JP2969848B2 - 親水性架橋共重合体粒子 - Google Patents

親水性架橋共重合体粒子

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、グリセロールモノメタクリレートを単量体
として含む親水性架橋共重合体であって、非常に大きな
比表面積を有する粒子に関するものである。詳しくは、
蛋白質等の水溶性生体高分子物質の分離に適した親水性
架橋共重合体粒子に関するものである。
[従来の技術] 蛋白質等の水溶性生体高分子物質(以下、蛋白質等と
略す)の分離用クロマトグラフィー担体として要求され
る重要な条件は、その担体が蛋白質等と非特異的な相互
作用を起こさないということ、すなわち、疎水性が小さ
いということ、並びに、その担体が蛋白質等と効率よく
接触できるための大きな比表面積を有することである。
グリセロールモノメタクリレートは、メタクリレート
系重合体を与える単量体の内では、親水性が非常に高
く、これを直接重合すれば、十分親水性の高い重合体が
得られることが期待できる。このような重合体を得る方
法としては、例えば、先に本発明者らは特願平1−1436
01号に明らかにした。しかし、通常、このようにして得
られた重合体は、その比表面積が必ずしも大きくなら
ず、蛋白質との接触効率という面では不十分な点があっ
た。
また、高比表面積のメタクリル系重合体を得る方法と
しては、グリセロールモノメタクリレートを直接重合す
る代わりに、グリシジルメタクリレートを単量体として
重合した後、鉱酸等を触媒としてエポキシ基を水付加開
環して同等の重合体を得る方法もとられてきたが、この
方法によると、エステル部分の加水分解が同時に進行し
てカルボキシル基が生成し、蛋白質等に対する吸着性が
増大するという問題点があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、グリセロールモノメタクリレートを
主たる構成成分とする、親水性でかつ比表面積の大きな
重合体粒子を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者等は、このような重合体について、検討を重
ねた結果、特定量の架橋剤を使用し、重合時において単
量体層にある種の有機溶媒を混在させることにより、蛋
白質等分離用クロマトグラフィー胆体に適した特定物性
の重合体構造を有する親水性架橋共重合体が得られるこ
とを見いだした。
すなわち、本発明の要旨は、グリセロールモノメタク
リレートと架橋性ポリビニル化合物とを水性分散媒中で
炭素数5〜14の一価アルコール類の存在下に懸濁重合さ
せることにより製造される架橋共重合体粒子であって、
その比表面積が30〜500m2/gであることを特徴とする親
水性架橋共重合体粒子に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の架橋共重合体は、グリセロールモノメタクリ
レートと架橋性ポリビニル化合物とを水性分散媒中で炭
素数5〜14の一価アルコール類の存在下に懸濁重合させ
ることにより製造される。
架橋性ポリビニル化合物としては、多価アルコールの
ポリメタクリル酸エステルが特に有用である。通常、ポ
リビニル化合物としては、エチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
グリセロールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ンメタクリレートがあげられる。
多孔質の架橋共重合体粒子の製造においては、一般的
に架橋剤の使用量が高くなるにつれて、得られる重合体
の比表面積は増大する傾向にある。かかる比表面積の生
起は、単量体液滴中で起こる相分離によるものであり、
かかる相分離は架橋剤量が各架橋剤種に固有な一定の値
を越えなければ生起しない。本発明において使用される
架橋剤としては、多価アルコールのポリメタクリル酸エ
ステルがあげられるが、この一定の値は、例えば、エチ
レングリコールジメタクリレートの場合、全重合性単量
体重量に対し25%ある。そして、この値は、各架橋剤の
種類に応じて実験的に確認することが出来る。
一般にはポリビニル化合物単量体の使用量は、その種
類によって異なるが重合性単量体総重量の15〜80%であ
ることが好ましい。
架橋剤の比率が小さすぎると、架橋共重合体の膨潤性
が大きくなるため、工業規模でのクロマトグラフィーに
使用した場合、圧力損失が大きくなりすぎ好ましくな
い。逆に架橋剤の比率がこれよりも大きくなると、架橋
部分による疎水性が増加し、蛋白質の非特異吸着性が増
加してしまうので好ましくない。
重合反応に際しては、単量体層に、単量体を溶解する
が、水性分散媒層に溶解しない有機溶媒を添加しておく
ことが必要である。使用される添加溶媒の代表的な例と
しては、1−ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−
オクタノール、デカノール、ドデカノール、テトラデカ
ノール等の炭素数5〜14の一価アルコール類である。特
にシクロヘキサノールが好ましい。
有機溶媒の添加量としては、通常重合性単量体総重量
において、30〜300%であることが好ましい。有機溶媒
がこれより量が少なければ、添加の効果が発現しない。
逆に、有機溶媒の量がこれより多ければ、得られる架橋
共重合体粒子の強度が小さくなり、クロマトグラフィー
担体として使用しにくくなる。
重合反応は、通常の懸濁重合の方法を適用できる。す
なわち、適当な分散安定剤を含んだ水性媒体中で懸濁重
合を行うことができる。
分散安定剤としては、公知のものが使用でき、通常、
ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール等が用いられる。
また、水性分散媒中には塩類を溶解させて、単量体の
水性媒体中への溶解を阻止することが好ましい。かかる
塩類としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸
ナトリウム等が有用である。グリセロールモノメタクリ
レートは水への溶解性が高いため、塩類を高濃度で使用
すること、例えば、塩化カルシウムを20〜40%重量程度
使用することが特に好ましい。
水性分散媒層と有機溶媒を含む重合性単量体層との重
量比(浴比)は大きすぎると単量体が水性分散媒層に分
配するために収率が低下する。また浴比が小さすぎると
単量体層の懸濁分散が不安定となり、重合体粒子が得ら
れなくなる。有効な浴比としては、3:1から10:1が好ま
しい。
重合は適当な重合開始剤の存在下に行われる。通常、
重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化
物やアゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾビス化合
物が用いられる。
重合開始剤の濃度は、0.01から5重量%が好ましい。
重合反応は通常撹拌下に50〜90℃で6〜20時間で完結
する。得られた共重合体は、比表面積が30〜500m2/gで
あり、適当な方法で、洗浄した後使用に供せられる。
架橋重合体の粒径は通常5〜2000μmのものが使用さ
れるが、工業用のクロマトグラフィー担体としては、30
〜500μmのものが特に好ましい。
[発明の効果] 本発明によって得られる架橋共重体粒子は、蛋白質等
分離用のゲル濾過担体として利用することができる。ま
た、種々の官能基を化学結合により導入することによっ
て、クロマトグラフィー担体としての利用が可能であ
る。
[実施例] 本発明を以下の実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例により何等限定されるものではな
い。
実施例1 グリセロールモノメタクリレート70g、エチレングリ
コールジメタクリレート3g2,2′−アゾビス−(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)1.0gをシクロヘキサノール100g
に溶解した。これを、塩化カルシウム150g、ポリビニル
アルコール6g、亜硝酸ナトリウム0.006gを溶解した脱塩
水600mlに加え、懸濁させ、65℃で約6時間重合反応を
行った結果、球状で白色の多孔質粒子が得られた。
窒素吸着(BET)法により比表面積を測定したとこ
ろ、48.3m2/gであった。
また、この樹脂をガラスカラムに充填し、脱塩水を溶
解液としてゲル濾過クロマトグラフィーを行ったとこ
ろ、デキストランの排除限界分子量は約50万であった。
実施例2 グリセロールモノメタクリレート50g、グリセロール
ジメタクリレート50gとした他は実施例1と同様にして
懸濁重合を行った。その結果、球状で白色の多孔質粒子
が得られた。比表面積は65.5m2/gであった。
実施例3 グリセロールモノメタクリレート30g、エチレングリ
コールジメタクリレート70g、シクロヘキサノール150g
とした他は実施例1と同様の操作を行い、球状多孔質の
粒子を得た。比表面積は257m2/gであった。
比較例1 グリセロールモノメタクリレート70g、グリセロール
ジメタクリレート30g、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)0.5gをシクロヘキサノール100gに
溶解した。これを、塩化カルシウム300g、ポリビニルア
ルコール12g、亜硝酸ナトリウム0.012gを溶解した水溶
液1200mlに加え、懸濁させ、65℃で約6時間重合反応を
行った結果、球状で白色の多孔質粒子が得られた。この
粒子の比表面積は2m2/gであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−272654(JP,A) 特開 平3−9908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08F 2/18,220/18,20/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリセロールモノメタクリレートと架橋性
    ポリビニル化合物とを水性分散媒中で炭素数5〜14の一
    価アルコール類の存在下に懸濁重合させることにより製
    造される架橋共重合体粒子であって、その比表面積が30
    〜500m2/gであることを特徴とする親水性架橋共重合体
    粒子。
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