JP2970078B2 - 表面処理用工具材及び表面処理工具 - Google Patents

表面処理用工具材及び表面処理工具

Info

Publication number
JP2970078B2
JP2970078B2 JP16114391A JP16114391A JP2970078B2 JP 2970078 B2 JP2970078 B2 JP 2970078B2 JP 16114391 A JP16114391 A JP 16114391A JP 16114391 A JP16114391 A JP 16114391A JP 2970078 B2 JP2970078 B2 JP 2970078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
surface treatment
young
modulus
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16114391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04362180A (ja
Inventor
幸紀 松田
興一 須藤
公造 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15729411&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2970078(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP16114391A priority Critical patent/JP2970078B2/ja
Priority to KR1019920006624A priority patent/KR920019961A/ko
Priority to TW081103151A priority patent/TW205573B/zh
Priority to EP92303665A priority patent/EP0510977A1/en
Priority to US07/873,167 priority patent/US5306568A/en
Publication of JPH04362180A publication Critical patent/JPH04362180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2970078B2 publication Critical patent/JP2970078B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は表面処理用工具材及び
表面処理工具に関し、詳しくは表面にヤング率24000kgf
/mm2以上の被覆層が形成されて使用される工具用の材料
及び工具に関する。
【０００２】［従来の技術及び発明が解決しようとする
課題］冷間打抜きパンチ・ダイ、冷間鍛造用パンチ・ダ
イ等において、寿命向上のために表面にＴｉＮ，ＴｉＣ
等の被覆層をＰＶＤ，ＣＶＤ等の手法によって形成する
ことが行われている。
【０００３】このように表面に硬質の被覆層、例えばＴ
ｉＮの被覆層を形成した場合、かかるＴｉＮが鋼材と親
和性が少なく且つ硬いために加工時の焼付きが防止さ
れ、またＴｉＮの優れた耐摩耗性によって加工を円滑・
良好に行うことができるとともに工具の寿命を延ばすこ
とができる。
【０００４】ところでこのような被覆層を表面に形成し
た工具を用いて打抜き等の加工を行った場合、加工の際
に母材が変形を受ける。そしてその母材の変形によって
被覆層が歪みを受け、その歪みに起因して被覆層が母材
表面から剥離したり被覆層に亀裂が発生し、この亀裂が
起点となって母材の破壊が惹起されるなどの問題のある
ことが判明した。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
を背景としてなされたもので、その要旨は、表面にヤン
グ率24000kgf/mm2以上の被覆層が施されて使用される工
具の母材用材料として、炭素鋼ないし合金鋼中にヤング
率24000kgf/mm2以上の硬質粒子を５〜７０体積％含有さ
せたものを用いることにある。
【０００６】ＴｉＮ，ＴｉＣ等の被覆層の剥離・亀裂に
対する対策として、被覆層の厚みの適正化，被覆層を施
す前の母材表面の粗さの適正化等が考えられる中で、本
発明は母材のヤング率に着目し、これを高めることで問
題の解決を図ったものである。
【０００７】即ち従来、硬質の被覆層が剥離したり亀裂
発生したりするのは加工時に母材が大きく変形し且つ母
材と被覆層との間のヤング率が大きく相違していること
から生じるものであり、そこで本発明では母材のヤング
率を高めるようにし、そしてその手段として母材中に被
覆層と同等以上のヤング率を有する硬質粒子を所定量分
散・含有させるようにした。
【０００８】本発明者等によれば、炭素鋼ないし合金鋼
を母材とする工具の分野においてこれら炭素鋼ないし合
金鋼のマトリックス中に硬質粒子を分散させると母材の
ヤング率が増大し、また硬質粒子の含有量が増すにつれ
て母材のヤング率が高まることが確認され、また併せて
母材のヤング率を高めることで加工時の母材の変形を抑
制でき、母材の変形に起因する被覆層の剥離・亀裂が抑
制されて工具寿命が向上することが確認された。
【０００９】尚本発明において被覆層のヤング率を2400
0kgf/mm2以上と限定しているのは、このような高ヤング
率の被覆層が施された工具において前述したような問題
が特に生じ易いことによる。
【００１０】本発明においては工具材を溶製材とするこ
とが可能であり、また炭素鋼ないし合金鋼を粉末化して
おき、これを焼結して工具材と成すことも可能である。
【００１１】前者の場合には製造上の制限があって硬質
粒子を高含量とすることが難しいが、後者の場合、硬質
粒子を母材中に高い率で容易に含有させることができる
利点がある。
【００１２】本発明においては、更に、予め硬質粒子を
含有させてある粉末を焼結して工具材を構成することも
可能である。
【００１３】上記工具材料を母材としてその表面にヤン
グ率24000kgf/mm2以上の被覆層を施して成る工具は、耐
久性が良好であって加工時に焼付きも少なく、しかも耐
摩耗性に優れており、高精度の加工が容易であって、特
に使用条件が過酷な冷間加工工具・切削工具として好適
に用いることができる。
【００１４】
【実施例】次に本発明の特徴を更に明確にすべく、以下
にその実施例を詳述する。表１に示す各種化学成分を有
し且つ表２に示す割合で硬質粒子を含有させた母材を表
面処理してＴｉＮの被覆層を形成し、冷鍛パンチを製造
した。この冷鍛パンチを用いてボルト頭部を圧造加工し
たときの工具寿命を母材特性等とともに表２に併せて示
してある。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】尚これら表においてNo.１，No.２は硬質粒
子の量が５％に満たないものであり、またNo.８，No.９
は母材としてＷＣ粉末の焼結体を用いたもの（超硬工
具）である。
【００１８】この結果から、ヤング率24000kgf/mm2以上
の硬質粒子を５〜７０％の範囲で含有させたものを母材
とした工具の場合、工具寿命が大幅に向上していること
が分かる。
【００１９】尚超硬工具としてのNo.８，No.９は当然な
がら工具寿命は良好であるが、加工硬さが５０以上で通
常の塑性加工，切削加工等のできないものである。
【００２０】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態・態様で構成・実施可能である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 表面にヤング率24000kgf/mm2以上の被覆
    層が施されて使用される工具の母材用材料であって、炭
    素鋼ないし合金鋼中にヤング率24000kgf/mm2以上の硬質
    粒子が５〜７０体積％含有されていることを特徴とする
    表面処理用工具材。
  2. 【請求項２】 前記工具材が溶製材から成ることを特徴
    とする請求項１に記載の表面処理用工具材。
  3. 【請求項３】 前記炭素鋼ないし合金鋼が予め粉末化さ
    れ、前記工具材が該粉末の焼結体から成ることを特徴と
    する請求項１又は２に記載の表面処理用工具材。
  4. 【請求項４】 前記工具材が炭素鋼ないし合金鋼中に前
    記硬質粒子を含有させた粉末の焼結体から成ることを特
    徴とする請求項１，２又は３に記載の表面処理用工具
    材。
  5. 【請求項５】 請求項１，２，３又は４の工具材から成
    る母材の表面にヤング率24000kgf/mm2以上の硬質被覆層
    が施されている表面処理工具。
JP16114391A 1991-04-26 1991-06-05 表面処理用工具材及び表面処理工具 Expired - Fee Related JP2970078B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16114391A JP2970078B2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 表面処理用工具材及び表面処理工具
KR1019920006624A KR920019961A (ko) 1991-04-26 1992-04-21 고영율재료 및 이것을 이용한 표면피복공구 부재
TW081103151A TW205573B (ja) 1991-04-26 1992-04-22
EP92303665A EP0510977A1 (en) 1991-04-26 1992-04-23 High Young's modulus materials and surface-coated tool members using the same
US07/873,167 US5306568A (en) 1991-04-26 1992-04-24 High Young's modulus materials and surface-coated tool members using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16114391A JP2970078B2 (ja) 1991-06-05 1991-06-05 表面処理用工具材及び表面処理工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04362180A JPH04362180A (ja) 1992-12-15
JP2970078B2 true JP2970078B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=15729411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16114391A Expired - Fee Related JP2970078B2 (ja) 1991-04-26 1991-06-05 表面処理用工具材及び表面処理工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2970078B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04362180A (ja) 1992-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001001203A (ja) 切削インサート及びその製造方法
JP2000297365A (ja) ＡｌＴｉ系合金スパッタリングターゲット及び耐摩耗性ＡｌＴｉ系合金硬質皮膜並びに同皮膜の形成方法
JP2005177981A (ja) 超硬合金工具及びその製造方法
JP2762745B2 (ja) 被覆超硬合金及びその製造法
JP3046336B2 (ja) 傾斜組成組識の焼結合金及びその製造方法
JP3080983B2 (ja) 傾斜組成組織の硬質焼結合金及びその製造方法
JP3049165B2 (ja) 粉末合金の表面層の処理法
JP3366659B2 (ja) 異層表面調質焼結合金及びその製造方法
JP2970078B2 (ja) 表面処理用工具材及び表面処理工具
JPH06316743A (ja) 鍛造加工用金型
US20070081916A1 (en) Production of the metallic parts with the alloyed layer containing dispersed compound particles, and the wear-proof parts
JP2893886B2 (ja) 複合硬質合金材
JPH0196084A (ja) 切削工具用表面被覆立方晶窒化ほう素基超高圧焼結材料
JP2003293113A (ja) 成形金型及びその製造方法
TW205573B (ja)
JP2000336451A (ja) 改質焼結合金、被覆焼結合金及びその製造方法
JP7227089B2 (ja) 切削工具およびその表面保護皮膜の形成に使用する素材
JPH0673560A (ja) 被覆超硬合金部材およびその製造方法
JP2001009605A (ja) 被覆工具
JP2814633B2 (ja) 複合硬質合金材
JP2819648B2 (ja) 耐摩工具用被覆超硬合金
JP2893887B2 (ja) 複合硬質合金材
JPH10219384A (ja) 硬質サーメット材料並びにそれを用いた金属加工用工具及び金属加工用機械部品
JPH0669595B2 (ja) 接合型工具
JP2808714B2 (ja) 耐摩工具用被覆超硬合金

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees