JP2967365B2 - 樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置 - Google Patents
樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置Info
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Description
装置に係わり、更に詳しくはバッチ加硫した加硫済ホー
スの樹脂被覆カバー部材を効率良く剥離,粉砕すること
が出来る樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置に
関するものである。
外層ゴム層に、耐熱性樹脂からなる樹脂被覆カバー部材
を被覆して加硫した後、樹脂剥離装置により樹脂被覆カ
バー部材を剥離することが行われている。
後に、連続的に剥離する工程において、剥離しようとす
る樹脂が冷えている場合、樹脂を剥離し易い温度まで加
熱する必要があり、そのためには、製造ラインに赤外線
ヒータ等による加熱装置を使用しているのが現状であ
る。
る状態で、何らかの要因によりラインが停止すると、被
覆された樹脂が高熱により溶融してしまい、火災の危険
がある上に、その後における樹脂の剥離作業に支障を来
すと言う問題があり、生産効率を低下させていた。
もので、生産ラインが停止しても被覆された樹脂が溶融
してしまい、剥離に支障を来すと言う問題もなく、また
常に剥離に最適な温度に樹脂を加温させた状態にしてお
くので、樹脂の剥離を効率良く、しかも安全に行うこと
が出来る樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置を
提供することを目的とするものである。
熱装置内の雰囲気温度を設定温度に加熱する加熱手段
と、エアーを吹き出して樹脂被覆カバー部材の温度を冷
却するための冷却手段とを備え、前記加熱手段と、冷却
手段とを制御装置によりコントロールし、樹脂被覆カバ
ー部材を剥離,粉砕に最適な温度に制御するように構成
したことを要旨とするものである。
ス本体を、遠赤外線ヒータにより設定した雰囲気温度の
加熱工程を通して樹脂被覆カバー部材を40℃〜80℃に加
熱し、この加熱したゴムホース本体を樹脂剥離粉砕装置
に供給して樹脂被覆カバー部材を剥離することにより、
例え生産ラインが停止しても被覆された樹脂が溶融して
しまい、剥離に支障を来すと言う問題もなく、効率良く
樹脂の剥離を行うことが出来るものである。
る。
を有するゴムホースの一部切欠した斜視図を示し、1は
マンドレル、2は樹脂チューブ、3は内層ゴム、4は補
強層、5は外層ゴム、6は耐熱性樹脂(例えばフッ素樹
脂,ポリメチル・ペンテン(三井石油化学工業(株)
製),ポリプロピレン等)から成る樹脂被覆カバー部材
を示している。
離方法としては、第2図に示すように加硫済のゴムホー
ス本体10を、遠赤外線ヒータ11を備えた加熱装置12で、
樹脂被覆カバー部材6を30℃〜150℃程度、好ましくは4
0℃〜80℃程度に加熱し、その後、筋付け機13と、粉砕
機14とを備えた樹脂剥離粉砕装置15に供給して樹脂被覆
カバー部材6を粉砕,剥離し、引取機16を介して巻取り
装置17で巻取るものである。
場合には、粉砕が難しく、また150℃以上とした場合に
は、樹脂が軟化して後の樹脂剥離が困難となるものであ
る。
のボックス18内の上下壁面に遠赤外線ヒータ11を複数個
取付け、ボックス内の雰囲気温度を、140℃前後に加熱
するように構成し、また左右の側壁には、ライン停止時
に前記雰囲気温度を設定温度80℃前後まで急速に冷却す
るための冷却手段としてのエアー吹き出し口20a,20bが
取付けてある。
検出する温度センサー21が配設され、この温度センサー
21は、前記遠赤外線ヒータ11とエアー吹き出し口20a,20
bのバルブ22a,22bを制御する制御装置23に接続され、ボ
ックス18内の温度が設定温度になった場合には、制御装
置23を介して遠赤外線ヒータ11の電源を切り、雰囲気温
度が設定温度よりも高い場合には、エアー吹き出し口20
a,20bのバルブ22a,22bを開いてボックス18内にエアーを
吹き出させて設定温度となるように制御するものであ
る。
場合にも、遠赤外線ヒータ11の電源を切り、雰囲気温度
が設定温度よりも高い場合には、エアー吹き出し口20a,
20bのバルブ22a,22bを開いてボックス18内にエアーを吹
き出させて設定温度となるように制御し、設定温度より
も低い場合には、エアー吹き出し口20a,20bのバルブ22
a,22bを閉じた状態で、ホースの製造ラインが再開する
まで、所定の温度を維持するように制御するものであ
る。
すフローチャートである。
からの指令により、遠赤外線ヒータ11の電源が切れ(ス
テップ)、温度センサー21でボックス18内の温度を測
定する(ステップ)。
(ステップ)、エアー吹き出し口20a,20bのバルブ22
a,22bを開き(ステップ)、温度センサー21でボック
ス18内の温度が設定温度になるまで、エアーを吹き出す
ように制御する(ステップ.)。
で、バルブ22a,22bを閉鎖し、製造ラインが再開するま
で待機する(ステップ)が、ボックス18内の温度が設
定温度よりもまだ高い状態にある場合には、ステップ
の前に戻り、設定温度になるまで繰返し同じ操作が繰返
される。
温度は、常に検出しておき、製造ラインが長時間にわた
って停止し、設定温度以下になった場合には、制御装置
23の指令で遠赤外線ヒータ11の電源を入れ、ボックス18
内の温度が所定の温度になるように制御しておく。この
結果、ラインが再開しても樹脂の加熱時間を短縮でき、
剥離作業の作業能率を向上させることが出来るのであ
る。
場合には(ステップ)、バルブ22a,22bを操作せず
に、製造ラインが再開するまで待機する(ステップ
)。
加熱装置12の温度制御について説明したが、樹脂被覆カ
バー部材6の剥離工程中に上記と同様にボックス18内の
雰囲気温度が設定温度より高くなり、樹脂被覆カバー部
材6の温度も設定温度以上となった場合にも、温度セン
サー21と、制御装置23とにより、遠赤外線ヒータ11の電
源及びエアー吹き出し口20a,20bのバルブ22a,22bを制御
して常に樹脂剥離に最適な温度となるように制御するも
のである。
着で、かつ加硫温度より高い融点を有することが必要で
あり、これらを満足する樹脂材料としては、フッ素樹
脂,ポリメチル・ペンテン(商品名:TPX,三井石油化学
工業(株)製),ポリプロピレン等が挙げられる。
が停止しても被覆された樹脂が溶融してしまい、剥離に
支障を来すと言う問題もなく、また常に剥離に最適な温
度に樹脂を加温させた状態にしておくので、不必要に低
い温度まで冷却されることがなく、効率的な冷却を行う
ことが出来ると共に、樹脂の剥離を効率良く行うことが
出来、更に火災等の危険もなく安全な剥離作業を連続的
に行うこと出来る効果がある。
有するゴムホースの一部切欠した斜視図、第2図は樹脂
被覆カバー部材の剥離ラインを示す説明図、第3図は加
熱装置の説明図、第4図は加熱装置の温度制御を示すフ
ローチャートである。 5……外層ゴム、6……脂被覆カバー部材、10……ゴム
ホース本体、11……遠赤外線ヒータ、12……加熱装置、
15……樹脂剥離粉砕装置、20a,20b……エアー吹き出し
口、21……温度センサー、22a,22b……バルブ、23……
制御装置。
Claims (2)
- 【請求項1】ゴムホースの外層ゴム層に、耐熱性樹脂か
らなる樹脂被覆カバー部材を被覆して加硫した後、加熱
工程を経て樹脂剥離装置により樹脂被覆カバー部材を剥
離する方法において、 前記加硫済のゴムホース本体を、遠赤外線ヒータにより
設定した雰囲気温度の加熱工程を通して樹脂被覆カバー
部材を40℃〜80℃に加熱し、この加熱したゴムホース本
体を樹脂剥離粉砕装置に供給して樹脂被覆カバー部材を
剥離することを特徴とする樹脂被覆カバー部材の剥離方
法。 - 【請求項2】加硫済ホースの樹脂被覆カバー部材を加熱
装置で所定の温度に加熱した後、樹脂剥離粉砕装置によ
り樹脂被覆カバー部材を剥離する樹脂被覆カバー部材の
剥離装置において、 前記加熱装置は、加熱装置内の雰囲気温度を設定温度に
加熱する加熱手段と、エアーを吹き出して樹脂被覆カバ
ー部材の温度を冷却するための冷却手段とを備え、前記
加熱手段と、冷却手段とを制御装置によりコントロール
し、樹脂被覆カバー部材を剥離,粉砕に最適な温度に制
御するように構成したことを特徴とする樹脂被覆カバー
部材の剥離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28421690A JP2967365B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28421690A JP2967365B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04163033A JPH04163033A (ja) | 1992-06-08 |
JP2967365B2 true JP2967365B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=17675673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28421690A Expired - Lifetime JP2967365B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 樹脂被覆カバー部材の剥離方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967365B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP28421690A patent/JP2967365B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04163033A (ja) | 1992-06-08 |
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