JP2967107B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2967107B2
JP2967107B2 JP1317286A JP31728689A JP2967107B2 JP 2967107 B2 JP2967107 B2 JP 2967107B2 JP 1317286 A JP1317286 A JP 1317286A JP 31728689 A JP31728689 A JP 31728689A JP 2967107 B2 JP2967107 B2 JP 2967107B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像処理方法に係り、特に図形の特徴を表す
境界画素を抽出して図形のベクトル化を行って画像処理
する画像処理方法に関する。
〔従来の技術〕
画像処理において図形を記録する場合のデータの形式
として、図形を構成する画素を全て含んだデータ、すな
わちラスタデータと、図形の特徴を表す画素の集合、例
えば境界画素の集合を予め定められた8つのベクトルを
用いてベクトルの配列で表したベクトルデータと、があ
る。一般にベクトルデータ、特に図形の境界画素のベク
トルデータはラスタデータに比較してデータ量が少なく
て済むため、図形を記憶するメモリの記憶容量を節減す
ることができる。また、データ量が少ないため図形に対
する様々な処理をより少ない演算回数で実現できる。こ
のため、例えば図形の拡大、縮小、変形あるいは凸閉包
の形成等の処理を高速で行うことができ、このベクトル
データは有効なデータである。
以下、図形の境界画素のベクトルデータを生成する従
来のベクトル化方法を示す。
図形の境界画素のベクトルデータを生成するために
は、前処理として図形の境界画素を抽出する処理が必要
である。従来の境界画素抽出方法は、第24図に示すよう
に、特定対象である画素50の近傍に注目し、上下方向に
隣接する画素54、58及び左右方向に隣接する画素52、56
の4画素(所謂4近傍の画素)のいずれかが背景画素で
ある場合に画素50を図形の境界画素として抽出してい
る。このような抽出処理を画像中の全ての画素、または
図形を構成する全ての画素に対して行う。第26図に示す
図形60に対し前記抽出処理を行った場合、第27図におい
てハッチングで示される画素が図形60の境界画素として
抽出される。
次に、抽出された境界画素からベクトルデータを生成
する。第27図に示す境界画素列を反時計回りまたは時計
回りに辿り、第25図に示すような上下方向、左右方向、
斜め方向の8方向を区別して表すベクトルを用いて、隣
接する画素間の関係を表す。このベクトルには、各々コ
ードが付されている。第28図は、例として第27図に示す
境界画素列を反時計回りに辿った場合に付されるコード
を示している。このコードを並べたコード列(「660007
660022222444444」)がベクトルデータである。ここ
で、第25図に示すコードを用いて生成されたベクトルデ
ータは、特にチエーンコードと呼ばれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のベクトル化方法においては、第
2図(A)乃至(D)に示すように判定対象画素の斜め
方向に背景画素が存在した場合、該判定対象画素は境界
画素とされない。このため、第27図に示すように図形の
凹の直角部の隅の画素62は境界画素として抽出されな
い。従って、従来のベクトル化方法によって生成された
ベクトルデータから図形の輪郭を再現した場合、輪郭に
おける凹部の直角部の隅が斜めに再現されるため、凹の
直角部が鮮明に表現されない、という問題があった。
再現される図形の品質はベクトルデータの評価の対象
として重要であり、特に漢字などの文字から従来のベク
トル化方法により生成したベクトルデータを記録し、再
現する場合、再現された図形(文字)の品質は商品価値
に大きな影響を与える。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、凹の直
角部を鮮明に表現し得る画像処理方法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために請求項(1)の発明は、外
側境界画素列と内側境界画素列とで区別できるように図
形の外側境界画素列と内側境界画素列とを辿り、第1図
に示すように、特定画素aの近傍に存在する8画素b、
c、d、e、f、g、h、iの特定画素aを基準とする
方向を特定画素aを始点として表す上下方向ベクトル
V2、V6、左右方向ベクトルV4、V0及び斜め方向ベクトル
V1、V3、V5、V7の8つのベクトルの配列によって、隣接
する画素間の関係を表し、画像処理する画像処理方法に
おいて、外側境界画素列に対しては、斜め方向ベクトル
の前後に左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクトル
の一方が存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を共
通にしたときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を辿
る方向と逆方向に変化している部分の斜め方向ベクトル
を、斜め方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解
して表し、内側境界画素列に対しては、斜め方向ベクト
ルの前後に左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクト
ルの一方が存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を
共通にしたときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を
辿る方向と同方向に変化している部分の斜め方向ベクト
ルを、斜め方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分
解して表すようにしたことを特徴としている。
また、請求項(1)の発明においては、8つのベクト
ルをコードで表し、隣接する画素間の関係をコード列か
ら成るチエーンコードで表すことができる。
〔作用〕
請求項(1)記載の発明では、外側境界画素列と内側
境界画素列とで区別できるように、例えば第3図に示す
図形において外側境界画素列を反時計回り(第3図矢印
C方向)に辿り、内側境界画素列を時計回り(第3図矢
印D方向)に辿って、隣接する画素間の関係を8つベク
トルの配列によって表す。
外側境界画素列に対しては、斜め方向ベクトルの前後
に左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクトルの一方
が存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を共通にし
たときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を辿る方向
と逆方向に変化している部分の斜め方向ベクトルを、斜
め方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解して表
す。
外側境界画素を反時計回りに辿る場合に前記条件に該
当する斜め方向ベクトルは、前に下方向ベクトルが存在
し後に左方向ベクトルが存在する左斜め下方向ベクトル
と、前に左方向ベクトルが存在し後に上方向ベクトルが
存在する左斜め上方向ベクトルと、前に右方向ベクトル
が存在し後に下方向ベクトルが存在する右斜め下方向ベ
クトルと、前に上方向ベクトルが存在し後に右方向ベク
トルが存在する右斜め上方向ベクトルと、の4種類があ
る。また、外側境界画素を時計回りに辿る場合に前記条
件に該当する斜め方向ベクトルは、前に右方向ベクトル
が存在し後に上方向ベクトルが存在する右斜め上方向ベ
クトルと、前に下方向ベクトルが存在し後に右方向ベク
トルが存在する右斜め下方向ベクトルと、前に上方向ベ
クトルが存在し後に左方向ベクトルが存在する左斜め上
方向ベクトルと、前に左方向ベクトルが存在し後に下方
向ベクトルが存在する左斜め下方向ベクトルと、の4種
類がある。この各々4種類の斜め方向ベクトルを前後に
存在するベクトルに分解して表す。
例として第3図矢印Aが指し示す部分に注目すると、
第4図(A)に示す斜め方向ベクトルV1の前に上方向ベ
クトルV2が存在し、斜め方向ベクトルV1の後に右方向ベ
クトルV0が存在している。第4図(C)に示すように、
これらの3つのベクトルV2、V1、V0の始点を共通にした
ときの方向は、所定の鋭角θ(ここでは45゜)ずつ外側
境界画素を辿る方向と逆方向(ここでは時計回り)に変
化している。この部分の斜め方向ベクトルV1を、第4図
(B)に示すように、斜め方向ベクトルV1の前後に存在
する上方向ベクトルV2と右方向ベクトルV0とに分解して
表す。
また、内側境界画素列に対しては、斜め方向ベクトル
の前後に左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクトル
の一方が存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を共
通にしたときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を辿
る方向と同方向に変化している部分の斜め方向ベクトル
を、斜め方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解
して表す。
内側境界画素を時計回りに辿る場合に前記条件に該当
する斜め方向ベクトルは、外側境界画素を反時計回りに
辿る場合の前記4種類の斜め方向ベクトルと同様であ
る。また、内側境界画素を反時計回りに辿る場合に前記
条件に該当する斜め方向ベクトルは、外側境界画素を時
計回りに辿る場合の前記4種類の斜め方向ベクトルと同
様である。この各々4種類の斜め方向ベクトルを前後に
存在するベクトルに分解して表す。
例として、第3図矢印Bが指し示す部分に注目する
と、第5図(A)に示す斜め方向ベクトルV5の前に下方
向ベクトルV6が存在し、斜め方向ベクトルV5の後に左方
向ベクトルV4が存在する。第5図(C)に示すように、
これらの3つのベクトルV6、V5、V4の始点を共通にした
ときの方向は所定の鋭角θ(ここでは45゜)ずつ内側境
界画素を辿る方向と同方向(ここでは時計回り)に変化
している。この部分の斜め方向ベクトルV5を、第5図
(B)に示すように斜め方向ベクトルV5の前後に存在す
る下方向ベクトルV6と左方向ベクトルV4とに分解して表
す。
この結果、図形の凹の直角部の隅の画素もベクトルの
配列に組み込まれ、該ベクトルの配列を用いて図形の輪
郭を再現した場合、凹の直角部を鮮明に表現することが
できる。
請求項(2)記載の発明では、8つのベクトルをコー
ドで表し、隣接する画素間の関係をコード列から成るチ
エーンコードで表している。チエーンコードにおいて8
つのベクトルを表すコードは数字であり、チエーンコー
ドは数字列となる。このため、コンピユータ等のデジタ
ルデータの処理を行う装置における取扱いが容易であ
る。
〔実施例〕
次に本発明の画像処理方法の実施例について説明す
る。
第6図に示す図形20において従来の方法により境界画
素を抽出し、反時計回りに境界画素を辿ってチエーンコ
ードを付した結果を第7図に示す。図形20の外側境界の
チエーンコードは「66666660022100076600222222244665
44432244」となる。第7図から明らかなように、凹の直
角部の隅の画素16は従来の境界画素抽出方式では境界画
素として抽出されないため、チエーンコードは付されな
い。
以下、前記チエーンコードに基づいて凹の直角部の検
出、すなわち画素16の検出と、画素16をベクトルデータ
に含める処理を行う。
ここで走査線方向を左右方向、走査線方向と直交する
方向を上下方向、走査線方向に対して45゜の角度で交わ
る方向を斜め方向とすると、問題となる凹の直角部を示
すパターンは、上下方向及び左右方向の直線よりなる第
8図(A)、第9図(A)、第10図(A)、第11図
(A)の4種類しか存在しない。なお斜め方向の直線よ
りなる凹の直角部においては、第12図に示すようにその
隅の画素18の4近傍の画素のいずれかが周囲の画素であ
るため、境界画素として抽出される。
第8図(A)は左下に開く凹の直角部を示すものであ
り、チエーコードは境界画素列のうち左右方向に配列さ
れた部分において「・・・007」と進んで隅の画素20に
到り、その後上下方向に配列された部分に移って「66・
・・」と進んでいる。この図の直角を規定するベクトル
は画素22に付される右方向ベクトルと、画素24に付され
る右斜め下方向ベクトルと、画素26に付される下方向ベ
クトルであり、これらのチエーンコードは「076」とな
る。また、これら3つのベクトルの始点を共通にしたと
きの方向は時計回りに変化している(第25図参照)。チ
エーンコード列中にこの「076」の組合せが生じたとき
は直ちに左下に開く凹の直角部であることが判明する。
ここでチエーンコードに変更を加え、隅の画素20が含ま
れるようにする。第8図(B)はチエーンコードに変更
を加えた結果を示すものであり、画素24に付すチエーン
コードを「7」から「0」に変更し、さらに隅の画素20
にチエーンコード「6」を与えている。これはチエーン
コードの組「076」を「0066」に変更する操作に対応す
る。
このチエーンコードの変更により、境界画素のうち左
右方向に配列された部分の最後の画素24に付されたベク
トルが隅の画素20を指すベクトルに変更されたことにな
り、隅の画素20が上下方向に配列された部分の最初の画
素26を指すベクトルが付されたことになる。
第9図(A)は右下に開く凹の直角部を示すものであ
り、チエーンコードは境界画素列のうち上下方向に配列
された部分において「・・・221」と進んで隅の画素20
に到り、その後左右方向に配列された部分に移って「00
・・・」と進んでいる。この図の直角を規定するベクト
ルは画素22に付される上方向ベクトルと、画素24に付さ
れる右斜め上方向ベクトルと、画素26に付される右方向
ベクトルであり、これらのチエーンコードは「210」と
なる。また、これら3つのベクトルの始点を共通にした
ときの方向は時計回りに変化している(第25図参照)。
チエーンコード列中にこの「210」の組合せが生じたと
きは直ちに右下に開く凹の直角部であることが判明す
る。ここでチエーンコードに変更を加え、隅の画素20が
含まれるようにする。第9図(B)はチエーンコードに
変更を加えた結果を示すものであり、画素24に付すチエ
ーンコードを「1」から「2」に変更し、さらに隅の画
素20にチエーンコード「0」を与えている。これはチエ
ーンコードの組「210」を「2200」に変更する操作に対
応する。
このチエーンコードの変更により、境界画素のうち上
下方向に配列された部分の最後の画素24に付されたベク
トルが隅の画素20を指すベクトルに変更されたことにな
り、隅の画素20が左右方向に配列された部分の最初の画
素26を指すベクトルが付されたことになる。
第10図(A)は左上に開く凹の直角部を示すものであ
り、チエーンコードは境界画素列のうち上下方向に配列
された部分において「・・・665」と進んで隅の画素20
に到り、その後左右方向に配列された部分に移って「44
・・・」と進んでいる。この図の直角を規定するベクト
ルは画素22に付される下方向ベクトルと、画素24に付さ
れる左斜め下方向ベクトルと、画素26に付される左方向
ベクトルであり、これらのチエーンコードは「654」と
なる。また、これら3つのベクトルの始点を共通にした
ときの方向は時計回りに変化している(第25図参照)。
チエーンコード列中にこの「654」の組合せが生じたと
きは直ちに左上に開く凹の直角部であることが判明す
る。ここでチエーンコードに変更を加え、隅の画素20が
含まれるようにする。第10図(B)はチエーンコードに
変更を加えた結果を示すものであり、画素24に付すチエ
ーンコードを「5」から「6」に変更し、さらに隅の画
素20にチエーンコード「4」を与えている。これはチエ
ーンコードの組「654」を「6644」に変更する操作に対
応する。
このチエーンコードの変更により、境界画素のうち上
下方向に配列された部分の最後の画素24に付されたベク
トルが隅の画素20に指すベクトルに変更されたことにな
り、隅の画素20が左右方向に配列された部分の最初の画
素26を指すベクトルが付されたことになる。
第11図(A)は右上に開く凹の直角部を示すものであ
り、チエーンコードは境界画素列のうち左右方向に配列
された部分において「・・・443」と進んで隅の画素20
に到り、その後上下方向に配列された部分に移って「22
・・・」と進んでいる。この図の直角を規定するベクト
ルは画素22に付される左方向ベクトルと、画素24に付さ
れる左斜め上方向ベクトルと、画素26に付される上方向
ベクトルであり、これらのチエーンコードは「432」と
なる。また、これら3つのベクトルの始点を共通にした
ときの方向は時計回りに変化している(第25図参照)。
チエーンコード列中にこの「432」の組合せが生じたと
きは直ちに右上に開く凹の直角部であることが判明す
る。ここでチエーンコードに変更を加え、隅の画素20が
含まれるようにする。第11図(B)はチエーンコードに
変更を加えた結果を示すものであり、画素24に付すチエ
ーンコードを「3」から「4」に変更し、さらに隅の画
素20にチエーンコード「2」を与えている。これはチエ
ーンコードの組「432」を「4422」に変更する操作に対
応する。
このチエーンコードの変更により、境界画素のうち左
右方向に配列された部分の最後の画素24に付されたベク
トルが隅の画素20を指すベクトルに変更されたことにな
り、隅の画素20に上下方向に配列された部分の最初の画
素26を指すベクトルが付されたことになる。
第7図に示す図形20に対して、以上のような処理を施
した結果を第13図に示す。図形20の外側境界のチエーン
コードは「6666666002220000066600222222244666444442
2244」となる。第19図から明らかなように、図形20の凹
の直角部の隅の画素16がチエーンコードに含まれてお
り、凹の直角部が鮮明に表現される。
以上は図形の外側の境界画素を反時計回りに辿って付
されたチエーコードに対しての処理であったが、内側の
境界画素すなわち穴に対しての処理においても時計回り
に辿ってチエーンコードを付せば同様に処理できる。
第14図(A)は内側の境界画素にチエーンコードを付
した状態を示し、そのチエーンコードは「000766654443
2221」となっている。ここで、チエーンコード列の最後
がチエーンコード列の先頭に続いていると考えると、凹
の直角部のチエーンコード列は、外側境界画素の場合と
同様に、「076」、「654」、「321」、「210」となる。
これに外側境界画素と同様に処理を施せば、チエーンコ
ードは各々「0066」、「6644」、「4422」、「2200」と
なる(第14図(B)参照)。すなわち斜め方向ベクトル
を表す「7」、「5」、「3」、「1」が前後に存在す
る上下方向ベクトル及び左右方向ベクトルに分解され、
直角部の隅の画素28に画素28の前に存在する画素のコー
ド「0」、「6」、「4」、「2」が付されると共に、
画素28に後ろの画素30に画素30の後ろに存在する画素の
コード「6」、「4」、「2」、「0」が付される。こ
れにより、内側境界画素すなわち穴に対しても凹の直角
部を鮮明に表現することができる。
以上に外側境界画素列を反時計回りに辿り、内側境界
画素列を時計回りに辿ってチエーンコードを付した例を
示したが、逆に、外側境界画素列を時計回りに辿ってチ
エーンコードを付すことも可能である。この場合、内側
境界画素列を反時計回りに辿ってチエーンコードを付せ
ば、外側境界画素列と内側境界画素列との凹の直角部に
付されるチエーンコードが同一になり、同様に処理でき
る。
第16図(A)は前記第8図と同様の図形に時計回りの
チエーンコードを付したものであり、直角を規定するチ
エーンコードの組は「234」である。これを第16図
(B)のように、「2244」と変化させることにより、鮮
明な直角部を得ることができる。
第17図(A)は前記第9図と同様の図形に時計回りの
チエーンコードを付したものであり、直角を規定するチ
エーンコードの組は「456」である。これを第17図
(B)のように、「4466」と変化させることにより、鮮
明な直角部を得ることができる。
第18図(A)は前記第10図と同様の図形に時計回りの
チエーンコードを付したものであり、直角を規定するチ
エーンコードの組は「012」である。これを第18図
(B)のように、「0022」と変化させることにより、鮮
明な直角部を得ることができる。
第19図(A)は前記第11図と同様の図形に時計回りの
チエーンコードを付したものであり、直角を規定するチ
エーンコードの組は「670」である。これを第18図
(B)のように、「6600」と変化させることにより、鮮
明な直角部を得ることができる。
第20図は内側境界画素すなわち穴に対して反時計回り
にチエーンコードを付した場合の処理を示すものであ
る。第20図(A)に示すように、このチエーンコードは
「5666700012223444」となる。チエーンコード列の最後
がチエーンコード列の先頭に続いていると考えると、第
16図乃至第19図に示したものと同様に、凹の直角部のチ
エーンコードは「234」、「456」、「012」、「670」と
なり、これを第20図(B)に示すように「2244」、「44
66」、「0022」、「6600」と変更することにより凹の直
角部が鮮明に表現される。
このように、本実施例では、チエーンコードからなる
ベクトルの配列において連続する3つのコード列が凹の
直角部を示すコード列であった場合に、斜め方向ベクト
ルを示すコードを前後に存在するコードに分解して表現
するようにしたので、本実施例に示す画像処理方法によ
り処理されたチエーンコードからなるベクトルの配列に
よって図形の輪郭を再現した場合、凹の直角部を鮮明に
表現することができる。
なお、本実施例においては処理対象となるベクトルの
配列としてチエーンコードを用いて説明してきたが、チ
エーンコード以外のベクトルの配列に対しても適用可能
である。例として8方向のベクトルに第21図に示すよう
なコードを付し、これを基準として第6図に示す図形20
にコードを付した場合、第22図に示すようにベクトルの
配列を表すコード列「CCCCCCCDDAAHDDDGCCDDAAAAAAABBC
CFBBBEAABB」が生成される。このコード列のうち斜め方
向ベクトルを示すコードH、G、F、Eの前後には上下
方向ベクトルを示すコードA、C及び左右方向を示すコ
ードB、Dの一方が存在している。また、これら斜め方
向ベクトルを示すコードを挟んで連続する3つのコード
が示す3つのベクトルは、3つのベクトルの始点を共通
にしたときの方向が時計回りに変化している(第21図参
照)。これにより凹の直角部であることが判明し、コー
ドH、G、F、Eを前後に存在するコードに分解して表
現する。この結果、第23図に示すように図形20の凹の直
角部が鮮明に表現される。
また、本実施例においては連続する「3画素」に付さ
れたベクトルのコードを用いて凹の直角部を判断してい
たが、比較的細かい直角部の連続、例として第15図に示
すような2画素単位の階段状の境界を直角の連続として
表現せず、むしろ直線lとして表現した方が好ましいと
きもある。この場合には前述の判断対象となる3画素に
対し、その前または後の少なくとも一方に一定以上の長
さの直線が連続していたときにのみ前述の判断を行うこ
ととしてもよい。一例を挙げると、「076」の判断にか
えて、「007666」のように直角部の一辺が3画素以上の
長さのときにのみ直角部と判断し、「0006666」に変換
するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る画像処理方法では、ベクトルの配列にお
いて凹の直角を規定するベクトルの組合せが存在したと
きに、このベクトルの組合せにおける斜め方向ベクトル
を、斜め方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解
して表すようにしたので、凹の直角部を鮮明に表現する
ことができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像処理方法に係る8近傍及び8つの
ベクトルの概念を示す概念図、第2図は本発明により新
たに抽出される境界画素を示す概念図、第3図乃至第5
図は本発明の作用を説明するための概念図、第7図乃至
第9図は本発明の第1実施例を説明する図形を示す概念
図、第10図は第1実施例の作用を説明するフローチヤー
ト、第11図は第1実施例の例外処理を説明する概念図、
第6図及び第7図実施例を説明する図形を示す概念図、
第8図乃至第12図は外側境界画素列を反時計回りに辿っ
た場合の凹の直角部を示す概念図、第13図は処理結果を
示す概念図、第14図は内側境界画素列を時計回りに辿っ
た場合の凹の直角部を示す概念図、第15図は例外処理を
説明する概念図、第16図乃至第19図は外側境界画素列を
時計回りに辿った場合の凹の直角部を示す概念図、第20
図は内側境界画素列を反時計回りに辿った場合の凹の直
角部を示す概念図、第21図は8つのベクトルに付す他の
コードの例を示す概念図、第22図及び第23図は第21図に
示すコードを使用した処理を説明する概念図、第24図は
所謂4近傍の概念を説明する概念図、第25図はチエーン
コードを生成する場合に8つのベクトルに付すコードを
示す概念図、第26図乃至第28図は従来の境界画素抽出方
法及びベクトル化方法を説明するための図形を示す概念
図である。 10……図形、 12……凹の直角の隅の画素、 16……凹の直角の隅の画素、 20……図形。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側境界画素列と内側境界画素列とで区別
    できるように図形の外側境界画素列と内側境界画素列と
    を辿り、特定画素の近傍に存在する8画素の特定画素を
    基準とする方向を特定画素を始点として表す上下方向ベ
    クトル、左右方向ベクトル及び斜め方向ベクトルの8つ
    のベクトルの配列によって、隣接する画素間の関係を表
    し、画像処理する画像処理方法において、 外側境界画素列に対しては、斜め方向ベクトルの前後に
    左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクトルの一方が
    存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を共通にした
    ときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を辿る方向と
    逆方向に変化している部分の斜め方向ベクトルを、斜め
    方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解して表
    し、 内側境界画素列に対しては、斜め方向ベクトルの前後に
    左右方向ベクトルの一方及び上下方向ベクトルの一方が
    存在しかつこれらの3つのベクトルの始点を共通にした
    ときの方向が所定の鋭角ずつ外側境界画素を辿る方向と
    同方向に変化している部分の斜め方向ベクトルを、斜め
    方向ベクトルの前後に存在するベクトルに分解して表す
    ようにしたことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記8つのベクトルをコードで表し、前記
    隣接する画素間の関係をコード列から成るチェーンコー
    ドで表したことを特徴とする請求項(1)記載の画像処
    理方法。
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