリ手段
と、メモリ手段との間でデータを転送するデータ転送手
段と、メモリ手段に記憶されたデータを処理するプロセ
ッサ手段と、プロセッサ手段によって処理されたデータ
を表示するために前述の電子源を備える表示装置とを備
えるコンピュータ・システムに拡張される。
【0062】さらに、本発明が前述の電子源を備える印
刷ヘッドに拡張されることが理解されよう。さらに、当
然のことながら、本発明は、そのような印刷ヘッドを、
印刷ヘッドにデータを供給しデータに応じて印刷記録物
を生成する手段と共に備える文書処理装置に拡張され
る。
【0063】他の態様における本発明は、カソード手段
と、磁石の互いに対向する極間で延び、それぞれ、カソ
ード手段から受け取った電子を電子ビームとして形成す
る、複数のチャネルによってせん孔された積層磁石と、
カソード手段からチャネルへの電子流を制御するために
カソード手段と磁石との間に配設されたグリッド電極手
段と、電子をチャネルを通じて、発光体を含むガラス板
の方へ加速するためにカソードから離れた磁石の表面上
に配設されたアノード手段とを備える三極管装置であ
る。
【0064】他の態様の本発明は、せん孔された金属板
と、誘電体のせん孔されたグリーンシートと、組成物を
含むフェライトを形成することと、金属電極導体および
複合磁気構造を形成し所望の特性を有する積層磁石を生
成することとを含む、電子ビーム・コリメータを製造す
る方法である。
【0065】この方法は、粉末層を形成する前にフェラ
イトとバインダを混合しておくことを含むことができ
る。好ましくは、バインダはガラス粒子を備える。
【0066】この方法は、磁石のせん孔面上にアノード
手段を付着させることを含むことができる。
【0067】好ましくは、この方法は、アノード手段を
保持する面から離れた磁石の面上に制御グリッド手段を
付着させることを含む。
【0068】アノード手段を付着させるステップと制御
グリッド手段を付着させるステップのうちの少なくとも
1つのステップはフォトリソグラフィを含むことができ
る。別法として、メッキ、スクリーン印刷、または転写
を使用してアノード手段および制御グリッド手段を付着
させることができる。
【0069】他の態様の本発明は、前述の方法に従って
電子源を作製することと、アノード手段を保持する磁石
の面に隣接する位置に発光体コーティング済み画面を位
置決めすることと、カソード手段どうしの間および磁石
と磁石と画面との間の空間を真空排気させることとを含
む、表示装置を製造する方法である。
【0070】他の態様の本発明は、それぞれ、異なる1
つの画素に対応する、複数の電子ビームを生成すること
と、各電子ビームを偏向させ、シーケンス内の対応する
画素、すなわち第2画素、第1画素、第2画素、第3画
素の複数の副画素に反復的にアドレスすることとを含
む、それぞれ、直線状に連続する第1、第2、第3の副
画素を有する、複数の画素を有する表示画面の画素にア
ドレスする方法である。
【0071】次に、図1などの図を参照すると分かるよ
うに、本発明のカラー磁気マトリックス・ディスプレイ
は、カソード20を保持するガラス板10などの第1の
プレート10と、カソード20に対向する、順次構成さ
れた赤発光体ストライプ、緑発光体ストライプ、青発光
体ストライプなど、少なくとも1つの発光体画素または
ドットまたはストライプ80の少なくとも1つのコーテ
ィングを保持するガラス板90などの第2のプレート9
0とを備える。発光体ストライプ80は好ましくは、高
電圧発光体である。最後のアノード層95は発光体コー
ティング80上に配設される。
【0072】ガラス板90とガラス板10との間に積層
磁石60が配設される。磁石60は、底面または第1の
表面61と、頂面または第2の表面63とを有し、せん
孔または「画素井戸」70の二次元マトリックスによっ
てせん孔される。
【0073】磁石60の表面上に、発光体ストライプ8
0に対向するアノード50のアレイが形成される。ディ
スプレイの動作について説明するために、この表面63
を磁石60の頂部と呼ぶ。画素井戸70のマトリックス
の各列に関連付けられた一対のアノード50がある。各
対のアノードは、画素井戸70の対応する列の互いに対
向する側に沿って延びる。磁石60の表面上に、カソー
ド20に対向する制御グリッド40が形成される。ディ
スプレイの動作について説明するために、この表面61
を磁石60の底部と呼ぶ。
【0074】制御グリッド40は、磁石表面61を横切
って列方向へ延びる第1の群の平行な制御グリッド導体
42と、磁石表面61を横切って行方向へ延びる第2の
群の平行な制御グリッド導体44とを備え、したがっ
て、各画素井戸70は、それぞれの異なる組合せの行グ
リッド導体44と列グリッド導体42の交差点に配置さ
れる。後述のように、プレート10および90と磁石6
0を組み合わせ、密閉し、次いでアセンブリ全体を真空
排気させる。
【0075】動作時には、カソード20から電子が放出
され、電子ビーム30が形成され、制御グリッド40の
方へ引き付けられる。制御グリッド40は、電子を選択
的に各画素井戸70へ送る行/列マトリックス・アドレ
ス機構を備える。電子ビーム30はグリッド40を通過
し、アドレスされた画素井戸70に入る。各画素井戸7
0には磁界がある。図10に示したように、画素井戸7
0の上部にある金属板105は、画素井戸70内で電子
を加速し、アノード対50は、現れた電子ビーム30を
選択的に側方へ偏向させる。電子ビーム30は次いで、
ガラス板90上に形成された高電圧アノードの方へ加速
され、アノードを貫通し下方の発光体80に達するのに
十分なエネルギーを有する高速電子ビーム30が生成さ
れ、その結果、光出力が得られる。より高い電圧のアノ
ードは通常、10kVに保持することができる。
【0076】前述の計算では、アノード50と発光体8
0との間に一定の電界が存在するように、アノード50
は発光体80と電位が同じであるものと仮定した。この
構成は、低電圧発光体を使用する場合には受け入れられ
る。しかし、本発明の好ましい実施形態では、高電圧発
光体が使用され、したがって最後のアノード95を偏向
アノード50よりもずっと高い電位にする必要がある。
したがって、電子ビーム30は、アノード50付近を離
れた後、引き続き最後のアノードの方へ加速される。こ
のため、電子ビーム30が発光体80に当たる前に電子
ビーム30の経路が変化する。アノード50と最後のア
ノード95との間の加速電界はアノード50の偏向効果
を低減する。したがって、多数の電子がアノードに衝突
する恐れなしにアノード50の長さを大きくすることが
できる。このため、偏向アノード製造時の製造公差の、
ディスプレイに対する影響が低減する。
【0077】次に図1に戻ると分かるように、特に前述
の磁石60と磁石60のせん孔70によってがフラック
ス・ラインが閉鎖され、したがって画素井戸70内に磁
界が形成される。望ましくは、磁石60は製造費が比較
的低く、非導電性であり、そのため導電トラック製造用
の基板が形成され、機械的に頑丈であり、熱に対して安
定であり、大きすぎず、全体的なディスプレイ寸法に合
わせて製造するのが容易である。
【0078】上記の特性のうちの少なくともいくつか
は、積層フェライト材料で形成された磁石60によって
満たされる。
【0079】前述のように、このディスプレイはカソー
ド手段21と、グリッド電極またはゲート電極40と、
アノード50とを有する。したがって、この構成は三極
管構造とみなすことができる。カソード手段20からの
電子流はグリッド40によって調整され、それによって
アノード50へ流れる電流が制御される。ディスプレイ
の輝度が、発光体80に当たる電子30の速度と数の両
方に依存することに留意されたい。通常、最後のアノー
ド95は一定の電位(たとえば、約10kV)に保持さ
れ、電子をこの電位の方へ加速することによって、発光
体80からの適切な光子放出、すなわちエネルギー変換
プロセスを行うのに十分なエネルギーが電子に与えられ
る。
【0080】前述のように、磁石60は、三極管を形成
するのに必要な様々な導体が付着する基板として働く。
偏向アノード50は磁石60の頂面63上に付着され、
制御グリッド40は磁石60の底面61上に製造され
る。当然のことながら、これらの導体の寸法は、たとえ
ば液晶ディスプレイや電界放出ディスプレイなど現行の
フラット・パネル技法で使用される寸法と比べて比較的
大きい。導体は有利には、いくつかの従来型の厚膜技法
または薄膜技法のどれかによって磁石60上に付着させ
ることができる。
【0081】カソード手段20は、電界放出チップまた
は電界放出シート・エミッタ(たとえば、無定形ダイヤ
モンドまたはシリコン)を含むことができる。そのよう
な場合、電界放出装置基板上に制御グリッド40を形成
することができる。別法として、カソード手段20はプ
ラズマ・カソードまたはホット・エリア・カソードを含
むことができ、その場合、前述のように磁石の底面61
上に制御グリッド40を形成することができる。フェラ
イト複合磁石の利点は、フェライト複合材料が、厳密な
位置合わせを必要とするディスプレイのすべての構造の
担体および支持体として働くことができることである。
【0082】本発明の他の代替実施形態では、カソード
手段20は光電陰極を備える。
【0083】前述のように、制御グリッド40はビーム
電流、したがって輝度を制御する。本発明のいくつかの
実施形態では、ディスプレイはディジタル・ビデオの
み、すなわちグレー・スケールを含みあるいは含まない
画素に応答することができる。そのような場合、単一の
グリッド40はビーム電流を適切に制御することができ
る。しかし、そのようなディスプレイの応用分野は限ら
れ、一般に、ある形のアナログ制御またはグレー・スケ
ール制御が望ましい。したがって、本発明の他の実施形
態では、一方が黒レベルまたはバイアスを設定し、他方
が個別の画素の輝度を設定する2つのグリッドが設けら
れる。そのような二重グリッド構成は、カソードを変調
することが困難である場合に画素のマトリックス・アド
レス指定を行うこともできる。
【0084】本発明のディスプレイは、CRTディスプ
レイでは一度に1つの画素しか点灯しないが、本発明の
ディスプレイでは行または列全体が点灯するという点で
従来型のCRTディスプレイとは異なる。本発明のディ
スプレイの他の利益は、行ドライバおよび列ドライバの
使用度にある。典型的なLCDではディスプレイの赤チ
ャネル、緑チャネル、青チャネルのそれぞれにドライバ
が必要であるが、本発明のディスプレイはすべての3つ
の色に対して単一の画素井戸70(したがって、グリッ
ド)しか使用しない。このことは、前述のビーム位置合
わせと相まって、匹敵するLCDに対してドライバ要件
が係数3だけ低減されることを意味する。他の利点は、
アクティブLCDでは、導電トラックが、画面上に製造
された半導体スイッチ間を通過しなければならないこと
である。このトラックは光を放出しないので、ユーザか
ら見えないような寸法に制限しなければならない。本発
明のディスプレイでは、すべてのトラックが発光体80
の下方または磁石60の下面上に隠される。隣接する画
素井戸70間の空間が比較的大きいので、トラックを比
較的大型にすることができる。したがって、キャパシタ
ンス効果を容易に解消することができる。
【0085】発光体80の相対効率は、少なくとも部分
的にゲート構造の駆動特性を決定する。ビーム位置合わ
せシステムを操作する際に使用される電圧を低減する1
つの方法は、走査規約を変更することである。本発明の
好ましい実施形態では、走査は、通常のRGBRGB…
の走査ではなく、最も非効率的な発光体が発光体ストラ
イプ・パターン内の2つのより効率的な発光体間に配置
されるように構成される。したがって、最も非効率的な
発光体がたとえば赤である場合、走査はパターンBRG
RBRGB…に従う。
【0086】本発明の好ましい実施形態では、偏向アノ
ード50を横切って、持続するDC電位差が導入され
る。この電位を電位差計調整によって変更し、発光体8
0と画素井戸70との残留位置ずれを補正することがで
きる。行走査が頂部から底部に進むにつれて可変変調を
適用することによって二次元位置ずれを補償することが
できる。
【0087】前述のように、本発明の好ましい実施形態
では、CRT技法とLCD技法の両方で使用される画素
アドレス指定方法とは異なる画素アドレス指定技法が使
用される。従来型のCRTディスプレイでは、電子ビー
ムを1つのデータ・ラインに対しては水平方向へ、連続
するデータ・ラインに対しては垂直方向へ走査すること
によって画素がアドレス指定される。単一の画素に対す
る実際の発光体励起期間は非常に短く、連続する励起間
の継続時間、すなわちディスプレイのフレーム・レート
は長い。したがって、各画素からの光出力は制限され
る。グレー・スケールはビーム電流密度を変化させるこ
とによって行われる。従来型のアクティブ・マトリック
スLCDでは、各画素は、それぞれ、それ自体の切換ト
ランジスタを有する、3つの副画素(赤、緑、青)から
なる。色の選択は、行駆動と列駆動のどちらかに基づい
て行うことができる。しかし、通常、色の選択は列駆動
に基づいて行われる。ビデオ源からのビデオ・データ
は、1行分のデータ(すなわち、VGAグラフィックス
の場合は640×3副画素)が蓄積されるまでシフト・
レジスタにクロッキングされる。次いで、データは並行
して、各列ごとのDACとしても働く記憶域へ転送され
る。通常、3ビットDACおよび6ビットDACが使用
される。行ドライバは、アドレスすべき行を選択する。
1色当たりに3ビットのグレー・スケールを用いる場
合、512色を使用することができる。これは、1ビッ
トの時間ディザによって4096色に拡張することがで
きる。ソフトウェア空間ディザによって、4096色を
超える他の拡張を導入することができる。1色当たり6
ビットのグレー・スケールを用いた場合、ソフトウェア
空間ディザによる拡張によって、262144色を使用
することができる。光出力は、バックライト効率と、偏
光損失と、セル・アパーチュアと、カラー・フィルタ透
過損失の関数である。通常、透過効率は4%に過ぎな
い。
【0088】本発明の好ましい実施形態では、色の選択
はビーム位置合わせによって行われる。そのようなビー
ム位置合わせを推進するには、ライン・レートを通常よ
りも3倍速くし、かつR、G、Bラインを順次多重化す
る。別法として、フレーム・レートを通常よりも3倍速
くし、フィールド順次式カラーを使用する。フィールド
順次式走査では、ディスプレイに対して移動する観測者
に不快な視覚効果が与えられる恐れがあることを理解さ
れたい。本発明のディスプレイの重要な特徴には下記の
ことが含まれる。
【0089】1.各画素が単一の画素井戸70によって
生成される。
【0090】2.画素の色が、3原色のそれぞれに与え
られる相対駆動強度によって決定される。
【0091】3.発光体80が面板90上にストライプ
状に付着する。
【0092】4.原色が、グリッド制御に同期するビー
ム位置合わせシステムを介して走査される。
【0093】5.電子ビームを使用して高電圧発光体が
励起される。
【0094】6.各画素井戸の底部でグリッド電圧(し
たがって、電子ビーム密度)を制御することによってグ
レー・スケールが達成される。
【0095】7.行または列全体が同時にアドレスされ
る。
【0096】8.必要に応じて、最も非効率的な発光体
80を二重走査してグリッド駆動要件を軽減することが
できる。
【0097】9.発光体80が一定のDC電圧に保持さ
れる。
【0098】上記の特徴は、下記でそれぞれ、ほぼ上記
に示した順序で説明するように、従来型のフラット・パ
ネル・ディスプレイに勝るかなりの利点を与える。
【0099】1.画素井戸概念によって、ディスプレイ
製造の全体的な複雑さが低減される。
【0100】2.CRTディスプレイでは、約11%の
電子ビーム電流のみがシャドー・マスクから出て3つ組
発光体を励起するが、本発明のディスプレイでは、ビー
ム位置合わせシステムによって電子ビーム電流が送られ
る各発光体ストライプごとに、100%またはほぼ10
0%のビーム電流が使用される。33%の全体ビーム電
流使用度を達成することができる。これは、従来型のC
RTディスプレイで達成できる使用度の3倍である。
【0101】3.ストライプ状発光体によって、ストラ
イプの方向でモアレ干渉が起こるのが妨げられる。
【0102】4.磁石上の容易に利用できる領域にビー
ム位置合わせシステムの制御構造およびトラックを容易
に収容し、それによって従来型のLCDに固有の幅が狭
く厳密なフォトリソグラフィに関する要件を解消するこ
とができる。
【0103】5.高電圧発光体は良く理解されており、
容易に入手することができる。
【0104】6.グリッド電圧によってアナログ・シス
テムを制御する。したがって、各色ごとの有効ビット数
は、グリッド40を駆動するために使用されるDACに
よってのみ制限される。画素井戸当たりに1つのDAC
しか使用しないので、ディジタル・アナログ変換に使用
できる時間が非常に長く、グレー・スケール粒状度に関
する高解像度が商業的に実施可能である。したがって、
比較的低いコストで「真色」(24ビット以上)を実現
することができる。
【0105】7.本発明のディスプレイは、従来型のL
CDと同様に行/列アドレス指定技法を使用する。しか
し、従来型のCRTディスプレイとは異なり、発光体の
励起時間は実際上、ライン周期の3分の1であり、たと
えばライン解像度当たり600画素ないし1600画素
のCRTディスプレイの励起時間よりも200倍ないし
530倍長い。特にこれよりも解像度が高いときには、
これよりもずっと大きな比が可能である。その理由は、
従来型のCRTディスプレイを考慮する際に必要なライ
ン・フライバック時間およびフレーム・フライバック時
間が本発明のディスプレイでは必要とされないことであ
る。従来型のCRTディスプレイのライン・フライバッ
ク時間のみでは通常、総ライン周期の20%である。さ
らに、本発明のディスプレイでは前後ポーチ時間が冗長
であり、それによって他の利点が得られる。他の利益に
は下記のものが含まれる。
【0106】(a)行/列当たりに1つのドライバしか
必要とされない(従来型のカラーLCDでは3つ必要で
ある)。
【0107】(b)非常に高い光出力が可能である。従
来型のCRTディスプレイでは、発光体励起時間がその
減衰時間よりもずっと短い。これは、各フレーム走査時
にサイト当たりに1つの光子しか放出されないことを意
味する。本発明のディスプレイでは、励起時間が減衰周
期よりもずっと長く、各走査時にサイト当たりに非常に
多くの光子が放出される。したがって、ずっと大きな発
光出力を達成することができる。これは映写応用分野
と、直射日光で見るディスプレイの両方で魅力的であ
る。
【0108】(c)グリッド切換速度がかなり低い。当
然のことながら、本発明のディスプレイでは、磁石上に
形成された導体は磁界として働く。したがって、導体イ
ンダクタンスのために不要なEMFが生じる。切換速度
を低下すると、EMFが低減され、漂遊磁界および漂遊
電界も低減される。
【0109】8.グリッド駆動電圧は切換電子機器のコ
ストに関係している。CMOS切換電子機器はコストを
削減することができるが、必然的に、CMOSレベル信
号も、たとえばバイポーラなどの代替技法に関連するC
MOSレベル信号よりも低くなる。したがって、二重走
査を行い、たとえばLCDと同様に画面を半分に分割
し、分割された2つの部分を並行して走査すれば、魅力
的な低コストの駆動技法が与えられる。しかし、LCD
技法とは異なり、本発明のディスプレイにおける二重走
査では輝度が2倍になる。
【0110】9.低電圧FEDでは、発光体電圧が画素
アドレス指定を行うように切り換えられる。発光体スト
リップのピッチが小さいときは、この技法によって、ス
トリップ間に顕著な電界応力が導入される。したがっ
て、電気的破壊の恐れなしに中間解像度FEDや高解像
度FEDを得ることはできない。しかし、本発明のディ
スプレイでは、従来型のCRTディスプレイと同様に、
発光体が単一のDC最終アノード電圧に保持される。本
発明の好ましい実施形態では、電荷の蓄積を防止し輝度
を向上させるために発光体上にアルミニウム・バッキン
グが配置される。電子ビームは、アルミニウム層を貫通
し下方の発光体から光子を放出させるのに十分なエネル
ギーを有する。
【0111】図2は、カソード20の平面から見たとき
の、積層磁石60の下側または裏側61の図を示す。列
導体42の穴または開口部41と行導体44の穴または
開口部43が磁石60の穴または開口部65と整列し、
アパーチュアまたは画素井戸70が形成されることが分
かる。
【0112】図3は、発光体画面80/90の平面から
見たときの、積層磁石60の上側または前側の図を示
す。アノード50が第1の偏向アノード52と第2の偏
向アノード54とを有することが分かる。第1のアノー
ド52は電子ビーム30を一方向へ送りあるいは偏向さ
せ、それに対して第2のアノード54は電子ビーム30
を同じあるいは異なる方向へ送りあるいは偏向させる。
【0113】図4ないし10は、本発明の積層金属/フ
ェライト磁石60の一製造プロセスを示す。図4は、好
ましくは、約1000℃までの酸化大気に耐えることの
できる圧延鋼5を示す。この金属シート5上にフォトレ
ジスト6を付与し、フォトレジスト6を露光し現像し
て、レジスト6に穴7のパターンを作製する。次いで、
金属シート5および現像したフォトレジスト6を、金属
の、レジスト6で保護されていない領域のみを腐食させ
るエッチング液に入れる。これによって、金属シート5
に穴65の所望のアレイが形成され、図5で明確に分か
るように、せん孔された金属シート105が作製され
る。
【0114】次いで、金属シート105からフォトレジ
スト6を剥離する。この場合、エッチした金属シート1
05を検査し、すべての穴65が存在しており、穴の寸
法公差および位置公差が満たされていることを確認する
ことができる。
【0115】いくつかの応用例では、金属シート105
自体とその後に続くフェライト層または誘電層、あるい
はその両方との間の付着を強化するように金属シート1
05を作製する必要がある。これは、金属シート105
の一面または両面上に、選択された付着推進金属または
酸化物を付着または形成することによって行うことがで
きる。しかし、適切な接着剤を使用してフェライト層ま
たは誘電層、あるいはその両方を金属シート105に固
定することもできる。
【0116】フェライト層15は、フェライト材料とガ
ラス粉末、有機バインダ、溶剤、ビヒクルを組み合わせ
て、薄いフェライト・シートとして鋳造できるスラリを
生成することによって形成される。このような薄いフェ
ライト・シート15を作製するために使用される技法
は、従来型の多層セラミック・グリーンシートを作製す
るために使用される技法に類似している。乾燥後、鋳造
されたシートを、フェライト層15を形成するのに適切
な寸法に切断する。このシートは次の処理に使用され
る。
【0117】同様に、誘電材料をスラリとして加工し鋳
造して薄い誘電グリーンシート13を形成することによ
って誘電層13が形成される。乾燥後、この鋳造された
シートも、薄い誘電グリーンシート13を形成するのに
適切な寸法に切断する。このシートは次の処理に使用さ
れる。誘電層13は、たとえば金属シート105の表面
の酸化などの代替技法によって形成することができる。
【0118】図6に示したように、エッチされた金属シ
ート105を一方の側で薄い誘電グリーンシート13と
組み合わせ、他方の側で薄いフェライト・グリーンシー
ト15と組み合わせて一次「グリーン」積層構造109
を形成することによって積層構造を形成する。様々な層
どうしが移動しないように積層構造109を固定するこ
とが好ましい。この固定は、積層構造109のすべての
3つの構成要素または層に熱または圧力、あるいはその
両方を同時に付与し、あるいは各層を金属シート105
に接着結合することによって行うことができる。
【0119】一次「グリーン」積層構造109を形成し
た後、金属シート105の既存のエッチ穴65をガイド
として使用して、フェライト・グリーンシート15およ
び誘電グリーンシート13に穴を作製する。積層構造1
09のグリーンシート構成要素に形成される穴は、当業
者に知られている多数の機械的技法や、レーザ技法や、
電子ビーム技法によって作製することができる。これを
図7に示す。図7では、一次「グリーン」積層構造10
9に穴65がせん孔されており、穴65は、フェライト
・グリーンシート15および誘電グリーンシート13に
作製され、それによって、せん孔一次グリーン積層体1
19を形成するために金属シート105と組み合わされ
るせん孔フェライト・グリーンシート15およびせん孔
誘電グリーンシート13が形成されている。
【0120】複数のせん孔一次「グリーン」積層構造1
19を二次「グリーン」積層構造129として組み合わ
せることができる。これは、熱または圧力、あるいはそ
の両方を構成要素に加え、あるいは有機接着剤を使用す
ることによって行われる。このステップで、様々な副構
造中で穴65が位置合わせされるよう注意を払わなけれ
ばならない。
【0121】二次「グリーン」積層構造129に存在す
る有機組成物を除去または分解するように二次「グリー
ン」積層構造129を熱処理する。この熱プロセスでは
また、図8により明確に示したように、フェライト層お
よび誘電層を構成する粒子が癒着し、フェライト層11
5および誘電層113が金属シート105に結合され、
フェライト層115どうしが結合される。図を明確にす
るために、図8の積層構造129には通り穴65を示し
ていないことに留意されたい。
【0122】二次「グリーン」積層体129の熱処理
は、金属シート105を永久的に変形させる温度よりも
低い温度で行うことが好ましい。フェライト粉末にガラ
ス相を加えることによって、構造の焼結が向上する。
【0123】焼結された積層構造129を作製する代替
方法を図9に示す。この図では、図6に示した構造10
9が積み重ねられ構造159が形成されている。積重積
層構造159は、穴65が金属シート105にしか形成
されておらず、フェライト層115にも、あるいは誘電
層113にも穴65がないことを除いて、積層構造12
9に類似している。次いで、この構造159を部分的に
焼結し構造159を形成する。構造159は基本的に有
機材料を有さず、また部分的に高密度化されている。こ
の積層構造159の部分的高密度化により、機械的手段
を使用して誘電層113およびフェライト層115に穴
を形成できるようにすべきである。穴65を形成する1
つの方法は、媒体ブラストまたは加圧衝突媒体155を
使用することである。どの方法でも積層構造159を損
傷しないように注意すべきである。積層構造159への
損傷を回避する1つの方法は、開口部65に対応する開
口部155を有する金属板またはコーティングされた金
属タイプ・プレート151を、衝突媒体156を当てる
積層構造159の側に固定することである。金属タイプ
・プレート151は、開口部155を有するポリマー・
バッキングまたはゴム・バッキング153を有すること
もできる。媒体ブラスト156からの粒子は、開口部1
55を通過し、開口部65付近の粒子に当たり、それに
よって粒子157が排除され、したがって誘電層113
とフェライト層115の両方に開口部65が形成され、
通り穴65を有する積層構造129が得られる。次に、
通り穴65を有する積層構造129が焼結されていない
場合、積層構造129を十分に焼結することができる。
【0124】焼結積層構造129を形成した後、図10
に明確に示したように、アノード52および54ならび
に第1組の制御グリッド電極42または44を構造に付
与し、あるいは構造上に形成する。
【0125】金属パターン42、44、52、54など
このような導電金属パターンは、金属ペーストのスクリ
ーン印刷や、付与された金属層の光パターン化または機
械的パターン化や、事前にパターン化された金属デカル
の付与を含め多数の技法のうちのどれかによって付与す
ることができる。金属パターンを付与するために使用さ
れる技法に応じて、その後に続く積層構造の熱処理が必
要になることがある。
【0126】グリッド電極42を最初に形成しても、あ
るいはグリッド電極44を最初に形成しても問題はない
ので、金属パターン42および44を形成するには、焼
結済み積層構造129の表面に最初の金属パターン、た
とえば42を付与した後、この第1の組42(または4
4)に直交する第2組の制御グリッド電極44を付与す
ることができる。しかし、第2組の制御グリッド電極を
付与する前に、第1組の電極、たとえば42上に誘電層
121を付着させ、ある電極を他の電極から絶縁してお
くことができる。この誘電層121は、接着結合された
グリーンシートの形で付与することも、あるいは表面上
に噴霧されるスラリに形成することも、あるいは当技術
分野で良く知られている従来型の薄膜付着技法を使用し
て付与することもできる。
【0127】誘電層121を付与するために使用される
技法に応じて、焼結済み積層体129に他の熱処理を施
し、誘電層の粉末を癒着させる必要がある。このステッ
プでは、誘電層121を付与することによって、この構
造に画素穴70を形成する穴41、43、65が変化し
てはならない。第1組の制御グリッド電極の上方の焼結
済み積層体の表面に誘電層121を付与した後、第1組
に直交する第2組の制御グリッド電極を付与することが
できる。
【0128】このような金属フィーチャを付与する場合
は、上記で表面メタライゼーションの付与に関して説明
した技法のうちのどれかを使用する。
【0129】しかし、すべての金属フィーチャおよび誘
電フィーチャを非焼結事前パターン化形で焼結済み積層
体に付与できることに留意されたい。次いで、2回目の
焼結によってこれらのフィーチャを最初の積層構造に結
合する。
【0130】最後の焼結済み積層60を作製した後、そ
の積層に電気試験および物理検査を施し、最後にフェラ
イト層115の分極を施して必要な磁界を生成する。装
置に磁石積層60を組み付ける前あるいは組み付けた後
にフェライト層115の分極を行うことができることを
理解されたい。さらに、フェライト層115の分極は高
温で行うこともできる。
【0131】本発明の磁石積層60の1つの利点は、開
口部65または画素井戸70を完全に位置合わせしなく
ても電子ビーム30が画素井戸70を通過できることで
ある。
【0132】金属板105は、磁石積層60の一部であ
り、多数の利点を与える。たとえば、金属板は充電を回
避し、漂遊電子シンクとして働く。金属板は磁石積層6
0に機械的強度を与える。金属板は熱応力勾配を減少さ
せる。金属板は寸法安定性を与える。金属板を使用し
て、穴を形成するためのプロセス位置合わせを行うこと
ができる。いくつかの応用例では、ガラス板上に発光体
を形成するためのマスクとして金属板105を使用する
こともできる。
【0133】理解を容易にするために、カラー発光体ス
トリップ80を使用した好ましい実施形態について説明
したが、本発明は任意の単色型技法に適用することもで
きる。発光体80がストリップ80でなくても本発明は
機能し、たとえば発光体ドット80や発光体画素80な
ども使用できることを理解されたい。
【0134】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0135】(1)金属/フェライト積層磁石を形成す
る方法であって、(a)第1の表面と第2の表面とを有
する金属シートに少なくとも1つの開口部を形成するス
テップと、(b)前記金属シートの前記第1の表面に少
なくとも1つのフェライト層を固定するステップと、
(c)前記金属シートの前記第2の表面に少なくとも1
つの誘電層を固定するステップと、(d)前記開口部の
少なくとも一部が前記金属シートの前記開口部の一部に
重なり合うように前記フェライト層および前記誘電層を
通して開口部を形成し、それによって前記金属/フェラ
イト積層磁石を形成する方法。 (2)前記金属シートの前記少なくとも1つの開口部
が、前記金属シート上に少なくとも1つのフォトレジス
トを付与し、前記フォトレジストを露光し現像して穴の
パターンを形成し、それに続いて前記金属シートをエッ
チして前記金属シートに前記少なくとも1つの開口部を
形成することによって形成される上記(1)に記載の方
法。 (3)前記金属シートの前記少なくとも1つの開口部
が、レーザ・ビーム、電子ビーム、または機械的手段に
よって形成される上記(1)に記載の方法。 (4)フェライト材料にガラス粒子、有機バインダ、溶
剤を混合してフェライト・スラリを形成することと、前
記フェライト・スラリを混合、鋳造、乾燥してフェライ
ト・グリーンシートを得ることと、前記フェライト・グ
リーンシートを打ち抜き前記少なくとも1つのフェライ
ト層を得ることとを含む上記(1)に記載の方法。 (5)誘電材料を混合して誘電スラリを形成すること
と、前記誘電スラリを混合、鋳造、乾燥して誘電グリー
ンシートを得ることと、前記誘電グリーンシートを打ち
抜き前記少なくとも1つの誘電層を得ることとを含む上
記(1)に記載の方法。 (6)前記少なくとも1つのフェライト層が、熱または
圧力、あるいはその両方を付与することによって前記金
属シートの前記第1の表面に固定される上記(1)に記
載の方法。 (7)前記少なくとも1つのフェライト層が、少なくと
も1つの接着剤を付与することによって前記金属シート
の前記第1の表面に固定される上記(1)に記載の方
法。 (8)前記少なくとも1つの誘電層が、熱または圧力、
あるいはその両方を付与することによって前記金属シー
トの前記第2の表面に固定される上記(1)に記載の方
法。 (9)前記少なくとも1つの誘電層が、少なくとも1つ
の接着剤を付与することによって前記金属シートの前記
第2の表面に固定される上記(1)に記載の方法。 (10)少なくとも1つの導電金属が前記開口部に隣接
する位置に固定される上記(1)に記載の方法。 (11)さらに、前記磁石の前記せん孔された面上に少
なくとも1つのアノード手段を固定することを含む上記
(1)に記載の方法。 (12)さらに、アノード手段を担持する前記面から離
れた前記磁石の前記面上に少なくとも1つの制御グリッ
ド手段を固定することを含む上記(1)に記載の方法。 (13)フォトリソグラフィ、スクリーン印刷、転写、
メッキ、または接着剤パターン化とその後に続く、少な
くとも1つの導電媒体の乾燥付着を含む群から選択され
た方法を使用して前記アノード手段および前記制御グリ
ッド手段を付着させる上記(12)に記載の方法。 (14)前記開口部の断面が、円形断面、多角形断面、
三角形断面、または矩形断面を含む群から選択される上
記(1)に記載の方法。 (15)前記フェライト層の前記開口部が、前記フェラ
イト層を部分的に焼結し加圧衝突媒体を使用して少なく
とも1つの穴を開放することによって形成される上記
(1)に記載の方法。 (16)前記金属シートが前記フェライト材料を挟持し
前記誘電材料がそれぞれの対向する側に存在するよう
に、2つの前記金属/フェライト積層磁石が互いに固定
される上記(1)に記載の方法。 (17)フェライト材料にガラス粒子、有機バインダ、
溶剤を混合してフェライト・スラリを形成し、前記フェ
ライト・スラリを、少なくとも1回のスプレーを使用し
て前記金属シート上に付着させることを含む上記(1)
に記載の方法。 (18)誘電材料を混合して誘電スラリを形成し、前記
誘電スラリを、少なくとも1回のスプレーを使用して前
記金属シート上に付着させることを含む上記(1)に記
載の方法。 (19)前記金属シートを少なくとも300℃に加熱す
ることと、前記フェライト材料の少なくとも1つのコー
ティングが前記金属シート上に形成されるまで前記加熱
された金属シート上に乾燥フェライト粉末材料を付着さ
せることとを含む上記(1)に記載の方法。 (20)前記金属シートを少なくとも300℃に加熱す
ることと、前記誘電材料の少なくとも1つのコーティン
グが前記金属シート上に形成されるまで前記加熱された
金属シート上に乾燥誘電粉末材料を付着させることとを
含む上記(1)に記載の方法。 (21)前記金属シート上に少なくとも1つの接着剤を
付与し、前記少なくとも1つの接着剤を使用して前記金
属シート上に少なくとも1つの乾燥フェライト粉末材料
層を接着させる上記(1)に記載の方法。 (22)前記金属シート上に少なくとも1つの接着剤を
付与し、前記少なくとも1つの接着剤を使用して前記金
属シート上に少なくとも1つの乾燥誘電粉末材料層を接
着させる上記(1)に記載の方法。 (23)前記金属シートの少なくとも1つの表面を酸化
し少なくとも1つの誘電層を形成する上記(1)に記載
の方法。 (24)前記金属シートが漂遊電子の電子シンクである
上記(1)に記載の方法。 (25)前記金属シートが、熱勾配を最小限に抑えるヒ
ート・スプレッダである上記(1)に記載の方法。 (26)前記金属シートが前記積層磁石の歪みを防止す
る上記(1)に記載の方法。 (27)前記金属シートをマスクとして使用して、少な
くとも1つの画面上に少なくとも1つの発光体層を形成
する上記(1)に記載の方法。 (28)前記積層磁石をマスクとして使用して、少なく
とも1つの画面上に少なくとも1つの発光体層を形成す
る上記(1)に記載の方法。 (29)前記金属シートの前記穴を使用して、前記積層
磁石の後続の構成要素に対応する穴を形成し、前記対応
して形成されたすべての穴を、前記金属シートの前記穴
と位置合わせした状態で保持する上記(1)に記載の方
法。 (30)上記(1)で請求された前記方法によって電子
源を作製することと、発光体をコーティングされた画面
を、アノード手段を担持する前記磁石の前記面に隣接す
る位置に位置決めすることと、前記電子源間の空間およ
び前記磁石と前記画面との間の空間を真空排気させるこ
ととを含む、表示装置を製造する方法。 (31)少なくとも1つのカソード手段と少なくとも1
つの金属/フェライト積層磁石とを備え、前記磁石が、
前記磁石の互いに逆の極の間で延びる複数の磁気チャネ
ルを有し、各磁気チャネルによって、前記カソード手段
から受け取った電子が、目標物へ向かう電子ビームに流
れ込む電子源。 (32)さらに、前記カソード手段から前記チャネルへ
の前記電子流を制御するために前記カソード手段と前記
磁石との間に配設された少なくとも1つのグリッド電極
手段を備える上記(31)に記載の電子源。 (33)前記チャネルが、前記磁石に、行と列の二次元
アレイとして配設される上記(32)に記載の電子源。 (34)前記磁石がグリッド電極手段を有し、前記グリ
ッド電極手段が、複数の平行な行導体と、前記行導体に
直交するように構成された複数の平行な列導体とを備
え、各チャネルが、行導体と列導体のそれぞれの異なる
交差点に配置される上記(31)に記載の電子源。 (35)前記グリッド電極手段が、前記磁石に対向する
前記カソード手段の前記表面上に配設される上記(3
4)に記載の電子源。 (36)前記グリッド電極手段が、前記カソード手段に
対向する前記磁石の前記表面上に配設される上記(3
4)に記載の電子源。 (37)前記カソード手段が電界放出装置を備える上記
(31)に記載の電子源。 (38)前記カソード手段が光電陰極を備える上記(3
1)に記載の電子源。 (39)少なくとも1つの前記チャネルの断面がその長
さに沿って変化する上記 (31)に記載の電子源。 (40)少なくとも1つの前記チャネルがテーパ付けさ
れ、最大の表面積を有する前記チャネルの端部が前記カ
ソード手段に対向する上記(31)に記載の電子源。 (41)前記チャネルの断面が、円形断面、多角形断
面、三角形断面、または矩形断面を含む群から選択され
る上記(31)に記載の電子源。 (42)前記各チャネルの隅部および縁部が面取りされ
る上記(31)に記載の電子源。 (43)前記磁石が、せん孔された積層のスタックを備
え、各積層の前記せん孔が、前記スタックを通じて前記
チャネルが連続するように隣接する積層の前記せん孔に
位置合わせされる上記(31)に記載の電子源。 (44)前記スタック内の各積層が、隣接する積層から
スペーサによって分離される上記(43)に記載の電子
源。 (45)前記金属シートが、電子を一様に加速できるよ
うに等電位面を提出する上記(31)に記載の電子源。 (46)さらに、前記磁石の少なくとも1つの表面上に
付着させた少なくとも1つの絶縁層を備える上記(3
1)に記載の電子源。 (47)さらに、前記チャネル内で電子を加速するため
に前記カソードから離れた前記磁石の前記表面上に配設
された少なくとも1つのアノード手段を備える上記(3
1)に記載の電子源。 (48)前記アノード手段が、前記チャネル列に平行に
延びる複数のアノードを備え、前記アノードが、それぞ
れ、異なるチャネル列に対応する、アノード対を備え、
各対がそれぞれ、前記対応するアノード列の互いに対向
する側に沿って延びる第1のアノードと第2のアノード
とを備え、前記第1のアノードどうしが相互接続され、
前記第2のアノードどうしが相互接続される上記(4
7)に記載の電子源。 (49)前記第1および第2のアノードが、前記チャネ
ルの隅部を囲む横構成を備える上記(48)に記載の電
子源。 (50)さらに、前記第1および第2のアノードを横切
って偏向電圧を印加し、前記チャネルから現れた電子ビ
ームを偏向させる少なくとも1つの手段を備える上記
(48)に記載の電子源。 (51)表示装置であって、上記(31)の電子源と、
前記カソードから離れた前記磁石の前記側に対向する発
光体コーティングを有する、前記電子源から電子を受け
取る画面と、前記グリッド電極手段および前記アノード
手段に制御信号を供給し、前記チャネルを介した前記カ
ソードから前記発光体コーティングへの電子流を選択的
に制御し、それによって前記画面上に画像を生成する手
段とを備える表示装置。 (52)前記発光体が単一色発光体を備える上記(5
1)に記載の表示装置。 (53)前記発光体が赤発光体と緑発光体と青発光体と
を備える上記(51)に記載の表示装置。 (54)前記偏向手段が、前記チャネルから現れた電子
を、前記反復シーケンス赤、緑、赤、青、…中の前記そ
れぞれの異なる発光体にアドレスするように構成される
上記(53)に記載の表示装置。 (55)前記発光体コーティング上に配設された最後の
アノード層を備える上記(51)に記載の表示装置。 (56)前記画面が、少なくとも一方向で弧状であり、
隣接する第1のアノード間および隣接する第2のアノー
ド間の各相互接続部が抵抗素子を備える上記(51)に
記載の表示装置。 (57)前記チャネルから現れた電子を前記画面上の前
記発光体コーティングに位置合わせするように、前記ア
ノード手段に印加されるDCレベルを動的に変化させる
手段を備える上記(51)に記載の表示装置。 (58)前記発光体コーティングに隣接するアルミニウ
ム・バッキングを備える上記(51)に記載の表示装
置。 (59)表示装置であって、上記(31)の電子源と、
前記カソードから離れた前記磁石の前記側に対向する発
光体コーティングを有し、前記発光体コーティングが、
いくつかの異なる発光体の複数の群を備え、前記群が反
復パターンとして構成され、各群がそれぞれの異なるチ
ャネルに対応する、前記電子源から電子を受け取る画面
と、前記グリッド電極手段および前記アノード手段に制
御信号を供給し、前記チャネルを介した前記カソードか
ら前記発光体コーティングへの電子流を選択的に制御す
る手段と、前記アノード手段に偏向信号を供給し、前記
チャネルから現れた電子を順次、前記発光体コーティン
グの前記それぞれの異なる発光体にアドレスし、それに
よって前記画面上に色画像を生成する偏向手段とを備え
る表示装置。 (60)前記発光体が単一色発光体を備える上記(5
9)に記載の表示装置。 (61)前記発光体が赤発光体と、緑発光体と、青発光
体とを備える上記(59)に記載の表示装置。 (62)前記偏向手段が、前記チャネルから現れた電子
を、前記反復シーケンス赤、緑、赤、青、…中の前記そ
れぞれの異なる発光体にアドレスするように構成される
上記(61)に記載の表示装置。 (63)前記発光体コーティング上に配設された最後の
アノード層を備える上記(59)に記載の表示装置。 (64)前記画面が、少なくとも一方向で弧状であり、
隣接する第1のアノード間および隣接する第2のアノー
ド間の各相互接続部が抵抗素子を備える上記(59)に
記載の表示装置。 (65)前記チャネルから現れた電子を前記画面上の発
光体コーティングに位置合わせするように、前記アノー
ド手段に印加されるDCレベルを動的に変化させる手段
を備える上記(59)に記載の表示装置。 (66)前記発光体コーティングに隣接するアルミニウ
ム・バッキングを備える上記(59)に記載の表示装
置。 (67)コンピュータ・システムであって、メモリ手段
と、前記メモリ手段との間でデータを転送するデータ転
送手段と、前記メモリ手段に記憶されているデータを処
理するプロセッサ手段と、前記プロセッサ手段によって
処理されたデータを表示する上記(51)の表示装置と
を備えるコンピュータ・システム。 (68)コンピュータ・システムであって、メモリ手段
と、前記メモリ手段との間でデータを転送するデータ転
送手段と、前記メモリ手段に記憶されているデータを処
理するプロセッサ手段と、前記プロセッサ手段によって
処理されたデータを表示する上記(59)の表示装置と
を備えるコンピュータ・システム。 (69)上記(31)の前記電子源を備える印刷ヘッ
ド。 (70)上記(69)の印刷ヘッドと、前記印刷ヘッド
にデータを供給し前記データに応じて印刷記録物を生成
する手段とを備える文書処理装置。 (71)その互いに逆の極間で延びる複数の磁気チャネ
ルを有し、各磁気チャネルによって、前記カソード手段
から受け取った電子が電子ビームに流れ込む、少なくと
も1つのカソード手段と、少なくとも1つの金属/フェ
ライト積層磁石と、前記カソード手段から前記チャネル
への電子流を制御するために前記カソード手段と前記磁
石との間に配設されたグリッド電極手段と、前記チャネ
ル内で電子を加速するために前記カソードから離れた前
記磁石の前記表面上に配設されたアノード手段とを備え
る装置。 (72)前記カソードと前記磁石との間に真空が維持さ
れる上記(71)に記載の装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属/フェライト積層磁石が電子ビームをカソ
ードからディスプレイ・パネルに方向付ける本発明の好
ましい実施形態を示す図である。
【図2】カソード平面から見た積層磁石の下側または裏
側の図である。
【図3】最後のアノードの平面から見た積層磁石の上側
または前側の図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図6】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図7】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図9】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層金
属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態、具体的には積層
金属/フェライト磁石の一製造方法を示す図である。
【符号の説明】
6 フォトレジスト 7 穴 10 ガラス板 10、90 プレート 13 誘電層 13 誘電グリーンシート 15 フェライト層 15 フェライト・グリーンシート 20 カソード 20、21 カソード手段 30 電子ビーム 40 制御グリッド 40 ゲート電極 44 行グリッド導体 41、65 開口部 41、43、65 穴 42 列グリッド導体 42 列導体 42、44 制御グリッド電極 42、44、52、54 金属パターン 43 開口部 44 行導体 50 アノード 52 偏向アノード 54 偏向アノード 60 磁石 61 第1の表面 61 底面 63 第2の表面 63 頂面 63 表面 65 開口部 70 画素井戸 70 画素穴 70 せん孔 80 発光体 80 発光体ストライプ 80 発光体コーティング 80 ストリップ 80 発光体ドット 80 発光体画素 90 ガラス板 95 アノード層 105 金属シート 105 金属板 109 積層構造 113 誘電層 115 フェライト層 121 誘電層 129 積層構造 129 焼結済み積層体 151 金属タイプ・プレート 153 ゴム・バッキング 155 開口部 155 加圧衝突媒体 156 衝突媒体 156 媒体ブラスト 157 粒子 159 構造
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 31/12 H01J 31/12 B (72)発明者 ジェームズ・エヌ・ヒューメニック アメリカ合衆国12540 ニューヨーク州ラ グランジェヴィル プリング・ロード 7 (72)発明者 アンドリュー・アール・ノックス イギリス スコットランド ケイ・エイ25 7ジェイ・ゼット エリーシャー キル バーニー ミルトン・ロード 「ガーノッ ク・ロッジ」 (72)発明者 ロバート・ローゼンバーグ アメリカ合衆国10566 ニューヨーク州ピ ークスキル レイクビュー・アヴェニュ ー・ウェスト 67

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属/フェライト積層磁石を形成する方法
    であって、 (a)第1の表面と第2の表面とを有する金属シートに
    少なくとも1つの開口部を形成するステップと、 (b)前記金属シートの前記第1の表面に少なくとも1
    つのフェライト層を固定するステップと、 (c)前記金属シートの前記第2の表面に少なくとも1
    つの誘電層を固定するステップと、 (d)前記開口部の少なくとも一部が前記金属シートの
    前記開口部の一部に重なり合うように前記フェライト層
    および前記誘電層を通して開口部を形成し、それによっ
    て前記金属/フェライト積層磁石を形成する方法。
  2. 【請求項2】前記金属シートの前記少なくとも1つの開
    口部が、前記金属シート上に少なくとも1つのフォトレ
    ジストを付与し、前記フォトレジストを露光し現像して
    穴のパターンを形成し、それに続いて前記金属シートを
    エッチして前記金属シートに前記少なくとも1つの開口
    部を形成することによって形成される請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】前記金属シートの前記少なくとも1つの開
    口部が、レーザ・ビーム、電子ビーム、または機械的手
    段によって形成される請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】フェライト材料にガラス粒子、有機バイン
    ダ、溶剤を混合してフェライト・スラリを形成すること
    と、前記フェライト・スラリを混合、鋳造、乾燥してフ
    ェライト・グリーンシートを得ることと、前記フェライ
    ト・グリーンシートを打ち抜き前記少なくとも1つのフ
    ェライト層を得ることとを含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】誘電材料を混合して誘電スラリを形成する
    ことと、前記誘電スラリを混合、鋳造、乾燥して誘電グ
    リーンシートを得ることと、前記誘電グリーンシートを
    打ち抜き前記少なくとも1つの誘電層を得ることとを含
    む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記少なくとも1つのフェライト層が、熱
    または圧力、あるいはその両方を付与することによって
    前記金属シートの前記第1の表面に固定される請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記少なくとも1つのフェライト層が、少
    なくとも1つの接着剤を付与することによって前記金属
    シートの前記第1の表面に固定される請求項1に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】前記少なくとも1つの誘電層が、熱または
    圧力、あるいはその両方を付与することによって前記金
    属シートの前記第2の表面に固定される請求項1に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】前記少なくとも1つの誘電層が、少なくと
    も1つの接着剤を付与することによって前記金属シート
    の前記第2の表面に固定される請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】少なくとも1つの導電金属が前記開口部
    に隣接する位置に固定される請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】さらに、前記磁石の前記せん孔された面
    上に少なくとも1つのアノード手段を固定することを含
    む請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】さらに、アノード手段を担持する前記面
    から離れた前記磁石の前記面上に少なくとも1つの制御
    グリッド手段を固定することを含む請求項1に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】フォトリソグラフィ、スクリーン印刷、
    転写、メッキ、または接着剤パターン化とその後に続
    く、少なくとも1つの導電媒体の乾燥付着を含む群から
    選択された方法を使用して前記アノード手段および前記
    制御グリッド手段を付着させる請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】少なくとも1つのカソード手段と少なく
    とも1つの金属/フェライト積層磁石とを備え、前記磁
    石が、前記磁石の互いに逆の極の間で延びる複数の磁気
    チャネルを有し、各磁気チャネルによって、前記カソー
    ド手段から受け取った電子が、目標物へ向かう電子ビー
    ムに流れ込む電子源。
  15. 【請求項15】さらに、前記カソード手段から前記チャ
    ネルへの前記電子流を制御するために前記カソード手段
    と前記磁石との間に配設された少なくとも1つのグリッ
    ド電極手段を備える請求項14に記載の電子源。
  16. 【請求項16】前記チャネルが、前記磁石に、行と列の
    二次元アレイとして配設される請求項15に記載の電子
    源。
  17. 【請求項17】前記磁石がグリッド電極手段を有し、前
    記グリッド電極手段が、複数の平行な行導体と、前記行
    導体に直交するように構成された複数の平行な列導体と
    を備え、各チャネルが、行導体と列導体のそれぞれの異
    なる交差点に配置される請求項14に記載の電子源。
  18. 【請求項18】前記グリッド電極手段が、前記磁石に対
    向する前記カソード手段の前記表面上に配設される請求
    項17に記載の電子源。
  19. 【請求項19】前記グリッド電極手段が、前記カソード
    手段に対向する前記磁石の前記表面上に配設される請求
    項17に記載の電子源。
  20. 【請求項20】前記カソード手段が電界放出装置を備え
    る請求項14に記載の電子源。
  21. 【請求項21】前記カソード手段が光電陰極を備える請
    求項14に記載の電子源。
  22. 【請求項22】さらに、前記チャネル内で電子を加速す
    るために前記カソードから離れた前記磁石の前記表面上
    に配設された少なくとも1つのアノード手段を備える請
    求項14に記載の電子源。
  23. 【請求項23】前記アノード手段が、前記チャネル列に
    平行に延びる複数のアノードを備え、前記アノードが、
    それぞれ、異なるチャネル列に対応する、アノード対を
    備え、各対がそれぞれ、前記対応するアノード列の互い
    に対向する側に沿って延びる第1のアノードと第2のア
    ノードとを備え、前記第1のアノードどうしが相互接続
    され、前記第2のアノードどうしが相互接続される請求
    項22に記載の電子源。
  24. 【請求項24】前記第1および第2のアノードが、前記
    チャネルの隅部を囲む横構成を備える請求項23に記載
    の電子源。
  25. 【請求項25】さらに、前記第1および第2のアノード
    を横切って偏向電圧を印加し、前記チャネルから現れた
    電子ビームを偏向させる少なくとも1つの手段を備える
    請求項23に記載の電子源。
  26. 【請求項26】表示装置であって、請求項14の電子源
    と、前記カソードから離れた前記磁石の前記側に対向す
    る発光体コーティングを有する、前記電子源から電子を
    受け取る画面と、前記グリッド電極手段および前記アノ
    ード手段に制御信号を供給し、前記チャネルを介した前
    記カソードから前記発光体コーティングへの電子流を選
    択的に制御し、それによって前記画面上に画像を生成す
    る手段とを備える表示装置。
  27. 【請求項27】前記発光体が単一色発光体を備える請求
    項26に記載の表示装置。
  28. 【請求項28】前記発光体が赤発光体と緑発光体と青発
    光体とを備える請求項26に記載の表示装置。
  29. 【請求項29】前記偏向手段が、前記チャネルから現れ
    た電子を、前記反復シーケンス赤、緑、赤、青、…中の
    前記それぞれの異なる発光体にアドレスするように構成
    される請求項28に記載の表示装置。
  30. 【請求項30】前記発光体コーティング上に配設された
    最後のアノード層を備える請求項26に記載の表示装
    置。
  31. 【請求項31】前記画面が、少なくとも一方向で弧状で
    あり、隣接する第1のアノード間および隣接する第2の
    アノード間の各相互接続部が抵抗素子を備える請求項2
    6に記載の表示装置。
  32. 【請求項32】前記チャネルから現れた電子を前記画面
    上の前記発光体コーティングに位置合わせするように、
    前記アノード手段に印加されるDCレベルを動的に変化
    させる手段を備える請求項26に記載の表示装置。
  33. 【請求項33】前記発光体コーティングに隣接するアル
    ミニウム・バッキングを備える請求項26に記載の表示
    装置。
  34. 【請求項34】表示装置であって、請求項14の電子源
    と、前記カソードから離れた前記磁石の前記側に対向す
    る発光体コーティングを有し、前記発光体コーティング
    が、いくつかの異なる発光体の複数の群を備え、前記群
    が反復パターンとして構成され、各群がそれぞれの異な
    るチャネルに対応する、前記電子源から電子を受け取る
    画面と、前記グリッド電極手段および前記アノード手段
    に制御信号を供給し、前記チャネルを介した前記カソー
    ドから前記発光体コーティングへの電子流を選択的に制
    御する手段と、前記アノード手段に偏向信号を供給し、
    前記チャネルから現れた電子を順次、前記発光体コーテ
    ィングの前記それぞれの異なる発光体にアドレスし、そ
    れによって前記画面上に色画像を生成する偏向手段とを
    備える表示装置。
  35. 【請求項35】前記発光体が単一色発光体を備える請求
    項34に記載の表示装置。
  36. 【請求項36】前記発光体が赤発光体と、緑発光体と、
    青発光体とを備える請求項34に記載の表示装置。
  37. 【請求項37】前記偏向手段が、前記チャネルから現れ
    た電子を、前記反復シーケンス赤、緑、赤、青、…中の
    前記それぞれの異なる発光体にアドレスするように構成
    される請求項36に記載の表示装置。
  38. 【請求項38】前記発光体コーティング上に配設された
    最後のアノード層を備える請求項34に記載の表示装
    置。
  39. 【請求項39】前記画面が、少なくとも一方向で弧状で
    あり、隣接する第1のアノード間および隣接する第2の
    アノード間の各相互接続部が抵抗素子を備える請求項3
    4に記載の表示装置。
  40. 【請求項40】前記チャネルから現れた電子を前記画面
    上の発光体コーティングに位置合わせするように、前記
    アノード手段に印加されるDCレベルを動的に変化させ
    る手段を備える請求項34に記載の表示装置。
  41. 【請求項41】前記発光体コーティングに隣接するアル
    ミニウム・バッキングを備える請求項34に記載の表示
    装置。
  42. 【請求項42】コンピュータ・システムであって、メモ
    リ手段と、前記メモリ手段との間でデータを転送するデ
    ータ転送手段と、前記メモリ手段に記憶されているデー
    タを処理するプロセッサ手段と、前記プロセッサ手段に
    よって処理されたデータを表示する請求項26の表示装
    置とを備えるコンピュータ・システム。
  43. 【請求項43】コンピュータ・システムであって、メモ
    リ手段と、前記メモリ手段との間でデータを転送するデ
    ータ転送手段と、前記メモリ手段に記憶されているデー
    タを処理するプロセッサ手段と、前記プロセッサ手段に
    よって処理されたデータを表示する請求項34の表示装
    置とを備えるコンピュータ・システム。
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