JP2970154B2 - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

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JP2970154B2
JP2970154B2 JP3334764A JP33476491A JP2970154B2 JP 2970154 B2 JP2970154 B2 JP 2970154B2 JP 3334764 A JP3334764 A JP 3334764A JP 33476491 A JP33476491 A JP 33476491A JP 2970154 B2 JP2970154 B2 JP 2970154B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体香料を微粒子化し
て噴霧することにより、人間のいき値程度の極めてわず
かな量の吐出コントロールを可能にし、自然に近い心地
よい香り雰囲気を居住空間において醸し出すことができ
る、香り発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の香り発生装置は、卓上型のマスキ
ング効果をねらった芳香剤がよく知られているが、これ
らのものはいずれも香料の自然蒸発を利用したものであ
る。
【0003】また、微量液滴の吐出方法としてはよく知
られている、ドロップ・オン・デマンド型インクジェッ
トヘッドなどに使用されているピエゾ駆動のインク液吐
出装置などがある。この方式について図面にて説明す
る。
【0004】図3において、ピエゾ駆動型のインク液滴
吐出ヘッド101の例で、振動板11に接着されたピエ
ゾ板12の両側に電気信号3を入力すると、ピエゾ板1
2および振動板11が変位し、圧力室9にポンプ32に
より供給されている、インク31に急激な圧力上昇を生
させ、圧力室9の一部に設けられた吐出ノズル4より微
小のインク液滴を吐出させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の芳香剤
は、香りを発生させる開口部の開閉状態により香りの強
弱をコントロールするだけのものであるため、香料の匂
いが強くなりすぎ逆に不快感を与えたりすることがあ
り、さらに香料の自然蒸発を利用して香りを発生させて
いるため、低沸点の成分から気化し、時間経過に伴い高
沸点の成分だけが残存するため、香りの質が使いはじめ
た頃と変わってしまうといったような問題点を有してい
る。また、ピエゾ振動子を用いた従来のインク液滴吐出
ヘッドを、香り発生装置として使用した場合、圧力室内
への香料の供給にポンプを使用したのでは装置が大型化
し、さらに圧力室に急激な圧力上昇を加え液滴吐出を行
うため、圧力室内に気泡が混入した場合、気泡で圧力緩
衝が生じるため、香料が吐出しなくなるが、インクの場
合には強制的にインクと一緒に気泡を吐出ノズルより外
部に排出することが可能であるが、香料の場合は排出さ
れた香料から香りが漏出し、また気泡を除去するための
複雑な機構や手段を装置に備えることが必要となりコス
トアップも生じると言った課題があるため、気泡が圧力
室に残存しないような構造にする必要がある。このた
め、吐出ノズル部が香料液面より低位置となる構造とな
るが、この場合には、吐出ノズルから香料の液垂れが生
じ意図する香り環境を阻害すると言った課題がある。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、香りを必要な
ときに人がほのかに感じるいき値程度の極めてわずかな
量でのコントロールを行い、さらに、香りの経時的な匂
い変化もなく安定して発生させることのできる、低価格
で信頼性の高いコンパクトな香り発生装置の提供を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の香り発生装置は、圧力室を底部に設けた香料
収納容器と、前記圧力室の側壁面の一部に形成した、表
面に撥油性物質皮膜を施した吐出ノズルと、前記吐出ノ
ズルと対向する圧力室側壁面に、前記圧力室に供給され
た香料に急激な圧力振動波を生じさせるピエゾ駆動式圧
力振動波発生手段とで構成し、且つ、前記吐出ノズル
と、前記圧力室と、前記圧力振動波発生手段とを前記香
料収納容器内香料の液面より低位置に配し、前記香料収
納容器内には不織布を設けることにより液柱圧力を緩衝
するよう構成し、電気信号に応じて前記吐出ノズルから
液体香料の微小液滴を吐出/停止するようにしたことを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記構成による作用は、以下の通りである。
【0009】本発明は、圧力室の側壁面に吐出ノズルと
圧力振動波発生手段であるピエゾ振動子とを対向する位
置に設けることにより、ピエゾ振動子からの圧力振動波
を受けた液体香料の共振波が吐出ノズルに直線的に伝わ
るため、ノズル先端より香料を噴霧させることが可能と
なる。このため、インク液滴吐出ヘッドのような圧力室
内で圧力上昇をさせる必要がなく、さらに、香料を強制
的に供給する必要もないため、圧力室への香料供給用の
流入口を開放状態とすることができ、複雑な気泡除去手
段を設ける必要もない。
【0010】また、香料収納容器内には香料を吸水保持
する作用を有する不織布を設けているため、ノズル部へ
の液柱高さによる静圧が緩衝でき、さらに、香料液面よ
り低位に位置する吐出ノズルの開口面にフッ素系の撥油
性物質をコーティングすることにより、撥油性皮膜の香
料に対する接触角の作用で香料はノズル部で保持され、
ノズル開口部に凸状のメニスカスを形成して安定させる
構造とすることにより、香料収納容器より供給された香
料は流入口より圧力室へ供給されるが、ノズルからの液
垂れによる香りの漏出はなく、さらに、香りの不要な場
合に香りが発生するといったこともなく無駄な消費も防
止できる。
【0011】また、香料の吐出は圧力振動波発生手段で
あるピエゾ振動子に入力する電気信号の駆動電圧や駆動
周波数および駆動時間などを制御することによって微量
な噴霧量の制御は可能となる。
【0012】以上のような構成によって吐出効率の高
い、信頼性に優れた香り発生装置が実現でき、安価な装
置で各人の好みにあった香り空間の演出が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、添付図面
を用い説明する。
【0014】図1は本発明の実施例における香り発生装
置の斜視図である。図1において、1はカセット型香り
発生装置、2は香料収納容器、3は電気信号、4はノズ
ル、5はホルダー、6はリード電極PC板である。香り
発生装置1は概ね香料を収納する香料収納容器2と、香
料の微小液滴を電気信号3に応じて吐出するノズル4部
とが接合された構成となっている。そして各々が着脱自
在のカセット型香り発生装置1は、図示していない送風
回路をもつ香り発生器や空気調和機などの一部に設けら
れたリード電極取り出し用接点を兼ねたカセット用のホ
ルダー5に香料収納容器部2が挟まれ、図示していない
ピエゾ電極からのリード取り出し用接点がリード電極P
C板6に接して固定されるようになっている。
【0015】図2は本発明の実施例における香り発生装
置の断面図である。図2において、2は圧力室一体型の
香料収納容器、7は不織布、8は香料、9は圧力室、1
0は香料流入口、11は振動板、12はピエゾ板、13
は撥油性皮膜、15はリード電極板、16はリード線、
17は通気孔、18は補給口、19は蓋、20は液面で
ある。
【0016】香料収納容器2は圧力室が底部一体化され
ており、香料収納容器2内には、例えば果物や花の香り
などに調合された香料8と、香料8の液柱高さによる静
圧を緩衝し香料8を吸水保持するための不織布7とが収
納されている。また、香料収納容器2の底部には香料8
の微小液滴を電気信号3に応じて噴霧させるための圧力
室が併設されており、香料収納容器2内の香料8は香料
流入口10より圧力室9に供給される。
【0017】圧力室9の側壁面の一部には金属性の振動
板11が、その振動板の外側面にはピエゾ板12が接合
されている。また、振動板11と対向する圧力室9の側
壁面に香料8の微小液滴を吐出するためのノズル4が設
けられており、このノズル4の外側面にはフッ素系の撥
油性物質や単分子膜による撥油性皮膜13が形成されて
いる。なお、ピエゾ板12からの電極を取り出すため、
例えば片面銅張り積層板で形成したリード電極板15の
絶縁側を香料収納容器2の一部に固定し、ピエゾ板12
の電極面からボンディングなどによって引き出されたリ
ード線16の他端をリード電極板15の銅箔側に接続し
てある。また、香料収納容器2の頂部には蓋19が取り
付けられており、蓋19の一部には外気と常に連通した
小さな通気孔17が設けてある。
【0018】次に、香り発生装置1の動作について説明
する。香り発生装置1が図示していない送風回路を持つ
香り発生器や空気調和機などに設けられたホルダー5と
リード電極PC板6間にセットされると、ノズル4の位
置が液面20より低いためノズル4開口部には正の静圧
が作用するが、ノズル4面には撥油性皮膜13が施して
あり、さらに不織布の吸水保持作用により、静圧が緩衝
されるため液垂れは発生しない。
【0019】このような状態において、図示していない
リモコンなどを介した駆動制御回路によって電気信号3
がホルダー5とリード電極板15を介してピエゾ板12
の両面の電極に印加されると、ピエゾ板12と振動板1
1の振動によって圧力室9内の香料8に急激な圧力振動
波が生じ、その共振波によってノズル4からは電気信号
3に応じた微小液滴が空気中に噴霧され、そのまま空気
中で蒸発するか、図示していない液滴受けや加熱板など
に付着した後蒸発して香りを発生させる。香料8の圧力
室9への供給は香料の静圧と振動板11とピエゾ板12
が元に復帰する作用によって香料流入口10よりなされ
るが、振動板11の復帰時に生じる負圧と香料の静圧が
相殺するためノズル部4のメニスカスに作用する圧力は
極めて小さい。このため、気泡の吸入や不要な吐出は起
こらない。蓋19の一部に開けた小さな通気孔17は休
止時における香りの漏出を最小限に抑え、且つ、香料8
の消費に伴う容積変化や、温度や気圧による圧力変化を
香料8の静圧のみに保持するためである。
【0020】以上本発明の香り発生装置について構成、
動作および作用などについて説明したが、香り発生装置
の構成材料には、金属、ガラス、セラミックスなどの他
に、透明または半透明のプラスチック材料などを使用す
ることにより香料の残量を目で確認することができるメ
リットもあり、また成形型によるコストダウンも可能と
なる。また、本香り発生装置は液滴噴霧型なので香りの
成分が使いはじめから終了まで変化しない利点があり、
カセット式なので香料の種類を数多く揃えることにより
各人の好みにあった香りを選択することが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、香料収納容器内
に液体を吸水保持する作用を有する不織布を設けること
により液柱高さによる静圧を緩衝し、さらに液面より低
位置に撥油性皮膜を施したノズルを設け、そのノズルと
対向する位置に圧力振動波の発生手段を設けた構造とす
ることにより、ノズルに作用する液の静圧を極力小さく
抑えることにより、液垂れを防止すると共に、吐出の安
定化を図り、圧力振動波による共振波を直接的に利用し
て香料の噴霧を行うことができ、また、上記構造とした
ことにより、圧力室の気泡の残存などもなく香料が供給
できるため、安定した信頼性の高いピエゾ駆動型の香り
発生装置の提供が可能となる。そして、自動車や一般家
庭などの空気調和機や送風回路を有する単独タイプの香
り発生器に搭載することにより、手軽な価格で家庭やオ
フィスでの各部屋を各人の好みに応じた香り空間を演出
することが可能となり、精神の安定や気分転換を図るこ
とができるし、作業能率の向上などの効果が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における香り発生装置の斜視図
【図2】本発明の実施例における香り発生装置の断面図
【図3】従来のピエゾ駆動型インクジェットヘッドの断
面図
【符号の説明】
1 香り発生装置 2 香料収納容器 3 電気信号 4 ノズル 5 ホルダー 6 リード電極PC板 7 不織布 8 香料 9 圧力室 10 香料流入口 11 振動板 12 ピエゾ板 13 撥油性皮膜 15 リード電極板 16 リード線 17 通気孔 19 蓋 20 液面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−189364(JP,A) 特開 平4−183475(JP,A) 特開 平4−298262(JP,A) 特開 昭56−101869(JP,A) 特開 昭58−109156(JP,A) 特開 昭57−87967(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 9/14 B05B 17/04 - 17/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力室を底部に設ける香料収納容器と、前
    記圧力室の側壁面の一部に形成した、表面に撥油性物質
    皮膜を施した吐出ノズルと、前記吐出ノズルと対向する
    圧力室側壁面に、前記圧力室に供給された香料に急激な
    圧力振動波を生じさせる圧力振動波発生手段とからな
    り、電気信号に応じて前記吐出ノズルから、前記液体香
    料の微小液滴を吐出/停止させる一体型香料発生装置で
    あって、前記吐出ノズルと、前記圧力室と、前記圧力振
    動波発生手段とが、前記香料収納容器内香料の液面より
    も常に低位に位置し、前記香料収納容器内に液柱圧力緩
    衝用の不織布を設けるよう構成した香り発生装置。
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CN110000026A (zh) * 2012-11-06 2019-07-12 分配技术有限公司 精准控制缓冲喷雾器(“duo1”)中的输出压力的系统和方法

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JP2019213681A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 ダイキン工業株式会社 香料微粒化ユニット及び空気供給装置

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