JP2968237B2 - 透気性接着テープ及びその製造方法 - Google Patents
透気性接着テープ及びその製造方法Info
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Description
及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、
特にロール状に巻き取られた透気性接着テープの透気性
の経時低下を阻止又は緩和しうる透気性接着テープ及び
その製造方法に関する。
用されている絆創膏、包帯、外科用布材等の接着テープ
は、皮膚に接着されるので、この接着状態を長時間保持
すると、皮膚にかぶれを生じる恐れがある。これを避け
るため、接着テープは透気性を有することが望ましい。
公昭63−41585号公報では、ゴム系又はアクリル
系の感圧接着剤の有機溶媒溶液に、水を含む吸水性高分
子物質を均一に分散させ、この分散液を剥離性シート上
に塗布、乾燥し、次いでこの塗布面に多孔性基材を積層
することにより接着テープを得る方法が報告されてい
る。
する前に、工場生産段階では、一般にロール状に巻き取
られ、保存及び流通に供せられている。従来は、ロール
状に巻き取られたテープは、かなりの巻圧がかかってお
り、特にロールの中心部ではその巻圧は、かなり高いも
のである。この巻圧は感圧接着剤を流動化させ、それに
より透気孔(特に、ロールの中心部)が塞がれてしまう
ので、経時と共に透気性が低下する恐れがあった。ま
た、エージング終了後、所望する製品の任意の幅に切断
したテープも、保管の都合上、小巻にされ、いわゆる製
品巻として保管されるが、この製品巻においても巻圧は
かかるので、製品巻にしても透気性の経時低下を防ぐこ
とはできなかった。
方法として、ポリエチレンフォーム等を巻いた紙管にテ
ープを巻き取ることにより、巻圧を緩和する方法や、巻
き張力を低くして、ゆるく巻く方法等が知られている。
しかしながら、前者の方法では、十分に巻圧を緩和する
にはフォームを厚くする必要があるが、厚くなるとテー
プに変形が生じる恐れがあった。また、後者の方法で
は、ロール状に巻き取られたテープに型崩れが生じる恐
れがあった。
着剤層に混合することが知られているが(特公平6−9
9671号公報)、この公報に記載されている疎水性無
機粒子は透気性の確保を目的とするものではなく、感圧
接着剤層の接着性を向上させることを目的として加えら
れる架橋剤と通気剤に含まれる水との接触を阻害するこ
とを目的としており、疎水性無機粒子を混合しても巻圧
による透気性の低下を防ぐことはできなかった。更に、
平均孔径1〜50μmの孔を有する通気性基材に中空ビ
ーズを含む粘着剤液を塗布し、ガスブロー方式又はエア
ーサクション方式により通気性基材の孔を利用して粘着
剤液を部分的に除去して微細孔を形成することにより通
気性粘着部材を得ることも知られている(特開平2−4
5582号公報)。しかしながら、ガスブロー方式又は
エアーサクション方式により形成される孔の大きさは、
一般に通気性基材の孔の大きさに対応して小さく、粘着
剤層の透気性に問題を生じていた。また、ガスブロー方
式で孔を形成した場合、感圧接着剤層の表面が荒れると
いう問題があった。一方、エアーサクション方式で孔を
形成した場合、感圧接着剤液が塗布されていない側の通
気性基材の表面に感圧接着剤液が流出するという問題が
あった。
ば、多孔性基材又は透気性基材、天然ゴム系、合成ゴム
系又はアクリル系の感圧接着剤層と剥離性シートをこの
順で備え、該感圧接着剤層に非中空微細弾性ビーズを含
有する透気孔が存在することを特徴とする透気性接着テ
ープが提供される。
細弾性ビーズを均一に分散させて第1の分散液を得、こ
の第1の分散液を任意に架橋剤を添加した感圧接着剤溶
液に均一に分散させた第2の分散液を得、この第2の分
散液を剥離性シート上に塗布、乾燥して非中空微細弾性
ビーズを含有する透気孔が存在する感圧接着剤層を形成
し、次いで感圧接着剤層上に多孔性基材又は透気性基材
を積層することにより透気性を有する接着テープを得る
ことを特徴とする透気性接着テープの製造方法が提供さ
れる。
通気剤及び任意に架橋剤を添加し、均一に分散させた系
に、非中空微細弾性ビーズを均一に分散させ、この分散
液を剥離性シート上に塗布、乾燥して非中空微細弾性ビ
ーズを含有する透気孔が存在する感圧接着剤層を形成
し、次いで感圧接着剤層上に多孔性基材又は透気性基材
を積層することにより透気性を有する接着テープを得る
ことを特徴とする透気性接着テープの製造方法が提供さ
れる。
成する感圧接着剤としては、天然或いは合成ゴム系、又
はアクリル系感圧接着剤が用いられる。これらは、当該
分野に使用しうるものから適宜選択される。特に、特公
昭63−41585号公報に記載の感圧接着剤を参考と
してここに導入する。更に、粘着付与剤、可塑剤、酸化
防止剤及び保存剤等を一種又は複数種含めてもよい。
μm/乾燥後であることが好ましい。更に好ましい感圧
接着剤層の厚さは、35〜75μm/乾燥後である。ま
た、感圧接着剤層には透気孔が多数形成されている。な
お、用語“透気性”とは、空気又は水蒸気等の気体を透
過しうる性質を意味し、その程度はJIS L−109
9-1993 A−2(ウォータ)法に準じて測定した値で
表されている。透気孔の大きさは、孔が感圧接着剤層の
表面から裏面に連通していさえすればよい。更に、本発
明では感圧接着剤層が透気性を有し、その透気孔の一部
又は全部には透気性が実質的に阻害されない程度に非中
空微細弾性ビーズが含有されている。非中空微細弾性ビ
ーズの材質としては、具体的にはウレタン系重合体や、
エチルアクリレートとクロロエチルビニルエーテルとの
共重合体、n−ブチルアクリレートとアクリロニトリル
との共重合体、エチルアクリレートとアクリロニトリル
との共重合体等のアクリルゴム、更にはウレタン変性ア
クリルゴム等が挙げられる。
えば10〜100μm、好ましくは15〜80μmの平
均粒径の非中空微細弾性ビーズを使用することができ
る。なお、本発明では少なくとも透気孔に非中空微細弾
性ビーズが存在するのが好ましいが、透気孔以外の感圧
接着剤層に非中空微細弾性ビーズが含まれていてもよ
い。非中空微細弾性ビーズの添加割合は、感圧接着剤1
00重量部(固形分換算)に対して、0.01〜5.0
重量部の範囲であることが好ましい。0.01重量部よ
り少ないと、目的とする透気性接着テープの十分な透気
性を保持することができないので好ましくない。5.0
重量部より多いと、十分な接着性が得られないので好ま
しくない。特に好ましい添加割合は、0.1〜3.0重
量部である。なお、本発明において弾性を有するとは、
ビーズが分散した水に200kg/cm2の圧力をか
け、解圧後のビーズの体積が90%以上回復することを
意味する。
圧接着剤溶液に添加される吸水性高分子物質に包含され
た水が乾燥蒸発することにより形成される。ここで、吸
水性高分子物質とは、自重の数百倍から千倍に近い水を
吸収して膨潤し、しかも水に溶解することなくかつ膨潤
物に圧力を加えても吸水した水を脱離しないものを意味
する。そのような吸水性高分子物質として、デンプン−
アクリロニトリルグラフト重合体、デンプン−アクリル
酸グラフト重合体、デンプン−スチレンスルホン酸グラ
フト重合体、デンプン−ビニルスルホン酸グラフト重合
体等のデンプン系;セルロース−アクリロニトリルグラ
フト重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト
重合体、カルボキシメチルセルロースの架橋重合体等の
セルロース系;ポリビニルアルコール架橋重合体、ポリ
アクリル−酢酸ビニルケン化物等のポリビニルアルコー
ル系;ポリアクリル酸塩架橋重合体(アクリル酸ナトリ
ウム架橋重合体、アクリル酸−アクリル酸ナトリウム架
橋共重合体等)、アクリロニトリル系重合体ケン化物等
のアクリル系;エチレングリコールジアクリレート架橋
重合体等のポリエチレンオキシド系;その他としてカル
ボキシル基、カルボン酸塩、水酸基及び/又はスルホン
酸基等を含む重合体やポリビニルピロリドン系架橋重合
体等が挙げられる。具体的には、アクアリザーブAPシ
リーズのAP−300,AP200,AP100(アク
リル酸−アクリル酸ナトリウム架橋共重合体:日本合成
化学社製)、アクアリックCAシリーズ(アクリル酸ナ
トリウム架橋重合体:日本触媒社製)、サンウエットI
M−1006MPS(デンプン−アクリル酸グラフト重
合体のナトリウム塩:三洋化成工業社製)等が挙げられ
る。これら吸水性高分子物質は、後の製造方法において
説明する水と併用して使用されるものであり、その添加
割合は、水に対して1/3000〜1/10重量部が好
ましく、1/600〜1/20重量部が特に好ましい。
更に、吸収性高分子物質は、粒子又は顆粒の形状である
ことが水に分散しやすいので好ましい。粒径は60μm
以下が適当であり、好ましくは40μm以下である。
のから適宜選択される。剥離性シートとしては、例えば
シリコーン塗布紙、シリコーン塗布フィルム等が挙げら
れる。剥離性シートの厚さは、通常工業的に設定される
厚さであれば特に限定されない。多孔性基材及び透気性
基材は、当該分野に使用しうるものから適宜選択され
る。多孔性基材及び透気性基材としては、例えば織布又
は不織布、目の荒いメッシュ状の合成樹脂成形品、透気
性ポリマー発泡シート又は透気性ポリマーフィルム等が
挙げられる。また、透気性基材は、少なくとも透気性を
有していれば無孔基材であってもよい。なお、本発明の
透気性接着テープを構成する感圧接着剤層の透気孔は、
以下で説明するように通気剤を使用して形成される。そ
のため、感圧接着剤層の透気孔は、多孔性基材及び透気
性基材に存在する孔の大きさや孔の個数等に依存して形
成されることはない。即ち、基材が孔を有するか、有し
ないにかかわらず、感圧接着剤層に所望の透気性を付与
するための透気孔を形成することができる。
方法により製造することができる。例えば、(1)通気
剤に非中空微細弾性ビーズを均一に分散させた第1の分
散液を、感圧接着剤溶液に均一に分散させ、任意に架橋
剤を添加し、更に均一に分散させて第2の分散液を得、
この第2の分散液を剥離性シート上に塗布乾燥し、非中
空微細弾性ビーズを含有する透気孔が存在する感圧接着
剤層を形成し、感圧接着剤層上に多孔性基材又は透気性
基材を積層する方法、(2)感圧接着剤溶液、通気剤及
び任意に架橋剤を添加した系に、非中空微細弾性ビーズ
を均一に分散させた後、剥離性シート上に塗布乾燥し、
非中空微細弾性ビーズを含有する透気孔が存在する感圧
接着剤層を形成し、感圧接着剤層上に多孔性基材又は透
気性基材を積層する方法が挙げられる。
まず、透気孔を形成するための通気剤に非中空微細弾性
ビーズを均一に分散させて第1の分散液を得る。ここ
で、用語“均一”とは、厳密な意味ではなく、実質的に
均一であれば足りることを意味する(以下、同一意
味)。
水を、以下の乾燥工程で蒸発させることにより透気孔を
形成させることができるものであれば特に限定されるこ
とはない。通気剤として好ましいのは、水を包含した吸
水性高分子物質である。通気剤の添加量は、感圧接着剤
溶液100重量部に対して5〜100重量部が好まし
い。更に、ゴム系感圧接着剤の場合は、10〜40重量
部、アクリル系感圧接着剤の場合は、20〜100重量
部がより好ましい。また、アクリル系感圧接着剤の場合
は、25〜75重量部が更に好ましく、30〜70重量
部が特に好ましい。
は、根上工業社製のアートパールC−300のようなウ
レタン系重合体からなる非中空微細弾性ビーズ、アート
パールG−400のようなアクリルゴムからなる非中空
微細弾性ビーズ等が挙げられる。なお、水及び吸水性高
分子物質に包含された水は感圧接着剤層に透気孔を形成
する役割を果たしている。
された感圧接着剤溶液に均一に分散させ第2の分散液を
得る。ここで感圧接着剤溶液は、第1の分散液を均一に
分散できる場合は、感圧接着剤そのままで使用すること
ができる。粘度が高く均一に分散できない場合は所望に
より有機溶媒を添加してもよい。使用できる有機溶媒と
しては、酢酸エチル、トルエン、ヘキサン、キシレン、
アセトン等が挙げられる。
めかつ被接着物への接着保持力を向上させる役割を果た
す。また架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤が好
ましく、少なくとも2以上のイソシアネート基を有する
多官能性イソシアネート化合物がより好ましい。具体的
には、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(MDI)、トルイジンジイ
ソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネー
ト(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HM
DI)、トリメチロールプロパン(TMP)−TDI付
加物、多官能性芳香族ポリイソシアネート(TDI重合
体等)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート等及
びこれらの部分変性体が挙げられる。架橋剤は、感圧接
着剤100重量部に対して0.5〜10重量部添加する
ことが好ましい。他の架橋剤として、感圧接着剤の架橋
に使用し得るものが挙げられ、例えば、アジリジン系、
エポキシ系、金属キレート系等、メラミン系及び特公平
第6−99671号公報に記載された変性イソシアネー
ト系も使用できる。
剤、酸化防止剤、着色剤及び保存剤を添加してもよい。
次に、第2の分散液を剥離性シート上に塗布、乾燥して
感圧接着剤層を形成する。塗布工程及び乾燥工程は、公
知の方法を使用することができる。例えば、乾燥工程に
おいて、各ゾーンの温度及び風量を変えた多段乾燥を行
ってもよい。具体的には、乾燥は、40〜120℃、1
〜10分間の条件が好ましい。
透気性基材を積層することにより透気性を有する接着テ
ープが得られる。この後、上記透気性接着テープは、通
常剥離性シートが積層されたままロールに巻かれる。次
に、方法(2)については、感圧接着剤層を構成する材
料を一度に均一に分散させること以外は、上記方法
(1)と同じように行うことができる。
中空微細弾性ビーズが添加されていない透気性テープと
異なり、巻圧がかかっても透気性が低下することはな
い。特に、方法(1)は、透気性に影響する透気孔に非
中空微細弾性ビーズをより多く存在させることができる
ため、粘着力が低下せず、透気性が保持された透気性接
着テープを提供することができる。そのため、透気性接
着テープは方法(1)で製造することがより好ましい。
されるのは以下の機構によると考えられる。まず、従来
の透気性接着テープは、ロール状に巻き取られた場合、
巻圧がかかり、感圧接着剤層が流動化し、透気孔をふさ
ぐ方向に移動する。この感圧接着剤層の移動は、巻圧の
高い中心部においてより顕著に現れる。巻圧を加え続け
ると、透気孔が細くなったり、殆ど塞がれた状態とな
る。このような状態になった場合、解圧しても元には戻
らないので、透気性が低下することとなる。
は、ロール状に巻き取られた場合、巻圧がかかるが、透
気孔の少なくとも一部又は全部に、好ましくはその内壁
に非中空微細弾性ビーズが存在しているため、感圧接着
剤層の流動により透気孔が塞がることが防止されると考
えられる。この透気性接着テープを解圧すると、非中空
微細弾性ビーズが元の形状に戻ることにより、空間が確
保され透気性の低下が阻止又は緩和されると考えられ
る。
膏、包帯、外科用布材等に使用することが好ましいが、
これらに限定されるものではなく、透気性の保持が必要
な用途であれば使用することができる。
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例では、本発明の透気性接着テー
プの透気性は、透湿度を測定することにより表現されて
いる。
トパールC−300(平均粒径15μm:根上工業社
製)を使用した。これを通気剤(AR−739M:リキ
ダイン社製;吸水性高分子物質に水を包含させたもの)
50重量部に均一に混合して第1の分散液を得た。第1
の分散液をアクリル系感圧接着剤溶液〔リキダインAR
−2045(固形分45重量%):リキダイン社製〕1
00重量部に添加し、均一に混合した。これに更に変性
ポリイソシアネート系架橋剤(サンパスターHD−73
9D:リキダイン社製)を5重量部添加し、均一になる
まで混合して第2の分散液を得た。
ン剥離紙上に塗布した。なお、塗布量は50g/m2 /
乾燥後とした。この後、105〜120℃で3分間乾燥
工程に付すことにより、通気剤中の水分が乾燥し、透気
孔を形成した。次いで、不織布(ベンリーゼCF−50
1:旭化成工業社製)に厚さ25μmのウレタンフィル
ム(大倉工業社製)を貼り合わせた複合体からなる透気
性基材を更に積層することにより透気性接着テープを得
た。
m2 の荷重及び40℃下で、3日間及び14日間放置し
た。得られた透気性接着テープの非中空微細弾性ビーズ
の添加量に対する透湿度を、JIS L−1099
-1993 A−2(ウォータ)法(g/m2 24時間で表
示)に準拠して測定し、結果を粘着力と併せて表1に示
した。なお、粘着力は、被着体(ガラス板)に粘着面を
貼り付け、2Kgのゴムローラーを1往復させて圧着
し、直ちに300mm/分のヘッドスピードで180°
ピールしたときに測定された値を意味する。
気性接着テープは、加圧後においても透湿度、即ち透気
性が保持されていることがわかる。
の代わりにアクリルゴムからなるアートパールG−40
0(平均粒径20μm:根上工業社製)を使用すること
以外は、実施例1と同様にして透湿性接着テープを製造
した。更に、実施例1と同様にして、3日後及び14日
後の透湿度と粘着力を測定した。結果を表2に示した。
気性接着テープは、加圧後においても透湿度、即ち透気
性が保持されていることがわかる。
レタン−ポリ尿素共重合体の架橋体である微細ビーズ顔
料(平均粒径28μm:デコソフトホワイト15(商品
名):C.U.Chemie Uetikon AG 社製)を使用すること以
外は、実施例1と同様にして透湿性接着テープを製造し
た。更に、実施例1と同様にして、3日後及び14日後
の透湿度を測定した。結果を表3に示した。
が、透湿性の保持に重要であることがわかる。
径22μm、真比重2.47、嵩比重1.73(30%
空気を含んでいると仮定して)、日本フェロー社製〕を
使用すること以外は、実施例1と同じ条件で透湿度を測
定した(但し、80g/cm2 の荷重で、40℃×3日
間放置後に測定した)。結果を表4に示した。
が透湿度の保持に重要であることがわかる。
材又は透気性基材、天然ゴム系、合成ゴム系又はアクリ
ル系の感圧接着剤層と剥離性シートをこの順で備え、該
感圧接着剤層に非中空微細弾性ビーズを含有する透気孔
が存在することを特徴とする。従って、本発明の透気性
接着テープは、ロール状に巻き取られた場合、巻圧がか
かるが、透気孔の少なくとも一部又は全部に、好ましく
はその内壁に非中空微細弾性ビーズが存在しているた
め、感圧接着剤層の流動により透気孔が塞がることが防
止される。この透気性接着テープを解圧すると、非中空
微細弾性ビーズが元の形状に戻ることにより、空間が確
保され透気性の低下を阻止又は緩和することができる。
法は、(1)通気剤に非中空微細弾性ビーズを均一に分
散させて第1の分散液を得、この第1の分散液を任意に
架橋剤を添加した感圧接着剤溶液に均一に分散させた第
2の分散液を得、この第2の分散液を剥離性シート上に
塗布、乾燥して感圧接着剤層を形成し、次いで感圧接着
剤層上に多孔性基材又は透気性基材を積層することによ
り透気性を有する接着テープを得る、又は(2)感圧接
着剤溶液に通気剤及び任意に架橋剤を添加し、均一に分
散させた系に、非中空微細弾性ビーズを均一に分散さ
せ、この分散液を剥離性シート上に塗布、乾燥して感圧
接着剤層を形成し、次いで感圧接着剤層上に多孔性基材
又は透気性基材を積層することにより透気性を有する接
着テープを得ることを特徴とする。従って、上記効果を
有する透気性接着テープを簡便に提供することができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 多孔性基材又は透気性基材、天然ゴム
系、合成ゴム系又はアクリル系の感圧接着剤層と剥離性
シートをこの順で備え、該感圧接着剤層に非中空微細弾
性ビーズを含有する透気孔が存在することを特徴とする
透気性接着テープ。 - 【請求項2】 非中空微細弾性ビーズが、透気孔の一部
又は全部に透気性が阻害されない程度に含有されている
請求項1に記載のテープ。 - 【請求項3】 非中空微細弾性ビーズが、感圧接着剤層
の感圧接着剤100重量部(固形分換算)に対して0.
01〜5.0重量部含まれる請求項1又は2に記載のテ
ープ。 - 【請求項4】 非中空微細弾性ビーズが、10〜100
μmの平均粒径を有する請求項1〜3いずれか1つに記
載のテープ。 - 【請求項5】 透気性接着テープが、ロール状に巻かれ
ている請求項1〜4いずれか1つに記載のテープ。 - 【請求項6】 通気剤に非中空微細弾性ビーズを均一に
分散させて第1の分散液を得、この第1の分散液を任意
に架橋剤を添加した感圧接着剤溶液に均一に分散させた
第2の分散液を得、この第2の分散液を剥離性シート上
に塗布、乾燥して非中空微細弾性ビーズを含有する透気
孔が存在する感圧接着剤層を形成し、次いで感圧接着剤
層上に多孔性基材又は透気性基材を積層することにより
透気性を有する接着テープを得ることを特徴とする透気
性接着テープの製造方法。 - 【請求項7】 感圧接着剤溶液に通気剤及び任意に架橋
剤を添加し、均一に分散させた系に、非中空微細弾性ビ
ーズを均一に分散させ、この分散液を剥離性シート上に
塗布、乾燥して非中空微細弾性ビーズを含有する透気孔
が存在する感圧接着剤層を形成し、次いで感圧接着剤層
上に多孔性基材又は透気性基材を積層することにより透
気性を有する接着テープを得ることを特徴とする透気性
接着テープの製造方法。
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