JP2967280B2 - 遠心式の流体処理システム及びその処理方法 - Google Patents

遠心式の流体処理システム及びその処理方法

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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/04Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers
    • B04B5/0442Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers with means for adding or withdrawing liquid substances during the centrifugation, e.g. continuous centrifugation

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  • Centrifugal Separators (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般的に、遠心作用により流体を分離する
ためのシステム及び方法に関する。より特別には、本発
明は、大容量の流体の比較的高い流速での遠心処理に関
する。この点で、本発明は、また、生物工学及び採択的
な免疫治療の分野におけるような培養された細胞と上澄
みの処理に特に適したシステム及び方法に関する。
〔従来の技術〕
多くの流体処理技術が大容量の流体の遠心処理を伴
う。処理時間を最小とするため、これらの技術はしばし
ば比較的高い流速の使用を要求する。このような技術は
だんだん医学分野で使用されつつある。
例えば、生物工学及び採択的な免疫治療の領域では、
遠心処理により比較的大容量の培養された細胞生産物を
処理することが必要である。遠心処理を通じて、培養さ
れた細胞は、培養基を置換/交換する目的、抗体の後の
採取のため或いは培養基に対する添加剤としての後の使
用のために細胞を除いた上澄みを供給する目的、または
濃縮した細胞生産物を採取する目的で上澄みから分離さ
れる。
採択的な免疫治療の領域では、従来の遠心技術および
以前から全体の血液処理に用いられている装置を使用し
て175ml/分の流速で10〜50リッターの培養されたLAK
(リンフォカイン活性化キラー(Limphokine Activated
Killer))細胞を処理することが可能である。しかし
ながら、TIL(腫瘍浸潤リンパ球(Tumor Infiltrating
Lymphocytes))の処理においては、処理されるべき細
胞の容量は約100〜400リッターの次数の大きさまで増加
する。従来の血液処理技術および装置は、このような大
容量流体および付随する処理速度の増大の必要性を効果
的に取り扱うことが出来ない。
更に、必要的な高い流入速度は遠心処理室内での乱流
状態を導く。これらの流れ条件は、遠心力の場の中の沈
澱・分離作用を妨害するため望ましくない。そして、高
い流入速度にも関わらず、全体の処理効果・効率は悪く
なる。
高い流入速度および付随する乱流状態は、遠心処理室
内での流体の不均一な分布をももたらす。
そこで、しばしば、最適な分離に導く処理室内の流れ
条件を得るために所望される量以下に流入速度を減少さ
せることが必要となる。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明は、分離効率を犠牲にし最終生成物を損傷する
ことなく比較的高い流速において大容量の流体を遠心処
理するためのシステムおよび方法を提供する。
一面において、本発明は、遠心力の場が処理室内で発
達する遠心処理システムおよび方法を提供する。処理さ
れる流体が処理室内に導入されるとき、該流体は、最大
の遠心(あるいはGの)力が存在する処理室内の領域か
ら離れて方向付けられる。また好適には、流体はほぼ均
一な流れの力の場の中に運ばれる。ここで使用されるよ
うに、「ほぼ均一な」という用語は、乱流性が可能な限
り減じられ除去される流れの状態を述べている。
本発明のこの面に従い、当該システム及び方法は、高
い流速の流体の遠心力場への流入に関して、効果的な分
離に導くほぼ均一な流れ状態を作り出す。また、当該シ
ステム及び方法は、分離のための遠心処理室の有効表面
積を最大とする方法で流体を方向付ける。それにより、
効果的な分離が高い流入速度で達成される。
好適には、本発明の特徴を具体化するシステム及び方
法は、処理室から自由に上澄みを流出させながら、高密
度の原料が集まる領域を処理室内に作り出す。
本発明の他の面において、遠心処理室は管或いは包み
の形態を採る。この実施例において、通路が入口端に隣
接して管内に形成される。該管に入る全ての流体は、こ
の通路を通じて遠心力の場の中に方向付けられる。該通
路は、減じられた乱流性を有し或いは実質的に乱流のな
い流体のほぼ均一な流れを作り出す。この流れは、最小
の遠心力が存在する管の領域中に均一に方向付けられ分
配される。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面、説明及び
特許請求の範囲を考慮すれば明らかになるであろう。
〔実施例〕
本発明の特徴を具体化した遠心式流体処理システム10
を第1図に示す。該システム10は、遠心機12及び関連す
る処理セット14を含む。図示された好適な実施例におい
て、該セット14は、一回使用された後廃棄されることを
意図される使い捨て部品である。
システム10は、多くの異種の流体を処理するために使
用し得る。明らかになるであろうが、システム10は、比
較的高い流速で多量の流体を効率的に処理することがで
きる。同時に、システム10は、臨床的な基準および工業
的な基準において、生体細胞又は繊細な組織を含む特殊
な流体、例えば血液又は培養された細胞のサスペンジョ
ンを取り扱えるように良く適合している。この理由か
ら、システム10は特に医学分野における使用に良く適合
している。この理由から、システム10は、この特殊な環
境において使用されるものとして述べられるであろう。
遠心機12は、種々の構造を採り得る。しかしながら、
図示された実施例では、遠心機12はアダムス(Adams)
の米国再発行特許No.29,738に開示された操作原理を具
体化するように示されている。
(第1図で最も良く示されるように)この配置では、
遠心機12は、各々同じ軸20の周りで独立的に回転する処
理機構16及び回転機構18を含む。処理機構16は第1の駆
動シャフト23に結合している。回転機構18は、第2の駆
動シャフト28に結合している。該第2の駆動シャフトは
駆動モーター26により適当なプーリー機構24を介して駆
動される。第1の駆動シャフト22は第2の駆動シャフト
28に連動する適当なプーリー機構30により駆動される。
プーリー機構24及び30は、処理機構16を同一方向、回
転機構18の回転速度の2倍で回転させるように従来的に
装置される。このタイプの構造例はロラチの米国特許4,
113,173により十分に開示されている。
第1図及び第2図で最も良く理解され得るように、処
理機構16は内的な処理域32を含む。該処理域32はアーチ
形の溝もしくは通路の形状を採る。該溝32は、意図され
たシステムの使用法に従い種々の様式に形成され得る。
(第2図に最も良く示される)図示された実施例では、
溝32は、処理機構16及び回転機構18により共有される回
転軸20から放射状に凡そ均等な間隔を有している。
第3図及び第5図に関して、流体処理セット14は、入
口端38及び出口端40を有する中空の内室36の範囲を定め
る包み又は管34を含む。管34は処理用溝32(第1図及び
第2図を参照)に挿入されるように意図される。以下に
極めて詳細に述べられるように、処理される流体の意図
される遠心分離は、処理機構16の回転の間に生じる遠心
力により、管の内室36内で起こる。
管34は柔軟または硬直な材料の何れかで作成され得
る。柔軟な材料の場合、管34は、溝32の特殊な形状に溝
内で適合するように溝32内に容易に取り付けられ得る。
硬直な材料の場合、管34は、溝32の特殊な形状に適合す
るように予め形成されるであろう。医学分野におけるシ
ステム10の使用を考慮する図示された実施例では、管34
は、柔軟な医学的規格のプラスチック材料、例えばポリ
塩化ビニルで作成される。
第1図で最も良く示されるように、流体処理セット14
は、遠心分離のための管室36の入口端38内に流体を運ぶ
ための導入管42を更に含む。同様に、セット14は、処理
後管室36の出口端40から流体成分を運ぶための導出管44
を含む。
図示された実施例では、2つの導入管42及び3つの導
出管44(第3図参照)がある。当然であるが、管の数は
システム10の意図される使用及び機能により変化し得
る。
図示された実施例では、導入管及び導出管42、44は、
柔軟な医学的規格のプラスチック材料で作成され複数内
腔の臍の緒(multiple lumenumbilicus)46を形成する
ように合体される。第1図に最も良く示されるように、
臍の緒46は、支持アーム50に取り付けられた締め具48に
より、遠心機12の回転軸20の上方で直線軸上の地点から
吊るされる。この地点から、臍の緒46は、通常下方及び
放射方向に外側に延び、回転機構18により運ばれる案内
アーム52にもたれて通過する。そこから、臍の緒46は、
通常下方及び放射方向に内側に延び、次いで駆動シャフ
トの中空の中心を上方に通り処理機構16内に延びる。
今述べたような処理機構16及び回転機構18の異なる回
転速度と関連する臍の緒46のループ配置は、臍の緒46が
遠心機12の回転操作の間に捩じれることを防止する。そ
れによりシステム10の固定部分と回転部分の間の回転シ
ールの使用が回避される。しかしながら本発明は、回転
シールを用いるものを含む他のタイプの遠心システムの
使用を適用できることが認識されるであろう。
管34が処理域に設置され流体で満たされると、処理機
構16は、管室36の内容物に及ぼされる遠心力の場F(第
2図を参照)を作り出す。この力の場Fは室36内に「高
いGの領域」と「低いGの領域」を作り出す。第2図に
示されるように、「高いGの領域54」は、力の場が回転
軸から最も遠く離れ室36の内容物が最も大きい回転力
(またはGの力)を被る所の室36の外壁の付近に位置し
ている。「低いGの領域56」は、力の場が回転軸により
近く内容物がより小さい回転力(またはGの力)を被る
所の室36の内壁の付近に位置している。第6図及び第7
図に最も良く示されるように、処理される流体中に存在
するより高密度の原料(第6図及び第7図で101と示さ
れる)が、より低密度の原料及び上澄みを低いGの領域
56に置き去り、高いGの領域54に向かう力の場Fの影響
の下で移動する。
所望の流速条件を得るために、処理される流体は、適
当な流路内ポンプ機構58を使用して管室36に導入され
る。図示された実施例(第1図参照)では、ポンプ機構
は、管室36の上流に位置する蠕動ポンプ(peristalic p
ump)58の形態を採る。
第8図では、今述べられたセット14は、TIL細胞を採
取する使用法のために特に形成されるように示される。
この手順においては、各々約1乃至1/2リッターの溶液
を充填した約70から260個の3リッターバッグを満たす
培養されたTIL細胞溶液は、上澄みを除去し濃縮されたT
IL細胞(220〜400mlの範囲の体積を占める約2x1011の細
胞から成る)を得るべく遠心分離で処理される。
この配置において、5本の多数導管及び10本の多数導
管セット62が、多数の供給バッグを単一の導入管64に連
結させるために使用される。次いで、培養された細胞流
体は、供給ポンプ68を用いて貯蔵バッグ66中に運ばれ、
次いで、処理ポンプ58を用いて管34中に導かれる。
この配置において、管34は約32インチの長さ、3イン
チの幅である。管34の内表面の面積は約200平方インチ
である。
遠心分離の間に、TIL細胞は培養基(上澄みを構成す
る)から分離される。上澄みは大容積の容器72中に採取
される。その後、濃縮されたTIL細胞は、患者に投与す
るための採取容器74に移される。
比較的大容量の流体が処理される本適用例及び他の適
用例においては、全体の処理時間を短縮するように流体
の流入速度を最大化することが望ましい。TILの手順の
場合には、少なくとも毎分1.5リッターの公称の処理速
度が達成される。しかしながら、図示されたシステム10
を用いれば、処理速度が毎分約4リッターまで増加し得
ることが信じられる。この速度は、血液処理に従来から
使用される公称の処理速度(約50ml/分)又はTIL細胞の
採取に従来から使用される公称の処理速度(約175ml/
分)より著しく高い。
これらの比較的高い流入速度の使用は処理の問題を提
供し得る。特に、このような高い速度は管室36内の乱流
状態を導き得る。これらの乱流状態もしくは他の乱雑で
不均一な流れ状態は、遠心力の場F内の沈澱作用及び分
離作用を妨害し、全体の有効性及び処理効率を低下させ
得る。
高い流入速度および付随する乱流状態は、管室36内の
流体の不均一な分布状態をももたらす。分離が起こる有
効な表面積を最大化するために、入って来る流体は、好
適には管34に入った後出来る限り早く低いGの領域に入
れるべきである。それにより、流体の成分は、最も長い
時間遠心力の場Fにその最大限度まで晒される。しかし
ながら、高い流入速度は、管34の高いGの領域54および
低いGの領域56の両方で差別無く、入って来る流体を噴
出もしくは分散させる。これもまた全体の有効性及び処
理効率を低下させる。
高い流入速度において分離効率を最高にするために、
本発明は、入って来る流体を高いGの領域54から離れる
ように方向付け、且つ低い乱流度を有しまたはほぼ乱流
の無いほぼ均一な流れにある管室36の低いGの領域56に
方向付けるための管室36の入口端付近に位置する手段76
を含む流体処理システム10を提供する。好適には、均一
な流れは、管室36の入口端付近の低いGの領域56の全体
の有効表面積を占める比較的細い流れを構成する。
本発明に従い、手段76は、遠心力の場Fに高い速度の
流体を流れる際に、有効な分離のための所望の流れ状態
を作り出す。その上、手段76は、分離のための管室36の
有効表面積を最大にするように流体を方向付け分配す
る。本発明によれば、有効な分離が、高い流入速度にお
いてさえ達成され得る。
手段76は種々の構造を採り得る。一つの実施例が第3
図から第5図に示される。この装置では、手段76は、管
室36の入口端38内に位置する入口阻止機構78の部分であ
る。該機構78は、広々とした室内84の範囲を定める上
部、底部及び側部の壁80、81、82を含む。機構78は、室
内84に隣接する端を閉ざす第1の端部壁86をも含む。一
以上の入口88がこの端部壁86上に形成される。入口管42
は、機構78の広々とした室内84内に流体を導入するこれ
らの入口88に取り付けられる。
この配置では、手段76は、入口88が位置する端部壁86
に向かい合い入口阻止機構78の端部に位置する部分的な
第2の端部壁から構成される。この部分的な端部壁90
は、上部端80から底部壁81へ延び、機構78の広々とした
室内84と通じる流路92の範囲を定めるように底部壁81か
ら短い距離の所で終端する。下記に極めて詳細に述べら
れるであろうが、(入口88を介して)入口阻止機構78の
広々とした室内84内に導入された流体は、流路92を通り
遠心力の場の中に方向付けられる。
第4図に最も良く示されるように、入口阻止機構78
は、使用の際低いGの領域56となる管室36の全内表面を
縦に横切って延びる流路92を伴う管室36の入口端内に位
置する。管34の内表面が、処理域32内に位置する時低い
Gの領域56となることを保証するために、管34が適当に
方向を合わせられるとき処理域32の窪み96(第2図参
照)と番いとなる案内鍵94が、入口阻止機構78上に備え
られている。
システム10は、更に、管室36内の高密度原料を採取す
るための領域100の範囲を定める手段98を含む。第2図
〜第5図に示される実施例では、手段98は、入口阻止機
構78の下流で管室36内に位置する堰き止め機構102を含
む。
該堰き止め機構102は、種々の構造を採り得る。図示
された実施例では、堰き止め機構102は、先に延べられ
たような他の入口阻止機構の部分である。該機構102
は、上部及び底部壁103、104、側部壁105、並びに端部
壁106を含む。
この配置では、堰き止め機構102は、入口阻止機構78
と関連する手段76のように、流体が管室36を出るために
通過しなければならない他の流路110を形成する部分的
な端部壁108から構成される。
堰き止め機構102と関連する端部壁108の長さは変化し
得る。それは、管室36内に作り出されるよう求められる
採取域の大きさ、形式に従い、入口阻止機構78の端部壁
90の長さと同じか又は異ならしめ得る。領域100におけ
る高密度原料の沈澱作用は、流体の流速、遠心機のRPM
(毎分の回転数)及び管室36の内部の厚さによっても影
響される。これらの変数は、管34の採取特性を変えるよ
うに調整され得る。
種々の長さと間隔の多様な堰き止め機構は管室36内の
多様な分離・沈澱作用を作り出すように使用され得るこ
ともまた認識されるべきである。
第6図及び第7図に示され、かつ下記に極めて詳細に
述べられるように、管室36の高いGの領域54に向かい移
動する高密度の原料(第6図及び第7図で101で示され
る)は、入口阻止機構78の部分的な端部壁90及び堰き止
め機構102の部分的な端部壁108により境界を付けられた
域100内で採取される。
第3図〜第5図に示される実施例では、堰き止め機構
102は管室36の出口端40に位置し、出口112は入口阻止機
構78のように端部壁106上に形成される。しかしなが
ら、堰き止め機構102は、管室36の出口40の上流の位置
で管室36内に置かれ得ることが認識されるべきである。
その場合には、端部壁106は出口を有さないであろう。
この配置では、部分的な端部壁なしの分離した入口阻止
機構(図示されず)が、管室36の出口端40において使用
されるであろう。
入口阻止機構78及び堰き止め機構102は、種々の材料
で作られ得る。図示された実施例では、両方が、熱シー
ル(sealing)、溶媒シール又は同様の技術により管室3
6の範囲内に置かれシールされる射出成形されたプラス
チックの部品である。
流路92及び110の寸法は処理される流体の形式及び所
望される流れ条件により変化し得る。第8図に示される
特別の実施例では、流路92及び110は各々約3インチの
幅(関連する管と同じ幅)、高さ約0.025インチであ
る。それゆえ、流路92及び110は制限された流路から成
る。
入ってくる流体を低いGの領域56に向かって方向付け
るための手段76の他の実施例が第9図に示される。この
配置では、手段76は、機構16の処理域32の外側(高い
G)部内に形成された畝114の形態を採る。管34が処理
域32内に配置される場合(第9図に示されるように)、
畝114は、管34の外壁の外部を押し、それにより、入口
阻止機構78の部分的な端部壁90により形成されるものと
同様な通路92を形成する。好適には、凹所116が、管34
の挿入・取り外しを容易にし且つ通路92の範囲をより良
く定めるために、畝114から放射状に横切る処理域32の
内側(低いG)部に形成される。
また、第9図に示されるように、より高密度の原料の
採取域100の範囲を定めるための手段98は、遠心機12の
処理域32の壁に沿って形成される畝118及び対応する凹
所120の形態を採ることもできる。
本発明の特徴を具体化する遠心処理方法は第6図及び
第7図に示される。この処理は、管室36が遠心力の場F
に晒されるときに上述の入口阻止機構78及び堰き止め機
構102の操作によりもたらされるであろう。しかしなが
ら、該処理は他の手段により同様に達成され得ることが
認識されるべきである。
処理される流体が遠心力の場Fに導入されるようなこ
の方法では、該流体は、最大の遠心(またはGの)力が
存在する室36の領域から離れて注がれる。更に、流体
は、実質的に乱流の無い軽減された乱流性を有するほぼ
均一な流れ(第6図および第7図において矢印と数字11
1により示される)のような力の場の中に方向付けられ
分配される。
第6図および第7図について特に言及すると、(入口
88を介して)入口阻止機構78に入る流体は広々とした室
内84内に直ちに閉じ込められる。それゆえ、室36への流
体の流入により起こる乱流状態は、内部域84に効果的に
閉じ込められ、管室36の残部から隔離される。
内部域84内に閉じ込められた流体は、部分的な端部壁
90により、高いGの領域54から離れ通路92を介して管室
36中に方向付けられる。通路92の形状のおかげで流体
は、管室36の低いGの領域に延びるほほ均一な流れ111
の中に方向付けられ分配される。
沈澱・分離作用の最適条件はそれにより素早く作り出
される。結果として、より高密度の原料101が力の場に
より高いGの領域に向かって移動する。残りの上澄み
(第6図および第7図において矢印と数字111により示
される)は、管室36の出口端40に向かい低いGの領域に
沿って均一に流れ続ける。
本処理工程は、上澄み115が室36から自由に流出する
間、より高密度の原料101が集まる領域100を室36内に作
り出す。第6図において最も良く理解されるように、第
36の高いGの領域に向かって移動するより高密度の原料
101は、入口阻止機構78の部分的な端部壁90および堰き
止め機構102の部分的な端部壁108により境界付けられる
域100内に集まる。同時に、高密度の原料101を除かれる
上澄みは、堰き止め機構102の通路110を通り、管室36の
出口40を出る。
〔例1〕 本発明の特徴を具体化する管34が、塩分を含んだ懸濁
液から人間の赤血球を採取するために、第8図に一般的
に示されるようなセット及びアダムス(Adams)型の遠
心機と共に使用された。3回の試行が行われた。
第1回目の試行では、懸濁液は1.27x107/mlの初期の
赤血球密度を有した。この懸濁液は1600RPMで1800ml/分
の流速で管を通して遠心処理された。処理の間、濃縮さ
れた赤血球は94.9%の処理効率が集められた。
第2回目の試行では、初期の懸濁液密度は赤血球1.43
x107/mlであった。1600RPMで1000ml/分の流速での遠心
処理の間、濃縮された赤血球は95.7%の処理効率で集め
られた。
第3回目の試行では、初期の懸濁液密度は赤血球1.33
x107/mlであった。1600RPMで1800ml/分の流速での遠心
処理の間、濃縮された赤血球は91.5%の処理効率で集め
られた。
〔例2〕 本発明の特徴を具体化する管34が、懸濁液からTIL細
胞を採取するために第8図に一般的に示されるようなセ
ット及びアダムス(Adams)型の遠心機と共に使用され
た。
処理手順の間、24,559mlの培養されたTIL細胞の懸濁
液が1600RPMで500〜1500ml/分の間で変化する流速で管
を通して処理された。445mlの濃縮されたTIL細胞が得ら
れた。
約564.9x108個のTIL細胞が処理前の懸濁液に含まれて
いた。処理の間、約462.8x108個のTIL細胞が、処理効率
82%で集められた。
73%のTIL細胞の生存能力(viability)が処理前に測
定された。73%のTIL細胞生存率が処理後に測定され
た。
処理前のTIL細胞の溶解活性(lyticactivity)は5.4
%であった。処理後、TIL細胞の溶解活性は4.3%であ
り、それは統計的に顕著な差異を構成しない。
前述の例は、比較的高い流体の流速で大容量の細胞懸
濁液を効率的に処理する本発明に従い構成され操作され
る処理システムの能力を、明らかに例証する。更に、例
2は、処理が生物学的損傷なしに細胞成分に対して行わ
れることを証明する。
本発明の種々の特徴は特許請求の範囲に記載される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の特徴を具体化する遠心処理システムの
部分的断面を含む概要的な側面図、第2図は第1図の2
−2線にほぼ沿う遠心処理システムの上面図、第3図は
第1図に示されるシステムに関連する流体処理セットの
処理管或いは包みの拡大された部分的な上面図、第4図
は第3図の4−4線にほぼ沿う処理管或いは包みの側面
図、第5図は関連する流れ制御手段を示す第3図に示さ
れる処理管の分解された斜視図、第6図は遠心力の場で
使用される管或いは管を通じる流体の流れを説明する第
3〜5図に示される処理管或いは包みの部分的断面を含
む拡大された概要図、第7図は第6図に示される管或い
は包み中のより高密度の原料の集積を示す部分的断面を
含む拡大された概要図、第8図は本発明の特徴を具体化
し且つ大容量基準での細胞培養基を採取するのに使用さ
れることを意図された遠心式の流体処理システムを示す
説明図、第9図は本発明の特徴を具体化する遠心式の流
体処理システムの他の実施例を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−64065(JP,A) 実開 昭59−131257(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B04B 5/00 B01D 21/26 A61M 1/20 C12M 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を各成分に遠心分離処理するために回
    転する場内に配置される遠心処理室であって、 入口部が備えられた内部処理領域を有した処理室を形成
    する互いに離間した第1の外壁及び第2の外壁と、 処理される流体を処理室に導くための入口部導入手段
    と、 前記入口部導入手段と連通した前記内部処理領域の入口
    部内に流体受容域を形成する壁手段とを有し、 前記第1の外壁と第2の外壁は、回転する場に配置され
    たときに、前記内部処理領域内において前記第1の外壁
    の近傍領域で低く前記第2外壁の近傍領域で高い遠心力
    となるように、前記第1の外壁は前記第2の外壁よりも
    回転軸に近く配置され、 前記流体受容域は内壁を含み、 前記内壁は、前記入口部導入手段によって導かれた流体
    を前記内部処理領域における低い遠心力領域内に実質的
    に乱流のない均一な流れで分配するために前記第1の外
    壁に横断して延びた出口通路を除き、前記内部処理領域
    を前記流体受容域から隔離している、ことを特徴とする
    遠心処理室。
  2. 【請求項2】前記第1と第2の外壁は、管状の処理室を
    形成するように互いに連結されていることを特徴とする
    請求項1に記載の遠心処理室。
  3. 【請求項3】軸上を回転可能なローターと、 前記ロータによって回転軸を中心に弓状の経路をなして
    運動し、弓状をなした一方の位置に入口部を備え離間し
    た他方の弓状の位置に出口部を備えた内部処理領域を取
    り囲む互いに離間した第1の外壁と第2の外壁を有する
    処理室と、 処理されるべき流体を前記処理室に導入するための入口
    部導入手段と、 前記入口部導入手段に連通した前記内部処理領域の入口
    部内に流体受容域を形成する壁手段とを有し、 前記第1と第2の外壁は、回転する場に配置されたとき
    に、前記内部処理領域内において前記第1の外壁の近傍
    領域が低く前記第2外壁の近傍領域が高い遠心力を有す
    るように、前記第1の外壁は前記第2の外壁よりも回転
    軸に近く配置され、 前記流体受容域は内壁を含み、 前記内壁は、前記入口部導入手段によって導かれた流体
    を前記内部処理領域における低い遠心力領域内へと実質
    的に乱流のない均一な流れで分配するために前記第1の
    外壁を横断して延びた出口通路を除き、前記内部処理領
    域を前記流体受容域から隔離している、ことを特徴とす
    る遠心処理装置。
  4. 【請求項4】高密度流体成分を低密度流体成分から分離
    するための遠心分離処理方法であって、 内部処理領域と入口部を有する室を提供し、 前記内部処理領域内に低い遠心力と高い遠心力を生じる
    ように遠心力の場を与え、 前記入口部内にある流体受容域であって運ばれた流体の
    流れ状態を前記内部処理領域から隔離する内壁を有する
    前記流体受容域に、入口部導入手段を介して処理すべき
    流体を運び、 更に、前記入口部導入手段によって導かれた流体を前記
    内部処理領域における低い遠心力領域内へと実質的に乱
    流のない均一な流れで分配する出口経路を通して、前記
    流体受容域からの流体を運ぶ、上記ステップを含むこと
    を特徴とする遠心分離処理方法。
  5. 【請求項5】更に、前記遠心力の場の中で分離された高
    密度流体成分を留め、一方残りの成分を当該室から流出
    するための領域を前記室内に形成することを特徴とする
    請求項4記載の遠心分離処理方法。
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