JP2967612B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置

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JP2967612B2
JP2967612B2 JP3175575A JP17557591A JP2967612B2 JP 2967612 B2 JP2967612 B2 JP 2967612B2 JP 3175575 A JP3175575 A JP 3175575A JP 17557591 A JP17557591 A JP 17557591A JP 2967612 B2 JP2967612 B2 JP 2967612B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己共振型のねじり共
振子を用いてレーザ光等の光を走査することにより、バ
ーコード等の光学的情報を読み取る光学的情報読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バーコードリーダ等の光学的
情報読取装置では、ポリゴンミラーを一定速度で回転さ
せるとか、1枚のミラーをステップモータ等により往復
回動させることにより、光走査を行っている。しかしこ
うした従来の装置では、光走査のためにモータを用いる
ため、装置の大型化を招くとか、消費電力が大きくなる
といった問題があった。
【0003】一方近年では、こうした問題を解決するた
め、文献{「レーザプリンタ用水晶光スキャナ」杉山
他,第28回SICE学術講演会予稿集,581頁〜5
82頁,(1989)}に開示されているように、ねじ
り共振子を用いた光走査装置(光スキャナ)が考えられ
ている。即ち、例えば図7に示す如く、フォトリングラ
フィと水晶の異方性エッチングにより、ミラー部50,
図示しないコイルが形成されたコイル部52,トーショ
ンバー部54,及び固定部56からなるねじり共振子5
8を形成し、磁石59a,59bによりねじり共振子5
8のコイル部52に所定方向の磁界を与えて、ねじり共
振子58を図に示す矢印A方向にねじり振動させる水晶
光スキャナ60がそれである。
【0004】こうしたねじり共振子を用いた光スキャナ
は、ねじり共振子のコイルに所定周波数の電力を与えれ
ば、その周波数に対応した周期で光走査を行うことがで
きるため、従来のように光走査をモータを使用すること
なく行うことができ、光スキャナを小型化できると共
に、消費電力を低減できる。特にコイルに与える電力の
周波数をねじり共振子の自己共振周波数に等しいか近接
した周波数とすれば、ねじり共振子を自己共振させるこ
とができ、従来のモータ駆動に比べ、消費電力を著しく
低減できる。
【0005】このため、光学的情報読取装置(例えばバ
ーコードリーダ)に、こうしたねじり共振子を用いた光
スキャナを採用した場合、例えば図7に示すような構成
が考えられる。即ち、レーザ光源62からの光を、コリ
メーティングレンズ64により平行光線にした後、水晶
光スキャナ60のミラー部50に照射することにより、
UPC,コード39,ITF等の各種規格のバーコード
が印刷されたバーコードラベル66を走査し、この走査
によってバーコードラベル66から反射してくる反射光
を、集光レンズ68を介して、受光光量に応じた電気信
号を発生する光検出器70に導くように構成された光学
系と、光検出器70から出力される微弱な電気信号を増
幅する増幅回路72,増幅回路72にて増幅された電気
信号を2値化する2値化回路74,2値化回路74から
出力される2値化信号に基づきバーコードを復号(デコ
ード)して、そのデコード結果を外部に出力するデコー
ド部78等からなる信号処理系と、ねじり共振子58の
コイルを通電してミラー部50を回動させるミラー駆動
回路80,レーザ光源62を駆動するレーザ駆動回路8
2等からなる駆動系と、デコード部78,ミラー駆動回
路80,及びレーザ駆動回路82を制御する制御部84
からなる制御系と、により構成される。尚、デコード部
78,及び制御部84は、CPU,ROM,RAM等を
中心とするマイクロコンピュータからなる電子制御装置
(ECU)の一処理として実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように光学的情報
読取装置にねじり共振子からなる光スキャナを採用した
場合、装置の小型・軽量化を図り、電力消費量を少なく
することができるため、ハンディ型の光学的情報読取装
置を作製するのに最適である。
【0007】ところがねじり共振子を用いた光スキャナ
は、一般に自己共振周波数が高く、自己共振モードで動
作させると、光走査速度が、ポリンゴンミラー等を用い
た従来の光スキャナに比べ10倍以上となり(上記文献
に示されている例では、光スキャナの共振周波数foは
840Hzであり、光スキャナを自己共振モードで動作
させると、走査速度が約1600スキャン/毎秒にも達
する)、光検出器70以後のデコード部78等の信号処
理系に非常に高い処理能力を要求されるといった問題が
あった。
【0008】従って光学的情報読取装置にねじり共振子
を用いた光スキャナを適用する場合には、ねじり共振子
のコイルに与える電力の周波数により、光スキャナの振
動速度を自己共振周波数より低い所望周波数で制御する
所謂強制駆動により光スキャナを駆動して、光学的情報
を読み取ることとなるが、これでは光スキャナを自己共
振モードで駆動する場合に比べて消費電力が大きくな
り、ねじり共振子を用いた光スキャナの利点を充分生か
すことができなくなってしまう。
【0009】尚、上記水晶光スキャナ60において、ね
じり共振子58の自己共振周波数を下げる方法として、
ミラー部50を大きくする方法があるが、ミラー部50
を大きくすれば、装置の大型化を招き、またねじり共振
子58の製造コストが高くなって、外部からの衝撃に対
して弱くなるため、この方法は採用できない。
【0010】即ち、上記水晶光スキャナ60の場合、イ
ンピーダンスZsは次式(1) で与えられ、次式(1) から
自己共振周波数foは次式(2) で表される。
【0011】
【数1】
【0012】(但し、RDC:コイル抵抗,r:制動係
数,C:トルク係数,J:慣性モーメント,k:ねじり
ばね定数である。)そして、ねじりばね定数kは、ねじ
り共振子58のトーションバー部54で決まり、また慣
性モーメントJはミラー部50の大きさと重量で決まる
ため、トーションバー部54が一定であれば、ミラー部
50を大きくすれば共振周波数foを下げることができ
る。しかし、共振周波数foを下げるためにミラー部5
0を大きくすると、装置の大型化を招き、またねじり共
振子58の製造コストが高くなり、外部からの衝撃に対
して弱くなる。このためねじり共振子を用いた光スキャ
ナの利点が損なわれ、ハンディ型の光学的情報読取装置
への応用も困難となってしまう。
【0013】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、ねじり共振子からなる光スキャナを自己共振モード
で動作させることにより、光走査を高速で行ったとして
も、光学的情報を充分読み取ることができる光学的情報
読取装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、光を投射する光源と、自己
共振型のねじり共振子により上記光源からの光を走査す
る走査手段と、該走査手段による光の走査によって光学
的情報が記載された対象物から反射してくる反射光を受
光する受光手段と、該受光手段からの受光信号により上
記光学的情報を読み取る読取手段と、を備えた光学的情
報読取装置であって、上記ねじり共振子の振動速度を検
出する振動速度検出手段と、外部からのサンプリング信
号により上記受光手段からの受光信号をサンプリングし
て上記読取手段に出力するサンプルホールド手段と、上
記振動速度検出手段により検出された振動速度に基づ
き、上記ねじり共振子が1振動する度に、1振動内の異
なるタイミングで、少なくとも1回以上上記サンプリン
グ信号を発生するサンプリング信号発生手段と、を備え
たことを特徴とする光学的情報読取装置を要旨としてい
る。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された本発明
の光学的情報読取装置においては、走査手段が自己共振
型のねじり共振子により構成されており、走査手段が光
源からの光を走査すると、受光手段が、その光の走査に
よって光学的情報が記載された対象物から反射してくる
反射光を受光する。するとこの受光手段からの受光信号
は、サンプルホールド手段に入力され、サンプルホール
ド手段はサンプリング信号発生手段からのサンプリング
信号により受光信号をサンプリングして、読取手段に入
力する。またサンプリング信号発生手段は、共振振動速
度検出手段にて検出されたねじり共振子の振動速度に基
づき、ねじり共振子が1振動する度に、1振動内の異な
るタイミングで、少なくとも1回以上上記サンプリング
信号を発生する。
【0016】この結果、本発明の光学的情報読取装置に
おいては、サンプルホールド手段が、ねじり共振子の複
数回の振動で対象物のすべてのサンプルポイントをサン
プリングすることとなり、読取手段には、低い振動周波
数で光走査した場合と同等の信号が入力されるようにな
る。
【0017】このため本発明の光学的情報読取装置によ
れば、走査手段を自己共振モードで作動させて光走査を
高速に行なっても、読取手段を処理速度の低いまま使用
することができる。また既述したようにねじり共振子の
ミラー部を大きくして走査手段を自己共振モードで作動
させた場合の走査速度を低下させる必要がないため、装
置の大型化を招くことはなく、ねじり共振子を用いた走
査手段の利点を最大限に発揮させることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、本発明が適用された実施例のバーコー
ドリーダ全体の構成を表す概略構成図である。
【0019】図に示す如く、本実施例のバーコードリー
ダの光学系は、前記図7のバーコードリーダと同様、レ
ーザ光を発生するレーザ光源2と、レーザ光源2からの
レーザ光を平行光線にするコリメーティングレンズ4
と、コリメーティングレンズ4を透過してきたレーザ光
を走査してバーコードが印刷されたバーコードラベル6
に照射する走査手段としての水晶光スキャナ8と、入射
光量に応じた受光信号を発生する受光手段としての光検
出器10と、バーコードラベル6から反射してくるレー
ザ光(散乱光)を光検出器10に集光させる集光レンズ
12とから構成されている。
【0020】ここでレーザ光源2は、レーザダイオー
ド,He−Neレーザ等からなる発光素子と、平凸レン
ズからなる合焦レンズと、開口絞りとから構成され、レ
ーザ光を水晶光スキャナ8のミラー部20の中心位置に
投射する。また光検出器10は、フォトダイオード,フ
ォトトランジスタ等からなる受光素子と、レーザ光源2
が発生するレーザ光と同じ波長(発光素子がレーザダイ
オードの場合は波長670nm,発光素子がHe−Ne
レーザの場合は波長630nm)の光のみを透過させる
光学フィルタと、により構成されている。
【0021】また次に水晶光スキャナ8は、前記図7に
示した水晶光スキャナ60と同様、フォトリソグラフィ
と水晶の異方性エッチングにより、ミラー部20,図示
しないコイルが形成されたコイル部22,トーションバ
ー部24,及び図示しないハウジング内に固定される固
定部26が一体形成されたねじり共振子28を備えてお
り、磁石29a,29bが、ねじり共振子28のコイル
部22に所定方向の磁界を与えることによって、ミラー
部20を図に示す矢印A方向に振動させるものである。
尚、ミラー部20は、Au薄膜にてコーティングするこ
とにより、使用するレーザ光の波長で約90%の反射率
が得られるようにされている。また磁石29a,29b
は、ねじり共振子28と同様、図示しないハウジング内
に位置決め固定されている。
【0022】次に本実施例のバーコードリーダの信号処
理系には、前記図7に示したバーコードリーダと同様、
増幅回路31,2値化回路33,ECUの一処理として
実現されるデコード部35が備えられる他、増幅回路3
1にて増幅された受光信号をサンプリングして次のサン
プリングタイミングまでそのサンプリング結果SVを2
値化回路33に出力するサンプルホールド手段としての
サンプルホールド回路37が備えられており、駆動系
は、水晶光スキャナ8を自己共振モードで駆動するミラ
ー駆動回路41と、レーザ光源2を駆動するレーザ駆動
回路43とから構成されている。
【0023】また制御系には、ミラー駆動回路41,レ
ーザ駆動回路43及びデコード部35の動作を制御す
る、ECUの一処理として実現される制御部45の他、
ミラー駆動回路41によるねじり共振子28の駆動状態
からねじり共振子28の振動速度を検出する振動速度検
出手段としての振動数検出回路47と、この振動数検出
回路47からの検出信号SAに基づき、サンプルホール
ド回路37が受光信号をサンプリングするタイミングを
決定するサンプリング信号SHを出力するサンプリング
信号生成手段としてのサンプリングタイミング生成回路
49と、が備えられている。
【0024】尚このサンプリングタイミング生成回路4
9から出力されるサンプリング信号SHは、レーザ駆動
回路43にも入力され、レーザ駆動回路43は、制御部
45からの駆動信号によりレーザ光源2の駆動が許可さ
れているときに、このサンプリング信号SHを受けてレ
ーザ光源2からレーザ光を投射させる。
【0025】ここで、ねじり共振子28は、コイル部2
2にミラー駆動回路41から与えられる電流により発生
する磁力と、磁石29a,29bから成る磁界の影響を
うけて振動し、コイルはその振動速度および振れ角に応
じてインピーダンスが変化し、水晶光スキャナ8を自己
共振モードで動作させるには、ねじり共振子28のコイ
ルに一定電流を流せばよいため、ミラー駆動回路41は
定電流回路によって構成されている。
【0026】またこのように水晶光スキャナ8は、ミラ
ー駆動回路41により定電流駆動されることによって、
自己共振周波数で振動するため、振動数検出回路47
は、図2に示す如く、ねじり共振子28のコイルLを測
定資料とした可変抵抗器VCRと固定抵抗器RA,RB
とからなるインピーダンスブリッジ101を組み、同ブ
リッジが平衡するようにコイルLに対応するインピーダ
ンスに差動アンプ103からなる帰還制御をかけ、その
制御信号を振動数検出信号SAとして出力するようにさ
れている。
【0027】尚この場合、インピーダンスブリッジ10
1はミラー駆動回路41により駆動されることとなるた
め、ミラー駆動回路41からの電流経路には、差動アン
プ103による帰還制御をかけるようにされている。ま
たインピーダンスブリッジ101の平衡条件は、コイル
LのインピーダンスをR+R(f)とし、可変抵抗器V
CRのインピーダンスをRVCR 、他の固定抵抗器RA,
RBのインピーダンスをRRA,RRBとすれば、{R+R
(f)}×RVCR =RRA・RRBである。
【0028】次にサンプリングタイミング生成回路49
は、図3に示す如く、ゼロクロス検出回路110と、カ
ウンタ111と、ワンショットパルス生成回路112
と、鋸波生成回路113と、比較回路114と、ワンシ
ョットパルス生成回路115とから構成されており、水
晶光スキャナ8の1振動に2回の割で,延いては水晶光
スキャナ8が一方向へ光走査を行なう度に1回の割で、
バーコードラベル6を等間隔で区切ったポイント毎に順
次バーコードラベル6からの反射光をサンプリングする
ためのサンプリング信号を発生する。
【0029】即ち、このように構成されたサンプリング
タイミング生成回路49においては、図4に示す如く、
まず振動数検出回路47からの振動数検出信号SAがゼ
ロクロス検出回路110に入力され、ゼロクロス検出回
路110が、その振動数検出信号SAの電圧レベルが0
Vのときパルス信号SBを発生する。
【0030】するとカウンタ111がこのパルス信号S
Bをカウントし、そのカウント結果が予め設定された所
定値となった時点で信号を発生する。そしてワンショッ
トパルス生成回路112が、このカウンタ111からの
出力信号を受けて、所定幅のパルス信号SCを生成す
る。このワンショットパルス生成回路112からのパル
ス信号SCは、鋸波生成回路113に入力される。
【0031】鋸波生成回路113は、定電流回路と、コ
ンデンサと、放電用スイッチとにより構成されており、
ワンショットパルス生成回路112からのパルス信号に
より放電用スイッチがON・OFFされて、鋸波SDを
生成する。つまりパルス信号SCの立下がりによりコン
デンサの充電を開始し、パルス信号SCの立上がりによ
り放電用スイッチをOFFしてコンデンサに蓄積された
電荷を瞬時に放電することにより、パルス信号SCの発
生周期に対応した鋸波SDを生成する。
【0032】こうして鋸波生成回路113にて生成され
た鋸波SDは、振動数検出回路47からの振動数検出信
号SAと共に比較回路114に入力される。すると比較
回路114では、図4にSEで示す如く、この入力され
た鋸波SDの電圧レベルと、振動数検出信号SAの電圧
レベルとを大小比較する。そしてその比較結果は、ワン
ショットパルス生成回路115に出力され、ワンショッ
トパルス生成回路115は、比較回路114による比較
結果が反転する度に、所定幅のパルス信号(サンプル信
号)SHを発生する。
【0033】この結果サンプリングタイミング生成回路
49からは、水晶光スキャナ8が一方向へ光走査を行な
う度に1回の割で、バーコードラベル6を等間隔で区切
ったポイント毎にバーコードラベル6からの反射光をサ
ンプリング可能なサンプリング信号が発生されることと
なる。
【0034】尚サンプリングタイミング生成回路49を
上記のように構成したのは、ねじり共振子28によるバ
ーコードラベル6への光走査では、バーコードラベル6
が平面であるため、ねじり共振子28の回転ベクトルの
角速度とバーコードラベル6上の光の走査速度とが一致
せず、単に水晶光スキャナ8による走査時間を等分した
タイミングでサンプリング信号を生成すると、反射光の
サンプリング結果からバーコードを良好に読み取ること
ができないためである。
【0035】つまりサンプリングタイミング生成回路4
9は、ねじり共振子28の回転中心に対して、ねじり共
振子28の回転角度が大きくなる程細かい間隔でサンプ
リング信号を発生することにより、バーコードラベル6
を等間隔で区切ったサンプリングポイントで順次サンプ
リング信号を発生できるようにされている。
【0036】このように構成された本実施例のバーコー
ドリーダにおいては、図6に(a)〜(j)に示す如
く、ねじり共振子28の共振周波数により、ミラー部2
0が順次往復回動するが、図5に示す如く、ミラー部2
0が一方向へ回動する度に、バーコードを所定間隔で区
切ったポイント毎にサンプリング信号SHが発生され、
このサンプリング信号SHにより、レーザ駆動回路43
がレーザ光源2からレーザ光を投射させると共に、サン
プルホールド回路37が増幅回路31からの受光信号を
サンプリングして2値化回路33に出力する。
【0037】この結果、2値化回路33には、バーコー
ドラベル6をねじり共振子28の共振周波数より低い走
査速度で光走査を行った場合と同様の信号SVが入力さ
れることとなり、読取手段としての2値化回路33及び
デコード部35に処理速度の低い従来のものをそのまま
使用することができる。またねじり共振子28のミラー
部20を大きくしてねじり共振子28の振動速度を低下
させる必要がないため、水晶光スキャナ8の利点を最大
限に発揮させることが可能となる。
【0038】尚図5において、各信号の横軸矢印は、水
晶光スキャナ8によるバーコードの走査方向を表し、図
6において、(a),(c),(e),(g),(i)
は、それぞれ、図5に示すサンプルホールド回路37か
ら出力されるn番目(n=1,2,3,4,5)の信号
SHのサンプリング時のミラー部20の回動状態を表し
ている。
【0039】ここで本実施例に示したような光学系にお
いては、レーザ光源2からバーコードラベル6へのレー
ザ光の投光系と、バーコードラベル6から光検出器10
までのレーザ光の受光系とで、レーザ光の光路が別にな
り、光検出器10における外乱光等の影響を受け易くな
るため、レーザ光源2が発生するレーザ光に変調をかけ
て、外乱光等の影響を低減するようにしてもよい。尚こ
の場合には、サンプリングタイミング生成回路49によ
り、バーコードのサンプル点においてその変調タイミン
グがかち合わないようにする。
【0040】また上記実施例では、サンプリングタイミ
ング生成回路49を、ゼロクロス検出回路110,カウ
ンタ111,ワンショットパルス生成回路112,鋸波
生成回路113,比較回路114及びワンショットパル
ス生成回路115により構成したが、サンプリングタイ
ミング生成回路49は、ねじり共振子28の回転角度に
対するサンプリング信号の出力タイミングの粗密を変更
できればよいため、例えばV−Fコンバータにより振動
数検出回路47からの振動数検出信号をパルスの粗密列
に変換し、これを1走査毎に順次出力するようにしても
よい。
【0041】また更に上記実施例では、振動数検出回路
47を、ねじり共振子28のコイルLのインピーダンス
の変化からねじり共振子28の振動数を検出するように
構成したが、例えば水晶光スキャナ8の光走査範囲内に
フォトセンサ等からなる光検出器を設け、この光検出器
により、ねじり共振子28が特定の振れ角になったとき
にレーザ光を検出するようにしても、光走査の走査速度
を検出することができる。
【0042】また上記実施例では、バーコードラベル6
から光検出器10までの受光系に、集光レンズ12を設
けて、バーコードラベル6からの反射光を光検出器10
に集光させるように構成したが、集光レンズ12の代わ
りに凹面鏡を設け、この凹面鏡によりバーコードラベル
6からの反射光を光検出器10に集光させるようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のバーコードリーダ全体の構成を表す
概略構成図である。
【図2】 振動数検出回路47の構成を説明する電気回
路図である。
【図3】 サンプリングタイミング生成回路49の回路
構成を説明するブロック図である。
【図4】 サンプリングタイミング生成回路49の動作
を説明するタイムチャートである。
【図5】 サンプリング信号の発生タイミング及びサン
プリング信号によるサンプルホールド回路の動作を説明
する説明図である。
【図6】 ねじり共振子28のミラー部20の回動状態
を説明する説明図である。
【図7】 ねじり共振子28を用いた従来のバーコード
リーダの構成を表す概略構成図である。
【符号の説明】
2,62…レーザ光源 6,66…バーコ
ードラベル 8,60…水晶光スキャナ 10,70…光検出
器 20,50…ミラー部 22,52…コイル
部 24,54…トーションバー部 26,56…固定部 28,58…ねじり共振子 29a,29b,5
9a,59b…磁石 31,72…増幅回路 33,74…2値化
回路 35,78…デコード部 37…サンプルホー
ルド回路 41,80…ミラー駆動回路 43,82…レーザ
駆動回路 45,84…制御部 47…振動数検出回
路 49…サンプリングタイミング生成回路 110…
ゼロクロス検出回路 111…カウンタ 112,115…ワンショ
ットパルス生成回路 113…鋸波生成回路 114…比較回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を投射する光源と、 自己共振型のねじり共振子により上記光源からの光を走
    査する走査手段と、 該走査手段による光の走査によって光学的情報が記載さ
    れた対象物から反射してくる反射光を受光する受光手段
    と、 該受光手段からの受光信号により上記光学的情報を読み
    取る読取手段と、 を備えた光学的情報読取装置であって、 上記ねじり共振子の振動速度を検出する振動速度検出手
    段と、 外部からのサンプリング信号により上記受光手段からの
    受光信号をサンプリングして上記読取手段に出力するサ
    ンプルホールド手段と、 上記振動速度検出手段により検出された振動速度に基づ
    き、上記ねじり共振子が1振動する度に、1振動内の異
    なるタイミングで、少なくとも1回以上上記サンプリン
    グ信号を発生するサンプリング信号発生手段と、 を備えたことを特徴とする光学的情報読取装置。
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