JP2967880B2 - 耐蝕性セラミックス容器 - Google Patents
耐蝕性セラミックス容器Info
- Publication number
- JP2967880B2 JP2967880B2 JP1166094A JP16609489A JP2967880B2 JP 2967880 B2 JP2967880 B2 JP 2967880B2 JP 1166094 A JP1166094 A JP 1166094A JP 16609489 A JP16609489 A JP 16609489A JP 2967880 B2 JP2967880 B2 JP 2967880B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crucible
- resistant ceramic
- corrosion resistant
- ceramic container
- corrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「利用分野」 本発明は、中性及び塩基性の酸化物及び複合酸化物、
特に鉛を成分として含有する酸化物及び複合酸化物の熱
処理に有用な耐蝕性セラミックス容器、特に耐蝕性セラ
ミックスるつぼに関する。
特に鉛を成分として含有する酸化物及び複合酸化物の熱
処理に有用な耐蝕性セラミックス容器、特に耐蝕性セラ
ミックスるつぼに関する。
「従来技術及びその問題点」 融解、カ焼、焼結、冶金などの高温処理や高温反応に
用いられる耐熱性容器としては、磁製るつぼ、アルミナ
るつぼ、マグネシアるつぼ、黒鉛るつぼ、白金るつぼ、
金るつぼ、ニッケルるつぼなど、様々な材質のるつぼが
知られており、処理を受ける物質に応じて選択使用され
ている。
用いられる耐熱性容器としては、磁製るつぼ、アルミナ
るつぼ、マグネシアるつぼ、黒鉛るつぼ、白金るつぼ、
金るつぼ、ニッケルるつぼなど、様々な材質のるつぼが
知られており、処理を受ける物質に応じて選択使用され
ている。
高熱用のるつぼとしては、アルミナるつぼが一般的に
用いられるが、例えば、透光性セラミックスとして知ら
れ、PLZTと略称される鉛−ランタン−ジルコニウム−チ
タンの複合酸化物を加熱する場合には、高温でアルミナ
るつぼが反応してしまい、アルミナるつぼが腐食されて
しまう。このように、アルミナるつぼを使用できない腐
蝕性物質の熱処理にはマグネシアるつぼが用いられる
が、マグネシアるつぼは、空気中では水及び二酸化炭素
と反応してしまうため、取り扱いが煩雑である。
用いられるが、例えば、透光性セラミックスとして知ら
れ、PLZTと略称される鉛−ランタン−ジルコニウム−チ
タンの複合酸化物を加熱する場合には、高温でアルミナ
るつぼが反応してしまい、アルミナるつぼが腐食されて
しまう。このように、アルミナるつぼを使用できない腐
蝕性物質の熱処理にはマグネシアるつぼが用いられる
が、マグネシアるつぼは、空気中では水及び二酸化炭素
と反応してしまうため、取り扱いが煩雑である。
したがって、空気中で安定性であり、腐蝕性物質の熱
処理にも使用できる高熱処理用のるつぼの開発が望まれ
ている。
処理にも使用できる高熱処理用のるつぼの開発が望まれ
ている。
「発明の目的」 本発明は、安価に製造でき、空気中で安定であり、腐
蝕性物質の高熱処理にも使用できる耐蝕性るつぼを提供
することを目的とする。
蝕性物質の高熱処理にも使用できる耐蝕性るつぼを提供
することを目的とする。
「発明の構成」 本発明の耐蝕性セラミックスるつぼは、ハイドロキシ
アパタイト焼結体からなることを特徴とする。
アパタイト焼結体からなることを特徴とする。
α−リン酸三カルシウムとβ−リン酸三カルシウムの
製造方法は、反応させた後の焼成温度が異なる。β−態
からα−態に変わる温度は1120〜1180℃である。
製造方法は、反応させた後の焼成温度が異なる。β−態
からα−態に変わる温度は1120〜1180℃である。
リン酸四カルシウムは、炭酸カルシウムとピロリン酸
カルシウムとを1500℃で反応させる乾式法で製造するこ
とができる。
カルシウムとを1500℃で反応させる乾式法で製造するこ
とができる。
ハイドロキシアパタイトは、炭酸カルシウムとピロリ
ン酸カルシウムとを水蒸気中で反応させる乾式法で製造
するか、又はリン酸と水酸化カルシウムとを反応させる
湿式法で製造することができる。
ン酸カルシウムとを水蒸気中で反応させる乾式法で製造
するか、又はリン酸と水酸化カルシウムとを反応させる
湿式法で製造することができる。
上記のようにして調製されたハイドロキシアパタイト
を粉末の状態で又はスラリーの状態で用いてるつぼに成
形するが、ハイドロキシアパタイトは、通常、1μm以
下の結晶粒径のもの、好ましくは0.5μm以下の結晶粒
径のものを使用する。結晶の粒径が1μmを超えるもの
を用いると、高密度化が困難になる。
を粉末の状態で又はスラリーの状態で用いてるつぼに成
形するが、ハイドロキシアパタイトは、通常、1μm以
下の結晶粒径のもの、好ましくは0.5μm以下の結晶粒
径のものを使用する。結晶の粒径が1μmを超えるもの
を用いると、高密度化が困難になる。
成形法としては、乾式成形でも、湿式成形でも特に制
限はなく、注型法、押出成形法、射出成形法、圧縮成形
法などを適用することができる。
限はなく、注型法、押出成形法、射出成形法、圧縮成形
法などを適用することができる。
得られた成形体を通常、900〜1400℃、好ましくは100
0〜1200℃で焼結させることによって、本発明の耐蝕性
セラミックスるつぼを得ることができる。
0〜1200℃で焼結させることによって、本発明の耐蝕性
セラミックスるつぼを得ることができる。
「実施例」 次に、実施例に基づいて本発明をさらに詳しく説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1 湿式法で製造した結晶粒径が0.05μmのハイドロキシ
アパタイトスラリーを用いて、注型法で直径5cmのるつ
ぼを製造した。
アパタイトスラリーを用いて、注型法で直径5cmのるつ
ぼを製造した。
このるつぼに1gのPLZTを入れ、雰囲気調整用に当るつ
ぼの外側にPbO粉末5gをしき、1200℃で120分加熱した
が、るつぼに変化は起こらなかった。
ぼの外側にPbO粉末5gをしき、1200℃で120分加熱した
が、るつぼに変化は起こらなかった。
比較例1 直径8cmのアルミナるつぼを用いた以外は、実施例1
と同じ実験を行ったところ、アルミナるつぼは著しく腐
蝕され、るつぼとして使用できない程、変形してしまっ
た。
と同じ実験を行ったところ、アルミナるつぼは著しく腐
蝕され、るつぼとして使用できない程、変形してしまっ
た。
「発明の効果」 本発明のセラミックスるつぼは、空気中で常温でも高
温でも極めて安定であり、中性及び塩基性の酸化物ある
いは複合酸化物、特に、鉛を成分として含有する酸化物
あるいは複合酸化物の高熱処理に有用であり、特に、腐
蝕性のある中性及び塩基性物質の高熱処理に好適であ
る。また、本発明のセラミックスるつぼは、アルミナる
つぼやマグネシウムるつぼに比べて低い焼成温度で容易
にかつ安価に製造することができる。
温でも極めて安定であり、中性及び塩基性の酸化物ある
いは複合酸化物、特に、鉛を成分として含有する酸化物
あるいは複合酸化物の高熱処理に有用であり、特に、腐
蝕性のある中性及び塩基性物質の高熱処理に好適であ
る。また、本発明のセラミックスるつぼは、アルミナる
つぼやマグネシウムるつぼに比べて低い焼成温度で容易
にかつ安価に製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】ハイドロキシアパタイト焼結体からなるこ
とを特徴とする耐蝕性セラミックスるつぼ。 - 【請求項2】結晶粒子の粒径が1μm以下のハイドロキ
シアパタイトの焼結体からなる請求項1記載の耐蝕性セ
ラミックスるつぼ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1166094A JP2967880B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 耐蝕性セラミックス容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1166094A JP2967880B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 耐蝕性セラミックス容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333048A JPH0333048A (ja) | 1991-02-13 |
JP2967880B2 true JP2967880B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=15824887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1166094A Expired - Fee Related JP2967880B2 (ja) | 1989-06-28 | 1989-06-28 | 耐蝕性セラミックス容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967880B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5777069A (en) * | 1980-10-25 | 1982-05-14 | Otsuka Kagaku Yakuhin | Refractory composition |
-
1989
- 1989-06-28 JP JP1166094A patent/JP2967880B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0333048A (ja) | 1991-02-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3296002A (en) | Refractory shapes | |
Toriyama et al. | Synthesis of hydroxyapatite-based powders by mechano-chemical method and their sintering | |
US5192325A (en) | Ceramic implant | |
US5232878A (en) | Process for producing inorganic biomaterial | |
US4983182A (en) | Ceramic implant and process for its production | |
KR940011452B1 (ko) | 개질된 실리콘 질화물 결합을 갖는 실리콘 탄화물 내화성 제품 | |
US5185177A (en) | Producing a ceramic implant by coating a powder mixture of zirconia and either tricalcium phosphate or hydroxyapatite on a molded unsintered body of partially stabilized zirconia and then sintering the article | |
Zhang et al. | Preparation, characterization and mechanical performance of dense β-TCP ceramics with/without magnesium substitution | |
JPS62288156A (ja) | マグネシア焼結体の製造方法 | |
JP2967880B2 (ja) | 耐蝕性セラミックス容器 | |
US5360773A (en) | High density fused silica mixes, refractory shapes made therefrom, and method of making the same | |
JPH0651596B2 (ja) | コージェライト質ハニカム構造体の製造法 | |
JPS5945384B2 (ja) | 高強度生体用部材の製造法 | |
JPS6158422B2 (ja) | ||
US3615778A (en) | Process for the preparation of mullite bonded refractory materials | |
JP3152853B2 (ja) | アルミナ質焼結体およびその製法 | |
JPS59112908A (ja) | 高強度生体用部材の製造法 | |
JPS60161368A (ja) | 高強度リン酸カルシウム焼結体の製造方法 | |
Ananthapadmanabhan et al. | Destabilization of calcia stabilized zirconia | |
JPH08217530A (ja) | アルミナ質焼結体およびその製造方法 | |
Barralet et al. | Preparation and sintering of carbonate hydroxyapatite | |
Sen et al. | Effect of TiO2 and ZrO2 on sintering of sillimanite | |
Glasson | Vacuum balance studies of phosphate-bonded oxide ceramics | |
JP3012275B2 (ja) | 高密度アパタイトセラミックスの製造方法 | |
JPS5895654A (ja) | サイアロン焼結体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |